JPH0869785A - 防爆安全装置を備えた電池とその製造方法 - Google Patents

防爆安全装置を備えた電池とその製造方法

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JPH0869785A
JPH0869785A JP7085723A JP8572395A JPH0869785A JP H0869785 A JPH0869785 A JP H0869785A JP 7085723 A JP7085723 A JP 7085723A JP 8572395 A JP8572395 A JP 8572395A JP H0869785 A JPH0869785 A JP H0869785A
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intermediate pressure
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吉郎 原田
Kazuhiko Hironaka
和彦 広中
Takushi Ogawa
琢司 小川
Masakazu Kitakata
雅一 北方
Kohei Yamamoto
浩平 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防爆安全装置の動作精度および信頼性を高め
るとともに、防爆安全装置を備えた電池の組立性および
量産性を高める。 【構成】 かしめリング12の内周に内側ガスケット1
1をはめ込み、内側ガスケット11の内周に内部端子板
5と絶縁リング6と中間感圧板4とを順に重ねるように
はめ込み、その状態で中間感圧板4と内部端子板とをそ
の中央の凸部4cで局部的に超音波溶接する。つぎに内
側ガスケット11の内周に感温抵抗素子9と外部端子板
3とを順に重ねるようにはめ込み、内側ガスケット11
を圧縮しつつかしめリング12をかしめ加工し、全体を
一体化する。その後、かしめリング12による一体化物
を外側ガスケット7の内周にはめ込むことで一体的な蓋
要素を構成する。その後、電池ケース1内に収納されて
いる発電要素2から引き出されたリードタブ8の先端を
内部端子板5の下面側に溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、防爆安全装置を備え
た電池とその製造方法に関し、特に、円筒形リチウムイ
オン二次電池などの高エネルギー密度の電池を対象とし
た技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電池に一体的に組み込まれる防爆安全装
置としては、安全弁、感圧遮断回路、感温遮断回
路がある。安全弁は、電池ケース内の圧力が異常上昇し
た時に作動し、電池内のガスを安全に外部に放出して爆
発を防ぐ。感圧遮断回路は、電池ケース内の圧力が異常
上昇した時に作動し、充電電流または放電電流を電池内
部で遮断し、異常充電または異常放電が継続するのを防
ぐ。感温遮断回路は、電池内部の温度が異常上昇したの
に感応し、電池の内部抵抗を急上昇させて充電電流また
は放電電流を絞り、異常充電または異常放電が継続する
のを防ぐ。
【0003】最近の円筒形リチウムイオン二次電池の多
くは、安全弁を備えているとともに、感圧遮断回路と感
温遮断回路の一方または両方を備えており、短絡や過充
電などの異常な状態になったとき、遮断回路が作動して
充電または放電を停止させるとともに安全弁が作動する
ように設計している。この種の電池を設計する上できわ
めて重要なことは、高精度で信頼性の高い防爆安全装置
をできるだけコンパクトに、かつ量産性の高い構造で実
現し、電池の補助的な付帯機能としてごく安価なものに
することである。
【0004】安全弁と感圧遮断回路を備えた電池の代表
的な構造が特開平2−288063号に示されている。
この電池は、有底円筒形の金属製電池ケースと、電池ケ
ースに収納された発電要素と、電池ケースの開口部を塞
ぐ蓋要素とから基本的に構成されるが、安全弁と感圧遮
断回路は蓋要素に一体的に組み込まれている。蓋要素
は、ガス抜き穴のある外部端子板と、撓みやすくて破断
しやすい薄い金属板からなる中間感圧板と、リードスト
リッパと呼ぶ絶縁板を備えている。電池ケース内の圧力
が中間感圧板に作用し、圧力が高くなると中間感圧板が
外側に撓み、設定圧力以上になると中間感圧板が破断
し、外部端子板のガス抜き穴からガスが安全に放出され
る。これが安全弁の機能である。また、発電要素の一方
の電極に接続されているリードタブが前記絶縁板の中央
の小穴ごしに中間感圧板の中央凸部に溶接されている。
電池の内圧が異常上昇すると、中間感圧板が外側に膨ら
むように変形するが、リードタブの位置は絶縁板で規制
されているので、リードタブと中間感圧板との溶接が外
れ、外部端子板につながる放電電流回路が遮断される。
これが感圧遮断回路の機能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した特開平2−2
88063号公報においては、蓋要素の構成部品である
中間感圧板と絶縁板とを中間嵌合体により仮組みする構
成とし、リードタブと中間感圧板の超音波溶接工程を容
易化・高精度化し、さらに蓋要素の組立および電池ケー
スへの取り付けを容易化するように工夫している。しか
し、つぎのような理由で量産性および組立精度の面でま
ったく不十分である。
【0006】まず、中間感圧板にリードタブを溶接して
から蓋要素を組立てるという工程が著しく面倒だという
問題がある。つまり、電池ケースに収納した発電要素の
一方の電極に接続されているリードタブをケース外に引
き出し、そのリードタブと中間嵌合体で仮組みされた状
態の中間感圧板とを溶接し、その後、リードタブで電池
ケース側とつながった状態の中間感圧板の上面側に外部
端子板を重ね、中間感圧板の外周部分をかしめて外部端
子板と一体化し、さらにこれらの外周に封口ガスケット
を装着することになる。この作業全体が非常にハンドリ
ングの難しい工程となり、量産性を上げるのが困難であ
る。また、中間感圧板の中央凸部を絶縁板の小穴にはめ
込み、小穴ごしに凸部にリードタブを溶接する作業自体
も面倒であり、精度を上げるのが難しい。さらに、中間
感圧板の中央凸部にリードタブを溶接した後で、中間感
圧板の外周部分をかしめ加工して外部端子板を一体化す
るが、このかしめ工程での機械的ストレスが中間感圧板
のリードタブ溶接点にも作用し、溶接点が剥がれかかる
ことがある。そのため最終的に溶接強度がばらつき、感
圧遮断回路の動作精度および信頼性が低下する。
【0007】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、防爆安全装置の動作精度お
よび信頼性を高めるとともに、防爆安全装置を備えた電
池の組立性および量産性を高めることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に防爆安全装置
を備えた電池は、有底円筒形の金属製電池ケースと、こ
の電池ケースに収納された発電要素と、前記電池ケース
の開口部を塞ぐ蓋要素とからなる。前記蓋要素は、外部
端子板と、中間感圧板と、内部端子板と、絶縁リング
と、内側ガスケットと、かしめリングと外側ガスケット
とを有し、前記外部端子板および前記内部端子板は、剛
性の比較的大きな金属板からなり、その外形は円形であ
り、中間部分にガス抜き穴が形成されており、前記中間
感圧板は、撓みやすくて破断しやすい薄い金属板からな
り、その外形は円形である。前記中間感圧板の下面側に
前記絶縁リングを挟み込んだ状態で前記内部端子板が組
み合わされ、前記中間感圧板と前記内部端子板の少なく
とも一方の中央部分に形成された凸部で両者が接触し、
その接触部分で両者が局部的に溶接されており、これら
中間感圧板・絶縁リング・内部端子板の積層物と前記中
間感圧板の上に重ねられた前記外部端子板の全体が前記
かしめリングの内周に装着されている前記内側ガスケッ
トの内周にはめ込まれてかしめ付けにより一体化され、
さらに前記かしめリングによる一体化物が前記外側ガス
ケットの内周にはめ込まれることで一体的な前記蓋要素
が構成されている。前記発電要素の一方の電極に接続さ
れているリードタブの先端が前記内部端子板の下面に溶
接され、一体的な前記蓋要素が前記電池ケースの開口部
分の内周にはめ込まれ、前記電池ケースの開口部分が内
側にかしめられることで前記外側ガスケットが圧縮され
て、前記電池ケースが密封されている。
【0009】前記の構成においては、前記かしめリング
によってかしめ付けられる前記内部端子板の周辺部を比
較的薄肉に形成するとともに、前記内部端子板の中央部
分を充分に厚肉で下面側に凸に形成し、その中央凸部の
下面に前記リードタブの先端を溶接する構成を採れる。
また、前記内部端子板の中央凸部の下面が前記かしめリ
ングの下面よりさらに下方に突出させる構成が好まし
い。
【0010】この発明の製造方法では、前記の電池を製
作するにあたり、前記かしめリングの内周に前記内側ガ
スケットを装着し、前記内部端子板と前記絶縁リングと
前記中間感圧板とを積層状態で前記内側ガスケットの内
周にはめ込み、その後、前記中間感圧板と前記内部端子
板とをその中央部分で局部的に溶接し、その後、前記中
間感圧板の上面側に重ねるように前記外部端子板を前記
内側ガスケットにはめ込み、その後、前記かしめリング
をかしめ付けて全体を一体化し、これを前記外側ガスケ
ットの内周にはめ込んで一体的な前記蓋要素を構成し、
その後、前記リードタブの先端を前記内部端子板の下面
側の溶接する。
【0011】また、防爆安全装置に感温遮断回路の機能
を付加する場合は、前記絶縁リングおよび前記内部端子
板を一体化してなる前記中間感圧板と、ドーナツ板形に
形成された正特性の感温抵抗素子と、前記外部端子板と
を順に重ね合わせるように前記封口ガスケットの内周に
はめ込み、前記中間感圧板と前記外部端子板の間に前記
抵抗素子を挟み込んでなる一体的な前記蓋要素を構成す
る。
【0012】
【作用】電池ケース内の圧力は前記内部端子板のガス抜
き穴を通じて前記中間感圧板に作用する。内圧が異常上
昇すると、前記中間感圧板が外側へ膨らむように変形
し、中間感圧板と内部端子板との溶接点が剥がれ、外部
端子板につながる充電または放電電流回路が遮断される
(感圧遮断回路)。中間感圧板がさらに大きく変形する
とついには破断し、ケース内のガスが安全に外部に放出
される(安全弁)。また前記感温抵抗素子を付加したも
のでは、電池の温度が異常上昇すると、外部端子板につ
ながる充電または放電電流回路中に挿入されている感温
抵抗素子の抵抗値が増大し、充電または放電電流を減少
させる(感温遮断回路)。
【0013】また、前記内部端子板の周辺部を比較的薄
肉に形成するとともに内部端子板の中央部分を充分に厚
肉で下面側に凸に形成しその中央凸部の下面に前記リー
ドタブの先端を溶接する構成としたので中央凸部に溶接
する作業が非常に簡単になる。
【0014】さらに、前記リードタブを溶接する中央凸
部が充分に肉厚なので、この溶接時の熱が前記内部端子
板と前記中間感圧板との溶接箇所に悪影響を及ぼすこと
がない。
【0015】さらにまた、前記中央凸部の下面が前記か
しめリングの下面よりさらに下方に突出する構成とすれ
ば上記溶接作業性がさらに向上して溶接品質も向上する
とともに溶接作業時に前記リードタブが前記かしめリン
グに接触して電気的導通のなかった前記かしめリングが
正極と等しい電位を持つことにより生じる前記かしめリ
ングの腐蝕を起こすような不良は生じない。
【0016】
【実施例】この発明の一実施例による防爆安全装置(感
温遮断回路を含む)を備えた電池の構造を図1に示し、
その要部の組立工程を図2に示している。この電池の基
本構成は、有底円筒形の金属製電池ケース1と、この電
池ケース1に収納された発電要素2と、電池ケース1の
開口部を塞ぐ蓋要素とからなる。
【0017】蓋要素は、外部端子板3と、中間感圧板4
と、内部端子板5と、絶縁リング6と、内側ガスケット
11と、かしめリング12と、外側ガスケット7とを有
する。外部端子板3および内部端子板5は、剛性の比較
的大きな金属板からなり、その外形は円形であり、中間
部分にガス抜き穴が形成されている。外部端子板3の中
央部は上に向けて凸になっている。中間感圧板4は、撓
みやすくて破断しやすい薄い金属板からなり、外形は円
形であり、その中央部に小さな下向きの凸部4cが形成
されている。感温抵抗素子9はドーナツ板形に形成され
た正特性の素子である。
【0018】中間感圧板4の下面側に絶縁リング6を挟
み込んだ状態で内部端子板5が組み合わされ、中間感圧
板4の中央の凸部4cの下端部が内部端子板5に接触
し、その接触部分で両者が局部的に溶接されている。こ
れら中間感圧板4・絶縁リング6・内部端子板5の積層
物と中間感圧板4の上に重ねられた感温抵抗素子9およ
び外部端子板3の全体が前記かしめリング12の内周に
装着されている内側ガスケット11の内周にはめ込まれ
てかしめ付けにより一体化され、さらに前記かしめリン
グ12による一体化物が外側ガスケット7の内周にはめ
込まれることで一体的な前記蓋要素が構成されている。
【0019】つまり図2(a)に示すように、ラジアル
断面がL形のかしめリング12の内周に同じくL形断面
の内側ガスケット11をはめ込み、この内側ガスケット
11の内周に内部端子板5と絶縁リング6と中間感圧板
4とを順に重ねるようにはめ込み、その状態で中間感圧
板4と内部端子板とをその中央の凸部4cで局部的に超
音波溶接する。この溶接工程では両部品が完全に位置決
めされているので、簡単に高精度な溶接品質が得られ
る。つぎに図2(b)に示すように、内側ガスケット1
1の内周に感温抵抗素子9と外部端子板3とを順に重ね
るようにはめ込む。つぎに図2(c)に示すように、内
側ガスケット11を圧縮しつつかしめリング12をかし
め加工し、全体を一体化する。
【0020】その後図1に示すように、前記かしめリン
グ12による一体化物を外側ガスケット7の内周にはめ
込むことで一体的な蓋要素を構成する。その後、電池ケ
ース1内に収納されている発電要素2から引き出された
リードタブ8の先端を内部端子板5の下面側に溶接す
る。その後、一体的な蓋要素を電池ケース1の開口部分
の内周にはめ込み、ケース開口部分を内側にかしめて外
側ガスケット7を圧縮し、ケースを密封している。
【0021】発電要素2の一方の電極はリードタブ8に
より内部端子板5に接続され、内部端子板5は中央の前
記溶接点で中間感圧板4に接続され、中間感圧板4は感
温抵抗素子9を介して外部端子板3に接続されている。
この外部端子板3に負荷回路が接続されることになる。
そして、電池ケース1内の圧力は内部端子板5のガス抜
き穴を通じて中間感圧板4に作用する。内圧が異常上昇
すると、中間感圧板4が外側へ膨らむように変形し、中
間感圧板4と内部端子板5との溶接点が剥がれ、外部端
子板3につながる充電または放電電流回路が遮断される
(感圧遮断回路)。中間感圧板4がさらに大きく変形す
るとついには破断し、ケース1内のガスが安全に外部に
放出される(安全弁)。また電池の温度が異常上昇する
と、外部端子板3につながる充電または放電電流回路中
に挿入されている感温抵抗素子9の抵抗値が増大し、充
電または放電電流を減少させる(感温遮断回路)。な
お、感温抵抗素子9を廃止して、中間感圧板4の上に直
接外部端子板3を重ねる構成にすれば、感温遮断回路の
無いタイプの防爆安全装置となる。
【0022】この発明の他の実施例の構成を図3と図4
に示している。これは先の実施例とつぎの点が異なる。
つまり、前記かしめリング12によってかしめ付けられ
る前記内部端子板5の周辺部5aを比較的薄肉に形成す
るとともに、内部端子板5の中央部分5bを充分に厚肉
で下面側に凸に形成し、その中央凸部5bの下面に前記
リードタブ8の先端を溶接している。この内部端子板5
は比較的肉厚のアルミニウム板をプレス加工して製作さ
れたもので、下面側に台形状に凸になった中央凸部5b
の肩部から周辺に4個のガス抜き穴5cを形成してい
る。
【0023】図3の実施例においては、かしめリング1
2による一体化物(内部端子板5・絶縁リング6・中間
感圧板4・感温抵抗素子9・外部端子板3・内側ガスケ
ット11)を外側ガスケット7の内周にはめ込むことで
一体的な蓋要素を構成すると、内部端子板5の中央凸部
5bの下面がかしめリング12の下面よりさらに下方に
突出している。そのため、リードタブ8の先端を蓋要素
における中央凸部5bに溶接する作業が非常に簡単にな
り、溶接作業のミスによりリードタブ8がかしめリング
12に接触して電気的導通のなかったかしめリング12
が正極と等しい電位を持つことにより生じるかしめリン
グ12の腐蝕を起こすような不良は生じない。また、リ
ードタブ8を溶接する中央凸部5bが充分に肉厚なの
で、この溶接時の熱が内部端子板5と中間感圧板4の凸
部4cとの溶接箇所に悪影響を及ぼすことがない。
【0024】
【発明の効果】この発明によれば、安全弁と感圧遮断回
路を(さらには感温遮断回路も)組み込んだ蓋要素が独
立した部品要素として組み立てられ、この蓋要素を電池
ケースに装着する直前でリードタブが蓋要素に溶接され
る。したがって全体の組立工程が非常に簡単になり、量
産性が向上する。また、感圧遮断回路の要部である中間
感圧板と内部端子板との溶接は独立した状態で行え、か
つ部品間の位置決めが完全になされた後で溶接すること
になるので、この溶接作業は非常に簡単となり、したが
って溶接精度が向上する。溶接後にかしめリングでかし
める為、さらに、電池ケースの最終的な封口かしめ加工
後にも前記かしめリングや内部端子板により非常に大き
な強度が維持されるので、中間感圧板と内部端子板との
溶接点に有害なストレスが加わりにくい。その結果、溶
接強度が安定し、感圧遮断回路の動作特性が安定する。
【0025】また前記内部端子板の周辺部を比較的薄肉
に形成するとともに、内部端子板の中央部分を充分に厚
肉で下面側に凸に形成し、その中央凸部の下面に前記リ
ードタブの先端を溶接するとともに中央凸部の下面が前
記かしめリングの下面よりさらに下方に突出しているの
で、リードタブの先端を蓋要素における中央凸部に溶接
する作業が非常に簡単になり、溶接品質も向上する。
【0026】さらに、溶接作業時に前記リードタブが前
記かしめリングに接触して電気的導通のなかった前記か
しめリングが正極と等しい電位を持つことにより生じる
前記かしめリングの腐蝕を起こすような不良は生じな
い。
【0027】さらにまた、前記リードタブを溶接する前
記中央凸部が充分に肉厚なのでこの溶接時の熱が前記内
部端子板と前記中間感圧板との溶接箇所に悪影響を及ぼ
すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による防爆安全装置を備え
た電池の要部断面図である。
【図2】同上電池の要部の組立工程を示す概略図であ
る。
【図3】この発明の他の実施例による防爆安全装置を備
えた電池の要部断面図である。
【図4】同上他の実施例の電池の組立工程を示す概略図
である。
【符号の説明】
1 電池ケース 2 発電要素 3 外部端子板 4 中間感圧板 4c 凸部 5 内部端子板 5a 薄肉周辺部 5b 厚肉中央凸部 5c ガス抜き穴 6 絶縁リング 7 外側ガスケット 8 リードタブ 9 感温抵抗素子 11 内側ガスケッ
ト 12 かしめリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北方 雅一 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 山本 浩平 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底円筒形の金属製電池ケース1と、こ
    の電池ケース1に収納された発電要素2と、前記電池ケ
    ース1の開口部を塞ぐ蓋要素とからなる電池であって、 前記蓋要素は、外部端子板3と、中間感圧板4と、内部
    端子板5と、絶縁リング6と、内側ガスケット11と、
    かしめリング12と外側ガスケット7とを有し、前記外
    部端子板3および前記内部端子板5は、剛性の比較的大
    きな金属板からなり、その外形は円形であり、中間部分
    にガス抜き穴が形成されており、前記中間感圧板4は、
    撓みやすくて破断しやすい薄い金属板からなり、その外
    形は円形であり、 前記中間感圧板4の下面側に前記絶縁リング6を挟み込
    んだ状態で前記内部端子板5が組み合わされ、前記中間
    感圧板4と前記内部端子板5の少なくとも一方の中央部
    分に形成された凸部で両者が接触し、その接触部分で両
    者が局部的に溶接されており、これら中間感圧板4・絶
    縁リング6・内部端子板5の積層物と前記中間感圧板4
    の上に重ねられた前記外部端子板3の全体が前記かしめ
    リング12の内周に装着されている前記内側ガスケット
    11の内周にはめ込まれてかしめ付けにより一体化さ
    れ、さらに前記かしめリング12による一体化物が前記
    外側ガスケット7の内周にはめ込まれることで一体的な
    前記蓋要素が構成され、 前記発電要素2の一方の電極に接続されているリードタ
    ブ8の先端が前記内部端子板5の下面に溶接され、一体
    的な前記蓋要素が前記電池ケース1の開口部分の内周に
    はめ込まれ、前記電池ケース1の開口部分が内側にかし
    められることで前記外側ガスケット7が圧縮されて、前
    記電池ケース1が密封されていることを特徴とする防爆
    安全装置を備えた電池。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電池において、前記内
    部端子板5は、前記かしめリング12によってかしめ付
    けられる周辺部5aが比較的薄肉に形成され、中央部分
    が充分に厚肉で下面側に凸に形成されており、その中央
    凸部5bの下面に前記リードタブ8の先端が溶接されて
    いることを特徴とする防爆安全装置を備えた電池。
  3. 【請求項3】 前記内部端子板5の中央凸部5bの下面
    が前記かしめリング12の下面よりさらに下方に突出し
    てなることを特徴とする請求項2に記載の防爆安全装置
    を備えた電池。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記
    載の電池において、前記中間感圧板4と前記外部端子板
    3との間に、ドーナツ板形に形成された正特性の感温抵
    抗素子9が挟み込まれ、この抵抗素子9を介して前記中
    間感圧板4と前記外部端子板3とが電気的に接続されて
    いることを特徴とする防爆安全装置を備えた電池。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記
    載の電池を製作するにあたり、前記かしめリング12の
    内周に前記内側ガスケット11を装着し、前記内部端子
    板5と前記絶縁リング6と前記中間感圧板4とを積層状
    態で前記内側ガスケット11の内周にはめ込み、その
    後、前記中間感圧板4と前記内部端子板5とをその中央
    部分で局部的に溶接し、その後、前記中間感圧板4の上
    面側に重ねるように前記外部端子板3を前記内側ガスケ
    ット11にはめ込み、その後、前記かしめリング12を
    かしめ付けて全体を一体化し、これを前記外側ガスケッ
    ト7の内周にはめ込んで一体的な前記蓋要素を構成し、
    その後、前記リードタブ8の先端を前記内部端子板5の
    下面側の溶接することを特徴とする電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の製造方法において、ド
    ーナツ板形に形成された正特性の感温抵抗素子9を前記
    中間感圧板4の上面側に重ねるように前記内側ガスケッ
    ト11の内周にはめ込むとともに、前記抵抗素子9の上
    面側に重ねるように前記外部端子板3を前記内側ガスケ
    ット11の内周にはめ込み、前記中間感圧板4と前記外
    部端子板3の間に前記抵抗素子9を挟み込んでなる一体
    的な前記蓋要素を構成することを特徴とする電池の製造
    方法。
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