JPH1125949A - 密閉型電池 - Google Patents
密閉型電池Info
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- JPH1125949A JPH1125949A JP9179444A JP17944497A JPH1125949A JP H1125949 A JPH1125949 A JP H1125949A JP 9179444 A JP9179444 A JP 9179444A JP 17944497 A JP17944497 A JP 17944497A JP H1125949 A JPH1125949 A JP H1125949A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- safety valve
- terminal plate
- valve plate
- plate
- inner terminal
- Prior art date
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】異常により外装缶内の圧力が上昇した場合に、
電流をより確実に遮断するとともに、外装缶の破裂・爆
発を防止すること。 【解決手段】発電要素を収容した外装缶の開口部を、ガ
ス抜き孔を有する外端子板と、ガス抜き孔を有する内端
子板と、これら両端子板間に介在させた安全弁板とを含
む封口体で封止するとともに、前記内端子板と前記安全
弁板とをそれら内端子板と安全弁板の中央部において外
力により剥離可能に接合してなる密閉型電池において、
外端子板と安全弁板とをそれら外端子板と安全弁板の周
縁部において外装缶に緊着するとともに、内端子板の周
縁部を自由端とするよう構成する。
電流をより確実に遮断するとともに、外装缶の破裂・爆
発を防止すること。 【解決手段】発電要素を収容した外装缶の開口部を、ガ
ス抜き孔を有する外端子板と、ガス抜き孔を有する内端
子板と、これら両端子板間に介在させた安全弁板とを含
む封口体で封止するとともに、前記内端子板と前記安全
弁板とをそれら内端子板と安全弁板の中央部において外
力により剥離可能に接合してなる密閉型電池において、
外端子板と安全弁板とをそれら外端子板と安全弁板の周
縁部において外装缶に緊着するとともに、内端子板の周
縁部を自由端とするよう構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流遮断機能と防
爆機能を備えた密閉型電池に関する。
爆機能を備えた密閉型電池に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム電池やリチウムイオン電池等の
非水電解液を使用した密閉型電池では、外装缶内の発電
要素が過充電状態になったり、誤使用により大電流が流
れたりすると非水電解液が分解してガスが発生し、外装
缶内の圧力が上昇して電池を破裂・爆発させることがあ
る。
非水電解液を使用した密閉型電池では、外装缶内の発電
要素が過充電状態になったり、誤使用により大電流が流
れたりすると非水電解液が分解してガスが発生し、外装
缶内の圧力が上昇して電池を破裂・爆発させることがあ
る。
【0003】そのため、従来の密閉型電池においては、
そのような異常が生じた場合の防爆対策として、たとえ
ば特開平6−215747号公報に記載されるような対
策を講じている。
そのような異常が生じた場合の防爆対策として、たとえ
ば特開平6−215747号公報に記載されるような対
策を講じている。
【0004】図1は、そのような密閉型電池の概略縦断
面図である。図1において、61は外装缶、62は外装
缶61の開口部に取り付けられた封口体である。外装缶
61の内部には、発電要素63が収容されている。発電
要素63は、正極64、セパレータ65、負極66を積
層したものをスパイラルに巻回するとともに、非水電解
液を充填した構成になっている。
面図である。図1において、61は外装缶、62は外装
缶61の開口部に取り付けられた封口体である。外装缶
61の内部には、発電要素63が収容されている。発電
要素63は、正極64、セパレータ65、負極66を積
層したものをスパイラルに巻回するとともに、非水電解
液を充填した構成になっている。
【0005】一方、封口体62は、ガス抜き孔69aを
有する内端子板69と、同じくガス抜き孔67aを有す
る外端子板67との間に安全弁板68を介在させてな
り、安全弁板68と内端子板69の中央部69bとが溶
着により接合されている。また、封口体62の構成部材
である内端子板69、外端子板67、安全弁板68は、
封口板71で周縁部をかしめることにより一体化されて
いる。これら内端子板69、外端子板67、安全弁板6
8は、いずれも導電性材料からなっているので、外装缶
61に対して電気絶縁性のガスケット70を介して固定
し、また外端子板67、安全弁板68の外周部と封口板
72の外周部との間にも電気絶縁性のガスケット71を
介在させている。また、封口板72の内面と発電要素6
3の正極64とはリード線74で接続され、発電要素6
3から封口板71、安全弁板68を経て外端子板67に
電流が流れるようになっている。
有する内端子板69と、同じくガス抜き孔67aを有す
る外端子板67との間に安全弁板68を介在させてな
り、安全弁板68と内端子板69の中央部69bとが溶
着により接合されている。また、封口体62の構成部材
である内端子板69、外端子板67、安全弁板68は、
封口板71で周縁部をかしめることにより一体化されて
いる。これら内端子板69、外端子板67、安全弁板6
8は、いずれも導電性材料からなっているので、外装缶
61に対して電気絶縁性のガスケット70を介して固定
し、また外端子板67、安全弁板68の外周部と封口板
72の外周部との間にも電気絶縁性のガスケット71を
介在させている。また、封口板72の内面と発電要素6
3の正極64とはリード線74で接続され、発電要素6
3から封口板71、安全弁板68を経て外端子板67に
電流が流れるようになっている。
【0006】上記構成において、発電要素63の異常に
よってガスが発生し、外装缶61内の圧力が上昇する
と、ガスが封口板72のガス抜き口72aから進入して
安全弁板68を押し上げ、安全弁板68が2点鎖線で示
すように内端子板69から剥離し、異常大電流が外端子
板67へ流れるのを遮断する。さらに圧力が増大すると
安全弁板68が開裂し、ガスが外端子板67のガス抜き
孔67aから外側へ放出されて、外装缶61の爆発が防
止されるのである。
よってガスが発生し、外装缶61内の圧力が上昇する
と、ガスが封口板72のガス抜き口72aから進入して
安全弁板68を押し上げ、安全弁板68が2点鎖線で示
すように内端子板69から剥離し、異常大電流が外端子
板67へ流れるのを遮断する。さらに圧力が増大すると
安全弁板68が開裂し、ガスが外端子板67のガス抜き
孔67aから外側へ放出されて、外装缶61の爆発が防
止されるのである。
【0007】このように、異常により外装缶内の圧力が
上昇した場合に電流を確実に遮断するためには、内端子
板69と安全弁板68の接合強度を所要の強度に選定し
ておく必要がある。ところが、上記したように従来の密
閉型電池の内端子板69と安全弁板68は、外端子板6
7とともに封口体72で周縁部をかしめられ、固定され
る構成であるため、内端子板69と安全弁68を所要の
強度で接合しても、その後の電池組立工程で内端子板6
9、安全弁板68、外端子板67を周縁部でかしめると
きに、それらに歪みが生じ、内端子板69と安全弁板6
8の接合部に歪み応力が発生して接合強度が不安定にな
るかまたは剥離する。接合強度が不安定になると、異常
時の接合部の剥離機構が確実に作動せず、電池の安全性
を低下させる。また、組立時に剥離すると、その電池は
製品とならず、生産性が低下するという問題があった。
上昇した場合に電流を確実に遮断するためには、内端子
板69と安全弁板68の接合強度を所要の強度に選定し
ておく必要がある。ところが、上記したように従来の密
閉型電池の内端子板69と安全弁板68は、外端子板6
7とともに封口体72で周縁部をかしめられ、固定され
る構成であるため、内端子板69と安全弁68を所要の
強度で接合しても、その後の電池組立工程で内端子板6
9、安全弁板68、外端子板67を周縁部でかしめると
きに、それらに歪みが生じ、内端子板69と安全弁板6
8の接合部に歪み応力が発生して接合強度が不安定にな
るかまたは剥離する。接合強度が不安定になると、異常
時の接合部の剥離機構が確実に作動せず、電池の安全性
を低下させる。また、組立時に剥離すると、その電池は
製品とならず、生産性が低下するという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、異常により
外装缶内の圧力が上昇した場合に、電流をより確実に遮
断するとともに、外装缶の破裂・爆発を防止することが
できる密閉型電池を提供することを目的とする。
外装缶内の圧力が上昇した場合に、電流をより確実に遮
断するとともに、外装缶の破裂・爆発を防止することが
できる密閉型電池を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、発電要素を収容した外装缶の開口部を、ガ
ス抜き孔を有する外端子板と、ガス抜き孔を有する内端
子板と、これら両端子板間に介在させた安全弁板とを含
む封口体で封止するとともに、前記内端子板と前記安全
弁板とをそれら内端子板と安全弁板の中央部において外
力により剥離可能に接合してなる密閉型電池において、
前記外端子板と前記安全弁板とをそれら外端子板と安全
弁板の周縁部において前記外装缶に緊着するとともに、
前記内端子板の周縁部を自由端として構成したことを特
徴とするものである。
の本発明は、発電要素を収容した外装缶の開口部を、ガ
ス抜き孔を有する外端子板と、ガス抜き孔を有する内端
子板と、これら両端子板間に介在させた安全弁板とを含
む封口体で封止するとともに、前記内端子板と前記安全
弁板とをそれら内端子板と安全弁板の中央部において外
力により剥離可能に接合してなる密閉型電池において、
前記外端子板と前記安全弁板とをそれら外端子板と安全
弁板の周縁部において前記外装缶に緊着するとともに、
前記内端子板の周縁部を自由端として構成したことを特
徴とするものである。
【0010】前記安全弁板と前記内端子板との間には、
電気絶縁性および気密性を有するスペースリングを介在
させるのが好ましい。
電気絶縁性および気密性を有するスペースリングを介在
させるのが好ましい。
【0011】また、前記安全弁板と前記内端子板との間
で、かつ、前記スペースリングの内側に電気絶縁性を有
する弾性体を介在させるのも好ましい。電気絶縁性を有
する弾性体としては、ゴムやプラスチック等の電気絶縁
性材料、または電気絶縁性材料で被覆されているばね
等、電気絶縁性と弾性作用を有するものを用いることが
できる。
で、かつ、前記スペースリングの内側に電気絶縁性を有
する弾性体を介在させるのも好ましい。電気絶縁性を有
する弾性体としては、ゴムやプラスチック等の電気絶縁
性材料、または電気絶縁性材料で被覆されているばね
等、電気絶縁性と弾性作用を有するものを用いることが
できる。
【0012】さらに、前記内端子板は中央部が凸部に形
成され、前記安全弁板は中央部が平らに形成され、か
つ、内端子板と安全弁板とがそれら内端子板と安全弁板
との中央部において接合されていることが好ましい。
成され、前記安全弁板は中央部が平らに形成され、か
つ、内端子板と安全弁板とがそれら内端子板と安全弁板
との中央部において接合されていることが好ましい。
【0013】さらにまた、前記外端子板と前記安全弁板
との間に、正の温度係数を有する電気抵抗体リングを介
在させるのも好ましい。異常昇温時の安全保持に有効で
ある正の温度係数を有する電気抵抗体(Positiv
e TemperatureCofficient、以
下PTCという)とは、温度が上昇するほど電気抵抗が
増大する抵抗体である。そのようなPTCとしては、た
とえば、導電性のカーボンと、ポリオレフィンやフッ素
樹脂等のポリマーとの混合物からなるものがある。
との間に、正の温度係数を有する電気抵抗体リングを介
在させるのも好ましい。異常昇温時の安全保持に有効で
ある正の温度係数を有する電気抵抗体(Positiv
e TemperatureCofficient、以
下PTCという)とは、温度が上昇するほど電気抵抗が
増大する抵抗体である。そのようなPTCとしては、た
とえば、導電性のカーボンと、ポリオレフィンやフッ素
樹脂等のポリマーとの混合物からなるものがある。
【0014】本発明の密閉型電池は、リチウム電池やリ
チウムイオン電池などの高エネルギー密度を有する電池
や、充電することで繰り返し使用できる二次電池として
有効である。
チウムイオン電池などの高エネルギー密度を有する電池
や、充電することで繰り返し使用できる二次電池として
有効である。
【0015】
【発明の実施の形態】図2において、外装缶1はステン
レス鋼またはニッケルメッキを施した炭素鋼等の導電性
材料からなり、その内部に発電要素3を収容している。
発電要素3は、シート状の正極4、セパレータ5、負極
6を積層したものを、たとえばスパイラルに巻回すると
ともに、非水電解液を充填した構成になっている。外装
缶1の開口部には、発電要素3の上面と封口体2の間を
仕切る仕切板14を設け、その仕切板14にはガス抜き
をするためのガス抜き孔14aを設けている。
レス鋼またはニッケルメッキを施した炭素鋼等の導電性
材料からなり、その内部に発電要素3を収容している。
発電要素3は、シート状の正極4、セパレータ5、負極
6を積層したものを、たとえばスパイラルに巻回すると
ともに、非水電解液を充填した構成になっている。外装
缶1の開口部には、発電要素3の上面と封口体2の間を
仕切る仕切板14を設け、その仕切板14にはガス抜き
をするためのガス抜き孔14aを設けている。
【0016】封口体2は、ガス抜き孔7aを有する外端
子板7と同じくガス抜き孔9aを有する内端子板9の間
に安全弁板8を介在させてなる。外端子板7、安全弁板
8、内端子板9はいずれも、ステンレス鋼およびニッケ
ルメッキを施した炭素鋼、または、アルミニウム等の導
電性材料からなる。封口体2は、ゴム、プラスチック等
の絶縁性材料のガスケット13を介して外装缶1の開口
部にかしめられている。
子板7と同じくガス抜き孔9aを有する内端子板9の間
に安全弁板8を介在させてなる。外端子板7、安全弁板
8、内端子板9はいずれも、ステンレス鋼およびニッケ
ルメッキを施した炭素鋼、または、アルミニウム等の導
電性材料からなる。封口体2は、ゴム、プラスチック等
の絶縁性材料のガスケット13を介して外装缶1の開口
部にかしめられている。
【0017】外端子板7と安全弁板8は、その周縁部に
おいて緊締要素のかしめリング12で一体化されてい
る。内端子板9は、その周縁部を自由端とし、内端子板
9の中央部9bは、安全弁板8の中央部に接合してい
る。内端子板9の中央部を凸部9bに形成すると、安全
弁板8と溶接しやすく、所要の接合強度に選定できる。
このため、異常発生時に接合部を確実に剥離させること
ができる。また、内端子板9の周縁部にツバ型のガイド
部9cを設けるのが好ましく、封口体組立時に内端子板
9と安全弁板8の位置決めがとりやすい。
おいて緊締要素のかしめリング12で一体化されてい
る。内端子板9は、その周縁部を自由端とし、内端子板
9の中央部9bは、安全弁板8の中央部に接合してい
る。内端子板9の中央部を凸部9bに形成すると、安全
弁板8と溶接しやすく、所要の接合強度に選定できる。
このため、異常発生時に接合部を確実に剥離させること
ができる。また、内端子板9の周縁部にツバ型のガイド
部9cを設けるのが好ましく、封口体組立時に内端子板
9と安全弁板8の位置決めがとりやすい。
【0018】内端子板9と安全弁板8の接合は、超音波
溶接あるいはレーザー溶接等の溶接が挙げられ、その溶
接強度は安全弁板8の開裂強度よりも弱く設定されてい
ることが好ましい。
溶接あるいはレーザー溶接等の溶接が挙げられ、その溶
接強度は安全弁板8の開裂強度よりも弱く設定されてい
ることが好ましい。
【0019】安全弁板8は中央部を平らに形成するのが
好ましく、安全弁板8の形状がシンプルになり、安全弁
板8の開裂強度を所要の強度に選定でき、開裂精度は向
上する。また、安全弁板8は皿型にしてもよく、周縁部
をかしめても安全弁板8と内端子板9の接合部に歪み応
力が作用せず、安定した電気回路を形成することができ
る。安全弁板8は、化学的に安定なステンレス鋼のほ
か、アルミニウムやバネ鋼などの弾性導電体もしくは弾
性導電体膜とアルミニウム等の導電性の高い金属膜との
積層体などを使用することができる。安全弁板8には、
表面に円形、多角形、H形等の任意の形状をした薄肉部
(溝)8aを設けている。この薄肉部(溝)8aは、発
電要素3の異常により外装缶1内の圧力が上昇したと
き、安全弁板8が容易に開裂するためのものである。さ
らに、安全弁板8と内端子板9の接合部が剥離と同時
に、または、剥離した後に安全弁板8が開裂するよう
に、安全弁板8の開裂強度は、接合部の剥離強度と同等
に、または、それ以上に設定されていることが好まし
い。
好ましく、安全弁板8の形状がシンプルになり、安全弁
板8の開裂強度を所要の強度に選定でき、開裂精度は向
上する。また、安全弁板8は皿型にしてもよく、周縁部
をかしめても安全弁板8と内端子板9の接合部に歪み応
力が作用せず、安定した電気回路を形成することができ
る。安全弁板8は、化学的に安定なステンレス鋼のほ
か、アルミニウムやバネ鋼などの弾性導電体もしくは弾
性導電体膜とアルミニウム等の導電性の高い金属膜との
積層体などを使用することができる。安全弁板8には、
表面に円形、多角形、H形等の任意の形状をした薄肉部
(溝)8aを設けている。この薄肉部(溝)8aは、発
電要素3の異常により外装缶1内の圧力が上昇したと
き、安全弁板8が容易に開裂するためのものである。さ
らに、安全弁板8と内端子板9の接合部が剥離と同時
に、または、剥離した後に安全弁板8が開裂するよう
に、安全弁板8の開裂強度は、接合部の剥離強度と同等
に、または、それ以上に設定されていることが好まし
い。
【0020】かしめリング12は、ステンレス鋼、ニッ
ケルメッキを施した炭素鋼もしくはアルミニウム等の導
電性材料から構成され、またはゴムやプラスチック等の
電気絶縁性材料もしくは電気絶縁性材料で被覆されてい
てもよい。
ケルメッキを施した炭素鋼もしくはアルミニウム等の導
電性材料から構成され、またはゴムやプラスチック等の
電気絶縁性材料もしくは電気絶縁性材料で被覆されてい
てもよい。
【0021】また、かしめリング12と外端子板7の間
に、かつ、かしめリング12と安全弁板8の間に、電気
絶縁性および気密性を有するスペースリング11を介在
させて、外端子板7、安全弁板8、スペースリング11
をかしめリング12により一体化してもよい。
に、かつ、かしめリング12と安全弁板8の間に、電気
絶縁性および気密性を有するスペースリング11を介在
させて、外端子板7、安全弁板8、スペースリング11
をかしめリング12により一体化してもよい。
【0022】スペースリング11のスペース部11a
は、安全弁板8と内端子板9の間隔をとるためのもので
あり、内端子板9はかしめられない構成となっている。
は、安全弁板8と内端子板9の間隔をとるためのもので
あり、内端子板9はかしめられない構成となっている。
【0023】外端子板7と安全弁板8との間にPTCリ
ング10を介在することにより、発電要素3が異常によ
って温度上昇した場合、PTCリング10の電気抵抗が
増大して外端子板7に対する電流を減少させ、或いは遮
断することができるので好ましい。
ング10を介在することにより、発電要素3が異常によ
って温度上昇した場合、PTCリング10の電気抵抗が
増大して外端子板7に対する電流を減少させ、或いは遮
断することができるので好ましい。
【0024】スペースリング11のガイド部11bと内
端子板9のガイド部9cは、内端子板9を安全弁板8の
中央部に案内し、位置決めしやすくしている。また、内
端子板9をスペースリング11に緩い嵌合状態で仮止め
することもでき、電池の組立性や量産性を向上すること
ができる。
端子板9のガイド部9cは、内端子板9を安全弁板8の
中央部に案内し、位置決めしやすくしている。また、内
端子板9をスペースリング11に緩い嵌合状態で仮止め
することもでき、電池の組立性や量産性を向上すること
ができる。
【0025】リード線15の一端は、仕切板14のガス
抜き孔14aを介して、発電要素3の正極4に接続され
ている。他端は、超音波溶接あるいはレーザー溶接等に
より内端子板9の下面に溶接されている。
抜き孔14aを介して、発電要素3の正極4に接続され
ている。他端は、超音波溶接あるいはレーザー溶接等に
より内端子板9の下面に溶接されている。
【0026】図3は、本発明の他の実施態様に係る密閉
型電池の要部の概略縦断面図である。電気絶縁性材料の
ガスケット17は、図2のガスケット13、スペースリ
ング11とかしめリング12を一体構成としたものであ
り、それぞれの機能を有する。これにより、部品点数を
減らすことができる。
型電池の要部の概略縦断面図である。電気絶縁性材料の
ガスケット17は、図2のガスケット13、スペースリ
ング11とかしめリング12を一体構成としたものであ
り、それぞれの機能を有する。これにより、部品点数を
減らすことができる。
【0027】外端子板7と安全弁板8は、ガスケット1
7に積み重ねられ、ガスケット17の周縁立ち上がり部
分のつめ部17aにより固定されている。
7に積み重ねられ、ガスケット17の周縁立ち上がり部
分のつめ部17aにより固定されている。
【0028】図4は、本発明のさらに他の実施態様に係
る密閉型電池の要部の概略縦断面図である。内端子板9
と安全弁板8との間にスペースリング11を介在させ
て、スペース11aによりできた間隙部に、電気絶縁性
を有する弾性体16を収容したものである。この弾性体
16は、電流遮断機能を有する、内端子板9と安全弁板
8の接合部の、剥離精度を向上させるためのものであ
る。これにより、内端子板9と安全弁板8の接合部の剥
離により電流遮断した後、内端子板9と安全弁板8が再
び接触することを防止でき、電流遮断を確実に行い、電
池安全性の低下を防止することができる。電気絶縁性を
有する弾性体としては、ゴムやプラスチック等の電気絶
縁性材料や電気絶縁性材料で被覆したばね等、電気絶縁
性と弾性作用を有するものを用いることができる。
る密閉型電池の要部の概略縦断面図である。内端子板9
と安全弁板8との間にスペースリング11を介在させ
て、スペース11aによりできた間隙部に、電気絶縁性
を有する弾性体16を収容したものである。この弾性体
16は、電流遮断機能を有する、内端子板9と安全弁板
8の接合部の、剥離精度を向上させるためのものであ
る。これにより、内端子板9と安全弁板8の接合部の剥
離により電流遮断した後、内端子板9と安全弁板8が再
び接触することを防止でき、電流遮断を確実に行い、電
池安全性の低下を防止することができる。電気絶縁性を
有する弾性体としては、ゴムやプラスチック等の電気絶
縁性材料や電気絶縁性材料で被覆したばね等、電気絶縁
性と弾性作用を有するものを用いることができる。
【0029】
【発明の効果】外端子板と安全弁板とをそれら外端子板
と安全弁板の周縁部において外装缶に緊着するととも
に、内端子板の周縁部を自由端にすることにより、内端
子板と安全弁板の接合部を所要の強度に接合でき、か
つ、電池組立後も接合部に歪み応力が作用しないため、
その接合強度は変化しない。このため、異常発生時に、
接合部を確実に剥離させることができ、電流遮断を行な
うことができる。
と安全弁板の周縁部において外装缶に緊着するととも
に、内端子板の周縁部を自由端にすることにより、内端
子板と安全弁板の接合部を所要の強度に接合でき、か
つ、電池組立後も接合部に歪み応力が作用しないため、
その接合強度は変化しない。このため、異常発生時に、
接合部を確実に剥離させることができ、電流遮断を行な
うことができる。
【0030】そして安全弁板と内端子板との間に、電気
絶縁性および気密性を有するスペースリングを介在させ
た場合には、安全弁板と内端子板を電気絶縁し、かつ、
外装缶内に非水電解液を密閉することができる。
絶縁性および気密性を有するスペースリングを介在させ
た場合には、安全弁板と内端子板を電気絶縁し、かつ、
外装缶内に非水電解液を密閉することができる。
【0031】さらに、安全弁板と内端子板との間で、か
つ、スペースリングの内側に電気絶縁性を有する弾性体
を介在させることにより、異常発生時に電流遮断を行な
う接合部の剥離精度を向上させ、電流遮断後の内端子板
と安全弁板の接合部の再接触を防止し、再接触による電
池安全性の低下を防止することができる。
つ、スペースリングの内側に電気絶縁性を有する弾性体
を介在させることにより、異常発生時に電流遮断を行な
う接合部の剥離精度を向上させ、電流遮断後の内端子板
と安全弁板の接合部の再接触を防止し、再接触による電
池安全性の低下を防止することができる。
【0032】また、安全弁板と内端子板の接合部の安全
弁板の形状を平らに形成することで、安全弁板の形状が
シンプルになり、安全弁板の開裂強度を安定させ、開裂
精度を向上させることができる。
弁板の形状を平らに形成することで、安全弁板の形状が
シンプルになり、安全弁板の開裂強度を安定させ、開裂
精度を向上させることができる。
【0033】そして、内端子板の中央部を凸部に形成す
ることによりと、安全弁板と溶接しやすく、所要の接合
強度に選定できる。このため、異常発生時に接合部を確
実に剥離させることができる。
ることによりと、安全弁板と溶接しやすく、所要の接合
強度に選定できる。このため、異常発生時に接合部を確
実に剥離させることができる。
【0034】さらに、外端子板と安全弁板との間にPT
Cリングを介在させることにより、発電要素が異常によ
って温度上昇した場合、PTCリングの電気抵抗が増大
して外端子板に対する電流を減少させ、或いは遮断する
ことができる。
Cリングを介在させることにより、発電要素が異常によ
って温度上昇した場合、PTCリングの電気抵抗が増大
して外端子板に対する電流を減少させ、或いは遮断する
ことができる。
【図1】従来の密閉型電池の概略縦断面図である。
【図2】本発明の一実施態様に係る密閉型電池の概略縦
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明の他の実施態様に係る密閉型電池の要部
の概略縦断面図である。
の概略縦断面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施態様に係る密閉型電池
の要部の概略縦断面図である。
の要部の概略縦断面図である。
1:外装缶 2:封口体 3:発電要素 4:正極 5:セパレータ 6:負極 7:外端子板 7a:ガス抜き孔 8:安全弁板 8a:薄肉部(溝) 9:内端子板 9a:ガス抜き孔 9b:凸部 9c:ガイド部 10:正の温度係数を有する抵抗体リング(PTCリン
グ) 11:スペースリング 11a:スペース部 11b:ガイド部 12:かしめリング 13:ガスケット 13a:つめ部 14:仕切板 14a:ガス抜き孔 15:リード線 16:弾性体 17:ガスケット
グ) 11:スペースリング 11a:スペース部 11b:ガイド部 12:かしめリング 13:ガスケット 13a:つめ部 14:仕切板 14a:ガス抜き孔 15:リード線 16:弾性体 17:ガスケット
Claims (6)
- 【請求項1】発電要素を収容した外装缶の開口部を、ガ
ス抜き孔を有する外端子板と、ガス抜き孔を有する内端
子板と、これら両端子板間に介在させた安全弁板とを含
む封口体で封止するとともに、前記内端子板と前記安全
弁板とをそれら内端子板と安全弁板の中央部において外
力により剥離可能に接合してなる密閉型電池において、
外端子板と安全弁板とをそれら外端子板と安全弁板の周
縁部において外装缶に緊着するとともに、内端子板の周
縁部を自由端として構成したことを特徴とする密閉型電
池。 - 【請求項2】前記安全弁板と前記内端子板との間に、電
気絶縁性および気密性を有するスペースリングを介在さ
せたことを特徴とする請求項1に記載の密閉型電池。 - 【請求項3】前記安全弁板と前記内端子板との間で、か
つ、前記スペースリングの内側に、電気絶縁性を有する
弾性体を介在させたことを特徴とする請求項2に記載の
密閉型電池。 - 【請求項4】前記内端子板は中央部が凸部に形成され、
前記安全弁板は中央部が平らに形成され、かつ、内端子
板と安全弁板とがそれら内端子板と安全弁板との中央部
において接合されていることを特徴とする請求項1ない
し3のいずれかに記載の密閉型電池。 - 【請求項5】前記外端子板と前記安全弁板との間に、正
の温度係数を有する電気抵抗体リングを介在させたこと
を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の密閉
型電池。 - 【請求項6】リチウム電池、リチウムイオン電池または
二次電池であることを特徴とする請求項1ないし5のい
ずれかに記載の密閉型電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9179444A JPH1125949A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 密閉型電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9179444A JPH1125949A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 密閉型電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1125949A true JPH1125949A (ja) | 1999-01-29 |
Family
ID=16065976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9179444A Pending JPH1125949A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 密閉型電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1125949A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010038816A (ko) * | 1999-10-27 | 2001-05-15 | 김순택 | 밀폐 전지 및 그 밀폐 전지의 캡 어셈블리 |
KR100399343B1 (ko) * | 1999-09-07 | 2003-09-26 | 주식회사 엘지화학 | 전류차단장치가 구비된 리튬이온 전지 |
KR100619631B1 (ko) | 2004-08-31 | 2006-09-12 | 주식회사 엘지화학 | 개선된 리튬 이차전지 |
WO2013002173A1 (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-03 | 三洋電機株式会社 | 密閉型電池 |
-
1997
- 1997-07-04 JP JP9179444A patent/JPH1125949A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100399343B1 (ko) * | 1999-09-07 | 2003-09-26 | 주식회사 엘지화학 | 전류차단장치가 구비된 리튬이온 전지 |
KR20010038816A (ko) * | 1999-10-27 | 2001-05-15 | 김순택 | 밀폐 전지 및 그 밀폐 전지의 캡 어셈블리 |
KR100619631B1 (ko) | 2004-08-31 | 2006-09-12 | 주식회사 엘지화학 | 개선된 리튬 이차전지 |
WO2013002173A1 (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-03 | 三洋電機株式会社 | 密閉型電池 |
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