JP3983050B2 - 密閉型電池の安全装置及びそれを用いた密閉型電池 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、防爆機能を有する密閉型電池の安全装置及びそれを用いた密閉型電池に関する。
背景技術
近年、非水電解液を使用したリチウム電池やリチウムイオン電池等に非水電解液を用いた二次電池が携帯電子機器等に広く使用されつつある。
このような二次電池は高い起電力を有するという特徴がある反面、外装缶内に収納された正極及び負極を備える電極体が化学変化を起こして内圧が高くなり、破裂が生じる場合がある。例えば、リチウム二次電池のような非水電解液電池を過充電状態にしたり、誤使用による短絡状態になって大電流が流れたりすると、電極体の中の非水電解液が分解されてガスが発生する場合がある。このようなガスが外装缶内に次第に充満し、外装缶内の内圧が上昇すると、最後には電池が破裂する。
このような電池の破裂を防止するため、従来においても、各種形態の密閉型電池が開発されており、その一形態として、スコア加工を行った平板状の遮蔽板を安全装置として取り付けたものがある。
これは、外装缶の一端に取り付けられる正極蓋を、最内蓋を形成すると共に正極リードを介して電極体の正極に接続される金属製受圧板と、中間蓋を形成すると共に中央溶着部を介して金属製受圧板に電気的に接続される金属製遮蔽板と、最外蓋を形成すると共に金属製遮蔽板に電気的に接続される金属製キャップ端子とから構成されている。
上記した構成によって、電池内圧が上昇した時に、中央溶着部を破断させることにより金属製受圧板と金属製遮蔽板の電気的接続を遮断すると共に、金属製遮蔽板のスコア加工部が破壊されることにより電池内部のガスを外部に排出し、電池の破裂を未然に防止することができる。
しかし、上記した従来の密閉型電池は、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。すなわち、中央溶着部は、専ら金属製受圧板の中央部を金属製遮蔽板の中央部にスポット溶接によって溶接することによって形成しているが、スポット溶接部が破断するようにスポット溶接を均一に行うことは極めて困難であるため、密閉型電池ごとに溶接強度がばらつくことになる。その結果、金属製受圧板と金属製遮蔽板の電気的接続を遮断する電池内圧が一定しないことになり、密閉型電池によっては、電池内圧が設定遮断圧力に達しているにもかかわらず金属製受圧板と金属製遮蔽板の電気的接続が遮断されない状態が生じることになり、密閉型電池の安全性への信頼性を著しく損なうことになる。
本発明は、このような課題を解決しようとするものであり、電池内圧が一定以上に上昇すると確実に受圧板と遮蔽板との電気的接続を遮断することができ、密閉型電池の安全を十分に確保できる密閉型電池の安全装置及び同安全装置を具備する密閉型電池を提供することを目的とする。
発明の開示
上記目的を達成するための本発明に係る密閉型電池の安全装置は、外装缶の一端に取り付けられる正極蓋を、最内蓋を形成すると共に正極リードを介して電極体の正極に接続される受圧板と、中間蓋を形成すると共に中央接合部を介して受圧板に電気的に接続される遮蔽板と、最外蓋を形成すると共に遮蔽板に電気的に接続される封口板とから構成し、受圧板にガス流通孔を設け、外装缶の内部空間を受圧板と遮蔽板との間に形成される接合部動作空間と連通し、中央接合部を、受圧板の中央部から遮蔽板に向けて突出すると共に第1の平坦接合面を有する突起と、遮蔽板の中央部に設けられ突起の第1の平坦接合面が弾性的に当接する第2の平坦接合面から形成し、遮蔽板の第2の平坦接合面の周りに180°以上の円弧角で同心円的にC字状溝を設け、遮蔽板のC字状溝の内側をなす個所に強度低減用溝を形成すると共に、強度低減用溝の両端とC字状溝の両端より所定距離後退した部分との間に狭幅の折曲予定部を形成し、遮蔽板の受圧板側面に金属箔を接合してC字状溝と強度低減用溝にそれぞれ弁膜を形成し、外装缶内の圧力が設定電流遮断圧力を超えると、遮蔽板が折曲予定部に沿って上方凸の状態で折り曲げられ、遮蔽板の第2の平坦接合面では、受圧板の第1の平坦接合部周辺の薄膜箇所が破断することにより、受圧板と遮蔽板との電気的接続が遮断され、電流遮断外装缶内の圧力が設定膜破断圧力を超えると前記弁膜が破断されるようにしている。
従って、常時は、密閉空間内において、受圧板と遮蔽板の電気的導通は、受圧板の突起に設けた第1の平坦接合面をスポット溶接などにより、遮蔽板の第2の平坦接合面に接合させることによって確実に確保されている。一方、電池内の内圧が急激に上昇して設定電流遮断圧力を超えると分解ガスの圧力によって遮蔽板、特に、遮蔽板の第2の平坦接合面では、受圧板の第1の平坦接合面部周辺の薄膜箇所が破断することにより、受圧板と遮蔽板の電気的導通を遮断して分解ガスのそれ以上の発生を防止すると共に分解ガスが外部に流出するのを防止する。
この際、第2の平坦接合面を囲むC字状溝の内側に設けた強度低減用溝の両端とC字状溝の両端より所定距離後退した部分との間に狭幅の折曲予定部を形成したので、電池内の内圧が急激に上昇して設定電流遮断圧力を超えると、折曲形成部に沿って遮蔽板が容易に折れ曲がり、第1の平坦接合面の接合部周辺の材料が破断することにより、第2の平坦接合面が浮き上がって、迅速に離れることになる。従って、設定電流遮断圧力によって確実かつ速やかに受圧板と遮蔽板との電気的導通を速やかに遮断することができる。この際、遮蔽板が塑性変形するので、第2の平坦接合面が第1の平坦接合面に再度当接するのを確実に防止することができる。このようなC字状溝を有する遮蔽板以外に、凹溝の底部薄肉部をスコア加工等により形成し、底部薄膜部を弁膜としての役割を持たせても良い。
次に、上記した電気的遮断にもかかわらず、万一、外装缶内の化学反応が進んで分解ガスが発生し、内部圧力がさらに上昇し設定膜破断圧力を超える場合には、遮蔽板に設けた弁膜が破断することによって、分解ガスは受圧板に設けたガス流通孔、接合部動作空間、弁膜、及びガス抜き穴を通して外部に放出され、密閉型電池が爆発するのを防止することができる。ここで、好ましくは、設定電流遮断圧力は設定膜破断圧力の1/2が好ましい。設定膜破断圧力は10〜30kg/cm2に設定する。
また、上記した第1の発明に係る密閉型電池の安全装置は、以下の点にも特徴を有する。
▲1▼強度低減用溝をC字状溝と対向する方向に屈曲する弧状溝から形成し、強度低減用溝の両端部はC字状溝の両端部に重合状態に配置されている。
▲2▼強度低減用溝をC字状溝の両端より所定距離後退した部分同士を結ぶ直線状に配置される直線状溝から形成することもできる。
▲3▼C字状溝の内部と外部を弧状に配列された複数の連結タブ部によって連結することもできる。
▲4▼遮蔽板は金属箔と金属板の両者をクラッドしたクラッド金属板からなり、弁膜は、内側環状溝と外側環状溝を被覆する金属箔の部分によって形成されることになる。好ましくは、金属板の厚みは0.2〜0.5mm程度、金属箔の厚みは20〜100μm程度とする。
また、このようなクラッド金属板は、例えば、本出願人が先に特開平1−224184号公報で開示したように、13.3〜0.013Paの極低圧不活性ガス雰囲気中で、接合面を有する金属基板と金属箔をそれぞれアース接地した一方の電極Aとし、絶縁支持された他の電極Bとの間に1〜50MHzの交流を印加してグロー放電を行わせ、かつ、前記グロー放電によって生じたプラズマ中に露出される電極の面積が、電極Bの面積の1/3以下で、スパッタエッチング処理することによって製造することができる。
▲5▼受圧板の第1の平坦接合面の接合周辺部の薄膜箇所が破断することにより、受圧板と遮蔽板の電気的導通を遮断して分解ガスのそれ以上の発生を防止すると共に分解ガスが外部に流出するのを防止する。受圧板の接合面の厚みは20〜150μm程度でよい。材料として、Al箔、Al合金箔、ステンレス箔、ニッケル箔、CuあるいはNiめっきした鋼箔あるいは電解鉄箔で良い。平坦接合面は、直径約2mmの円形で、絞り加工法、あるいは図5に示すように側壁の厚みを、平坦接合面より薄くするしごき加工法等で約1mm平坦になるように張り出す。また、平坦接合面は、図6に示すように非接合面をスコア加工することにより厚みに段差を作るか、あるいは図7に示すように中央部を更に張り出して厚みを薄くするように加工しても良い。破断箇所は図5では側壁部、図6ではスコア加工部、図7では張り出し部となる。
遮蔽板の第2の平坦接合面と受圧板の第1平坦接合面の接合方法はレーザー溶接などで一点だけ溶接すればよい。
▲6▼凹状断面を有する有底溝からなるC字状溝と強度低減用溝を設けると共に、凹溝の底部薄肉部によって弁膜を形成することもできる。
▲7▼遮蔽板と封口板との間に環状板からなるPTCサーミスタ素子が介設されており、PTCサーミスタ素子によって、密閉型電池の安全装置の温度が上昇すると共に電流を流れにくくして、この面からも過電流による爆発を防止するようにしている。上記目的を達成するためのもう一つの本発明に係る密閉型電池は、上記した密閉型電池の安全装置を具備することを特徴とする。
発明を実施するための最良の形態
以下、添付図に示す一実施の実施の形態を参照して、本発明を具体的に説明する。まず、本発明の一実施の形態に係る密閉型電池の安全装置の構成について、図1〜図4を参照して説明する。
図1〜図4に示すように、負極端子を兼ねる外装缶11内には電極体12が収納されている。電極体12は、正極13、セパレータ14及び負極15の積層物を渦巻状に巻回した構成になっている。そして、外装缶11の上端開口部には、防爆機能と端子を兼ねる密閉型電池の安全装置が設けられており、安全装置は、実質的に、以下の構成を有する正極蓋16を、絶縁ガスケット16aを介して外装缶11の上端開口部にカシメ固定することによって構成されている。
図1〜図4に示すように、正極蓋16は、実質的に、最内蓋を形成すると共に正極リード17を介して電極体12の正極13に接続される受圧板18と、中間蓋を形成すると共に中央接合部19を介して受圧板18と電気的に接続される遮蔽板20と、最外蓋を形成すると共に遮蔽板20に電気的に接続される封口板21を具備する。また、正極蓋16は、受圧板18と遮蔽板20との間に環状に絶縁板22を介設すると共に、遮蔽板20と封口板21との間に環状板からなるPTCサーミスタ素子23を介設している。
次に、上記した構成を有する正極蓋16の各部の構成について説明する。
図1〜図4に示すように、受圧板18には複数のガス流通孔24が形成されており、このガス流通孔24を通して外装缶の内部空間25と、受圧板18と遮蔽板20との間に形成される接合部動作空間26が連通されている。
図1〜図4に示すように、受圧板18と遮蔽板20を電気的に接続する中央接合部19は、受圧板18の中央部から遮蔽板20に向けて突出すると共に第1の平坦接合面27を有する突起28と、遮蔽板20の中央部に設けられ突起28の第1の平坦接合面27が当接した第2の平坦接合面29で溶接される。
図1〜図4に示すように、遮蔽板20の第2の平坦接合面29の周りには、連結タブ部30を除いて、C字状溝31が180°以上の円弧角θで同心円的に形成されている。また、C字状溝31の内側には、C字状溝31と対向する方向に屈曲する弧状溝からなる強度低減用溝32が形成されている。強度低減用溝32の両端部はC字状溝31の両端部に重合状態に配置されている。そして、強度低減用溝32の両端32aとC字状溝31の両端より所定距離後退した部分31aとの間には、狭幅の折曲予定部33が形成されている。なお、図2において、33aは折曲予定線を示す。
また、本実施の形態では、図1〜図4に示すように、遮蔽板20の受圧板側面には金属箔34が接合されており、この金属箔34でC字状溝31と強度低減用溝32を被覆することによってそれぞれ弁膜35、36を形成している。そして、これらの弁膜35、36の厚みは、設定破断圧力(例えば、20kg/cm2)以上になると破断するように設定されている。具体的には、アルミニウムからなる厚肉(例えば、50μm)の金属基板からなる遮蔽板20に金属箔34をクラッドしてクラッド金属板を形成する場合、金属箔34としては、例えば10μmの銅箔を用いることができる。
また、遮蔽板として、スコア加工等により凹溝の底部薄肉部を有する金属板を使っても良い。例えば、厚み0.3mmのアルミニウム、ニッケルあるいはステンレスからなる金属板に、薄肉部の厚みが約30μmになるようにスコア加工を行ったものを遮蔽板として用いることができる。金属の種類、厚みあるいは薄肉部の厚みは、設定する破断圧力によって適宜選択すればよい。
中央接合部19及び遮蔽板20を上記した構成とすることによって、外装缶11内の圧力が増大し設定電流遮断圧力を超えると、図3に示すように、弁膜35、36が塑性変形すると共に、強度的に最も弱い部分である折曲予定部33に沿って遮蔽板20が上方凸の状態で折れ曲がることになる。その結果、第2の平坦接合面29は溶接部周辺で破断することにより、受圧板18の突起28に設けた第1の平坦接合面27から離れることになる。第1の平坦接合面27は厚み20〜150μmと薄い材料がよい。このように、分解ガスの圧力が設定電流遮断圧力になると、C字状溝31と強度低減用溝32を設けたことによって、遮蔽板20は速やかに受圧板18から離れるので、遮蔽板20の中央部がわずかに上昇しても遮蔽板20は受圧板18から完全に離れることになり、確実にかつ迅速に受圧板18と遮蔽板20の電気的導通を遮断することができる。
次に、上記した構成を有する密閉型電池の安全装置の作動について、図1〜図4を参照して説明する。
上記した密閉型電池において、例えば、過充電状態により大電流が流れると、この大電流により外装缶11内に腐食性の高い分解ガスが発生し、外装缶11内の圧力が増大し、そのまま放置すると、密閉型電池が爆発することになる。しかし、本実施の形態では、外装缶11内の分解ガスの圧力が設定電流遮断圧力を超えると、図1に示すように分解ガスが接合部動作空間26に流入し、遮蔽板20の第2の平坦接合面29は破断して、受圧板18の突起28上に形成した第1の平坦接合面27から速やかに離し、受圧板18と遮蔽板20との電気的導通が速やかに遮断する。従って、分解ガスのそれ以上の発生を防止して、外装缶11の内部圧がさらに上昇して爆発するのを確実に防止することができると共に、弁膜35、36は未だ破断されていないので、人体に有害な分解ガスが外部に流出するのを防止することができ、環境保護も図ることができる。
さらに、万一、上記した電気的導通の遮断にもかかわらず外装缶11内において化学反応が進み、分解ガスがさらに発生して内圧が上昇し、設定膜破断圧力を超えると、図4に示すように、弁膜35、36のいずれか又は両方が破断して、分解ガスが接合部動作空間26から遮蔽板20と封口板21との間の空間及び封口板21に設けたガス抜き穴37を通過して外部に速やかに放出されるので、密閉型電池の爆発を確実に防止することができる。
このように、本実施の形態に係る密閉型電池の安全装置を用いることによって、電流遮断及び分解ガスの電池外部への放出を確実に行うことができ、密閉型電池の破裂を未然に防止することができる。さらに、分解ガスの電池外部への放出は万一の場合のみ行うことによって人体や環境への悪影響を可及的に抑制することができる。
また、図1〜図4に示すように、本実施の形態では、遮蔽板20と封口板21との間に環状板からなるPTCサーミスタ素子23を介設されているので、分解ガスの発生によって密閉型電池の安全装置の温度が上昇すると電流を流れにくくして、この面からも過電流による爆発を防止することができる。
さらに、図5〜図7に、受圧板の張り出し加工部の断面図を示す。図5に示すように、受圧板18は、突起の側壁の厚みを薄くするようにしごき加工したもので、第2の平坦部を遮蔽板の第1の平坦部と一点で接合している。分解ガスの内圧が上昇した際に、薄くした突起の側壁が破断して、受圧板と遮蔽板の電気的導通を遮蔽して分解ガスのそれ以上の発生を防止する。
図6に示すように、受圧板18は、第2の平坦部の厚みに段差を作り、第2の平坦部が遮蔽板の第1の平坦部と一点で接合している。分解ガスの内圧が上昇した際に、第2の平坦部における溶接部周辺の薄い部分が破断して、受圧板と遮蔽板の電気的導通を遮蔽して分解ガスのそれ以上の発生を防止する。
図7に示すように、受圧板18は、第2の平坦部を更に張り出して、張り出した部分の板厚を薄くし、遮蔽板の第1の平坦部と一点で接合している。分解ガスの内圧が上昇した際に、薄くした張り出し部の溶接周辺が破断して、受圧板と遮蔽板の電気的導通を遮蔽して分解ガスのそれ以上の発生を防止する。受圧板の厚みは20〜150μmでよい。分解ガスの内圧が上昇した際、受圧板と遮蔽板の電気的導通を遮蔽すべき内圧に応じて、破断する箇所の材料厚みを適宜決めればよい。例えば、破断する箇所の厚みが80μmでは作動圧は9.5kg/cm2、100μmでは作動圧は11.0kg/cm2、115μmでは作動圧は11.8kg/cm2となる。
産業上の利用可能性
以上説明してきたように、本発明の密閉型電池の安全装置においては、通常電流が流れる場合には密閉空間内で受圧板と遮蔽板の接合部を気密状態で接合させることによって密閉型電池を正常に作動させることができると共に、過剰電流が流れる場合は、発生する分解ガスの圧力を利用して、C字状溝と強度低減用溝を協働させることによって、遮蔽板を折曲予定部に沿って上方凸の状態で折り曲げ、受圧板の中央部に設けた突起上の第1の平坦接合面が破断するので、遮蔽板の中央部に設けた第2の平坦接合面を速やかに離して受圧板と遮蔽板の接合との電気的接続を速やかに遮断すると共に、分解ガスの圧力がさらに上昇する場合には弁膜を破断して速やかに電池外部に放出することができるので、電流遮断及び分解ガスの電池外部への放出を確実に行うことができ、密閉型電池の破裂を未然に防止することができる。さらに、分解ガスの電池外部への放出は万一の場合のみ行うことによって人体や環境への悪影響を可及的に抑制することができる。
本発明の密閉型電池の安全装置においては、強度低減用溝をC字状溝と対向する方向に屈曲する弧状溝から形成し、強度低減用溝の両端部をC字状溝の両端部に重合状態に配置したので、狭幅の折曲予定部を容易に形成することができる。
本発明の密閉型電池の安全装置においては、強度低減用溝をC字状溝の両端より所定距離後退した部分同士を結ぶ直線状に配置される直線状溝から形成したので、この場合も、狭幅の折曲予定部を容易に形成することができる。
本発明の密閉型電池の安全装置においては、C字状溝の内部と外部を弧状に配列された複数の連結タブ部によって連結するようにしたので、折曲予定部の近傍をなす遮蔽板の強度を低下でき、さらに確実に受圧板と遮蔽板の電気的接続を遮断することができる。
本発明の密閉型電池の安全装置においては、C字状溝と強度低減用溝を設けた金属基板に金属箔をクラッドして、設定膜破断圧力によって確実に作動する弁膜を有する遮蔽板を安価に製造することができる。
本発明の密閉型電池の安全装置においては、C字状溝と強度低減用溝とを凹状断面を有する有底溝から形成するようにしたので、クラッド構造を用いなくても弁膜を安価に形成することができる。
また、前記受圧板は円筒状の突起を有した金属板からなり、分解ガスが一定の圧力範囲になれば、破断し、安全性が高い。
また、前記円筒状の突起は、第1の平坦接合面が厚み20〜150μmからなり、分解ガスが一定の圧力範囲になれば、接合部周辺の薄膜箇所が破断し、安全性が高い。
また、前記円筒状の突起は、しごき加工で該突起の側壁の板厚を薄くした金属板からなり、分解ガスが一定の圧力範囲になれば、該側壁の薄い部分が破断し、安全性が高い。
また、前記円筒状の突起は、第1の平坦接合面での厚みにスコア加工等により段差を作り、分解ガスが一定の圧力範囲になれば、第1の平坦接合面での薄い部分が破断し、安全性が高い。
また、前記円筒状の突起は、第1の平坦接合面が、板厚を薄くした更なる張り出し平坦部を有するので、分解ガスが一定の圧力範囲になれば、第1の平坦接合面での張り出し部が破断し、安全性が高い。
本発明の密閉型電池の安全装置においては、遮蔽板と封口板との間に環状板からなるPTCサーミスタ素子を介設することによって、PTC素子によって電流を流れにくくして、この面からも過電流による爆発を防止できる。
本発明の密閉型電池は、前記の密閉型電池の安全装置を具備することによって、高性能でかつ安全性の高い密閉型電池を安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、通常使用状態における本発明の一実施の形態に係る密閉型電池の安全装置の構成説明図である。
図2は、図1のI−I線による矢視図である。
図3は、受圧板と遮蔽板との電気的接続が遮断された状態の本発明の一実施の形態に係る密閉型電池の安全装置の構成説明図である。
図4は、弁膜が破断した状態における本発明の一実施の形態に係る密閉型電池の安全装置の構成説明図である。
図5は、本発明の一実施の形態に係る密閉型電池の安全装置の受圧板の断面図である。
図6は、本発明の一実施の形態に係る密閉型電池の安全装置の受圧板の断面図である。
図7は、本発明の一実施の形態に係る密閉型電池の安全装置の受圧板の断面図である。
本発明は、防爆機能を有する密閉型電池の安全装置及びそれを用いた密閉型電池に関する。
背景技術
近年、非水電解液を使用したリチウム電池やリチウムイオン電池等に非水電解液を用いた二次電池が携帯電子機器等に広く使用されつつある。
このような二次電池は高い起電力を有するという特徴がある反面、外装缶内に収納された正極及び負極を備える電極体が化学変化を起こして内圧が高くなり、破裂が生じる場合がある。例えば、リチウム二次電池のような非水電解液電池を過充電状態にしたり、誤使用による短絡状態になって大電流が流れたりすると、電極体の中の非水電解液が分解されてガスが発生する場合がある。このようなガスが外装缶内に次第に充満し、外装缶内の内圧が上昇すると、最後には電池が破裂する。
このような電池の破裂を防止するため、従来においても、各種形態の密閉型電池が開発されており、その一形態として、スコア加工を行った平板状の遮蔽板を安全装置として取り付けたものがある。
これは、外装缶の一端に取り付けられる正極蓋を、最内蓋を形成すると共に正極リードを介して電極体の正極に接続される金属製受圧板と、中間蓋を形成すると共に中央溶着部を介して金属製受圧板に電気的に接続される金属製遮蔽板と、最外蓋を形成すると共に金属製遮蔽板に電気的に接続される金属製キャップ端子とから構成されている。
上記した構成によって、電池内圧が上昇した時に、中央溶着部を破断させることにより金属製受圧板と金属製遮蔽板の電気的接続を遮断すると共に、金属製遮蔽板のスコア加工部が破壊されることにより電池内部のガスを外部に排出し、電池の破裂を未然に防止することができる。
しかし、上記した従来の密閉型電池は、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。すなわち、中央溶着部は、専ら金属製受圧板の中央部を金属製遮蔽板の中央部にスポット溶接によって溶接することによって形成しているが、スポット溶接部が破断するようにスポット溶接を均一に行うことは極めて困難であるため、密閉型電池ごとに溶接強度がばらつくことになる。その結果、金属製受圧板と金属製遮蔽板の電気的接続を遮断する電池内圧が一定しないことになり、密閉型電池によっては、電池内圧が設定遮断圧力に達しているにもかかわらず金属製受圧板と金属製遮蔽板の電気的接続が遮断されない状態が生じることになり、密閉型電池の安全性への信頼性を著しく損なうことになる。
本発明は、このような課題を解決しようとするものであり、電池内圧が一定以上に上昇すると確実に受圧板と遮蔽板との電気的接続を遮断することができ、密閉型電池の安全を十分に確保できる密閉型電池の安全装置及び同安全装置を具備する密閉型電池を提供することを目的とする。
発明の開示
上記目的を達成するための本発明に係る密閉型電池の安全装置は、外装缶の一端に取り付けられる正極蓋を、最内蓋を形成すると共に正極リードを介して電極体の正極に接続される受圧板と、中間蓋を形成すると共に中央接合部を介して受圧板に電気的に接続される遮蔽板と、最外蓋を形成すると共に遮蔽板に電気的に接続される封口板とから構成し、受圧板にガス流通孔を設け、外装缶の内部空間を受圧板と遮蔽板との間に形成される接合部動作空間と連通し、中央接合部を、受圧板の中央部から遮蔽板に向けて突出すると共に第1の平坦接合面を有する突起と、遮蔽板の中央部に設けられ突起の第1の平坦接合面が弾性的に当接する第2の平坦接合面から形成し、遮蔽板の第2の平坦接合面の周りに180°以上の円弧角で同心円的にC字状溝を設け、遮蔽板のC字状溝の内側をなす個所に強度低減用溝を形成すると共に、強度低減用溝の両端とC字状溝の両端より所定距離後退した部分との間に狭幅の折曲予定部を形成し、遮蔽板の受圧板側面に金属箔を接合してC字状溝と強度低減用溝にそれぞれ弁膜を形成し、外装缶内の圧力が設定電流遮断圧力を超えると、遮蔽板が折曲予定部に沿って上方凸の状態で折り曲げられ、遮蔽板の第2の平坦接合面では、受圧板の第1の平坦接合部周辺の薄膜箇所が破断することにより、受圧板と遮蔽板との電気的接続が遮断され、電流遮断外装缶内の圧力が設定膜破断圧力を超えると前記弁膜が破断されるようにしている。
従って、常時は、密閉空間内において、受圧板と遮蔽板の電気的導通は、受圧板の突起に設けた第1の平坦接合面をスポット溶接などにより、遮蔽板の第2の平坦接合面に接合させることによって確実に確保されている。一方、電池内の内圧が急激に上昇して設定電流遮断圧力を超えると分解ガスの圧力によって遮蔽板、特に、遮蔽板の第2の平坦接合面では、受圧板の第1の平坦接合面部周辺の薄膜箇所が破断することにより、受圧板と遮蔽板の電気的導通を遮断して分解ガスのそれ以上の発生を防止すると共に分解ガスが外部に流出するのを防止する。
この際、第2の平坦接合面を囲むC字状溝の内側に設けた強度低減用溝の両端とC字状溝の両端より所定距離後退した部分との間に狭幅の折曲予定部を形成したので、電池内の内圧が急激に上昇して設定電流遮断圧力を超えると、折曲形成部に沿って遮蔽板が容易に折れ曲がり、第1の平坦接合面の接合部周辺の材料が破断することにより、第2の平坦接合面が浮き上がって、迅速に離れることになる。従って、設定電流遮断圧力によって確実かつ速やかに受圧板と遮蔽板との電気的導通を速やかに遮断することができる。この際、遮蔽板が塑性変形するので、第2の平坦接合面が第1の平坦接合面に再度当接するのを確実に防止することができる。このようなC字状溝を有する遮蔽板以外に、凹溝の底部薄肉部をスコア加工等により形成し、底部薄膜部を弁膜としての役割を持たせても良い。
次に、上記した電気的遮断にもかかわらず、万一、外装缶内の化学反応が進んで分解ガスが発生し、内部圧力がさらに上昇し設定膜破断圧力を超える場合には、遮蔽板に設けた弁膜が破断することによって、分解ガスは受圧板に設けたガス流通孔、接合部動作空間、弁膜、及びガス抜き穴を通して外部に放出され、密閉型電池が爆発するのを防止することができる。ここで、好ましくは、設定電流遮断圧力は設定膜破断圧力の1/2が好ましい。設定膜破断圧力は10〜30kg/cm2に設定する。
また、上記した第1の発明に係る密閉型電池の安全装置は、以下の点にも特徴を有する。
▲1▼強度低減用溝をC字状溝と対向する方向に屈曲する弧状溝から形成し、強度低減用溝の両端部はC字状溝の両端部に重合状態に配置されている。
▲2▼強度低減用溝をC字状溝の両端より所定距離後退した部分同士を結ぶ直線状に配置される直線状溝から形成することもできる。
▲3▼C字状溝の内部と外部を弧状に配列された複数の連結タブ部によって連結することもできる。
▲4▼遮蔽板は金属箔と金属板の両者をクラッドしたクラッド金属板からなり、弁膜は、内側環状溝と外側環状溝を被覆する金属箔の部分によって形成されることになる。好ましくは、金属板の厚みは0.2〜0.5mm程度、金属箔の厚みは20〜100μm程度とする。
また、このようなクラッド金属板は、例えば、本出願人が先に特開平1−224184号公報で開示したように、13.3〜0.013Paの極低圧不活性ガス雰囲気中で、接合面を有する金属基板と金属箔をそれぞれアース接地した一方の電極Aとし、絶縁支持された他の電極Bとの間に1〜50MHzの交流を印加してグロー放電を行わせ、かつ、前記グロー放電によって生じたプラズマ中に露出される電極の面積が、電極Bの面積の1/3以下で、スパッタエッチング処理することによって製造することができる。
▲5▼受圧板の第1の平坦接合面の接合周辺部の薄膜箇所が破断することにより、受圧板と遮蔽板の電気的導通を遮断して分解ガスのそれ以上の発生を防止すると共に分解ガスが外部に流出するのを防止する。受圧板の接合面の厚みは20〜150μm程度でよい。材料として、Al箔、Al合金箔、ステンレス箔、ニッケル箔、CuあるいはNiめっきした鋼箔あるいは電解鉄箔で良い。平坦接合面は、直径約2mmの円形で、絞り加工法、あるいは図5に示すように側壁の厚みを、平坦接合面より薄くするしごき加工法等で約1mm平坦になるように張り出す。また、平坦接合面は、図6に示すように非接合面をスコア加工することにより厚みに段差を作るか、あるいは図7に示すように中央部を更に張り出して厚みを薄くするように加工しても良い。破断箇所は図5では側壁部、図6ではスコア加工部、図7では張り出し部となる。
遮蔽板の第2の平坦接合面と受圧板の第1平坦接合面の接合方法はレーザー溶接などで一点だけ溶接すればよい。
▲6▼凹状断面を有する有底溝からなるC字状溝と強度低減用溝を設けると共に、凹溝の底部薄肉部によって弁膜を形成することもできる。
▲7▼遮蔽板と封口板との間に環状板からなるPTCサーミスタ素子が介設されており、PTCサーミスタ素子によって、密閉型電池の安全装置の温度が上昇すると共に電流を流れにくくして、この面からも過電流による爆発を防止するようにしている。上記目的を達成するためのもう一つの本発明に係る密閉型電池は、上記した密閉型電池の安全装置を具備することを特徴とする。
発明を実施するための最良の形態
以下、添付図に示す一実施の実施の形態を参照して、本発明を具体的に説明する。まず、本発明の一実施の形態に係る密閉型電池の安全装置の構成について、図1〜図4を参照して説明する。
図1〜図4に示すように、負極端子を兼ねる外装缶11内には電極体12が収納されている。電極体12は、正極13、セパレータ14及び負極15の積層物を渦巻状に巻回した構成になっている。そして、外装缶11の上端開口部には、防爆機能と端子を兼ねる密閉型電池の安全装置が設けられており、安全装置は、実質的に、以下の構成を有する正極蓋16を、絶縁ガスケット16aを介して外装缶11の上端開口部にカシメ固定することによって構成されている。
図1〜図4に示すように、正極蓋16は、実質的に、最内蓋を形成すると共に正極リード17を介して電極体12の正極13に接続される受圧板18と、中間蓋を形成すると共に中央接合部19を介して受圧板18と電気的に接続される遮蔽板20と、最外蓋を形成すると共に遮蔽板20に電気的に接続される封口板21を具備する。また、正極蓋16は、受圧板18と遮蔽板20との間に環状に絶縁板22を介設すると共に、遮蔽板20と封口板21との間に環状板からなるPTCサーミスタ素子23を介設している。
次に、上記した構成を有する正極蓋16の各部の構成について説明する。
図1〜図4に示すように、受圧板18には複数のガス流通孔24が形成されており、このガス流通孔24を通して外装缶の内部空間25と、受圧板18と遮蔽板20との間に形成される接合部動作空間26が連通されている。
図1〜図4に示すように、受圧板18と遮蔽板20を電気的に接続する中央接合部19は、受圧板18の中央部から遮蔽板20に向けて突出すると共に第1の平坦接合面27を有する突起28と、遮蔽板20の中央部に設けられ突起28の第1の平坦接合面27が当接した第2の平坦接合面29で溶接される。
図1〜図4に示すように、遮蔽板20の第2の平坦接合面29の周りには、連結タブ部30を除いて、C字状溝31が180°以上の円弧角θで同心円的に形成されている。また、C字状溝31の内側には、C字状溝31と対向する方向に屈曲する弧状溝からなる強度低減用溝32が形成されている。強度低減用溝32の両端部はC字状溝31の両端部に重合状態に配置されている。そして、強度低減用溝32の両端32aとC字状溝31の両端より所定距離後退した部分31aとの間には、狭幅の折曲予定部33が形成されている。なお、図2において、33aは折曲予定線を示す。
また、本実施の形態では、図1〜図4に示すように、遮蔽板20の受圧板側面には金属箔34が接合されており、この金属箔34でC字状溝31と強度低減用溝32を被覆することによってそれぞれ弁膜35、36を形成している。そして、これらの弁膜35、36の厚みは、設定破断圧力(例えば、20kg/cm2)以上になると破断するように設定されている。具体的には、アルミニウムからなる厚肉(例えば、50μm)の金属基板からなる遮蔽板20に金属箔34をクラッドしてクラッド金属板を形成する場合、金属箔34としては、例えば10μmの銅箔を用いることができる。
また、遮蔽板として、スコア加工等により凹溝の底部薄肉部を有する金属板を使っても良い。例えば、厚み0.3mmのアルミニウム、ニッケルあるいはステンレスからなる金属板に、薄肉部の厚みが約30μmになるようにスコア加工を行ったものを遮蔽板として用いることができる。金属の種類、厚みあるいは薄肉部の厚みは、設定する破断圧力によって適宜選択すればよい。
中央接合部19及び遮蔽板20を上記した構成とすることによって、外装缶11内の圧力が増大し設定電流遮断圧力を超えると、図3に示すように、弁膜35、36が塑性変形すると共に、強度的に最も弱い部分である折曲予定部33に沿って遮蔽板20が上方凸の状態で折れ曲がることになる。その結果、第2の平坦接合面29は溶接部周辺で破断することにより、受圧板18の突起28に設けた第1の平坦接合面27から離れることになる。第1の平坦接合面27は厚み20〜150μmと薄い材料がよい。このように、分解ガスの圧力が設定電流遮断圧力になると、C字状溝31と強度低減用溝32を設けたことによって、遮蔽板20は速やかに受圧板18から離れるので、遮蔽板20の中央部がわずかに上昇しても遮蔽板20は受圧板18から完全に離れることになり、確実にかつ迅速に受圧板18と遮蔽板20の電気的導通を遮断することができる。
次に、上記した構成を有する密閉型電池の安全装置の作動について、図1〜図4を参照して説明する。
上記した密閉型電池において、例えば、過充電状態により大電流が流れると、この大電流により外装缶11内に腐食性の高い分解ガスが発生し、外装缶11内の圧力が増大し、そのまま放置すると、密閉型電池が爆発することになる。しかし、本実施の形態では、外装缶11内の分解ガスの圧力が設定電流遮断圧力を超えると、図1に示すように分解ガスが接合部動作空間26に流入し、遮蔽板20の第2の平坦接合面29は破断して、受圧板18の突起28上に形成した第1の平坦接合面27から速やかに離し、受圧板18と遮蔽板20との電気的導通が速やかに遮断する。従って、分解ガスのそれ以上の発生を防止して、外装缶11の内部圧がさらに上昇して爆発するのを確実に防止することができると共に、弁膜35、36は未だ破断されていないので、人体に有害な分解ガスが外部に流出するのを防止することができ、環境保護も図ることができる。
さらに、万一、上記した電気的導通の遮断にもかかわらず外装缶11内において化学反応が進み、分解ガスがさらに発生して内圧が上昇し、設定膜破断圧力を超えると、図4に示すように、弁膜35、36のいずれか又は両方が破断して、分解ガスが接合部動作空間26から遮蔽板20と封口板21との間の空間及び封口板21に設けたガス抜き穴37を通過して外部に速やかに放出されるので、密閉型電池の爆発を確実に防止することができる。
このように、本実施の形態に係る密閉型電池の安全装置を用いることによって、電流遮断及び分解ガスの電池外部への放出を確実に行うことができ、密閉型電池の破裂を未然に防止することができる。さらに、分解ガスの電池外部への放出は万一の場合のみ行うことによって人体や環境への悪影響を可及的に抑制することができる。
また、図1〜図4に示すように、本実施の形態では、遮蔽板20と封口板21との間に環状板からなるPTCサーミスタ素子23を介設されているので、分解ガスの発生によって密閉型電池の安全装置の温度が上昇すると電流を流れにくくして、この面からも過電流による爆発を防止することができる。
さらに、図5〜図7に、受圧板の張り出し加工部の断面図を示す。図5に示すように、受圧板18は、突起の側壁の厚みを薄くするようにしごき加工したもので、第2の平坦部を遮蔽板の第1の平坦部と一点で接合している。分解ガスの内圧が上昇した際に、薄くした突起の側壁が破断して、受圧板と遮蔽板の電気的導通を遮蔽して分解ガスのそれ以上の発生を防止する。
図6に示すように、受圧板18は、第2の平坦部の厚みに段差を作り、第2の平坦部が遮蔽板の第1の平坦部と一点で接合している。分解ガスの内圧が上昇した際に、第2の平坦部における溶接部周辺の薄い部分が破断して、受圧板と遮蔽板の電気的導通を遮蔽して分解ガスのそれ以上の発生を防止する。
図7に示すように、受圧板18は、第2の平坦部を更に張り出して、張り出した部分の板厚を薄くし、遮蔽板の第1の平坦部と一点で接合している。分解ガスの内圧が上昇した際に、薄くした張り出し部の溶接周辺が破断して、受圧板と遮蔽板の電気的導通を遮蔽して分解ガスのそれ以上の発生を防止する。受圧板の厚みは20〜150μmでよい。分解ガスの内圧が上昇した際、受圧板と遮蔽板の電気的導通を遮蔽すべき内圧に応じて、破断する箇所の材料厚みを適宜決めればよい。例えば、破断する箇所の厚みが80μmでは作動圧は9.5kg/cm2、100μmでは作動圧は11.0kg/cm2、115μmでは作動圧は11.8kg/cm2となる。
産業上の利用可能性
以上説明してきたように、本発明の密閉型電池の安全装置においては、通常電流が流れる場合には密閉空間内で受圧板と遮蔽板の接合部を気密状態で接合させることによって密閉型電池を正常に作動させることができると共に、過剰電流が流れる場合は、発生する分解ガスの圧力を利用して、C字状溝と強度低減用溝を協働させることによって、遮蔽板を折曲予定部に沿って上方凸の状態で折り曲げ、受圧板の中央部に設けた突起上の第1の平坦接合面が破断するので、遮蔽板の中央部に設けた第2の平坦接合面を速やかに離して受圧板と遮蔽板の接合との電気的接続を速やかに遮断すると共に、分解ガスの圧力がさらに上昇する場合には弁膜を破断して速やかに電池外部に放出することができるので、電流遮断及び分解ガスの電池外部への放出を確実に行うことができ、密閉型電池の破裂を未然に防止することができる。さらに、分解ガスの電池外部への放出は万一の場合のみ行うことによって人体や環境への悪影響を可及的に抑制することができる。
本発明の密閉型電池の安全装置においては、強度低減用溝をC字状溝と対向する方向に屈曲する弧状溝から形成し、強度低減用溝の両端部をC字状溝の両端部に重合状態に配置したので、狭幅の折曲予定部を容易に形成することができる。
本発明の密閉型電池の安全装置においては、強度低減用溝をC字状溝の両端より所定距離後退した部分同士を結ぶ直線状に配置される直線状溝から形成したので、この場合も、狭幅の折曲予定部を容易に形成することができる。
本発明の密閉型電池の安全装置においては、C字状溝の内部と外部を弧状に配列された複数の連結タブ部によって連結するようにしたので、折曲予定部の近傍をなす遮蔽板の強度を低下でき、さらに確実に受圧板と遮蔽板の電気的接続を遮断することができる。
本発明の密閉型電池の安全装置においては、C字状溝と強度低減用溝を設けた金属基板に金属箔をクラッドして、設定膜破断圧力によって確実に作動する弁膜を有する遮蔽板を安価に製造することができる。
本発明の密閉型電池の安全装置においては、C字状溝と強度低減用溝とを凹状断面を有する有底溝から形成するようにしたので、クラッド構造を用いなくても弁膜を安価に形成することができる。
また、前記受圧板は円筒状の突起を有した金属板からなり、分解ガスが一定の圧力範囲になれば、破断し、安全性が高い。
また、前記円筒状の突起は、第1の平坦接合面が厚み20〜150μmからなり、分解ガスが一定の圧力範囲になれば、接合部周辺の薄膜箇所が破断し、安全性が高い。
また、前記円筒状の突起は、しごき加工で該突起の側壁の板厚を薄くした金属板からなり、分解ガスが一定の圧力範囲になれば、該側壁の薄い部分が破断し、安全性が高い。
また、前記円筒状の突起は、第1の平坦接合面での厚みにスコア加工等により段差を作り、分解ガスが一定の圧力範囲になれば、第1の平坦接合面での薄い部分が破断し、安全性が高い。
また、前記円筒状の突起は、第1の平坦接合面が、板厚を薄くした更なる張り出し平坦部を有するので、分解ガスが一定の圧力範囲になれば、第1の平坦接合面での張り出し部が破断し、安全性が高い。
本発明の密閉型電池の安全装置においては、遮蔽板と封口板との間に環状板からなるPTCサーミスタ素子を介設することによって、PTC素子によって電流を流れにくくして、この面からも過電流による爆発を防止できる。
本発明の密閉型電池は、前記の密閉型電池の安全装置を具備することによって、高性能でかつ安全性の高い密閉型電池を安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、通常使用状態における本発明の一実施の形態に係る密閉型電池の安全装置の構成説明図である。
図2は、図1のI−I線による矢視図である。
図3は、受圧板と遮蔽板との電気的接続が遮断された状態の本発明の一実施の形態に係る密閉型電池の安全装置の構成説明図である。
図4は、弁膜が破断した状態における本発明の一実施の形態に係る密閉型電池の安全装置の構成説明図である。
図5は、本発明の一実施の形態に係る密閉型電池の安全装置の受圧板の断面図である。
図6は、本発明の一実施の形態に係る密閉型電池の安全装置の受圧板の断面図である。
図7は、本発明の一実施の形態に係る密閉型電池の安全装置の受圧板の断面図である。
Claims (13)
- 外装缶の一端に取り付けられる正極蓋を、最内蓋を形成すると共に正極リードを介して電極体の正極に接続される受圧板と、中間蓋を形成すると共に中央接合部を介して前記受圧板に電気的に接続される遮蔽板と、最外蓋を形成すると共に前記遮蔽板に電気的に接続される封口板とから構成し、
前記受圧板にガス流通孔を設け、前記外装缶の内部空間を前記受圧板と前記遮蔽板との間に形成される接合部動作空間と連通し、
前記中央接合部を、前記受圧板の中央部から前記遮蔽板に向けて突出すると共に第1の平坦接合面を有する円筒状の突起と、前記遮蔽板の中央部に設けられ前記円筒状の突起の第1の平坦接合面が接合する第2の平坦接合面から形成し、前記遮蔽板の第2の平坦接合面の周りに180°以上の円弧角で同心円的にC字状溝を設け、
前記遮蔽板の前記C字状溝の内側をなす個所に強度低減用溝を形成すると共に、該強度低減用溝の両端と前記C字状溝の両端より所定距離後退した部分との間に狭幅の折曲予定部を形成し、
前記遮蔽板の受圧板側面に金属箔を接合して前記C字状溝と前記強度低減用溝にそれぞれ弁膜を形成し、
前記外装缶内の圧力が設定電流遮断圧力を超えると、前記受圧板の第1の平坦接合面の接合部が破断して、前記受圧板と前記遮蔽板との電気的接続が遮断され、前記電流遮断外装缶内の圧力が設定膜破断圧力を超えると前記弁膜が破断されるようにしたことを特徴とする密閉型電池の安全装置。 - 前記強度低減用溝を前記C字状溝と対向する方向に屈曲する弧状溝から形成し、前記強度低減用溝の両端部は前記C字状溝の両端部に重合状態に配置されていることを特徴とする請求項1記載の密閉型電池の安全装置。
- 前記強度低減用溝を前記C字状溝の両端より所定距離後退した部分同士を結ぶ直線状に配置される直線状溝から形成することを特徴とする請求項1記載の密閉型電池の安全装置。
- 前記C字状溝の内部と外部を弧状に配列された複数の連結タブ部によって連結するようにしたことを特徴とする請求項1記載の密閉型電池の安全装置。
- 前記遮蔽板は金属箔と金属板とのクラッド金属板から形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の密閉型電池の安全装置。
- 外装缶の一端に取り付けられる正極蓋を、最内蓋を形成すると共に正極リードを介して電極体の正極に接続される受圧板と、中間蓋を形成すると共に中央接合部を介して前記受圧板に電気的に接続される遮蔽板と、最外蓋を形成すると共に前記遮蔽板に電気的に接続される封口板とから構成し、
前記受圧板にガス流通孔を設け、前記外装缶の内部空間を前記受圧板と前記遮蔽板との間に形成される接合部動作空間と連通し、
前記中央接合部を、前記受圧板の中央部から前記遮蔽板に向けて突出すると共に第1の平坦接合面を有する円筒状の突起と、前記遮蔽板の中央部に設けられ前記円筒状の突起の第1の平坦接合面が弾性的に当接する第2の平坦接合面から形成し、
前記遮蔽板の第2の平坦接合面の周りに180°以上の円弧角で同心円的に凹状断面を有する有底溝からなるC字状溝を形成すると共に、前記C字状溝の底部薄肉部によって弁膜を形成し、
前記遮蔽板の前記C字状溝の内側をなす部分に凹状断面を有する有底溝からなる強度低減用溝を形成すると共に、前記強度低減用溝の底部薄肉部によって弁膜を形成し、
前記強度低減用溝の両端と前記C字状溝の両端より所定距離後退した部分との間に狭幅の折曲予定部を形成し、前記受圧板の第1の平坦接合面の接合部が破断して、前記受圧板と前記遮蔽板との電気的接続が遮断され、前記電流遮断外装缶内の圧力が設定膜破断圧力を超えると前記弁膜が破断されるようにしたことを特徴とする密閉型電池の安全装置。 - 前記受圧板は円筒状の突起を有する金属板からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の密閉型電池の安全装置。
- 前記円筒状の突起は、第1の平坦接合面が厚み20〜150μmからなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の密閉型電池の安全装置。
- 前記円筒状の突起は、該突起の側壁の板厚をしごき加工で薄くすることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の密閉型電池の安全装置。
- 前記円筒状の突起は、第1の平坦接合面での厚みに段差があることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の密閉型電池の安全装置。
- 前記円筒状の突起は、第1の平坦接合面が板厚を薄くした更なる張り出し平坦部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の密閉型電池の安全装置。
- 前記遮蔽板と前記封口板との間に環状板からなるPTCサーミスタ素子が介設されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の密閉型電池の安全装置。
- 請求項1〜12のいずれかに記載の密閉型電池の安全装置を具備する密閉型電池。
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