JP4590856B2 - 密閉型電池 - Google Patents

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Description

本発明は、発電要素側に突形状を呈し、中央に平面部を有する皿状の導電性ダイアフラムと、中央にダイアフラム側に隆起した薄肉平面部と、発電要素に接続され薄肉平面部の外縁を構成する接続部とを有する導電部材とを有し、ダイアフラムの平面部及び導電部材の薄肉平面部同士が接合された防爆機構を備え密閉型電池に関する。
従来、密閉型電池は家電製品に汎用されており、最近では、密閉型電池の中でも特にリチウム二次電池が数多く用いられるに至っている。リチウム二次電池は、エネルギー密度が高いことから、電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HEV)等の車載用電源やオフィス、家庭等の据置用電源としても開発が進められている。しかしながら、密閉型電池は、充電装置の故障などによって過充電等の電池異常状態に陥ると、電池内圧が極端に上昇することがある。このため、電池の内部に防爆機構を備えた密閉型電池が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、本発明者らは、図5に示す防爆機構を備えた密閉型電池を提案している。この防爆機構について簡単に説明すると、上蓋20は、例えば鉄製でニッケルメッキが施された円板状の上蓋キャップ1を有している。上蓋キャップ1は、中央が上方に突出した円筒状突起を有するハット状であり、突起中央には開口が形成されている。上蓋キャップ1の周縁部は、例えばアルミニウム合金製で皿状のダイアフラム2の周縁部にカシメ固定されている。ダイアフラム2は、底部中央に平面部を有している。ダイアフラム2の平面部と周縁部との間には、電池内圧が所定圧に達すると開裂する薄肉化された開裂溝8が形成されている(例えば、特許文献3参照)。
ダイアフラム2の周縁部下方には、ダイアフラム2を支持する例えば樹脂製で断面略T字状の絶縁リング3が配置されている。絶縁リング3の内面側下部には、絶縁リング3に一体成形された支持爪15が複数個(例えば、3個)形成されている。これらの支持爪15により、電極群と導通するリード片(不図示)に接続された扁平ドーナツ形状のスプリッタ4の外周部がダイアフラム2の底面と所定間隔を隔てて支持されている。スプリッタ4には、例えばアルミニウム合金製で過充電等の電池異常時に電池内のガスを排出するための複数の貫通穴9が形成されている。スプリッタ4の中央部は、例えばポリプロピレン樹脂製で円環状のスペーサ5を介して、上方に突起が形成され突起の中央に平面部を有する例えばアルミニウム合金製の接続板6の周縁部と、ダイアフラム2の平面部とで狭持されている。スペーサ5は、フランジ部を有しており、このフランジ部がダイアフラム2の平面部に当接している。
接続板6の周縁部上面とスプリッタ4の中央部下面とは、レーザ接合がなされている。また、接続板6の中央平面部とダイアフラム2の底部中央の平面部とは電気的、機械的に接合されており、接合部7が形成されている。この防爆機構では、接続板6及びダイアフラム2の平面部同士の平面面積が広く、治具を用いて平面部同士を安定して(バラツキなく)接合することができると共に、電池内圧が所定圧に至ると、ダイアフラム2が反転して接合部7での接続板6とダイアフラム2との接合を断つので、過充電等の電池異常時(通常時以外の時)に、電池の安全性を確保することができる。
特開平7−105933号公報 特開平8−007866号公報 特開2003−217544号公報
しかしながら、上記防爆機構では、接合部7にバラツキが生じないので、通常時の大電流放電を安定して確保することができるものの、スプリッタ4及び接続板6、更にはスペーサ5が別部材であり、スプリッタ4と接続板6とをレーザ接合で電気的に接続しているため、密閉型電池がコスト高となり、構造上、コストの低減が難しかった。
本発明は上記事案に鑑み、低コストで、通常時の大電流充放電を安定化させると共に、電池異常時の安全性を確保可能な密閉型電池を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、発電要素側に突形状を呈し、中央に平面部を有する皿状の導電性ダイアフラムと、中央に前記ダイアフラム側に隆起した薄肉平面部と、前記発電要素に接続され前記薄肉平面部の外縁を構成する接続部とを有する導電部材とを有し、前記ダイアフラムの平面部及び前記導電部材の薄肉平面部同士が接合された防爆機構を備え密閉型電池であって、前記導電部材は、前記ダイアフラム側の前記薄肉平面部の外径が前記薄肉平面部の背面側の外径より大きく、前記薄肉平面部と前記接続部とが一体に形成されたことを特徴とする。
本発明では、過充電等の電池異常時に、電池内圧の上昇により、中央に平面部を有する皿状のダイアフラムが反転し、ダイアフラムの平面部及び導電部材の薄肉平面部同士の接合が断たれ、発電要素とダイアフラムとの導電経路が遮断される。一方、通常時には、ダイアフラム側の薄肉平面部の外径が薄肉平面部の背面側の外径より大きいので、ダイアフラム側に隆起した薄肉平面部の平面を安定確保できダイアフラムの平面部との接合のバラツキを無くすことができると共に、導電部材は薄肉平面部と接続部とが一体に形成されているので、部材数を少なくすることができる。
本発明において、ダイアフラム側へ隆起した薄肉平面部を、薄肉平面部の背面側の肉を盛り上げるように形成すれば、ダイアフラム側へ隆起した薄肉平面部の平面の面積を大きくすることが可能となるので、ダイアフラムの平面部との密着状態を良好に保つことができ、両者を安定して接合することができる。
本発明によれば、電池内圧の上昇により、ダイアフラムの反転で発電要素とダイアフラムとの導電経路が遮断されるので、電池異常時の安全性を確保することができると共に、ダイアフラム側に隆起した薄肉平面部の平面を安定確保できダイアフラムの平面部との接合のバラツキを無くすことができるので、通常時に大電流充放電を安定して確保することができ、更に、導電部材は薄肉平面部と接続部とが一体に形成されているので、部材数が少なく低コストの密閉型電池を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明を密閉円筒型リチウムイオン二次電池に適用した実施の形態ついて説明する。なお、本実施形態において、図5に示した部材と同一部材には、同一の符号を付してその説明を省略し、異なる箇所のみ説明する。
図1に示すように、本実施形態のリチウムイオン二次電池30(以下、電池30と略称する。)は、電極群11を備えている。電極群11は、負極端子を兼ねる有底円筒状の電池缶10内の中央に収容されており、正極及び負極が、ポリエチレン製微多孔性セパレータを介して、樹脂製軸芯の周りに捲回されている。
正極は、例えば、スピネル構造や層状岩塩型構造を有するLiMnO、LiMnのリチウムサイト又はマンガンサイトを他の金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン遷移金属複合酸化物の粉末、導電材の炭素材料、結着剤のポリフッ化ビニリデン(PVDF)及び粘度調整溶媒としてn−メチルピロリドンを混合し、コーネルデスパで均一分散、混練して得た正極活物質合剤を、アルミニウム箔の両表面に均一に塗布、プレス、乾燥、所定寸法に裁断して得られたものである。なお、アルミニウム箔の長手方向一側には所定間隔で矩形状の切り欠きが形成されており、切り欠き残部が集電用の正極タブとされている。
一方、負極は、例えば、黒鉛又は炭素、結着剤のPVDF及び粘度調整溶媒としてn−メチルピロリドンを混合し、コーネルデスパで均一分散、混練して得た負極活物質合剤を圧延銅箔の両表面に均一に塗布、プレス、乾燥、所定寸法に裁断して得られたものである。なお、圧延銅箔の長手方向一側には所定間隔で矩形状の切り欠きが形成されており、切り欠き残部が集電用の負極タブとされている。
正極タブ及び負極タブは電極群11の互いに反対側の両端面に位置するように配置されている。軸芯の下端には集電用の負極集電リングが固定されており、負極集電リングの周縁部には負極タブが超音波溶接されている。負極集電リングは、電池缶10に抵抗溶接されている。軸芯の上端には集電用の正極集電リング14の縮径部が挿入・固定されており、正極集電リング14の周縁部には正極タブが超音波溶接されている。正極集電リング14には、大電流を許容するために、複数枚のアルミニウム製リボンを重ね合わせて構成した正極リード板16の一端が溶接されている。正極リード板16の他端は、上蓋21の底面に溶接されている。
図2に示すように、本実施形態の上蓋21は、図5に示した上蓋20と比較して、接続板6及びスプリッタ4に代えて、これらを一体としたスプリッタ18を有しており、スペーサ5を欠く点で異なっている。また、スプリッタ18は、スプリッタ4のように中央部に穴を形成したものではなく、図3(A)に示すように、スプリッタの中央部をプレスで押し潰して、図3(B)に示すように、ダイアフラム2側に平面状に隆起した薄肉平面部としての薄肉部LWを形成したものである。この薄肉部LWの厚さは、ダイアフラム2の底部中央の平面部の厚さより薄く設定されている。
一般に、金属は強度のプレス加工をしても体積は減少しないので、プレス加工をした部分の肉をどこかに逃がさねばならない。本実施形態では、図3(B)に示すように、薄肉部LWのダイアフラム2とは反対側の背面側から肉を盛り上げるように形成することで、ダイアフラム2側に厚さT1だけ隆起した薄肉部LWの周囲A部に肉を逃がして、薄肉部LWの平面部の面積を大きくしている。この肉逃がしによるダイアフラム2側に隆起した外径D1は、薄肉部LWの背面側の外径D2より大きい。
図1に示すように、上蓋21の周縁部と電池缶10とは、ガスケット13を介して、カシメ固定されており、電池30内が密閉されている。電池30内には、例えば、6フッ化リン酸リチウムや4フッ化ホウ酸リチウムをエチレンカーボネート、ジメチルカーボネートなどの混合有機溶媒に1モル/リットル程度の割合で溶解させた非水電解液が注液されており、電極群11は非水電解液に浸潤されている。なお、正極リード板16は湾曲状に折り曲げられて、他端が上蓋21の底面を構成するスプリッタ18の背面側(スプリッタ2の反対側)に溶接されている。
次に、本実施形態の電池30の作用等について説明する。
本実施形態の電池30では、スプリッタ18の形状を、(外形D1)>(外形D2)とすることより、図3(C)に示すように、ダイアフラム2及びスプリッタ18を治具21、22で拘束して、ダイアフラム2及びスプリッタ18の中央の平面部同士を、例えば、摩擦攪拌接合ツール23によって接合する際に、平面部同士の密着状態が良好に保たれ、安定した接合ができる。
図4(A)に示すように、プレス加工では、一般に、肉をスプリッタ19の背面側に逃がすことが多い。このようなプレス加工では、ダイアフラム2側に隆起した外径D1は、薄肉部LWの背面側の外径D2と同程度か、やや小さくなるのが普通である(D1≦D2)。図4(A)では、肉を薄肉部LWの背面側の周囲B部に逃がしているわけであるが、実際のプレス加工では、薄肉部LWのダイアフラム2側をわずかながらも隆起させ、ダイアフラム2側の平面性状にバラツキを生じさせる。このような一般的プレス加工によると、図4(B)に示すように、摩擦攪拌接合時にダイアフラム2及びスプリッタ19を治具21と22で拘束するときに、中央の薄肉部LWが撓んで平面性状を確保できず、ダイアフラム2との間に隙間を生じさせやすい。このためにダイアフラム2とスプリッタ19との接合が不充分となりバラツキが生じ、防爆機構として安定な作動圧力が得られない、という不具合を生ずる。
上述したように、本実施形態の電池30では、薄肉部LWの肉をA部(図3(B)参照)に逃がし、(外径D1)>(外径D2)としたので、ダイアフラム2側に平面状に隆起した薄肉部LWの面積を広く、かつ、ダイアフラム2の底部中央の平面部との密着状態(平面性状)を良好に保つことができる。従って、本実施形態の電池30では、ダイアフラム2とスプリッタ18との接合部7の接合にバラツキが生じないので、通常時に大電流充放電を安定して確保することができる。
また、本実施形態の電池30は、ダイアフラム2と、スプリッタ18との平面部同士は、摩擦攪拌接合によって接合されている。このため、塑性流動による結晶の微細化を生ずるので、接合部7の安定性が向上し、ダイアフラム2の作動圧が一定の防爆機構を得ることができる。更に、摩擦攪拌接合によりダイアフラム2とスプリッタ18とを接合する場合には、従来の溶接に比べて低温で接合することができる。このため、摩擦攪拌接合時のダイアフラム2及びスプリッタ18の変形を抑制することができるので、変形の少ない、換言すれば、作動圧のバラツキの少ない信頼性に優れた防爆機構を得ることができる。
更に、本実施形態の電池30が過充電等の電池異常状態に陥った場合には、非水電解液が分解して電池缶10内にガスが加速度的に発生する。このガスにより電池内圧は上昇するが、ダイアフラム2の形状・寸法・材質等で定まる所定圧(例えば、0.5〜2.5MPa)まで、ダイアフラム2はスプリッタ18との接合を維持する(ダイアフラム2は、所定圧まで皿状の形状を維持する。)。電池内圧が所定圧を越えると、瞬時にダイアフラム2は反転し、スプリッタ18との接合を切り離す。これにより、電極群11からの導電経路は遮断される。このとき、スプリッタ18の薄肉部LWの厚さはダイアフラム2の底部中央の平面部の厚さより薄いため、先に薄肉部LWが破断するので、ダイアフラム2に穴が開くことがない。
更に電池内圧が上昇すると、ダイアフラム2の開裂溝8が開裂し、電池30内のガスは、スプリッタ18に形成された貫通穴9、開裂溝8、上蓋キャップ1に形成された開口を経て外部に開放され、電池30を安全に使用不能状態とすることができる。この場合に、ダイアフラム2の作動圧は大気圧より大きいので、一旦ダイアフラム2が反転すれば、大気圧でダイアフラム2は元の皿状の形状には戻らず、ダイアフラム2とスプリッタ18とが再度電気的に接触することもない。
また、本実施形態の電池30は、図5に示した接続板6とスプリッタ4とを一体としたスプリッタ18を用い、スペーサ5を使用していない。従って、上蓋21を少ない部品点数で構成することができると共に、接続板6とスプリッタ4との接合が不要なため、低コストの電池30を得ることができる。
なお、本実施形態では、ダイアフラム2とスプリッタ18との平面部同士の接合について、摩擦攪拌接合により形成した接合部7を例示したが、上述した作用効果は、摩擦攪拌接合に固有の要求ではなく、摩擦攪拌接合に代えて、ダイアフラム2とスプリッタ18とを、例えば、レーザで接合して接合部7を形成する場合にも同様である。
また、本実施形態では、円筒型の電池30を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、角型電池に適用するようにしてもよい。更に、本実施形態では、ダイアフラム2、スプリッタ18の材質にアルミニウム合金を用いる例を示したが、これに限定されるものではなく、アルミニウム、ニッケル合金、導電性プラスチックなどの他の導電性材質を使用するようにしてもよい。また、本実施形態では、上蓋キャップ1の開口を突起中央に形成した例を示したが、これに代えて、例えば、開口を突起立ち上がり部に複数個形成するようにしてもよい。更に、本実施形態では、電池異常時の例示として過充電を中心に説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、電池への集中荷重や突き刺し等の場合にも同様の作用効果を奏する。
次に、上述した実施形態に従って作成した電池30の実施例について説明する。なお、比較のために作成した比較例の電池についても併記する。なお、実施例及び比較例の電池の容量は同一とした。
(実施例)
上蓋21を用い、容量が6Ahの電池30を作製した。ダイアフラム2には、厚さ0.6mmのA3003−H14を用い、プレス加工によって皿状の形状とした。スプリッタ18は、厚さ1mmのA3003−H14で作った。また、スプリッタ18の中央にプレス加工により厚さ0.5mmの薄肉部LWを形成した。このとき、薄肉部LWの背面側の外径D2を4mmとし、薄肉部LWの肉は図1のA部に逃がし、ダイアフラム2側に隆起した外径D1を8mmとした。上方への隆起した高さT1をおよそ0.25mmとした。
(比較例1)
図5に示した従来例の上蓋20を用いて比較例1の電池を作製した。接続板6に厚さ0.5mmのA3003−H14を用い、接続板6とスプリッタ4とをYAGレーザにより接合した。なお、上蓋20以外は、実施例と同一の構成とした。
(比較例2)
上蓋に、図4に示したスプリッタ19を用いて比較例2の電池を作製した。ダイアフラム2側に隆起した外径D1を3.8mm、高さT1をおよそ0.25mm、薄肉部LWの背面側の外径D2を4mm、下方への盛り上がりの高さT2はおよそ0.3mmであった。なお、上蓋以外は、実施例と同一の構成とした。
実施例及び比較例1、2の電池をそれぞれ100個作り、過充電によって電池内圧が上昇したときに、ダイアフラム2が反転するときの圧力、すなわち、防爆機構としての作動圧の安定性を比較した。結果を下表1に示す。
実施例及び比較例1の電池には、実質的な差異は見られず、いずれも良好な作動が得られた。しかしながら、比較例2の電池の上蓋は作動圧のバラツキが大きく、動作が不安定であることが判明した。従って、実施例及び比較例1の電池に対し、比較例2の電池の防爆機構は信頼性が劣ることが確かめられた。また、コスト及び性能(安定性)の点を考慮すると、実施例の電池が比較例1の電池に勝ることも明らかとなった。
本発明は、低コストで、通常時の大電流放電を安定化させると共に、電池異常時の安全性を確保可能な密閉型電池に関するため、産業上利用可能なものである。
本発明が適用可能な実施形態の密閉円筒型リチウムイオン二次電池の断面図である。 実施形態の電池の上蓋の断面図である。 実施形態の電池の上蓋を構成するスプリッタの断面図であり、(A)は薄肉部を形成する前のスプリッタの断面形状を示し、(B)は薄肉部を形成した後のスプリッタの断面形状を示し、(C)は治具を用いてスプリッタとダイアフラムとを接合するときの状態を示す。 肉逃がしを背面側としたスプリッタの断面図であり、(A)は比較例2の電池に使用されるスプリッタを示し、(B)は治具を用いてスプリッタとダイアフラムとを接合するときの状態を示す。 従来技術による上蓋の断面図である。
符号の説明
2 ダイアフラム
4 スプリッタ(接続部)
6 接続板(導電部材)
11 電極群(発電要素)
18 スプリッタ(接続部、導電部材)
20、21 上蓋
30 密閉円筒型リチウムイオン二次電池(密閉型電池)

Claims (2)

  1. 発電要素側に突形状を呈し、中央に平面部を有する皿状の導電性ダイアフラムと、
    央に前記ダイアフラム側に隆起した薄肉平面部と、前記発電要素に接続され前記薄肉平面部の外縁を構成する接続部とを有する導電部材と
    を有し、前記ダイアフラムの平面部及び前記導電部材の薄肉平面部同士が接合された防爆機構を備え密閉型電池であって
    前記導電部材は、前記ダイアフラム側の前記薄肉平面部の外径が前記薄肉平面部の背面側の外径より大きく、前記薄肉平面部と前記接続部とが一体に形成されたことを特徴とする密閉型電池。
  2. 前記ダイアフラム側へ隆起した薄肉平面部を、前記薄肉平面部の背面側の肉を盛り上げるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の密閉型電池。
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