JP3829536B2 - 電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3829536B2 JP3829536B2 JP18285799A JP18285799A JP3829536B2 JP 3829536 B2 JP3829536 B2 JP 3829536B2 JP 18285799 A JP18285799 A JP 18285799A JP 18285799 A JP18285799 A JP 18285799A JP 3829536 B2 JP3829536 B2 JP 3829536B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal case
- sealing body
- lead wire
- foil
- electrolytic capacitor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は雷サージ等の異常電圧や過剰リップルが加わることにより発熱して内部圧力が上昇したときに、コンデンサ内部の回路を遮断することができる安全機構付きの電解コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3(a)は従来の一般的な安全機構付きのアルミ電解コンデンサの構成を示した断面図であり、同図に示すように陽極箔と陰極箔をセパレータと共に巻回し、駆動用電解液を含浸して形成されるコンデンサ素子92を有底円筒状の金属ケース91に収納した後、コンデンサ素子92より導出されたリード線を一部に開口穴94が形成された端子板95を貫通して固定された端子93に接続し、金属ケース91の開放端99を、端子板95の端子93に圧着する接続端子96と外部接続端子98を備えた封口板97とともに絞り加工することにより封口した構造のものである。
【0003】
図3(b)は上記図3(a)に示したアルミ電解コンデンサに、雷サージ等の異常電圧や過剰リップルにより発熱して内部圧力が上昇した時の状態を示した断面図であり、金属ケース91内に発生した内部圧力は、端子板95に設けた開口穴94を通じて封口板97を円弧状に膨らませ、端子板95の端子93に圧着した封口板97の接続端子96が離れることにより内部回路を遮断できるように構成されたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造の安全機構付きのアルミ電解コンデンサは、端子板95の端子93と封口板97の接続端子96は圧着しているだけなので、振動や引っ張り等の機械的ストレスに弱いという問題があった。
【0005】
また、雷サージ等の異常電圧や過剰リップルにより発熱して内部圧力が上昇した時に封口板97が円弧状に膨れるが、僅かな内部圧力では端子板95の端子93に圧着した封口板97の接続端子96が完全に離れにくく、端子間接触の信頼性が低いといった課題を有していた。
【0006】
本発明はこのような従来の課題を解決し、機械的ストレスに強く、雷サージ等の異常電圧や過剰リップルにより発熱して内部圧力が上昇した時に内部回路を確実に遮断することができる信頼性に優れた電解コンデンサを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、リード線が接続された陽極箔と陰極箔とをセパレータを介在させて巻回することにより構成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を駆動用電解液と共に収納した有底筒状の金属ケースと、上記リード線が挿通する孔を備えて上記金属ケースの開口部を封止した封口体からなり、上記封口体が金属ケース内に入り込むことにより金属ケースの開放端と封口体の間に空隙部を形成し、かつ、上記電極箔の分断起点部となる三角形状のミシン目または切れ目をリード線接続部周辺の電極箔に設けた構成のものである。
【0008】
この本発明により、電極箔とリード線の接続強度ならびにこの電極箔の強度は安定しているため、切断強度は電極箔に設けた三角形状のミシン目または切れ目の形状を一定にすることで安定し、かつ、リード線と電極箔がテーパー状に分離するために再接触しなくなり、これにより、振動や引っ張り等の機械的ストレスに強く、雷サージ等の異常電圧や過剰リップルにより発熱して内部圧力が上昇した時に内部回路を確実に遮断することができて信頼性に優れた電解コンデンサが得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、リード線が接続された陽極箔と陰極箔とをセパレータを介在させて巻回することにより構成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を駆動用電解液と共に収納した有底筒状の金属ケースと、上記リード線が挿通する孔を備えて上記金属ケースの開口部を封止した封口体からなり、上記封口体が金属ケース内に入り込むことにより金属ケースの開放端と封口体の間に空隙部を形成し、かつ、上記電極箔の分断起点部となる三角形状のミシン目または切れ目をリード線接続部周辺の電極箔に設けたものであり、雷サージ等の異常電圧や過剰リップルにより発熱して内部圧力が上昇した時に封口体が金属ケースの空隙部に移動して、リード線と電極箔が切断されるという作用を有する。
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0011】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態によるアルミ電解コンデンサを基板に取り付けた状態を示す断面図である。同図において、1は有底筒状の金属ケース、2は外部接続用のリード線4を接続した陽極箔と陰極箔をセパレータを介在させて巻回されたコンデンサ素子、3は封口体6を固定するために金属ケース1に設けた絞り加工部、5は外部接続用のリード線4を封口体6に固定するリードフック部、7は封口体6と金属ケース1の開放端との隙間である空隙部、8は中心方向に折り曲げ加工した金属ケースの開放端、9は分断起点部、10は電気回路が形成してある基板で外部接続用のリード線4がはんだ付けしてある。
【0012】
この分断起点部9は、図2に示すようにリード線18の平坦部16と接続された電極箔15の周辺に三角形状のミシン目17を設けたものであり、リード線18に引っ張り力が加わると、ミシン目17が広がり、電極箔15がテーパー状に切断されて、リード線18と電極箔15が切断されるように構成されている。
【0013】
上記図1に示したアルミ電解コンデンサに雷サージや過電圧等の異常により内部圧力が増加し、金属ケース1が押し上げられて封口体6が金属ケース1の開放端部8と封口体6の間に設けられた空隙部7に移動すると同時に、リード線4が封口体6とともに移動してリード線4に引っ張り力が加わり、リード線4の接続部周辺の電極箔に設けた分断起点部9において電極箔が切断されて、リード線4と電極箔が切断される。これにより、アルミ電解コンデンサの回路が遮断する。また、中心方向に向かって折り曲げ加工した金属ケース1の開放端8がストッパーとなり、内部圧力の上昇が大きい場合でも封口体6が金属ケース1から外れない。さらに、リード線4を封口体6に固定するためのリードフック部5を設けているので、確実にリード線4が封口体6とともに移動して分断起点部9において電極箔を切断することができる。
【0014】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明の電解コンデンサは、外部接続用のリード線が接続された陽極箔と陰極箔をセパレータを介在させて巻回することにより構成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を駆動用電解液と共に収納した有底筒状の金属ケースと、上記リード線が挿通する孔を備えて上記金属ケースの開口部を封止した封口体からなり、上記封口体が金属ケース内に入り込むことにより金属ケースの開放端と封口体の間に空隙部を形成し、かつ、リード線接続部周辺の電極箔に分断起点部を設けた構成とすることにより、機械的ストレスに強く、雷サージ等の異常電圧や過剰リップルにより発熱して内部圧力が上昇した時にリード線と電極箔を切断することで内部回路を確実に遮断することができて信頼性に優れた電解コンデンサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態によるアルミ電解コンデンサを基板に取り付けた状態を示す断面図
【図2】 本発明の第1の実施の形態による分断起点部を示す平面図
【図3】 (a)従来の安全機構付きアルミ電解コンデンサの構成を示す断面図
(b)同回路が切断されて回路が遮断状態を示す断面図
【符号の説明】
1 金属ケース
2 コンデンサ素子
3 金属ケースの絞り加工部
4 外部接続用のリード線
5 リードフック部
6 封口体
7 空隙部
8 金属ケースの開放端部
9 分断起点部
10 基板
Claims (1)
- リード線が接続された陽極箔および陰極箔をセパレータを介して巻回することにより構成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を駆動用電解液と共に収納した有底筒状の金属ケースと、上記リード線が挿通する孔を備えて上記金属ケースの開口部を封止した封口体からなり、上記封口体が金属ケース内に入り込むことにより金属ケースの開放端と封口体の間に空隙部を形成し、かつ、上記電極箔の分断起点部となる三角形状のミシン目または切れ目をリード線接続部周辺の電極箔に設けたことを特徴とする電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18285799A JP3829536B2 (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18285799A JP3829536B2 (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | 電解コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001015392A JP2001015392A (ja) | 2001-01-19 |
JP3829536B2 true JP3829536B2 (ja) | 2006-10-04 |
Family
ID=16125674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18285799A Expired - Fee Related JP3829536B2 (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3829536B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6503672B2 (ja) * | 2014-09-29 | 2019-04-24 | 日本ケミコン株式会社 | コンデンサの製造方法 |
CN110822083B (zh) * | 2018-08-09 | 2022-03-08 | 翰昂汽车零部件有限公司 | 用以防止爆发性减压的损害的密封构型 |
US11371639B2 (en) | 2018-08-09 | 2022-06-28 | Hanon Systems | Seal configuration to prevent damage from explosive decompression |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62190Y2 (ja) * | 1979-11-15 | 1987-01-07 | ||
JPS5729133U (ja) * | 1980-07-26 | 1982-02-16 | ||
JPS58196832U (ja) * | 1982-06-25 | 1983-12-27 | 信英通信工業株式会社 | チツプ形電解コンデンサ |
JPH0229518U (ja) * | 1988-08-18 | 1990-02-26 | ||
JPH03109327U (ja) * | 1990-02-26 | 1991-11-11 | ||
JP3126150B2 (ja) * | 1990-12-28 | 2001-01-22 | 松下電器産業株式会社 | アルミ電解コンデンサ |
JPH1022177A (ja) * | 1996-07-05 | 1998-01-23 | Hitachi Aic Inc | ケース入りコンデンサ |
JP3726987B2 (ja) * | 1997-07-31 | 2005-12-14 | 日立エーアイシー株式会社 | 保安装置付コンデンサ |
-
1999
- 1999-06-29 JP JP18285799A patent/JP3829536B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001015392A (ja) | 2001-01-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3693844B2 (ja) | 電池の感圧電路遮断機構 | |
JP5040715B2 (ja) | 電子部品及びリード線、それらの製造方法 | |
JP5040698B2 (ja) | キャパシタ | |
JP2008109074A (ja) | 電解コンデンサ | |
JP3829536B2 (ja) | 電解コンデンサ | |
WO2023100768A1 (ja) | 蓄電装置 | |
JP5105241B2 (ja) | 電解コンデンサ | |
JP4432580B2 (ja) | コンデンサ | |
JP4895721B2 (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
US20070128508A1 (en) | Battery structure | |
JP3102021B2 (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
JP2574223Y2 (ja) | 電解コンデンサ | |
JP6390266B2 (ja) | コンデンサの製造方法 | |
JP4441958B2 (ja) | チップ形コンデンサ | |
JP3726988B2 (ja) | 保安装置付コンデンサ | |
JP3726987B2 (ja) | 保安装置付コンデンサ | |
JP4004419B2 (ja) | ヒューズ付電解コンデンサ | |
CN216450514U (zh) | 一种防爆电容器 | |
JP7272861B2 (ja) | 巻回形蓄電デバイスおよびその製造方法 | |
JP2770293B2 (ja) | 電解コンデンサ | |
JPH034020Y2 (ja) | ||
JPH10303083A (ja) | ケース入りコンデンサ | |
JP2589484Y2 (ja) | 電解コンデンサ | |
JP4048309B2 (ja) | 保安装置付き電解コンデンサ | |
JP2945742B2 (ja) | アルミ電解コンデンサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050629 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051003 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051011 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060221 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060419 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060620 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060703 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130721 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |