JP3223676B2 - コンデンサ用ケース - Google Patents

コンデンサ用ケース

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサ用ケースに
関し、特に金属製のコンデンサ用ケースに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】アルミ電解コンデンサ等のコンデンサ
は、陽極用の電極箔と陰極用の電極箔とをコンデンサ用
の絶縁紙を介して積層し、巻回して形成したコンデンサ
素子を用いる。そしてこのコンデンサ素子に電解液を含
浸したものをアルミ等の金属製のケースに収納し、この
ケースを蓋により密閉し、この蓋から端子を引き出した
構造になっている。
【0003】しかし、この種のコンデンサは、使用中に
電解液の反応によって水素ガス等が発生する。そのた
め、ケース内のガス圧が上昇し、コンデンサが爆発等す
る。
【0004】従来、この爆発等を未然に防止するため、
例えば、図4(イ)に示す通り、ケース10の底面11
に中心12を通るほぼS字状の第1の溝13と、この第
1の溝13と中心12で交差する短い直線状の第2の溝
14とからなる防爆機構を設けている。また、図4
(ロ)に示す通り、底面15に中心16で交差する十状
の溝17からなる防爆機構を設けたケース18もある。
【0005】これ等の従来のケース10及び18は、ガ
ス圧が上昇すると、先ず底面11及び15が膨張する。
そしてさらにガス圧が高くなると、前者では第1の溝1
3と第2の溝14との交点である中心12から第1の溝
13及び第2の溝14の端に向って底面11が開く。ま
た、後者では溝17の交差する中心16から端に向って
底面15が開く。これによって、ケース10及び18内
のガスを外部に放出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のケース
10及び18は、ガス圧によって底面11及び15が大
きく膨張し、その後に第1の溝13等が開くために、そ
の開きぐあいが大きくなる。そのため、ケースの内部に
収納するコンデンサ素子がガスの圧力によって巻心部を
先頭にしてケース外に突出し易い欠点がある。そしてこ
の際に、開いた第1の溝13等の尖った部分によって陽
極用の電極箔と陰極用の電極箔とがショートしてスパー
クを生じ、コンデンサ素子が発火する欠点がある。ま
た、突出したコンデンサ素子によって、あるいはこれが
発火等することによって、他の電子部品を損傷する欠点
もある。
【0007】本発明の目的は、以上の欠点を改良し、コ
ンデンサ素子がケース外に突出し、発火したり、他の電
子部品を損傷したりするのを防止できるコンデンサ用ケ
ースを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、コンデンサ用ケースにおいて、底面の
中心を通る第1の溝と、この第1の溝に対称にかつ前記
中心以外の箇所で前記中心の方に屈曲して交差する、前
記第1の溝よりも深い第2の溝とを有することを特徴と
するコンデンサ用ケースを提供するものである。
【0009】なお、第2の溝が第1の溝と交差する角度
は70〜80度が好ましい。すなわち、交差する角度を
この範囲にすると、第1の溝及び第2の溝が防爆機構と
して作動し易くなる。
【0010】
【作用】ケース内のガス圧が上昇すると底面が膨張す
る。この際、本発明では、中心を通る第1の溝が比較的
浅く、かつ第2の溝が第1の溝と中心以外で交差してい
るために、その膨張が小さくなる。従って、さらにガス
圧が上昇すると、第1の溝と第2の溝との交点から、第
2の溝さらに第1の溝に沿って底面が開くが、その開き
かたが小さくなる。そのため、コンデンサ素子が底面か
らケース外に突出しなくなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1(イ)及び(ロ)において、1は円筒形で、金属製
のコンデンサ用のケースである。2は、このケース1の
底面3の外側に中心4を通って設けた直線状の第1の溝
である。5はこの第1の溝2と中心4以外の箇所で、対
称に屈曲して所定の角度θで交差して設けた第2の溝で
ある。そして特に、第2の溝5は第1の溝2よりも深い
溝にして形成している。防爆機構はこれらの第1の溝2
と第2の溝5とにより構成している。
【0012】次に、図1の実施例のケース1と、図4
(イ)及び(ロ)の従来例のケース10及び18を用い
たアルミ電解コンデンサについて、EIAJの規格のR
C−3807の交流電圧法により防爆構造試験を行なっ
た。なお、アルミ電解コンデンサは、定格を400V、
470μF、大きさを径35mm、長さ50mmとする。ま
た、実施例のケース1は、側面の肉厚を0.3mm、底面
の肉厚を0.45mm、第1の溝2を幅0.1mm、長さ2
0mm、肉厚0.2mmそして第2の溝5を幅0.1mm、全
体の長さ24mm、肉厚0.1mmで、かつ第2の溝5が第
1の溝2とケース1の外径の2:1の点で角度θ=75
度で交差している。そして従来例のケース10は、側面
の肉厚を0.3mm、底面の肉厚を0.45mm、S字状の
第1の溝13を幅0.1mm、長さ50.2mm、肉厚0.
1mmで第2の溝14を幅0.1mm、長さ6.0mm、肉厚
0.1mmとする。さらに、従来例のケース18は、側面
の肉厚を0.3mm、底面の肉厚を0.45mm、溝17を
幅0.1mm、長さ16mm、肉厚0.1mmとする。
【0013】この防爆構造試験の結果、実施例のケース
1は、図2に示すケース1の底面3が膨張した場合の底
面3の変形量l が0.6〜1.2mmとなる。そして第1
の溝2及び第2の溝5とが開いてガスを放出していた
が、コンデンサ素子は全数とも飛び出していなかった。
また従来例のケース10は、底面11の変形量が4.3
〜6.4mmで、試料の25%のコンデンサ素子が飛び出
した。さらに、従来例のケース18は、底面15の変形
量が1.8〜3.9mmで、試料の35%のコンデンサ素
子が飛び出していた。すなわち、実施例によれば従来例
に比較して底面の変形量を約9.4〜66.7%に減少
でき、コンデンサ素子が飛び出すことにより発生する事
故を防止できる。
【0014】また、角度θを種々に変えた図1の実施例
のケース1を用いたアルミ電解コンデンサについて、油
圧試験器を用いて防爆機構の作動圧力を測定した。な
お、ケース1はφ35mmとし、その側面の肉厚を0.3
mm、底面の肉厚を0.5mmとする。そして第1の溝2
は、幅が0.1mm、長さ20mm、肉厚0.2mmとする。
また、第2の溝5は、幅が0.1mm、全体の長さが24
mm、肉厚が0.1mmで、第1の溝2とケース1の外径の
2:1の点で交差している、測定結果を図3に示した。
【0015】この図3から明らかな通り、角度θが70
〜80度の範囲において、防爆機構は、作動圧力が1
0.1kgf/cm2 以下となり、より低い圧力で作動す
る。従って、第2の溝5が第1の溝2と交差する角度θ
がこの範囲の場合に、防爆機構が作動し易くなり、コン
デンサの安全性が高くなることが明らかである。
【0016】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、底面の中
心を通る第1の溝と、この第1の溝に対称にかつ中心以
外の箇所で中心の方に屈曲して交差する、より深い第2
の溝とを設けることによって、ガス圧によって底面が膨
張するのを小さくでき、コンデンサ素子が突出したり、
それによって発火等するのを防止でき、安全性の高いコ
ンデンサ用ケースが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の底面図及び断面図を示す。
【図2】本発明の実施例の底面が膨張した状態の断面図
を示す。
【図3】本発明の実施例の第2の溝が第1の溝と交差す
る角度を変えた場合の防爆機構の作動圧力のグラフを示
す。
【図4】従来例の底面図を示す。
【符号の説明】
1…ケース、 2…第1の溝、 3…底面、 4…中
心、 5…第2の溝。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサ用ケースにおいて、底面の中
    心を通る第1の溝と、この第1の溝に対称にかつ前記中
    心以外の箇所で前記中心の方に屈曲して交差する、前記
    第1の溝よりも深い第2の溝とを有することを特徴とす
    るコンデンサ用ケース。
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