JP6689721B2 - 電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、電気機器および車両などに用いられる電子部品に関する。
近年、車両のほか電気機器においても電子部品の使用される環境は多様化している。そのため、電気機器などに使用される電子部品に対しても耐環境性能が強く要求される。具体的には、機械的強度が高く、耐振性に優れた電子部品が要求される。しかしながら、電解コンデンサ、電気二重層コンデンサ、リチウムイオンキャパシタなどの円筒状の電子部品は、回路基板に直立させて電極端子をはんだなどで固定することから、振動に弱い傾向がある。
そこで、当該要求を満たすために、以下のような形態が実施されている。例えば、素子を収納する有底円筒状の金属ケースの筒状側面に、当該金属ケースの内に向かって突出して素子を保持する保持溝を螺旋状に形成している(特許文献1を参照)。
特開2000−030981号公報
一般的に素子は、その直径または形状にばらつきがあるものが含まれている。例えば、部分的に外形寸法の大きな変形部がある素子を従来の金属ケースに挿入する場合、変形部が螺旋状に連なった一本の保持溝を複数回にわたって通過するごとに保持溝を乗り越えてゆくので、当該変形部に過剰な押圧がかかる。したがって、金属ケースの挿入時に、素子が破損する恐れがある。また、金属ケースに挿入された素子は、円周全体を保持溝によって締め付けられているので、変形部には他の部分よりも大きな押圧がかかった状態になるとともに、振動発生時にかかる押圧も大きくなるので、当該箇所から破損しやすくなるといった問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、簡素な構造で耐振性および耐久性に優れた電子部品を提供することを目的とする。
本発明は、以下のような電子部品を提供する。
すなわち、本発明の実施態様に係る電子部品は、下記の構成を有する。
セパレータを介して陽極箔と陰極箔を重ね合わせて巻回してなる素子と、
前記素子を収納する有底円筒状の外装ケースと、
前記外装ケースの開口部を封止する封止体と、を備えた電子部品であって、
前記外装ケースの外周面には、前記有底円筒状の底面から開口側に斜めに向い、かつ、開口側に向かうに連れて径方向の深さが浅くなるテーパ状の第1凹部が外周面に複数本形成されることによって、当該第1凹部の裏面に位置するケース内周面に径方向中心側に向かって隆起するテーパ状の第1隆起部が形成され、当該第1隆起部によって前記素子を当接支持することを特徴とする。
この構成によれば、素子が外装ケースに挿入される過程でテーパ状の第1隆起部によって中央に配置されながら外装ケースの底面側に収納される。すなわち、第1隆起部がアライメントおよびガイドとして機能する。また、複数本の第1隆起部は、外装ケースの内周面に複数本、例えば、所定の間隔をおいて形成されているので、素子の直径または形状にばらつきがある場合、例えば、部分的に外形寸法の大きな箇所がある場合に当該箇所が、接触する隆起部から離れて隣り合う隆起部同士の間に入り込むようにして案内誘導される。したがって、第1隆起部との接触によって素子に過剰な押圧力が作用するのを回避することができ、ひいては素子が損傷するのを防止することができる。さらに、第1隆起部は、素子の先端から基端に向かう周側面に対して斜めに接触しているので、素子の先端から基端に鉛直方向の直線で接触する場合に比べて、素子の幅方向に交差して接触するので、素子の保持力が増す。
なお、上記構成は、例えば以下のように構成してもよい。
第2の形態として、外装ケースの外周面に、有底円筒状の底面から開口側に第1凹部と相反する斜め方向に第2凹部が外周面に複数本形成されており、
当該第2凹部の裏面に位置するケース内周面に、径方向中心側に向かって隆起するテーパ状の第2隆起部が形成され、当該第2隆起部が当該第1隆起部とともに素子を当接支持する。
すなわち、第1および第2凹部と第1および第2隆起部は、底面側からアルファベットの逆V字状に形成されている。
第3の形態は、第1凹部と第2凹部は、外装ケースの底面の互いに異なる箇所から開口側に向かって相反する斜めに向かって形成されており、
第1隆起部と第2隆起部は、外装ケースの内周面の底面の互いに異なる箇所から開口側に向かって相反する斜めに向かって形成されている。
第4の形態は、隣り合う1組の第1凹部と第2凹部および第1隆起部と第2隆起部のそれぞれは、前記外装ケースの開口側の先端で接触している。すなわち、隣り合う1組の第1凹部と第2凹部および1組の第1隆起部と第2隆起部は、アルファベットのV字状に形成してもよい。
第5の形態は、隣り合う1組の第1凹部と第2凹部および第1隆起部と第2隆起部のそれぞれは、外装ケースの底面側から開口側に向かう中間部分で交差している。
なお、上記第2から第5の形態は、第1の形態と同様の作用および効果を奏する。
また、上記構成において、以下のように構成してもよい。
例えば、外装ケースの底面には、前記底面の外周端から前記底面の中心に向かって延伸して形成されるとともに、前記ケース軸方向に凹んだ第3凹部が形成されることによって、
当該第3凹部の裏面に位置するケース底面の裏面にケース開口側に向かって隆起する第3隆起部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、素子の挿入先端側が外装ケースの底面の裏面側に形成された第3隆起部と接触するので、外装ケースの内周面と裏面とによって素子をより安定して当接支持することができる。その結果、この構成によれば、素子の外周のみを第1隆起部(または第1隆起部と第2隆起部)によって当接支持する場合に比べて耐振性がより高くなる。
また、上記構成において、素子は、陰極箔とセパレータを陽極箔よりも軸方向に突き出させた状態で巻回され、第3隆起部が陰極箔およびセパレータに接触していることが好ましい。
この構成によれば、陽極箔よりも底面側に突き出た陰極箔とセパレータが、外装ケースの底面側の第3隆起部と接触するので、当該第3隆起部を介して外装ケースをヒートシンクとして機能させることができる。したがって、放熱効果に優れた電子部品を構成することができる。
さらに、上記構成において、第1隆起部の径方向の中心側の頂部が、ケース底面側の外周端を起点にして軸方向に沿って所定長さを外装ケース底面に対して垂直に形成してあることが好ましい。
この構成によれば、底面側の外周端から隆起高さが低くなるテーパ状の第1隆起部よりも隆起部と素子の接触長さが長くなるので、耐振性を向上させることができる。
本発明によれば、簡素な構成で機械的強度が高く、耐振性などの耐環境性能が高いコンデンサを提供することができる。
本発明による電解コンデンサの構成を示す断面図である。 本発明による電解コンデンサで使用されるコンデンサ素子の斜視図である。 本発明による電解コンデンサで使用される外装ケースの斜視図である。 本発明による電解コンデンサの使用される外装ケースの底面図である。 本発明による電解コンデンサのコンデンサ素子を外装ケースに収納する動作説明図である。 本発明による電解コンデンサのコンデンサ素子を外装ケースに収納する動作説明図である。 本発明による変形例の電解コンデンサに使用される外装ケースの斜視図である。 本発明による変形例の電解コンデンサに使用される外装ケースの斜視図である。 本発明による変形例の電解コンデンサに使用される外装ケースの斜視図である。 本発明による変形例の電解コンデンサに使用される外装ケースの底面図である。 本発明による変形例の電解コンデンサに使用される外装ケースの斜視図である。 本発明による変形例の電解コンデンサに使用される外装ケースの斜視図である。 本発明による変形例の電解コンデンサに使用される外装ケースの底面図である。 本発明による変形例の電解コンデンサに使用される外装ケースの斜視図である。 図14に示す電解コンデンサのA−A矢視断面図である。 本発明による変形例の電解コンデンサの部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。なお、本実施形態では、電子部品として電解コンデンサを例にとって説明する。
図1に示すように、本実施形態の電解コンデンサ1は、コンデンサ素子2と、弾性封口材3と、外装ケース4とを備える。なお、コンデンサ素子2は、本発明の素子に相当し、弾性封口材3は、本発明の封止体に相当する。
図2に示すように、コンデンサ素子2は、陽極箔5と、陰極箔6とがセパレータ(電解紙)7を介して巻回された巻回部を構成している。また、コンデンサ素子2の最外周は、セパレータ7が巻回されている。
陽極箔5と陰極箔6には平坦状のリードタブ(図示省略)がそれぞれ接続されており、このリードタブを介して陽極箔5および陰極箔6からそれぞれリード部8が引き出されている。2つのリード部8は、コンデンサ素子2の一方の端面から導出されている。各リード部8は、リードタブの先端に連結された丸棒状の接続部8Aと、接続部8Aの先端部に溶接されたリード線8Bとから構成されている。
陽極箔5は、アルミニウム、タンタル、ニオブなどの弁作用金属で形成されている。陽極箔5の表面は、エッチング処理により粗面化されるとともに、陽極酸化(化成)による陽極酸化皮膜(図示せず)が形成されている。
また、陰極箔6も、陽極箔5と同様にアルミニウムなどで形成され、その表面は粗面化されるとともに、自然酸化皮膜(図示せず)が形成されている。なお、陰極箔6には、陽極酸化皮膜を形成した箔、チタン、窒化チタン等を表面に蒸着した箔、カーボンやチタン等を担持した箔を用いることもできる。
また、セパレータ7には駆動用電解液が保持されている。これにより、陽極箔5とセパレータ7との間に駆動用電解液が保持され、陰極箔6とセパレータ7との間にも駆動用電解液が保持されている。駆動用電解液は、コンデンサ素子2を駆動用電解液中に含浸させることにより保持される。
図1に示すように、コンデンサ素子2は、有底円筒状に形成された外装ケース4に収納されている。
外装ケース4は、アルミニウムなどにより形成されている。図3および図4に外装ケース4を記載しているが、説明の便宜上、底面を上向としている。この外装ケース4は、図3および図4に示すように、有底円筒状の底面4Aから開口側に斜めに向い、かつ、開口側に向かうに連れて深さが浅くなるテーパ状の凹部9(第1凹部に相当)を外周面4Bに所定間隔(本実施形態では等間隔)をおいて複数本形成されている。また、凹部9は、凹入湾曲形状である。さらに、この凹部9の裏面に位置する内周面には、底面4Aから開口側に斜めに向い、かつ、径方向中心側への隆起高さが低くなるテーパ状の隆起部10(第1隆起部に相当)が形成されている。したがって、当該隆起部10も凹部9と同様に所定間隔をおいて複数本形成されている。なお、隆起部10の頂部は、外装ケース4の中心に向いている。このとき、凹部9の外装ケース4の底面円周上の幅は、例えば、〔外装ケースの円周/凹部の本数〕×N%となるように設定される。なお、Nは、外装ケースのサイズなど外形寸法に応じて1〜30%の範囲で適宜設定される。また、凹部9Aの本数は、例えば、3本以上が好ましく、6本以上であればコンデンサ素子のリード部8が凹部9Aに対してどこに位置しても耐振性を向上することができる。
隆起部10は、図1、図5および図6に示すように、コンデンサ素子2を当接支持する。
また、凹部9の深さD(図5)は、コンデンサ素子2の破損および断線の生じない範囲でコンデンサ素子2に対して隆起部10の接触部分の一部を食い込ませるよう設定される。例えば、後述する実施品のように外装ケース4の直径が18mm、長さ40mmの場合、隆起部10が、コンデンサ素子2に食い込むように設定される。なお、隆起部10がコンデンサ素子2に食い込む深さは、素子にストレスを与えないようコンデンサ素子2の直径の10%以下とすることが望ましい。
隆起部10は、外装ケース4の開口側からコンデンサ素子2を収納する過程で、図5および図6に示すように、コンデンサ素子2の外周面の挿入先端からリード部側の基端に向かって隆起部10の長さ方向および幅方向に接触面積を徐々に増やしながらコンデンサ素子2を当接支持してゆく。換言すれば、隆起部10が、僅かであるがコンデンサ素子2を弾性変形させながらコンデンサ素子2を当接支持する。
また、隆起部10は、コンデンサ素子2の収納過程で次のように機能する。コンデンサ素子2に直径や形状など部分的に外形寸法の大きな箇所がある場合、隆起部10と接触によって当該箇所に作用する押圧力が他の部分に作用する押圧力よりも大きくなる。したがって、隆起部10の頂部が面取りされているとともに、コンデンサ素子2の弾性変形に伴う復元力(反発力)によって、コンデンサ素子2の外形の大きな箇所が離れて隣り合う隆起部10同士の間に入り込むようにして案内誘導される。
外装ケース4の開口部は、図1に示すように、2本のリード部8が外部に引き出された状態で、弾性封口材3によって封止されている。弾性封口材3は、外装ケース4の開口部に形成された巻き締め部11によって圧縮された状態で配置されている。なお、外装ケース4の底部には、弁(図示せず)が設けられており、内圧が上昇した際に、当該弁が開弁して内圧を外部に逃がすようになっている。
弾性封口材3には、2本のリード部8(接続部8A)がそれぞれ貫通される2つの貫通孔12が形成されている。弾性封口材3に力が作用していない無負荷状態での貫通孔12の径は、接続部8Aの外径よりも若干小さい。
弾性封口材3は、ゴムまたは熱可塑性エラストマーを基材とする組成物により形成されている。弾性封口材3を構成するゴムとしては、具体的には、EPT(エチレンプロピレンターポリマー)、EPDM(エチレンプロピレンジエンモノマー共重合体)、IIR(イソプレンイソブチレンラバー)などが用いられる。
上述のように、本実施形態に係る電解コンデンサ1は、有底円筒状の底面4Aから開口側に斜めに向い、かつ、径方向の深さが浅くなるテーパ状の凹部9を外周面4Bに複数本形成することによって、当該外周面の裏面側に形成された凹部9と同形状の隆起部10によってコンデンサ素子2を鉛直方向および幅方向で押圧支持するので、耐振性を高めるとともに、外装ケース自体の強度を高めることができる。
また、外装ケース内面に形成された隆起部10が、外装ケース4の軸中心に向かって隆起しているので、コンデンサ素子2を外装ケース4に収納する過程でガイドとして機能するとともに、コンデンサ素子2をアライメントさせる機能も有する。
特に、コンデンサ素子2に部分的に外形寸法の大きな箇所がある場合、当該箇所が、隆起部10から離れて隣り合う隆起部同士の間に入り込むようにして案内誘導される。したがって、本実施形態の電解コンデンサに1は、コンデンサ素子2と隆起部10との接触によって当該コンデンサ素子2に過剰な押圧力が作用するのを回避することができ、ひいてはコンデンサ素子2が損傷するのを防止することができる。
さらに、コンデンサ素子2の挿入先端からリード部側基端に向かう外周面は、隆起部10の頂部と所定長さおよび所定面積で接触しているので、コンデンサ素子2への押圧が分散され、ひいてはコンデンサ素子2が損傷するのを防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されず、以下の構成も開示している。
(1)上記実施形態の外装ケースに形成された凹部9は、以下のように形成してもよい。例えば、凹部9は、図7に示す第2の実施形態のように、形成されている。底面4Aを正面視したとき、6個の凹部9が、底面4Aに対して等間隔に形成されている。凹部9は、底面4Aから開口側に斜めに向う湾曲形状であり、かつ、開口側に向かうに連れて深さが浅くなるテーパ状でもある。凹部9の先端は、隣の凹部9の底面4A側から開口に向かう鉛直線Lを越えて当該隣の凹部9の下側に回り込むように形成されている。したがって、隆起部10の先端も凹部9と同様に隣の凹部9の下側に回り込むように形成されている。なお、凹部9および隆起部10の先端は、隣の凹部9および隆起部の下側に回り込まずに鉛直線上に位置にするように形成してもよい。
また、凹部9は、図8に示す第3の実施形態のように、形成されている。底面4Aを正面視したとき、3個の凹部9が、底面4Aに対して等間隔に形成されている。また、凹部9A、9B(第1凹部、第2凹部に相当)は、底面4Aの1箇所から相反する斜め方向に分岐するよう形成される。すなわち、凹部9A、9Bは、外装ケース4の表面にアルファベットの逆V字状に形成されている。したがって、当該凹部9A、9Bの裏面の内周面には、凹部9A、9Bと同形状である逆V字状の隆起部10A、10Bが形成されている。なお、当該隆起部10A、10Bは、径方向中心側への隆起高さが低くなるテーパ状でもある。なお、凹部9A、9Bおよび隆起部10A、10Bの個数は、1箇所から分岐した2個を1組とする3組の合計6個に限定されず、外装ケース4のサイズなどによって適宜に設定変更される。
また、凹部9は、図9および図10に示す第4の実施形態のように、形成されている。底面4Aを正面視したとき、6個の凹部9が形成されている。当該6個の凹部9のうち底面4A上で短い距離で隣り合う2個の凹部9A、9Bを1組とする3組が、底面4Aに対して等間隔に形成されている。各組の凹部9A、9Bは、外装ケース4の底面4Aの互いに異なる箇所から開口側に向かって相反する外開きの斜めに向かって形成されている。したがって、当該凹部9A、9Bの裏面には、凹部9A、9Bと同形状の隆起部10A、10Bが形成されている。すなわち、隆起部10A,10Bは、底面4Aの互いに異なる箇所から開口側に向かって相反する外開きの斜めに向かって形成されている。なお、当該隆起部10A、10Bは、径方向中心側への隆起高さが低くなるテーパ状でもある。なお、凹部9A、9Bおよび隆起部10A、10Bは、3組の合計6個に限定されず、外装ケース4のサイズなどによって適宜に設定変更される。また、各組の凹部9A、9Bおよび隆起部10A、10B間の距離も適宜に設定変更される。
上記第3の実施形態は、図11に示す第5の実施形態のように、凹部9を形成してもよい。隣り合う組の凹部9A、9Bの開口側に向かう先端が、互いに接触してもよい。すなわち、凹部9A、9BによってアルファベットのV字状の凹部9を形成する。なお、凹部9は、外装ケース4の外周面に3個形成される。したがって、当該凹部9A、9Bの裏面には、凹部9A、9Bと同形状であるアルファベットのV字状の隆起部10が形成されている。なお、当該隆起部10は、径方向中心側への隆起高さが低くなるテーパ状でもある。
さらに、凹部9は、図12に示す第6の実施形態のように、形成されている。底面4Aを正面視したとき、6個の凹部9が形成されている。当該6個の凹部9のうち底面4A上で短い距離で隣り合う2個の凹部9A、9Bを1組とする3組が、底面4に対して等間隔に形成されている。各組の凹部9A、9Bは、底面4A側から開口側に向かう中間部分で互いの凹部9A、9Bが交差するように、底面4Aから開口側に向かって斜めに形成されている。すなわち、1組の凹部9A、9Bは、アルファベットのX字状に形成されている。したがって、当該凹部9A、9Bの裏面には、凹部9A、9Bと同形状であるアルファベットのX字状の隆起部10A、10Bが形成されている。なお、当該隆起部10A、10Bは、径方向中心側への隆起高さが低くなるテーパ状でもある。なお、凹部9A、9Bおよび隆起部10A、10Bは、3組の合計6個に限定されず、外装ケース4のサイズなどによって適宜に設定変更される。また、各組の凹部9A、9Bおよび隆起部10A、10B間の距離も適宜に設定変更される。
上述の第2の実施形態から第5の実施形態の各凹部9、9A、9Bの形成に伴って外装ケース4の内周面に形成される隆起部10、10A、10Bは、上記メインの第1の実施形態と同じ作用および効果を奏する。
(2)上記各実施形態の外装ケース4に形成された凹部9、9Aは、凹入湾曲形状であったが、図13に示すように、外装ケース4の底面から見て矩形であり、底面4Aから開口側に向かって先細りテーパ状の楔形状であってもよい。
(3)外装ケース4は、図14に示すように、底面4Aの外周から開口側に向かって先細り形状とする凹部9Aと、凹部9Aと同形状で、凹部9Aと連結する態様で底面4Aの外周からその中心に向かって先細り形状となる凹部9C(第3凹部に相当)とを備えた構成であってもよい。すなわち、有底円筒状の底面4Aから開口側に向かって径方向の深さが浅くなるテーパ状の凹部9Aと、底面4Aの外周側で当該凹部9Aと連結して底面4Aの中心に向かって軸方向の深さが浅くなるテーパ状に凹部9Cとを形成する。図15に示すように、当該外装ケース4の外周面4Bに形成された凹部9Aの裏面に位置する内周面は、底面4Aから開口側に向かって径方向中心側への隆起高さが低くなるテーパ状の隆起部10Aが形成されているとともに、底面4Aの裏面外周から中心に向かって軸方向開口側への隆起高さが低くなるテーパ状の隆起部10C(第3隆起部に相当)が形成されている。
底面4Aに形成された凹部9Cの長さは、上記実施例のように外装ケース4の直径が18mmの場合、例えば4mmに設定される。すなわち、当該実施例を含む本発明によれば、凹部9Cの長さは、外装ケース4の底面4Aの直径に対して、例えば25%以内に設定される。なお、底面4Aに弁(例えば十字弁)を設ける場合、弁と凹部9Cとが重なり合わないように凹部9Cを底面4Aに形成する。
この外装ケース4を利用して電解コンデンサ1を作成する場合、コンデンサ素子2を以下のように構成することが好ましい。
図15に示すように、例えば陰極箔6およびセパレータ7の先端が、陽極箔5よりも突き出て外装ケース4の底面4Aの裏面に形成された隆起部10Cと接触させる。この構成において、陰極箔6の幅(軸方向の長さ)を陽極箔5の幅よりも長くしてもよいし、或いは陰極箔6の幅が陽極箔5と同じ幅の場合には、陽極箔5に対して陰極箔6を外装ケース4の底面側にずらすように構成すればよい。これら陽極箔5、陰極箔6およびセパレータ7を巻き回してコンデンサ素子2を構成する。なお、セパレータ7は、陽極箔5と陰極箔6とが接触することない幅を有することは言うまでもない。
この構成によれば、コンデンサ素子2の先端側と外装ケース4とが接触するので、電解コンデンサ1の耐振性を高めることができるのみならず、陰極箔6と外装ケース4とが接触しているので、外装ケース4がヒートシンクとして機能する。したがって、放熱性にも優れた電解コンデンサを構成することができる。なお、外装ケース4の底面側の裏面に形成した隆起部10Cの一部をコンデンサ素子2の上部と平行になるように構成してもよい。
(4)上記各実施形態の外装ケース4に形成された隆起部10は、底面4A側を基端にしてケース開口に向かって径方向中心側への隆起高さが連続的に低くなるよう構成していたが、次のように構成してもよい。
例えば、図16に示すように、外装ケース4の内周面側に隆起部10Aの頂部が、底面4A側の外周端を起点にして所定長さを外装ケース4の底面に対して垂直となるように構成してもよい。実施例の一例として、電解コンデンサの外形寸法は、次のとおりである。外装ケース4の外径が18.0mm、隆起部10Aの形成されていない箇所における外装ケース4の内径が17.3mm、凹部9Aは底面4Aの周方向に沿って等間隔に6個、それぞれ底面4Aと凹部9Aのなす角度(鋭角側)が70度になるように形成され、コンデンサ素子2の直径が16.2mmである。
この電解コンデンサの場合、凹部9Aの径方向の深さD1を0.6mm、軸方向の長さL1を15.0mm、隆起部10Aのコンデンサ素子2との接触長さL2を10.0mm、コンデンサ素子2への隆起部10Aの食い込みD2を0.05mmに設定した。また、陽極箔5および陰極箔6からセパレータ6をはみ出させて外装ケース4の底面4Aの裏面側と接触するように設定した。このときの両箔5、6からのセパレータ7の軸方向のはみ出し長L3を1.0mmに設定した。
この構成によれば、隆起部10Aのコンデンサ素子2との接触長さが長くなるので、さらなる耐振性の向上を図ることができる。
(5)上記実施形態では、電解コンデンサを例にとって説明したが、電解コンデンサに限らず、例えば、電気二重層コンデンサ、リチウムイオンキャパシタなどの円筒状の外装ケースで素子を封止する電子部品に、上記各実施形態に記載の外装ケース4を適用することができるのはいうまでもない。
1 アルミニウム電解コンデンサ
2 コンデンサ素子
3 弾性封口材
4 外装ケース
4A底面
4B外周面
5 陽極箔
6 陰極箔
7 セパレータ
8 リード部
9、9A 第1凹部
9B第2凹部
9C第3凹部
10、10A,10B隆起部
11 巻き締め部

Claims (8)

  1. セパレータを介して陽極箔と陰極箔を重ね合わせて巻回してなる素子と、
    前記素子を収納する有底円筒状の外装ケースと、
    前記外装ケースの開口部を封止する封止体と、を備えた電子部品であって、
    前記外装ケースの外周面には、前記有底円筒状の底面から開口側に斜めに向い、かつ、開口側に向かうに連れて径方向の深さが浅くなるテーパ状の第1凹部が外周面に複数本形成されることによって、当該第1凹部の裏面に位置するケース内周面に径方向中心側に向かって隆起するテーパ状の第1隆起部が形成され、当該第1隆起部によって前記素子を当接支持することを特徴とする電子部品。
  2. 前記外装ケースの外周面に、前記有底円筒状の底面から開口側に前記第1凹部と相反する斜め方向に第2凹部が外周面に複数本形成されており、
    当該第2凹部の裏面に位置するケース内周面に、径方向中心側に向かって隆起するテーパ状の第2隆起部が形成され、前記第2隆起部が前記第1隆起部とともに前記素子を当接支持する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記第1凹部と前記第2凹部は、前記外装ケースの底面の互いに異なる箇所から開口側に向かって相反する斜めに向かって形成されており、
    前記第1隆起部と前記第2隆起部は、前記外装ケースの内周面の底面の互いに異なる箇所から開口側に向かって相反する斜めに向かって形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子部品。
  4. 隣り合う1組の前記第1凹部と前記第2凹部および前記第1隆起部と前記第2隆起部のそれぞれは、前記外装ケースの開口側の先端で接触している
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子部品。
  5. 隣り合う1組の前記第1凹部と前記第2凹部および前記第1隆起部と前記第2隆起部のそれぞれは、前記外装ケースの底面側から開口側に向かう中間部分で交差している
    ことを特徴とする請求項に記載の電子部品。
  6. 前記外装ケースの底面には、前記底面の外周端から前記底面の中心に向かって延伸して形成されるとともに、前記ケース軸方向に凹んだ第3凹部が形成されることによって当該第3凹部の裏面に位置するケース底面の裏面にケース開口側に向かって隆起する第3隆起部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5の少なくともいずれかに記載の電子部品。
  7. 前記素子は、前記陰極箔と前記セパレータを前記陽極箔よりも軸方向に突き出させた状態で巻回され、前記第3隆起部が前記陰極箔および前記セパレータに接触している
    ことを特徴とする請求項6に記載の電子部品。
  8. 前記第1隆起部の径方向の中心側の頂部が、前記ケース底面側の外周端を起点にして軸方向に沿って所定長さを前記外装ケース底面に対して垂直に形成してある
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の電子部品。
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