JP2502962Y2 - 固体電解コンデンサ用弁金属巻回箔 - Google Patents

固体電解コンデンサ用弁金属巻回箔

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JP2502962Y2
JP2502962Y2 JP1987036338U JP3633887U JP2502962Y2 JP 2502962 Y2 JP2502962 Y2 JP 2502962Y2 JP 1987036338 U JP1987036338 U JP 1987036338U JP 3633887 U JP3633887 U JP 3633887U JP 2502962 Y2 JP2502962 Y2 JP 2502962Y2
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winding foil
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一美 内藤
正二 矢部
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昭和電工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、小容積の固体電解コンデンサに関する。
〔従来の技術〕
従来、電気機器の小形化は、使用者側から強く要望さ
れており、それに伴ない電気機器を構成する各部品の小
形化が急速に進められている。特に固体電解コンデンサ
は、使用個数も多く、これの小形化は、電気機器の容積
に対して大きな影響を与える。
小形、大容量のコンデンサが得られる弁金属基体の形
状としては、箔を渦巻状に巻いたものが知られている。
しかし、この渦巻状に巻いたタイプのコンデンサで
も、従来の電解液を用いた電解コンデンサや特開昭58-1
7609号公報に記載されているTCNQ塩を用いたコンデンサ
の様に、2枚の電極箔をセパレーター紙を挟んで巻き込
むタイプのコンデンサは、構成上から小容積化に限度が
あった。
また、電解液やTCNQ塩を用いると、電気伝導度が10-1
S・cm-1以下と小さく、コンデンサの損失係数(tanδ)
やインピーダンス特性等の性能に良い影響を及ぼさなか
った。
本考案者は先に弁金属巻回箔に半導体層および導電体
層を順次形成した固体電解コンデンサを提案してこの問
題を解決した(特願昭61-113521号)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上記固体電解コンデンサの陽極を構成する
弁金属巻回箔には陽極リード線がかしめ付け、或いは高
周波接合などの方法によって取付けられているが、その
取付け位置は、規定されておらず、そのため、僅かでも
小さいことが要求される固体電解コンデンサの体積が、
巻回箔の内側巻回部分に陽極リード線を取付けた場合、
この部分の巻回箔の間隔を広げなければならないため、
不必要に大きくなる欠点があった。
本考案は上記の事情に鑑み、固体電解コンデンサの体
積が、不必要に大きくならない固体電解コンデンサを提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記の目的を達成すべくなされたもので、
その要旨は、表面に酸化被膜を有する弁金属巻回箔の酸
化被膜上に半導体層及び導電体層が順次形成されてお
り、陽極リード端子の接続部が、上記弁金属巻回箔を巻
回した巻回体の外周面に位置することを特徴とする固体
電解コンデンサにある。
本考案を構成する弁金属巻回箔に用いられる弁金属と
しては、アルミニウム,タンタル,ニオブ,チタン及び
これらを基質とする合金等弁作用を有する金属であれば
よいが、特にアルミニウムを使用するのが有利である。
巻回される前の弁金属の形状は、通常、箔,リボン等,
板状(以下箔という)のものである。
この巻回される前の弁金属箔の表面には、予め酸化被
膜を設けておいてもよく、また弁金属箔を巻回した後に
箔の表面に酸化被膜を設けてもよい。弁金属の表面に設
ける酸化被膜は、弁金属表層部分に設けられた弁金属自
体の酸化被膜であってもよく、あるいは弁金属の表面上
に設けられた他の誘電体酸化物の層であってもよいが、
特に弁金属自体の酸化被膜であることが望ましい。何れ
の場合においても、酸化被膜を設ける方法としては、従
来公知の方法を用いることができる。酸化被膜の上に
は、半導体層及び導電体層が順次形成される。
上記弁金属巻回箔には、陽極リード線(以下陽極リー
ド端子という)がかしめ付け、高周波接合等によって接
合されるが、本考案の固体電解コンデンサにおいては、
第1図にその一例を示すように、弁金属巻回箔1を巻回
した巻回体3の外周面に位置するように陽極リード端子
2の接続部2aが取付けられている。また、弁金属のリボ
ン状箔の一方の端部近傍の面に陽極リード端子2の接続
部2aを取付けておくと、この面を外側にして、他方の端
部から巻回し、上記陽極リード端子2の接続部2aを巻回
体3の外周面に容易に位置させることができる。この
際、弁金属巻回箔の巻き数、巻き径、巻きピッチは、そ
れぞれの目的に応じて決めることが出来、特に制限はな
い。
上記陽極リード端子2の取付けられている固体電解コ
ンデンサ用弁金属巻回箔に、順次半導体層、導電体層を
形成し、この導電体層に陰極リード端子4を取付け、樹
脂封口して固体電解コンデンサがつくられるが、上記陰
極リード端子4は、巻回体3の外周面に位置させること
によって、必要最小体積の固体電解コンデンサとするこ
とが出来る。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案を構成する固体電解コンデ
ンサ用弁金属巻回箔は、陽極リード端子の接続部が弁金
属巻回箔の巻回体の外周面に位置しているため、これを
用いた固体電解コンデンサの容積が必要最小のものとな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を構成する固体電解コンデンサ用弁金属
巻回箔の一例を示す斜視図である。 1……弁金属巻回箔、2……陽極リード線(陽極リード
端子)、2a……接続部、3……巻回体、4……陰極リー
ド端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−271413(JP,A) 実開 昭60−153525(JP,U) 実開 昭50−75036(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に酸化被膜を有する弁金属巻回箔の酸
    化被膜上に半導体層及び導電体層が順次形成されてお
    り、陽極リード端子の接続部が、上記弁金属巻回箔を巻
    回した巻回体の外周面に位置することを特徴とする固体
    電解コンデンサ。
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JPS5075036U (ja) * 1973-11-13 1975-07-01
JPS60153525U (ja) * 1984-03-21 1985-10-12 日本通信工業株式会社 固体電解コンデンサ

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