JP2002367865A - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JP2002367865A
JP2002367865A JP2001168671A JP2001168671A JP2002367865A JP 2002367865 A JP2002367865 A JP 2002367865A JP 2001168671 A JP2001168671 A JP 2001168671A JP 2001168671 A JP2001168671 A JP 2001168671A JP 2002367865 A JP2002367865 A JP 2002367865A
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JP
Japan
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foil
anode
cathode
lead wire
electrolytic capacitor
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JP2001168671A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sakumoto
裕之 作元
Takashi Watanabe
隆 渡辺
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Lincstech Circuit Co Ltd
Original Assignee
Hitachi AIC Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】陽極箔の座屈を原因とするショート不良や発火
を防止し、信頼性の高い電解コンデンサを提供するこ
と。 【解決手段】陽極用リード線10を接続した陽極箔6と
陰極用リード線12を接続した陰極箔7とをセパレータ
8を介して積層し、巻回したコンデンサ素子を有する電
解コンデンサにおいて、巻き終端11から箔長Lの1/
4以内の位置に陽極用リード線10を接続した陽極箔6
にセパレータ8を介して陰極箔7を積層した積層体9を
2組以上積層することを特徴とする電解コンデンサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解コンデンサに
関し、特に、陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して積
層し、巻回したコンデンサ素子を有し、印加電圧の異常
による発火等を防止できる信頼性の高い電解コンデンサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電解コンデンサは、例えば、1枚
の長い陽極箔と1枚の長い陰極箔とを電解紙からなるセ
パレータを介して積層し、巻回して形成したコンデンサ
素子を有している。この場合、陽極箔には長手方向の中
央に陽極用リード線を接続していて、陽極用リード線を
外部用引出端子に接続した構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この電解コン
デンサに誤って逆極性の電圧や定格以上の電圧が印加さ
れると、コンデンサ素子が発熱し、陽極箔が膨脹して長
手方向に伸びる。そしてこの伸びが小さいときは、電解
紙が伸びを吸収するため問題を生じない。しかし、陽極
箔の長さがほぼ2m以上になると電解紙が伸びを吸収で
きなくなり、図3に示す通り、陽極用リード線20の近
傍の巻き始め側21を中心に、同じ位置に重なった陽極
箔22の箇所に座屈23が発生する。そして陽極箔22
の座屈23の部分には電流が集中し、かつ座屈23の部
分により電解紙24が破れ、陽極箔22と陰極箔25と
がショートする不良を生じ、さらには発火などに至る欠
点がある。
【0004】本発明は、以上の欠点を改良し、陽極箔の
座屈を原因とするショート不良や発火を防止し、信頼性
の高い電解コンデンサを提供することを課題とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、陽極用リード線を接続した陽極箔と陰
極用リード線を接続した陰極箔とをセパレータを介して
積層し、巻回したコンデンサ素子を有する電解コンデン
サにおいて、巻き終端から箔長の1/4以内の位置に前
記陽極用リード線を接続した前記陽極箔に前記セパレー
タを介して前記陰極箔を積層した積層体を2組以上積層
するものである。
【0006】すなわち、陽極箔には巻き終端から箔長の
1/4以内の位置に陽極用リード線を接続していて、陽
極用リード線を陽極箔の巻き終端あるいはその近傍に配
置しているため、コンデンサ素子の発熱等により陽極箔
が伸びても、陽極箔に座屈を生じ難くできる。また、陽
極箔と陰極箔とをセパレータを介して積層した積層体を
2組以上積層しているため、従来のものと同一定格であ
れば陽極箔の長さをほぼ1/2以下にできる。したがっ
て、陽極箔の長さが短い分、伸びも減少でき座屈が発生
するのを軽減あるいは防止できる。これにより座屈を原
因とするコンデンサのショート不良を抑制でき、発火を
防止でき、その信頼性を向上できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1においては、1はアルミ電解
コンデンサであり、ケース2にコンデンサ素子3を収納
し、蓋4により密閉した構造になっている。
【0008】すなわち、ケース2は、金属製で円筒状で
あり、底面に肉厚を薄くした圧力弁5を設け、ケース2
内のガス圧が所定値以上になるとこの圧力弁5の箇所が
開いてガスがケース2外に放出されるようになってい
る。
【0009】コンデンサ素子3は、例えば図2に示す通
り、陽極箔6と陰極箔7とを電解紙からなるセパレータ
8を介して積層した積層体9を単位とし、別のセパレー
タ8を介して積層体9を2組積層し、これを巻回した構
造になっている。そして陽極箔6は、エッチングした高
純度のアルミ箔等の弁作用金属箔に酸化皮膜を形成し、
陽極用リード線10を巻き終端11から箔長Lの1/4
以内の位置に、かしめや冷間圧着、溶接等により接続し
ている。また、陰極箔7は、エッチングしたアルミ箔等
の弁作用金属箔に、陰極用リード線12を陽極用リード
線10に対応する位置から巻き始め側13に5〜10mm
ずらした位置にかしめ等により接続している。セパレー
タ8はマニラ紙やクラフト紙等を用いる。なお、積層体
9は3組以上を積層する構造であってもよい。
【0010】蓋4は、ケース2の開口部14に取り付け
られていて、ベーク板15にゴム16を張り付けたもの
で、陽極用引出端子17と陰極用引出端子18とが貫通
して設けられている。そして陽極用引出端子17には陽
極用リード線10が接続され、また陰極用引出端子18
には陰極用リード線12が接続されている。19はケー
ス2を被覆している絶縁性のチューブである。
【0011】上記のアルミ電解コンデンサ1はコンデン
サ素子3以外は従来と同様の方法で製造する。そしてコ
ンデンサ素子3を形成するには、所定の位置に陽極用リ
ード線10を接続した陽極箔6と、陰極用リード線12
を接続した陰極箔7とをセパレータ8を介して積層する
とともに、この積層体9にセパレータ8を介して同様な
積層体9を積層する。この後、2組の積層体9をセパレ
ータ8とともに同時に巻回してコンデンサ素子3を形成
する。
【0012】そしてアルミ電解コンデンサ1は、巻き終
端11から箔長Lの1/4以内の位置に陽極用リード線
10を接続した陽極箔6を用い、この陽極箔6と陰極箔
7とをセパレータ8を介して積層した積層体9を2組積
層し、巻回して形成したコンデンサ素子3を有している
ため、コンデンサ素子3が発熱等により温度上昇して
も、陽極箔6に座屈を発生し難くでき、ショート不良や
発火を防止できる。
【0013】なお、通常、陽極箔の箔長Lがほぼ2m以
上になると座屈を生じ易くなるが、アルミ電解コンデン
サ1は、2m以上の陽極箔6を用いた場合にも座屈の発
生を低減あるいは防止でき、ショート不良や発火を防止
等できる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について、従来例とと
もに、過電圧印加時に陽極箔に座屈が発生する状況を測
定した。測定条件は次の通りとする。
【0015】実施例1:図1に示す通りの構造からな
り、定格が200V,1500μFで、直径が35mm、
長さが45mmの大きさのアルミ電解コンデンサを用い
る。そしてこのアルミ電解コンデンサに用いるコンデン
サ素子は、図2に示す通りの構造で、巻き終端から14
0mm(箔長の1/9)の位置に陽極用リード線を接続し
た長さが1260mmの陽極箔と、陽極用リード線に対応
する位置から巻き始め側に7mmずらした位置に陰極用リ
ード線を接続した陰極箔とをセパレータ(電解紙)を介
して積層したものを2組積層し、巻回して形成する。
【0016】実施例2:実施例1において、巻き終端か
ら315mm(箔長の1/4)の位置に陽極用リード線を
接続した陽極箔と、陽極用リード線に対応する位置から
巻き始め側に7mmずらした位置に陰極用リード線を接続
した陰極箔とを用いる以外は同一の条件とする。
【0017】従来例:実施例1において、長さ2520
mmで、巻き終端から1260mm(箔長の1/2)の位置
に陽極用リード線を接続した陽極箔と、陽極用リード線
に対応する位置から巻き始め側に7mmずらした位置に陰
極用リード線を接続した陰極箔とを用いる以外は同一の
条件とする。
【0018】また、印加電圧は300V(定格電圧の
1.5倍,電流7A)とする。そしてケースに設けた圧
力弁が作動し、この圧力弁から電解液が噴出して止むま
でこの電圧を試料に印加する。この電圧印加後、陽極箔
に座屈が発生した試料数を測定する。試料数は各々10
個とする。測定結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかな通り、実施例1と、実施
例2と、従来例とは、電圧を印加してから圧力弁が作動
するまでの時間はほぼ同一である。また、電解液の噴出
時間は各試料ともほぼ20秒である。したがって電圧の
印加時間はほぼ同一である。しかし、実施例1及び実施
例2によれば座屈の発生した試料数が0個であるのに対
し、従来例は10個となり全数発生した。すなわち前者
は後者に比較して座屈が発生し難くなっている。
【0021】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、陽極箔の
巻き終端から箔長の1/4以内の位置に陽極用リード線
を接続し、この陽極箔にセパレータを介して陰極箔を積
層した積層体を2組以上積層し、巻回することによって
コンデンサ素子を形成しているため、コンデンサ素子の
温度が上昇しても陽極箔に座屈が生じるのを防止でき、
座屈によるショート不良や発火を防止でき、信頼性の高
い電解コンデンサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の電解コンデンサの断面図
を示す。
【図2】本発明の実施の形態の電解コンデンサに用いる
コンデンサ素子の展開図を示す。
【図3】従来のコンデンサ素子の部分図を示す。
【符号の説明】
1…アルミ電解コンデンサ 、 2…ケース、 3…コ
ンデンサ素子、4…蓋、 6…陽極箔、 7…陰極箔、
8…セパレータ、 9…積層体、10…陽極用リード
線、 11…巻き終端、 12…陰極用リード線。整理
番号 P2572

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極用リード線を接続した陽極箔と陰極
    用リード線を接続した陰極箔とをセパレータを介して積
    層し、巻回したコンデンサ素子を有する電解コンデンサ
    において、巻き終端から箔長の1/4以内の位置に前記
    陽極用リード線を接続した前記陽極箔に前記セパレータ
    を介して前記陰極箔を積層した積層体を2組以上積層す
    ることを特徴とする電解コンデンサ。
JP2001168671A 2001-06-04 2001-06-04 電解コンデンサ Pending JP2002367865A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101235437B1 (ko) 2005-11-22 2013-02-20 사가 산요 고교 가부시키가이샤 전해 콘덴서 및 전해 콘덴서의 제조 방법

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KR101235437B1 (ko) 2005-11-22 2013-02-20 사가 산요 고교 가부시키가이샤 전해 콘덴서 및 전해 콘덴서의 제조 방법

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