JP2557805Y2 - 冷却機能付き金型構造 - Google Patents

冷却機能付き金型構造

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JP2557805Y2
JP2557805Y2 JP1991095458U JP9545891U JP2557805Y2 JP 2557805 Y2 JP2557805 Y2 JP 2557805Y2 JP 1991095458 U JP1991095458 U JP 1991095458U JP 9545891 U JP9545891 U JP 9545891U JP 2557805 Y2 JP2557805 Y2 JP 2557805Y2
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はプラスチック射出成形用
金型の金型構造、詳しくは冷却水管の配置構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチック部材を射出成形する際は、
熱可塑性樹脂片を熔融するために200℃程度の高温で
成形加工するのが一般的である。このため成形された製
品は加工直後は高温であるが、外気によってしだいに冷
却されてきて、金型より取り出されるときには80〜1
00℃程度になるものである。従ってプラスチック成形
品は、冷却されるときの熱収縮により変形し、この変形
に伴い寸法の変化が生じる。
【0003】以下従来の技術を図面を用いて説明する。
図3は従来の金型構造を示す断面図で、可動側金型の要
部を示している。40は可動側金型であり、41は可動
側受板、42は中央に可動側キャビティを形成した可動
側型板である。43は可動側キャビティ受板で、可動側
キャビティ受板43には製品形状に応じて第一突起部4
3aや第二突起部43bが形成されており、エジェクタ
ピン43cが摺動するように配設され、また中心には4
4の中心ピンが植え込まれている。45は外周コアであ
り、前述の第一突起部43aや第二突起部43bと共に
パイプ状製品である後述のローラーを成形するときの可
動側キャビティを形成している。46aは成形時点での
ローラーを表す。可動側型板42には成形直後のローラ
ー46aを冷却するための冷却水管42aが設けられて
いる。
【0004】図4は従来のローラーの形状を示す断面図
である。図4において、46は最終的に完成したローラ
ーであり、46bは中心穴、46cは内リング、46d
は外リング、46eは内リング46cと外リング46d
とをつなぐ役目を持っているリム部である。46f、4
6gは外リング46dの長手方向の端部であり、46h
は長手方向の中央部である。ところで、このローラー4
6は磁気テープなどを巻き付けるのに用いられる。
【0005】以上の構成の射出成形金型を閉じて、図示
しない固定側金型のゲートより樹脂をキャビティ内に流
し込んで、点々のハッチングで図示したローラー46a
を成形する。成形直後のローラー46aの外リング46
dの外周の形状は、外周コア45の内周に添ってきれい
な円筒度を成している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、成形後
にローラー46aを可動側金型40より取り出すまでに
は製品の外周側で且つ長手方向端部より樹脂が冷やされ
てゆき、冷えたところより固まっていく。ところで熱可
塑性樹脂の場合は固まるまでは収縮する性質を有してい
るので、端部46f、46g側は早く温度が下がるため
外形寸法はあまり収縮しないうちに固まるのに対して、
長手方向の中央部46hは温度の下がる速度が遅いため
収縮率が高くなり外形寸法が非常に細くなってしまう。
【0007】これを改良するために図3の如く、可動側
型板42に冷却水管42aを設けて少しでも早くパイプ
状製品46aの全体を冷却しようと試みているが、冷却
水管42aはローラー46からの距離が遠いことなどか
ら冷却がまだまだ不十分であるため、結果的には多少の
寸法差はあってもやはり図4のような形状になってしま
っている。このような外形の長手方向の寸法変化はパイ
プ状製品に限るものではなく、断面がどのような形状で
あっても同様の事が言える。
【0008】本考案は上記欠点を除去し、特にパイプ状
の製品に適用して形状精度の良い製品が得られるプラス
チック射出成形用金型の金型構造を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
の本考案の要旨は、可動側金型と固定側金型とでキャビ
ティを形成し、該キャビティ近傍に冷却水管を配設して
プラスチック部材を射出する金型の金型構造において、
前記可動側金型の前記キャビティを構成する受け板に前
記キャビティ内を横切る中心ピンを配設し、該中心ピン
内部に金型外に連通する貫通穴を形成したことを特徴と
する。
【0010】最適な実施例としては、前記冷却水管は少
なくとも2巻以上の螺旋形状を有していると共に、前記
受け板を経由して外部に連通していることを特徴とす
る。
【0011】
【作用】上記構成において、プラスチック部材を射出成
形する時に、あらかじめ冷却水管に冷却水を流して金型
を効率良く冷却しておくと同時に、射出したプラスチッ
ク部材を均一に冷却することができる。
【0012】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本考案の実施例である射出成形用金型の要部
を示す断面図である。図において、1は固定側金型、2
は可動側金型で、29は固定側金型1と可動側金型2と
の接触面であるパーティングライン(以下PLと称す)
である。11は固定側型板であり、固定側型板11の中
央にキャビティを有し、該キャビティには外側よりゲー
トバックプレート12が形成され、その内側に固定側キ
ャビティAとしてのゲートプレート13を有している。
ゲートプレート13にはゲート穴13a、製品の一部を
成形するための突起13b、及び中心部に形成されたエ
アー冷却用の空気穴13cとを有している。ゲートバッ
クプレート12にはゲートプレート13の空気穴13c
より金型の外側へ続いている空気逃げ穴12aが形成さ
れている。
【0013】次に可動側金型2には可動側型板21と、
その下方に可動側受け板22とを有し、更に可動側型板
21には前述のゲートプレート13に対応する位置に可
動側キャビティを形成する部材である外周コア23と、
該外周コア23の下に可動側キャビティ受け板24とが
形成されている。外周コア23は熱伝導の良い黄銅のよ
うな比較的柔らかい材質で出来ているため、成形時の繰
り返し加熱に対して耐えられるように、樹脂と接する部
分には合金工具鋼などで出来たキャビティ25が形成さ
れている。
【0014】又外周コア23にはキャビティ25に出来
るかぎり接近させたところに冷却水管26が配設されて
いる。冷却水管26の入口26aと出口26bは可動側
受け板22に形成されている。そして冷却水管26は外
周コア23の中において4巻程度の螺旋形状で出来てい
る。
【0015】外周コア23の冷却水管26の両口と可動
側受け板22の入口26a及び出口26bとを接続する
可動側キャビティ受け板24のそれぞれの接続部の接触
面にはそれぞれにパッキン30、パッキン31が配設さ
れていて、冷却水の漏れを防止している。
【0016】可動側キャビティ受け板24には、製品が
成形される部分に製品のリム部35eとリム部35e
(図2において説明)との間の空間を形成するための第
一突起24aや第二突起24bが形成されており、又中
央部には中心ピン27が、型閉じした時にキャビティ内
を横切って固定側金型1のゲートプレート13に達する
ように植え込まれている。中心ピン27には固定側金型
1の冷却用の空気穴13cに連通する空気穴27aが
通して設けられており、更に可動側キャビティ受け板2
4に摺動可能に保持されたエジェクタピン28が固定さ
れている。
【0017】図2に図1で示す金型で成形されたローラ
ーを示す。図2(a)はその断面図であり、(b)はそ
の上面図を示す。図において35はローラーであり、中
央に中心穴35aを有している。35bは中心穴35a
を形成する内リング、35cは外周35dを形成する外
リング、35eは内リング35bと外リング35cとを
連結するリム部である。
【0018】以下に図1に示す金型で図2のローラー3
5を成形する成形方法を説明する。まず射出成形機に固
定された固定側金型1にPL29において合致するよう
に可動側金型2を合わせ型閉めをする。そしてゲート穴
13aより、固定側キャビティのゲートプレート13と
可動側キャビティのキャビティ25及び可動側キャビテ
ィ受け板24とで形成されるキャビティ空間に、熔融さ
れた樹脂を流し込む。
【0019】樹脂を流し込む際に、あらかじめ可動側受
け板22側にある冷却水管26の入口26aより可動側
キャビティ受け板24を介して外周コア23のキャビテ
ィ25の極く近傍を螺旋状に回って再び可動側受け板2
2の冷却水管の出口26bまで冷却水を流してやると同
時に、やはり可動側受け板22側にあるエアー導入口2
7bより可動側キャビティ受け板24を介して中心ピン
27の空気穴27aへ向けて冷却エアーを送り込む。こ
のエアーは固定側金型1のゲートプレート13の空気穴
13cからゲートバックプレート12の逃げ穴12aを
通って金型外へ抜ける。
【0020】これによって金型内のローラー35を内と
外の両方より、しかも長手方向の全面に渡って均一に且
つ急速に冷却することができ、このことによってローラ
ー35の収縮を均一にする。この後金型を開いてエジェ
クタピン28を用いてローラー35を金型より取り出す
頃には、ローラー35は常温近辺まで冷却されているた
め、図2に示すように外周35dは変形や変寸をするこ
となく、円筒度の良い寸法に仕上がることになる。
【0021】ここでキャビティを形成する部材である外
周コア23の製法について説明する。図5は外周コア2
3の製法を示す断面図である。図5に示すように、まず
受け部材50に螺旋状に4周ほど巻いた部分を有するパ
イプ51を立てておく。次にこのパイプ51と、更にS
KD材で出来たキャビティ25を形成する部材である心
材52とを共に台座53に取り付けた上でヒーター54
であらかじめ余備加熱された鋳型55にセットし、この
鋳型55に熔融したベリリュウム銅を流し込んでから冷
却して固める。更に必要部分56を切り出してキャビテ
ィ25と外形とを仕上げることにより、熱伝導率が高く
て冷却効果が大きい冷却水管26がキャビティ25の近
傍に形成された外周コア23が得られる。
【0022】この外周コア23を可動側キャビティ受け
板24と共に冷却水管26の位置を合わせて水漏れを防
ぐためのパッキン30、31と共に可動側型板21に組
み込むことによって可動側金型2を完成させる。
【0023】
【考案の効果】以上述べたところから明らかなように、
製品を成形するキャビティを形成する部材の外周コアの
キャビティ近傍に冷却水管を配設し、更に冷却水管を螺
旋状に複数巻きで形成したので、プラスチック部品の外
周を均一に冷却することができ、その結果外周が変寸す
ることなく、形状の安定した精度の良いプラスチック成
形部品を達成するのに大きな効果をあげることが出来
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す成形金型の要部断面図
である。
【図2】図1に示す成形金型で成形されるローラーで
(a)は断面図、(b)は上面図である。
【図3】従来の成形金型の要部断面図である。
【図4】図3に示す成形金型で作られたローラーの断面
図である。
【図5】外周コアの製法を説明するための断面図であ
る。
【符号の説明】
1 固定側金型 2 可動側金型 11 固定側型板 12 ゲートバックプレート 13 ゲートプレート 13a ゲート穴 21 可動側型板 22 可動側受け板 23 外周コア 24 可動側キャビティ受け板 25 キャビティ 26 冷却水管 27 中心ピン 27a 空気穴 35 ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−22026(JP,A) 特開 平3−10814(JP,A) 実開 昭60−141953(JP,U) 実開 昭58−164712(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動側金型と固定側金型とでキャビティ
    を形成し、該キャビティ近傍に冷却水管を配設してプラ
    スチック部材を射出する金型の金型構造において、前記
    可動側金型の前記キャビティを構成する受け板に前記キ
    ャビティ内を横切る中心ピンを配設し、該中心ピン内部
    に金型外に連通する貫通穴を形成したことを特徴とする
    冷却機能付き金型構造。
  2. 【請求項2】 前記冷却水管は少なくとも2巻以上の螺
    旋形状を有していると共に、前記受け板を経由して外部
    に連通していることを特徴とする請求項1記載の冷却機
    能付き金型構造。
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JPS58164712U (ja) * 1982-04-27 1983-11-02 井上エムテ−ピ−株式会社 合成樹脂製品成形用金型
JPS60141953U (ja) * 1984-02-24 1985-09-20 宇部興産株式会社 射出成形用金型
JPH0222026A (ja) * 1988-01-04 1990-03-28 Toshiba Corp ディスク成形用金型
JPH0310814A (ja) * 1989-06-09 1991-01-18 Asahi Tec Corp 金型及びその製造方法

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