JP3042827B2 - 複次射出成形方法および複次射出成形用金型 - Google Patents

複次射出成形方法および複次射出成形用金型

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JP3042827B2
JP3042827B2 JP7194029A JP19402995A JP3042827B2 JP 3042827 B2 JP3042827 B2 JP 3042827B2 JP 7194029 A JP7194029 A JP 7194029A JP 19402995 A JP19402995 A JP 19402995A JP 3042827 B2 JP3042827 B2 JP 3042827B2
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正三 西田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定金型と、可動金型
と、これらの金型の間に設けられている移動金型とを使
用し、1次成形により1次半成形品を成形し、2次成形
により2次半成形品を1次半成形品に一体的に成形して
成形品を得る複次成形方法およびこの成形方法の実施に
使用される複次射出成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1次形成において中空体製品を二つ割の
半中空体あるいは分割体として形成し、2次形成におい
てその分割面を突き合わせ、そして突き合わせた部分を
加熱あるいは溶着して1個の中空体製品を製造する、D
SI成形法すなわちダイ・スライデング・インジェクシ
ョン成形法は、本出願人によって例えば特公平2ー38
377号により提案されている。上記DSI成形法を応
用することにより、図3の(イ)に示されているような
金型を使用して異種材料例えば硬質材と軟質材の2種類
の樹脂で構成される成形品を射出成形により得ることが
できる。すなわち図3の(イ)は、立方形をした第1半
成形品に半球状の第2半成形品を一体成形するための金
型を示しているが、この金型は固定金型Fと、可動金型
Kと、これらの金型F、Kの間で図において左右方向に
スライドするスライド金型Sとから構成されている。固
定金型Fには所定の間隔をおいて一対の第1、2のスプ
ルa、bが形成されている。スライド金型Sにも同様に
一対の第1、2のスプルc、dが形成されている。第1
のスプルcは、第1半成形品の一部を成形するためのキ
ャビテイeに連通し、そして第2のスプルdは半球状の
第2半成形品を成形するためのキャビテイfに連通して
いる。また、スライド金型Sの上面側には第2のスプル
dに連通した横方向に所定長さのランナgが形成されて
いる。可動金型Kには立方形をした第1半成形品の下半
分を成形するためのキャビテイhが設けられている。
【0003】上記金型を使用して異種材質からなる成形
品を成形するためには、図3の(ロ)に示されているよ
うに、スライド金型Sを左方へスライドさせた第1位置
にする。そして第1の射出機Aから例えば硬質の溶融樹
脂を射出する。そうすると、溶融樹脂は固定金型Fの第
1のスプルaおよびスライド金型Sの第1のスプルcか
らキャビテイe、hに充填され、立方形をした第1半成
形品が1次成形される。次に、可動金型Kを開き、スラ
イド金型Sを右方へスライドさせ第2位置にする。この
第2位置では図3の(ハ)に示されているように、固定
金型Fの第2のスプルbは、スライド金型Sのランナg
および第2のスプルdを介してキャビテイfに連通す
る。したがって、第2の射出機Bから軟質の溶融樹脂を
射出すと、キャビテイfにより半球形の第2半成形品が
第1半成形品の上に一体的に2次成形される。可動金型
Kを開いて成形品を取り出す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の金型を使用した
成形方法によっても異種材料で構成される成形品を得る
ことができる。しかも、スライド金型Sをスライドさせ
るだけで、射出成形により成形できるので、異種材料間
の接合強度の大きい成形品を得ることができる利点もあ
る。しかしながら、改良すべき問題点も認められる。例
えば射出機Aにより1次成形するときは、2次成形用の
射出機Bは休み、逆に射出機Bにより2次成形している
ときは射出機Aが休むようになっているので、成形サイ
クルが長く生産性を向上させることができない。また、
射出を休止するので、溶融樹脂が滞留し成形不良を起こ
し、不良率の増加の原因にもなる。したがって、本発明
は接合部の強度が大きくて、成形サイクルが短くて生産
性が高く、しかも成形不良率の発生の少ない、複次射出
成形方法およびその方法の実施に使用される複次射出成
形用金型を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、固定金型と、可動金型と、これらの金型
の間に設けられている移動金型とを使用し、1次成形に
より1次半成形品を成形し、2次成形により2次半成形
品を1次半成形品に一体的に成形して成形品を得ると
き、成形品を取り出した後のキャビテイへ射出する1次
成形と、1次成形により成形された1次半成形品と共働
して形成されている2次成形用のキャビテイへ射出する
2次成形とを同一金型で同時に行い、そして、2次成形
により成形された成形品を取り出し、次いで移動金型
を、1次成形により成形された1次半成形品と共働して
2次成形用のキャビテイが構成される位置へ移動させ、
次いで、成形品を取り出した後のキャビテイへ射出する
1次成形と、2次成形用のキャビテイへ射出する2次成
形とを同一金型で同時に行い、そして2次成形により成
形された成形品を取り出す、上記操作を繰り返して成形
するように構成される。請求項2記載の発明は、請求項
1記載の成形方法において、移動金型を、固定金型と可
動金型の間でスライド的に移動させて成形するように、
そして請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の
成形方法において、1次成形と2次成形では異なる樹脂
材料を射出するように構成される。請求項4記載の発明
は、固定金型と、可動金型と、これらの金型の間に設け
られている移動金型とからなり、前記固定金型には、一
対の第1、2のスプルが設けられ、前記移動金型には少
なくとも3個の第1、2、3のスプルと1個のキャビテ
イとが設けられ、前記可動金型には少なくとも2個の第
1、2のキャビテイが設けられ、前記移動金型が第2位
置に移動すると、前記固定金型の第1のスプルは、前記
移動金型に設けられているランナおよび第3スプルを介
して前記可動金型の第2キャビテイに連通し、前記固定
金型の第2のスプルは、前記移動金型に設けられている
ランナおよび第2のスプルを介して前記移動金型のキャ
ビテイと前記可動金型の第1キャビテイとに連通すると
共に、前記移動金型が第1位置に移動すると、前記固定
金型の第1のスプルは、前記移動金型に設けられている
ランナおよび第1スプルを介して前記可動金型の第1キ
ャビテイに連通し、前記固定金型の第2のスプルは、前
記移動金型に設けられているランナおよび前記移動金型
の第2のスプルを介して前記移動金型のキャビテイと前
記可動金型の第2キャビテイとに連通するように構成さ
れる。請求項5記載の発明は、請求項4記載の固定金型
の、移動金型に対向した面には第1、2のランナ止突起
が形成され、前記第1のランナ止突起は前記移動金型が
第2位置に移動したとき、前記移動金型に設けられてい
るランナを閉鎖し、前記第2のランナ止突起は前記移動
金型が第1位置に移動したとき、前記移動金に設けられ
ている他のランナを閉鎖するように、そして請求項6記
載の発明は、請求項4または5記載の移動金型は、固定
金型と可動金型の間でスライド的に駆動されるように構
成される。
【0006】
【作用】移動金型を例えば第2位置へ移動させる。そう
して型締めする。そうすると、固定金型の第1のスプル
は、移動金型に設けられているランナおよび第3スプル
を介して可動金型の第2キャビテイに連通し、固定金型
の第2のスプルは、移動金型に設けられているランナお
よび第2のスプルを介して移動金型のキャビテイと前回
の1次成形により成形されている1次半成形品とで構成
されるキャビテイに連通する。そこで、固定金型の第1
のスプルから例えば硬質材の溶融樹脂を、第2のスプル
から軟質材の溶融樹脂を同時に射出する。そうすると、
可動金型の第2キャビテイで1次成形により1次半成形
品が成形され、移動金型のキャビテイで前回成形されて
いる1次半成形品の例えば上に一体的に2次成形により
2次半成形品が成形される。冷却固化を待って、可動金
型を開いて1次半成形品と2次半成形品とからなる成形
品を取り出す。移動金型を第1位置へ移動させる。そう
して型締めする。そうすると、固定金型の第1のスプル
は、移動金型に設けられているランナおよび第1スプル
を介して可動金型の第1キャビテイに連通し、第2のス
プルは移動金型に設けられているランナおよび第2のス
プルを介して移動金型のキャビテイと前回の1次成形に
より成形されている1次半成形品とで構成されるキャビ
テイに連通する。そこで、同様に固定金型の第1のスプ
ルから硬質材の溶融樹脂を、第2のスプルから軟質材の
溶融樹脂を同時に射出する。そうすると、可動金型の第
1キャビテイで1次成形により1次半成形品が成形さ
れ、移動金型のキャビテイで前回成形されている1次半
成形品の上に一体的に2次成形により2次半成形品が成
形される。冷却固化を待って、可動金型を開いて1次半
成形品と2次半成形品とからなる成形品を取り出す。以
下、上記操作を繰り返して成形する。他の発明では、移
動金型を固定金型と可動金型の間でスライド的に移動さ
せて成形し、さらに他の発明では1次成形と2次成形で
は異なる樹脂材料を射出する。
【0007】
【実施例】本発明によると色々な形状の成形品を成形す
ることができるが、理解を容易にするために、1次成形
において形状が単純な立方体の1次半成形品を成形し、
そして2次成形により1次半成形品の上に半球形の2次
半成形品を一体的に成形する例について説明する。始め
に、本発明の金型の実施例を説明する。本実施例に係わ
る金型は、図1の(イ)に示されているように、固定金
型1と、この固定金型1と対をなす可動金型30と、固
定金型1と可動金型30との間で図において左右方向に
スライド的に駆動されるスライド金型10とから構成さ
れている。
【0008】固定金型1には所定の間隔をおいて一対の
第1、2のスプル2、3が設けられている。これらの第
1、2のスプル2、3の上方の供給開口端部にはロケー
トリング4、5が設けられ、ロケートリング4には第1
の射出機Aノズルが、またロケートリング5には第2の
射出機Bのノズルがタッチするようになっている。ま
た、固定金型1の、スライド金型20に面した下面に
は、図において左右の両端部近傍に第1、2のランナ止
突起6、7が形成されている。これらのランナ止突起
6、7の作用については、詳しくは後述するが、型締め
するとき、例えば第1のランナ止突起6がスライド金型
30の突起受穴に入ると、第2のランナ止突起7はラン
ナに入り、このランナを閉鎖するようになっている。
【0009】スライド金型10には、第1半成形品の一
部を成形するための第1、3のキャビテイ11、13が
両側部に設けられている。また、これらの第1、3のキ
ャビテイ11、13の間に所定の間隔をおいて第1半成
形品の一部と半球形の2次半成形品を成形するための第
2のキャビテイ12が設けられている。そしてこれらの
第1、2、3のキャビテイ11、12、13には、第
1、2、3のスプル14、15、16が連通している。
【0010】図1の(ロ)は、スライド金型10の上側
表面に形成されているランナを示すためのスライド金型
10の上面の模式図であるが、同図に示されているよう
にスライド金型10の上面には、スライド金型10が、
固定金型1に対して第1位置へスライドしたとき、固定
金型1の第1、2のスプル2、3とそれぞれ整合する第
1、2のランナ入口20、21と、図1の(イ)、
(ロ)に示されている第2位置へスライドしたとき、整
合する第3、4のランナ入口24、25が形成されてい
る。そして第1のランナ入口20からは第1のランナ2
2が円弧状に右方向に延び第1のスプル14に連通して
いる。また第2のランナ入口21からは第2のランナ2
3が、ランナが互いに干渉しないようにジグザクに延び
第2のスプル15に連通している。同様に第3のランナ
入口24からは第3のランナ26が円弧状に左方向に延
び第3のスプル16に連通している。また、第4のラン
ナ入口25からは第4のランナ27が、ランナが互いに
干渉しないようにジグザクに延び第2のスプル15に連
通している。また、スライド金型10の上面の図におい
て右方には、スライド金型10が第1位置へスライドし
たとき固定金型1の第1のランナ止突起6が入る第1の
突起受穴28が形成され、そして左方には、スライド金
型10が第2位置へスライドしたとき固定金型1の第2
のランナ止突起7が入る第2の突起受穴29が形成され
ている。
【0011】可動金型30には、第1半成形品の下半部
を成形するための第1、2のキャビテイ31、32が所
定の間隔をおいて設けられている。これらの第1、2の
キャビテイ31、32は、スライド金型10が第1位置
へスライドしたときは、スライド金型10の第1、2の
キャビテイ11、12とそれぞれ整合し、図に示されて
いる第2位置へスライドしたときは、第2、3のキャビ
テイ12、13とそれぞれ整合するようになっている。
【0012】次に、上記金型を使用して立方体と半球体
とからなる成形品の成形方法を図2により説明する。図
2の(イ)、(ロ)に示されているように、前回の成形
サイクルで可動金型30の第1のキャビテイ31には既
に射出機Aから硬質材が射出され立方体の1次半成形品
H1が成形されている時から説明する。図2の(イ)に
示されている第2位置の状態で型締めする。そうする
と、固定金型1の第1のスプル2はスライド金型10の
第3のランナ入口24と、そして第2のスプル3はスラ
イド金型10の第4のランナ入口25と連通する状態に
なる。同時に、固定金型1の第2のランナ止突起7は、
スライド金型10の第2の突起受穴29に入るが、第1
のランナ止突起6は第2のランナ23の中に入り、第2
のランナ23を閉鎖する。
【0013】そこで、第1の射出機Aのノズルからは例
えば硬質材を、また射出機Bのノズルからは軟質材をそ
れぞれの速度で同時に射出する。射出機Aから射出され
る硬質の射出材料は、固定金型1の第1スプル2、スラ
イド金型10の第3のランナ入口24、第3のランナ2
6および第3のスプル16を通ってスライド金型10の
第3のキャビテイ13と可動金型30の第2のキャビテ
イ32とからなるキャビテイに射出される。したがっ
て、このキャビテイにより立方体の1次半成形品H1が
1次成形される。第2の射出機Bから射出される軟質の
射出材料は、固定金型1の第2スプル3、スライド金型
10の第4のランナ入口25、第4のランナ27および
第2のスプル15を通ってスライド金型10の第2のキ
ャビテイ12すなわち1次半成形品H1と第2のキャビ
テイ12とで構成される2次成形用のキャビテイへ射出
される。したがって、半球形の2次半成形品H2が立方
体の1次半成形品H1の上に一体的に2次成形される。
冷却固化を待って、可動金型30を開く。図には示され
ていないが、エジェクターピンが突き出て成形品が取り
出される。
【0014】可動金型30の第2のキャビテイ32に1
次半成形品H1を残して、スライド金型10を図2の
(ハ)、(ニ)に示されている第1の位置へスライドさ
せる。そうすると、スライド金型10の第1、2のキャ
ビテイ11、12は、可動金型30の第1、2のキャビ
テイ31、32とそれぞれ整合する。また固定金型1の
第1のスプル2は、スライド金型10の第1のランナ入
口20と、そして固定金型1の第2のスプル3は第2の
ランナ入口21とそれぞれ整合する。そこで型締めす
る。そうすると、固定金型1の第1のランナ止突起6
は、スライド金型10の第1の突起受穴28に入り、第
2のランナ止突起7は第4のランナ27に入って第4の
ランナ27を閉鎖する。
【0015】上記のように射出し、成形品を取り出し、
そしてスライド金型10をスライドさせ、型締めしてい
る間に射出機A、Bでは次の射出のために計量されてい
るので、前述したように射出機A、Bから射出する。射
出機Aから射出される硬質の射出材料は、固定金型1の
第1のスプル2、スライド金型10の第1のランナ入口
20、第1のランナ22および第1のスプル14を通っ
てスライド金型10の第1のキャビテイ11と可動金型
30の第1のキャビテイ31とからなるキャビテイに射
出される。したがって、これらのキャビテイ11、31
により立方体の1次半成形品H1が1次形成される。射
出機Bから射出される軟質の射出材料は、固定金型1の
第2スプル3、スライド金型10の第2のランナ入口2
1、第2のランナ23および第2のスプル15を通って
スライド金型10の第2のキャビテイ12と1次半成形
品H1とで構成される2次成形用のキャビテイへ射出さ
れる。したがって、半球形の2次半成形品H2が立方体
の1次半成形品H1の上に一体的に2次形成される。冷
却固化を待って、可動金型30を開く。エジェクターピ
ンが突き出て成形品が取り出される。以下、上記成形サ
イクルを繰り返し成形する。
【0016】本発明は、色々な形で実施できる。例え
ば、上記成形例では射出機A、Bから材質の硬度がそれ
ぞれ異なる射出材料を射出しているが、材質は同じで色
のみが異なる射出材料を射出して成形品を得ることもで
きる。また、材質も、色も同じ射出材料を射出すること
ができることも明らかである。金型の実施例ではスライ
ド金型10が適用されているが、スライド金型10に代
えて固定金型1と可動金型30との間の空間内で回転す
る回転金型でも同様に実施できる。また、スライド金型
10には1次半成形品の一部を成形するための第1、
2、3のキャビテイ11、12、13が設けられている
が、1次半成形品は可動金型30で成形するように実施
すると、第1、3のキャビテイ11、13は不要であ
る。さらには、スライド金型10には3個の第1、2、
3のスプル14、15、16が設けられ、これらの3個
の第1、2、3のスプル14、15、16は可動金型3
0の2個の第1、2のキャビテイ31、32に交互に整
合するようになっていることからも明らかなように、ス
ライド金型10には例えば6個のスプルを、そして可動
金型30には4個のキャビテイを設けて、固定金型1の
第1、2のスプル2、3から同様にして射出して、同時
に2個の成形品を得るように実施することもできる。
【0017】
【発明の効果】以上ように、本発明によると、固定金型
と、可動金型と、これらの金型の間に設けられている移
動金型とを使用し、1次成形により1次半成形品を成形
し、2次成形により2次半成形品を1次半成形品に一体
的に成形して成形品を得るとき、成形品を取り出した後
のキャビテイへ射出する1次成形と、1次成形により成
形された1次半成形品と共働して形成されている2次成
形用のキャビテイへ射出する2次成形とを同一金型で同
時に行い、そして、2次成形により成形された成形品を
取り出し、次いで移動金型を、1次成形により成形され
た1次半成形品と共働して2次成形用のキャビテイが構
成される位置へ移動させ、次いで、成形品を取り出した
後のキャビテイへ射出する1次成形と、2次成形用のキ
ャビテイへ射出する2次成形とを同一金型で同時に行
い、そして2次成形により成形された成形品を取り出
す、上記操作を繰り返して成形するので、2個の射出機
による成形に無駄のない同時成形が可能となり、成形サ
イクルの短縮と生産性の向上が得られる、という本発明
特有の効果が得られる。しかも、同時に射出し、休止す
る射出機がないので樹脂の滞留がなく、成形不良率の発
生の少ない成形ができる。他の発明によると、移動金型
を、固定金型と可動金型の間でスライド的に移動させて
成形するので、同じ移動でも回転移動に比較してスライ
ド移動の方が移動距離が短く、成形サイクルが一層短縮
できる。また、金型の製作も容易になり、移動金型の固
定金型あるいは可動金型に対する位置合わせも容易にな
る。さらには回転移動に比較して移動範囲を狭くするこ
とができるので、金型をコンパクトに構成できる効果も
得られる。さらに、他の発明によると、1次成形と2次
成形では異なる樹脂材料を射出するので、接合強度の高
い異種材料からなる成形品が得られる効果が付加され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる複次成形用金型の実施例を示
す図で、その(イ)はその模式的断面図、その(ロ)は
スライド金型の模式的な平面図である。
【図2】 本発明に係わる複次成形用金型により成形し
ている状態を示す図で、その(イ)はスライド金型が第
2位置にあるときの成形状態を模式的に示す断面図、そ
の(ロ)はその時のスライド金型の模式的な平面図、そ
の(ハ)はスライド金型が第1位置にあるときの成形状
態を模式的に示す断面図、その(ニ)はその時のスライ
ド金型の模式的な平面図である。
【図3】 その(イ)は1次成形と2次成形から成形品
を得るための金型の例を示す断面図、その(ロ)は1次
成形をしている状態を示す断面図、その(ハ)2次成形
をしている状態を示す断面図である。
【符号の説明】 1 固定金型 2、3 第1、2のスプル 6、7 第1、2のランナ止突起 10 スライド金型 11、12、13 第1、2、3のキャビテイ 14、15、16 第1、2、3のスプル 22、23 第1、2のランナ 26、27 第3、4のランナ 30 固定金型 31、32 第1、2のキャビテイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−76333(JP,A) 特開 昭61−258717(JP,A) 特開 平5−42562(JP,A) 特開 平5−278069(JP,A) 特開 平6−23785(JP,A) 特開 平2−38377(JP,A) 実開 昭62−164109(JP,U) 実開 昭63−100211(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型(1)と、可動金型(30)
    と、これらの金型(1、30)の間に設けられている移
    動金型(10)とを使用し、1次成形により1次半成形
    品(H1)を成形し、2次成形により2次半成形品(H
    2)を1次半成形品(H1)に一体的に成形して成形品
    を得るとき、 成形品を取り出した後のキャビテイ(13、32)へ射
    出する1次成形と、1次成形により成形された1次半成
    形品(H1)と共働して形成されている2次成形用のキ
    ャビテイ(H1、12)へ射出する2次成形とを同一金
    型(1、10、30)で同時に行い、 そして、2次成形により成形された成形品を取り出し、
    次いで移動金型(10)を、1次成形により成形された
    1次半成形品(H1)と共働して2次成形用のキャビテ
    イ(H1、12)が構成される位置へ移動させ、 次いで、成形品を取り出した後のキャビテイ(11、3
    1)へ射出する1次成形と、2次成形用のキャビテイ
    (H1、12)へ射出する2次成形とを同一金型(1、
    10、30)で同時に行い、そして2次成形により成形
    された成形品を取り出す、上記操作を繰り返して成形す
    ることを特徴とする複次射出成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の成形方法において、移動
    金型(10)を、固定金型(1)と可動金型(30)の
    間でスライド的に移動させて成形する複次射出成形方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の成形方法におい
    て、1次成形と2次成形では異なる樹脂材料を射出する
    複次射出成形方法。
  4. 【請求項4】 固定金型(1)と、可動金型(30)
    と、これらの金型(1、30)の間に設けられている移
    動金型(10)とからなり、 前記固定金型(1)には、一対の第1、2のスプル
    (2、3)が設けられ、前記移動金型(10)には少な
    くとも3個の第1、2、3のスプル(14、15、1
    6)と1個のキャビテイ(12)とが設けられ、前記可
    動金型(30)には少なくとも2個の第1、2のキャビ
    テイ(31、32)が設けられ、 前記移動金型(10)が第2位置に移動すると、前記固
    定金型(1)の第1のスプル(2)は、前記移動金型
    (10)に設けられているランナ(26)および第3ス
    プル(16)を介して前記可動金型(30)の第2キャ
    ビテイ(32)に連通し、前記固定金型(1)の第2の
    スプル(3)は、前記移動金型(10)に設けられてい
    るランナ(27)および第2のスプル(15)を介して
    前記移動金型(10)のキャビテイ(12)と前記可動
    金型の第1キャビテイ(31)とに連通すると共に、 前記移動金型(10)が第1位置に移動すると、前記固
    定金型(1)の第1のスプル(2)は、前記移動金型
    (10)に設けられているランナ(22)および第1ス
    プル(14)を介して前記可動金型(30)の第1キャ
    ビテイ(31)に連通し、前記固定金型(1)の第2の
    スプル(3)は、前記移動金型(10)に設けられてい
    るランナ(23)および前記移動金型(10)の第2の
    スプル(15)を介して前記移動金型(10)のキャビ
    テイ(12)と前記可動金型(30)の第2キャビテイ
    (32)とに連通することを特徴とする複次射出成形用
    金型。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の固定金型(1)の、移動
    金型(10)に対向した面には第1、2のランナ止突起
    (6、7)が形成され、前記第1のランナ止突起(6)
    は前記移動金型(10)が第2位置に移動したとき、前
    記移動金型(10)に設けられているランナ(23)を
    閉鎖し、前記第2のランナ止突起(7)は前記移動金型
    (10)が第1位置に移動したとき、前記移動金型(1
    0)に設けられている他のランナ(27)を閉鎖する複
    次射出成形用金型。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の移動金型(1
    0)は、固定金型(1)と可動金型(30)の間でスラ
    イド的に駆動されるスライド金型(10)である複次射
    出成形用金型。
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