JP2556265B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体回路に関し、特に
アナログMOS半導体集積回路の動作電源の低電圧化お
よび低電圧動作時の高速化・広帯域化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の高速差動増幅器の第1の例
を示す回路図である。この差動増幅器は、入力差動対を
形成するNMOSFET M404,M406、負荷を
構成するPMOSFET M403,M405、電流源
を構成するNMOSFET M407から構成されてい
る。電流源M407の電流値はゲートバイアスVB41
によって設定される。差動入力VI1,VI2は入力差
動対M404,M406のゲートに印加され、これらの
トランジスタのドレインを出力端子として、差動出力V
O81,VO82が出力される。この差動増幅器の電圧
ゲイン |(VO82−VO81)/(VI2−VI
1)| は、DCにおいては一般によい近似でgmN/g
mPで与えられる。ここでgmNはM404,M406の相
互コンダクタンス、gmPはM403,M405の相互コ
ンダクタンスである。飽和領域におけるMOSFETの
相互コンダクタンスは(μC0XWID /L)1/2 (μ:
キャリア移動度,C0X:単位面積当りのゲート酸化膜容
量,W:ゲート幅,L:ゲート長,ID :ドレイン電
流)で与えられ、キャリア移動度μはPMOSFETに
比較してNMOSFETが一般に2〜3倍程度大きい。
したがって、図7の回路のDC電圧ゲインgmN/gmP
しては、数倍程度のものを確実に得ることが可能であ
る。また、図7の回路は一般に最大出力振幅が小さい。
この低電圧ゲインと小出力振幅の特性から図7の回路は
一般に高速性を有する(一般にGB積、つまり、DC電
圧ゲインGと周波数帯域Bの積はほぼ製造プロセスによ
って決まっていることが知られている)。なお、図7の
回路が、DC電圧ゲインgmN/gmPで動作するためには
M404,M406が飽和領域で動作する必要がある。
図7の回路の電圧ゲインが十分でない場合には、図8に
示すように、差動増幅器を、さらにカスケード接続す
る。差動対M901,M903はPMOSFETで、負
荷トランジスタM902,M904はNMOSFETで
ある。図7の回路の出力VO81,VO82がM90
1,M903のゲートにそれぞれ入力され、出力VO9
がシングルエンドの形でトランジスタM903の出力端
子に得られる。図8のように増幅器をカスケード接続す
ると高速性はやや劣下するが、M403〜M407から
なる初段の差動増幅器によって入力が増幅されているた
め、M901〜904からなる差動増幅器での信号遅延
は大きな問題とはならない。
【0003】図9は従来の差動増幅器の第3の例の回路
図である。NMOSFET M404,M406は入力
差動対を形成し、PMOSFET M403,M405
は、差動対M404,M406の負荷トランジスタであ
る。NMOSFET M407は電流源を形成する。P
MOSFET MA01およびNMOSFET MA0
2は、負荷トランジスタM403,M405にゲートバ
イアスを供給するバイアス回路を構成する。この回路
は、図7の回路においては負荷トランジスタM403,
M405がそれぞれゲートとドレインがショートされて
いるのに対し、図10の負荷トランジスタM403,M
405のゲートとドレインは分離されている。従って、
図7の回路における出力VO81,VO82の同相電位
は、図9の回路の出力VOA1,VOA2の同相電位よ
り低くなり、その結果、図7の回路は、以下に説明する
ように、図9の回路より同相入力範囲が狭い。
【0004】いま、図7において入力電圧VI1,VI
2の同相電圧をVCOM とすると、NMOSFET M4
04,M406が飽和領域で動作する条件より、 (VDD−|VTP|−α)−VS ≧VCOM −VS −VTN (1) となる。左辺はVI1とVI2が等しいときのM40
4,M406のドレイン・ソース間電圧であり、右辺は
M404,M406のゲート・ソース間電圧である。ま
た、VS はM404とM406のソースとM407のド
レインが接続された節点の電位であり、αは負荷M40
3,M405のソース・ゲート間電圧(図7ではソース
・ドレイン間電圧に一致する)からM403,M405
のしきい値電圧VTP(<0)の絶対値を引いた値であ
り、M403,M405のオン条件よりα≧0である。
TNは、M404,M406のしきい値電圧である。式
(1)より VCOM <VDD+VTN−|VTP|−α (2) となる。図9の回路においては、同様にM404,M4
06が飽和領域で動作する条件より、 (VDD−α)−VS ≧VCOM −VS −VTN (3) となり、よって、 VCOM ≦VDD+VTN−α (4) となる。式(3)の左辺は、M403,M405が飽和
領域で動作しなければならないことを考えた時のM40
4,M406のドレイン・ソース間電圧の最大値であ
り、αはM403,M405が飽和領域で動作するため
に必要なソース・ドレイン間電圧の最小値である。M4
03,M405が飽和領域で動作することが必要である
理由は、もし、そうでないと、これらのトランジスタの
電圧ゲインが著しく低下し、回路が正常に動作しなくな
るからである。式(3)と式(4)を比較すると、図9
の回路は図7の回路に比べ同相入力範囲の上限が|VTP
|だけ高くなっていることがわかる。従って、図9の回
路は、図7の回路より低い最低電源電圧まで動作するこ
とができる。尚、ここでは、条件をそろえるために図7
と図9で差動増幅器の回路電流は同一とした。よって、
M403,M405のゲート電位も図7と図9で一致し
ていると考えた。
【0005】次に、図9の回路の動作速度について記
す。図7の回路では出力端子VO81,VO82に接続
される負荷PMOSFET M403,M405のドレ
インがそれぞれのゲートと接続されるため、前述したよ
うに出力振幅が小さく電圧ゲインも安定して数倍程度の
ものが得られる。しかし、図9の回路では負荷PMOS
FET M403,M405のドレインはそれぞれ出力
端子VOA1,VOA2およびNMOSFET M40
4,M406のみと接続されるため、出力VOA1はM
403,M404が飽和領域で動作する任意の電位をと
ることが出来、また、出力VOA2はM405,M40
6が飽和領域で動作する任意の電位を取り得るので出力
振幅は大きい。また、図9の回路のDC電圧ゲインは gmP/(gdN+gdP) で与えられるため、図7の回路のものより10倍程度以
上大きい。ここでgdN,gdPはNMOSFET M40
4,M406,PMOSFET M403,M405の
チャネルコンダクタンスである。従って、図9の回路は
図7の回路より一般に低速である。
【0006】図10は、従来の差動増幅器の第4の例を
示す回路図である。差動増幅器をリング状にカスケード
接続してリング発振器を構成するような場合には図9の
回路に図10のようにNMOSFET(MB01,MB
02),NMOSFET(MB03,MB04)からな
るソースフォロワー・レベルシフト段を追加すると有利
である。これは、図9の回路をカスケードに接続した場
合、その回路は、出力VOA1,VOA2を直接次段の
入力VI1,VI2とするより同相入力電圧を下げるこ
とができるため、電源電圧をより低い電圧まで下げても
動作することが出来るからである。
【0007】図11は従来の差動増幅器の第5の例を示
す回路図である。この差動増幅器は、図9の回路の動作
速度を低める原因の一つである出力振幅が大きいという
欠点を改善するために、双方向にダイオード接続された
NMOSFET MC1,MC2を追加したものであ
る。しかし、通常MOSFETは1V程度のしきい値を
もつことと、出力VOA1とVOA2の同相電圧が接地
電位と正電源VDDの電位との間にあるためにMC1と
MC2のしきい値がバックゲート効果によってさらに上
昇することのため、図11の回路のMC1とMC2によ
る高速化効果は十分には得られない。
【0008】図12は従来の差動増幅器の第6の例を示
す回路図である。この差動増幅器は、特開昭60−90
407号に記載されている、いわゆるフォールデッド
カスコード増幅器の一例で、高速、かつ、低電源電圧で
動作することができる。BD1,BD2はエミッタ接地
のNPNバイポーラトランジスタ、BD3,BD4はベ
ース接地のPNPバイポーラトランジスタ、RD1〜R
D6は抵抗、VOD1,VOD2は出力端子、VBD
は、ベース接地トランジスタBD3,BD4のベースバ
イアス電圧である。この図12の回路をMOSFET技
術で構成し直したものが図13に示されている回路であ
る。NMOSFET ME1,ME2は入力差動対を形
成し、NMOSFET ME3は電流源をなし、PMO
SFETME6,ME7はゲート接地のカスコードトラ
ンジスタである。また、PMOSFET ME4,ME
5は負荷トランジスタ、ME8,ME9は負荷トランジ
スタ、VOE1,VOE2は出力端子、VBE1は負荷
トランジスタME4,ME5のゲートバイアス電圧、V
BE2はカスコードトランジスタME6,ME7のゲー
トバイアス電圧、VBE3は負荷トランジスタME8,
ME9のゲートバイアス電圧である。この図13の回路
では、ME4,ME5のゲートが、図9の回路と同様
に、定電圧バイアスされるため、ソース・ドレイン間電
圧を、図7の回路の負荷トランジスタM403,M40
5の場合に比較して小さくすることが出来る。その結
果、図9の回路と同様に、図7の回路に比べて同相入力
電圧の上限が高くなるので、電源電圧が低い場合の使用
に適している。また、カスコード接続となっているため
高速性も有している。しかし、リング状にカスケード接
続して、かつVB41を制御電圧として電圧制御発振器
(VCO)を構成するような場合には、発振範囲が狭く
汎用性に欠ける。何故ならVB41を高くして回路電流
を増加させた場合、ME1,ME2の相互コンダクタン
スは大きくなるが、カスコードトランジスタME6,M
E7の相互コンダクタンスは逆に小さくなるため、回路
全体としての速度はあまり変化しないので、発振周波数
を広範囲に変化させることができないためである。ま
た、この差動増幅器はカスコード接続であるため、前記
したように、カスコード接続の特性に基づく高速性をも
つことはできるけれど、出力VOE1,VOE2の振幅
が大きくなるので、必ずしも十分な高速性を得ることが
出来るとは限らない。
【0009】図14は従来のバンドギャップ参照電圧回
路の回路図である。PMOSFETM303,M30
5,M307は電流ミラー回路を形成する。NMOSF
ETM304,M306はゲートが共通接続され、か
つ、そのゲートはM306のドレインに接続されてい
る。接合ダイオードD301は抵抗R301を介して、
M304のソースとグランド端子との間に順方向に接続
され、接合ダイオードD302は、M306のソースと
グランド端子との間に順方向に接続され、接合ダイオー
ドD303は、抵抗R302を介してM307のドレイ
ンとグランド端子との間に順方向に接続されている。一
般にD301はD302のn(>1)倍の接合面積と
し、D303はD301と同一の接合面積とし、さら
に、抵抗R302は抵抗R301のm(>1)倍の抵抗
値とする。M303とM305とM307およびM30
4とM306はそれぞれ同一のゲート長、ゲート幅とす
る。この時、出力VO3の電圧は、 (kT/)[mlnn+ln[kTlnn/(・r・IS)](5) で与えられ、温度特性がなくなるようにmの値を調整す
ると、ほぼエネルギーバンドギャップの大きさになるこ
とが知られている。ここで、kはボルツマン定数、qは
素電荷、Tは絶対温度、rはR301の抵抗値、IS
D301の飽和電流である。
【0010】この回路の最低動作電源電圧は、通常、M
303,M304,R301,D301から成る直列接
続部分においてM304が飽和していなければならない
という条件、およびM305,M306,D302から
成る直列接続部分においてM305が飽和していなけれ
ばならないという条件から決まる。M304が飽和して
いなければならない理由は、M306側と同じ電流が流
れないと式(5)で与えられる電圧を出力出来ないから
である。M305についても同様である。M304が飽
和状態で動作するための条件は、 VDD≧(M303のソース・ドレイン間電圧) +[(M304のゲート・ソース間電圧)−VTN] +VR301+VF1 (6) で与えられる。ここでVR301は抵抗R301の両端にか
かる電圧で(kTlnn)/qで与えられ、VF1はD3
01のフォワードバイアス電圧、VTNはNMOSFET
のしきい値電圧である。
【0011】ここで電源電圧VDDを出来るだけ低くす
るために式(6)の右辺を出来るだけ小さくとる。すな
わち(M303のソース・ドレイン間電圧)の最小値は
M303のオン条件から|VTP|にすることが出来る。
(M304のゲート・ソース間電圧)の最小値はM30
4のオン条件からVTNにすることが出来る。その結果、
式(5)は VDD≧|VTP|+VR301+VF1 (7) になる。M305についても同様で、電源電圧VDDを
最低にする飽和条件は、 VDD≧VTN+VF2 (8) になる。通常|VTP|の値は1V程度でVR301は30〜
100mV、VF1,VF2は0.5〜0.7Vとなる。し
たがって、図14の回路の最低動作電源電圧は、1.5
〜1.8V程度となり、その大半がPMOSFETのし
きい値で決まることがわかる。換言すれば、図14の回
路の最低動作電源電圧はM303のゲートとドレインが
接続された回路構成によってほぼ決まる。このことは、
図7の回路においても同様である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のアナログ
MOSFET技術にはゲートとドレインとを接続する回
路構成がしばしば使用されているが、この回路構成が動
作電源電圧の低電圧化を困難にしている。また、ゲート
とドレインを接続する構成をさけた回路においては、高
速性や汎用性に欠けるという問題点がある。本発明の目
的は、動作の高速性と汎用性を失うことなく、低い電源
電圧によって動作することができる半導体集積回路を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体集
積回路は、第1の電源に一端がそれぞれ接続された互い
に逆導電型の第1および第2のトランジスタを有し、前
記第1のトランジスタの前記第1の電源に接続されてい
ない方の一端と前記第2のトランジスタの制御端子およ
び前記第2のトランジスタの前記第1の電源に接続され
ていない方の一端と前記第1のトランジスタの制御端子
とがそれぞれ接続されている。
【0014】本発明の第2の半導体集積回路は、第1お
よび第2の第1導電型MISFETのドレインと第3お
よび第4の第2導電型MISFETのソースとが第1の
電源に接続され、第1のMISFETのゲートは第3の
MISFETのドレインに接続され、第2のMISFE
Tのゲートは第4のMISFETのドレインに接続さ
れ、第3のMISFETのゲートは第1のMISFET
のソースに接続され、第4のMISFETのゲートは第
2のMISFETのソースに接続され、第3のMISF
ETと第4のMISFETとを負荷として、第3のMI
SFETのドレインと第4のMISFETのドレインに
出力を得る。
【0015】
【作用】本発明の第1の半導体集積回路に開示された回
路は、増幅器の負荷として用いられるトランジスタ負荷
回路である。
【0016】共通の電源に接続されている第1,第2の
導電型の第1,第2のトランジスタの、一方のトランジ
スタ(第1のトランジスタとする)は共通ドレイン(ま
たはコレクタ)接続で出力端子はソース(またはエミッ
タ)である。第2のトランジスタは共通ソース(エミッ
タ)接続で出力端子はドレイン(またはコレクタ)であ
る。第1のトランジスタの制御端子と出力端子とは、そ
れぞれ第2のトランジスタの出力端子、制御端子に接続
されているから、第1のトランジスタの出力端子に対す
る制御端子の電圧VCO1 は、第2のトランジスタの制御
端子に対する出力端子の電圧VOC2 に等しい。したがっ
て、第1の電源の電位をVDDとすると、第2のトラン
ジスタの出力端子の電位はVDD+(第2のトランジス
タの共通端子の電位に対する制御端子の電位)+VCO1
になる。第2のトランジスタの制御端子と出力端子とを
短絡した接続(以下、抵抗接続と記す)では、第2のト
ランジスタの出力端子の電位はVDD+(第2のトラン
ジスタの共通端子に対する制御端子の電位)になるか
ら、本発明の接続を施した第2のトランジスタを負荷ト
ランジスタとして用いるとき、出力の動作電圧がVCO1
だけ上昇する。したがって電源電圧をVDD−VCO1
しても、本発明の半導体集積回路は、従来の抵抗接続さ
れたトランジスタ負荷をもつ半導体集積回路と同一の動
作電圧で動作することができる。
【0017】本発明の第2の半導体集積回路に開示され
た回路は、差動増幅器の負荷として用いられるトランジ
スタ負荷回路である。この場合には、入力差動対を構成
する各ゲイントランジスタに対して、前記第1の半導体
集積回路(以下、第1発明と記す)のトランジスタ負荷
回路が設けられる。本発明の第1,第3のMISFET
はそれぞれ第1発明の第1,第2のトランジスタに対応
する負荷回路であり、第2,第4のMISFETは、そ
れぞれ第1発明の第1,第2のトランジスタに対応する
負荷回路である。各負荷回路の動作は、第1発明のトラ
ンジスタ負荷回路と同じである。
【0018】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の第1の実施例の電流ミラー回
路の回路図である。NMOSFET M104はソース
が接地されていて電流ミラー回路の電流値を設定する電
流源を構成し、ゲートにはゲートバイアス電圧VB11
が与えられる。PMOSFET M103はソースが正
電源VDDに、ドレインがM104のドレインに接続さ
れ、NMOSFETM101はドレインがVDDに、ソ
ースがM103のゲートに、ゲートがM104とM10
3とのドレインの共通接続端子に接続される。NMOS
FET M102はM101と共にNチャネルソースフ
ォロワを形成するための電流源でM101のソースと接
地との間に接続され、ゲートはVB11に接続されてい
る。M105はPMOSFETで、ソースはVDDに接
続され、ゲートはM103のゲート、およびM101と
M102との共通接続点に接続され、ドレインに出力電
流I11を生成する。
【0019】この図1の回路が電流ミラー回路を構成す
ることを次に説明する。PMOSFET M103とM
105のゲートは共通接続されているのでこの回路が電
流ミラー回路として動作するためにはM103が飽和領
域で動作しなければならない。その条件は、 (M103のソース・ドレイン間電圧)≧(M103のソース・ゲート間 電圧)−|VTP| ∴ (M103のソース・ゲート間電圧) −(M103のソース・ドレイン間電圧)≦|VTP| ∴ (M101のゲート・ソース間電圧)≦|VTP| (9) となる。一方、M101がオン状態になるための条件
(ゲート・ソース間電圧)≧VTNから明らかなように、
M101のオン状態を保ちながら(ゲート・ソース間電
圧)をVTNまで下げることができる。したがって、M1
02のサイズを調整してM102のドレイン電流、すな
わちM101のドレイン電流を調整することにより、M
101のゲート・ソース間電圧をVTNまで小さくした場
合には、式(9)は VTN≦|VTP| (10) になる。ここで、VTN,VTPはそれぞれNMOSFE
T,PMOSFETのしきい値電圧である。式(10)
から、NMOSFETのしきい値電圧VTNがPMOSF
ETのしきい値電圧の絶対値|VTP|以下であれば、図
1の回路は電流ミラー回路として正常に動作することが
わかる。また、厳密にはMOSFETはそのしきい値電
圧以下でも弱反転電流が流れるわけであり、実際にはM
101のゲート・ソース間電圧をVTNより小さい電圧に
バイアスことも可能であり、図1の回路を電流ミラー回
路として動作させることは通常のCMOSプロセスで十
分可能である。
【0020】図1の電流ミラー回路と従来型の電流ミラ
ー回路とを比較すると、従来型電流ミラー回路において
は、図1のM103に対応するトランジスタは、ゲート
とドレインが接続されている。したがって、そのトラン
ジスタのドレイン電位はVDD+VSG(VSGはソース・
ゲート間電圧<0)になる。一方、図1の回路において
は、M103のゲートに対するドレインの電位VD3−V
G3(VD3,VG3はそれぞれグランド電位に対する、M1
03のドレイン電位,ゲート電位を表わす)は、M10
1のソースに対するゲートの電位VG1−VS1(VG1,V
S1はそれぞれグランド電位に対する、M101のゲート
電位,ソース電位を表わす)に等しくなる。M101の
オン条件から VG1−VS1≧VTN>0 になる。したが
って、V D3−VG3≧VTN>0 になる。その結果、図1
のM103のソース・ドレイン間電圧をVSG3 とする
と、ドレイン電位VD3について次式が成立つ。
【0021】 VD3=VDD+VSG3 +(VD3−VG3) ≧VDD+VSG3 +VTN (11) したがって、M103のゲートとドレインが接続されて
いる従来の電流ミラー回路の、M103に該当するトラ
ンジスタのドレイン電位VDD+VSGに比べて、図1の
M103のドレイン電位は少くともVTNだけ高くなる。
それであるから、最低動作電源電圧VDDL をVTNだけ
下げることができる。
【0022】図2は、図1の電流ミラー回路をバイポー
ラ技術で構成し直した本発明の第2の実施例である。B
101,B102,B104はNPNバイポーラトラン
ジスタ、B103,B105はPNPバイポーラトラン
ジスタである。本実施例も図1の回路とほぼ同様に動作
する。MOSFET技術の場合と異なりB103のベー
ス・コレクタ接合が順方向バイアスとなるため拡散容量
が著しく大きくなり、動作速度が著しく低下する。ただ
し、DC的には問題ない。
【0023】図3は本発明の第3の実施例のバンドギャ
ップ参照電圧回路の回路図である。NMOSFET M
301,M302,PMOSFET M303,M30
5,M307,NMOSFET M304,M306
は、図1の回路と同様に、本発明を適用した電流ミラー
回路を構成する。M302は、M301と共にソースフ
ォロワ回路を構成する電流源であり、VB31は、M3
02のゲートバイアス電圧である。PMOSFET M
308は、PMOSFET M309と共にソースフォ
ロワ回路を構成する電流源であり、VB32は、M30
8のゲートバイアス電圧である。ダイオードD301,
D302,D303はいずれも接合ダイオードで、ダイ
オードD301は、抵抗301を介してM304のソー
スとグランド端子との間に順方向に接続され、ダイオー
ドD302はM306のソースとグランド端子との間に
順方向に接続され、ダイオードD303は抵抗R302
を介してM307のドレインとグランド端子との間に順
方向に接続されている。M306とM309間の接続
は、M303とM301間の接続と同様に、M306の
ゲートはM309のソースに接続され、M306のドレ
インはM309のゲートに接続されている。図14の従
来例と同様に、D301はD302のn(>1)倍の接
合面積を有し、D303はD301と同一の接合面積で
ある。さらに抵抗R302はR301のm(>1)倍の
抵抗値に設計されている。また、M303,M305,
M307は同一サイズでM304とM306は同一サイ
ズである。出力電圧VO3は動作電源電圧範囲内で図1
4と一致する。しかし、動作電源電圧VDDは、図14
の回路と同様に、M304が飽和領域で動作するための
条件から次式で与えられる。
【0024】 VDD≧(M303のソース・ドレイン間電圧) +[(M304のゲート・ソース間電圧)−VTN] +VR301+VF1 (12) したがって、VDDは式(12)の等号の場合に最低値
をとる。さらに、動作電源電圧を、出来るだけ小さくす
るために、M301のゲート・ソース間電圧が|VTP
になるように電流源M302の電流値を調整すると、M
303が飽和状態で動作するためのソース・ドレイン間
電圧の最低値は0Vになる。また、電流源M308の電
流値を調整してM304のゲート・ソース間電圧をVTN
にすることができる。したがって、式(12)は VDD≧0+0+VR301+VF1 ∴ VDD≧VR301+VF1 (13) になる。同様に、M305が飽和領域で動作するための
条件から次式が得られる。
【0025】 VDD≧VF2 (14) 図14の従来例と比較すると(式(7),式(8)参
照)、本発明の回路では、|VTP|またはVTNだけ、電
源電圧VDDを低くすることができる。
【0026】図4は、本発明の第4の実施例の差動増幅
器の回路図である。本実施例において、NMOSFET
M401,M402,PMOSFET M403から
なる回路部分およびNMOSFET M408,M40
9,PMOSFET M405からなる回路部分はそれ
ぞれ図1のNMOSFET M101,M102,PM
OSFET M103からなる回路部分と同じ構成であ
る。NMOSFETM404,M406は入力差動対を
形成し、NMOSFET M407は電流源であり、ゲ
ートはバイアス電圧VB41に接続されている。VB4
2は電流源M402,M409のゲートバイアス電圧で
ある。図4の回路は、全体として入力をVI1,VI
2、出力をVO41,VO42とする差動増幅器を構成
し、その差動増幅器は、図7に示されている差動増幅器
と機能的には同一で同様の電圧ゲインと出力振幅特性と
を有する。一方、最低動作電圧に関しては、図4におけ
るM403,M405のゲート・ドレイン間電圧を最大
|VTP|だけずらすことが可能であるので図9の従来例
と同様の値にすることが出来る。しかし、そのためには
TN≒|VTP|が成立つようにし、M401,M408
のゲート・ソース間電圧をVTNにほぼ等しくする必要が
あるが、このことは高速性を低下させる原因になる場合
がある。その理由は、ゲート・ソース間電圧を低くする
とM401,M408の相互コンダクタンスが小さくな
り、その結果、M401とM402、M408とM40
9からなるソースフォロワー回路の帯域が低くなるから
である。ソースフォロワー回路は電圧ゲインがほぼ1倍
であるため、もし他部と同程度の相互コンダクタンスを
もっておれば一般に他部より広帯域で高速動作が可能で
あるが、現在の場合のように相互コンダクタンスが極端
に小さい場合には回路全体の動作速度が低下する。その
場合は、M401,M408のソースフォロワートラン
ジスタのみしきい値電圧を下げて、 VTN(M401)=VTN(M408)<|VTP| とし、M402,M409の電流値を増加させてM40
1,M408のゲート・ソース間電圧を大きくすること
によって相互コンダクタンスを増加させ、回路全体の動
作速度の低下を防ぐことが出来る。ここでVTN(M401)
TN(M408)はそれぞれM401,M408のしきい値で
ある。以上説明したように図4の差動増幅回路は、図7
の従来例の高速性と図9の従来例の低電圧動作性との両
方の利点を併せ持っている。また、図10の従来例のよ
うにレベルシフト段が必要な場合にも、図4の回路は既
にこの機能を備えている。なお、レベルシフトの必要が
ない場合は、図4に示すVO43,VO44を出力とす
ればよい。
【0027】図5は、本発明の第5の実施例のリング発
振器型電圧制御発振器(VCO)のブロック図である。
本実施例の電圧制御発振器は、図4の差動増幅器OSC
をリング状にカスケード接続して構成されている。PM
OSFET M501は入力トランジスタで、ソースは
電源VDDに接続され、ゲートには制御電圧VCが印加
される。NMOSFET M502は、ゲートとドレイ
ンが接続された負荷トランジスタである。M501の出
力は、差動増幅器OSCの電流源トランジスタM407
のゲートバイアス入力VB41および電流源トランジス
タM402,M409のゲートバイアス入力VB42に
印加される。カスケード接続された差動増幅器の最終段
の出力VO51,VO52は初段の差動増幅器の入力V
I1,VI2にそれぞれ入力され、リング状接続が形成
される。電圧制御発振器は制御電圧VCを変えることに
よって、広い範囲の周波数の発振出力が得られる必要が
あるが、本実施例においては、制御電圧VCが変化して
回路電流が変化した場合、M407の電流の増減方向と
負荷MOSFET M403とM405が流しうる電流
の増減方向とが一致するために特に大きな動作電源電圧
の変化なしに発振周波数を制御電圧VCによって制御す
ることが出来る。もちろん、図5においてVB41とV
B42を別々に制御することによって、より安定化する
ことも出来る。
【0028】次に図6は本発明の第6の実施例の差動増
幅回路の回路図である。本実施例は図4の回路において
MOSFETのしきい値に大きな製造ばらつきが存在す
る時にも安定に動作するように、ソースフォロワー段の
動作点の自動調整回路を付加したものである。自動調整
回路は、NMOSFET M703とNMOSFETM
704との直列接続、PMOSFET M705とNM
OSFET M706との直列接続、PMOSFET
M701とNMOSFET M702との直列接続、お
よび演算増幅器OPによって構成されている。M705
とM703との間の接続は、M405とM408間の接
続と同様に、M703のゲートはM705のドレインに
接続され、M705のゲートはM703のソースに接続
されている。M703のサイズはM401,M408と
同一に設計され、M704のサイズはM402,M40
9と同一に設計されている。したがって、M408,M
409で成るソースフォロワは、M703,M704で
成る回路と同一の構成をもつ。さらに、M702,M7
06はM407と同一のサイズに設計されている。した
がって、同一のゲートバイアス電圧VB41に対してM
705,M701の各々を流れる電流は、2つの差動入
力VI1,VI2が等しい場合にM403またはM40
5を流れる電流の2倍になる。一方、M701,M70
5の(ゲート幅)/(ゲート長)比は、M403の当該
比(=M405の当該比)の2倍に設計されている。し
たがって、同一のゲートバイアス電圧VB41に対して
M705のゲート電圧、すなわち、VDDに対する節点
702の電位は、VI1=VI2が成立つ場合における
M405のゲート電圧、すなわちVDDに対する出力V
O42の電位に等しくなる。同様に、M701のゲート
の電位、すなわち節点701の電位は、VI1とVI2
が等しい場合におけるM403のゲートの電位VO41
に等しくなる。それであるから、演算増幅器OPの2つ
の入力は、VI1とVI2が等しいときの差動増幅器の
出力VO41,VO42に等しくなる。演算増幅器OP
の2つの入力は、もし、差動増幅器を構成するトランジ
スタのしきい値に製造ばらつきが無ければ、等しくなる
筈である。しかし、実際には製造ばらつきがあるため、
節点701と節点702が同電位にはならない。演算増
幅器OPは、節点701,702の電位が等しくなるよ
うにソースフォロワー段の電流源M402,M409,
M704の電流値が制御される。このようにして、図6
の回路の負荷MOSFET M403,M405のゲー
トバイアス電圧は、MOSFETのしきい値がばらつい
ても、図7の従来例の負荷MOSFET M403,M
405のゲートバイアス電圧に完全に一致し、電圧ゲイ
ン、高速性を継承したまま、低電圧化を図ることができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、半導体
集積回路の負荷を構成する第1のトランジスタの出力端
子を、第1のトランジスタと逆の導電型をもつ第2のト
ランジスタの制御端子に接続し、第2のトランジスタの
出力端子を第1のトランジスタの制御端子に接続し、第
2のトランジスタの出力端子と制御電圧間に所定の電圧
が生成される電流値で第2のトランジスタを電流駆動す
ることにより、当該半導体集積回路の動作の高速性と汎
用性を失うことなく、動作電源電圧を低下させることが
できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電流ミラー回路であ
る。
【図2】図1の電流ミラー回路をバイポーラ技術で構成
した本発明の第2の実施例である。
【図3】本発明の第3の実施例のバンドギャップ参照電
圧回路である。
【図4】本発明の第4の実施例の差動増幅器の回路図で
ある。
【図5】本発明の第5の実施例のリング発振器型電圧制
御発振器のブロック図である。
【図6】本発明の第6の実施例の差動増幅回路の回路図
である。
【図7】従来の高速差動増幅器の第1の例を示す回路図
である。
【図8】従来の差動増幅器の第2の例で、カスケード接
続された差動増幅器の回路図である。
【図9】従来の差動増幅器の第3の例を示す回路図であ
る。
【図10】従来の差動増幅器の第4の例を示す回路図で
ある。
【図11】従来の差動増幅器の第5の例を示す回路図で
ある。
【図12】従来の差動増幅器の第6の例を示す回路図で
ある。
【図13】図12の差動増幅器をMOSFET技術で構
成し直した回路図である。
【図14】従来のバンドギャップ参照電圧回路の回路図
である。
【符号の説明】
VB11 ゲートバイアス電圧(ベースバイアス電
圧) I11 電流出力 M101〜M105 MOSFET B101〜B105 バイポーラトランジスタ VB31,VB32 ゲートバイアス電圧 VO3 出力 M301〜M309 MOSFET R301,R302 抵抗 D301,D302,D303 接合ダイオード VB41,VB42 ゲートバイアス電圧 VI1,VI2 差動入力 VO41,VO42 差動出力 VO43,VO44 差動出力 OSC 図4の差動増幅器 VC 制御電圧 M501,M502 MOSFET OP 演算増幅器 701,702 節点 M701〜M706 MOSFET

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型の、同一特性をもつ第
    1、第2のMOSFETのドレインがそれぞれ第2の導
    電型の、同一特性をもつ第3、第4のMOSFETのド
    レインに接続されてCMOS差動対が構成され、第3、
    第4のMOSFETのソースは第1の電流源トランジス
    タに接続され、第3、第4のMOSFETのゲートを差
    動入力端子とする差動増幅型半導体集積回路において、 ゲートが第1のMOSFETのドレインに接続され、ソ
    ースが第1のMOSFETのゲートに接続されている第
    2の導電型の第5のMOSFETと、 ゲートが第2のMOSFETのドレインに接続され、ソ
    ースが第2のMOSFETのゲートに接続されている、
    第5のMOSFETと同一特性をもつ第2の導電型の第
    6のMOSFETと、 第5のMOSFETにドレイン電流を供給する第2の電
    流源トランジスタと、第6のMOSFETにドレイン電
    流を供給する第3の電流源トランジスタとを有し、 第1、第5のMOSFETのしきい値電圧の絶対値をそ
    れぞれVT1、VT5とするとき、第1、第5のMOSFE
    Tは、 VT1≧VT5 が成り立つしきい値電圧を有し、 第2、第6のMOSFETのしきい値電圧の絶対値をそ
    れぞれVT2、VT6とするとき、第2、第6のMOSFE
    Tは、 VT2≧VT6 が成り立つしきい値電圧を有し、 第2の電流源トランジスタは、第5のMOSFETのゲ
    ート・ソース間電圧がVT5以上でVT1以下の値をとるよ
    うに、調整された電流を第5のMOSFETに供給し、 第3の電流源トランジスタは、第6のMOSFETのゲ
    ート・ソース間電圧がVT6以上でVT2以下の値をとるよ
    うに、調整された電流を第6のMOSFETに供給し、
    第5のMOSFETと第2の電流源トランジスタとの接
    続点、および、第6のMOSFETと第3の電流源トラ
    ンジスタとの接続点とを差動出力端子とすることを特徴
    とする差動増幅型半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 出力の動作点を自動調整する自動調整回
    路を有する差動増幅型半導体集積回路であって、前記自
    動調整回路は、 第1の導電型の第7のMOSFETと、 第7のMOSFETにドレイン電流を供給する第4の電
    流源トランジスタと、 ゲートが第7のMOSFETのドレインに接続され、ソ
    ースが第7のMOSFETのゲートに接続されている第
    2の導電型の第8のMOSFETと、 第8のMOSFETにドレイン電流を供給する第5の電
    流源トランジスタと、 抵抗接続された、第1の導電型の第9のMOSFET
    と、 第9のMOSFETにドレイン電流を供給する第6の電
    流源トランジスタと、 第8のMOSFETのソースと第5の電流源トランジス
    タとの接続点の電位と第9のMOSFETのドレインと
    第6の電流源トランジスタとの接続点の電位とを入力し
    て、その入力された2つの信号の差に比例する信号を生
    成し、その生成された信号を第2、第3、第5の電流源
    トランジスタの制御電極に出力する演算増幅回路を有
    し、 第1、第4、第6の電流源トランジスタは同一の制御信
    号・電流出力特性を有し、同一の制御信号によって制御
    され、 第2、第3、第5の電流源トランジスタは同一の制御信
    号・電流出力特性を有し、同一の制御信号によって制御
    され、 第7、第9のMOSFETは、同一のゲート・ソース間
    電圧に対して、第1、第2のMOSFETの2倍のドレ
    イン電流を出力する特性を有し、 第8のMOSFETは、同一のゲート・ソース間電圧に
    対して、第5、第6のMOSFETと同一のドレイン電
    流を出力する特性を有する、 請求項3に記載の差動増幅型半導体集積回路
  3. 【請求項3】 カスケードに接続された複数の、請求項
    3に記載された差動増幅型半導体集積回路を有し、最終
    段の差動増幅型半導体集積回路の差動出力端子が初段の
    差動増幅型半導体集積回路の差動入力端子に接続され
    て、リング発振器が形成され、それぞれの差動増幅型半
    導体集積回路の第1の電流源トランジスタは共通の制御
    信号で制御され、それぞれの差動増幅型半導体集積回路
    の第2および第3の電流源トランジスタも共通の制御信
    号で制御されるリング発振器型電圧制御発振器を有する
    半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 駆動電源の第1、第2の電極の間に接続
    された第1、第2、第3の回路を有し、第1の回路は、
    ソースが駆動電源の第1の電極に接続されている第1の
    導電型の第1のMOSFETと、ドレインが第1のMO
    SFETのドレインに接続されている第2の導電型の第
    2のMOSFETと、一端が第2のMOSFETのソー
    スに接続されている第1の抵抗体と、第1の抵抗体の他
    端と駆動電源の第2の電極の間に順方向に接続されてい
    る第1のダイオードを有し、第2の回路は、ソースが駆
    動電源の第1の電極に接続され、ゲートが第1のMOS
    FETのゲートに接続されている第1の導電型の第3の
    MOSFETと、ドレインが第3のMOSFETのドレ
    インに接続され、ゲートが第2のMOSFETのゲート
    に接続されている第2の導電型の第4のMOSFET
    と、第4のMOSFETのソースと駆動電源の第2の電
    極との間に順方向に接続されている第2のダイオードを
    有し、第3の回路は、ソースが駆動電源の第1の電極に
    接続され、ゲートが第1のMOSFETのゲートに接続
    されている第1の導電型の第5のMOSFETと、一端
    が第5のMOSFETのドレインに接続されている第2
    の抵抗体と、第2の抵抗体の他端と駆動電源の第2の電
    極との間に順方向に接続されている第3のダイオードを
    有し、第2および第3のダイオードの接合面積は、第1
    のダイオードの接合面積に対して所定の比をもつように
    定められ、第1の抵抗体の抵抗値は、電流ミラー回路を
    構成する第1、第2、第3の回路が所望の電流値をもつ
    ように設定され、第1の抵抗体の抵抗値に対する第2の
    抵抗体の抵抗値は当該半導体集積回路の出力電圧の温度
    特性を最小にするように設定され、第5のMOSFET
    のドレインと第3の抵抗体との接続点を出力点とする、
    バンドギャップ参照電圧回路を有する半導体集積回路に
    おいて、 ゲートが第1のMOSFETのドレインに接続され、ソ
    ースが第1のMOSFETのゲートに接続され、ドレイ
    ンが駆動電源の第1の電極に接続されている第2の導電
    型の第6のMOSFETと、 第6のMOSFETにドレイン電流を供給する第1の電
    流源トランジスタと、ゲートが第4のMOSFETのド
    レインに接続され、ソースが第4のMOSFETのゲー
    トに接続され、ドレインが駆動電源の第2の電極に接続
    されている第1の導電型の第7のMOSFETと、 第7のMOSFETにドレイン電流を供給する第2の電
    流源トランジスタを有し、 第1、第6のMOSFETのしきい値電圧の絶対値をそ
    れぞれVT1、VT6とするとき、第1、第6のMOSFE
    Tは、 VT1≧VT6 が成り立つしきい値電圧を有し、 第1の電流源トランジスタは、第6のMOSFETのゲ
    ート・ソース間電圧がVT6以上でVT1以下の値をとるよ
    うに調整された電流を第6のMOSFETに供給し、 第4、、第7のMOSFETのしきい値電圧の絶対値を
    それぞれVT4、VT7とするとき、第4、第7のMOSF
    ETは、 VT4≧VT7 が成り立つしきい値電圧を有し、 第2の電流源トランジスタは、第7のMOSFETのゲ
    ート・ソース間電圧がVT7以上でVT4以下の値をとるよ
    うに調整された電流を第7のMOSFETに供給するこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
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