JP2556027B2 - 文字印字装置 - Google Patents

文字印字装置

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JP2556027B2
JP2556027B2 JP62087069A JP8706987A JP2556027B2 JP 2556027 B2 JP2556027 B2 JP 2556027B2 JP 62087069 A JP62087069 A JP 62087069A JP 8706987 A JP8706987 A JP 8706987A JP 2556027 B2 JP2556027 B2 JP 2556027B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、キー入力操作により作成した文章等のキャ
ラクタデータを、装置本体を移動させることで副走査を
得、記録紙上に印字する文字印字装置に関する。
[従来技術とその問題点] キー入力されたキャラクタデータにより文章等を作成
し、これを装置本体を移動させることで副走査を得て記
録紙上に印字する文字印字装置は、定型サイズの記録紙
に限らずノートや定型サイズ外の記録紙にも印字するこ
とができて便利である。
従来、この種の文字印字装置では、例えば異なる複数
個のキャラクタデータを印字したい場合には、その都度
キャラクタデータの入力を繰り返しながら印字しなけれ
ばならず、その操作が面倒であった。
[発明の目的] 本発明は上記のような問題点に鑑みなされたもので、
複数個のキャラクタデータを予め入力することができ、
この入力された複数個のキャラクタデータの中から印字
したい1つのキャラクタデータを簡単に指定してその印
字を行なうことができる文字印字装置を提供することを
目的とする。
[発明の要点] 本発明の文字印字装置は、複数個のキャラクタデータ
及びこの複数個のキャラクタデータの夫々の間に挿入す
る複数個の区切りデータを入力する入力手段と、この入
力手段から入力される上記複数個のキャラクタデータ及
び上記複数個の区切りデータを記憶する記憶手段と、上
記入力手段から入力される上記複数個のキャラクタデー
タ及び上記複数個の区切りデータを表示する表示手段
と、この表示手段に表示される上記複数個のキャラクタ
データのうちの1つのキャラクタデータを、このキャラ
クタデータの先頭の区切りデータにより指定する指定手
段と、この指定手段により指定された区切りデータに続
くキャラクタデータを上記記憶手段より読出して装置本
体を移動させることにより記録紙上に印字する印字手段
と、この印字手段によるキャラクタデータの印字中に上
記記憶手段からの読出しデータに区切りデータが検出さ
れた際に上記印字手段の印字動作を停止させる制御手段
とにより構成したものである。
[発明の実施例] 以下図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
第1図は本発明を実施した小型文字印字装置の外観構
成を示すもので、この装置本体10は、ユーザの手で充分
に持てる程度の大きさで構成される。まず、装置本体10
の左側面には、モード切換えスイッチ11が設けられる。
このモード切換えスイッチ11は、電源のオン・オフ、及
びワープロモード(文書作成モード)WP、プリントモー
ド(印字モード)PRの切換を行なうもので、ワープロモ
ードWP又はプリントモードPRを指定した際に電源がオン
される。一方、装置本体10の前面には、キー入力部12及
び表示部13が設けられる。キー入力部12には、文字・記
号入力キー14、機能キー15、カーソルキー16、かな/漢
字変換キー17、次候補キー18、漢字選択キー19a〜19f、
プリントキー20が配置される。ここで、上記表示部13
は、例えば上下2行の全16文字表示とする。また、装置
本体10の下面には、例えば1ライン48ドットのライン型
のサーマルヘッドが、そのライン方向を装置本体10の幅
方向に向けて備えた印字ヘッド部HAが設けられる。
上記文字・記号入力キー14は、作成文書のかな入力、
あるいは機能キー15との兼合いで英数字・記号等を入力
するのに使用されるもので、機能キー15には、例えば、
文書入力の開始・終了あるいはカーソルkによる文書上
の移動指定範囲を区切る実行キー15aを始めとして、挿
入、削除、シフトキー、及び入力文書を任意の文節で区
切る停キー15b、この停キー15bにより区切られた文書の
選択を行なう次印キー15c,再印キー15d等、上記文字・
記号入力キー14による文書作成あるいは印字データの選
択・印字に必要な様々な機能を指定するキーが配置され
る。そして、この文字・記号入力キー14及び機能キー15
による入力文字及び記号は、順次、上記表示部13にて表
示される。カーソルキー16は、表示部13上に上記入力文
書や記号と共に表示されるカーソルkを左右方向へ移動
させるもので、このカーソルの移動により入力位置の指
定、機能範囲の指定等を行なう。かな/漢字変換キー17
は、上記文字・記号入力キー14によりかな入力した作成
文書を、定形句,熟語,単漢字毎にかな→漢字変換する
のに使用されるもので、この際、変換先の漢字は被変換
かな文書と共に表示部13上に所定数表示され、次候補キ
ー18を操作することでその他多数の同音異義語が代わる
代わる表示される。このかな/漢字変換により変換した
い漢字が表示部13上に表示された場合には、対応する漢
字選択キー19a〜19fにより所望の漢字を選択指定する。
つまり、モード切換スイッチ11によりワープロモード
WPを指定し、上記文字・記号のキー入力操作、及びかな
/漢字変換操作、漢字選択操作を繰返すことで、所望の
文書が作成される。この場合、文書入力の際、任意の文
節毎に上記停キー15bを操作するが、この停キー15bの操
作時には、所定の区切りコード(停コード)が入力さ
れ、表示部13上には「停」として表示される。そして、
キー入力作成された文書をプリントする場合には、モー
ド切換スイッチ11によりプリントモードPRを指定した
後、ヘッド部HAを記録紙A面に接触させ、プリントキー
20を押しながら装置本体10を矢印Xで示す方向に移動さ
せる。これにより、作成文書のプリントが行なわれる。
この場合、表示部13上に表示出力される作成文書データ
を見ながら、次印キー15c又は再印キー15dを操作するこ
とで、上記停コードにより区切られた任意の文書データ
を被印字データとして選択できる。
第2図は上記小型文字印字装置内に構成されるプリン
ト部21を示すもので、同図において、22はインク・リボ
ン・カセットであり、このカセット22はプリント部21を
中心とする装置本体10の内部に、精度よく着脱可能な形
状に構成される。インク・リボン・カセット22には、2
本のリボンスプール23a,23bが設けられ、それぞれが熱
転写インク・リボン24の繰出しスプール,巻取りスプー
ルとなる。熱転写インク・リボン24は、そのリボン・カ
セット22の下端部においてヘッド設置用切り欠き25から
一部範囲露出してセットされる。上記プリント部21の印
字ヘッド部HAには、リボン装填用切り欠き26が形成さ
れ、この切り欠き26の中央部には、そのヘッド面を装置
本体10の下面からやや突出させてサーマルヘッド27が配
置される。このサーマルヘッド27は、ヘッド取付け部材
28のスライド孔28aに沿い微少上下動可能にして設けら
れ、ばね28bの作用により常時下方向への印字圧力が保
持される。さらに、このサーマルヘッド27の配置された
装置本体10の下面側には、上記リボン装填用切り欠き26
の両側に大小2つの開口29,30が形成され、そのそれぞ
れにゴムローラ31,32が配置される。このゴムローラ31,
32は、プリント操作の際に装置本体10を矢印Xで示す方
向に移動させると、前記印写紙Aに接して回転するもの
で、一方のゴムローラ31には、その側部に同軸的に歯車
33が固着される。この歯車33は、ゴムローラ31より小径
に形成され、1方向クラッチ34、歯車35a、35bを介して
リボン巻取り軸36に連結される。また、1方向クラッチ
33には、歯車37a,37bを介してエンコーダディスク38が
連結される。ここで、1方向クラッチ33は、矢印X方向
へのプリント動作時のみ、1次側の回転を2次側に、つ
まり、ゴムローラ31の回転をリボン巻取り軸36及びエン
コーダディスク38に伝える構成となっている。このエン
コーダディスク38には、複数のスリット38a,38b,…が一
定間隔を保って放射状に形成され、このエンコーダディ
スク38のスリット形成部を間に介して相対向する位置
に、LED39及びフォトセンサ40が配置される。この場
合、LED39からの投射光は、エンコーダディスク38のス
リット38a,38b,…を通ってフォトセンサ40に入射する。
つまり、エンコーダディスク38、LED39、フォトセンサ4
0等によりエンコーダ41が構成される。そして、このプ
リント部21に対しては、リボン巻取り軸36及びこれに対
を成す軸42を支持軸としてインク・リボン・カセット22
が装着される。この場合、リボン・カセット22の下端部
の一部範囲で露出する熱転写インク・リボン24は、装置
本体10のリボン装填用切り欠き26に配置されたサーマル
ヘッド27のヘッド面に沿ってセットされる。ここで、装
置本体10の裏蓋10aは、ヒンジ10bによって開閉可能に構
成されており、インク・リボン・カセット22の交換操
作、内部の点検等が容易に実施できるようになってい
る。一方、プリント部21と装置本体10の前面パネルとの
間には、回路基板34が配置され、前記第1図におけるキ
ー及びスイッチ群、また上記プリント部21のエンコーダ
41やサーマルヘッド27が接続される。
第3図は上記回路基板43上に形成される電子回路の構
成を示すもので、同図において51は制御部であり、この
制御部51には、モード切換スイッチ11からのモード切換
信号を始めとして、キー入力部12からの各種キー入力操
作信号、及びエンコーダ41からの装置本体10の移動量に
応じたパルス信号、つまり、移動量検出信号が入力され
る。そして、制御部51は、上記モード切換スイッチ11及
びキー入力部12からの各種キー操作信号に応じて変換デ
ータ(キー入力データ)記憶部52、表示用RAM53、かな
/漢字変換部54、候補漢字記憶部55、文章データ記憶部
56、サーマルヘッド駆動回路57を制御する。変換データ
記憶部52は、キー入力部12から文字・記号入力キー14及
び機能キー15の操作により入力される「かな」及び「記
号」そして「停」等の文字記号データを順次記憶するも
ので、この変換データ記憶部52に入力されるキー入力文
字記号データは、表示用キャラクタジェネレータ58及び
表示用RAM53を介して表示部13にて表示される。かな/
漢字変換部54は、キー入力部12のかな/漢字変換キー17
の操作に応じ制御部51から変換信号が出力されると、上
記変換データ記憶部52に記憶されたキー入力文字記号デ
ータの中の「かな」文字に対応する漢字検索を行なうも
ので、この際、漢字は定形句→熟語→単漢字の順に検索
され、検索された漢字は候補漢字記憶部55に記憶され、
該候補漢字記憶部55から読出され表示部13で表示され
る。ここで、上記かな/漢字変換部54にて検索された漢
字が同音異義語あるいは同音異字語が複数存在する場合
であって、表示部13による表示限度個数分(例えば下1
行分8文字)以上ある場合には、キー入力部12の次候補
キー18の操作により制御部51から次候補信号が入力され
ることでその他の未表示分の候補漢字が読出され順次入
替わり表示される。この候補漢字記憶部55に、キー入力
部12の漢字選択キー19a〜19fの操作による制御部51から
の選択信号が入力されると、その選択漢字データが文章
データ記憶部56に出力される。一方、上記変換データ記
憶部52で記憶されたキー入力データのうち、漢字変換を
必要としない「停」等の文字記号データも、上記文章デ
ータ記憶部56に転送され記憶される。すなわち、文章デ
ータ記憶部56は、キー入力部12の操作により作成された
文書情報を、上記「停」データと共に、かな/漢字変換
された漢字、無変換のかな、カタカナ、記号及び外字よ
りなる文書キャラクタデータとして記憶する。
そして、上記文章データ記憶部56に記憶された文書デ
ータの個々のキャラクタの文字及び記号データは、表示
用キャラクタジェネレータ58及び表示用RAM53を介して
表示部13に出力され表示されると共に、印字用キャラク
タジェネレータ59を介して実際のキャラクタとして呼出
されサーマルヘッド駆動回路57に出力される。サーマル
ヘッド駆動回路57には、制御部51からプリントモード信
号及び印字実行命令が出力された際にエンコーダ41から
のエンコーダパルスが入力され、このエンコーダパルス
に同期して印字用キャラクタジェネレータ59を介し入力
されるキャラクタデータを1ライン毎にサーマルヘッド
27に転送する。この場合、サーマルヘッド27による印字
品質は、例えば24×24ドット(全角)であるので、上記
1ラインとは1キャラクタの1/24ラインを意味する。
また、文章データ記憶部56から読出される被印字文書
データは、データ判断部60にも与えられる。このデータ
判断部60は、プリントモードPRにおける文書データ記憶
部56からの文書データ読出し中に、上記「停」データが
読出されたことを検出するもので、この「停」データ検
出信号が制御部51に出力されると、制御部51は上記印字
実行命令の出力を停止する。一方、制御部51は、印字開
始アドレス記憶部51aを備え、この印字開始アドレス記
憶部51aには、次印キー15cあるいは再印キー15d等の操
作により任意に選択される「停」データにより区切られ
た被印字データの先頭メモリアドレスが記憶される。つ
まり、プリントモードPRの設定後における文章データ記
憶部56に対する読出しアドレスは、この印字開始アドレ
ス記憶部51aにて記憶されるアドレスデータを基に指示
される。
次に、上記構成の小型文字印字装置の動作について説
明する。
まず、所望の文書を作成するには、モード切換スイッ
チ11を操作してワープロモードWPを指定する。すると、
制御部51はワープロモードWPにセットされる。ここで、
ユーザは、装置本体10のキー入力部12を操作し所望の文
字,記号等を順次入力する。
始めに、文字・記号入力キー14及び機能キー15を操作
して作成したい文書情報をキー入力すると、その入力文
書データは制御部51を介してアドレス指定される変換デ
ータ記憶部52に順次転送される。この場合の文書入力形
式は、入力文書の先頭及び後尾、そして任意の文節毎に
停キー15bによる区切り操作を行なう。同時に、上記入
力文書データは、表示用キャラクタジェネレータ58及び
表示用RAM53を介して表示部13上に表示されていく。そ
して、上記所望文書のかな入力後、例えば上記文節毎に
かな/漢字変換キー17を操作すると、かな/漢字変換部
54にて、入力文字の先頭から定形句→熟語→単漢字の順
でかな/漢字変換処理が行なわれる。ここで、予め、候
補漢字記憶部55内で記憶される候補漢字の何れかにかな
文字の読みが一致すると、変換対象となるかな文字がカ
ーソルkで示されると共に、同音の候補漢字列が表示部
下段に表示される。ここで、ユーザが漢字選択キー19a
〜19fを操作して同音候補漢字中の所望の漢字を指定す
ると、候補漢字記憶部55にその選択信号が出力され、上
記変換対象のかな文字が漢字変換されると共に、次の変
換対象となるかな文字がカーソルkで示される。この場
合、変換後の漢字データは、文書データ記憶部56に転送
され記憶される。この後、再び上記と同様にして文節入
力/漢字選択処理を繰返し文書作成を行なう。
ここで、変換不要な漢字に一致するかな文字の読みが
示された場合には、カーソルキー16を操作して所望のか
な文字を示し、その読みに一致する候補漢字を表示させ
る。一方、上記一連のかな/漢字変換時における同音候
補漢字の表示状態において、表示部13上に表示される候
補漢字中に所望の漢字が存在しない場合には、次候補キ
ー18を操作し制御部51から候補漢字記憶部55に対し次候
補信号を出力させる。すると、その他の同音候補漢字が
入替わり表示されるもので、この次候補漢字内に所望の
漢字が存在すれば、再び上記と同様の漢字選択処理を繰
返しかな/漢字変換を実行する。また、上記1回の次候
補キー18の操作で所望の漢字が表示されない場合には、
さらに次候補キー18を操作して他の同音候補漢字を表示
させる。ここで、かな/漢字変換により選択指定された
漢字は、順次、上記候補漢字記憶部55から文章データ記
憶部56に転送されるが、かな/漢字変換の必要が無いか
な文字,記号等は、機能キー15の無変(無変換)キーを
操作することで、変換データ記憶部52での記憶データの
まま文章データ記憶部56に転送される。以上の文字記号
文節入力処理、かな/漢字変換処理、漢字選択処理を繰
返すことで、所望の文書が作成され文章データ記憶部56
に記憶される。この場合、第4図に示すように、文章デ
ータ記憶部56に記憶される作成文書データには、任意の
文節毎に操作された停キー15bの入力位置に対応して、
所定の区切りコード(「停」コード)が書込まれる。こ
の「停」コードは、作成文書データプリント時における
プリントデータの前後関係判断要素となる。
次に、上記のようにしてキー入力作成した文書データ
をプリント・アウトする場合の動作について説明する。
文書データをプリントする場合は、モード切換スイッチ
11をプリントモードPR位置に切換える。このモード切換
えスイッチ11の切換えにより制御部51はプリントモード
にセットされ、文章データ記憶部56は読出し状態に、ま
た、サーマルヘッド駆動回路57はエンコーダ41からのエ
ンコーダパルスの入力待ち状態となる。この状態で、ユ
ーザは第1図で示すように、印字ヘッド部HAを記録紙A
に接触させ、プリントキー20を押しながら装置本体10を
矢印Xの方向に移動させる。この装置本体10の移動に伴
いゴムローラ31,32が回転し、その回転が第2図におけ
る歯車37a,37bに伝達される。そして、この歯車37bの回
転に伴ってエンコーダディスク38が回転し、このエンコ
ーダディスク38の回転によりLED39からスリット38a,38
b,…を介してフォトセンサ40に送られる光が断続制御さ
れ、フォトセンサ40からパルス信号が出力される。そし
て、このフォトセンサ40から出力されるパルス信号がエ
ンコーダ41の出力となり、装置本体11に対する移動量検
出信号として制御部51、及びサーマルヘッド駆動回路57
に送られる。また、上記ゴムローラ31の回転は、1方向
クラッチ34、歯車35a,35bを介してリボン巻取り軸36に
伝達され、さらに、インク・リボン・カセット22内の巻
取りスプール23bに伝えられる。これにより、リボン巻
取りスプール23bが回転し、リボン繰出しスプール23aか
らリボン装填用切り欠き26を通り案内されてきた熱転写
インク・リボン24を巻取る。この場合、上記リボン巻取
り軸36は、装置本体10の移動に伴い、記録紙Aとインク
・リボン24との間に滑りを生じさせないよう装置本体10
の移動量に合わせて回転し、また、インク・リボン24は
ばね28bによる常時下方向への印字圧力を有するサーマ
ルヘッド27により記録紙Aに軽く押し当てられる。
一方、上記フォトセンサ40から出力される移動量検出
信号は、上記したようにエンコーダ41の出力信号として
制御部51及びサーマルヘッド駆動回路57に送られる。す
ると、制御部51は、エンコーダ41からの移動量検出信号
に応じて文章データ記憶部56のメモリアドレスを、印字
開始アドレス記憶部51aに記憶されるアドレスを先頭と
して順次指定し、そこに記憶されている文書データを読
出し、この文書データを印字用キャラクタジェネレータ
59を通して個々のキャラクタデータとしてサーマルヘッ
ド駆動回路57へ出力する。このサーマルヘッド駆動回路
57は、上記エンコーダ41からの移動量検出信号に同期し
て、つまり制御部51による文書データの読出しタイミン
グに同期してサーマルヘッド27を駆動する。このサーマ
ルヘッド27の駆動により、文書データがインク・リボン
24を介して記録紙A上に熱転写される。ここで、文章デ
ータ記憶部56から被印字文書データに続く「停」コード
が読出されると、データ判断部60からその検出信号が出
力されることで、制御部51からの印字実行命令の出力が
停止され、その印字動作は停止される。したがって、
「停」コードにより区切られた文節毎の印字処理が繰返
されることになる。
この場合、装置本体10の移動に伴い、インク・リボン
・カセット22の繰出しスプール23aからインク・リボン2
4の未使用部分が送出され、上記サーマルヘッド27によ
り熱転写された後の使用済み部分が同カセット22内の巻
取りスプール23bに順次巻取られる。上記のようにして
装置本体10を移動操作することにより、文章データ記憶
部56に記憶されている作成文書データが、「停」コード
により区切られる文節毎に記録紙Aに順次プリントされ
る。この場合、小型な装置本体10自身を移動させて記録
紙A上にプリントを行なうため、記録紙Aの大小に拘ら
ず、作成文書データのプリント範囲のみ最少限確保され
れば、如何なる記録紙A、例えば綴じたノートに対して
もプリントすることができる。
ここで、上記ワープロモードWP及びプリントモードPR
に応じた表示部13の表示状態を説明する。
まず、ワープロモードWPにおける文書データの入力状
態では、第5図(A)に示すように、キー入力かな/漢
字変換された文書データと文節を区切る「停」データと
が、そのかな/漢字変換処理に応じて順次スクロール表
示され、次の入力位置を示すカーソルkは点滅表示され
る。この後、モード切換えスイッチ11が切換えられたプ
リントモードの初期状態では、第5図(B)に示すよう
に、文章データ記憶部56に記憶される作成文書データ
は、その先頭から表示可能範囲が表示される。この場
合、表示部13の先頭に位置する「停」データが点滅する
ことで、その「停」データに続く一文節が被印字データ
として示される。
次に、上記小型文字印字装置によるプリント動作を、
第6図に示すフローチャートを参照してさらに詳細に説
明する。
この場合、例えば予め作成された文書データは、
(「停」福生市「停」昭島市「停」羽村町「停」立川市
…)とする。
まず、モード切換えスイッチ11の操作により、制御部
51がプリントモードPRにセットされると、第7図(A)
に示すように、文章データ記憶部56内のメモリデータが
その先頭から表示され、表示先頭文節の文章データ「福
生市」が「停」データが点滅することで被印字データと
して示される。第6図中ステップS1〜S10は、被印字文
節データの選択動作を示すもので、ここで、次の文節の
文章データを被印字データとして選択したい場合に、次
印キー15cを操作すると、現在選択状態にある被印字デ
ータ「福生市」に続く次の印字候補としての文節データ
があるか否かが、制御部51により文章データ記憶部56と
の間で判断される(ステップS1〜S4)。このステップS4
において、次印字候補データが無いと判断されると、上
記文節「福生市」が変わらず被印字データとして選択さ
れたままの状態となるが、一方、次印字候補データが存
在すると、第7図(B)に示すように、その次印字候補
データに相当する文節「昭島市」が表示部先頭にスクロ
ールされ、対応する「停」データが点滅表示される(ス
テップS5)。ここで、さらに次印キー15cを操作し続け
れば、順次、次印字候補データがその文節毎に表示部先
頭にスクロールされ、各対応する「停」データが点滅表
示されることになる。すると、新たに選択された文節文
書データの、文書データ記憶部56における先頭アドレス
が、印字開始アドレス記憶部51aに記憶される(ステッ
プS6)。
ここで、上記第7図(B)に示される被印字データ
「昭島市」の選択状態で、プリントキー20を操作し、記
録紙A上で装置本体10を矢印X方向に移動させることで
印字操作を開始すると、印字開始アドレス記憶部51aに
て記憶されるアドレスデータにより文章データ記憶部56
の読出しアドレスが指示される(ステップS11)。する
と、文章データ記憶部56から読出される作成文書データ
は、一旦、データ判断部60に与えられ、その読出しデー
タが「停」データであるか否かが判断される(ステップ
S12,S13)。ここで、上記読出し文書データが「停」デ
ータではないと判断されると、制御部51から印字実行命
令が出力されることで、その読出し文書データ(この場
合「昭島市」)が順次印字用キャラクタジェネレータ59
を介してサーマルヘッド駆動回路57に送られる(ステッ
プS13,S14)。そして、エンコーダ41からの装置本体10
の移動量検出信号に同期してサーマルヘッド27を介し上
記文書データ「昭島市」が熱転写印字される。この場
合、ステップS12〜S16の繰返し処理により、上記被印字
データは順次読出され印字されるもので、第7図(C)
に示すように、上記プリントキー20の操作直後に被印字
データを示す点滅「停」データがスクロール消去される
と、続いて、第7図(D)〜(F)に示すように、被印
字データの印字出力に伴い、さらに個々の文字データが
表示部13上よりスクロール消去される。この被印字デー
タの印字出力処理中においては、表示部13上には「印字
中」を示すキャラクタが表示される。
上記被印字データの印字処理に伴う、ステップS12〜S
16における印字処理中において、第7図(F)に示され
るように、被印字データ−文節分の印字出力が終わり、
次の文節との区切りを意味する「停」コードが文章デー
タ記憶部56より読出されると、データ判断部60から
「停」コードの検出信号が出力され、制御部51からの印
字実行命令の出力は停止される(ステップS12,S13)。
これにより、印字動作は停止され選択された一文節分の
文書データ「昭島市」のみ印字出力されたことになる。
この場合、上記印字動作の停止後、プリントキー20が離
されるまでは次の被印字データ(この場合「羽村町」)
は選択されず、その先頭に位置する「停」データは点滅
しない。
この後、上記一文節分の印字出力に続き、さらに繰返
し上記印字文書の同一の文書データ(この場合「昭島
市」)を印字したい場合には、再印キー15dを操作する
(ステップS1〜S3→S7)。すると、現在選択状態にある
被印字データ「羽村町」以前の再印字候補としての文節
データがあるか否かが、制御部51により文章データ記憶
部56との間で判断される(ステップS8)。このステップ
S8において、再印字候補データが無いと判断されると、
上記文節「羽村町」が変わらず被印字データとして選択
されたままの状態となるが、一方、再印字候補データが
存在すると、第7図(G)に示すように、その再印字候
補データに相当する文節「昭島市」が再び表示部先頭に
スクロールされ、対応する「停」データが点滅表示され
る(ステップS9)。ここで、さらに再印キー15dを操作
し続ければ、順次、再印字候補データがその文節毎に表
示部先頭にスクロールされ、各対応する「停」データが
点滅表示されることになる。すると、新たに選択された
文節文書データの、文章データ記憶部56における先頭ア
ドレスが、印字開始アドレス記憶部51aに記憶される
(ステップS6)。すなわち、これにより前記第7図
(B)に示された選択表示状態と同様の文書データ「昭
島市」が再び被印字データとして選択されたことにな
り、この後、前記ステップS11〜S16による印字処理を実
行することで、繰返し同一の文書データ「昭島市」が印
字出力されるようになる。
したがって、上記構成の小型文字印字装置によれば、
規定外サイズの記録紙や、綴じたノート等に対しても印
字することができるばかりか、同一文書データの繰返し
印字も容易に行なうことが可能となる。
尚、上記実施例では、予め、文書入力の際に停キー15
bを操作し、適当な文節毎に「停」コードを配置して印
字範囲を設定するよう構成したが、全文書の入力後、改
めて印字範囲を設定するよう構成しても良い。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、本発明の文字印字装置
は、複数個のキャラクタデータ及びこの複数個のキャラ
クタデータの夫々の間に挿入する複数個の区切りデータ
を入力する入力手段と、この入力手段から入力される上
記複数個のキャラクタデータ及び上記複数個の区切りデ
ータを記憶する記憶手段と、上記入力手段から入力され
る上記複数個のキャラクタデータ及び上記複数個の区切
りデータ表示する表示手段と、この表示手段に表示され
る上記複数個のキャラクタデータのうちの1つのキャラ
クタデータを、このキャラクタデータの先頭の区切りデ
ータにより指定する指定手段と、この指定手段により指
定された区切りデータに続くキャラクタデータを上記記
憶手段より読出して装置本体を移動させることにより記
録紙上に印字する印字手段と、この印字手段によるキャ
ラクタデータの印字中に上記記憶手段からの読出しデー
タに区切りデータが検出された際に上記印字手段の印字
動作を停止させる制御手段とを備えて構成したので、複
数個のキャラクタデータを予め入力することができ、こ
の入力された複数個のキャラクタデータの中から印字し
たい1つのキャラクタデータを簡単に指定してその印字
を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係わる小型文字印字装置を
示す外観構成図、第2図は上記小型文字印字装置のプリ
ント部を示す構成図、第3図は上記小型文字印字装置の
電子回路を示すブロック構成図、第4図は上記小型文字
印字装置の文章データ記憶部における文章データのメモ
リ状態を示す図、第5図(A)及び(B)はそれぞれ上
記小型文字印字装置のワープロモードWP及びプリントモ
ードPRにおける表示動作を示す図、第6図は上記小型文
字印字装置の印字動作を示すフローチャート、第7図
(A)〜(G)はそれぞれ上記小型文字印字装置の印字
動作に伴う被印字データの表示状態を示す図である。 10……装置本体、10a……裏蓋、10b……ヒンジ、11……
モード切換えスイッチ、12……キー入力部、13……表示
部、14……文字・記号入力キー、15……機能キー、15a
……実行キー、15b……停キー、15c……次印キー、15d
……再印キー、16……カーソルキー、17……かな/漢字
変換キー、18……次候補キー、19a〜19f……漢字選択キ
ー、20……プリントキー、21……プリント部、22……イ
ンク・リボン・カセット、23a……繰出しスプール、23b
……巻取りスプール、24……熱転写インク・リボン、25
……ヘッド設置用切り欠き、26……リボン装填用切り欠
き、27……サーマルヘッド、28……ヘッド取付け部材、
28a……スライダ孔、28b……ばね、29,30……開口、31,
32……ゴムローラ、33,35a,35b,37a,37b……歯車、34…
…1方向クラッチ、36……リボン巻取り軸、38……エン
コーダディスク、38a,38b,……スリット、39……LED、4
0……フォトセンサ、41……エンコーダ、42……支持
軸、43……回路基板、51……制御部、51a……印字開始
アドレス記憶部、52……変換データ記憶部、53……表示
用RAM、54……かな/漢字変換部、55……候補漢字記憶
部、56……文章データ記憶部、57……サーマルヘッド駆
動回路、58……表示用キャラクタジェネレータ、59……
印字用キャラクタジェネレータ、60……データ判断部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個のキャラクタデータ及びこの複数個
    のキャラクタデータの夫々の間に挿入する複数個の区切
    りデータを入力する入力手段と、 この入力手段から入力される上記複数個のキャラクタデ
    ータ及び上記複数個の区切りデータを記憶する記憶手段
    と、 上記入力手段から入力される上記複数個のキャラクタデ
    ータ及び上記複数個の区切りデータを表示する表示手段
    と、 この表示手段に表示される上記複数個のキャラクタデー
    タのうちの1つのキャラクタデータを、このキャラクタ
    データの先頭の区切りデータにより指定する指定手段
    と、 この指定手段により指定された区切りデータに続くキャ
    ラクタデータを上記記憶手段より読出して装置本体を移
    動させることにより記録紙上に印字する印字手段と、 この印字手段によるキャラクタデータの印字中に上記記
    憶手段からの読出しデータに区切りデータが検出された
    際に上記印字手段の印字動作を停止させる制御手段と、 を具備したことを特徴とする文字印字装置。
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