JP2553442Y2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents

車両の後部車体構造

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JP2553442Y2
JP2553442Y2 JP1990403078U JP40307890U JP2553442Y2 JP 2553442 Y2 JP2553442 Y2 JP 2553442Y2 JP 1990403078 U JP1990403078 U JP 1990403078U JP 40307890 U JP40307890 U JP 40307890U JP 2553442 Y2 JP2553442 Y2 JP 2553442Y2
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JP
Japan
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wheel arch
vehicle body
stress
spot welding
rear fender
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JP1990403078U
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JPH0487581U (ja
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謙三 佐藤
薫 山根
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、追突等によって車体に
対し後方から大きな衝撃が加わった場合のドア開口部の
変形を少くする車両の後部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近来、加速性の向上および燃費の低減の
ために車体の軽量化が要望され、自動車車体を構成する
鋼板に薄いものが使用されるようになっており、この薄
い鋼板を部分的に補強するために、例えば特開昭60-477
67号公報に開示されているように、補強したい部位にプ
リプレグシートと呼ばれる補強用シートを貼着すること
が行なわれている。
【0003】上記補強用シートは、ガラス繊維のマット
や織布を基材とし、これらの基材にエポキシ樹脂などの
熱硬化性樹脂を含浸させて予備硬化させたものであり、
自動車車体の補強に使用する場合には、鋼板の内面に貼
着された補強用シートを車体の塗装時の塗料を乾燥焼付
する工場での熱を利用して接着させている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、追突等によ
って車体に対して後方から大きな衝撃が加わった場合、
ドアの開閉を確実にするため、後部車体を強固なものに
していたが、このような後部車体の補強は、重量および
価格の増大を招くという欠点があった。
【0005】本考案は上述の事情に鑑みてなされたもの
で、重量および価格の増大を招くことなく、車体に対し
て後方から大きな衝撃が加わった場合のドア開口部の変
形を防止しうる後部車体構造を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、下部にホイー
ルアーチを備えて後部車体の外側壁を構成するリヤフェ
ンダの一部に、車体に対して後方から衝撃が加わった場
合に応力が集中してこの応力が所定値を超えたとき外方
へ変形し得る応力集中部を備えてなる車両の後部車体構
造において、上記応力集中部は、上記リヤフェンダの上
記ホイールアーチの上方部位の内面に2枚の補強シート
を互いに車体前後方向に所定の間隙を保って貼着し、か
つ上記ホイールアーチの上記間隙の下方の領域における
スポット溶接点を省略または上記ホイールアーチの他部
分に比して疎化することによって形成されてなることを
特徴とするものである。
【0007】
【実施例】図1は本考案を実施した後部車体構造を示す
側面図で、ドアの開口部3の後縁3aから後方に延びる
リヤフェンダ1の裏面に2枚の長方形の補強用シート
4、5が、その長手方向を車体前後として直列的に、か
つ両シート4、5間に所定の間隙6を保って貼着されて
いる。上記間隙6はドアの開口部3の後縁3aと図示し
ない後輪サスペンションタワーとの中間に位置決めされ
ている。
【0008】一方、上記リヤフェンダ1の下部にはホイ
ールアーチ7が形成され、このホイールアーチ7に沿っ
て外側のリヤフェンダ1の下縁部と、リヤフェンダ1の
内側において後部車体の内側壁を構成するクォータパネ
ル8の下縁部とが図2に示されているようにスポット溶
接されている。これらスポット溶接点9は、通常ホイー
ルアーチ7に沿って比較的短い間隔をおいて密に設けら
れるものであるが、本実施例では、上記補強用シート
4、5間の間隙6の下方領域10において通常は設けら
れる例えば3個のスポット溶接点9が省略され、これに
よって、他の部分よりも構造の脆弱な部分が間隙6を上
下方向に通る線11に沿って形成されている。
【0009】このような構造により、車体に対して後方
から衝撃が加わった場合、上記線11に沿う部分に応力
が集中し、この応力集中部に加わる応力が所定値を超え
たとき、図3に仮想線1’で示すようにリヤフェンダ1
が上記応力集中線11に沿って外方に折れ出るように変
形し、これによってドア開口部3の変形を防止すること
ができる。
【0010】なお、上述の実施例では、2枚の補強シー
ト4,5間に間隙6を形成し、かつホイールアーチ7の
間隙6の下方の領域10におけるスポット溶接点9を省
略することによって応力集中部を形成しているが、領域
10におけるスポット溶接点9をすべて省略せずに、例
えば1個のみに減らして、スポット溶接点9をホイール
アーチ7の他部分に比して疎化することによって応力集
中部を形成してもよい。
【0011】
【考案の効果】リヤフェンダのホイールアーチが設けら
れている部分は上下幅が狭くなっているために、この部
分には、車体に対して後方から衝撃が加わった場合に応
力が集中し易い。本考案によれば、それでなくとも応力
が集中し易い上下幅の狭い部分に対して、2枚の補強シ
ートを互いに車体前後方向に所定の間隙を保って貼着す
ることによって形成される応力集中部と、ホイールアー
チのスポット溶接点の省略または疎化により形成される
応力集中部とを上下2段構えで設けたことによって、車
体に対して後方から大きな衝撃が加わった場合にリヤフ
ェンダを上記応力集中部において確実に外方へ変形させ
ることができる。したがって、重量および価格の増大を
招くことなく、簡単な構成で、後突時の車体のドア開口
部の変形を低減して、ドアの開放性を確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による後部車体構造の側面図である。
【図2】リヤフェンダ部分の断面図である。
【図3】本考案の作用の説明に供する断面図である。
【符号の説明】
1 リヤフェンダ 2 ドア 3 ドアの開口部 4、5 補強用シート 6 補強用シート間の間隙 7 ホイールアーチ 8 クォータパネル 9 スポット溶接点 10 スポット溶接点の疎化または省略領域 11 応力集中線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部にホイールアーチ(7)を備えて後
    部車体の外側壁を構成するリヤフェンダ(1)の一部
    に、車体に対して後方から衝撃が加わった場合に応力が
    集中してこの応力が所定値を超えたとき外方へ変形し得
    る応力集中部を備えてなる車両の後部車体構造におい
    て、 上記応力集中部は、上記リヤフェンダ(1)の上記ホイ
    ールアーチ(7)の上方部位の内面に2枚の補強シート
    (4,5)を互いに車体前後方向に所定の間隙(6)を
    保って貼着し、かつ上記ホイールアーチ(7)の上記間
    隙(6)の下方の領域(10)におけるスポット溶接点
    (9)を省略または上記ホイールアーチ(7)の他部分
    に比して疎化することによって形成されてなることを特
    徴とする車両の後部車体構造。
JP1990403078U 1990-12-13 1990-12-13 車両の後部車体構造 Expired - Lifetime JP2553442Y2 (ja)

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JPH0487581U JPH0487581U (ja) 1992-07-29
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JPH0440975Y2 (ja) * 1985-07-18 1992-09-25
JPH0746599Y2 (ja) * 1988-08-05 1995-10-25 マツダ株式会社 車両のフレーム構造
JPH0299471A (ja) * 1988-10-04 1990-04-11 Mazda Motor Corp 車両の後部車体構造

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JPH0487581U (ja) 1992-07-29

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