JP2552140Y2 - 葉書の記載事項隠蔽用粘着シート - Google Patents

葉書の記載事項隠蔽用粘着シート

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JP2552140Y2
JP2552140Y2 JP8455191U JP8455191U JP2552140Y2 JP 2552140 Y2 JP2552140 Y2 JP 2552140Y2 JP 8455191 U JP8455191 U JP 8455191U JP 8455191 U JP8455191 U JP 8455191U JP 2552140 Y2 JP2552140 Y2 JP 2552140Y2
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JP
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adhesive sheet
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layer
pressure
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JP8455191U
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清久 芦澤
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Lintec Corp
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Lintec Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、葉書の記載内容を隠蔽
することを主たる目的として、その表面に貼着して使用
する葉書の記載事項隠蔽用粘着シートの生産に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、記載内容を受取人以外に見ら
れるのを避ける文書を封書で郵送するかわりに、受取人
が被覆を除去して内容を知ることができる葉書形式のも
のが利用されるようになった。
【0003】この形式の葉書は、表紙としての紙に透明
フィルムを剥離し易い状態にラミネート加工し、透明フ
ィルムの裏面に粘着剤を塗布した形態にして葉書の記載
面に貼り付けて葉書を複層化するもので、受取人が表紙
を剥がしとれば透明フィルムを被覆した文書が現れ、受
取人は透明フィルムを透して内容を知ることができ、開
封有無の事実の確認と保存の保証とが得られることを特
徴としている。
【0004】考案者は先に実開平2−142070にお
いて葉書の表面に複雑な層形態を必要とせずに普通のラ
ベル同様に貼り付けるだけで済み、受取人が従来の積層
化方法と同様に取り扱いができ、かつ保存と開封有無の
事実を確実に知ることができる安価な粘着シートを考案
し、実用的に有効であることを確認した。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】先願によって従来から
の問題点は殆ど解消できたが、さらにその考案の実用化
を進める過程において改善すべき新たな課題を発見し
た。
【0006】図4は先願の粘着シートの構造の一例を示
す断面部分図である。
【0007】表紙1の裏面に設けた無色あるいは着色し
た合成樹脂層2の表面を梨地処理し 、その梨地面6の全
面あるいは一部に接着性の乏しい無色あるいは着色した
透明インキを塗布ないし印刷して透明インキ層3′を形
成し、同じ裏面にさらに透明または着色した粘着剤層
を塗布形成した粘着シートである。これを台紙貼り
付けて使用する場合の断面部分図を図5に示すが、台紙
貼り付けた後に表紙を剥がそうとすれば粘着剤層
は薄層状をなして台紙面に貼り付いて残り、表紙
印刷した透明インキ層3′が表紙から剥がれ、梨地面
を露出して粘着剤層4の表面に残り台紙面を覆うよう
になるから、表紙を一旦剥がせばもはや再度貼り付け
ることが不可能となるばかりでなく、台紙貼り付い
部分を剥がそうとしても断片化して台紙面に付着残留
するため、台紙面に記載された情報の改竄防止に利用し
て効果が得られるものであった。
【0008】以上は正規の使用によって機能が順当に発
揮できる場合であるが、取り扱う人の思わぬ不注意によ
って機能の発揮が妨げられる場合が起きる。その一例を
図6〜9で説明する。図6は台紙に貼った場合に粘着
剤層の一部が完全には貼着されず一部に浮きの部分
を生じた場合である。あるいは図7に見られるように、
剥がそうと試みる人が台紙面に接する粘着剤層の部分
10から無理に剥がそうと試みる場合である。それらの
行動によって、極端な場合には図8のように台紙の情
報記載面11が粘着剤層貼り付いた状態でむしり取
られることになり、実際に情報記載面11が図9のよう
に破壊されてしまう。その際に幸いにも破壊が情報記載
11まで及ばず、粘着剤層が図7のように破壊され
るだけに終わったとしても、情報記載面11は一部ない
し全面が露出することになる。従って受取人が自ら行う
場合ならともかくとして、万一、第三者が行ったとすれ
ば改竄防止の保護ができない結果になる。
【0009】本考案は、先願の技術に伴って生ずる以上
の問題点を解消することを目的としてなされたものであ
り、その目的とするところは、発送者や受取人の取り扱
いの不注意があっても正規の改竄防止機能と情報保存機
能が発揮できる粘着シートを提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本考案の粘着シートは、印刷インキ層を適当な条件
に脆性化することによって、発送者や受取人などの取り
扱いに不備があっても、本来の剥離箇所である印刷イン
キ層の梨地面で剥離が進行するような機能に復帰できる
能力を付与するものである。即ち、本考案の葉書の記載
事項隠蔽用粘着シートは隠蔽性のある紙またはプラスチ
ックフィルムまたは金属箔等よりなる表紙の裏面に無色
あるいは着色した合成樹脂層を全面に設けかつ該合成樹
脂層の表面を梨地処理し、次に該梨地面上に脆質効果を
付与する充填剤を加えた接着性の比較的乏しいインキを
全面あるいは部分的に塗布し、さらに透明の無色あるい
は着色の透明粘着剤を全面に塗布形成し、剥離紙で被覆
保護したことを特徴とする。
【0011】
【実施例】以下本考案を実施例によって説明する。図1
は本考案の実施例の粘着シートの一部の断面図を示すも
のである。
【0012】本考案を積層構造的にみれば図4に示した
先願と殆ど変わるところはない。ただし先願の透明イン
キ層3′と本願の印刷インキ層とは組成構成上全く異
なるものである。
【0013】表紙に使用する紙やプラスチックフィル
ムや金属箔は、先願同様に印刷業、粘着加工業などで常
用される隠蔽性のあるものを常法によって使用して差し
支えない。合成樹脂層も先願同様に表紙に接着性良
好な無色あるいは着色した合成樹脂材料を塗布あるいは
積層して設ける。合成樹脂層2の表面に常法によって梨
地面を設けることも先願と同様である。粘着剤層
成のための粘着剤および剥離紙も同様に粘着加工業で
常用されるものを常法によって使用する。しかし、印刷
インキ層には一般に印刷業に常用される透明インキを
利用できるが、さらに該透明インキに脆化効果を促進す
るために充填剤を適量添加混和して印刷インキ層を形
成する。この充填剤としてはシリカ、クレー、ガラスビ
ーズ、炭酸カルシュウムなどの無機化合物の微粉末、な
らびに樹脂などの有機化合物の微粉末が使用可能であ
る。それらの添加量は該印刷インキ層の層厚にもよる
が、記載内容の読み取りを阻害しない程度に止める必要
があるため、実用上から透明インキ量の20%以内に
めるべきであって、この範囲内であれば脆化効果に支障
なく使用できることが分かった。
【0014】このようにしてできた粘着シートは先願と
全く同様に剥離紙を取り除いて葉書面に直接貼り付け
使用できる。そして使用後に表紙を剥がすと、表紙
は印刷インキ層を粘着剤層の表面に残して剥が
れ、再度密着状態に復することがない。それと同時に粘
着剤層は葉書面上に半永久的に残り、粘着剤層の表
面に印刷インキ層が付着、被覆してフィルム状の層を
形成する。しかも印刷インキ層の表面には合成樹脂層
の表面の梨地の凹凸が雌形として転写されて残り、光
を乱反射させて葉書面の文字、図形等を見易くする上、
筆記具により書き込みも可能になる。さらに粘着剤層
の一部が図6のように台紙に貼着されないで残された
場合には、図2のように粘着剤層が破壊すると同時に
印刷インキ層が脆質のために破れて割れが直ちに梨地
に達するから、正規の剥離が進行するような機能に
復帰できる。また図7のように台紙面に接する粘着剤
の部分から剥がされる場合にも、図3のように粘着
剤層の破壊が短時間のうちに印刷インキ層の割れを
誘発して、図6の例と全く同様に正規の剥離に復帰でき
る。
【0015】本考案によって粘着シートの改善を行った
結果、工場生産する場合に新しい効果を得ることができ
た。膜の脆性はインキの物性ばかりでなく膜厚にも大き
く影響するから、工場生産でインキ層を脆性化する強度
範囲を管理しようとすれば、インキ塗工厚さを厳密に管
理することを最優先しなくてはならない。
【0016】本考案では、特に印刷インキに透明性を損
なわない程度に脆質効果を付与する充填剤を加えたこと
によって、ライン化された生産工程で塗工厚さに多少の
変動ができても、印刷インキ層の脆性効果が従来以上に
安定化するようになった。 って生産ラインでの工程管
理が一層緩和され、作業段階と操作が先願以上に容易か
つ低コストで実施できるようになった。
【0017】
【考案の効果】本考案の粘着シートは、表紙に合成樹脂
を塗布して梨地処理した上に剥離容易な脆性に富むイン
キで印刷ののち、一般に使用される粘着剤を塗布し剥離
紙を貼り合わせるだけのきわめて簡単な工程を採るため
に、情報記載面保護用の透明フィルムを積層する必要も
ない。勿論、このシートを使用するに際しても、先願同
様に一般の粘着シートやラベルを貼るのと全く変わるこ
となく使用でき、作業の熟練も不要である。特に印刷イ
ンキに透明性を損なわない程度に脆質効果を付与する充
填剤を加えたことによって、発送者や受取人の取り扱い
の不注意があっても、また第三者が変則な改竄行為を
行っても正規の改竄防止機能と情報保存機能が発揮でき
る。また、台紙面を被覆する印刷インキ層に充填剤が含
され、表面が梨地との相乗効果により筆記適性が先願
よりも一層向上した上、表面の光沢も先願以上に抑えら
れて、台紙面の記載内容が一段と読み取り易くなった。
さらにライン生産工程で塗工厚さに多少の変動を許して
も印刷インキ層に安定した脆性効果が得られ、生産ライ
ンでの工程管理が緩和され、作業段階と操作が先願以上
に容易かつ低コストで実施できることもわかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の粘着シートの断面部分略図である。
【図2】本考案の機能を示す粘着シート使用時の断面部
分略図である。
【図3】本考案の機能を示す粘着シート使用時の断面部
分略図である。
【図4】先願の粘着シートの断面部分略図である。
【図5】先願の粘着シート使用時の剥離状態を示す断面
部分略図である。
【図6】先願の変則的な使用状況を示す断面部分略図で
ある。
【図7】先願の変則的な使用状況を示す断面部分略図で
ある。
【図8】先願の粘着シートの変則的使用によって生じた
台紙破壊事故例を示す断面部分略図である。
【図9】先願の粘着シートの変則的使用によって生じた
台紙破壊事故例を示す斜視略図である。
【符号の説明】 表紙 合成樹脂層 透明インキ層3′ 印刷インキ層 粘着剤層 剥離紙 梨地面 充填剤微粒子 台紙 浮きの部分10 部分11 情報記載面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】隠蔽性のある紙またはプラスチックフィル
    ムまたは金属箔等よりなる表紙の裏面に無色あるいは着
    色した合成樹脂層を全面に設けかつ該合成樹脂層の表面
    を梨地処理し、次に該梨地面上に脆質効果を付与する充
    填剤を加えた接着性の比較的乏しいインキを全面あるい
    は部分的に塗布し、さらに透明の無色あるいは着色の透
    明粘着剤を全面に塗布形成し、剥離紙で被覆保護したこ
    とを特徴とする葉書の記載事項隠蔽用粘着シート。
JP8455191U 1991-10-17 1991-10-17 葉書の記載事項隠蔽用粘着シート Expired - Lifetime JP2552140Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0535351U JPH0535351U (ja) 1993-05-14
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