JPH0753125Y2

JPH0753125Y2 - 磁気記録シート

Info

Publication number: JPH0753125Y2
Application number: JP1988043130U
Authority: JP
Inventors: 捷久山本
Original assignee: トッパン・ムーア株式会社
Priority date: 1988-03-31
Filing date: 1988-03-31
Publication date: 1995-12-06
Anticipated expiration: 2003-03-31
Also published as: JPH01146313U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は、葉書、通知書、請求明細カード、情報管理カ
ード等に利用することができる、シート状担体に各種の
情報を記録した磁気記録シートに関する。

従来の技術従来において担体上に設けた磁気層に各種情報を記録し
たものとしては磁気カードが知られている。ところで、
従来の磁気カードは、磁気層の磁気情報記録部分に対し
て特別の保護手段を設けておらず、また、磁気層をも含
む担体の表面において筆記性を有する部分は極めて限定
されていた。

考案が解決しようとする問題点したがって、従来にあっては、磁気カードを郵送するに
は封筒内に封入して封書として送らなければならず、葉
書と比較して郵送料が嵩むという不都合があった。

また、磁気カードがこれを所有すべき者の手元に届く迄
の過程において磁気層に記録してある磁気情報が読み取
られてしまったり、損傷されて記録された磁気情報を読
み取ることが不能になるという事態を生ずることもあっ
た。

本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、情
報を伝えるための磁気記録シートとして、所有すべき者
に到達するまでの過程で、磁気情報記録部分が無断で読
み取られたりすることなく、また、容易に損傷されるこ
とのない磁気記録シートを提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段上記目的を達成するために、本考案は、シート状担体の
少なくとも一面側の所定範囲にわたって所定部に情報が
磁気記録された磁気層が設けられ、この磁気層の磁気記
録部を、ラベル部材で被覆した磁気記録シートであっ
て、前記ラベル部材は、前記シート状担体に磁気読み取
りに支障のないよう接着され、その一部または全部が剥
離可能なもので、例えば前記ラベル部材は、前記シート
状担体に磁気読み取りに支障のないよう剥離不能に接着
された第１のフィルムと、この第１のフィルムに対して
剥離可能に接着、例えば密圧着された第２のフィルム
と、この第２のフィルムに剥離不能に接着されたラベル
片とからなるものである。

作用磁気層の磁気情報記録部分は、ラベル部材で被覆保護さ
れた状態にあり、損傷を受け難く、また、不正に磁気層
の磁気情報記録部分が読み取られることもない。そし
て、この磁気記録シートを受領した者は、シート状担体
からラベル片を剥離すれば、通常の磁気シートとして使
用可能となる。

実施例以下、本考案の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細
に説明する。

ここにおいて、第１図は本考案の一実施例を示す平面
図、第２図はそのＡ−Ａ線断面図、第３図は他の実施例
を示す平面図である。

まず、第１図及び第２図に基づいて第１実施例を説明す
る。

シート状担体たる紙片１の一面には、全面に及んで磁気
層２が設けられている。この磁気層２上には、その磁気
情報記録部分を被覆するように、接着剤３によって磁気
読み取りに支障のない第１のフィルム４が剥離不能に接
着されている。また、前記第１のフィルム４に対して
は、第２のフィルム５が緊密に圧着されることにより、
通常では剥離可能で一定以上の力を加えると剥離可能な
状態で接着されている。前記第２のフィルム５における
前記第１のフィルム４とは反対面側には、接着剤６によ
ってラベル片７が剥離不能に接着されている。したがっ
て、このラベル片７は前記第２のフィルム５とともに、
前記第１のフィルム４から剥離することができるもので
ある。また、前記ラベル片７の表面は筆記性を有してお
り、通常の各種筆記具を用いて筆記可能である。さら
に、前記ラベル片７と第２のフィルム５には、切り取り
部８を形成する切り用ミシン目9a,9bが設けられ、前記
切り取り部８を切り取ることによって、前記ラベル片７
と前記第２のフィルム５との剥離が容易に行えるよう構
成されている。前記ラベル片７及び前記各フィルム4,5
によってラベル部材10を構成するものである。

本実施例は以上のように構成したので、磁気層２の磁気
情報記録部分は、ラベル部材10で被覆保護された状態に
あり、また、ラベル片７の表面は筆記性を有するので、
ここに通知情報、または宛名等を記載することにより、
葉書として使用することも可能になるとともに、郵送中
に、あるいは、郵送によらず手渡す場合でも、その過程
において前記磁気情報記録部分が損傷される恐れはな
い。

そして、これを受け取った者は各切り用ミシン目9a,9b
で切り取り部８を切り取れば、この破断部分に指を掛け
て、ラベル片７と第２のフィルム５とを第１のフィルム
４から容易に剥離することができる。したがって、磁気
記録シートはその磁気情報記録部分が前記第１のフィル
ム４で被覆保護された状態で使用可能となる。

次に、第３図に基づいて、本考案の第２実施例を説明す
る。

本実施例が第１実施例と相違するのは、磁気層2aが帯状
に設けられている点と、紙片1a上に通知情報11が記載さ
れるとともに、ラベル部材10aが、紙片1aのほぼ全面を
被覆し前記通知情報11を隠蔽している点である。他の構
成及び作用については、第１実施例と同様であるので、
その説明は省略する。

本実施例にあっては、ラベル部材10aによって、磁気層2
aに記録した磁気情報とともに、紙片1aに記載した通知
情報11も隠蔽できる。前記磁気層2aには、前記通知情報
11と関係する情報が記録されており、受領者が前記通知
情報11のデータ処理を簡素化出来るようになっている。

なお、本考案は、上述した各実施例に限定されるもので
はなく、例えばシート状担体の材質はプラスチックでも
よく、また、ラベル部材10をシート状担体に剥離自在に
接着する構成としては、ラベル片７にアルミ蒸着面を形
成し、このアルミ蒸着面とフィルム４とを剥離自在に緊
密に圧着したり、前記アルミ蒸着面で直接前記シート状
担体に剥離自在に接着してもよい。さらに、切り用ミシ
ン目9a,9bによる切り取り部８は必ずしも必要ではな
い。

効果以上説明した所で明らかなように、本考案によれば、磁
気記録シートを郵送したり、多くの人手を介して所有す
べき者に渡す場合であっても、磁気情報記録部分が損傷
されたり、衝撃を受ける等によって磁気読み取りが不能
になる恐れがなく、また、所有すべき者の手元に届くま
で、磁気情報記録部分を表出させないので、記録されて
いる情報を不正に読み取られる危険性が少ないという有
益な効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の好適な実施例を示し、第１図は本考案の一
実施例を示す平面図、第２図はそのＡ−Ａ線断面図、第
３図は他の実施例を示す平面図である。 1,1a……紙片、2,2a……磁気層、４……第１のフィル
ム、５……第２のフィルム、７……ラベル片、10,10a…
…ラベル部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シート状担体の少なくとも一面側の所定範
囲にわたって所定部に情報が磁気記録された磁気層が設
けられ、この磁気層の磁気記録部を、ラベル部材で被覆
した磁気記録シートであって、前記ラベル部材は、前記
シート状担体に磁気読み取りに支障のないよう剥離可能
に接着されてなることを特徴とする磁気記録シート。