JPH10120016A - 包装容器用シートおよび包装容器 - Google Patents

包装容器用シートおよび包装容器

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JPH10120016A
JPH10120016A JP29792296A JP29792296A JPH10120016A JP H10120016 A JPH10120016 A JP H10120016A JP 29792296 A JP29792296 A JP 29792296A JP 29792296 A JP29792296 A JP 29792296A JP H10120016 A JPH10120016 A JP H10120016A
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packaging container
sheet
layer
sensitive adhesive
transparent
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JP29792296A
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English (en)
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Kiyohisa Ashizawa
清久 芦澤
Yasuhiro Yamamoto
安宏 山本
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DAITO CELLOPHANE KK
NAKAMURA SANGYO KK
Lintec Corp
Original Assignee
DAITO CELLOPHANE KK
NAKAMURA SANGYO KK
Lintec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開封事実を確実に認識できる開封表示機能を
有する包装容器用シート及びそのシートを使用した包装
容器を提供する。 【解決手段】 透明又は半透明の基材フィルムの片面
に、包装容器の封止部に当てる部分に開封表示機能を有
し、かつ再封止が可能である粘着剤層を有する包装容器
用シート、およびその包装容器用シートにより、開口部
が覆われ、かつ封止部が封止されている包装容器にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開封表示機能を有
し、かつ再封止が可能である、食品、化粧品、医薬品又
はネジ、釘などの小部品などの包装容器用シートおよび
そのシートにより封止された包装容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、食品、医薬品などの内容物が充填
された包装容器の開口部をシートにより覆い、開口部周
縁の封止部で封止した包装容器が知られている。近年、
このような包装容器において、封止部のシートを剥離
し、充填された内容物の一部を取り出し、残りの内容物
を、元のシートで再封止し、そのまま保存できる機能が
要望されている。しかしながら、このような機能を有す
る包装容器は、陳列あるいは貯蔵した場合等に、第三者
が勝手にシートを開封し、内容物の交換あるいは有害物
の添加を行い、再封止する恐れがあり、内容物の品質の
保証が困難になるという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の状況に鑑みてなされたものであり、第三者が包装容
器に充填された内容物の交換あるいは有害物の添加を極
秘裏に行った場合でも、開封事実を確実に認識できる開
封表示機能を有する包装容器用シートおよびそのシート
を使用した包装容器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、基材フィルム
の片面に、包装容器の封止部に当てる部分に開封表示機
能を有し、かつ再封止が可能である粘着剤層を設けるこ
とにより、上記課題を解決することができることを見い
出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、透明又は半透明の基
材フィルムの片面に、包装容器の封止部に当てる部分に
開封表示機能を有し、かつ再封止が可能である粘着剤層
を有することを特徴とする包装容器用シートを提供する
ものである。また、本発明は、透明又は半透明の基材フ
ィルムの片面に、包装容器の封止部に当てる部分に開封
表示機能を有し、かつ再封止が可能である粘着剤層を有
する包装容器用シートにより、開口部が覆われ、かつ封
止部が封止されていることを特徴とする包装容器を提供
するものである。以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に使用される基材フィルム
は、透明又は半透明であり、透明又は半透明のプラスチ
ックフィルムが好ましい。また、基材フィルムは、透明
又は半透明であれば、着色されていてもよい。基材フィ
ルムの具体例としては、例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、
スチレン樹脂、ABS樹脂、ポリビニルアルコール、ア
クリル樹脂、アクリロニトリル−スチレン系樹脂、塩化
ビニリデン樹脂、AAS樹脂、AES樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ−4−メチル
ペンテン−1樹脂、ポリブテン−1樹脂、フッ化ビニリ
デン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリアミド樹脂、アセタール樹脂、ポリフ
ェニレンオキシド樹脂、ポリブチレンテレフタレート、
ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、
ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリイミド樹脂、ポ
リスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、芳香族ポ
リエステル樹脂、ポリアリレート樹脂等のフィルムが挙
げられ、好ましくはポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート
樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂など)のフィル
ムである。また、これらのフィルムは、1軸延伸された
ものでもよいし、二軸延伸されたものでもよい。また、
基材フィルムの厚みは、通常12〜250μmであれば
よく、好ましくは20〜100μmである。
【0007】上記基材フィルムの片面には、粘着剤層が
設けられている。この粘着剤層は、開封表示機能を有す
る。開封表示機能を有する粘着剤層の適当な具体例とし
ては、粘着剤層に接する基材フィルムの面を梨地仕上げ
にし、その面に文字あるいはマーク状に接着性の比較的
悪い透明インキを塗布ないし印刷し、さらにその上に透
明又は着色した粘着剤が積層されている粘着剤層が挙げ
られる。
【0008】この開封表示機能を有する粘着剤層を図に
基づいて説明する。図1は、本発明に使用する開封表示
機能を有する粘着剤層の適当な具体例を示すものであ
る。裏面を梨地仕上した透明のプラスチックフィルム1
の裏面の一部に文字またはマーク状に接着性の悪い透明
インキを塗布ないし印刷し、透明インキ2が形成されて
いる。さらに、同じ裏面にさらに透明又は着色した粘着
剤層3が形成され粘着シートが構成されている。透明又
は半透明のプラスチックフィルムの梨地仕上げは、サン
ドブラスト法などの種々の方法により行うことができ
る。この梨地仕上げは、微細な凹凸形状の表面状態を有
するものである。梨地仕上げ表面のグロス値は、5〜2
0が好ましく、特に7〜11が好ましい。接着性の比較
的悪い透明インキは、一般に印刷に常用されるものが利
用できるが、印刷仕上りが損なわれず、かつ容易に剥離
する処方となるような接着成分を有するものが好まし
い。透明インキ層の厚みは、通常は5μm以下であり、
好ましくは1μm以下である。
【0009】粘着剤層3は、種々の方法で形成でき、そ
の方法としては、特に制限なく種々の方法を用いること
ができ、例えばエアーナイフコーター、ブレードコータ
ー、バーコーター、グラビアコーター、ロールコータ
ー、カーテンコーター、ダイコーター、コンマコータ
ー、スクリーンコーター、マイヤーバーコーター、キス
コーターなどが挙げられる。粘着剤層3の厚みは、通常
10〜100μmであり、好ましくは15〜50μmで
ある。なお、粘着剤層3の表面には、剥離紙を貼り合わ
せてもよい。剥離紙としては、例えば上質紙、グラシン
紙、ポリエチレンシート紙、ポリプロピレンシート紙、
ポリエステルフィルムなどにアンカーコートしたもの、
またはシリコーンなどの剥離剤をコーティング処理した
ものが挙げられる。図1においては、粘着剤層3の表面
に、さらに保護層4が設けられている。
【0010】図2は、上記開封表示機能を有する粘着剤
層を有する本発明の包装容器用シートを包装容器の封止
部に貼付使用し、その後剥離した状態を示す一部の断面
図である。粘着剤層3は、透明プラスチックフィルム1
に十分に粘着しているので、剥離に際して包装容器の封
止部から剥されることになるが、透明インキ塗布層2は
透明プラスチックフィルム1の表面Aとの接着性が弱い
ため、包装容器の封止部から剥されることなく接着され
たまま、透明プラスチックフィルム1の表面Aで剥離す
る。このとき透明インキ層2の表面Bには、透明プラス
チックフィルム1の表面Aの梨地面状の凹凸がそのまま
の雌型として転写されて残る。このようにして剥離時に
は、印刷された文字やマークの部分だけが透明プラスチ
ックフィルム1の裏面から剥離するので、透明プラスチ
ックフィルム1への透過光は透明プラスチックフィルム
1の表面Aの部分で乱反射を起こし、不透明な状態にな
る。一方、文字やマーク以外の部分は、依然透明性を残
し、粘着剤層3は直接透過されて見ることができる。こ
の結果、透明インキ層により形成されている文字又はマ
ークが出現する。
【0011】図3は、本発明の包装容器用シートを包装
容器の封止部に貼付使用し、その後剥離したものを、再
度貼付した状態を示す一部の断面図である。剥離後のイ
ンキ層2に重ねて塗布した粘着剤層部分を文字やマーク
の存在する部分に勘合させることもはなはだ困難を伴う
ことであるが、仮にこれが成功したと仮定しても、透明
プラスチックフィルム1の表面Aと透明インキ層2の表
面Bとの凹凸を合わせて密着復元することは不可能であ
って、その間に必ず空隙を残すことになる。従って透明
プラスチックフィルム1の表面Aにおける光の乱反射の
状態は変わらず、不透明な状態は永久的に残されること
になる。文字あるいはマーク状は、種々の文字、記号、
符号、点、線、図形、あるいはそれらの組合せからなる
ものであり、開封したことが分かるものであればよい。
図1〜6では、説明を簡単にするために、文字あるいは
マーク状のものとして、単純化したものが記載されてい
るが、複雑な形状のものでも構わない。文字あるいはマ
ーク状の具体例としては、例えば「開封済」の文字が挙
げられる。
【0012】また、開封表示機能を有する粘着剤層の他
の適当な具体例としては、粘着剤層に接する基材フィル
ムの片面に文字あるいはマーク状に透明な剥離剤層が形
成され、該剥離剤層の上にかつ全面的に蒸着膜が形成さ
れ、該蒸着膜の上に粘着剤が積層されている構成になっ
ている粘着剤層が挙げられる。この開封表示機能を有す
る粘着剤層を図に基づいて説明する。
【0013】図4は、本発明に使用する開封表示機能を
有する粘着剤層の適当な具体例を示すものである。透明
プラスチックフィルム1の裏面には、透明な剥離剤によ
り文字あるいはマーク状に剥離剤層5が塗布されてい
る。この剥離剤としては、例えばシリコーン樹脂、ワッ
クス、長鎖アルキル基含有樹脂、パーフルオロ系樹脂な
どが使用できる。剥離剤の塗布は、凸版印刷、スクリー
ン印刷などの印刷方法により行うことができる。剥離剤
層5の厚みは、通常は5μm以下であり、好ましくは1
μm以下である。かかる剥離剤層が文字あるいはマーク
状に形成された透明プラスチックフィルム1の裏面に
は、蒸着膜6が形成されている。この蒸着膜6は、金属
又は金属酸化物の蒸着膜6であり、金属又は金属酸化物
の具体例としては、アルミニウム、亜鉛、クロム、銅な
どが挙げられる。蒸着膜6の厚みは、特に制限ないが、
通常0.03〜0.1μmである。さらに、同じ裏面に
さらに透明又は着色した粘着剤層3が形成され粘着シー
トが構成される。粘着剤層3は、前記と同様な種々の方
法で形成できる。また、粘着剤層3の厚みは、前記と同
様である。なお、粘着剤層3の表面には、前記と同様な
剥離紙を貼り合わせてもよい。図4においては、粘着剤
層3の表面に、さらに保護層4が設けられている。
【0014】図5は、上記開封表示機能を有する粘着剤
層3を有する本発明の包装容器用シートを包装容器の封
止部に貼付使用し、その後剥離した状態を示す一部の断
面図である。粘着剤層3は、蒸着膜6に十分に粘着して
いるので、剥離に際して包装容器の封止部から剥される
ことになるが、剥離剤層5は蒸着膜6との密着が弱いた
め、文字あるいはマーク状に形成された剥離剤層5のあ
るところでは包装容器の封止部から剥されることなく粘
着されたまま、蒸着膜6と剥離剤層5の界面で剥離す
る。
【0015】透明又は半透明のプラスチックフィルム1
において、剥離剤層5の界面から蒸着膜6が剥離されて
いるので、透明又は半透明のプラスチックフィルム1の
表面からはその部分は透明状態に外観され、他の蒸着膜
の色と区別して認識できる。従って、剥離剤層により形
成されている文字又はマークが出現する。また、剥され
た包装容器用シートを再度貼付しても、剥離剤層5と蒸
着膜6を密着復元することは不可能であって、その間に
必ず空隙を残すことになる。従って剥離剤層5と蒸着膜
6の界面で光の乱反射が起こり、他の蒸着膜の色と区別
して認識でき、剥離剤層により形成されている文字又は
マークは永久的に残されることになる。これによって、
包装容器用シートが剥された事実が分かる。
【0016】本発明の包装容器用シートにおける粘着剤
層に使用される粘着剤は、例えば天然ゴム系粘着剤、合
成ゴム系粘着剤、アクリル樹脂系粘着剤、ポリビニルエ
ーテル樹脂系粘着剤、ウレタン樹脂系粘着剤、シリコー
ン樹脂系粘着剤などが挙げられる。合成ゴム系粘着剤の
具体例としては、スチレン−ブタジエンゴム、ポリイソ
ブチレンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム、イソプ
レンゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体、ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−エチ
レン−ブチレンブロック共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。アクリル樹
脂系粘着剤の具体例としては、アクリル酸、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸ブチル、アクリロニトリル
などの単独重合体若しくは共重合体などが挙げられる。
ポリビニルエーテル樹脂系粘着剤の具体例としては、ポ
リビニルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテルなど
が挙げられる。シリコーン樹脂系粘着剤の具体例として
は、ジメチルポリシロキサンなどが挙げられる。これら
の粘着剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用
いることができる。
【0017】粘着剤には、常用の染料、顔料などを使用
し着色することができる。溶剤類を使用して修復を図っ
たとしても、それらの染料ないし顔料が溶出されるので
好都合である。開封表示機能は、包装容器用シートにお
いて包装容器の封止部に当てる部分にあればよいが、該
シートの全面に存在してもよい。また、上記粘着剤層
は、包装容器用シートにおいて包装容器の封止部に当て
る部分にあればよいが、シートの全面に存在してもよ
い。包装容器用シートの全面に上記粘着剤層が存在する
場合、このシートにより包装容器を封止すると、粘着剤
層に充填された内容物が接することがあり、これにより
内容物が汚染されることがある。この粘着剤の接触によ
り汚染を防ぐために、内容物に接触する部分には、保護
層4を設けることが好ましい。
【0018】保護層4は、粘着剤を透過させないものが
好ましい。保護層4の具体例としては、前記基材フィル
ムの具体例として記載したものと同様なものが挙げられ
る。また、保護層4の厚みは、通常3〜250μmであ
ればよく、好ましくは12〜100μmである。保護層
4は、シートの全面に設けられてもよいが、包装容器の
開口部を覆うように設けてもよい。保護層4をシートの
全面に設ける場合は、保護層4には包装容器の開口部保
護面を形成するための切り込みが施されていることが必
要である。この切り込みにより、包装容器の開口部保護
面が、包装容器用シートで形成されている蓋側に粘着し
たまま、容易に剥離することができ、内容物を取り出す
ことができる。この切り込みは、保護層4の厚み幅方向
の全長に形成されている方が好ましい。なお、この切り
込みは、ミシン目であってもよい。
【0019】本発明の包装容器用シートの透明又は半透
明の基材フィルムの他の表面には、必要に応じて適当な
表示を印刷してもよいし、適当な表示を印刷したフィル
ムを貼付してもよい。本発明の包装容器用シートにより
封止する包装容器は、特に限定されるものではなく、内
容物を充填できる空間を有するものであればよいが、内
容物を充填できる凹部を有するものが好ましい。また、
包装容器の材質は、内容物の品質を害さないものであれ
ば、種々の材質のものが使用でき、その具体例として
は、プラスチック製包装容器、ガラス製包装容器、陶器
製包装容器、金属製包装容器などが挙げられる。プラス
チック製包装容器の材質としては、前記基材フィルムの
具体例として記載した樹脂と同様なものが挙げられる。
なお、ガラス製包装容器、陶器製包装容器および金属製
包装容器の場合は、包装容器の封止部に当てる部分には
保護層を有しない包装容器用シートを用いることが好ま
しい。
【0020】本発明の包装容器は、前記本発明の包装容
器用シートにより開口部が覆われ、かつ封止部で封止さ
れているものである。本発明の包装容器を図面に基づい
て説明する。図6は、包装容器用シートが包装容器の封
止部で封止された後、剥離された状態を示す断面図であ
る。包装容器用シートは、使用前は図1の包装容器用シ
ートと同様な構成になっており、裏面を梨地仕上した透
明のプラスチックフィルム1の裏面の一部に接着性の悪
い透明インキが塗布ないし印刷されて透明インキ層2が
形成されており、次に、同じ裏面にさらに透明又は着色
した粘着剤層3を形成されている。そして、粘着剤層3
の表面に、さらに保護層4が設けられている。保護層4
には、包装容器の開口部保護面を形成するために切り込
み10が設けられている。
【0021】この包装容器用シートを包装容器に取り付
けて封止する方法としては、例えば包装容器用シートの
保護層の表面と包装容器の封止部の表面を粘着剤層の粘
着力よりも強い接着剤で接着する方法や、ヒートシール
による接着する方法などが挙げられるが、ヒートシール
による接着する方法が好ましい。なお、本発明の包装容
器の製造方法として、保護層のみを予め包装容器の封止
部にヒートシール等の手段により封止し、その後保護層
を有さない包装容器用シートの粘着剤層を上記保護層に
積層方法があるが、保護層を積層した包装容器用シート
を、包装容器の封止部にヒートシール等の手段により封
止することが好ましい。後者の場合は、粘着剤層と保護
層を確実に粘着させやすい。包装容器の封止部は、包装
容器の周縁に位置するものであるが、包装容器の全周縁
に設けられてもよく、包装容器用シートが剥離された際
に充填された内容物を取り出すことができる程度の周縁
部に設けられ、残りの周縁部は剥離できないように固着
されていてもよい。封止部の位置は、特に制限ないが、
包装容器の開口部端に隣接してもよいし、該開口部端か
ら離れてもよい。
【0022】包装容器の開口部保護面の大きさは、包装
容器の開口部端と同じ又は若干はみ出す程度に大きくす
ることが好ましい。包装容器用シートにより開口部が覆
われ、かつ封止部で封止されている。包装容器用シート
の端部には、シートを剥し易くするために、把手または
タブを設けてもよい。包装容器用シートを包装容器から
剥すと、封止部から離れ、図2において説明した開封表
示機能が発現される。図7には、包装容器用シートが、
包装容器から剥された後、再度包装容器に貼着した状態
の平面図を示すものである。封止部には、「開封済」の
文字が連続的に多数出現しており、包装容器用シートが
剥された事実が分かる。なお、「開封済」の文字は、連
続的でなくてもよく、また開口部に添って1重または2
重以上の輪状に連続的に設けられていてもよい。上記説
明では、包装容器の開口部を保護層で保護した例を挙げ
たが、包装用器用シートにおいて容器の開口部に当てる
部分には粘着剤層を設けないこともできる。本発明の包
装容器に充填されるものは、特に制限ないが、例えば食
品、医薬品、化粧品、ネジ、釘などの小部品などが挙げ
られる。これらの中で、第三者が内容物の交換あるいは
有害物の添加を行い、再封止した場合に、内容物の品質
の保証が困難になり、重大な問題になる食品、医薬品に
対して、本発明は特に有意義である。
【0023】
【発明の効果】本発明の包装容器用シートおよびそのシ
ートを使用した包装容器は、第三者が包装容器に充填さ
れた内容物の交換あるいは有害物の添加を極秘裏に行っ
た場合でも、開封事実を確実に認識できる。従って、本
発明の包装容器用シートおよびそのシートを使用した包
装容器は、実用上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装容器用シートの一実施例を示す断
面図である。
【図2】図1に示した包装容器用シートを剥離したとき
の断面図である。
【図3】図2に示した包装容器用シートを再度封止した
ときの断面図である。
【図4】本発明の包装容器用シートの他の一実施例を示
す断面図である。
【図5】図4に示した包装容器用シートを剥離したとき
の断面図であ る。
【図6】本発明の包装容器用シートを包装容器に取り付
け、さらにそれを剥したときの一実施例を示す断面図で
ある。
【図7】図6に示した包装容器を再度封止したときの平
面図である。
【符号の説明】
1 透明プラスチックフィルム 2 透明インキ層 3 粘着剤層 4 保護層 5 剥離層 6 蒸着膜 7 包装容器 8 封止部 9 開口部 10 切り込み 11 包装容器用シート 12 包装容器の開口部保護面 A 梨地仕上げ表面 B 透明インク層の表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 安宏 埼玉県浦和市辻2−19−31 チェリーハウ ス2号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明又は半透明の基材フィルムの片面
    に、包装容器の封止部に当てる部分に開封表示機能を有
    し、かつ再封止が可能である粘着剤層を有することを特
    徴とする包装容器用シート。
  2. 【請求項2】 粘着剤層の表面に剥離フィルムを有する
    請求項1記載の包装容器用シート。
  3. 【請求項3】 粘着剤層の表面に保護層を有する請求項
    1記載の包装容器用シート。
  4. 【請求項4】 保護層に、包装容器の開口部保護面を形
    成するための切り込みが施されている請求項3記載の包
    装容器用シート。
  5. 【請求項5】 透明又は半透明の基材フィルムの片面
    に、包装容器の封止部に当てる部分に開封表示機能を有
    し、かつ再封止が可能である粘着剤層を有する包装容器
    用シートにより、開口部が覆われ、かつ封止部が封止さ
    れていることを特徴とする包装容器。
  6. 【請求項6】 粘着剤層の表面に保護層を有する請求項
    5記載の包装容器。
  7. 【請求項7】 保護層に、包装容器の開口部保護面を形
    成するための切り込みが施されている請求項7記載の包
    装容器。
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