JP2550367Z - - Google Patents

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JP2550367Z
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【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本考案は、高所作業車等の作業装置において、作業を安全に遂行するためにブ
ーム等の作業用作動手段の作動が自動的に規制された場合に、この作動規制状態
からスムーズに脱出するために用いられる規制状態確認装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 高所作業車の車体には、起伏・伸縮作動が自在なブーム(作業用作動手段)が
取り付けられており、このブームの先端には、作業台が取り付けられている。こ
の作業台には作業者が搭乗することができ、その作業者は作業台に取り付けられ
た主操作手段を操作することによってブームの作動を制御し、作業台を任意の高
所に移動させることができる。このような高所作業車を用いれば、作業者は容易
に高所に移動することができ、高所作業を効率良く遂行することができる。 【0003】 ただし、このような高所作業車の車体は、ブームから車体を転倒させようとす
る負荷(転倒負荷)を受ける。このため、そのような転倒負荷に抗して車体を支
持するジャッキ装置が車体の前後左右等に設けられるのであるが、これらジャッ
キ装置により車体が確実に支持されるまでは、主操作手段が操作されてもブーム
の作動を規制しておく必要がある。また、転倒負荷がジャッキ装置では支持しき
れないほど過大になったときも、それ以上転倒負荷が増加しないようにブームの
作動を規制する必要がある。さらに、主操作手段を含む制御システム内に異常が
生じたような場合も、その制御システムからの制御信号を無視してブームの作動
を規制する必要がある。 したがって、高所作業車には、これらのような様々な異常な状態を回避するた
めに各種の規制手段が取り付けられ、作業の安全が確保される。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、そのような種々の規制手段が設けられていると、実際に作動規
制が実行されたときに、作業者が、いかなる理由で作動規制がなされたのかを明
確に判断できず、その後の措置に窮する場合があるという問題がある。また、作
動規制の実行理由を推測できる程高所作業車の扱いに慣れた作業者であっても、
実際には推測した理由以外の理由で作動規制が実行されている場合があり、その
後に採った措置が誤っていたということも有り得る。 【0005】 本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであり、作業用作動手段の作
動規制が実行された場合に、作業者に正確にその理由を認識させ、迅速に必要な
措置を講じさせることができるようにした作業装置の規制状態確認装置を提供す
ることを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するために、本考案の規制状態確認装置は、規制手段による
作業用作動手段の作動規制が実行されたときに、この作動規制の実行理由および
規制状態からの脱出措置を表示する表示手段を備える。さらには、この表示手段 に表示された実行理由および脱出措置を確認した旨を示すために操作される確認
操作手段と、この確認操作手段の操作が行われることを条件に、規制手段による
作動規制を解除し、主操作手段の操作による作業用作動手段の作動制御を許容す
る規制解除許容手段とを有する。 【0007】 【作用】 このような規制状態確認装置では、例えば、複数設けられた作動規制手段のう
ちのいずれかによって作業用作動手段の作動規制が実行されたときは、当該作動
規制の実行理由および規制状態からの脱出措置が表示手段に表示される。作業者
は、通常この表示を確認するとともに、確認した旨を明示するために確認操作手
段を操作することによって、主操作手段を操作してスムーズに作業を再開するこ
とができる。このとき、表示手段に表示された脱出措置を見ることにより、作業
者はどのようにしたら作業を再開できるかをを迅速に判断することができる。 その一方、規制解除許容手段によって、作業再開の前に確認操作手段の操作を
要求することにより、それを知らずに当初表示手段における表示を確認しなかっ
た作業者にも、結果的に表示手段の表示に目を向けさせることができる。 【0008】 【実施例】 以下、本考案の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。 まず、図1には、本考案に係る規制状態確認装置を備えた高所作業車(作業装
置)10を示している。この高所作業車10の車体11の後部には、水平旋回が
自在な旋回台12が取り付けられている。この旋回台12の上部には、テレスコ
ープ状に伸縮自在に構成されたブーム13が起伏自在に取り付けられている。さ
らに、ブーム13の先端には、作業台14が、ブーム13の起伏作動に対応して
作動するレベリング装置15によって水平に保持されながら取り付けられている
。このような高所作業車10を用いれば、作業台14に搭乗した作業者は、作業
台14に取り付けられた主操作装置16の操作を通じて旋回台12やブーム13
の作動を制御し、任意の高所に移動することができる。なお、このようなブーム
13等の作動により、車体11にはこれを転倒させる方向に負荷(以下、転倒負
荷 という。)Fが作用する。このため、車体11の前後左右の4箇所には、それぞ
れ下端部を接地させて車体11を地面に対して支持するジャッキ17が取り付け
られている。 【0009】 ただし、ジャッキ17の接地が不完全であった場合には、車体11を確実に支
持できない。このため、この高所作業車10には、各ジャッキ17の不完全接地
を検出して、ブーム13等の作動を開始させないジャッキ異常規制装置31が搭
載されている。 また、ジャッキ17が確実に接地していても、ブーム13の伸長長さが最大で
ある場合等においては、転倒負荷Fが過大になってジャッキ17によっても車体
11を安定に支持しきれなくなることがある。このため、この高所作業車10に
は、そのような車体11を不安定にするようなブーム13の作動を停止させ、車
体11の安定を確保する作業範囲規制装置32が搭載されている。 【0010】 さらに、ジャッキ17が確実に接地していても、地面自体が軟弱であったため
に、作業中に車体11が傾いてしまい、車体11が不安定になる場合がある。こ
のため、この高所作業車10には、車体11の過度の傾斜状態を検出して、ブー
ム13の作動を停止させ、車体11の安定を確保する傾斜規制装置33も搭載さ
れている。 【0011】 また、例えば、ブーム13の下方や作業台14の下部外周等、作業台14に搭
乗した作業者にとって死角になる部分がある。このため、この高所作業車10に
は、その死角内に存在する障害物に対するブーム13等の接近を感知して、両者
の干渉事故を防止する障害物接近規制装置34も取り付けられている。 さらに、上述したレベリング装置15が故障等した場合には、ブーム13の起
伏作動が行われたときに作業台14を水平に維持できなくなる。このため、この
高所作業車10には、レベリング装置15の異常を検出して、ブーム13の起伏
作動を停止させ、作業台14に搭乗した作業者の安定を確保するレベリング規制
装置35も搭載されている。 【0012】 また、主操作装置16が操作されると、操作信号(電気信号)が旋回台12の
側面に取り付けられた制御装置18に送信され、ブーム13等の作動制御が行わ
れるのであるが、主操作装置16自体や、主操作装置16と制御装置18との間
の通信システム(図示せず)に異常が発生して、操作信号の送受信が適正に行わ
れないと、作業者はブーム13等を思うように制御できなくなる。このため、こ
の高所作業車10には、そのような通信不良状態を検出して、主操作装置16か
ら出力される操作信号をカットして、ブーム13の作動を中止させる通信異常規
制装置36も搭載されている。 【0013】 さらに、ブーム13等の作動は、車体11に搭載された油圧供給システム19
によって発生された油圧を用いて駆動されるのであるが、この油圧供給システム
19に異常が発生して、例えば、ブーム13の起伏装置13aに供給される油圧
が低下した場合、ブーム13が自重によって倒伏してしまうおそれがある。この
ため、この高所作業車10には、油圧供給システム19から発生された油圧の異
常な低下を検出して、それ以上のブーム13の作動を規制して作業を中止させる
油圧低下規制装置37も搭載されている。 このように、この高所作業車10には種々の規制装置31〜37からなる規制
装置群30が取り付けられ、作業の安全確保に万全を期している。 【0014】 しかし、この規制装置群30中のいずれかの規制装置によってブーム13の作
動規制が実行された場合に、その作動規制が実行された理由を作業者に認識させ
、その後に採るべき措置を作業者が誤らないようにしなければならない。 このため、この高所作業車10には、本考案に係る規制状態確認装置が取り付
けられている。以下、図2を用いて、この規制状態確認装置20について説明す
る。 この規制状態確認装置20は、表示部21と、確認キー(確認操作手段)22
と、規制解除許容部23とから構成されている。 【0015】 表示部21は、表示コントローラ21aと、表示文メモリ21bと、ディスプ
レィ21cとから構成されている。表示コントローラ21aは、規制装置群30
において規制作動した規制装置から出力される作動信号をピックアップし、表示
文メモリ21bに予め記憶された複数の表示文の中から該規制装置が規制作動し
た理由およびその規制状態から脱するために採るべき措置を表す表示文を選択す
る。さらに、表示コントローラ21aは、選択した各表示文を、主操作装置16
と一体的に配置したディスプレィ21cに表示する(図1参照)。図2中におけ
る表示文は、作業範囲規制装置32が規制作動した場合の表示例である。「作業
範囲規制により停止しました」は、作動規制の実行理由を示しており、また、「
ブームの縮小/起立操作ができます」は、規制状態から脱出するための措置を示
している。なお、後者の表示は、特に不慣れな作業者に対する念のための表示と
して意義がある。 【0016】 確認キー22は、主操作装置16に取り付けられており(図1参照)、ディス
プレィ21cにおける表示内容を確認した作業者が、確認した旨をこの規制状態
確認装置20に対して明示する手段として設けられた押しボタンである。この確
認キー22が操作されると、確認信号が出力される。 規制解除許容部23は、確認キー22らの確認信号が入力されると、規制装置
群30のうち規制作動をしている規制装置に対して、その規制作動を解除させる
解除信号を送出する。 【0017】 なお、この規制状態確認装置20では、これら確認キー22および規制解除許
容部23を設けたことに伴い、作業者が混乱しないように、ディスプレィ21c
に「確認キーを押してから操作して下さい」等との表示も行うこととしている(
ただし、この表示はディスプレィ21c上以外で行っても良い)。 また、確認キー22からの確認信号は、表示コントローラ21aにも送出され
、これを受けた表示コントローラ21aは、それまでの表示を消去する。 【0018】 このように構成された規制状態確認装置20によれば、いずれかの規制装置に よる規制作動が実行され、ディスプレィ21cにその実行理由が表示されること
によって、作業者は、なぜブーム13が動かないのかを正確に知ることができる
。そして、その状態からの脱出措置が表示されることによって、作業者は、どの
ようにしたら作業を再開できるかを迅速に判断することができる。 【0019】 さらに、規制解除許容部23によって、確認キー22が操作されない間は規制
装置の規制作動は解除されないので、いくら主操作装置16を操作してもブーム
13を作動させることはできない。このため、例えば、ディスプレィ21cにお
ける表示内容を当初確認せずに、規制理由等を勝手に推測し、その規制状態から
脱出しようとして主操作装置16を操作した作業者も、ブーム13が反応しない
のを不思議に思って、結局ディスプレィ21cに目を向けざるを得なくなる。こ
のようにして、作業者には、上記の実行理由および脱出措置の表示を確認する義
務が課せられることになる。したがって、作業者は、ブーム13の作動が規制さ
れた真の理由を知ることになり、その後に採るべき措置を誤ることなく作業を再
開することができる。 【0020】 なお、上記実施例では、表示手段としてディスプレィを用いたが、これに代え
て、規制装置31〜37ごとに設けたパイロットランプによる表示や音声による
表示を用いても差し支えない。 【0021】 【考案の効果】 以上のように、本考案の規制状態確認装置では、作業中において規制手段によ
る作業用作動手段の作動規制が実行されたときは、その実行理由および脱出措置
を表示する。このため、作業者は、該作動規制の実行理由を正確に認識すること
ができるとともに、その規制状態からの脱出措置を容易に導き出すことができる
。さらに、規制状態から脱出するための主操作手段の操作を行う前に確認操作手
段の操作を要求することによって、それを知らずに上記表示を当初確認せずに主
操作手段の操作を行った作業者にも、作業用作動手段が作動しないことを疑問に
思わせて、少なくとも上記表示に目を向けさせるようにしている。 このため、本規制状態確認装置を用いれば、いかなる作業者に対しても作動規
制が実行された真の理由および規制からの脱出措置を確実に認識させることがで
き、スムーズな作業の再開を可能にする。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本考案に係る規制状態確認装置を備えた高所作業車の斜視図である。 【図2】 上記規制状態確認装置の構成図である。 【符号の説明】 10 高所作業車(作業装置) 13 ブーム(作業用作動手段) 16 主操作装置 20 規制状態確認装置 21c ディスプレイ(表示手段) 30 規制装置群

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 作業用作動手段と、この作業用作動手段の作動を制御するため
    に操作される主操作手段と、この主操作手段の操作の如何に拘わらず作業の安全
    確保等のために必要なときに前記作業用作動手段の作動を規制する規制手段とを
    備えてなる作業装置の規制状態確認装置であって、 前記規制手段による前記作業用作動手段の作動規制が実行されたときに、この
    作動規制の実行理由および規制状態からの脱出措置を表示する表示手段と、 この表示手段に表示された前記実行理由および脱出措置を確認した旨を示すた
    めに操作される確認操作手段と、 この確認操作手段の操作が行われたときに前記規制手段による前記作動規制を
    解除し、前記主操作手段の操作による前記作業用作動手段の作動制御を許容する
    規制解除許容手段とを有することを特徴とする作業装置の規制状態確認装置。

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