JP2538941Y2 - ブーム作業車の安全装置 - Google Patents

ブーム作業車の安全装置

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JP2538941Y2
JP2538941Y2 JP1991014272U JP1427291U JP2538941Y2 JP 2538941 Y2 JP2538941 Y2 JP 2538941Y2 JP 1991014272 U JP1991014272 U JP 1991014272U JP 1427291 U JP1427291 U JP 1427291U JP 2538941 Y2 JP2538941 Y2 JP 2538941Y2
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典久 高橋
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、旋回・起伏自在なブー
ムと、車体に対して移動可能な可動要素とを備えてなる
ブーム作業車の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車のように旋回・起伏自在なブ
ームを備えたブーム作業車の車体には、そのブーム以外
に、車体に対して移動させることができる可動要素、例
えば、車体を安定に支持すべく車体の側方等に張出し移
動するアウトリガジャッキが取り付けられることが多
い。なお、このアウトリガジャッキの張出し位置は、高
所作業車周囲のスペースや作業の種類に応じて、全く張
出さない位置から最大張り出し位置までの間で任意に選
択することができる。ここで、高所作業車のブームの先
端には、作業者搭乗用の作業台が取り付けられており、
通常この作業台に対する作業者の乗り降りは、ブームを
車体の側方等に旋回させるとともに車体の高さよりも低
くなるように倒伏させて作業台を地上に下ろした状態で
楽に行われる。ただし、特に作業台上からブームの各作
動を操作制御しながら作業台を地上に下ろす場合は、そ
の操作制御を行う作業者にとっては、作業台の下方に存
するアウトリガジャッキが見にくいために、誤ってその
アウトリガジャッキにブーム等を干渉させてしまうこと
があった。そこで、従来、このような干渉事故を防止す
るために、ブームの作動を規制すべき規制範囲を設定
し、ブームがその規制範囲に進入したときは、自動的に
ブームの作動を停止させる安全装置が用いられていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
安全装置では、上記規制範囲をアウトリガジャッキの実
際の張出し位置にかかわらず、その最大張出し可能位置
に合わせて設定していた。つまり、車体の前後左右の四
カ所にアウトリガジャッキが取り付けられていた場合、
車体前部側および後部側のそれぞれにおける左右のアウ
トリガジャッキの最大張出し位置に挟まれた範囲内に
は、ブームを進入させることができなかった。このた
め、実際の張出し位置が車体から近い場合でも、遠くに
位置する最大張り出し可能位置以遠にしかブームを寄せ
ることができず、例えば、車体の側方に狭いスペースし
かない場合、作業台を地上に下ろすことが困難となり、
作業台への乗り降りが不便になるという問題があった。
【0004】本考案は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、可動要素との干渉を防止しつつ、できる
だけ広い範囲でブームを作動させることができるように
したブーム作業車の安全装置を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案の安全装置は、アウトリガの車体側方への
張出位置を張出位置検出手段により検出し、アウトリガ
とブームとの干渉を防止するためのブームの作動規制範
囲を規制範囲設定手段により設定し、このように設定さ
れた作動規制範囲内へ入るようなブームの作動をブーム
作動規制コントローラにより規制するように構成してお
り、このように設定される作動規制範囲は、張出位置検
出手段により検出された位置にあるアウトリガの外形近
傍を囲むようにして設定され、アウトリガの張出位置に
応じて可変設定される。
【0006】
【作用】このような構成の安全装置を用いれば、例え
ば、張出位置検出手段によって検出されたアウトリガの
張出位置に対応して作動規制範囲が設定されるのである
が、この作動規制範囲はこのように張り出したアウトリ
ガの外形近傍を囲むようにして設定されるため、実際に
張り出した位置にあるアウトリガに干渉する寸前近くま
でブームを移動させることが可能であり、アウトリガの
張出位置がどの位置であっても常にアウトリガとの干渉
を確実に防止しつつ、ブームの作動可能範囲を最大限確
保することができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。まず、図2を用いて、本考案
に係る安全装置を備えた高所作業車(ブーム作業車)に
ついて説明する。この高所作業車20は、車体21の後
部に、この車体21に対して旋回自在な旋回台22を備
え、この旋回台22の上部に、伸縮自在に構成されたブ
ーム23が起伏自在に枢着され、さらに、このブーム2
3の先端に作業台24を備えてなる。作業台24には、
作業者が搭乗することができ、その作業者は、作業台2
4上に備えられた操作ユニット(図示せず)を操作する
ことにより、旋回台22の旋回(以下、便宜上、ブーム
の旋回という)やブーム23の起伏・伸縮を行わせて任
意の高所に移動して、作業を行うことができる。ここ
で、このように作業を行う場合、ブーム23の各作動に
かかわらず上記車体21を安定に支持させるため、車体
21の前後左右の四カ所には、アウトリガジャッキ(可
動要素)26が取り付けられている。このアウトリガジ
ャッキ26は、ジャッキ部26jが下方に伸長して車体
21を持ち上げるように支持するだけでなく、このジャ
ッキ部26jの上下方向中程を先端部に取り付けたアウ
トリガビーム26bの伸長によって、ジャッキ部26j
を車体21の側方に張り出すことができる。なお、各ア
ウトリガビーム26bの伸長量、即ち、ジャッキ部26
jの張出し位置(以下、便宜上、アウトリガジャッキ2
6の張出し位置という)は、車体21側方のスペースや
ブーム23の旋回・起伏の程度等に応じて独立かつ任意
に設定することができる。
【0008】ところで、作業後に、作業者が作業台24
から降りようとする場合、ブーム23を適当に車体21
の側方等に旋回させ、ブーム23を旋回台22への枢着
部よりも下方に倒伏させるようにして作業台24を地上
に降ろすことが多い。しかしながら、車体21の側方に
あまり広いスペースがないときは、ブーム23を車体2
1に対して、例えば、斜め前方に旋回させ作業台24を
地上に降ろさなければならない。ここで、ブーム23の
下方にアウトリガジャッキ26が存在するにもかかわら
ず、ブーム23を誤って下げ過ぎると、そのブーム23
をそのアウトリガジャッキ26に干渉させてしまう。そ
こで、このような干渉事故を防止するために、この高所
作業車20には、本考案の安全装置が取り付けられる。
【0009】次に、上記安全装置について図1を用いて
説明する。この安全装置1は、旋回角検出器2と、起伏
角検出器3と、張出位置検出器4と、規制範囲演算器5
と、規制コントローラ6とから構成されている。
【0010】旋回角検出器2および起伏角検出器3はそ
れぞれ、ブーム23の車体21に対する旋回角度および
起伏角度を検出する。
【0011】張出位置検出器4は、アウトリガジャッキ
26毎に取り付けられ、各アウトリガビーム26bの伸
長量、つまりはアウトリガジャッキ26の張出し位置を
検出する。
【0012】規制範囲演算器5は、上記張出位置検出器
4によって検出された各アウトリガジャッキ26の張出
し位置に基づいて、ブーム23が各ジャッキ部26jや
各アウトリガビーム26bに干渉するのを防止しつつ、
できるだけ広い範囲で作動できるように、逆に言えば、
できるだけ狭い範囲となるようにブーム23の作動を規
制すべき規制範囲を算出設定する。ここで、その規制範
囲について詳しく説明する。まず、図3および図4は、
車体21の上方および正面から見た車体前部周辺の規制
範囲を示したものである。なお、簡単のため、車体21
上におけるブーム23およびアウトリガジャッキ26以
外の架装物は省略してある。上記規制範囲は、車体21
およびアウトリガジャッキ26の高さの違いから3つの
領域(第1領域I、第2領域IIおよび第3領域II
I)に分けられる。なお、領域は、具体的にはブーム2
3が到達し得る旋回角度および起伏角度の範囲の組合せ
によって認識される。第1領域Iは、ブーム23と、車
体21の運転キャビン21a(車体21の中で最も高
い)との干渉を防止するために設定される領域である。
したがって、この第1領域Iはアウトリガジャッキ26
の張出し位置に関係なく不変であり、予め記憶設定して
おくことができる。第2領域IIおよび第3領域III
はそれぞれ、ブーム23と、アウトリガビーム26b
(車体21の荷台部とほぼ同じ高さ)およびジャッキ部
26j(アウトリガビーム26bよりも高い)との干渉
を防止するために設定される領域である。これらの領域
は、図のようにアウトリガジャッキ26の張出し位置が
変化する毎(車体21を支持する毎)に規制範囲演算器
5において、アウトリガジャッキ26の高さの凹凸に沿
ってできるだけ小さな領域となるように算出設定され
る。例えば、前回の作業においては、図に実斜線で示し
た第2領域IIおよび第3領域IIIが算出設定されて
も、今回のアウトリガジャッキ26の張出し位置が前回
よりも車体21から遠い場合は、鎖斜線で示した第2領
域II′および第3領域III′が算出設定されるので
ある。なお、運転キャビン21aおよびアウトリガジャ
ッキ26の車体21に対する高さが一定であるため、上
記各領域の高さは予め記憶設定しておくことができる。
【0013】規制コントローラ6は、以上のように算出
設定(一部記憶設定)された規制範囲の各領域を示す旋
回角度および起伏角度の範囲内に、上記旋回角検出器2
および起伏角検出器3によって検出されたブーム23の
旋回角度および起伏角度が含まれることとなったとき
に、前述の操作ユニットからの操作信号をカットする等
してブーム23の作動を停止させる。
【0014】このような安全装置1では、アウトリガジ
ャッキ26の張出し位置に応じて、上記規制範囲を、ア
ウトリガジャッキ26を含めた車体21の高さ方向の凹
凸に沿うように、できるだけ狭く設定することができ
る。これにより、従来、アウトリガジャッキ26の最大
張出し可能位置を基準にして、実際の張出し位置にかか
わらず規制範囲を設定していたものと比べて、ブーム2
3をその分広い範囲で作動させることができ、作業台2
4を地上に降ろす位置の選択幅を広げることができる。
【0015】なお、本実施例では、ジャッキ部26jと
アウトリガビーム26bとが高低差を有する場合につい
て説明したが、本考案の安全装置は、それらに高低差が
ない場合にも使用することができ、この場合には、上記
第2領域IIと第3領域IIIとの区別がなくなる。
【0016】
【考案の効果】以上のように、本考案の安全装置を用い
れば、作動規制範囲が実際のアウトリガの張出位置に応
じて可変設定され、且つ実際のアウトリガの外形近傍を
囲むように設定されるため、実際に張り出した位置にあ
るアウトリガに干渉する寸前近くまでブームを移動させ
ることが可能であり、アウトリガの張出位置がどの位置
であっても常にアウトリガとの干渉を確実に防止しつ
つ、ブームの作動可能範囲を最大限確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る安全装置のブロック図である。
【図2】上記安全装置を備えた高所作業車の斜視図であ
る。
【図3】上記安全装置において設定されるブームの規制
範囲を示す概念図(平面図)である。
【図4】上記安全装置において設定されるブームの規制
範囲を示す概念図(正面図)である。
【符号の説明】
4 張出位置検出器 5 規制範囲演算器 6 規制コントローラ 23 ブーム 26 アウトリガジャッキ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に起伏、旋回等の作動が自在に配
    設されたブームと、前記車体の側部に側方に張り出し自
    在で且つ下方に伸びて接地して前記車体を支持可能なア
    ウトリガとを備えてなるブーム作業車の安全装置であっ
    て、 前記アウトリガの車体側方への張出位置を検出する張出
    位置検出手段と、 車体側方に張り出した前記アウトリガと前記ブームとの
    干渉を防止するための前記ブームの作動規制範囲を設定
    する規制範囲設定手段と、 この規制範囲設定手段により設定された作動規制範囲内
    へ入る前記ブームの作動を規制するブーム作動規制コン
    トローラとを有し、 前記規制範囲設定手段により設定される前記作動規制範
    囲は、前記張出位置検出手段により検出された位置にあ
    る前記アウトリガの外形近傍を囲むようにして設定さ
    れ、前記アウトリガの張出位置に応じて可変設定される
    ことを特徴とするブーム作業車の安全装置。
JP1991014272U 1991-02-20 1991-02-20 ブーム作業車の安全装置 Expired - Lifetime JP2538941Y2 (ja)

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JPH04105097U JPH04105097U (ja) 1992-09-10
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JPH0626553Y2 (ja) * 1988-03-31 1994-07-20 株式会社アイチコーポレーション 作業車の作動範囲規制装置
JPH0699315B2 (ja) * 1988-06-30 1994-12-07 全国農業協同組合連合会 体重増加及び免疫増強剤、その製造方法並びにそれを含有する飼料

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