JP2550151B2 - 火報システム - Google Patents

火報システム

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JP2550151B2
JP2550151B2 JP63124283A JP12428388A JP2550151B2 JP 2550151 B2 JP2550151 B2 JP 2550151B2 JP 63124283 A JP63124283 A JP 63124283A JP 12428388 A JP12428388 A JP 12428388A JP 2550151 B2 JP2550151 B2 JP 2550151B2
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穆 山田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本発明は火報システムに関するものである。
【従来の技術】
従来の自動火災報知装置は複数の煙感知器等の感知器
のうちの何れかがオン動作すると信号回線に回線電流が
流れて受信機のリレーが動作し、その出力接点によって
ベルや表示器等を動作させている。
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる従来例では感知器、例えば煙感知器の
場合、オン動作する煙検出濃度は一定レベルに設定され
ているため、設置場所によっては誤動作する恐れがあっ
た。 つまり多数の人々が集まる集会室等のような場所では
喫煙による煙を検出して誤報を発したり、或は厨房のよ
うな熱源があり、しかも煙を発生しやすい場所でも同様
に誤報する恐れがあった。特に防排煙装置等と連動させ
ている場合には誤報によって生じた、後処理が大変であ
った。そのためこのような誤報を恐れるために自動火災
報知装置を夜間等においてオフ状態にしてしまうケース
が多々あり、そのため実際に火災が生じても火災発生が
検出できず、多大な犠牲者を出してしまうという大変恐
しい結果を招いていた。 本発明の目的は火災発生検出の感度を検出煙濃度と時
間関数との組合せによって設定することにより、設置場
所等の状況に応じた感度設定が行なえると共に信頼性の
向上が図れた火報システムを提供するにある。
【課題を解決する手段】
本発明は検出煙濃度に対応した検出信号を出力する煙
感知器と、該煙感知器に信号回線を介して接続され、煙
感知器の検出煙濃度が設定濃度を越えかつ設定時間継続
したことを検知すると火災と判定する火災設定手段並び
に、前記設定濃度より低く設定したプリアラーム濃度を
前記検出煙濃度が越えかつ所定時間継続したことを検知
するか、前記設定濃度を検出煙濃度が越えた時間の総計
が所定時間以上あることを検知すると要注意警報を発す
るプリアラーム手段を有した受信機とを備えるものであ
る。
【作用】
本発明は上述のように構成したので従来のように煙温
度だけで感度が決まっているものに比較して、一時的な
煙発生や、外乱によって誤動作する恐れが少なくなり、
その結果誤報もなくなって高い信頼性が得られ、誤報を
恐れてシステムを停止状態にする等という誤った使い方
も無くなって、火災発生を確実に警報でき、更に予備警
報を本警報の前に発することができ、その結果実際に火
災が発生せず、誤報の場合においては、感度設定の参考
として使用することができて最適な感度に夫々の煙感知
器を設置状態に対応して設定できる。特に設定濃度を越
えることが頻繁に起きるが所定時間継続することがな
く、従来では要注意警報が発せられることもない事象に
対しても、本発明では要注意警報を発することができる
ことになり、従来知られている火災発生パターンとは違
う火災発生事象にも対応することができ、そのため失報
の発生か一層少なくなり、信頼性の向上が図れる。
【発明の開示】
以下本発明を実施例によって説明する。第1図は一実
施例の基本的な概略構成図を示しており、受信機1から
導出した信号回線lにはインテリジェンス型煙感知器2
と一般型煙感知器3aや熱感知器3bとを混在させて接続し
てある。受信機1は各インテリジエンス型煙感知器2に
対して個別に割り当てたアドレス信号を含むパルスコー
ド信号よりなる伝送信号Vsを信号回線lの回線電圧又は
電流に第2図に示すように重畳させてサイクリックに順
次送出して、呼出した各インテリジエンス型煙感熱器2
から返送信号として送られてくる情報の判定を行なうと
ともに、信号回線lの回線電圧や回線電流のレベルを監
視することによって一般型煙感知器3a又は一般型熱感知
器3bからのレベル信号VLの受信を行なう等の各種制御動
作を行うことができるものである。 インテリジエンス型煙感知器2は各別にアドレスが設
定できるもので、受信機1から送出される伝送信号Vsに
含まれるアドレス信号が自己の設定アドレスと一致した
とき、伝送信号Vsと次の伝送信号Vsとの間に設けられた
返送期間中に各種情報をパルスコード信号として受信機
1への重畳返送するようになっている。一般型煙感熱器
3a又は熱感知器3bは所定の煙濃度又は温度を検出する
と、オン動作して適当に抵抗を介して信号回線lを短絡
し、回線電流又は回線電圧のレベルを変え、レベル信号
VLとして受信機1へ火災検出信号を伝送するようになっ
ている。 しかして常時においては受信機1は各インテリジエン
ス型煙感知器2を順次呼出して各インテリジエンス型煙
感知器2からの情報を取込むとともに判定を行ない、ま
た信号回線lの電圧又は電流レベルを検出することによ
って、一般型煙感知器3a又は熱感知器3bの動作を監視
し、更に信号回線lの抵抗のような終端器4による定常
的な回線電圧又は回線電流を検出して信号回線lの短
絡、断線を監視するのである。 次に受信機1及びインテリジエンス型煙感知器2の具
体的構成について説明する。 受信機1は第3図に示すように基本ユニット1Aと、増
設ユニット1Bとによって構成され増設ユニット1Bは必要
に応じて組合せられる。 基本ユニット1Aは信号回線lとインターフェースする
ための結合回路部5と、結合回路部5によって抽出され
た回線電圧より、一般型感知器3a、3bのレベル信号V
Lと、短絡と、断線との各電圧レベルを弁別するレベル
検出回路部6と、結合回路部5を介して受信されて抽出
された返送信号たるパルスコード信号を復調すると共
に、信号回線lに結合回路部5に介して重畳させる伝送
信号Vsを変調作成する伝送信号復調回路部7と、レベル
検出回路部6で弁別されたレベル検出情報と伝送信号変
復調回路部7から復調されたインテリジエンス型煙感知
器2からの情報とを読み込んで、火災発生を判定した
り、或は火災発生個所を識別したり、更には信号回線l
の断線、短絡発生を判定したり、また煙感知器2の異常
を判定したりする機能と、更にはこれらの判定結果に基
づいてI/Oインターフェース11を通じて信号回線と対応
した火災地区表示、火災警報や、注意発報、地区に対す
る警報、感知器の異常表示、信号回線異常表示、防排煙
装置や消火装置の制御等の制御出力を発生すると共にイ
ンターフェース9を通じて増設ユニット1Bとの情報の送
受を行ない、更に順次各インテリジエンス型煙感知器2
を呼出すためのパルスコード信号を作成して伝送信号変
復調回路部7へ送る等の制御・信号処理を行なうCPU等
からなる演算信号処理回路部8と、演算信号処理回路部
8の制御動作の設定内容を記憶保持する記憶部10と、キ
ーボード12等から構成されている。一方増設ユニット1B
は基本ユニット1Aに対してインターフェース13を介して
データの送受を行なうことができるもので、所定の感知
器と対応する消火装置や防排煙装置等の外部機器との組
合せテーブルや、中継手段を設けた場合の中継手段と属
する信号回線lとの組合せを設定する組合せデータ等が
記憶してある記憶部14と、前記基本ユニット1Aからのデ
ータと、記憶部14の設定内容から制御すべき防排煙装置
等の選定制御、各感知器の動作状態の表示、中継手段に
対応した信号回線lの番号表示による中継手段の動作状
態の表示、更には消火装置や防排煙装置等の動作状態を
表示する連動表示等を行なう制御動作、並びにキーボー
ド15からの手動コマンドによる防排煙装置等の制御や、
防排煙装置等の動作状態の監視データの入力等の一連の
制御・信号処理を行なう演算信号処理回路部16と、キー
ボード15や表示部17と演算信号処理回路部16とをインタ
ーフェースするI/Oインターフェース18とを備えており
防排煙装置等の選定制御データを基本ユニット1Aに与
え、基本ユニット1Aにより防排煙装置等の制御出力を発
生させるのである。この防排煙装置等の制御を増設ユニ
ット1B側で行なうようにしても勿論よい。13′は更に他
の増設ユニット1Bを接続するためのインターフェースで
ある。 インテリジエンス型煙感知器2は第4図に示すように
ベース2aとヘッド2bとから器体部が構成され、内部回路
は第5図に示すような回路部を備えているものである。
つまりヘッド2b内には煙を検出する光線式煙検知部19
と、煙検知部19の零レベルを常時検出して零レベルを安
定するようにシフト制御する零レベルシフト回路部20
と、煙検知部19の検出煙濃度に応じたアナログ信号を出
力する出力回路部21と、零レベルシフト回路部20によっ
て零レベルをシフトさせる範囲が所定範囲を越えている
か否かを検出するセルフチェック回路部23と該セルフチ
ェック回路部23が上述の所定範囲を越えたことを示す検
出信号を出力すると、機能停止と判定して“H"信号を発
生させる機能停止判定回路部22とを備えている。一方ベ
ース2aは上記ヘッド2bを着脱自在に装着すると共にヘッ
ド2b内回路に電源を供給しかつ出力回路部21の出力と、
機能停止判定回路部22の出力とを接続するもので、天井
面等の取付面に設置されており、内部には出力回路部21
からのアナログ信号を例えば3段階に弁別して3段階の
煙濃度データを出力するレベル弁別回路部24と、該レベ
ル弁別回路部24並びに上記機能停止判定回路部22からの
出力データを取込んで、受信機1への返送情報とし、該
情報に基づいたパルスコード信号からなる返送信号を作
成すると共に、アドレス設定部25で設定されたアドレス
と、信号回線lを介して受信機1から伝送された伝送信
号VLに含まれたアドレス信号とが一致したときに伝送信
号VLに含まれた受信機1からの情報を取込むと共に、伝
送信号VLの後に続く返送期間に上記返送信号を送出する
等の信号処理を行なう演算信号処理回路26と信号回線l
とを結合して、前記伝送信号Vsを抽出したり或は返送信
号を信号回線l上に重畳させるための結合回路部27と、
結合回路部27を通じて電源を得ると共に、前述のレベル
弁別回路部24のレベル弁別で弁別される段階のレベルの
最っとも高いレベルつまり低感度の検出が所定時間継続
すると、信号回線lを適当な抵抗を通じて短絡し、一般
型煙感知器3aや熱感知器3bと同様に回線電圧レベルや、
電流レベル又はインピーダンス等のレベルを変えレベル
信号VLを結合回路部27を通じて送出するためのフエイル
セーフ回路部28と、当該煙感知器をインテリジエンス型
として機能させるか、或は一般型感知器と同様なレベル
信号のみを出力すると共にレベル信号を出力した時、つ
まり火災検知時に自己のアドレスに対応するパルスコー
ド信号を受信機1へ伝送する所謂ポイントアドレス型と
して機能させるかを選択設定する種別用途設定部29等を
備えており、上述の3段階の煙濃度の弁別は消防法施行
規則に対応して定められた煙感知器(この場合光電式ス
ポット型感知器)の感度種別、つまり1種、2種。3種
に対応した煙濃度(減光率で示す)5%、10%、15%に
対応させ、夫々に対応する検出信号を発生させるのであ
る。 さて受信機1では記憶部10にキーボード12より次の動
作条件を設定することができるのである。まず本システ
ムでは火災発生判定は一般型煙感知器3a、熱感知器3bか
らのレベル信号VL以外に、インテリジエンス型煙感知器
2からの煙濃度と、時間関数との組合せによって行なう
ようになっており、受信機1側ではキーボード12から各
インテリジエンス型煙感知器2に夫々対応して火災発生
判定の条件である検出煙濃度と、該検出煙濃度の継続時
間とを選択設定できる。つまり、インテリジエンス型煙
感知器2から返送される検出煙濃度データは上述のレベ
ル弁別で弁別される3段階のレベルに対応して3段階で
あり、また時間としては例えば6秒、30秒の2種類あ
り、上記の3段階の煙濃度の内の一つと、時間のうちの
一つとを組合せることができ、火災発生の感度設定が煙
濃度と時間との2つの関数で行なえるのである。この設
定条件は各インテリジエンス型煙感知器2の設定場所に
よって決定される。 また受信機1では複数のインテリジエンス型煙感知器
2が夫々火災発生判定条件に達すると、初めて防排煙装
置や、消化装置等を制御するための制御出力を発生させ
る論理積発報機能を備えてあって、論理積発報を行なう
ためにインテリジエンス型煙感知器2の組合せたアドレ
ステーブルを記憶部10にキーボード12より設定記憶させ
ることができるようになっている。更に受信機1では要
注意警報を発報できるようになっており、要注意警報の
必要なインテリジエンス型煙感知器2を各別に選定した
アドレステーブルをキーボード12により記憶部10に設定
記憶させることができるようになっている。 しかして受信機1では記憶部10によって設定してある
アドレス順に信号回線lの回線電圧又は電流に第2図に
示すように電送信号Vsを重畳させて順次サイクリックに
伝送して、各インテリジエンス型煙感知器2を呼出して
夫々の煙感知器2から弁別された検出煙濃度データと夫
々の煙検知部19の機能停止の監視情報とを返送信号とし
て送出させ、各インテリジエンス型煙感知器2の状態を
チェックするのである。 さて今所定アドレのインテリジエンス型煙感知器2の
返送信号を受信機1が受信すると、演算信号処理回路8
では記憶部10に記憶設定してある当該インテリジエンス
型煙感知器2の火災発生判定のための設定濃度と、返送
信号中の検出煙出濃度データとを比較し、検出煙濃度デ
ータが設定させる濃度より小さければ、火災発生なしと
演算信号処理回路部8は判定するのである。逆に設定濃
度以上であれば、設定時間を火災判定用タイマによって
カウントするのである。そして上述のサイクリックな呼
出しが繰返えされて返送される検出煙濃度データが設定
濃度以下とならない間内蔵タイマによるカウントは継続
され、そのカウントが終了して設定濃度以上の検出が設
定時間を越えたと判定すると、火災発生と判定し火災発
生をベル31等により発報するのである。ところが当該イ
ンテリジエンス型煙感知器2が要注意警報発報の対象と
して設定されている場合にはまず設定濃度より低く設定
したプリアラーム濃度と、検出煙濃度データとを比較
し、この比較判定が検出濃度データの方が低い場合には
要注意警報発報不要と判定するのである。そして逆に高
い場所には要注意警報用タイマによる所定時間カウント
を開始する。そして上述のサイクリックな呼出しが繰返
えされて、返送される検出煙濃度データがプリアラーム
濃度以下とならない間、要注意警報用タイマのカウント
は継続される。そしてカウントアップ時まで検出煙濃度
データがプリアラーム濃度を下回らなければ要注意と演
算信号処理回路部8は判定し、予備警報として要注意警
報を発生するのである。 ところで要注意警報用タイマのカウント期間中におい
て検出煙濃度データが設定濃度を越えると、火災判定用
タイマがカウントを開始し、上述の火災発生判定を行な
うのである。そしてこの火災判定用タイマのカウント中
に検出煙濃度データが設定濃度以下に低下すると低下し
た時点までのカウント時間を記憶加算し、火災判定用タ
イマのカウントをリセットする。そしてその加算結果が
要注意に対応する所定時間以下であれば、要注意警報の
処理ルーチンに戻るのである。更に上述の検出煙濃度デ
ータ設定濃度を越える期間の加算値が所定時間以上に達
すると演算信号処理回路部8は要注意と判定し、要注意
警報を発報するのである。 さて上述の火災発生判定時において、当該インテリジ
エンス型煙感知器2が論理積発報を行なうように設定さ
れているものであるか否かにも同じに判定され、否であ
れば火災発生の警報が受信機1より発報される。また論
理積発報を行なうように設定されているものであれば、
当該インテリジエンス型煙感知器2と組合せ設定してあ
る他のインテリジエンス型煙感知器2も火災発生と判定
されたか否かの判断を為し、その判断が「YES」となれ
ば火災発生の警報が受信機1より発報されるのである。
火災発生判定が行なわれると、当該インテリジエンス型
煙感知器2に対応して予め連動設定されている防排煙装
置や、消化装置等に制御信号を受信機1は出力して夫々
作動させ、また表示部17、17′において作動中の感知器
や装置を示す表示を行なうとともに、地区別の火災表示
を行なうのである。 尚上述の要注意警報設定は全インテリジエンス型煙感
知器2を対象にして設定する方がのぞましい、設定濃
度、時間設定を低感度に設定している場合はこの限りで
はない。また同一信号回線lに接続してある煙感知器2
の内少なくとも2つの煙感知器2が要注意警報を発報す
ると火災発報と判定するようにしてもよい。 また論理積発報は組合せた全インテリジエンス型煙感
知器2が全ての火災発生検出と判定された際に行なうの
であるが、例えばコンピュータルームや図書室等貴重な
ものを設置又は収納している場所に設けたインテリジエ
ンス型煙感知器2が最初に、或は途中で火災発生検出と
判定された場合にはその時点で火災発生と判定するよう
な優先判定機能を設けても勿論よい。また論理積発報は
防排煙装置、消化装置との連動動作に用いて、各別の煙
感知器2の火災発生判定時には火災発生を発報するよう
にしてもよい。 第6図は上述の火災発生判定並びに要注意警報の判定
に係る演算信号処理回路部8のフローチャートを示し、
また第7図(a)〜(d)は火災発生判定と、要注意警
報の判定の比較動作とインテリジエンス型煙感知器2の
検出煙濃度との関係を示している。第7図(a)はI、
II、IIIの3段階の火災発生の判定を行うための設定濃
度のレベルを示し、図においては設定濃度をIIのレベル
に設定し、このIIのレベルを越えた検出濃度が設定時間
T I以上継続した状態、つまり火災発生判定がなされる
状態を示している。第7図(b)は設定レベルIIを越え
た時間が設定時間T Iより短く、かつプリアラーム濃度
として選択設定されたレベルIを越えた時間が要注意を
弁別するための所定時間T IIより短い状態、つまり外乱
等による一時的な状態と判定され、火災発生の警報及び
要注意警報のいずれも発報しない状態を示す。第7図
(c)はレベルIが所定時間T II以上連続して継続した
状態、つまり火災または設定不良のいずれかで、要注意
警報を発報するのが必要であると判定される状態を示
す。また第7図(d)は設定レベルIIを検出煙濃度が間
欠的に越え、越えた時間の総計が所定時間T IIを越えた
状態を示し、この状態も第7図(c)と同様に要注意警
報を発報するのが必要であると判定される状態を示す。 しかして上述の要注意警報の発報により、設定不良を
容易に発見することができ、又システム設置後における
各煙感知器2の設定感度の較正ができ、誤報のないシス
テムの最適化が図れるのである。 ところで第6図のフローチャートに示すところの火災
濃度レベルシフトとは次のようなもので、その設定は受
信機1のキーボード12によって各別のインテリジエンス
型煙感知器2に対応できるようになっている。つまり例
えば設定時間が6秒で、設定濃度が10%である組合わせ
を標準感度とすると、この標準感度より低感度に設定し
てあるインテリジエンス型煙感知器2の感度が1段高く
なるように、設定された火災感度レベルシフトの対象イ
ンテリジエンス型煙感知器2に対応する設定時間又は設
定濃度のいずれか一方或は両者を演算信号処理回路部8
が火災発生判定時に切替えるのである。従って火災発生
判定と同時に、対象インテリジエンス型煙感知器2に対
応する火災検出感度が高くなって、延焼状態を速やかに
検出することが可能となるのである。 ところで昼間と夜間、人のいるときと無人のとき等の
環境及び管理状態の変化に応じて、各インテリジエンス
型煙感知器2に対応する火災検出感度を変えたい場合が
あるが、本システムではキーボード12からの命令入力
や、或は予め設定した時間において自動的に加えられる
命令によって選択設定されたインテリジエンス型煙感知
器2の感度を切換える感度レベルシフト機能を演算信号
処理回路部8に持たしてある。つまり昼間或は有人入期
間中のたばこの煙等の誤動作が起きやすいときには低感
度に切換えるか、逆に誤報発生時に対処できる昼間或は
有人期間中には高感度に設定して夜間或は無人期間中に
は低感度に設定するのである。この場合感度変更要素は
設定時間を長時間側に切換えるか或は長時間側に設定さ
れている場合には設定濃度を1段低く設定するようにプ
ログラムしておけばよい。 更に本システムでは所定の煙感知器2に対応して連動
する消化装置や、防排煙装置の外部機器を設けて自動的
に対応する煙感知器2において火災発生判定が為される
と、対応外部機器を動作させる連動機能を備えているわ
けであるが、キーボード12により連動する煙感知器2を
指示設定すると、当該煙感知器2に対応する設定濃度を
自動的に低感度側に切替設定する連動レベル設定機能を
備えている。 さて上述のように火災発生又は要注意警報の発報が受
信機1で行なわれると、当該感知器2に対して受信機1
より次のアクセス時に発報確認情報が伝送信号Vsとして
送られ、当該煙感知器2ではこの情報を受信すると演算
信号処理回路部26の働きにより発光ダイオード30を点灯
して動作表示を行なうのである。この表示は施工、メン
テナンス等の試験動作時においてはシステム機能が正常
に動作したのか否かの判定を容易にする。さて前記発報
確認情報を受信したインテリジエンス型煙感知器2では
バックアップ機能である一般型感知器としての出力を停
止するようにフェイルセーフ回路部28の動作を制御させ
るのである。 次にインテリジエンス型煙感知器2側の動作について
説明する。煙感知器2の煙検知部19は発光部19aより発
射される光が煙によって散乱したり、或は遮断されたり
して受光部19bに受光するのを検知してその受光量、つ
まり煙濃度に応じたアナログ信号を零レベルシフト回路
部20と出力回路部21を介して発生するようになっている
ものである。この出力回路部21より出力したアナログ信
号はレベル弁別回路部24によって上述の3段の検出煙濃
度レベルに弁別され、この弁別されたデータが演算信号
処理回路部26に取込まれ、このデータに基づいて結合回
路部27を介して検出煙濃度データとし受信機1へ返送さ
れるのである。勿論弁別することなくアナログ信号をA/
D変換し、その検出煙濃度の生のデータを返送するよう
にしてもよい。 フェイルセーフ回路部28はレベル弁別回路部24によっ
て弁別された低感度に対応する検出があればこの検出期
間を内蔵タイマでカウントして所定時間を越えると信号
回線lを抵抗を介して短絡し一般型煙感知器と同様なレ
ベル信号VLを結合回路部27より出力するようになってお
り、例えばCPUを用いた演算信号処理回路部26がノイズ
等でトラブルを起こしても演算信号処理回路部26の動作
にかかわりなく煙検出信号を発生させることができ、所
謂バックアップ機能を発揮できるのである。勿論当該演
算信号処理回路部26が正常で、検出煙濃度データを返送
している場合には受信機1側からの発報確認情報で上述
のようにフェイルセーフ回路部28からの煙検出信号の出
力は停止させられるようになっている。尚、フェイルセ
ーフ回路部28はレベル弁別回路部24に4段目の高濃度の
煙濃度検出レベルの弁別機能を設け、レベル弁別回路部
24がこの高濃度の煙濃度を検出した際に動作するように
しても勿論よい。 零レベルシフト回路部20は煙感知部19の光学系部19c
が汚れたり、劣化した場合に生じる零レベルの補正を行
なうための回路である。つまり煙濃度が零のときの煙検
知部19の出力レベルを零レベルとすると、この零レベル
が初期状態では第8図で示すようにイ点に設定されてい
たのに、汚れや劣化によってロ又はハ曲線のように段々
と上昇又は低下し始めるわけであるが、零レベルシフト
回路部20はこの上昇又は低下を検出して常にロ又はハ曲
線に対応するように零レベルをシフトさせるのである。
またセルフチェック回路部23は零レベルシフト回路部20
の零レベルシフトの範囲が第9図に示すx、x′の範囲
を越えた場合機能停止と判定し、機能停止検出信号を機
能停止判定回路部22へ出力するのである。尚零レベルシ
フトの範囲は煙検出部19の煙検出能力や、許容される汚
れ、劣化度合によって決定される。さて機能停止判定回
路部22では機能停止検出信号の入力と同時に出力を“L"
から“H"に切替えて煙検出部19の機能が停止したことを
演算信号処理回路部26へ伝えるのである。演算信号処理
回路26は受信機1よりの呼出し時に機能停止データを伝
送して受信機1側へ知らされ、受信機1側では当該煙感
知器2の煙検知部19の機能が停止したことを表示部17又
は17′で表示するのである。従ってこの表示があれば管
理者は当該煙感知器2の交換が直ちに行なえ、失報を未
然に防止できるのである。 このように本システムでは受信機1及び煙感知器2の
両者をインテリジェンス化することによって機能分担を
図り、更に一般型煙感知器3a、3bの混在を許し、システ
ムの信頼性高めてあり、しかも受信機1からインテリジ
エンス型の煙感知器2を常時呼出すことによって煙感知
器2からの検出煙濃度データの監視と煙感知器2状態を
常時監視し、確実なシステムの運用を図っている。 [発明の効果] 本発明は検出煙濃度の対応したアナログデータをデジ
タル変換して形成せる検出信号を出力する煙感知器と、
該煙感知器に信号回路を介して接続され、煙感知器の検
出煙濃度が設定検出煙濃度を越えかつ設定時間継続した
ことを検知すると火災と判定する火災判定手段を有した
受信機とを備えてあるので、従来のように煙濃度だけで
感度が決まっているものに比較して、一時的な煙発生
や、外乱によって誤動作する恐れが少なくなり、その結
果誤報もなくなって高い信頼性が得られ、誤報を恐れて
システムを停止状態にする等という誤った使い方も無く
なって、火災発生を確実に警報できるという効果を奏
し、更に受信機に設定濃度より低く設定したプリアラー
ム濃度を前記煙検出濃度が越えかつ所定時間継続したこ
とを検知するか、前記設定濃度を検出煙濃度が越えた時
間の総計が決定時間以上であることを検知すると要注意
警報を発するプリアラーム手段を有してあるので、予備
警報を本警報の前に発することができ、その結果実際に
火災が発生せず、誤報の場合においては、感度設定の参
考として使用することができて最適な感度に夫々の煙感
知器を設置状態に対応して設定でき、システムの信頼性
の向上を図ることができ、特に設定濃度を越えることが
頻繁に起きるが所定時間継続することがなく、従来では
要注意警報が発せられることもない事象に対しても、本
発明では要注意警報を発することができることになり、
従来知られている火災発生パターンとは違う火災発生事
象にも対応することができ、そのため失報の発生か一層
少なくなり、信頼性の向上が図れることができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の概略全体構成図、第2図は同上使用の
信号波形図、第3図は同上の受信機の回路ブロック図、
第4図は同上のインテリジエンス型煙感知器の器体部の
分解斜視図、第5図は同上のインテリジエンス型煙感知
器の回路ブロック図、第6図は同上の動作説明用のフロ
ーチャート、第7図(a)〜(d)は同上の動作説明
図、第8図、第9図は同上の零レベルシフト回路部の動
作説明図であり、1は受信機、2はインテリジエンス型
煙感知器、3aは一般型煙感知器、3bは一般型熱感知器、
8,16は演算信号処理回路部、10,14は記憶部、12,15はキ
ーボード、lは信号回線、31はベル、Vsは伝送信号、VL
はレベル信号である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−154995(JP,A) 特開 昭57−60493(JP,A) 特開 昭57−196397(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出煙濃度に対応した検出信号を出力する
    煙感知器と、該煙感知器に信号回線を介して接続され、
    煙感知器の検出煙濃度が設定濃度を越えかつ設定時間継
    続したことを検知すると火災と判定する火災設定手段並
    びに、前記設定濃度より低く設定したブリアラーム濃度
    を前記検出煙濃度が越えかつ所定時間継続したことを検
    知するか、前記設定濃度を検出煙濃度が越えた時間の総
    計が前記所定時間以上あることを検知すると要注意警報
    を発するプリアラーム手段を有した受信機とを備えて成
    ることを特徴とすると火報システム。
  2. 【請求項2】同一信号回線に接続した複数の煙感知器の
    内少なくとも2以上の煙感知器が要注意警報を発すると
    火災発生と設定するようにして成ることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の火報システム。
  3. 【請求項3】前記複数段に設定した設定濃度と複数段に
    設定した設定時間とを夫々各別に選択設定する選択設定
    手段を受信機に設けて成ることを特徴とする特許請求の
    範囲第2項又は第3項記載の火報システム。
  4. 【請求項4】信号回線に所定濃度の煙や熱を感知すると
    信号回線電圧レベルや電流レベル等のレベルを所定レベ
    ルに変えてレベル信号として受信機側へ検出出力を伝送
    する一般型感知器を接続し、検出煙濃度に対応した検出
    信号を発生する煙感知器からは前記信号回線に重畳させ
    た伝送信号により前記検出信号に基づいて検出データを
    受信機へ送信するようにして成ることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項又は第2項又は第3項記載の火報シス
    テム。
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