JP2804793B2 - 蓄積型火災警報装置 - Google Patents

蓄積型火災警報装置

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JP2804793B2
JP2804793B2 JP18455289A JP18455289A JP2804793B2 JP 2804793 B2 JP2804793 B2 JP 2804793B2 JP 18455289 A JP18455289 A JP 18455289A JP 18455289 A JP18455289 A JP 18455289A JP 2804793 B2 JP2804793 B2 JP 2804793B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、蓄積型の火災警報装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 例えば煙を検出することにより火災監視を行う煙感知
器のような火災検出部の場合、タバコ等の一過性の煙に
より誤って火災発生情報を出力してしまうという誤動作
を防ぐため、火災検出部が火災を検知したときに即座に
火災発生情報を出さず、火災検出部で火災が所定時間も
しくは所定回数に渡って検知された場合に火災発生情報
を出力するという、いわゆる蓄積型の火災警報装置は知
られている。
これら火災警報装置においては、例えば火災検出部は
受信部に接続され、火災検出部が火災と判断した場合に
のみ火災発生情報を受信部に送出し、受信部が蓄積動作
を行うという、いわゆるディジタル式の火災警報装置
と、受信部が火災検出部から周期的にアナログ・データ
を火災発生情報として収集し、その収集されたアナログ
・データに基づいて受信部が蓄積動作を行うという、い
わゆるアナログ式の火災警報装置と、がある。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、このような受信部で蓄積動作を行う型の火
災警報装置に適用されるべく意図されたものである。従
来、火災警報装置は、一般に、受信部と火災検出部とが
電源兼信号伝送線でもって接続されたいわゆる有線式で
あるが、本発明の目的は、有線式や、ワイヤレス等の無
線式を問わず、火災監視を行うに適した蓄積型の火災警
報装置を提供することである。
一般に有線式の場合、火災検出部に対する電源は電源
兼信号伝送線を介して供給されるが、無線式の場合すな
わち火災検出部から受信部に送出される情報信号が光信
号等の空間的に伝送される信号の場合は、例えば内蔵電
池が用いられるため、内蔵電池の長寿命化を計りつつ最
適な蓄積動作を行わせるようにすることが望ましい。本
発明はこのような無線式の場合にも最適に動作する蓄積
型の火災警報装置を提供しようとするものである。この
ように最適に動作すべく構成された火災警報装置は、ま
た、有線式の火災警報装置に対しても良好に適用され得
るのが好ましい。
[問題点を解決するための手段及び作用] 従って、本発明によれば、周期的に火災監視を行い、
火災状態を検知するごとに火災検出信号を出力する火災
現象検出手段と、該火災現象検出手段が火災検出信号を
出力するごとに起動され、該火災現象検出手段が火災検
出信号を出力しないときには前記火災監視の前記周期よ
りも長い第1の所定時間経過後にタイム・アップして正
常信号を出力する第1の計時手段と、前記火災現象検出
手段から得られる火災検出信号や前記第1の計時手段か
ら得られる正常信号を含む情報信号を伝送するための検
出部用伝送手段と、を有する火災検出部、及び 該火災検出部の前記検出部用伝送手段から伝送される
前記情報信号を受信する受信部用受信手段と、該受信部
用受信手段が前記火災検出信号を最初に受信したときに
起動され、前記正常信号を受信したときにクリアされ、
クリアされることなく蓄積時間を表わす第2の所定時間
が経過するとタイム・アップして火災発生情報を出力す
る第2の計時手段と、を有する受信部、 を備えたことを特徴とする蓄積型火災警報装置が提供さ
れる。
火災検出部からは、火災状態を検知している間は火災
検出信号が伝送され、火災状態を検知しなくなると正常
信号が出力される。受信部では、最初に火災検出信号を
受信したときに第2の計時手段が起動されて蓄積時間の
計数を開始し、その動作中に正常信号を受信しなければ
蓄積時間経過後にタイム・アップして火災発生情報を出
力する。
このように受信部では、正常信号を受信しない限りタ
イム・アップして火災発生情報を出力するようにしてい
るので、蓄積動作中に伝送路が遮断された場合でも、す
なわち有線式の場合は伝送路の例えば熱による断線等に
より伝送路が遮断された場合でも、また、無線式の場合
は例えば煙の充満等により伝送路が遮断された場合で
も、受信部側で火災発生情報は生じて火災であることが
知られている。
また、本発明によれば、周期的に火災監視を行い、火
災状態を検知するごとに火災検出信号を出力する火災現
象検出手段と、該火災現象検出手段が火災検出信号を出
力するごとに起動され、該火災現象検出手段が火災検出
信号を出力しないときには前記火災監視を行う前記周期
よりも長い第1の所定時間経過後にタイム・アップして
正常信号を出力する第1の計時手段と、前記火災現象検
出手段から得られる火災検出信号や前記第1の計時手段
から得られる正常信号を含む情報信号を伝送するための
検出部用伝送手段と、を有する火災検出部、及び 該火災検出部の前記検出部用伝送手段から伝送される
前記情報信号を受信する受信部用受信手段と、該受信部
用受信手段が前記火災検出信号を最初に受信したときに
起動され、前記正常信号を受信したときにクリアされ、
クリアされることなく蓄積時間を表わす第2の所定時間
が経過するとタイム・アップする第2の計時手段と、前
記火災検出信号を受信するごとに起動され、前記正常信
号を受信したときにクリアされ、再起動されることなく
前記火災監視の周期よりも長い第3の所定時間が経過す
るとタイム・アップする第3の計時手段と、前記第2の
計時手段がタイム・アップしかつ前記第3の計時手段が
動作中のときに火災発生情報を出力し、前記第2及び第
3の計時手段の双方がタイム・アップした場合に火災発
生情報及び伝送路遮断情報を出力する判別手段と、を有
する受信部、 を備えたことを特徴とする蓄積型火災警報装置が提供さ
れる。
火災検出部からは、火災状態を検知している間は火災
検出信号が伝送され、火災状態を検知しなくなると正常
信号が出力される。受信部では、最初に火災検出信号を
受信したときに第2の計時手段が起動されて蓄積時間の
計数を開始し、その動作中に正常信号を受信しなければ
蓄積時間経過後にタイム・アップして火災発生情報を出
力する。受信部の第3の計時手段は、さらに、火災検出
信号を受信するごとに起動され、正常信号を受信したと
きにクリアされ、再起動されることなく火災監視の周期
よりも長い第3の所定時間が経過するとタイム・アップ
して伝送路遮断を知らせるようにしている。
このように受信部では、まず、正常信号を受信しない
限りタイム・アップして火災発生情報を出力するように
しているので、蓄積動作中に伝送路が遮断された場合で
も、すなわち有線式の場合は伝送路の例えば熱による断
線等により伝送路が遮断された場合でも、また、無線式
の場合は例えば煙の充満等により伝送路が遮断された場
合でも、受信部側で火災発生情報は生じて火災であるこ
とが知らされる。それと同時に、火災検出信号を受信す
るごとに起動される第3の計時手段がタイム・アップし
た場合には伝送路遮断情報が出力されるようにしている
ので、蓄積動作中に、火災を検出した火災検出部あるい
は伝送路に異常が生じた場合には、例えば火災検出部が
火災によって故障したり機能を喪失した場合、伝送路の
燃焼(有線の場合)、煙の充満(光無線式の場合)等が
生じた場合には、それを受信部側で知ることができる。
また、本発明によれば、周期的に火災監視を行い、火
災状態を検知するごとに火災検出信号を出力する火災現
象検出手段と、該火災現象検出手段が火災検出信号を出
力するごとに起動され、該火災現象検出手段が火災検出
信号を出力しないときには前記火災監視を行う前記周期
よりも長い第1の所定時間経過後にタイム・アップして
正常信号を出力する第1の計時手段と、前記火災現象検
出手段から得られる火災検出信号や前記第1の計時手段
から得られる正常信号を含む情報信号を伝送するための
検出部用伝送手段と、を有する火災検出部、及び 該火災検出部の前記検出部用伝送手段から伝送される
前記情報信号を受信する受信部用受信手段と、該受信部
用受信手段が前記火災検出信号を最初に受信したときに
起動され、前記正常信号を受信したときにクリアされ、
クリアされることなく蓄積時間を表わす第2の所定時間
が経過するとタイム・アップする第2の計時手段と、前
記火災検出信号を受信するごとに起動され、前記正常信
号を受信したときにクリアされ、再起動されることなく
前記火災監視の周期よりも長い第3の所定時間が経過す
るとタイム・アップする第3の計時手段と、前記第2の
計時手段がタイム・アップしかつ前記第3の計時手段が
動作中のとき、または前記第2の計時手段が動作中でか
つ第3の計時手段がタイム・アップした場合に火災発生
情報を出力する判別手段と、を有する受信部、 を備えたことを特徴とする蓄積型火災警報装置が提供さ
れる。
火災検出部からは、火災状態を検知している間は火災
検出信号が伝送され、火災状態を検知しなくなると正常
信号が出力される。受信部では、最初に火災検出信号を
受信したときに第2の計時手段が起動されて蓄積時間の
計数を開始し、その動作中に正常信号を受信しなければ
蓄積時間経過後にタイム・アップして火災発生情報を出
力する。受信部の第3の計時手段は、さらに、火災検出
信号を受信するごとに起動され、正常信号を受信したと
きにクリアされ、再起動されることなく火災監視の周期
よりも長い第3の所定時間が経過するとタイム・アップ
し、この時、第2の計時手段が動作中であれば火災発生
情報を出力するようにしている。
このように受信部では、まず、正常信号を受信しない
限りタイム・アップして火災発生情報を出力するように
するとともに、火災検出信号を受信するごとに起動され
る第3の計時手段がタイム・アップした場合には直ちに
火災発生情報が出力されるようにしているので、蓄積動
作中に、火災を検出した火災検出部あるいは伝送路に異
常が生じた場合には、例えば火災検出部が火災によって
故障したり機能を喪失した場合、伝送路の燃焼(有線の
場合)、煙の充満(光無線式の場合)等が生じた場合に
は、それを受信部側で知ることができる。
なお、本発明は、前記火災検出部から前記受信部に送
出される前記情報信号が、光信号等の空間的に伝送され
る信号である場合に一層効果的に適用され得る。
[実施例] 以下、本発明の一実施例について図に基づいて説明す
る。
第1図は、火災検出を行って火災情報の伝送を行う感
知器部(火災検出部)10の内部回路を示し、第2図は、
感知器部10から伝送される情報を受信するコントローラ
(受信部)20の内部回路を示している。
感知器部10は、熱、煙等に基づいて検出された火災情
報やその他の情報を発光制御回路102を介して赤外線領
域の光信号に変換して発光ダイオードLED10から伝送す
る。
コントローラ20は、感知器部10からの火災信号等の情
報を光ダイオードPD20並びに受光回路202を介して受信
して各種判断を行いその判断結果の表示等を行うと共
に、該受信内容並びに判断結果等を、必要に応じて電話
伝送端末並びに内線等の電話線を介して電話伝送により
監視盤に報知もしくは通報を行うか、もしくは防災セン
タにおける火災受信機等へ有線または無線にて報知を行
う。
なお、好適な実施例として火災情報を赤外光の光信号
により無線式で報知もしくは伝送するものについて説明
するが、これは単に説明のためであり、本発明は光信号
以外の例えば有線式で火災情報を伝送する場合にも適用
可能なものである。
第1図の感知器部10の回路図において、 MPU1は、マイクロプロセッサ、 ROM11は、プログラム用の記憶領域、 RAM11は、作業用の記憶領域、 101は、光送受信部16における光受信部すなわち光ダ
イオードPD10を介して受光信号を取り込む受光回路、 102は、同じく光送受信部16における光送信部すなわ
ち発光ダイオードLED10を介して送出する信号の発光を
制御する発光制御回路であり、送光信号は本実施例で
は、38KHzの搬送波を使用し、パルス変調してコード化
した火災情報等の信号を940nm前後の近赤外光で2〜3
回繰り返し送信するものとしている。
103は、一旦動作した火災感知器12を復旧させるため
の復旧回路、 104は、火災感知器12が発報した場合にそれを検出す
る火災発報検出回路、 105は、火災感知器12の脱落や接触不良等の異常の検
出を行う感知器異常検出回路、 106は、火災感知器12の試験を行うための試験回路、 107は、伝送路としての光路の遮断等を検出するため
に定期的に発光部LED10から光を発光させるための第1
の時間間隔を設定する第1のタイマ回路である。第1の
時間間隔は30秒から30分程度までの適当な時間間隔に設
定され得るが、本実施例では8分としてある。
108は、感知器試験が行われる際に試験表示灯L1の発
光制御を行う試験表示灯回路、 109は、内蔵電源すなわち電池電圧の監視を行う電池
電圧監視回路、 110は、蓄積動作を行うために、3.5秒ごとに火災監視
を行っている火災感知器12が最初に火災を感知したとき
に起動もしくはセットされ、3.5秒よりもわずかに大き
い第2の時間間隔(本実施例では4秒とする)を計数し
たときにタイム・アップする第2のタイマ回路である。
該第2のタイマ回路110は、火災感知器12が3.5秒ごとに
火災を感知するごとに再セットされて4秒の計数を最初
から始めるが、もし火災感知器12が火災を感知しなくな
ると、4秒後にタイム・アップし、これにより火災状態
がなくなったことを知ることができる。
111は、感知器部10を設置する際に操作される設置試
験設定スイッチSW1の操作信号に基づいて、光送受信部1
6から設置試験用の光信号を発光もしくは受光させる設
置試験設定回路、 IF101〜IF111は、インターフェース、である。
第2図のコントローラ20の回路図において、 MPU2は、マイクロプロセッサ、 ROM21は、プログラム用の記憶領域、 RAM21は、作業用の記憶領域、 201は、光送受信部22における光信号送出部すなわち
発光ダイオードLED20から送出される光信号の発光を制
御する発光制御回路、 202は、同じく光送受信部22における光信号受信部す
なわち光ダイオードPD20により受光される光信号の受光
を制御する受光回路、 203は、同じく光送受信部22における発光ダイオードL
ED21から発光されるバースト光信号の発光を制御するバ
ースト発光回路、 204は、最初に火災が感知されてから、感知器部10の
第2のタイマ回路110と協働して蓄積動作を行うため
に、例えば1分の時間間隔に設定される第1のプログラ
ム・タイマ、 205は、感知器部10の第1のタイマ回路107と協働して
光路遮断を検出するために、例えば17分の時間間隔に設
定される第2のプログラム・タイマ、 206は、表示灯L21〜L29の点灯制御を行う表示灯点灯
制御回路であり、ここに表示灯L21〜L26は感知器部10か
ら送出される光情報に応じて点灯されるものである。L
21は火災表示灯、L22は蓄積中表示灯、L23は試験表示
灯、L24は光路遮断表示灯、L25は電池交換表示灯、L26
は感知器異常表示灯、L27は電源表示灯、L28は移報停止
表示灯、L29は蓄積解除表示灯、である。火災表示灯L21
は感知器部10から送出された光情報が火災発生の旨を表
わす場合に点灯され、蓄積中表示灯L22が点灯したとき
は火災発生の監視のために蓄積動作を行っていることを
示し、そして該光路遮断表示灯L24が点灯したときは感
知器部10とコントローラ20との間の光路が遮断されたこ
とを示す。
207は、ブザーBを鳴動させる鳴動回路、 208は、火災信号等を、火災受信機や電話伝送端末等
に対して移報を行う移報回路、 209は、同じく火災受信機や電話伝送端末等に対して
データを出力するデータ出力回路、 210は、同じく火災受信機や電話伝送端末等からデー
タを入力するデータ入力回路、 211は、最初に火災信号を受信した後の蓄積動作中に
煙等により光路が遮断された場合にそれを検知するため
に、例えば5秒または9秒程度(本実施例では5秒とす
る)に設定される第3のプログラム・タイマ、 IF201〜IF211は、インターフェース、である。
以上の構成において、最初に、信号の伝送形態につい
て説明する。以下に説明していくように、本実施例にお
いて、感知器部10及びコントローラ20間で授受される信
号は、 感知器部10からコントローラ20に対しては、火災情
報、点検完了情報、感知器の異常情報(感知器脱落情
報、電圧低下情報等)、正常情報、設置試験情報、が送
出され、 また、コントローラ20から感知器部10に対しては試験
指令としてのバースト信号が送出されるものとしてい
る。
これらの伝送情報は例えば4ビットのディジタルの信
号形態で伝送することにより識別可能である。また、こ
れらの情報に対して感知器部のアドレスを示すアドレス
情報を付加するようにしても良い。アドレス情報を付加
する場合には、各情報信号は例えばアドレス情報の4ビ
ットと情報内容の4ビットの8ビット情報とすることが
できる。
以下、第1図及び第2図の動作を、第3A図、第3B図、
第4図、第5A図及び第5B図のフローチャートに従って説
明する。
第3A図及び第3B図は、感知器部10の動作を説明するた
めのフローチャートであり、第3A図のIII1及びIII2をそ
れぞれ第3B図のIII1及びIII2に接続することにより1つ
のフローチャートを構成する。
最初に初期設定が行われ(ステップ502)、その後、
割込待機状態に入る(ステップ504)。
割込入力が有れば(ステップ506)、それが火災割込
か(ステップ508)、脱落割込か(ステップ530)、電圧
低下割込か(ステップ534)、第1タイマ割込か(ステ
ップ538)、受光割込か(ステップ542)、第2タイマ割
込か(ステップ550)、設置試験割込か(ステップ55
4)、が判定され、対応の割込内容が処理された後、ま
た割込待機状態に戻る。
第4図並びに第5A図及び第5B図はコントローラ20の動
作を説明するためのフローチャートであり、第5A図及び
第5B図は、第5A図のV1及びV2をそれぞれ第5B図のV1及び
V2に接続することにより1つのフローチャートを構成す
る。
第4図において最初に初期設定が行われ(ステップ60
2)、その後、受光信号が有ったか否か(ステップ60
4)、第1のプログラム・タイマ割込が有ったか否か
(ステップ606)、そして第2のプログラム・タイマ割
込が有ったか否か(ステップ616)についての判定が行
われる。
受光信号が有った場合には(ステップ604のY)、す
なわち光ダイオードPD20で受光信号を受け、それが受光
回路202及びインターフェースIF202を介して取り込まれ
たことが判定されると、第5A図及び第5B図に一層詳細に
示される受光信号処理(ステップ700)が行われる。第5
A図及び第5B図における受光信号処理(ステップ700)で
は、受光信号が火災信号か(ステップ702)、異常信号
か(ステップ724)、電圧低下信号か(ステップ730)、
正常信号か(ステップ734)、点検完了信号か(ステッ
プ740)、点検信号か(ステップ752)、復旧信号か(ス
テップ766)等が判定される。
感知器部10及びコントローラ20が割込を待機している
状態で、火災や光路遮断等が発生した場合の動作を以下
に説明していく。
火災動作 実際の火災異常が生じた場合の本実施例における蓄積
型の煙感知器の動作について説明する。
すなわち、本実施例では感知器部10の火災感知器12は
散乱光式の煙感知器としており、図示していないが発光
部と受光部とを備え、発光部は所定時間ごとに例えば2
〜4秒ごと(本実施例では3.5秒ごととする)に発光
し、規定量以上の煙が存在する場合に発光部から煙で散
乱して受光部に至る散乱光を検知することにより煙検出
信号を出力するようにしている。そして該散乱光式の煙
感知器12から煙検出信号が出力される都度、感知器部10
は該煙検出信号を本実施例では光信号に変換し火災信号
として光ダイオードPD10からコントローラ20に送出す
る。
これと関連して、感知器部10には、火災異常が解消さ
れて火災感知器12がもはや煙検出信号すなわち火災異常
信号を出力しなくなったか否かを監視するために、第2
の所定時間、例えば3.5秒よりもわずかに大きい4〜6
秒(本実施例では4秒とする)を計数してタイム・アッ
プする第2のタイマ回路110が設けられている。該第2
のタイマ回路110は、3.5秒ごとの検知動作において規定
量以上の煙が検出されるごとに再セットされるが、も
し、3.5秒ごとの検知動作において規定量以上の煙が検
出されなかった場合には4秒経過後にタイム・アップす
る。この第2のタイマ回路110のタイム・アップにより
感知器部10はコントローラ20に対して正常信号を送出
し、これによりコントローラ20では火災感知器12で煙検
出信号がもはや検出されなかったことを知ることができ
る。
コントローラ20においては、感知器部10から最初に煙
検出信号すなわち火災信号が送出されてきてから所定時
間の間(本実施例では1分間とする)、正常信号が送出
されて来ない場合に、火災異常と判定するものとしてい
る。すなわち、コントローラ20には最初の煙検出信号す
なわち火災信号の受信により計数動作を開始し1分を計
数した時点でタイム・アップする第1のプログラム・タ
イマ204が設けられており、この第1のプログラム・タ
イマ204は、感知器部10から送出された正常信号を受信
した場合にクリアされる。従って、1分間の間、火災感
知器12が煙検出信号を間欠的に出力し続けることにより
第2のタイマ回路110がタイム・アップすることなく、
正常信号がコントローラ20に対して送出されて来ない場
合には、第1のプログラム・タイマ204がタイム・アッ
プして火災異常動作が取られることとなる。
このように最初の火災信号の受信後、1分の間、正常
信号が発生されない場合に、すなわち1分間継続して火
災信号が発生され続けた場合に火災異常動作を取らせる
ようにしているので、最初の煙検出信号がタバコ等の一
過性の煙であった場合等の誤報は避け得る。
コントローラ20にはさらに、最初の煙検出信号すなわ
ち火災信号の受信により計数動作を開始し煙等の存在に
よりその後の火災信号が受信されなかった場合に5秒を
計数した時点でタイム・アップする第3のプログラム・
タイマ211が設けられており、この第3のプログラム・
タイマ211は、感知器部10から送出された正常信号を受
信した場合にクリアされる。
第3のプログラム・タイマ211がタイム・アップした
場合は、第1のプログラム・タイマ204がタイム・アッ
プして火災異常と判断されたとき、煙等による光路遮断
の異常も存在することを知らせるようにしている。
以下、火災異常動作について実際の動作に則してより
詳細に説明する。
最初に感知器部10側の動作について説明すると、図示
しない発光部−受光部間に規定量以上の煙が存在するこ
とにより火災感知器12が煙検出信号を出力したことを火
災発報検出回路104が検出したならば火災割込が発生す
る(ステップ508のY)。火災割込が発生すると、点検
フラグがオンであるか否かの判定が行われるが、この点
検フラグは後述するように試験中にオンされるものであ
り(ステップ546)、今は試験中ではないので点検フラ
グはオフである(ステップ510のN)。従って、インタ
ーフェースIF102を介して発光制御回路102に火災信号が
セットされ(ステップ524)、これにより火災異常を表
わす光信号が、発光ダイオードLED10からコントローラ2
0に対して送出される。
火災異常を表わす光信号すなわち火災信号が送出され
てしまうと、3.5秒後に火災感知器12に再度火災監視動
作を行わせるため、インターフェースIF103を介して復
旧回路103をセットすることにより(ステップ526)、火
災動作した火災感知器12を復旧させると共に、インター
フェースIF110を介して第2のタイマ回路110がセットさ
れ(ステップ528)、最後に、後述する第1のタイマ回
路107が再セットされて(ステップ520)、割込待機状態
に戻る(ステップ522)。
火災異常状態すなわち規定量以上の煙が存続している
ならば、3.5秒後に再度火災発報検出回路104は火災感知
器12からの煙検出信号を検出して火災割込が生じ(ステ
ップ508のY)、火災信号がコントローラ20に対して送
出され(ステップ524)、この火災信号送出の動作は火
災異常状態すなわち規定量以上の煙が存続する限り続
く。その都度、第2のタイマ回路110は再セットされる
から(ステップ528)、第2のタイマ割込(ステップ55
0)が発生してコントローラ20に対して正常信号が送出
されることはない。その後、コントローラ20に対して3.
5秒ごとの火災信号が送出され続け、前述したように最
初の火災信号の受信から1分が経過するとコントローラ
20では実際の火災が発生したと判断して火災発報を行う
等の適当な火災異常動作が取られる。
しかしながら、途中で火災異常状態が無くなったなら
ば、火災発報検出回路104による火災割込は生ぜず、従
って第2のタイマ回路110はセットもしくは再セットさ
れないので第2の所定時間すなわち4秒が経過した時点
でタイム・アップし、インターフェースIF110を介して
第2のタイマ割込を発生する(ステップ550のY)。第
2のタイマ割込が発生すると、発光制御回路102に正常
信号がセットされ発光ダイオードLED10から正常を表わ
す光信号が送出される(ステップ552)。この正常を表
わす光信号が受信されると、コントローラ20では火災発
報を行うための蓄積動作すなわち1分の時間計数が解除
される。
次に、コントローラ20側の動作について説明する。火
災異常状態が生じて、感知器部10から送信された(ステ
ップ524)火災信号が、コントローラ20側で最初に受信
されれば(ステップ702のY)、蓄積モードか否かが判
定されるが、本実施例では蓄積モードで動作している場
合を説明しており、この判定は蓄積モードである(ステ
ップ704のY)。従って、次に、第1のプログラム・タ
イマ204が起動され(ステップ708)、蓄積中を示す表示
灯L22が点灯され(ステップ710)、第3のプログラム・
タイマ211が起動され(ステップ711)、後述する第2の
プログラム・タイマ205が停止され(ステップ712)、そ
してステップ604に戻って次の受光信号を待機しつつ、
第1のプログラム・タイマ204及び第2のプログラム・
タイマ205の割込を監視する(ステップ606及び616)。
次の受光信号が受信され(ステップ604のY)、それ
が火災信号であると判定されれば(ステップ702の
Y)、今度は第1のプログラム・タイマ204は起動中で
あるので(ステップ706のY)、単に、第3のプログラ
ム・タイマ211を再起動もしくは再セットし(ステップ7
11)かつ第2のプログラム・タイマ205を停止しただけ
で(ステップ712)、さらに次の受光信号を待機する状
態に戻る(ステップ604)。この間、第1のプログラム
・タイマ204は時間を計数し続け、また第3のプログラ
ム・タイマ211は再起動されることにより5秒の時間計
数を最初から始める。
感知器部10において、もし、火災異常状態が継続して
3.5秒ごとに火災信号(ステップ524)を送出し続け、そ
れがコントローラ20側で受信され続けると、コントロー
ラ20では第1のプログラム・タイマ204が時間を計数し
続け、その後1分が経過した時点で該第1のプログラム
・タイマ204はタイム・アップ信号を出力して第1のプ
ログラム・タイマ割込が発生する(ステップ606の
Y)。
また、もし、感知器部10において火災異常状態が継続
して3.5秒ごとに火災信号を送出し続けている間に、感
知器部10とコントローラ20との間の信号伝送路に煙が存
在する等の理由により感知器部10からの火災信号がコン
トローラ20に達しなかった場合、コントローラ20側で5
秒間継続して火災信号を受信しないと第3のプログラム
・タイマ211がタイム・アップする。このように第3の
プログラム・タイマ211がタイム・アップした後でも、
すなわち最初に火災信号を受信して、一度、第1のプロ
グラム・タイマ204が起動された後に火災信号を受信し
なくなった場合でも、正常信号を受信しなければ第1の
プログラム・タイマ204は計数動作を継続するから、そ
の後、1分が経過すると該第1のプログラム・タイマ20
4はタイム・アップ信号を出力して第1のプログラム・
タイマ割込が発生する(ステップ606のY)。
従って、第1のプログラム・タイマ割込が発生すると
(ステップ606のY)、次に、第3のプログラム・タイ
マ211のタイム・アップによる第3のプログラム・タイ
マ割込の発生が有ったか否かについても判定される(ス
テップ607)。
もし、第3のプログラム・タイマ割込の発生が無かっ
たと判定されたならば(ステップ607のN)、蓄積中表
示灯L22が消灯されると共に火災表示灯L21が点灯され
(ステップ608)、鳴動回路207を動作させることにより
ブザーBを鳴動させ(ステップ610)、そして移報可能
状態に設定されている場合には(ステップ612のN)移
報回路208に火災信号を例えば自己アドレスを付加する
等して出力する(ステップ614)ことにより図示しない
火災受信機もしくは電話伝送端末等への移報を行うとい
う、いわゆる火災動作が取られて火災であることが知ら
される。
逆に、第3のプログラム・タイマ割込の発生が有った
と判定されたならば(ステップ607のY)、先程と同様
に蓄積中表示灯L22の消灯及び火災表示灯L21の点灯に加
うるに、光路遮断表示灯L24が点灯され(ステップ62
2)、先程と同様に鳴動回路207を動作させることにより
ブザーBを鳴動させ(ステップ624)、そして移報可能
状態に設定されている場合には(ステップ626のN)、
火災信号に加うるに光路遮断信号をも、自己アドレスを
付加する等して移報回路208に対して出力することによ
り(ステップ628)、図示しない火災受信機もしくは電
話伝送端末等への移報を行うという、いわゆる火災動作
が取られて火災であることが知らされる。
また、もし、最初に火災信号を受信した後(ステップ
702のY)、第1のプログラム・タイマ204が時間の計数
動作(ステップ706のY)を行っている間に、感知器部1
0において火災異常状態がなくなると3.5秒ごとに火災監
視を行う火災感知器12は火災異常信号を出力しなくなり
(ステップ508のN)第2のタイマ回路110のセット(ス
テップ528)が行われなくなるので、4秒経過後に該第
2のタイマ回路110がタイム・アップすることにより第
2のタイマ割込が発生して(ステップ550)、正常信号
が送出される(ステップ552)。
感知器部10からこのようにして送出された正常信号が
コントローラ20で受信されると(ステップ734のY)、
蓄積中表示灯L22が消灯される(ステップ736)と共に、
第1及び第3のプログラム・タイマ204及び211がクリア
され、かつ後述する第2のプログラム・タイマ205は再
セットされ(ステップ738)、これにてコントローラ20
での蓄積動作は終了する。
なお、上記実施例では、蓄積動作中である第1のプロ
グラム・タイマ204による動作中に、光路遮断、すなわ
ち伝送路遮断の判別用の第3のプログラム・タイマ211
がタイム・アップすると、第1のプログラム・タイマ20
4が正常信号を受信することなくタイム・アップした時
に、火災信号とともに光路遮断信号を出力している。
しかし、蓄積動作中に第3のプログラム・タイマ211
がタイム・アップすることは、火災の拡大により感知器
部10が異常を生じたか、もしくは光路中に煙が侵入する
等して伝送不能状態を生じた可能性が十分に考えられ
る。
このため、コントローラ20において、第3のプログラ
ム・タイマ211がタイム・アップした時に第3のプログ
ラム・タイマの割込を発生するようにし、この割込が発
生した時に第1のプログラム・タイマ204が動作中、す
なわち蓄積動作中であるか判別し、蓄積動作中であれば
直ちに火災信号を移報回路208等から出力させる等の火
災動作を行うようにしてもよい。この時、同時に光路遮
断表示灯L24を点灯させるようにしてもよい。なお、第
3のプログラム・タイマの動作時間は、感知器部10から
の火災検出信号の受信周期の2倍以上が有利である。
復旧動作 火災異常状態に対する対処が行われた後など、コント
ローラ20を復旧させるため復旧信号が発生される。この
ような復旧信号は、コントローラ20に設けられた図示し
ない復旧スイッチ等を人為的に操作することにより発生
されるようにしても良いし、また、同じく図示しない別
途に設けられる携帯用のリモート・コントローラ等を人
為的に操作することにより例えば光信号でコントローラ
20に対して送出され、それをコントローラ20側で受信す
ることにより復旧割込として発生するようにしても良い
し、また、図示しない火災受信機等から復旧命令が送出
され、それをコントローラ20の例えばデータ入力回路21
0で受信することにより復旧割込として発生するように
しても良い。どのような態様の発生であっても復旧信号
が生じるとコントローラ20の復旧動作が行われる。
コントローラ20において復旧信号が発生すると(ステ
ップ766のY)、火災表示灯L21等が消灯され(ステップ
768)、第1及び第3のプログラム・タイマ204及び211
がクリアされかつ第2のプログラム・タイマ205が再セ
ットされ(ステップ770)、鳴動回路207がオフされ(ス
テップ772)、最後に復旧動作の確認のために鳴動回路2
07が短時間動作される(ステップ764)。これにより通
常の火災監視状態に戻される。
なお、この復旧動作により、表示灯L21〜L26をも消灯
する動作が行われるようにしているので、後述する光路
遮断異常、感知器電池の電圧低下異常、または脱落等の
感知器異常等が生じたときに、それぞれ光路遮断表示灯
L24、感知器電池交換表示灯L25、感知器異常表示灯L26
等の表示灯を消灯させる目的でもこの復旧動作は行われ
る。
その他の動作 その他の動作の例を示せば、本実施例における光信号
による伝送形式の場合には、例えば感知器部10及びコン
トローラ20間に光路遮断が生じて両者間で信号の送受を
行うことができなくなった場合に対する光路遮断異常動
作や(ステップ538、616)、定期検査時等に感知器部を
試験するための感知器試験動作(ステップ752、542、74
0)や、システムを最初に設置する際に感知器部10とコ
ントローラ20との間での光信号の受光感度調整を人為的
に行うための設置試験動作(ステップ554)や、感知器
部の脱落等、感知器部に何等かの異常が生じた場合に対
する感知器異常動作(ステップ530、724)や、感知器が
例えば内蔵電池で動作しているような場合等に電源電圧
の低下に対する電圧低下異常動作(ステップ534、73
0)、等が挙げられる。これら動作のうち、システム内
容によりあるものは不要とされたり、逆に、ここに示し
ていない他の動作が必要とされたりする。以下、概略的
にそれら動作について説明すると、 ・・・光路遮断・・・ 通常の設置状態で感知器部10及びコントローラ20間に
光路遮断が生じた場合、すなわち両者間で信号の送受を
行うことができなくなった場合の動作について説明す
る。前述した第3のプログラム・タイマ211による光路
遮断の検知は、火災異常状態の存続時における煙等によ
る光路遮断の検知を意図したものであるが、ここで説明
する光路遮断の検知は、通常の設置状態における光路遮
断の検知を意図している。
感知器部10側には、第1の所定時間、例えば8分を計
数するごとにタイム・アップして第1の所定時間経過信
号(8分経過信号)を出力する第1のタイマ回路107が
設けられる。第1のタイマ回路107が8分おきに該第1
の所定時間経過信号を出力するごとに、第1のタイマ割
込が生じ(ステップ538のY)、発光制御回路102に正常
信号がセットされることにより、感知器部10からは発光
ダイオードLED10により正常信号が送出される(ステッ
プ540)。正常信号が送出されてしまうと第1のタイマ
回路107は再セットされ(ステップ520)、再度、最初か
ら8分の時間を計数し始める。
コントローラ20側には、8分(第1の所定時間)より
長いある時間、例えば本実施例では2倍強の17分を計数
した時点でタイム・アップして光路遮断信号を出力する
第2のプログラム・タイマ205が設けられており、該第
2のプログラム・タイマ205は、感知器部10からの正常
信号がコントローラ20で受信されるごとに再セットされ
る。
これにより、光路が遮断されていない場合には、コン
トローラ20側に設けられた第2のプログラム・タイマ20
5は、少なくとも8分ごとに受信される正常信号(ステ
ップ734のY)により再セットされるので(ステップ73
8)、タイム・アップすることはなく、第2のプログラ
ム・タイマ割込は発生しない(ステップ616のN)。
もし、光路遮断が生じて感知器部10から正常信号が送
出されて来なくなった場合に、コントローラ20の第2の
プログラム・タイマ205が17分経過後にタイム・アップ
すると、第2のプログラム・タイマ割込が発生し(ステ
ップ616のY)、光路遮断表示灯L24が点灯されると共に
(ステップ618)、鳴動回路207が短時間動作し(ステッ
プ620)、このようにして光路遮断が生じたことを知ら
せる。
なお、第2のプログラム・タイマ205の設定時間が8
分の2倍強の17分という値になっているのは、感知器部
10が正常信号を送出したときに光路間を例えば人がちょ
うど通過した等の光路遮断異常とは言えない程の何等か
の偶然によりコントローラ20が正常信号を受信すること
ができず、これにより第2のプログラム・タイマ205が
早い時期にタイム・アップして誤った異常信号を発生し
てしまうという不具合を阻止することにある。
また、光路の確認のためには、第1のタイマ回路107
が8分ごとにタイム・アップすることにより感知器部10
から出力される正常信号に限らず、どんな信号であって
も、要するに感知器部10から発光された信号が確実にコ
ントローラ20により受光されるということが確認できれ
ば良い。この理由のため、本実施例では、感知器部10の
発光制御回路102から、後述する種々の光信号が発光さ
れるごとに(ステップ512、524、532、536、552、55
6)、第1のタイマ回路107を再セットし(ステップ52
0)、光路確認のための正常信号を送出するためにそこ
からさらに8分を計数するようにしている。これによ
り、感知器部10から光信号を送出する回数を低減でき、
感知器部10の電源を例えば内蔵電池としているような場
合には電源の長寿命化に大いに役立つ。
・・・感知器試験動作・・・ 例えば設置時の受光感度調整が完了した後や、定期検
査等、感知器部10の動作試験を行う場合には、感知器部
10に対して感知器試験信号が人為的に発生される。この
ような感知器試験信号は、コントローラ20に設けられた
図示しない感知器試験スイッチ等を人為的に操作するこ
とにより該コントローラ20から感知器部10に対して例え
ば光信号等で発生されるようにしても良いし、また、同
じく図示しない別途に設けられる携帯用のリモート・コ
ントローラ等を感知器部10に向けて人為的に操作するこ
とにより例えば光信号で発生され、それを感知器部10側
で受信して感知器試験動作が行われるようにしても良
い。
コントローラ20に設けられている感知器試験スイッチ
が操作された場合を仮定して話を進めると、かかる感知
器試験スイッチの操作によりコントローラ20において点
検信号が発生し(ステップ752のY)、まず、バースト
発光回路203がオンされることにより感知器試験信号と
してのバースト信号が発光ダイオードLED21から発光さ
れ(ステップ754)、該バースト信号は感知器部10の光
ダイオードPD10で受光されることとなる。バースト発光
回路203がオンされると共に、表示灯制御回路206を介し
て試験表示灯L23が点灯され(ステップ756)、また、鳴
動回路207が短時間動作され(ステップ758)、このよう
にして操作者に試験動作の開始を告げる。その後バース
ト発光回路203はオフされる(ステップ760)。
感知器部10側において受光割込が有すると、すなわち
光ダイオードPD10、受光回路101及びインターフェースI
F101を介して受光信号が検出され、それがコントローラ
20からの感知器試験信号としてのバースト信号であると
判別されると(ステップ542のY)、インターフェースI
F106を介して試験回路106に試験もしくは点検信号をセ
ットし(ステップ544)、点検フラグをセットし(ステ
ップ546)、そして試験中であることを表示するために
インターフェースIF108を介して試験表示灯回路108をセ
ットすることにより試験表示灯L1を点灯させる(ステッ
プ548)。その後、前述の第1のタイマ回路107を再セッ
トした後(ステップ520)、割込待機状態(ステップ52
2)に戻る。
試験回路106に試験もしくは点検信号をセットしたこ
とにより(ステップ544)、試験回路106は動作を開始し
て自己の感知器部10の試験を自動的に行う。すなわち、
火災感知器12が煙による光の散乱光を受光して信号を出
力する散乱光式の煙感知器の場合には散乱光と同等の光
を図示しない試験用発光素子から発光させ、また、熱式
の感知器の場合には図示しないヒータ等で自動的に加熱
する等の試験動作を行う。もし、火災感知器12が正常に
火災感知を行うものならば、試験回路の動作により火災
信号を出力し、それが火災発報検出回路104で検出さ
れ、火災割込が発生することとなる(ステップ508の
Y)。
火災割込が発生すると、点検フラグが立っているか否
かが判定され(ステップ510)、今は試験中でありステ
ップ546で点検フラグがセットされているので、ここで
の判定は「肯」すなわち「Y」となる。従って、インタ
ーフェースIF102を介して発光制御回路102に点検完了信
号がセットされ(ステップ512)、これにより点検もし
くは試験が正常に完了したことを表わす光信号が、発光
ダイオードLED10からコントローラ20に対して送出され
る。
試験が正常に完了したことを表わす光信号、すなわち
点検完了信号が送出されてしまうと、インターフェース
IF108を介して試験表示灯回路108がクリヤされて試験表
示灯L1が消灯されると共に(ステップ514)、点検フラ
グがクリヤされ(ステップ516)、そして火災動作した
火災感知器12を復旧すべくインターフェースIF103を介
して復旧回路103がセットされる(ステップ518)。最後
に前述の第1のタイマ回路107を再セットし(ステップ5
20)、割込待機状態に戻り(ステップ522)、これにて
受光割込(ステップ542のY)による火災感知器12の試
験動作は終了する。
ステップ512で感知器部10から送出された点検完了信
号がコントローラ20で受信されると(ステップ740の
Y)、さらに高位の受信機や中継器等に電話線等で報知
を行う移報回路208に対して移報禁止命令が出力され
(ステップ742)、火災表示灯L21及び試験表示灯L23
点灯され(ステップ744)、そして鳴動回路207が短時間
動作されてブザーBを短時間鳴動させる(ステップ74
6)。この一連の点灯及び鳴動動作により操作者は試験
結果が良好であったことを知ることができる。その後、
火災表示灯L21及び試験表示灯L23は消灯され(ステップ
748)、移報回路208は点検完了信号の受信前の状態、す
なわち本実施例の場合、移報禁止命令を解除した状態に
戻される(ステップ750)。
・・・設置試験動作・・・ 本実施例のように、感知器部10とコントローラ20との
間での信号伝送を光によるワイヤレスで行うようにする
場合には、システムを最初に設置する際、感知器部10と
コントローラ20との間での光信号の受光感度調整を人為
的に行うべく、第1図に示された感知器部10の設置試験
設定スイッチSW1が手動で操作される。該スイッチ操作
信号は設置試験設定回路111によりインターフェースIF1
11を介して設置試験設定信号としてマイクロプロセッサ
MPU1側に取り込まれ(ステップ554のY)、これにより
インターフェースIF102を介して発光制御回路102に設置
試験信号がセットされることにより発光ダイオードLED1
0から所定の光出力が発光される(ステップ556)。この
光出力がコントローラ20で最適に受光されるように感知
器部10とコントローラ20との抵抗関係を人為的に調整す
ることが可能であり、このようにしてコントローラ20と
感知器部10との間の受光感度調整が行われる。このよう
な調整が完了すると、設置試験設定スイッチSW1は手動
で開放され、スイッチSW1の開放されたのが検知される
と(ステップ558のY)、発光制御回路102(インタフェ
ースIF102)での設置試験信号はクリアされ(ステップ5
60)、前述した理由により第1のタイマ回路107が再セ
ットされた後(ステップ520)、割込待機状態に戻る
(ステップ522)。
・・・感知器異常動作・・・ 脱落異常等の設置状態に関する何等かの感知器異常が
生じ、それが感知器脱落検出回路105により検出される
と、インターフェースIF105を介してマイクロプロセッ
サMPU1側に脱落異常信号が取り込まれることにより脱落
割込(ステップ530)が生じる。
脱落割込が発生すると(ステップ530のY)、発光制
御回路102に異常信号がセットされて発光ダイオードLED
10から異常を表わす光信号が送出される(ステップ53
2)。その後第1のタイマ回路107が再セットされ(ステ
ップ520)、割込待機状態に戻る(ステップ522)。
このようにして感知器部10から送出された異常信号
が、コントローラ20の受光回路202で受光されると(ス
テップ724のY)、インターフェースIF206及び表示灯点
灯制御回路206を介して感知器異常表示灯L26が点灯され
(ステップ726)、かつ鳴動回路207が短時間動作される
(ステップ728)。感知器異常表示灯L26の点灯により、
操作者もしくは管理者は、感知器部10に脱落等の何等か
の異常が生じたことを知ることができる。
・・・電圧低下異常動作・・・ 感知器部10が内蔵電池で動作しているような場合に
は、電池電圧監視回路109が内蔵電池の電源電圧を監視
している。該監視回路109が内蔵電池の電圧低下を検出
すると、その検出信号がインターフェースIF109を介し
てマイクロプロセッサMPU1側に取り込まれることにより
電圧低下割込(ステップ534)が生じる。電圧低下割込
が発生すると(ステップ534のY)、発光制御回路102に
電圧低下信号がセットされ発光ダイオードLED10から電
圧低下を表わす光信号が送出される(ステップ536)。
その後、第1のタイマ回路107が再セットされて(ステ
ップ520)割込待機状態に戻る(ステップ522)。
感知器部10から送出された電圧低下信号がコントロー
ラ20で受光されると(ステップ730のY)、感知器電池
交換表示灯L25が点灯され(ステップ732)、鳴動回路20
7が短時間動作され(ステップ728)、これにより操作者
は感知器部10の電池を交換すべきであることを知ること
ができる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、火災検出部からの火災
検出信号を最初に受信した後、正常信号を受信しない限
り、受信部は火災発生情報を出力するようにしているの
で、蓄積動作中に伝送路が遮断された場合でも火災発生
を確実に知らせることができるという効果がある。ま
た、第3の計時手段は火災検出信号を受信するごとに起
動され、再起動されることなくタイム・アップすると伝
送路遮断情報を出力するようにしているので、火災発生
情報が出力されたとき伝送路遮断の有無を知ることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、感知器部(火災検出部)10の内部回路を示す
図、第2図は、コントローラ(受信部)20の内部回路を
示す図、第3A図及び第3B図は、感知器部10の動作を説明
するためのフローチャート、第4図、第5A図及び第5B図
は、コントローラ20の動作を説明するためのフローチャ
ート、である。図において、10は感知器部(火災検出
部)、16は感知器部の光送受信部(検出部用送信手
段)、20はコントローラ(受信部)、22はコントローラ
の光送受信部(受信部用受信手段)、である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 清隆 東京都千代田区九段南4丁目7番3号 能美防災株式会社内 (72)発明者 浅野 辰己 東京都千代田区九段南4丁目7番3号 能美防災株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 17/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周期的に火災監視を行い、火災状態を検知
    するごとに火災検出信号を出力する火災現象検出手段
    と、該火災現象検出手段が火災検出信号を出力するごと
    に起動され、該火災現象検出手段が火災検出信号を出力
    しないときには前記火災監視の前記周期よりも長い第1
    の所定時間経過後にタイム・アップして正常信号を出力
    する第1の計時手段と、前記火災現象検出手段から得ら
    れる火災検出信号や前記第1の計時手段から得られる正
    常信号を含む情報信号を伝送するための検出部用伝送手
    段と、を有する火災検出部、及び 該火災検出部の前記検出部用伝送手段から伝送される前
    記情報信号を受信する受信部用受信手段と、該受信部用
    受信手段が前記火災検出信号を最初に受信したときに起
    動され、前記正常信号を受信したときにクリアされ、ク
    リアされることなく蓄積時間を表わす第2の所定時間が
    経過するとタイム・アップして火災発生情報を出力する
    第2の計時手段と、を有する受信部、 を備えたことを特徴とする蓄積型火災警報装置。
  2. 【請求項2】周期的に火災監視を行い、火災状態を検知
    するごとに火災検出信号を出力する火災現象検出手段
    と、該火災現象検出手段が火災検出信号を出力するごと
    に起動され、該火災現象検出手段が火災検出信号を出力
    しないときには前記火災監視を行う前記周期よりも長い
    第1の所定時間経過後にタイム・アップして正常信号を
    出力する第1の計時手段と、前記火災現象検出手段から
    得られる火災検出信号や前記第1の計時手段から得られ
    る正常信号を含む情報信号を伝送するための検出部用伝
    送手段と、を有する火災検出部、及び 該火災検出部の前記検出部用伝送手段から伝送される前
    記情報信号を受信する受信部用受信手段と、該受信部用
    受信手段が前記火災検出信号を最初に受信したときに起
    動され、前記正常信号を受信したときにクリアされ、ク
    リアされることなく蓄積時間を表わす第2の所定時間が
    経過するとタイム・アップする第2の計時手段と、前記
    火災検出信号を受信するごとに起動され、前記正常信号
    を受信したときにクリアされ、再起動されることなく前
    記火災監視の周期よりも長い第3の所定時間が経過する
    とタイム・アップする第3の計時手段と、前記第2の計
    時手段がタイム・アップしかつ前記第3の計時手段が動
    作中のときに火災発生情報を出力し、前記第2及び第3
    の計時手段の双方がタイム・アップした場合に火災発生
    情報及び伝送路遮断情報を出力する判別手段と、を有す
    る受信部、 を備えたことを特徴とする蓄積型火災警報装置。
  3. 【請求項3】周期的に火災監視を行い、火災状態を検知
    するごとに火災検出信号を出力する火災現象検出手段
    と、該火災現象検出手段が火災検出信号を出力するごと
    に起動され、該火災現象検出手段が火災検出信号を出力
    しないときには前記火災監視を行う前記周期よりも長い
    第1の所定時間経過後にタイム・アップして正常信号を
    出力する第1の計時手段と、前記火災現象検出手段から
    得られる火災検出信号や前記第1の計時手段から得られ
    る正常信号を含む情報信号を伝送するための検出部用伝
    送手段と、を有する火災検出部、及び 該火災検出部の前記検出部用伝送手段から伝送される前
    記情報信号を受信する受信部用受信手段と、該受信部用
    受信手段が前記火災検出信号を最初に受信したときに起
    動され、前記正常信号を受信したときにクリアされ、ク
    リアされることなく蓄積時間を表わす第2の所定時間が
    経過するとタイム・アップする第2の計時手段と、前記
    火災検出信号を受信するごとに起動され、前記正常信号
    を受信したときにクリアされ、再起動されることなく前
    記火災監視の周期よりも長い第3の所定時間が経過する
    とタイム・アップする第3の計時手段と、前記第2の計
    時手段がタイム・アップしかつ前記第3の計時手段が動
    作中のとき、または前記第2の計時手段が動作中でかつ
    第3の計時手段がタイム・アップした場合に火災発生情
    報を出力する判別手段と、を有する受信部、 を備えたことを特徴とする蓄積型火災警報装置。
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