JP2792676B2 - 光ワイヤレス式火災報知設備 - Google Patents

光ワイヤレス式火災報知設備

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JP2792676B2 JP1163670A JP16367089A JP2792676B2 JP 2792676 B2 JP2792676 B2 JP 2792676B2 JP 1163670 A JP1163670 A JP 1163670A JP 16367089 A JP16367089 A JP 16367089A JP 2792676 B2 JP2792676 B2 JP 2792676B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ワイヤレス感知器とコントローラとの間で
光信号により双方向に送受信を行う光ワイヤレス式火災
報知設備に関し、特に、リモート・コントローラからワ
イヤレス感知器に光信号の試験命令を直接送信できない
場合でも、リモート・コントローラからコントローラを
介してワイヤレス感知器に試験命令を送信することので
きる光ワイヤレス式火災報知設備に関するものである。
[従来技術並びにその問題点] 通常、火災報知設備の信号伝送は、有線方式で行われ
ている。しかしながら、部屋のレイアウト変更が頻繁に
行われる場合には、有線方式では非常な手間がかかり簡
単には対応できないという問題がある。また、設置する
環境に柔軟に対応し、空調の換気流、部屋の使われ方を
考慮した上で最適位置に火災感知センサを配置するため
には、配線に左右されず、任意の位置に自由に取付られ
るコードレス方式の伝送方式が望まれるところである。
一般的には、コードレス方式としては、電波を使用す
るが、最近のオフィスに多く見られるOA機器(電子機
器)の発生するノイズ、違法無線等に起因する誤動作、
伝送不良に対して適切な対策がなく、防災用としては実
用化が困難であった。
また、例えば特開昭59−160294号公報に参照されるよ
うに、携帯装置から光信号により試験要求を発生してワ
イヤレス感知器の試験を行う装置も提案されているが、
感知器が携帯装置から直視できない位置にある場合に
は、試験命令を送信することができないという問題点が
あった。
[問題点を解決するための手段] 本発明による光伝送方式によれば、耐ノイズ性、伝送
不良に対して高い信頼性をもち、また、火災時の発煙に
よる視界悪化に対しても使用可能であり、かつ、コード
レスによる設置の自由度を拡げた火災報知設備が提供さ
れる。
具体的には、本発明によれば、火災現象を検知したと
きに空間伝送される光信号により火災情報を出力するワ
イヤレス感知器と、 前記ワイヤレス感知器に対して光信号による送受信が
可能な位置に設けられたコントローラと、 前記ワイヤレス感知器及び前記コントローラの少なく
とも一方に対して、光信号により少なくとも送信を行う
移動自在なリモート・コントローラとを備え、 前記ワイヤレス感知器及び前記コントローラは、光信
号により互いに双方向に送受信を行う光ワイヤレス式火
災報知設備であって、 前記ワイヤレス感知器は、 光信号の送受信を行う受信手段及び送信手段と、 前記火災情報を出力するための火災現象検出手段と、 前記火災現象検出手段の試験を行うと共に試験結果情
報を出力する試験手段とを有し、 前記コントローラ及び前記リモート・コントローラの
少なくとも一方から第1の試験命令を受信したときに前
記試験手段を動作させ、 前記火災情報及び前記試験結果情報を光信号として少
なくとも前記コントローラに送信し、 前記リモート・コントローラは、 前記第1の試験命令及び第2の試験命令の一方を外部
操作により選択するための入力手段と、 前記第1及び第2の試験命令を光信号として送信する
送信手段とを有し、 前記第1の試験命令が選択されたときには、前記第1
の試験命令を前記ワイヤレス感知器に送信し、 前記第2の試験命令が選択されたときには、前記第2
の試験命令を前記コントローラに送信し、 前記コントローラは、 光信号の送受信を行う受信手段及び送信手段と、 前記受信手段の受信内容を表示する表示手段とを有
し、 前記ワイヤレス感知器から受信される前記火災情報及
び前記試験結果情報を前記表示手段に表示させ、 前記リモート・コントローラから受信される前記第2
の試験命令に応答して、前記第1の試験命令を前記ワイ
ヤレス感知器に送信することを特徴とする火災報知設備
が提供される。
[作用] 火災検出部から送出される情報信号、並びに移動用送
信部から送出される要求信号はすべて光信号に変換され
コードレスで送信されるので、耐ノイズ性、伝送不良に
対して高い信頼性を持つと共に、コードレスによる設置
の自由度は大いに拡げられ、また、設置の自由度が広い
ので火災時の発煙による視界悪化の影響を極力避けるよ
うに設置することが可能である。
例えば、ワイヤレス感知器に第1の試験命令(試験信
号)を送信する場合に、リモート・コントローラからワ
イヤレス感知器を直視できなくても、リモート・コント
ローラからコントローラに第2の試験命令を送信するこ
とにより、コントローラからワイヤレス感知器に第1の
試験命令を送信することができる。
中継器−火災受信機間に電話回線を使用し、電話伝送
装置により信号の送受を行う複合伝送方式火災報知設備
にあっては、最寄りの電話機の電話線に伝送端末装置を
接続することにより、配線工事を大幅に省略でき、かつ
電話の持つ広域接続により遠隔地にも容易に火災信号を
伝えることが可能である。
[実施例] 第1図は、本発明のワイヤレス火災警報システムの構
成を概略的に示す図であり、図において、10は、熱、煙
等に基づく火災検出を行ってそれを赤外線領域の光信号
に変換してワイヤレスで情報を送出するワイヤレス火災
感知器であり、感知器の検出部自体は本実施例では煙の
散乱光により煙の存在を検出する型の光電式煙感知器と
している。20は、ワイヤレス火災感知器10からの火災信
号等を受信して各種判断を行いその判断結果の表示等を
行うと共に、該受信内容並びに判断結果等を、必要に応
じて電話伝送端末並びに内線等の電話線を介して電話伝
送により監視盤に報知もしくは通報を行うか、もしくは
防災センタにおける火災受信機等へ有線またはワイヤレ
スにて報知を行うコントローラ、30は、感知器10及びコ
ントローラ20に対して試験指令等の各種指令を送出する
ことができる、携帯用のリモート・コントローラであ
る。
第1図において、一般に1つの領域例えば1つの室
に、感知器10は1つまたは2つ以上が配置され、コント
ローラ20は1つまたは2つ以上の感知器10からの光信号
を受信できるように一領域に1つだけが配置されても良
いし、また各感知器ごとに1つのコントローラ20を設け
るようにしても良い。従って、1つのコントローラ20だ
けが設けられる場合には、1つまたは2つ以上の感知器
10の光送出部すなわち発光部と1つのコントローラ20の
受光部とは、コントローラ20が1つまたは2つ以上の感
知器10からの光信号を受信することができるように配向
され、また、各感知器10に対してコントローラ20が1つ
ずつ設けられる場合には、コントローラ20は対応の感知
器からの光信号だけを受信できるように配向される。こ
れにより、所定の時間間隔ごとに(本実施例では3.5秒
ごととする)火災監視を行っているワイヤレス感知器10
が火災の発生を検出した場合には、その火災発生の光情
報は対応のコントローラ20に向けて送出され、該コント
ローラ20はその情報を表示したり警報を発したりすると
共に、必要に応じて図示しない火災受信機に知らせるか
もしくは電話伝送端末を介して電話等により監視盤に知
らせる等が可能である。
このため、コントローラ20には、示されているように
その下部にワイヤレス感知器10もしくはリモート・コン
トローラ30からの光を送受信するための光送受信部22が
取り付けられており、また、9つの表示灯L21〜L29、並
びに電源スイッチSW21、移報停止スイッチSW22、及び蓄
積解除スイッチSW23、が設けられている。
表示灯L21〜L26はワイヤレス感知器10から送出される
光情報に応じて点灯される。火災表示灯L21が点灯した
ときはワイヤレス感知器10から送出された光情報が火災
発生の旨を表わす場合であり、蓄積中表示灯L22が点灯
したときは火災発生の監視のために蓄積動作中であるこ
とを示し、試験表示灯L23が点灯したときはワイヤレス
感知器10での試験結果が良好であったことを示し、光路
遮断表示灯L24が点灯したときはワイヤレス感知器10と
コントローラ20との間の光路が遮断されたことを示し、
電池交換表示灯L25が点灯したときはワイヤレス感知器1
0の電池に寿命がきたことを示し、そして感知器異常表
示灯L26が点灯したときはワイヤレス感知器10が脱落し
た等、感知器に何等かの異常が生じたことを示す。
電源スイッチSW21が押されれば、電源表示灯L27が点
灯してコントローラ20が動作可能状態となる。
移報停止スイッチSW22が押されないときは、ワイヤレ
ス感知器10から火災信号を受信した場合には、該火災信
号をコントローラ20から、図示しない監視盤や火災受信
機等への送出すなわち移報を行い、押されたときは移報
停止表示灯L28が点灯して、コントローラ20からの火災
信号の送出すなわち移報は停止される。
蓄積解除スイッチSW23が押されたときは蓄積解除表示
灯L29が点灯して、火災監視のための蓄積動作は行われ
ない。蓄積動作が行われない場合には、ワイヤレス感知
器10からの火災情報を表わす信号を受信するコントロー
ラ20は火災発生と判断して火災表示灯L21を点灯する。
蓄積解除スイッチSW23が押されないときは、火災監視の
ためのいわゆる蓄積動作として知られている動作が取ら
れ、ワイヤレス感知器10からの火災情報が最初に受信さ
れると、まず、蓄積中表示灯L22が点灯し、その後ワイ
ヤレス感知器10からの火災情報が所定回数に渡って受信
された場合、もしくは所定時間に渡って受信された場合
に火災発生と判断され、その時点で火災表示灯L21も点
灯する。
ワイヤレス感知器10は、煙感知を行う従来の感知器部
12と、感知器部12が着脱可能に装着され、感知器部12か
ら受けた検出信号等を光信号に変換して送出するための
感知器アダプタすなわち感知器送受信部14とから成り、
感知器送受信部14にはコントローラ20もしくはリモート
・コントローラ30との間で光信号の送受信を行うための
光送受信部16が設けられている、感知器アダプタすなわ
ち感知器送受信部14は天井面に設置されるが、必要に応
じて設置変更できるような構造となっている。
なお、本実施例では、ワイヤレス感知器10は、通常の
火災感知器本体(熱式、イオン式、光電式等)が送受信
部に着脱自在に取り付けられて構成される場合について
説明するが、火災感知器と送受信部とを一体にしてワイ
ヤレス感知器を構成することも可能である。
また、ワイヤレス感知器10は無線式のため、ワイヤレ
ス感知器自体の電源として電池が内蔵されており、この
ため、ワイヤレス感知器10の回路には、電池の長寿命化
を計るよう、後述するような工夫が為されている。
リモート・コントロール30には、コントローラ20もし
くはワイヤレス感知器10との間で光信号の送受信を行う
ための光送受信部32が設けられており、また、10個のス
イッチSW30〜SW39と2つの表示灯L31及びL32とが設けら
れている。
スイッチSW30は、感知器10の試験を行う際に感知器10
に対して感知器試験の光信号を送出するようリモート・
コントローラ30を感知器10に向けて操作される感知器試
験スイッチである。点検スイッチSW31も同じく感知器10
の試験を行うためのものであるが、この点検スイッチSW
31の場合はコントローラ20を介して感知器に試験を行わ
せるものである。すなわち、点検スイッチSW31は、コン
トローラ20に対して点検の光信号を送出するようリモー
ト・コントローラ30をコントローラ20に向けて操作さ
れ、これにより点検の光信号を受信したコントローラ20
は、感知器10に対して感知器試験の光信号を送出する。
なお、本明細書では、以下、「試験信号」と言う場合
には、コントローラ20からまたはリモート・コントロー
ラ30から、感知器10に対して送出される感知器試験のた
めの信号を意味し、「点検信号」と言う場合にはリモー
ト・コントローラ30からコントローラ20に対して送出さ
れる感知器試験のための信号を意味するものとする。
スイッチSW32はブザー停止スイッチであり、スイッチ
SW33は送信試験の際に操作される送信試験スイッチであ
り、スイッチSW34は、コマンド・オープン・スイッチと
称されるスイッチであり、スイッチSW35〜SW38を操作す
る前に操作されてそれらスイッチSW35〜SW38の操作を有
効とする。というのは、スイッチSW35〜SW38の操作は重
大な意味を持つので、それらの操作前にコマンド・オー
プン・スイッチSW34を操作させて誤操作を防ぐようにし
ている。
スイッチSW35は、コントローラ20から、図示しない監
視盤や火災受信機に対して情報の転送すなわち移報をコ
ントローラ20に行わせる場合に操作される移報スイッ
チ、スイッチSW36は移報を停止させる際に操作される移
報停止スイッチ、スイッチSW37はコントローラ20に蓄積
動作を行わせるための蓄積スイッチ、スイッチSW38は蓄
積解除スイッチ、そしてスイッチSW39は復旧スイッチで
ある。
第1図に示したワイヤレス感知器10、コントローラ2
0、及びリモート・コントローラ30の内部回路が、それ
ぞれ第2図、第3図及び第4図に示されている。
第2図のワイヤレス感知器10の回路図において、火災
感知器12を除く部分は、感知器アダプタすなわち感知器
送受信部14内に設けられており、 MPU1は、マイクロプロセッサ、 ROM11は、プログラム用の記憶領域、 RAM11は、作業用の記憶領域、 101は、光送受信部16における光受信部すなわち光ダ
イオードPD10を介して受光信号を取り込む受光回路、 102は、同じく光送受信部16における光送信部すなわ
ち発光ダイオードLED10を介して送出する信号の発光を
制御する発光制御回路であり、送光信号は本実施例で
は、38KHzの搬送波を使用し、パルス変調してコード化
した火災情報等の信号を940nm前後の近赤外光で2〜3
回繰り返し送信するものとしている。
103は、一旦動作した火災感知器12を復旧させるため
の復旧回路、 104は、火災感知器12が発報した場合にそれを検出す
る火災発報検出回路、 105は、火災感知器12が感知器アダプタ14から脱落し
た場合にそれを検出する感知器脱落検出回路、 106は、火災感知器12の試験を行うための試験回路、 107は、伝送路としての光路の遮断等を検出するため
に定期的に発光部LED10から光を発光させるための第1
の時間間隔を設定する第1のタイマ回路である。第1の
時間間隔は30秒から30分程度までの適当な時間間隔に設
定され得るが、本実施例では8分としてある。
108は、感知器試験が行われる際に試験表示灯L1の発
光制御を行う試験表示灯回路、 109は、内蔵電源すなわち電池電圧の監視を行う電池
電圧監視回路、 110は、蓄積動作を行うために、3.5秒ごとに火災監視
を行っている火災感知器12が最初に火災を感知したとき
に起動もしくはセットされ、3.5秒よりもわずかに大き
い第2の時間間隔(本実施例では4秒とする)を計数し
たときにタイム・アップする第2のタイマ回路である。
該第2のタイマ回路110は、火災感知器12が3.5秒ごとに
火災を感知するごとに再セットされて4秒の計数を最初
から始めるが、もし火災感知器12が火災を感知しなくな
ると、4秒後にタイム・アップし、これにより火災状態
がなくなったことを知ることができる。
111は、ワイヤレス感知器10を設置する際に操作され
る設置試験設定スイッチSW1の操作信号に基づいて、光
送受信部16から設置試験用の光信号を発光もしくは受光
させる設置試験設定回路、 IF101〜IF111は、インターフェース、である。
第3図のコントローラ20の回路図において、 MPU2は、マイクロプロセッサ、 ROM21は、プログラム用の記憶領域、 RAM21は、作業用の記憶領域、 201は、光送受信部22における光信号送出部すなわち
発光ダイオードLED20から送出される光信号の発光を制
御する発光制御回路、 202は、同じく光送受信部22における光信号受信部す
なわち光ダイオードPD20により受光される光信号の受光
を制御する受光回路、 203は、同じく光送受信部22における発光ダイオードL
ED21から発光されるバースト光信号の発光を制御するバ
ースト発光回路、 204は、最初に火災が感知されてから、ワイヤレス感
知器10の第2のタイマ回路110と協働して蓄積動作を行
うために、例えば1分の時間間隔に設定される第1のプ
ログラム・タイマ、 205は、ワイヤレス感知器10の第1のタイマ回路107と
協働して光路遮断を検出するために、例えば17分の時間
間隔に設定される第2のプログラム・タイマ、 206は、表示灯L21〜L29の点灯制御を行う表示灯点灯
制御回路、 207は、ブザーBを鳴動させる鳴動回路、 208は、火災信号等を、火災受信機や電話伝送端末等
に対して移報を行う移報回路、 209は、同じく火災受信機や電話伝送端末等に対して
データを出力するデータ出力回路、 210は、同じく火災受信機や電話伝送端末等からデー
タを入力するデータ入力回路、 IF201〜IF210は、インターフェース、である。
第4図のリモート・コントローラ30の回路図におい
て、 MPU3は、マイクロプロセッサ、 ROM31は、プログラム用の記憶領域、 RAM31は、作業用の記憶領域、 301は、光送受信部32における光信号送出部すなわち
発光ダイオードLED30から送出される光信号の発光を制
御する送信発光制御回路、 302は、同じく光送受信部32における光信号受信部す
なわち光ダイオードPD30により受光される光信号の受光
を制御する送信受光回路、 303は、表示灯L31及びL32の点灯時間を制御するため
に用いられるタイマ回路、 304は、スイッチSW30〜SW39からのスイッチ接点の入
力を制御するスイッチ入力回路、 305は、表示灯L31及びL32の点灯制御、並びにタイマ
回路303によりそれら表示灯の点灯時間の制御を行う点
灯回路、 IF301〜IF305は、インターフェース、である。
以上の構成において、最初に、信号の伝送形態につい
て説明する。以下に説明していくように、本実施例にお
いて、ワイヤレス感知器10、コントローラ20、及びリモ
ート・コントローラ30間で授受される信号は、 ワイヤレス感知器10からコントローラ20に対して送出
される、火災情報、点検完了情報、ワイヤレス感知器の
異常情報(感知器脱落情報、電圧低下情報)、正常情
報、設置試験情報、と、 リモート・コントローラ30からコントローラ20に対し
て送出される指令情報すなわち要求情報としての、移報
指令、移報停止指令、蓄積指令、蓄積解除指令、点検指
令、ブザー停止指令、送信試験指令、復旧指令、と、 リモート・コントローラ30からワイヤレス感知器10に
対して送出される指令情報すなわち要求情報としての、
試験指令、と、 の15の信号があり、このうち点検完了信号はリモート・
コントローラ30においても受信可能であり、また、コン
トローラ20がリモート・コントローラ30からの点検指令
を受信した場合には、試験指令はバースト信号としてコ
ントローラ20からもワイヤレス感知器10に対して送出さ
れる。これら15の信号の伝送方向が以下の表にまとめて
示されている。
これら15の情報は4ビットのディジタルの信号形態で
伝送することにより識別可能である。しかしながら、も
し、1つのコントローラ20が2つもしくはそれ以上のワ
イヤレス感知器10からの情報を受信する場合には、いず
れの感知器からの情報を受信したかをコントローラ20が
分かるように情報信号にアドレス情報を付加するように
しても良い。アドレス情報を付加する場合には、各情報
信号は例えばアドレス情報の4ビットと情報内容の4ビ
ットの8ビット情報とすることができる。
ワイヤレス感知器10は、前述したように内蔵電池を電
源として動作するので、消費電流を極力低く抑える必要
がある。従って、リモート・コントローラ30もしくはコ
ントローラ20からの試験要求すなわち試験指令を受ける
受光回路101(プリアンプ、信号識別部を含む)を常時
働かせておくことはできない。このため下記の方式によ
り、消費電力を低く抑えると共に、試験要求を常時受信
可能としている。
送出側のリモート・コントローラ30は、強力な時系列
パルスをリモート・コントローラ30側試験要求スイッチ
を押下している間送出する。感知器側受光部はフィル
タ、集光レンズを介して大面積の受光素子でパルス光を
受け、素子自体の起動力により直接コンパレータを駆動
する。
或るレベル以上の光受信によりコンパレータが受信判
定回路を起動し、パルスの時系列を判定し、試験指令で
あれば自己点検もしくは自己試験を開始する。
この方式では、受光部のプリアンプ部が省略でき、低
消費電力化が計られると共に、受信回路が簡略化でき価
格が低く抑えられる。
受信部は光量(赤外光)に応じて、リモート・コント
ローラ30以外の光源からの受光でも受信判定回路は起動
するが、リモート・コントローラ30からの信号の場合、
決められたパルス光であり、比較的容易に識別が可能で
ある。
以下、第2図〜第4図の動作を、第5A図及び第5B図、
第6図、第7A図〜第7C図、並びに第8A図及び第8B図のフ
ローチャートに従って説明するが、前提条件としてコン
トローラ20の蓄積解除スイッチSW23もしくはリモート・
コントローラ30の蓄積解除スイッチSW38のいずれも操作
されておらず、システムは蓄積型により火災検出動作を
行うものとし、また、コントローラ20の移報停止スイッ
チSW22もしくはリモート・コントローラ30の移報停止ス
イッチSW36のいずれも操作されておらず、システムは火
災受信機や電話伝送端末への移報可能状態にあるものと
して説明を進める。
第5A図及び第5B図はワイヤレス感知器10の動作を説明
するためのフローチャートであり、第5A図のV1及びV2
それぞれ第5B図のV1及びV2に接続することにより1つの
フローチャートを構成する。
最初に初期設定が行われ(ステップ502)、その後、
割込待機状態に入る(ステップ504)。
割込入力が有れば(ステップ506)、それが火災割込
か(ステップ508)、脱落割込か(ステップ530)、電圧
低下割込か(ステップ534)、第1タイマ割込か(ステ
ップ538)、受光割込か(ステップ542)、第2タイマ割
込か(ステップ550)、設置試験割込か(ステップ55
4)、が判定され、対応の割込内容が処理された後、ま
た割込待機状態に戻る。
第6図及び第7A図〜第7C図はコントローラ20の動作を
説明するためのフローチャートであり、第7A図〜第7C図
は、第7A図のVII1及びVII2をそれぞれ第7B図のVII1及び
VII2に接続し、かつ第7B図のVII3及びVII4をそれぞれ第
7C図のVII3及びVII4に接続することにより1つのフロー
チャートを構成する。
第6図において最初に初期設定が行われ(ステップ60
2)、その後、受光信号が有ったか否か(ステップ60
4)、第1のプログラム・タイマ割込が有ったか否か
(ステップ606)、そして第2のプログラム・タイマ割
込が有ったか否か(ステップ616)についての判定が行
われる。
受光信号が有った場合には(ステップ604のY)、す
なわち光ダイオードPD20で受光信号を受け、それが受光
回路202及びインターフェースIF202を介して取り込まれ
たことが判定されると、第7A図〜第7C図に一層詳細に示
される受光信号処理(ステップ700)が行われる。第7A
図〜第7C図における受光信号処理(ステップ700)で
は、受光信号が、火災信号か(ステップ702)、異常信
号か(ステップ724)、電圧低下信号か(ステップ73
0)、正常信号か(ステップ734)、点検完了信号か(ス
テップ740)、点検信号か(ステップ752)、送信試験信
号か(ステップ762)、復旧信号か(ステップ766)、移
報信号か(ステップ774)、移報停止信号か(ステップ7
80)、蓄積信号か(ステップ784)、蓄積解除信号か
(ステップ788)、ブザー停止信号か(ステップ792)、
が判定される。
第8A図及び第8B図は、リモート・コントローラ30の動
作を説明するためのフローチャートであり、第8A図のVI
II1及びVIII2をそれぞれ第8B図のVIII1及びVIII2に接続
することにより1つのフローチャートを構成する。
最初に初期設定が行われた後(ステップ802)、割込
待機状態になる(ステップ804)。割込が発生すると
(ステップ806)、それが受光割込か否かが判定される
(ステップ808)。
リモート・コントローラ30の主な役目は、ワイヤレス
感知器10もしくはコントローラ20に対して各種の要求情
報を送出することであるが、前述の表にも示されるよう
に、ワイヤレス感知器10からの点検完了信号については
リモート・コントローラ30においても受信可能としてい
る。
従って、割込の発生が受光割込によるものであり(ス
テップ808のY)、それが点検完了信号であることが判
定されたならば(ステップ810のY)、点検完了表示灯L
32を所定時間点灯させることにより(ステップ812、81
4、816)、ワイヤレス感知器10が正常であることを操作
者に知らせる。その後、割込待機状態に戻る(ステップ
870)。
割込の発生が受光割込によるものでなければ(ステッ
プ808のN)、リモート・コントローラ30から要求情報
を送出すべくスイッチSW30〜SW39のいずれかが操作され
たことによるものであるので、次に、いずれのスイッチ
が操作されたことによる割込発生であるかの判定が行わ
れる。
ここに、スイッチSW35〜SW38は、タイマ回路303が動
作している間に操作された場合にのみ有効となるもので
あり、タイマ回路303はコマンド・オープン・スイッチS
W34の操作により動作して所定時間経過後に自動的にク
リアするものである。すなわち、移報スイッチSW35、移
報停止スイッチSW36、蓄積スイッチSW37、及び蓄積解除
スイッチSW38の各スイッチは、その操作により火災監視
動作のシステムを変更してしまうようなものなので、そ
のようなシステム変更が不注意に行われることがないよ
う、これらスイッチを操作するときはその前にまずコマ
ンド・オープン・スイッチSW34を操作し、しかも該スイ
ッチSW34の操作後、所定時間の間だけ操作が有効である
ようにして、操作に確実性を持たせるようにしたもので
ある。
従って、最初の割込発生時点ではタイマ回路303は動
作しておらず(ステップ818のN)、スイッチSW30〜SW
34及びSW39が操作されたことによる割込発生か否かにつ
いてのみ判定される。
試験スイッチSW30(ステップ840)、点検スイッチSW
31(ステップ844)、ブザー停止スイッチSW32(ステッ
プ848)、送信試験スイッチSW33(ステップ852)、また
は復旧スイッチSW39(ステップ856)、のいずれかが操
作されたことによる割込発生の場合には、対応の要求情
報(試験信号、点検信号、ブザー停止信号または送信試
験信号)がインターフェースIF301にセットされること
により送信発光制御回路301を介して発光ダイオードLED
30から送出され(ステップ842、846、850または854)、
その後、要求情報がリモート・コントローラ30から確か
に送出されたことを操作者に知らせるための送信確認表
示灯L31が第2の所定時間、点灯する(ステップ860、86
2、864)。
割込発生が、コマンド・オープン・スイッチSW34の操
作によるものである場合には(ステップ866のY)、タ
イマ回路303がオンすなわち動作され(ステップ868)、
タイマ回路303が動作している間に、再度、スイッチ操
作による割込が発生すると(ステップ808のN)、今度
はタイマ動作中であるので(ステップ818のY)、スイ
ッチSW35〜SW38が操作されたか否かについてのみ判定さ
れる。
もし、移報スイッチSW35の操作による割込発生の場合
には(ステップ820のY)移報信号が(ステップ822)、
移報停止スイッチSW36の操作による割込発生の場合には
(ステップ824のY)移報停止信号が(ステップ826)、
蓄積スイッチSW37の操作による割込発生の場合には(ス
テップ828のY)蓄積信号が(ステップ830)、そして蓄
積解除スイッチSW38の操作による割込発生の場合には
(ステップ832のY)蓄積解除信号が(ステップ834)、
それぞれインターフェースIF301にセットされることに
より送信発光制御回路301を介して発光ダイオードLED30
から送出され、その後、タイマ回路303がクリアされて
(ステップ838)、送信確認表示灯L31が第2の所定時
間、点灯する(ステップ860、862、864)。
ワイヤレス感知器10、コントローラ20、及びリモート
・コントローラ30が割込を待機している状態で、何等か
の割込が発生した場合のそれぞれの動作を以下に説明し
ていく。
設置試験 最初に、設置試験の動作について説明する。
システムを最初に設置する際には、ワイヤレス感知器
10とコントローラ20との間での光信号の受光感度調整を
人為的に行うべく、第2図に示したワイヤレス感知器10
の設置試験設定スイッチSW1が手動で操作される。該ス
イッチ操作信号は設置試験設定回路111によりインター
フェースIF111を介して設置試験設定信号としてマイク
ロプロセッサMPU1側に取り込まれ(ステップ554の
Y)、これによりインターフェースIF102を介して発光
制御回路102に設置試験信号がセットされることにより
発光ダイオードLED10から所定の光出力が発光される
(ステップ556)。この光出力がコントローラ20で最適
に受光されるようにワイヤレス感知器10とコントローラ
20との対向関係を人為的に調整することが可能であり、
このようにしてコントローラ20とワイヤレス感知器10と
の間の受光感度調整が行われる。このような調整が完了
すると設置試験設定スイッチSW1は手動で開放され、該
スイッチSW1の開放されたのが検知されると(ステップ5
58のY)、発光制御回路102(インターフェースIF102)
での設置試験信号はクリアされ(ステップ560)、後述
する理由により第1のタイマ回路107が再セットされた
後(ステップ520)、割込待機状態に戻る(ステップ52
2)。
システム設定 本実施例では、システムを蓄積方式で動作させ、かつ
コントローラ20で受信した火災情報を図示しない火災受
信機や電話伝送端末等に移報させるようにした場合の動
作を説明している。すなわち、そのような動作状態に設
定するためには、システムの初期設定時等にリモート・
コントローラ30をコントローラ20の方に向け、蓄積スイ
ッチSW37及び移報スイッチSW35がそれぞれコマンド・オ
ープン・スイッチSW34の操作後に別々に操作される。コ
マンド・オープン・スイッチSW34の操作後に蓄積スイッ
チSW37を操作することにより、リモート・コントローラ
30から蓄積信号が発信され(ステップ830)、それがコ
ントローラ20で受信された場合には(ステップ784の
Y)、コントローラ20では蓄積フラグがセットされ(ス
テップ786)、信号が受信されて蓄積フラグがセットさ
れたことをリモート・コントローラ30の操作者に知らせ
るために鳴動回路207が短時間、動作され(ステップ77
8)、これによりシステムは蓄積方式で火災監視を行う
状態に設定される。
コマンド・オープン・スイッチSW34の操作後に移報ス
イッチSW35を操作することにより、リモート・コントロ
ーラ30から移報信号が発信され(ステップ822)、それ
がコントローラ20で受信された場合には(ステップ774
のY)、コントローラ20では、移報回路208に移報禁止
解除命令が出力され(ステップ776)、これによりシス
テムは移報可能状態に設定される。その後、鳴動回路20
7が短時間、動作される(ステップ778)。
なお、システムを非蓄積方式や移報停止状態で動作さ
せる場合には、リモート・コントローラ30の蓄積解除ス
イッチSW38及び移報停止スイッチSW36がそれぞれコマン
ド・オープン・スイッチSW34の操作後に操作され、これ
により、リモート・コントローラ30から発信された蓄積
解除信号もしくは移報停止信号を受信した(ステップ78
8のY、もしくはステップ780のY)コントローラ20で
は、蓄積フラグをクリアするか(ステップ790)、もし
くは移報回路208に移報禁止命令を出力するかし(ステ
ップ782)、その後、同様に鳴動回路207が短時間動作さ
れる(ステップ778)。
システム設定をリモート・コントローラ30を用いて行
う場合を説明したが、システム設定は、第1図にも示さ
れるコントローラ20の蓄積解除スイッチSW23及び移報停
止スイッチSW22の操作によっても行われ得る。
試験動作 例えば設置時の受光感度調整が完了した後や、定期検
査等、ワイヤレス感知器10の動作試験を行う場合には、
リモート・コントローラ30をワイヤレス感知器10の方に
向けて該リモート・コントローラ30の感知器試験スイッ
チSW30を操作し(ステップ840のY:第8B図)、試験信号
を光送受信部32から発光させるか(ステップ842)、も
しくはリモート・コントローラ30をコントローラ20の方
に向けて該リモート・コントローラ30の点検スイッチSW
31を操作し(ステップ844のY)、点検信号を光送受信
部32から発光させる(ステップ846)。
リモート・コントローラ30から試験信号を発光させた
場合には、該試験信号は直接ワイヤレス感知器10に与え
られ、これにより該ワイヤレス感知器10は自己の試験を
行う。また、リモート・コントローラ30から点検信号を
発光させた場合には、該点検信号はコントローラ20に与
えられ、該点検信号を受光したコントローラ20がバース
ト信号を上記試験信号としてワイヤレス感知器10に送出
することにより、ワイヤレス感知器10は自己の試験を行
う。
このようにワイヤレス感知器10は、リモート・コント
ローラ30からの試験信号もしくはコントローラ20からの
試験信号としてのバースト信号を受光した場合に自己の
試験を開始するが、ワイヤレス感知器10の試験動作の説
明に入る前に、リモート・コントローラ30からの点検信
号を受光したコントローラ20が試験信号としてバースト
信号を送出する動作を説明する。
リモート・コントローラ30をコントローラ20の方を向
けて該リモート・コントローラ30の点検スイッチSW31
操作し(ステップ844のY)、点検信号を光送受信部32
から発光させ(ステップ846)、それがコントローラ20
の受光回路202で受光されると(ステップ604のY、ステ
ップ752のY)、まず、バースト発光回路203がオンされ
る(ステップ754)。バースト発光回路203がオンされる
ことにより試験信号としてのバースト信号が発光ダイオ
ードLED21から発光され、該バースト信号はワイヤレス
感知器10の光ダイオードPD10で受光されることとなる。
バースト発光回路203がオンされると共に、表示灯制御
回路206を介して試験ランプL23が点灯され(ステップ75
6)、また鳴動回路207が短時間動作され(ステップ75
8)、このようにして操作者にリモート・コントローラ3
0からの点検信号がコントローラ20で正常に受信された
ことを知らせる。その後バースト発光回路203はオフさ
れる(ステップ760)。
ワイヤレス感知器10側において受光割込が有ると、す
なわち光ダイオードPD10、受光回路101及びインターフ
ェースIF101を介して受光信号が検出され、それがリモ
ート・コントローラ30からの感知器試験信号もしくはコ
ントローラ20からのバースト信号であると判別されると
(ステップ542のY)、インターフェースIF106を介して
試験回路106に試験もしくは点検信号をセットし(ステ
ップ544)、点検フラグをセットし(ステップ546)、そ
して試験中であることを表示するためにインターフェー
スIF108を介して試験表示灯回路108をセットすることに
より試験表示灯L1を点灯させる(ステップ548)。その
後、後述する第1のタイマ回路107を再セットした後
(ステップ520)、割込待機状態(ステップ522)に戻
る。
試験回路106に試験もしくは点検信号をセットしたこ
とにより(ステップ544)、試験回路106は動作を開始し
て自己のワイヤレス感知器10の試験を自動的に行う。す
なわち、火災感知器12が煙による光の散乱光を受光して
信号を出力する散乱光式の煙感知器の場合には例えば煙
感知器内に設けた試験用受光素子から散乱光と同等の光
を発光させ、また、熱式の感知器の場合には内蔵させた
ヒータ等で自動的に加熱する等の試験動作を行う。これ
らの試験動作は通常の技術であるのでここでは詳細には
説明しない(例えば特開昭59−108940号公報や特開昭59
−210347号公報等を参照)。本実施例では以後、散乱光
式の煙感知器を例にとって説明する。従って、試験回路
の動作により疑似の散乱光、すなわち散乱光と同等の光
が試験用発光素子から発光され、もし、火災感知器12が
正常に火災感知を行うものならば、該疑似散乱光を受光
することにより火災信号を出力し、それが火災発報検出
回路104で検出され、火災割込が発生することとなる
(ステップ508のY)。
火災割込が発生すると、点検フラグが立っているか否
かが判定され(ステップ510)、今は試験中でありステ
ップ546で点検フラグがセットされているので、ここで
の判定は「肯」すなわち「Y」となる。従って、インタ
ーフェースIF102を介して発光制御回路102に点検完了信
号がセットされ(ステップ512)、これにより点検もし
くは試験が正常に完了したことを表わす光信号が、発光
ダイオードLED10から、リモート・コントローラ30もし
くはコントローラ20に対して送出される。
試験が正常に完了したことを表わす光信号、すなわち
点検完了信号が送出されてしまうと、インターフェース
IF108を介して試験表示灯回路108がクリヤされて試験表
示灯L1が消灯されると共に(ステップ514)、点検フラ
グがクリヤされ(ステップ516)、そして火災動作した
火災感知器12を復旧すべくインターフェースIF103を介
して復旧回路103がセットされる(ステップ518)。最後
に後述する第1のタイマ回路107を再セットし(ステッ
プ520)、割込待機状態に戻り(ステップ522)、これに
て受光割込(ステップ542のY)による火災感知器12の
試験動作は終了する。
ステップ512でワイヤレス感知器10から送出された点
検完了信号がコントローラ20で受信されると(ステップ
740のY)、移報回路208に移報禁止命令が出力され(ス
テップ742)、火災ランプL21及び試験ランプL23が点灯
され(ステップ744)、そして鳴動回路207が短時間動作
されてブザーBを短時間鳴動させる(ステップ746)。
この一連の点灯及び鳴動動作により操作者は試験結果が
良好であったことを知ることができる。その後、火災ラ
ンプL21及び試験ランプL23は消灯され(ステップ74
8)、移報回路208は点検完了信号の受信前の状態、すな
わち本実施例の場合、移報禁止命令を解除した状態に戻
される(ステップ750)。
ワイヤレス感知器10から送出された点検完了信号(ス
テップ512)がリモート・コントローラ30で受信された
場合には(ステップ810のY)、リモート・コントロー
ラ30の点検完了表示灯L32が所定時間点灯され(ステッ
プ812、814、816)、これにより操作者は、ワイヤレス
感知器10からの点検完了信号が受信されたこと、すなわ
ちワイヤレス感知器10の試験が正常に行われたことを知
ることができる。
火災動作 次に実際の火災異常が生じた場合の動作について説明
する。前述したように本実施例においては、火災検出方
法は、蓄積型の煙感知としている。
すなわち、ワイヤレス感知器10の火災感知器12は、散
乱光式の煙感知器としており、図示していないが発光部
と受光部とを備え、発光部は所定時間ごとに例えば2〜
4秒ごと(本実施例では3.5秒ごととする)に発光し、
規定量以上の煙が存在する場合に発光部から煙で散乱し
て受光部に至る散乱光を検知することにより煙検出信号
を出力するようにしている。そして該散乱光式の煙感知
器12から煙検出信号が出力される都度、ワイヤレス感知
器10は該煙検出信号を光信号に変換し火災信号として光
ダイオードPD10からコントローラ20に送出する。
これと関連して、ワイヤレス感知器10には、火災異常
が解消されて火災感知器12がもはや煙検出信号すなわち
火災異常信号を出力しなくなったか否かを監視するため
に、第2の所定時間、例えば3.5秒よりもわずかに大き
い4〜6秒(本実施例では4秒とする)を計数してタイ
ム・アップする第2のタイマ回路110が設けられてい
る。該第2のタイマ回路110は、3.5秒ごとの検知動作に
おいて規定量以上の煙が検出されるごとに再セットされ
るが、もし、3.5秒ごとの検知動作において規定量以上
の煙が検出されなかった場合には4秒経過後にタイム・
アップする。この第2のタイマ回路110のタイム・アッ
プによりワイヤレス感知器110はコントローラ20に対し
て正常信号を送出し、これによりコントローラ20では火
災感知器12で煙検出信号がもはや検出されなかったこと
を知ることができる。
コントローラ20においては、ワイヤレス感知器10から
最初に煙検出信号すなわち火災信号が送出されてきてか
ら所定時間の間(本実施例では1分間とする)、正常信
号が送出されて来ない場合に、火災異常と判定するもの
としている。すなわち、コントローラ20には最初の煙検
出信号すなわち火災信号の受信により計数動作を開始し
1分を計数した時点でタイム・アップする第1のプログ
ラム・タイマ204が設けられており、この第1のプログ
ラム・タイマ204は、ワイヤレス感知器10から送出され
た正常信号を受信した場合にクリアされる。従って、1
分間の間、火災感知器12が煙検出信号を間欠的に出力し
続けることにより第2のタイマ回路110がタイム・アッ
プすることなく、正常信号がコントローラ20に対して送
出されて来ない場合には、第1のプログラム・タイマ20
4がタイム・アップして火災異常動作が取られることと
なる。
このように最初の火災信号の受信後、1分の間、正常
信号が発生されない場合に、すなわち1分間継続して火
災信号が発生され続けた場合に火災異常動作を取らせる
ようにしているので、最初の煙検出信号がタバコ等の一
過性の煙であった場合等の誤報は避け得る。
以下、火災異常動作について実際の動作に則してより
詳細に説明する。
最初にワイヤレス感知器10側の動作について説明する
と、図示しない発光部−受光部間に規定量以上の煙が存
在することにより火災感知器12が煙検出信号を出力した
ことを火災発報検出回路104が検出したならば火災割込
が発生する(ステップ508のY)。火災割込が発生する
と、点検フラグがオンであるか否かの判定が行われる
が、試験ではないので点検フラグはオフである(ステッ
プ510のN)。従って、インターフェースIF102を介して
発光制御回路102に火災信号がセットされ(ステップ52
4)、これにより火災異常を表わす光信号が、発光ダイ
オードLED10からコントローラ20に対して送出される。
火災異常を表わす光信号すなわち火災信号が送出され
てしまうと、3.5秒後に火災感知器12に再度火災監視動
作を行わせるため、インターフェースIF103を介して復
旧回路103をセットすることにより(ステップ526)、火
災動作した火災感知器12を復旧させると共に、インター
フェースIF110を介して第2のタイマ回路110がセットさ
れ(ステップ528)、最後に、後述する第1のタイマ回
路107が再セットされて(ステップ520)、割込待機状態
に戻る(ステップ522)。
火災異常状態すなわち規定量以上の煙が存続している
ならば、3.5秒後に再度火災発報検出回路104は火災感知
器12からの煙検出信号を検出して火災割込が生じ(ステ
ップ508のY)、火災信号がコントローラ20に対して送
出され(ステップ524)、この火災信号送出の動作は火
災異常状態すなわち規定量以上の煙が存続する限り続
く。その都度、第2のタイマ回路110は再セットされる
から(ステップ528)、第2のタイマ割込(ステップ55
0)が発生してコントローラ20に対して正常信号が送出
されることはない。その後、コントローラ20に対して3.
5秒ごとの火災信号が送出され続け、前述したように最
初の火災信号の受信から1分が経過するとコントローラ
20では実際の火災が発生したと判断して火災発報を行う
等の適当な火災異常動作が取られる。
しかしながら、途中で火災異常状態が無くなったなら
ば、火災発報検出回路104による火災割込は生ぜず、従
って第2のタイマ回路110はセットもしくは再セットさ
れないので第2の所定時間すなわち4秒が経過した時点
でタイム・アップし、インターフェースIF110を介して
第2のタイマ割込を発生する(ステップ550のY)。第
2のタイマ割込が発生すると、発光制御回路102に正常
信号がセットされ発光ダイオードLED10から正常を表わ
す光信号が送出される(ステップ552)。この正常を表
わす光信号が受信されると、コントローラ20では火災発
報を行うための蓄積動作すなわち1分の時間計数が解除
される。
次に、コントローラ20側の動作について説明する。本
実施例では、蓄積フラグが設定されていて(ステップ78
6)蓄積モードで動作し、かつ移報可能状態に設定され
ている(ステップ776)場合を説明しているので、火災
異常状態が生じて、ワイヤレス感知器10から送信された
(ステップ524)火災信号が、コントローラ20側で最初
に受信されれば(ステップ702のY)、蓄積モードか否
かが判定され、この判定は蓄積モードである(ステップ
704のY)。従って、次に、第1のプログラム・タイマ2
04が起動され(ステップ708)、蓄積中を示すランプL22
が点灯され(ステップ710)、後述する第2のプログラ
ム・タイマ205が停止され(ステップ712)、そしてステ
ップ604に戻って次の受光信号を待機しつつ、第1のプ
ログラム・タイマ204及び第2のプログラム・タイマ205
の割込を監視する(ステップ606及び616)。
次の受光信号が受信され(ステップ604のY)、それ
が火災信号であると判定されれば(ステップ702の
Y)、今度は第1のプログラム・タイマ204は起動中で
あるので(ステップ706のY)、単に、第2のプログラ
ム・タイマ205を停止しただけで(ステップ712)、さら
に次の受光信号を待機する状態に戻り(ステップ60
4)、この間、第1のプログラム・タイマ204は時間を計
数し続ける。
ワイヤレス感知器10において、もし、火災異常状態が
継続して3.5秒ごとに火災信号(ステップ524)を送出し
続けると、コントローラ20では第1のプログラム・タイ
マ204が時間を計数し続け、その後、1分が経過すると
該第1のプログラム・タイマ204はタイム・アップ信号
を出力して第1のプログラム・タイマ割込が発生する
(ステップ606のY)。これにより、蓄積中ランプL22
消灯されると共に火災ランプL21が点灯され(ステップ6
08)、鳴動回路207を動作させることによりブザーBを
鳴動させ(ステップ610)、そして本実施例では移報可
能状態に設定されているので(ステップ612のN)移報
回路208に火災信号を例えば自己アドレスを付加する等
して出力することにより(ステップ614)図示しない火
災受信機もしくは電話伝送端末等への移報を行うとい
う、いわゆる火災動作が取られて火災であることが知ら
される。
また、もし、最初に火災信号を受信した後(ステップ
702のY)、第1のプログラム・タイマ204が時間の計数
動作(ステップ706のY)を行っている間に、ワイヤレ
ス感知器10において火災異常状態がなくなると3.5秒ご
とに火災監視を行う火災感知器12は火災異常信号を出力
しなくなり(ステップ508のN)第2のタイマ回路110の
セット(ステップ528)が行われなくなるので、4秒経
過後に該第2のタイマ回路110の割込(ステップ550)が
発生して、正常信号が送出される(ステップ552)。
ワイヤレス感知器10からこのようにして送出された正
常信号がコントローラ20で受信されると(ステップ73
4)、蓄積中ランプL22が消灯される(ステップ736)と
共に、第1のプログラム・タイマ204がクリアされかつ
後述する第2のプログラム・タイマ205は再セットされ
(ステップ738)、これにてコントローラ20での蓄積動
作は終了する。
なお、上述では蓄積モードでの火災動作を説明してき
たが、蓄積モードでない場合には(ステップ704の
N)、最初の火災信号を受信するや火災ランプL21が点
灯され(ステップ716)、鳴動回路が動作され(ステッ
プ718)、移報禁止でなければ(ステップ720のN)移報
回路208に火災信号を出力する(ステップ722)という火
災動作が即座に行われる。
復旧動作 その後、火災状態に対する対処が行われた後など、復
旧動作を行わさせるためにはリモート・コントローラ30
をコントローラ20に向けて復旧スイッチSW39(ステップ
856)を操作し復旧信号を送出する。該リモート・コン
トローラ30からの復旧信号がコントローラ20で受信され
ると(ステップ766のY)、火災表示灯L21が消灯され
(ステップ768)、第1のプログラム・タイマ204がクリ
アされかつ第2のプログラム・タイマ205が再セットさ
れ(ステップ770)、鳴動回路207がオフされ(ステップ
772)、最後に復旧動作の確認のために鳴動回路207が短
時間動作される(ステップ764)。これにより通常の火
災監視状態に戻される。
なお、この復旧動作により、表示灯L21〜L26をも消灯
する動作が行われるようにしているので、後述する光路
遮断異常、感知器電池の電圧低下異常、または脱落等の
感知器異常等が生じたときに、それぞれ光路遮断表示灯
L24、感知器電池交換表示灯L25、感知器異常表示灯L26
等の表示灯をを消灯させる目的でもこの復旧動作は行わ
れる。
脱落異常 次に、脱落異常が生じた場合の動作について説明す
る。ワイヤレス感知器10における火災感知器12と感知器
アダプタ14との間に、例えば、接触不良が生じたり、脱
落してしまった等の何等かの設置状態に関する異常が生
じ、感知器脱落検出回路105がそれを検出すると、イン
ターフェースIF105を介してマイクロプロセッサMPU1側
に脱落異常信号が取り込まれることにより脱落割込(ス
テップ530)が生じる。
脱落割込が発生すると(ステップ530のY)、発光制
御回路102に異常信号がセットされて発光ダイオードLED
10から異常を表わす光信号が送出される(ステップ53
2)。その後第1のタイマ回路107が再セットされ(ステ
ップ520)、割込待機状態に戻る(ステップ522)。
このようにしてワイヤレス感知器10から送出された異
常信号が、コントローラ20の受光回路202で受光される
と(ステップ724のY)、インターフェースIF206及び表
示灯点灯制御回路206を介して感知器異常ランプL26が点
灯され(ステップ726)、かつ鳴動回路207が短時間動作
される(ステップ728)。感知器異常ランプL26の点灯に
より、操作者もしくは管理者は火災感知器12と感知器ア
ダプタ14との間の接触不良等を知ることができる。な
お、感知器の脱落検出は通常の技術であるので、ここで
は詳細には説明しない(例えば実公昭54−24622号公報
や実公昭56−47758号公報等を参照)。またワイヤレス
感知器10が一体構成の場合は脱落検出は不要となる。
電圧低下異常 電池電圧監視回路109が、ワイヤレス感知器10におけ
る火災感知器12及び感知器アダプタ14の双方のために使
用されている内蔵電池の電圧低下を検出した場合に、そ
の検出信号がインターフェースIF109を介してマイクロ
プロセッサMPU1側に取り込まれることにより電圧低下割
込(ステップ534)が生じる。電圧低下割込が発生する
と(ステップ534のY)、発光制御回路102に電圧低下信
号がセットされ発光ダイオードLED10から電圧低下を表
わす光信号が送出される(ステップ536)。その後、第
1のタイマ回路107が再セットされて(ステップ520)、
割込待機状態に戻る(ステップ522)。
ワイヤレス感知器10から送出された電圧低下信号がコ
ントローラ20で受光されると(ステップ730のY)、感
知器電池交換ランプL25が点灯され(ステップ732)、鳴
動回路207が短時間動作され(ステップ728)、これによ
り操作者はワイヤレス感知器10の電池を交換すべきであ
ることを知ることができる。
なお、ワイヤレス感知器10は内蔵電池で動くように説
明しているが、商用電源で動くようにしてもよい。この
場合停電等に対処するため充電池を内蔵させるとよく、
また、電圧低下の監視で商用電源の供給状態を監視し、
停電等によって供給電圧が低下した時に、停電信号とし
て電圧低下を示す光信号を送出するようにするとよい。
光路遮断 次に、ワイヤレス感知器10及びコントローラ20間に光
路遮断が生じた場合、すなわち両者間で信号の送受を行
うことができなくなった場合の動作について説明する。
ワイヤレス感知器10側には、第1の所定時間、例えば
8分を計数するごとにタイム・アップして第1の所定時
間経過信号(8分経過信号)を出力する第1のタイマ回
路107が設けられる。第1のタイマ回路107が8分おきに
該第1の所定時間経過信号を出力するごとに、第1のタ
イマ割込が生じ(ステップ538のY)、発光制御回路102
に正常信号がセットされることにより、ワイヤレス感知
器10からは発光ダイオードLED10により正常信号が送出
される(ステップ540)。正常信号が送出されてしまう
と第1のタイマ回路107は再セットされ(ステップ52
0)、再度、最初から8分の時間を計数し始める。
コントローラ20側には、8分(第1の所定時間)より
長いある時間、例えば本実施例では2倍強の17分を計数
した時点でタイム・アップして光路遮断信号を出力する
第2のプログラム・タイマ205が設けられており、該第
2のプログラム・タイマ205は、ワイヤレス感知器10か
らの正常信号がコントローラ20で受信されるごとに再セ
ットされる。
これにより、光路が遮断されていない場合には、コン
トローラ20側に設けられた第2のプログラム・タイマ20
5は、少なくとも8分ごとに受信される正常信号(ステ
ップ734のY)により再セットされるので(ステップ73
8)、タイム・アップすることはなく、第2のプログラ
ム・タイマ割込は発生しない(ステップ616のN)。も
し、光路遮断が生じてワイヤレス感知器10から正常信号
が送出されて来なくなった場合に、コントローラ20の第
2のプログラム・タイマ205が17分経過後にタイム・ア
ップすると、第2のプログラム・タイマ割込が発生して
(ステップ616のY)、光路遮断表示灯L24が点灯される
と共に(ステップ618)、鳴動回路207が短時間動作し
(ステップ620)、このようにして光路遮断が生じたこ
とを知らせる。
なお、第2のプログラム・タイマ205の設定時間が8
分の2倍強の17分という値になっているのは、ワイヤレ
ス感知器10が正常信号を送出したときに光路間を例えば
人がちょうど通過した等の光路遮断異常とは言えない程
の何等かの偶然によりコントローラ20が正常信号を受信
することができず、これにより第2のプログラム・タイ
マ205が早い時期にタイム・アップして誤った異常信号
を発生してしまうという不具合を阻止することにある。
また、光路の確認のためには、第1のタイマ回路107
が8分ごとにタイム・アップすることによりワイヤレス
感知器10から出力される正常信号に限らず、どんな信号
であっても、要するにワイヤレス感知器10から発光され
た信号が確実にコントローラ20により受光されるという
ことが確認できれば良い。この理由のため、ワイヤレス
感知器10の発光制御回路102により光信号が発光される
ごとに(ステップ512、524、532、536、552、556)、第
1のタイマ回路107を再セットし(ステップ520)、光路
確認のための正常信号を送出するためにそこからさらに
8分を計数するようにしている。これにより、ワイヤレ
ス感知器10から無駄な光信号を送出するための電力が省
略でき、内蔵電池の寿命の延命化を計っている。
送信試験 リモート・コントローラ30をコントローラ20に向けて
送信試験スイッチSW33を操作すると(ステップ852の
Y)、送信試験が行われる。スイッチSW33の操作により
送信試験信号が送出され(ステップ854)、それがコン
トローラ20で受信されると(ステップ762のY)、この
送信試験は送信が確実に行われるのを確認するだけの試
験であるので、単に鳴動回路207が短時間動作される
(ステップ764)。
ブザー停止 リモート・コントローラ30をコントローラ20に向けて
ブザー停止スイッチSW32を操作すると(ステップ848の
Y)、ブザー停止信号が送出され(ステップ850)、そ
の信号がコントローラ20で受信されると(ステップ792
のY)、コントローラ20において鳴動回路207がオフさ
れ、ブザーBが鳴動していたならば鳴動停止される。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、火災現象を検知したときに空
間伝送される光信号により火災情報を出力するワイヤレ
ス感知器と、前記ワイヤレス感知器に対して光信号によ
る送受信が可能な位置に設けられたコントローラと、前
記ワイヤレス感知器及び前記コントローラの少なくとも
一方に対して、光信号により少なくとも送信を行う移動
自在なリモート・コントローラとを備え、前記ワイヤレ
ス感知器及び前記コントローラは、光信号により互いに
双方向に送受信を行う光ワイヤレス式火災報知設備であ
って、前記ワイヤレス感知器は、光信号の送受信を行う
受信手段及び送信手段と、前記火災情報を出力するため
の火災現象検出手段と、前記火災現象検出手段の試験を
行うと共に試験結果情報を出力する試験手段とを有し、
前記コントローラ及び前記リモート・コントローラの少
なくとも一方から第1の試験命令を受信したときに前記
試験手段を動作させ、前記火災情報及び前記試験結果情
報を光信号として少なくとも前記コントローラに送信
し、前記リモート・コントローラは、前記第1の試験命
令及び第2の試験命令の一方を外部操作により選択する
ための入力手段と、前記第1及び第2の試験命令を光信
号として送信する送信手段とを有し、前記第1の試験命
令が選択されたときには、前記第1の試験命令を前記ワ
イヤレス感知器に送信し、前記第2の試験命令が選択さ
れたときには、前記第2の試験命令を前記コントローラ
に送信し、前記コントローラは、光信号の送受信を行う
受信手段及び送信手段と、前記受信手段の受信内容を表
示する表示手段とを有し、前記ワイヤレス感知器から受
信される前記火災情報及び前記試験結果情報を前記表示
手段に表示させ、前記リモート・コントローラから受信
される前記第2の試験命令に応答して、前記第1の試験
命令を前記ワイヤレス感知器に送信する構成とし、火災
検出部から送出される情報信号、並びに移動用送信部か
ら送出される要求信号はすべて光信号に変換されコード
レスすなわちワイヤレスで送信されるので、設置の自由
度が大いに拡げられると共に、光信号なので耐ノイズ
性、伝送不良に対して高い信頼性を持つという効果があ
る。
また、ワイヤレス感知器に第1の試験命令(試験信
号)を送信する場合に、リモート・コントローラからワ
イヤレス感知器を直視できなくても、リモート・コント
ローラからコントローラに第2の試験命令を送信するこ
とにより、コントローラからワイヤレス感知器に第1の
試験命令を送信することができるので、ワイヤレス感知
器とリモート・コントローラとの位置関係によらず、ワ
イヤレス感知器を試験制御することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による光ワイヤレス式火災
報知設備の構成を概略的に示す図、第2図は、第1図に
示されたワイヤレス感知器10の内部内路を示す図、第3
図は、第1図に示されたコントローラ20の内部回路を示
す図、第4図は、第1図に示されたリモート・コントロ
ーラ30の内部回路を示す図、第5A図及び第5B図は、ワイ
ヤレス感知器10の動作を説明するためのフローチャー
ト、第6図、第7A図、第7B図及び第7C図は、コントロー
ラ20の動作を説明するためのフローチャート、第8A図及
び第8B図は、リモート・コントローラ30の動作を説明す
るためのフローチャート、である。図において、10はワ
イヤレス感知器、16はワイヤレス感知器の光送受信部、
20はコントローラ、22はコントローラの光送受信部、30
はリモート・コントローラ、32はリモート・コントロー
ラの光送受信部、である。
フロントページの続き (72)発明者 藤井 清隆 東京都千代田区九段南4丁目7番3号 能美防災工業株式会社内 (72)発明者 浅野 辰己 東京都千代田区九段南4丁目7番3号 能美防災工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−160294(JP,A) 実開 昭53−57717(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 17/00 G08B 25/10 G08B 29/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災現象を検知したときに空間伝送される
    光信号により火災情報を出力するワイヤレス感知器と、 前記ワイヤレス感知器に対して光信号による送受信が可
    能な位置に設けられたコントローラと、 前記ワイヤレス感知器及び前記コントローラの少なくと
    も一方に対して、光信号により少なくとも送信を行う移
    動自在なリモート・コントローラとを備え、 前記ワイヤレス感知器及び前記コントローラは、光信号
    により互いに双方向に送受信を行う光ワイヤレス式火災
    報知設備であって、 前記ワイヤレス感知器は、 光信号の送受信を行う受信手段及び送信手段と、 前記火災情報を出力するための火災現象検出手段と、 前記火災現象検出手段の試験を行うと共に試験結果情報
    を出力する試験手段とを有し、 前記コントローラ及び前記リモート・コントローラの少
    なくとも一方から第1の試験命令を受信したときに前記
    試験手段を動作させ、 前記火災情報及び前記試験結果情報を光信号として少な
    くとも前記コントローラに送信し、 前記リモート・コントローラは、 前記第1の試験命令及び第2の試験命令の一方を外部操
    作により選択するための入力手段と、 前記第1及び第2の試験命令を光信号として送信する送
    信手段とを有し、 前記第1の試験命令が選択されたときには、前記第1の
    試験命令を前記ワイヤレス感知器に送信し、 前記第2の試験命令が選択されたときには、前記第2の
    試験命令を前記コントローラに送信し、 前記コントローラは、 光信号の送受信を行う受信手段及び送信手段と、 前記受信手段の受信内容を表示する表示手段とを有し、 前記ワイヤレス感知器から受信される前記火災情報及び
    前記試験結果情報を前記表示手段に表示させ、 前記リモート・コントローラから受信される前記第2の
    試験命令に応答して、前記第1の試験命令を前記ワイヤ
    レス感知器に送信することを特徴とする光ワイヤレス式
    火災報知設備。
  2. 【請求項2】前記ワイヤレス感知器は、前記試験結果情
    報を光信号により前記リモート・コントローラに送信
    し、 前記リモート・コントローラは、 光信号を受信する受信手段と、前記受信手段の受信内容
    を表示する表示手段とを有し、 前記ワイヤレス感知器から受信される前記試験結果情報
    を前記表示手段に表示させることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の光ワイヤレス式火災報知設備。
  3. 【請求項3】前記ワイヤレス感知器は、 異常を検出したときに異常情報を出力する異常検出手段
    を有し、 前記異常情報を光信号として前記コントローラに送信
    し、 前記コントローラは、前記ワイヤレス感知器から受信さ
    れる前記異常情報を前記表示手段に表示させることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記載の光ワ
    イヤレス式火災報知設備。
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