JP6862250B2 - トンネル防災設備の試験システム - Google Patents
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Description
本発明は、防災受信盤に火災検知器が接続され、火災検知器が検知エリアの放射線をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、防災受信盤に火災信号を送信し、防災受信盤で当該火災信号を受信して所定の火災警報動作を行うトンネル防災設備の火災発報試験を行う試験システムに於いて、
炎試験光と試験復旧光を火災検知器に照射するテスタを備え、
火災検知器がテスタからの炎試験光をセンサ部で受光した場合に、防災受信盤の警報動作を行うと共に、火災検知器がテスタからの試験復旧光をセンサ部で受光した場合に、防災受信盤の警報動作を復旧することを特徴とする。
テスタは、自機に対し所定の試験開始操作が行われた場合に、火災検知器に炎試験光を照射し、所定の試験復旧操作が行われた場合に、火災検知器に試験復旧光を照射し、
火災検知器は、テスタから照射された炎試験光をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、火災信号を防災受信盤へ送信し、テスタから照射された試験復旧光をセンサ部で受光して復旧指示を判断した場合に、遠隔復旧信号を防災受信盤へ送信し、
防災受信盤は、火災検知器から火災信号を受信した場合に、火災警報動作を行い、火災警報動作中に火災検知器から遠隔復旧信号を受信した場合に、火災警報動作を復旧する。
トンネル防災設備の試験システムは、更に、
防災受信盤に接続され、防災受信盤の音響出力をマイクにより入力して音響信号に変換し、当該音響信号を非常電話回線に送信する通話入力装置と、
トンネル内に設置された非常電話設備に接続され、通話入力装置により非常電話回線に送信された防災受信盤の音響信号を受信してスピーカから再生出力する通話出力装置と、
を備える。
テスタは、自機に対し所定の試験開始操作が行われた場合に、火災検知器に炎試験光を照射する前に所定の試験開始光を照射し、
火災検知器は、テスタから照射された試験開始光をセンサ部で受光して試験開始指示を判断し、続いてテスタから照射された炎試験光をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、所定の試験情報が設定された火災信号を防災受信盤へ送信し、
防災受信盤は、火災検知器から試験情報が設定された火災信号を受信した場合に、外部機器の連動及び移報を解除した火災警報動作を行う
テスタは、
炎試験光として、炎の波長帯域を含み且つ炎に固有な所定のゆらぎ周波数で強度が変化する光を照射し、
試験開始光として、炎試験光のゆらぎ周波数とは異なる周波数の光を照射し、
試験復旧光として、炎試験光のゆらぎ周波数及び試験開始光の周波数とは異なる周波数の光を照射する。
火災検知器は、センサ部の後方に、
炎に固有な所定のゆらぎ周波数を通過させる炎検知用フィルタと、
試験開始光の周波数及び試験復旧光の周波数の少なくとも何れか一方を通過させる試験信号用フィルタと、
を備える。
火災検知器は、発報表示灯を備え、テスタからの炎試験光をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、発報表示灯を作動して火災発報を表示し、テスタからの試験復旧光をセンサ部で受光した場合に、発報表示灯を消灯する。
火災検知器は、発報表示灯を備え、防災受信盤で火災信号の蓄積受信が行われる場合、
テスタからの炎試験光をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、発報表示灯に火災発報を表示し、
防災受信盤から復旧信号を受信して所定の蓄積時間のあいだ火災判断を停止する場合に、発報表示灯に蓄積中を表示し、
蓄積時間経過後に再度自器から火災信号を送信した場合に、防災受信盤から送信される火災確定信号を受信して発報表示灯に防災受信盤の火災警報動作を表示し、
テスタからの試験復旧光をセンサ部で受光した場合に、発報表示灯を消灯する。
本発明は、防災受信盤に火災検知器が接続され、火災検知器が検知エリアの放射線をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、防災受信盤に火災信号を送信し、防災受信盤で当該火災信号を受信して所定の火災警報動作を行うトンネル防災設備の火災発報試験を行う試験システムに於いて、炎試験光と試験復旧光を火災検知器に照射するテスタを備え、火災検知器がテスタからの炎試験光をセンサ部で受光した場合に、防災受信盤の警報動作を行うと共に、火災検知器がテスタからの試験復旧光をセンサ部で受光した場合に、防災受信盤の警報動作を復旧するようにしたため、トンネル内に設置された火災検知器を試験する場合、試験員はテスタから炎試験光を火災検知器に照射して防災受信盤から火災警報が出力されたことを確認した場合、テスタから試験復旧光を照射することで防災受信盤の警報動作を復旧させることができ、防災受信盤側に連絡して警報動作を復旧させる手間が不要となり、試験作業に要する手間と時間が低減され、試験員も少なくて済むことから人的なコストも低減可能となる。
また、テスタは、自機に対し所定の試験開始操作が行われた場合に、火災検知器に炎試験光を照射し、所定の試験復旧操作が行われた場合に、火災検知器に試験復旧光を照射し、火災検知器は、テスタから照射された炎試験光をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、火災信号を防災受信盤へ送信し、テスタから照射された試験復旧光をセンサ部で受光して復旧指示を判断した場合に、遠隔復旧信号を防災受信盤へ送信し、防災受信盤は、火災検知器から火災信号を受信した場合に、火災警報動作を行い、火災警報動作中に火災検知器から遠隔復旧信号を受信した場合に、火災警報動作を復旧するようにしたため、試験員がテスタを使用して炎試験光を火災検知器に照射すると、試験発報により火災信号が防災受信盤に送信され、防災受信盤は例えば試験モードを予め設定しておくことで、火災信号の受信により外部機器との連動を解除した火災警報動作により火災警報音を出力させ、試験員は防災受信盤の火災警報動作を確認した場合はテスタから試験復旧光を照射することで、火災検知器から遠隔復旧信号が防災受信盤に送られて警報音が停止し、防災受信盤の復旧を確認して次の火災検知器の試験に移ることができる。
また、トンネル防災設備の試験システムは、更に、防災受信盤に接続され、防災受信盤の音響出力をマイクにより入力して音響信号に変換し、当該音響信号を非常電話回線に送信する通話入力装置と、トンネル内に設置された非常電話設備に接続され、通話入力装置により非常電話回線に送信された防災受信盤の音響信号を受信してスピーカから再生出力する通話出力装置とを備えたため、トンネル内に設置された火災検知器をテスタを使用して試験する場合、試験に先立ち、防災受信盤に通話入力装置を接続すると共に、トンネル内の試験場所に近い非常電話設備に通話出力装置を接続して動作状態とし、この状態で試験員がテスタを使用して火災検知器の発報試験を行って防災受信盤から火災警報音が出力されると、この火災警報音は通話入力装置から非常電話回線を介してトンネル内の通話出力装置に送られてスピーカから出力されることで、試験員は防災受信盤の火災警報動作を確認でき、続いて、テスタから試験復旧光を照射して防災受信盤を復旧させることで警報音が停止すると、試験員は通話出力装置のスピーカからの警報音の停止により防災受信盤の復旧を確認して次の火災検知器の試験に移ることができ、試験員1名によって火災検知器のテスタを使用した火災発報試験が可能となる。
また、テスタは、自機に対し所定の試験開始操作が行われた場合に、火災検知器に炎試験光を照射する前に所定の試験開始光を照射し、火災検知器は、テスタから照射された試験開始光をセンサ部で受光して試験開始指示を判断し、続いてテスタから照射された炎試験光をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、所定の試験情報が設定された火災信号を防災受信盤へ送信し、防災受信盤は、火災検知器から試験情報が設定された火災信号を受信した場合に、外部機器の連動及び移報を解除した火災警報動作を行うようにしたため、防災受信盤の操作により試験モードを設定して外部機器との連動や移報を解除しておかなくとも、試験情報が設定された火災信号を受信することで、試験発報による火災信号の受信であることが認識され、自動的に外部機器との連動や移報を解除した火災警報動作が可能となる。また、発報試験を行った火災検知器からの火災信号よる火災警報動作中に、他の火災検知器で真の火災による炎が検知されて火災信号が送信された場合、この火災信号には試験情報が設定されていないことから、外部機器の連動制御や移報を解除することなく、真の火災に対し適切な火災警報動作が行われ、火災検知器の発報試験を行っていても、火災監視機能が損なわれることはない。
また、テスタは、炎試験光として、炎の波長帯域を含み且つ炎に固有な所定のゆらぎ周波数で強度が変化する光を照射し、試験開始光として、炎試験光のゆらぎ周波数とは異なる周波数の光を照射し、試験復旧光として、炎試験光のゆらぎ周波数及び試験開始光の周波数とは異なる周波数の光を照射するようにしているため、火災検知器に対する試験開始、発報試験、試験復旧といった一連の操作がテスタの操作により可能となり、火災検知器側に試験員が1名付くだけで、防災受信盤と連携した火災検知器の火災発報試験を効率的に進めることを可能とする。
また、火災検知器は、発報表示灯を備え、テスタからの炎試験光をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、発報表示灯を作動して火災発報を表示し、テスタからの試験復旧光をセンサ部で受光した場合に、発報表示灯を消灯するようにしているため、トンネル内の非常電話設備に接続している通話出力装置のスピーカ出力と合わせて、火災検知器の発報表示灯の表示状態からも、試験発報、防災受信盤の火災警報動作と復旧動作等を確認が可能となる。
また、火災検知器は、発報表示灯を備え、防災受信盤で火災信号の蓄積受信が行われる場合、テスタからの炎試験光をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、発報表示灯に火災発報を表示し、防災受信盤から復旧信号を受信して所定の蓄積時間のあいだ火災判断を停止する場合に発報表示灯に蓄積中を表示し、蓄積時間経過後に再度自器から火災信号を送信した場合に、防災受信盤から送信される火災確定信号を受信して発報表示灯に防災受信盤の火災警報動作を表示し、テスタからの試験復旧光をセンサ部で受光した場合に、発報表示灯を消灯するようにしたため、テスタを用いた試験員1名による火災検知器の発報試験において、通話出力装置の音響出力に加え、火災検知器の試験発報に伴う防災受信盤の蓄積受信による火災警報動作が発報表示灯の表示から簡単且つ容易に確認可能となる。
図1はトンネル防災システム概要を示した説明図である。図1に示すように、自動車専用道路のトンネルとして、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bが構築されている。
図2は火災検知器の発報試験を行う試験システムの概要を示した説明図である。図2に示すように、本実施形態の試験システムは、トンネル1内の火災検知器12の発報試験を試験員34が1名で行う場合、試験員34はテスタ36を携帯しており、火災検知器12の発報試験を行う場合には、火災検知器12に設けられている左右2つの透光性窓に向けてテスタ36から試験開始時に試験開始光を照射し、続いて炎試験光を照射し、発報試験が終了したら復旧試験光を照射する操作を行う。本実施形態で試験員34が使用するテスタ36は、火災検知器12に設けられた左右2つの透光性窓に合せて2つの試験光源を備えた所謂2眼式のテスタ36を使用している。
図3は防災受信盤の機能構成の概略を示したブロック図である。図3に示すように、防災受信盤10は盤制御部42を備え、盤制御部42は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
図4は火災検知器の外観を示した説明図、図5は火災検知器の機能構成の概略を示したブロック図である。
図4に示すように、火災検知器12は、筐体60の上部に設けられたセンサ収納部62に、左右に分けて2組の透光性窓64R,64Lが設けられ、透光性窓64R,64L内の各々に、センサ部が配置されている。また、透光性窓64R,64Lの近傍の、センサ部を見通せる位置に、透光性窓64R,64Lの汚れ試験に使用される外部試験光源を収納した2組の試験光源用透光窓66R,66Lが設けられている。
図5に示すように、火災検知器12には、検知器制御部68、伝送部70、左右2組の火災検知部72R,72L、発光駆動部82、感度試験に用いられる内部試験光源84R,84L,85R,85L、汚れ試験に用いられる外部試験光源86R,86L及び発報表示灯90R,90Lが設けられている。以下の説明では、火災検知部72Rを右眼火災検知部72Rといい、火災検知部72Lを左眼火災検知部72Lという場合がある。
火災検知部72R,72Lは、センサ部74,78を備え、センサ部74の出力を増幅処理部76,88に並列に入力し、また、センサ部78の出力を増幅処理部80に入力している。
検知器制御部68には、プログラムの実行により実現される機能として、火災判断機能が設けられている。検知器制御部68は、例えば、右眼火災検知部72Rの増幅処理部76,80から出力された受光値(受光信号レベル)の相対比をとり、所定の閾値と比較することにより炎の有無を判定し、炎有りの判定により火災を検知した場合には、伝送部70に指示して、自己アドレスに一致する呼出信号に対する応答信号に火災検知情報を設定することにより、火災信号を防災受信盤10へ送信させる制御を行う。
図5の火災検知部72R,72Lに設けられた増幅処理部88は、テスタ36から照射された試験開始光及び試験復旧光を検知するために設けられる。増幅処理部88は、図6に取り出して示すように、フィルタ114、プリアンプ116及びメインアンプ118が設けられている。フィルタ114は、炎固有のゆらぎ周波数帯域8〜12Hzを超える周波数の信号を通過させるフィルタであり、例えば、試験開始光による250Hzの受光信号、及び、試験復旧光による500Hzの受光信号を通過させる。
検知器制御部68には、プログラムの実行により実現される機能として、感度試験機能が設けられている。検知器制御部68は、伝送部70を介して防災受信盤10から自身のアドレスを指定した試験信号を受信した場合に動作し、発光駆動部82に指示して、内部試験光源84R,85Rを順番に発光駆動して火災検知部72Rの感度試験を行わせ、つ続いて、内部試験光源84L,85Lを順番に発光駆動して火災検知部72Lの感度試験を行わせる。
検知器制御部68には、プログラムの実行により実現される機能として、汚れ試験機能が設けられている。検知器制御部68は、伝送部70を介して防災受信盤10から自身のアドレスを指定した試験信号を受信した場合に動作し、発光駆動部82に指示して、外部試験光源86R,86Lを順番に発光駆動して透光性窓64R,64Lの汚れ試験を行わせる。
火災検知器12の検知器制御部68は、図2に示したように、発報試験を開始するためにテスタ36から試験開始光が火災検知器12に照射された場合、例えば右眼火災検知部72Rを例にとると、センサ部74,78の前面には検知器カバーに設けた右眼透光性窓64Rが配置されており、右眼透光性窓64Rを介してテスタ36から照射された250Hzの周波数をもつ試験開始光の光エネルギーがセンサ部74,78に入射される。
火災検知器12の検知器制御部68は、発光駆動部82に指示して2色LEDを用いた発報表示灯90R,90Lの表示制御を行う。例えば、右眼火災検知部72Rによる火災判断を例にとると、検知器制御部68は火災判断による火災発報で発報表示灯90Rを緑点滅させ、これに続く防災受信盤10からの蓄積指示による蓄積時間中の火災判断のリセット状態では蓄積中を示すために発報表示灯90Rを赤点滅させ、また、防災受信盤10から蓄積受信による火災確定信号を受信した場合に防災受信盤10の火災警報動作を示すために発報表示灯90Rを赤色継続点灯とさせ、更に、防災受信盤10から復旧信号を受信した場合に、発報表示灯90Rを消灯させる制御を行う。このような検知器制御部68による発報表示灯90R,90Lの表示制御は、テスタ36を用いた火災検知器12の発報試験の場合も同様となる。
(テスタの概要)
図7はテスタの外観を示した説明図である。図7に示すように、火災検知器12の発報試験に使用するテスタ36は、テスタ筐体92の前面に左右に分けて試験光源窓94R,94Lが設けられ、試験光源窓94R,94Lの中に試験光源が設けられている。テスタ36は例えば電池電源により動作し、テスタ筐体92の上面に、電源スイッチ95、右眼試験スイッチ96R、右眼試験復旧スイッチ98R、左眼試験スイッチ96L及び左眼試験復旧スイッチ98Lが設けられている。
図8はテスタの機能構成の概略を示したブロック図である。図8に示すように、テスタ36には、テスタ制御部101、右眼用の発光駆動部100Rと試験光源102R、左眼用の発光駆動部100Lと試験光源102L、操作部104及び表示部106が設けられ、バッテリー電源により動作される。
(防災受信盤の動作)
図10は防災受信盤の制御動作を示したフローチャートであり、図3の防災受信盤10に設けられた盤制御部42による制御動作となる。
図11は火災検知器の制御動作を示したフローチャートであり、図5の火災検知器12に設けられた検知器制御部68による制御動作となる。
図7乃至図9に示したテスタ36を用いた火災検知器12の発報試験では、テスタ36から試験開始光を照射することで、火災検知器12に試験モードを設定し、炎試験光の受光による火災判断で試験情報が設定された火災信号を防災受信盤10に送信して、外部の設備機器の連動制御を解除した火災警報動作を行っているが、本発明による試験システムの他の実施形態として、火災検知器12のテスタ36を用いた発報試験に先立ち、防災受信盤10の操作により、防災受信盤10に試験モードを設定し、この状態で図2に示すように、テスタ36を用いた火災検知器12の発報試験を行うようにしても良い。
(火災検知器)
上記の実施形態は2波長方式の火災検知器を例にとっているが、他の方式でも良く、例えば、前述した2波長に加え、CO2の共鳴放射帯である4.4〜4.5μm帯に対し短波長側の、例えば、3.8μm付近の波長帯域における放射線エネルギーを2波長式と同様の手法で検知し、これらの3波長帯域における各受光信号の相対比によって炎の有無を判定する3波長式の炎検知器としても良い。
上記の実施形態は、火災検知器の発報試験に2眼式のテスタを使用しているが、試験光源を1つ備えた単眼式のテスタを使用してもよい。
上記の実施形態は、通話出力装置40を、トンネル内に設置された非常電話機16に設けられた電話ジャック17に接続する場合を例にとっているが、これ以外に、トンネル内に50メートル間隔で設置された消火栓装置の通報装置扉の裏側にも非常電話機と同様に電話ジャックが設けられていることから、消火栓装置の電話ジャックに通話出力装置40を接続して防災受信盤10の音響出力を確認するようにしても良い。
上記の実施形態は、非常電話機16に設けられた電話ジャック17に通話出力装置を接続し、そのスピーカから防災受信盤の火災警報音等を出力して試験員に知らせているが、これに限定されない。例えば、通話出力装置に無線送信機器を接続し、非常電話回線を介して受信した音響信号を無線送信し、これに対応して試験員は無線受信機器を携帯し、無線受信機で受信再生された防災受信盤からの火災警報音等をイヤホーン等で聞いて確認するようにしても良い。
防災受信盤は火災発報時の警報音と試験時の発報音を異なるようにしても良い。試験中においても、アドレスが試験中でない火災検知器の発報信号を受けた際には火災発報の警報を行うことが好適である。これにより、遠隔で試験中の試験員34が火災の発生を認識することが可能となり、火災への対応をおこなうことが可能となる。
1b:下り線トンネル
10:防災受信盤
12:火災検知器
14:伝送路
15:非常電話回線
16:非常電話機
17,37:電話ジャック
18:消火ポンプ設備
20:冷却ポンプ設備
22:IG子局設備
24:換気設備
25:警報表示板設備
26:ラジオ再放送設備
28:テレビ監視設備
30:照明設備
32:遠方監視制御設備
34:試験員
36:テスタ
38:通話入力装置
40:通話出力装置
42:盤制御部
44,70:伝送部
60:筐体
62:センサ収納部
64R,64L:透光性窓
66R,66L:試験光源用透光窓
68:検知器制御部
72R,72L:火災検知部
74,78:センサ部
76,80,88:増幅処理部
82,100R,100L:発光駆動部
84R,84L,85R,85L:内部試験光源
86R,86L:外部試験光源
90R,90L:発報表示灯
92:テスタ筐体
94R,94L:試験光源窓
95:電源スイッチ
96L,96L:試験スイッチ
98R,98L:試験復旧スイッチ
101:テスタ制御部
102R,102L:試験光源
108,114:フィルタ
110,116:プリアンプ
112,118:メインアンプ
Claims (8)
- 防災受信盤に火災検知器が接続され、前記火災検知器が検知エリアの放射線をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、前記防災受信盤に火災信号を送信し、前記防災受信盤で当該火災信号を受信して所定の火災警報動作を行うトンネル防災設備の火災発報試験を行う試験システムに於いて、
炎試験光と試験復旧光を前記火災検知器に照射するテスタを備え、
前記火災検知器が前記テスタからの前記炎試験光を前記センサ部で受光した場合に、前記防災受信盤の警報動作を行うと共に、前記火災検知器が前記テスタからの前記試験復旧光を前記センサ部で受光した場合に、前記防災受信盤の前記警報動作を復旧することを特徴とするトンネル防災設備の試験システム。
- 請求項1記載のトンネル防災設備の試験システムに於いて、
前記テスタは、自機に対し所定の試験開始操作が行われた場合に、前記火災検知器に前記炎試験光を照射し、所定の試験復旧操作が行われた場合に、前記火災検知器に前記試験復旧光を照射し、
前記火災検知器は、前記テスタから照射された前記炎試験光を前記センサ部で受光して火災を判断した場合に、火災信号を前記防災受信盤へ送信し、前記テスタから照射された前記試験復旧光を前記センサ部で受光して復旧指示を判断した場合に、遠隔復旧信号を前記防災受信盤へ送信し、
前記防災受信盤は、前記火災検知器から前記火災信号を受信した場合に、火災警報動作を行い、前記火災警報動作中に前記火災検知器から前記遠隔復旧信号を受信した場合に、前記火災警報動作を復旧することを特徴とするトンネル防災設備の試験システム。
- 請求項1又は2記載のトンネル防災設備の試験システムに於いて、
前記テスタは、自機に対し所定の試験開始操作が行われた場合に、前記火災検知器に前記炎試験光を照射する前に所定の試験開始光を照射し、
前記火災検知器は、前記テスタから照射された前記試験開始光を前記センサ部で受光して試験開始指示を判断し、続いて前記テスタから照射された前記炎試験光を前記センサ部で受光して火災を判断した場合に、所定の試験情報が設定された火災信号を前記防災受信盤へ送信し、
前記防災受信盤は、前記火災検知器から前記試験情報が設定された火災信号を受信した場合に、外部機器との連動及び外部機器への移報を解除した火災警報動作を行うことを特徴とするトンネル防災設備の試験システム。
- 請求項3記載のトンネル防災設備の試験システムに於いて、
前記テスタは、
前記炎試験光として、炎の波長帯域を含み且つ炎に固有な所定のゆらぎ周波数で変化する光を照射し、
前記試験開始光として、前記炎試験光のゆらぎ周波数とは異なる周波数の光を照射し、
前記試験復旧光として、前記炎試験光のゆらぎ周波数及び前記試験開始光の周波数とは異なる周波数の光を照射することを特徴とするトンネル防災設備の試験システム。
- 請求項4記載のトンネル防災設備の試験システムに於いて、
前記火災検知器は、前記センサ部の後方に、
前記炎に固有な所定のゆらぎ周波数を通過させる炎検知用フィルタと、
前記試験開始光の周波数及び前記試験復旧光の周波数の少なくとも何れか一方を通過させる試験信号用フィルタと、
を備えたことを特徴とするトンネル防災設備の試験システム。
- 請求項1乃至5の何れかに記載のトンネル防災設備の試験システムに於いて、
前記火災検知器は、発報表示灯を備え、前記テスタからの前記炎試験光を前記センサ部で受光して火災を判断した場合に、前記発報表示灯を作動して火災発報を表示し、前記テスタからの前記試験復旧光を前記センサ部で受光した場合に、前記発報表示灯を消灯することを特徴とするトンネル防災設備の試験システム。
- 請求項1乃至5の何れかに記載のトンネル防災設備の試験システムに於いて、
前記火災検知器は、発報表示灯を備え、前記防災受信盤で火災信号の蓄積受信が行われる場合、
前記テスタからの前記炎試験光を前記センサ部で受光して火災を判断した場合に、前記発報表示灯に火災発報を表示し、
前記防災受信盤から復旧信号を受信して所定の蓄積時間のあいだ火災判断を停止する場合に、前記発報表示灯に蓄積中を表示し、
前記蓄積時間経過後に再度自器から火災信号を送信した場合に、前記防災受信盤から送信される火災確定信号を受信して前記発報表示灯に前記防災受信盤の火災警報動作を表示し、
前記テスタからの前記試験復旧光を前記センサ部で受光した場合に、前記発報表示灯を消灯する、
ことを特徴とするトンネル防災設備の試験システム。
- 請求項1乃至7の何れかに記載のトンネル防災設備の試験システムに於いて、更に、
前記防災受信盤に接続され、前記防災受信盤の音響出力をマイクにより入力して音響信号に変換し、当該音響信号を非常電話回線に送信する通話入力装置と、
前記トンネル内に設置された非常電話設備に接続され、前記通話入力装置により前記非常電話回線に送信された前記防災受信盤の音響信号を受信してスピーカから再生出力する通話出力装置と、
を備えたことを特徴とするトンネル防災設備の試験システム。
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