JP7061215B2 - トンネル防災設備の試験システム - Google Patents

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Description

本発明は、防災受信盤から引き出された信号線に接続されてトンネル内の火災を監視する火災検知器を、炎試験光を照射するテスタを用いて試験するトンネル防災設備の試験システムに関する。
従来、自動車専用道路等のトンネルには、トンネル内で発生する火災事故から人身及び車両等を守るため、火災を監視する火災検知器が設置され、防災受信盤から引き出された信号線に接続されている。
火災検知器は左右の両方向に検出エリアを持ち、トンネルの長手方向に沿って、隣接して配置される火災検知器との検出エリアが相互補完的に重なるように、例えば、25m間隔、或いは50m間隔で連続的に配置されている。
また、火災検知器は透光性窓を介してトンネル内で発生する火災炎からの放射線、たとえば赤外線を監視しており、炎の監視機能を維持するために、受光素子の感度を監視するための感度試験や透光性窓の汚れを監視するための汚れ試験を行っている。また、トンネル防災設備を施工した場合や運用中に、炎試験光を照射するテスタを使用して火災発報試験を行い、正常に動作することを確認している。
このような従来のテスタを用いた火災検知器の火災発報試験は、テスタを使用して火災検知器の試験を行う試験員が1名、防災受信盤に確認要員が1名、試験場所に近いトンネル内の非常電話設備に連絡員が1名と、合計3名の人員を配置している。
試験作業は、試験員がテスタを使用して火災検知器の火災発報試験を行うと、火災信号が防災受信盤に送信されて火災警報動作が行われ、確認要員が非常電話設備を使用してトンネル内の連絡員に防災受信盤の正常動作を伝え、連絡員が試験員に試験結果を伝え、更に、試験員から指示を受けて確認要員が防災受信盤の復旧操作を行い、この作業を火災検知器毎に繰り返している。
特開平6-325271号公報 特開2002-246962号公報 特開平11-128381号公報 特開2008-040566号公報 特開平3-62300号公報
しかしながら、このような従来のテスタを用いた火災検知器の火災発報試験にあっては、テスタを使用して火災検知器の試験を行う試験員以外に、防災受信盤の確認要員、トンネル内の非常電話設備の連絡員が1名と、合計3名の人員を必要としており、相互に連絡を取りながら試験作業を進める必要があるため、試験作業に手間と時間がかかり、試験に要する人的なコストも嵩む問題がある。
本発明は、トンネル内に設置された火災検知器のテスタを用いた火災発報試験の作業効率の向上と作業コストの低減を可能とするトンネル防災設備の試験システムを提供することを目的とする。
(トンネル防災設備の試験システム)
本発明は、防災受信盤に火災検知器が接続され、火災検知器が検知エリアの放射線をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、防災受信盤の火災警報動作を行うトンネル防災設備の火災発報試験を行う試験システムであって、
試験時に、試験開始光に続いて炎試験光を火災検知器に照射し、試験終了時に、試験復旧光を火災検知器に照射するテスタを備え、
火災検知器がテスタからの試験開始光に続いて炎試験光をセンサ部で受光した場合に、防災受信盤の試験警報動作を行い、火災検知器がテスタからの試験復旧光をセンサ部で受光した場合に、防災受信盤を復旧することを特徴とする。
(試験警報動作)
試験警報動作は、火災警報動作から外部機器との連動及び外部機器への移報を解除した警報動作である。
(警報音)
火災警報動作と試験警報動作とで、異なる警報音を出力する。
(基本的な効果)
本発明は、防災受信盤に火災検知器が接続され、火災検知器が検知エリアの放射線をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、防災受信盤に火災信号を送信し、防災受信盤で当該火災信号を受信して所定の火災警報動作を行うトンネル防災設備の火災発報試験を行う試験システムに於いて、炎試験光と試験復旧光を火災検知器に照射するテスタを備え、火災検知器がテスタからの炎試験光をセンサ部で受光した場合に、防災受信盤の警報動作を行うと共に、火災検知器がテスタからの試験復旧光をセンサ部で受光した場合に、防災受信盤の警報動作を復旧するようにしたため、トンネル内に設置された火災検知器を試験する場合、試験員はテスタから炎試験光を火災検知器に照射して防災受信盤から火災警報が出力されたことを確認した場合、テスタから試験復旧光を照射することで防災受信盤の警報動作を復旧させることができ、防災受信盤側に連絡して警報動作を復旧させる手間が不要となり、試験作業に要する手間と時間が低減され、試験員も少なくて済むことから人的なコストも低減可能となる。
(テスタ、火災検知器及び防災受信盤の機能による効果)
また、テスタは、自機に対し所定の試験開始操作が行われた場合に、火災検知器に炎試験光を照射し、所定の試験復旧操作が行われた場合に、火災検知器に試験復旧光を照射し、火災検知器は、テスタから照射された炎試験光をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、火災信号を防災受信盤へ送信し、テスタから照射された試験復旧光をセンサ部で受光して復旧指示を判断した場合に、遠隔復旧信号を防災受信盤へ送信し、防災受信盤は、火災検知器から火災信号を受信した場合に、火災警報動作を行い、火災警報動作中に火災検知器から遠隔復旧信号を受信した場合に、火災警報動作を復旧するようにしたため、試験員がテスタを使用して炎試験光を火災検知器に照射すると、試験発報により火災信号が防災受信盤に送信され、防災受信盤は例えば試験モードを予め設定しておくことで、火災信号の受信により外部機器との連動を解除した火災警報動作により火災警報音を出力させ、試験員は防災受信盤の火災警報動作を確認した場合はテスタから試験復旧光を照射することで、火災検知器から遠隔復旧信号が防災受信盤に送られて警報音が停止し、防災受信盤の復旧を確認して次の火災検知器の試験に移ることができる。
(トンネル内での防災受信盤の音響出力による効果)
また、トンネル防災設備の試験システムは、更に、防災受信盤に接続され、防災受信盤の音響出力をマイクにより入力して音響信号に変換し、当該音響信号を非常電話回線に送信する通話入力装置と、トンネル内に設置された非常電話設備に接続され、通話入力装置により非常電話回線に送信された防災受信盤の音響信号を受信してスピーカから再生出力する通話出力装置とを備えたため、トンネル内に設置された火災検知器をテスタを使用して試験する場合、試験に先立ち、防災受信盤に通話入力装置を接続すると共に、トンネル内の試験場所に近い非常電話設備に通話出力装置を接続して動作状態とし、この状態で試験員がテスタを使用して火災検知器の発報試験を行って防災受信盤から火災警報音が出力されると、この火災警報音は通話入力装置から非常電話回線を介してトンネル内の通話出力装置に送られてスピーカから出力されることで、試験員は防災受信盤の火災警報動作を確認でき、続いて、テスタから試験復旧光を照射して防災受信盤を復旧させることで警報音が停止すると、試験員は通話出力装置のスピーカからの警報音の停止により防災受信盤の復旧を確認して次の火災検知器の試験に移ることができ、試験員1名によって火災検知器のテスタを使用した火災発報試験が可能となる。
(火災検知器に対する試験モードの設定による効果)
また、テスタは、自機に対し所定の試験開始操作が行われた場合に、火災検知器に炎試験光を照射する前に所定の試験開始光を照射し、火災検知器は、テスタから照射された試験開始光をセンサ部で受光して試験開始指示を判断し、続いてテスタから照射された炎試験光をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、所定の試験情報が設定された火災信号を防災受信盤へ送信し、防災受信盤は、火災検知器から試験情報が設定された火災信号を受信した場合に、外部機器の連動及び移報を解除した火災警報動作を行うようにしたため、防災受信盤の操作により試験モードを設定して外部機器との連動や移報を解除しておかなくとも、試験情報が設定された火災信号を受信することで、試験発報による火災信号の受信であることが認識され、自動的に外部機器との連動や移報を解除した火災警報動作が可能となる。また、発報試験を行った火災検知器からの火災信号よる火災警報動作中に、他の火災検知器で真の火災による炎が検知されて火災信号が送信された場合、この火災信号には試験情報が設定されていないことから、外部機器の連動制御や移報を解除することなく、真の火災に対し適切な火災警報動作が行われ、火災検知器の発報試験を行っていても、火災監視機能が損なわれることはない。
(テスタの試験開始光、炎試験光、試験復旧光による効果)
また、テスタは、炎試験光として、炎の波長帯域を含み且つ炎に固有な所定のゆらぎ周波数で強度が変化する光を照射し、試験開始光として、炎試験光のゆらぎ周波数とは異なる周波数の光を照射し、試験復旧光として、炎試験光のゆらぎ周波数及び試験開始光の周波数とは異なる周波数の光を照射するようにしているため、火災検知器に対する試験開始、発報試験、試験復旧といった一連の操作がテスタの操作により可能となり、火災検知器側に試験員が1名付くだけで、防災受信盤と連携した火災検知器の火災発報試験を効率的に進めることを可能とする。
(火災検知器の発報表示灯による効果)
また、火災検知器は、発報表示灯を備え、テスタからの炎試験光をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、発報表示灯を作動して火災発報を表示し、テスタからの試験復旧光をセンサ部で受光した場合に、発報表示灯を消灯するようにしているため、トンネル内の非常電話設備に接続している通話出力装置のスピーカ出力と合わせて、火災検知器の発報表示灯の表示状態からも、試験発報、防災受信盤の火災警報動作と復旧動作等を確認が可能となる。
(蓄積受信に伴う発報表示灯の作動による効果)
また、火災検知器は、発報表示灯を備え、防災受信盤で火災信号の蓄積受信が行われる場合、テスタからの炎試験光をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、発報表示灯に火災発報を表示し、防災受信盤から復旧信号を受信して所定の蓄積時間のあいだ火災判断を停止する場合に発報表示灯に蓄積中を表示し、蓄積時間経過後に再度自器から火災信号を送信した場合に、防災受信盤から送信される火災確定信号を受信して発報表示灯に防災受信盤の火災警報動作を表示し、テスタからの試験復旧光をセンサ部で受光した場合に、発報表示灯を消灯するようにしたため、テスタを用いた試験員1名による火災検知器の発報試験において、通話出力装置の音響出力に加え、火災検知器の試験発報に伴う防災受信盤の蓄積受信による火災警報動作が発報表示灯の表示から簡単且つ容易に確認可能となる。
トンネル防災システムの概要を示した説明図 火災検知器の発報試験を行う試験システムの概要を示した説明図 防災受信盤の機能構成の概略を示したブロック図 火災検知器の外観を示した説明図 火災検知器の機能構成の概略を示したブロック図 炎試験光と試験開始光を検知する増幅処理部の回路構成を示したブロック図 テスタの外観を示した説明図 テスタの機能構成の概略を示したブロック図 テスタにより照射する炎試験光及び試験復旧光を示したタイムチャート 防災受信盤の制御動作を示したフローチャート 火災検知器の制御動作を示したフローチャート 図11の火災検知器にテスタから照射する試験開始光、炎試験光及び試験復旧光を示したタイムチャート
[トンネル防災システムの概要]
図1はトンネル防災システム概要を示した説明図である。図1に示すように、自動車専用道路のトンネルとして、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bが構築されている。
上り線トンネル1aと下り線トンネル1bの内部には、トンネル長手方向の壁面に沿って例えば25メートル又は50メートル間隔で火災検知器12が設置されている。火災検知器12は2組の火災検知部を備えることでトンネル長手方向上り側および下り側の両方向に検知エリアを持ち、トンネルの長手方向に沿って、隣接して配置される火災検知器との検知エリアが相互補完的に重なるように連続的に配置され、検知エリア内で起きた火災による炎からの放射線、例えば赤外線を観測して火災を検知する。
また、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bには、非常用施設として、火災通報のために非常電話機16が設けられている。更に、上り線トンネル1aと下り線トンネル1
bには、非常用施設として、火災通報のために手動通報装置が設けられ、火災の消火や延焼防止のために消火栓装置が設けられ、更にトンネル躯体やダクト内を火災から防護するために水噴霧ヘッドから消火用水を散水させる水噴霧などが設置されるが、図示を省略している。
防災受信盤10からは上り線トンネル1aと下り線トンネル1bに対し電源回線を含む伝送路14を引き出して火災検知器12を接続しており、火災検知器12には回線単位に固有のアドレスを設定されている。
また、防災受信盤10からは上り線トンネル1aと下り線トンネル1bに対し非常電話回線15が引き出され、非常電話回線15に非常電話機16が接続されている。非常電話機16は扉付きの非常電話ボックスに収納されており、本実施形態にあっては、非常電話ボックスの内部には、テスタを用いた火災検知器12の試験に使用する電話ジャックが設けられている。なお、以下の説明で上り線トンネル1aと下り線トンネル1bを区別する必要がない場合は、トンネル1という場合がある。
また、防災受信盤10に対しては、消火ポンプ設備18、ダクト用の冷却ポンプ設備20、IG子局設備22、換気設備24、警報表示板設備25、ラジオ再放送設備26、テレビ監視設備28及び照明設備30等が設けられており、IG子局設備22をデータ伝送回線で接続する点を除き、それ以外の設備はP型信号回線により防災受信盤10に個別に接続されている。ここで、IG子局設備22は、防災受信盤10と外部に設けた上位設備である遠方監視制御設備32とをネットワークを経由して結ぶ通信設備である。
換気設備24は、トンネル内の天井側に設置されているジェットファンの運転による高い吹き出し風速によってトンネル内の空気にエネルギーを与えて、トンネル長手方向に換気の流れを起こす設備である。
警報表示板設備25は、トンネル内の利用者に対して、トンネル内の異常を、電光表示板に表示して知らせる設備である。ラジオ再放送設備26は、トンネル内で運転者等が道路管理者からの情報を受信できるようにするための設備である。テレビ監視設備28は、火災の規模や位置を確認したり、水噴霧設備の作動、避難誘導を行う場合のトンネル内の状況を把握するための設備である。照明設備30はトンネル内の照明機器を駆動して管理する設備である。
[試験システムの概要]
図2は火災検知器の発報試験を行う試験システムの概要を示した説明図である。図2に示すように、本実施形態の試験システムは、トンネル1内の火災検知器12の発報試験を試験員34が1名で行う場合、試験員34はテスタ36を携帯しており、火災検知器12の発報試験を行う場合には、火災検知器12に設けられている左右2つの透光性窓に向けてテスタ36から試験開始時に試験開始光を照射し、続いて炎試験光を照射し、発報試験が終了したら復旧試験光を照射する操作を行う。本実施形態で試験員34が使用するテスタ36は、火災検知器12に設けられた左右2つの透光性窓に合せて2つの試験光源を備えた所謂2眼式のテスタ36を使用している。
また、火災検知器12の発報試験に先立ち、防災受信盤10に設けられている非常電話機の電話ジャック37に通話入力装置38を接続している。通話入力装置38は、防災受信盤10から出力される火災警報音や警報メッセージ等をマイクにより音響信号に変換して増幅し、非常電話回線15に送信する機能を備えた携帯型の機器であり、バッテリー電源で動作する。
試験員34による火災検知器12の発報試験は次のようになる。テスタ36を使用して発報試験を行おうとする場合、試験員34は、火災検出器12に近い非常電話機16に設けられた電話ジャック17に通話出力装置40を接続している。通話出力装置40は、非常電話回線15を介して防災受信盤10側に設けられた通話入力装置38から送信された音響信号を受信して増幅し、車両が通行しているトンネル内で聞こえるに十分な音量でスピーカから出力する機能を備える。
試験員34はトンネル1内の試験を行う火災検知器12の左右の透光性窓に2眼式のテスタ36に設けられた左右の試験光源を位置合わせしてセットし、例えば右眼側の試験操作を行うと、右側の透光性窓に対し試験開始光が照射される。テスタ36から照射される試験開始光は、炎に特有なCO2の共鳴放射帯である4.4~4.5μmの放射線を含み、且つ炎固有のゆらぎ周波数8~12Hzとは異なった所定周波数、例えば250Hzの光であり、テスタ36からの試験開始光を受光した火災検知器12の右眼側の火災検知部は試験開始指示を判断して試験モードを設定する。
続いて、テスタ36から右側の透光性窓に対し炎試験光が照射される。テスタ36から照射される試験光は、炎に特有なCO2の共鳴放射帯である4.4~4.5μmの放射線を含み、且つ炎に固有な8~12Hzのゆらぎ周波数をもつ光となる。テスタ36からの炎試験光を受光した火災検知器12の右眼側の火災検知部は火災を判断して試験発報し、試験情報が設定された火災信号を防災受信盤10に送信する。
防災受信盤10は試験発報した火災検知器12からの火災信号を受信すると、火災警報音や火災警報メッセージの出力を含む火災警報動作を行う。この場合、火災信号に試験情報が設定されているため、火災検知器12の試験発報と判断し、外部の設備機器に対する連動制御は行われない。
防災受信機10の電話ジャック37に接続されている通話入力装置38は、防災受信盤10の試験発報に伴う火災警報動作で出力された火災警報音や音声メッセージをマイクにより音響信号に変換して非常電話回線15に送信し、この音響信号は試験場所の近くの非常電話機16の電話ジャック17に接続されている通話出力装置40で受信され、スピーカから出力され、これにより試験員34は試験発報により防災受信盤10で火災警報動作が正常に行われたことが確認できる。
このようにして火災検知器12の試験発報による正常動作が確認された場合、試験員34はテスタ36で復旧操作を行うと、火災検知器12の右側の透光性窓に対し試験復旧光が照射される。テスタ36から出力される試験復旧光は、炎試験信号と同じ赤外線の波長帯域を含む光であるが、炎固有の8~12Hzのゆらぎ周波数とは異なり、且つ、試験開始光とも異なる例えば500Hzの周波数をもつ光としている。
テスタ36からの試験復旧光を受光した火災検知器12の右眼側の火災検知部は、試験復旧の指示を判断し、遠隔復旧信号を防災受信盤10に送信する。防災受信盤10は試験発報した火災検知器12からの遠隔復旧信号を受信すると、火災警報音や火災警報メッセージの出力を含む火災警報動作を停止して復旧させ、試験員34は通話出力装置40からの火災警報音や火災警報メッセージの停止から防災受信盤10の復旧を確認する。
続いて、試験員34は、火災検知器 12の発報試験の左側の透光性窓に対しテスタ36から試験開始光を照射して試験モードを設定させ、続いて炎試験光を照射して同様に発報試験を行わせ、防災受信盤10の火災警報動作を確認したらテスタ36から試験復旧光を火災検知器12に照射して防災受信盤10を復旧させることで一連の試験操作を終了し、次の火災検知器12の発報試験に移行する。
[防災受信盤]
図3は防災受信盤の機能構成の概略を示したブロック図である。図3に示すように、防災受信盤10は盤制御部42を備え、盤制御部42は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
盤制御部42に対しては伝送部44を設け、伝送部44から引き出した伝送路14に上り線トンネル1aと下り線トンネル1bに設置した火災検知器12がそれぞれ複数台接続されている。
また、盤制御部42に対しスピーカ、警報表示灯等を備えた警報部 46、液晶ディスプレイ、プリンタ等を備えた表示部48、各種スイッチ等を備えた操作部50、外部監視設備と通信するIG子局設備22を接続するモデム52が設けられ、また、図1に示した消火ポンプ設備18、冷却ポンプ設備20、換気設備24、警報表示板設備25、ラジオ再放送設備26、テレビ監視設備28及び照明設備30が接続されたI/O部54が設けられ、更に、通話回路部56が設けられている。
盤制御部42は、伝送部44に指示して火災検知器12のアドレスを順次指定したポーリングコマンドを含む呼出信号を繰り返し送信しており、火災検知器12は自己アドレスに一致する呼出信号を受信すると、火災検知や試験結果等の自己の状態情報を含む応答信号を返信する。なお、以下の説明では、火災検知器12からの火災検知情報が設定された応答信号を火災信号として説明する。
本実施形態の盤制御部42は、蓄積受信により火災を判断する制御を行う。盤制御部42の蓄積受信制御は、火災検知器12から火災信号を最初に受信した場合、その火災検知器12に対し蓄積動作を指示することで、所定の蓄積時間のあいだ火災判断を停止させ、蓄積時間を経過した時点で火災を再度判断させ、これにより2回目の火災信号を受信した場合に真の火災と判断して火災警報動作を行わせる。この盤制御部42による蓄積受信制御は、テスタ36を用いた火災検知器12の発報試験の際にも、同様にして行われる。
また、盤制御部42は、火災検知器12からの応答信号の受信により火災を検知した場合は警報部46により火災警報を出力させると共にI/O部54を介して設備の連動制御を指示する制御を行う。
また、盤制御部42は、テスタ36を用いた火災検知器12の発報試験による試験情報が設定された火災信号が受信された場合、警報部46に指示して火災警報を出力させるが、I/O部54を介した設備の連動制御は行わない。
また、盤制御部42は、システムの立上げ時あるいは運用中の所定の周期毎に、火災検知器12のアドレスを順次指定した試験指示コマンドを設定した試験信号を送信し、火災検知器12に感度試験、汚れ試験及び劣化試験を行わせ、それぞれの試験結果を応答させる制御を行う。また、操作部50により特定の火災検知器12のアドレスを指定した試験操作により、個別の火災検知器に対し試験信号を送信して試験を行わせることもできる。これらの試験は、テスタ36を使用した試験員による火災検知器12の発報試験とは異なり、システム内で自動的に行われる試験となる。
通話回路部56は上り線トンネル1a及び下り線トンネル1bに引き出された非常電話回線15が接続されており、また、テスタ36を用いた火災検知器12の発報試験に使用する通話入力装置38を接続可能な電話ジャック37が設けられ、電話ジャック37に通
話入力装置38を接続すると、通話入力装置38のマイクで入力して変換した音響信号の非常電話回線15への送信が可能となる。
通話回路部56はトンネル内に設置している非常電話機16のフックアップにより流れる電流を検出して盤制御部42に通話呼出信号を出力し、警報部46のスピーカ出力や表示部48のディスプレイ表示等により通話呼出しを行い、図示しない非常電話親機のフックアップによりトンネル側との通話を可能としている。
[火災検知器]
図4は火災検知器の外観を示した説明図、図5は火災検知器の機能構成の概略を示したブロック図である。
(火災検知器の外観)
図4に示すように、火災検知器12は、筐体60の上部に設けられたセンサ収納部62に、左右に分けて2組の透光性窓64R,64Lが設けられ、透光性窓64R,64L内の各々に、センサ部が配置されている。また、透光性窓64R,64Lの近傍の、センサ部を見通せる位置に、透光性窓64R,64Lの汚れ試験に使用される外部試験光源を収納した2組の試験光源用透光窓66R,66Lが設けられている。
以下の説明では、透光性窓64Rを右眼透光性窓64Rといい、透光性窓64Lを左眼透光性窓64Lという場合がある。
(火災検知器の概略構成)
図5に示すように、火災検知器12には、検知器制御部68、伝送部70、左右2組の火災検知部72R,72L、発光駆動部82、感度試験に用いられる内部試験光源84R,84L,85R,85L、汚れ試験に用いられる外部試験光源86R,86L及び発報表示灯90R,90Lが設けられている。以下の説明では、火災検知部72Rを右眼火災検知部72Rといい、火災検知部72Lを左眼火災検知部72Lという場合がある。
検知器制御部68は、例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
伝送部70はシリアル伝送線、シリアル伝送コモン線、電源線及び電源コモン線を含む伝送路14により図2に示した防災受信盤10の伝送部44に接続され、各種信号をシリアル伝送により送受信する。
発光駆動部82には、感度試験に使用する内部試験光源84R,84L,85R,85Lが接続され、また、汚れ試験に使用する外部試験光源86R,86Lが接続され、それぞれ発光素子としてLEDを設けている。また、発光駆動部82には発報表示灯90R,90Lが接続され、例えば赤と緑の2色を表示可能な2色LEDが設けられている。
内部試験光源84R,84L,85R,85L及び発報表示灯90R,90Lは、図4に示した透光性窓64R,64Lの内側に配置されており、発報表示灯90R,90Lの表示状態は透光性窓64R,64Lを介して外部から視認可能としている。
(火災検知部)
火災検知部72R,72Lは、センサ部74,78を備え、センサ部74の出力を増幅処理部76,88に並列に入力し、また、センサ部78の出力を増幅処理部80に入力している。
右眼火災検知部72Rを例にとると、センサ部74,78の前面には検知器カバーに設けた右眼透光性窓64Rが配置されており、右眼透光性窓64Rを介して外部の検知エリアからの光エネルギーがセンサ部74,78に入射されている。
火災検知部72R.72Lは、例えば2波長式の炎検知により火災を監視している。例えば右眼火災検知部72Rを例にとると、センサ部74は、右眼透光性窓64Rを介して入射した光エネルギーの中から、炎に特有なCO2の共鳴放射帯である4.4~4.5μmの放射線を光学波長バンドパスフィルタにより選択透過(通過)させて、受光センサにより該放射線のエネルギーを検知して光電変換したうえで、増幅処理部76により増幅等所定の加工を施してエネルギー量に対応する受光信号にして検知器制御部68へ出力する。
また、センサ部78は、右眼透光性窓64Rを介して入射した光エネルギーの中から、5~6μmの放射エネルギーを光学波長バンドパスフィルタにより選択透過(通過)させて、受光センサにより該放射線のエネルギーを検知して光電変換したうえで、増幅処理部80により増幅等所定の加工を施してエネルギー量に対応する受光信号にして検知器制御部68へ出力する。
増幅処理部76には、例えば図6に取り出して示すように、フィルタ108、プリアンプ110及びメインアンプ112が設けられている。フィルタ108は、炎固有のゆらぎ周波数帯域8~12Hzを通過させる。増幅処理部80も増幅処理部76と同じになる。
(火災判断)
検知器制御部68には、プログラムの実行により実現される機能として、火災判断機能が設けられている。検知器制御部68は、例えば、右眼火災検知部72Rの増幅処理部76,80から出力された受光値(受光信号レベル)の相対比をとり、所定の閾値と比較することにより炎の有無を判定し、炎有りの判定により火災を検知した場合には、伝送部70に指示して、自己アドレスに一致する呼出信号に対する応答信号に火災検知情報を設定することにより、火災信号を防災受信盤10へ送信させる制御を行う。
(試験開始光と試験復旧光の検知機能)
図5の火災検知部72R,72Lに設けられた増幅処理部88は、テスタ36から照射された試験開始光及び試験復旧光を検知するために設けられる。増幅処理部88は、図6に取り出して示すように、フィルタ114、プリアンプ116及びメインアンプ118が設けられている。フィルタ114は、炎固有のゆらぎ周波数帯域8~12Hzを超える周波数の信号を通過させるフィルタであり、例えば、試験開始光による250Hzの受光信号、及び、試験復旧光による500Hzの受光信号を通過させる。
このため検知器制御部68は、増幅処理部88からの受光信号から250Hzの周波数を検知した場合は試験開始指示と判断して試験モードを設定し、炎試験光の受光により試験発報を判断した場合に、試験情報が設定された火災信号を防災受信盤10へ送信させる制御を行う。
また、検知器制御部68は、増幅処理部88からの受光信号から500Hzの周波数を検知した場合は、試験復旧指示と判断し、防災受信盤10へ遠隔復旧信号を送信させる制御を行う。
(感度試験)
検知器制御部68には、プログラムの実行により実現される機能として、感度試験機能
が設けられている。検知器制御部68は、伝送部70を介して防災受信盤10から自身のアドレスを指定した試験信号を受信した場合に動作し、発光駆動部82に指示して、内部試験光源84R,85Rを順番に発光駆動して火災検知部72Rの感度試験を行わせ、つ続いて、内部試験光源84L,85Lを順番に発光駆動して火災検知部72Lの感度試験を行わせる。
例えば右眼火災検知部72Rの感度試験を例にとると、発光駆動部82は内部試験光源84R,85Rを順番に発光駆動することにより、炎に相当する炎試験光をセンサ部74,78に入射させる。内部試験光源84R,85Rからの炎試験光は、センサ部74で受光する炎に固有な4.4~4.5μm及びセンサ部78で受光する5~6μmの放射エネルギーを含み、且つ、炎に固有な8~12Hzのゆらぎ周波数をもつ光とされている。
検知器制御部68は、センサ部74と増幅処理部76の回路ブロック、センサ部78と増幅処理部80の回路ブロック毎に感度試験を行う。
例えば、センサ部74と増幅処理部76の回路ブロックの感度試験は、工場出荷時に初期設定された基準受光値がメモリに記憶されており、システム立上げ時の感度試験で得られる検出受光値は基準受光値に一致しており、検出受光値を基準受光値で割った検出感度は1となっている。運用期間が経過していくと、検出受光値は徐々に低下し、検出感度は0.9,0.8,0.7・・・というように低下していく。
このように検出感度が1以下に低下した場合、検知器制御部68は感度試験により検出感度を求めると共に、検出感度の逆数となる補正値を求めてメモリに記憶させ、その後の運用状態で検出される受光値に補正値を乗算して感度補正を行い、検知器制御部68は感度補正された受光値により火災を判断する。
また、検知器制御部68には、感度補正が不可能となる限界に対応した感度閾値、例えば感度閾値0.5が予め設定されており、感度試験で求められた検出感度が感度閾値以下又は感度閾値を下回った場合にセンサ部74の感度異常による故障と判断し、伝送部70に指示して、自己アドレスに一致する呼出信号に対する応答信号にセンサ故障情報を設定することにより、センサ故障信号を防災受信盤10へ送信させる制御を行う。
また、検知器制御部68には、感度閾値より大きい所定の感度異常の予告閾値、例えば予告閾値0.6が予め設定されており、感度試験で求められた検出感度が感度異常の予告閾値以下又は感度異常の予告閾値を下回った場合にセンサ部74の感度異常による故障が近いと判断し、伝送部70に指示して、自己アドレスに一致する呼出信号に対する応答信号に感度異常の予告情報を設定することにより、感度異常の予告信号を防災受信盤10へ送信させる制御を行う。
(汚れ試験)
検知器制御部68には、プログラムの実行により実現される機能として、汚れ試験機能が設けられている。検知器制御部68は、伝送部70を介して防災受信盤10から自身のアドレスを指定した試験信号を受信した場合に動作し、発光駆動部82に指示して、外部試験光源86R,86Lを順番に発光駆動して透光性窓64R,64Lの汚れ試験を行わせる。
例えば透光性窓64Rの汚れ試験を例にとると、検知器制御部68は外部試験光源86Rを発光駆動することにより、炎試験光を透光性窓64Rを介してセンサ部74,78に入射させる。外部試験光源86Rからの炎試験光は、センサ部74で受光する炎に固有な4.4~4.5μm及びセンサ部78で受光する5~6μmの放射エネルギーを含み、且
つ、炎に固有な8~12Hzのゆらぎ周波数をもつ光とされている。
検知器制御部68は、例えばセンサ部74と増幅処理部76の回路ブロックを利用して汚れ試験を行う。透光性窓64Rは工場出荷時に汚れはなく、その際に汚れ試験で得られた受光値が基準受光値としてメモリに記憶されており、減光率の演算に利用される。
システム立上げ時の汚れ試験で得られる検出受光値は基準受光値に一致しており、基準受光値から検出受光値を減算した値を基準受光値で割った減光率は0となっている。運用期間が経過していくと、透光性窓64Rに汚れが付着し、減光率は、0.1,0.2,0.3・・・というように徐々に増加していく。
このように減光率が増加した場合、検知器制御部68は汚れ試験により減光率を求めると共に、(1-減光率)の逆数となる補正値を求めてメモリに記憶させ、その後の運用状態で検出される受光値(感度試験の補正値により補正された受光値)を補正値により除算して汚れ補正を行い、汚れ補正された受光値により火災を判断する。なお、運用状態で検出される受光値は、前述した感度試験で得られた補正値および汚れ試験で得られた補正値で補正されることになる。
また、検知器制御部68には、汚れ補正が不可能となる限界に対応した減光率となる汚れ閾値、例えば汚れ閾値0.5が予め設定されており、感度試験で求められた減光率が汚れ閾値以上又は汚れ閾値を上回った場合に透光性窓64Rの汚れ補正が不可能となる汚れ異常と判断し、伝送部70に指示して、自己アドレスに一致する呼出信号に対する応答信号に汚れ異常情報を設定することにより、汚れ異常信号を防災受信盤10へ送信させる制御を行う。
また、検知器制御部68には、汚れ閾値より小さい所定の汚れ予告閾値、例えば汚れ予告閾値0.4が予め設定されており、汚れ試験で求められた減光率が汚れ予告閾値以上又は汚れ予告閾値を上回った場合に汚れ異常が近いと判断し、伝送部70に指示して、自己アドレスに一致する呼出信号に対する応答信号に汚れ異常の予告情報を設定することにより、汚れ異常の予告信号を防災受信盤10へ送信させる制御を行う。
(テスタによる発報試験)
火災検知器12の検知器制御部68は、図2に示したように、発報試験を開始するためにテスタ36から試験開始光が火災検知器12に照射された場合、例えば右眼火災検知部72Rを例にとると、センサ部74,78の前面には検知器カバーに設けた右眼透光性窓64Rが配置されており、右眼透光性窓64Rを介してテスタ36から照射された250Hzの周波数をもつ試験開始光の光エネルギーがセンサ部74,78に入射される。
センサ部74からの受光信号は増幅処理部76,88に入力されるが、増幅処理部76には炎固有のゆらぎ周波数を通過させる図6に示したフィルタ108が設けられているため、250Hzの受光信号はカットされ、増幅処理部76から受光値は得られない。この点はセンサ部78からの受光信号を入力した増幅処理部80も同様である。
これに対し増幅処理部88は、図6に示したように、炎のゆらぎ周波数を超える受光信号を通過させるフィルタ114を備えており、センサ部74からの250Hzの受光信号が通過して増幅され、増幅処理部88から250Hzの周波数をもつ受光値が得られ、これを読み込んだ検知器制御部68は試験開始指示を検知し、試験モードを設定する。
続いて、テスタ36から炎試験光が火災検知器12に照射される。例えば右眼火災検知部72Rを例にとると、センサ部74,78の前面には検知器カバーに設けた右眼透光性
窓64Rが配置されており、右眼透光性窓64Rを介してテスタ36から照射された炎試験光の光エネルギーがセンサ部74,78に入射される。
右眼火災検知部72Rは、2波長式の炎検知により火災を監視しており、センサ部74は、右眼透光性窓64Rを介して入射した炎試験光の光エネルギーの中から、炎に特有なCO2の共鳴放射帯である4.4~4.5μmの放射線を光学波長バンドパスフィルタにより選択透過(通過)させて、受光センサにより該放射線のエネルギーを検知して光電変換したうえで、増幅処理部76により増幅等所定の加工を施してエネルギー量に対応する受光信号にして検知器制御部68へ出力する。
また、センサ部78は、同じ右眼透光性窓64Rを介して入射した炎試験光の光エネルギーの中から、5~6μmの放射エネルギーを光学波長バンドパスフィルタにより選択透過(通過)させて、受光センサにより該放射線のエネルギーを検知して光電変換したうえで、増幅処理部80により増幅等所定の加工を施してエネルギー量に対応する受光信号にして検知器制御部68へ出力する。
検知器制御部68は、増幅処理部76,80から出力された受光値(受光信号レベル)の相対比をとり、所定の閾値と比較することにより炎の有無を判定し、炎有りの判定により火災を検知した場合には、伝送部70に指示して、自己アドレスに一致する呼出信号に対する応答信号に、火災検知情報を試験情報と共に設定することにより、試験情報が設定された火災信号を防災受信盤10へ送信させる制御を行う。
(発報表示灯の制御)
火災検知器12の検知器制御部68は、発光駆動部82に指示して2色LEDを用いた発報表示灯90R,90Lの表示制御を行う。例えば、右眼火災検知部72Rによる火災判断を例にとると、検知器制御部68は火災判断による火災発報で発報表示灯90Rを緑点滅させ、これに続く防災受信盤10からの蓄積指示による蓄積時間中の火災判断のリセット状態では蓄積中を示すために発報表示灯90Rを赤点滅させ、また、防災受信盤10から蓄積受信による火災確定信号を受信した場合に防災受信盤10の火災警報動作を示すために発報表示灯90Rを赤色継続点灯とさせ、更に、防災受信盤10から復旧信号を受信した場合に、発報表示灯90Rを消灯させる制御を行う。このような検知器制御部68による発報表示灯90R,90Lの表示制御は、テスタ36を用いた火災検知器12の発報試験の場合も同様となる。
なお、検知器制御部68による発報表示灯90R,90Lの表示制御は、上記に限定されず、表示色と表示パターンを組み合わせた適宜の表示制御とすることができる。
[テスタ]
(テスタの概要)
図7はテスタの外観を示した説明図である。図7に示すように、火災検知器12の発報試験に使用するテスタ36は、テスタ筐体92の前面に左右に分けて試験光源窓94R,94Lが設けられ、試験光源窓94R,94Lの中に試験光源が設けられている。テスタ36は例えば電池電源により動作し、テスタ筐体92の上面に、電源スイッチ95、右眼試験スイッチ96R、右眼試験復旧スイッチ98R、左眼試験スイッチ96L及び左眼試験復旧スイッチ98Lが設けられている。
ここで、右眼試験スイッチ96Rは操作釦を押込み操作してオンしている間、試験光源窓94Rから試験開始光を所定時間のあいだ照射した後に炎試験光を照射させる。また、左眼試験スイッチ96Lは操作釦を押込み操作してオンしている間、試験光源窓94Lから試験開始光を所定時間のあいだ照射した後に炎試験光を照射させる。
一方、右眼試験復旧スイッチ98Rは操作釦を押込み操作してオンした場合に、試験光源窓94Rから試験復旧光を所定時間のあいだ照射させ、左眼試験復旧スイッチ98Lは操作釦を押込み操作してオンした場合に、試験光源窓94Lから試験復旧光を所定時間のあいだ照射させる。
(テスタの機能構成)
図8はテスタの機能構成の概略を示したブロック図である。図8に示すように、テスタ36には、テスタ制御部101、右眼用の発光駆動部100Rと試験光源102R、左眼用の発光駆動部100Lと試験光源102L、操作部104及び表示部106が設けられ、バッテリー電源により動作される。
テスタ制御部101は、操作部104に設けられた図7に示す右眼試験スイッチ96Rが操作された場合、発光駆動部100Rに指示して試験光源102RのLEDを駆動し、試験開始光と炎試験光を照射させる制御を行う。
また、テスタ制御部101は、操作部104に設けられた図7に示す左眼試験スイッチ96Lが操作された場合、発光駆動部100Lに指示して試験光源102LのLEDを駆動し、試験開始光と炎試験光を照射させる制御を行う。
一方、テスタ制御部101は、操作部104に設けられた図7に示す右眼試験復旧スイッチ98Rが操作された場合、発光駆動部100Rに指示して試験光源102RのLEDを駆動し、炎試験光とは異なる試験復旧光を照射させる制御を行う。
更に、テスタ制御部101は、操作部104に設けられた図7に示す左眼試験復旧スイッチ98Lが操作された場合、発光駆動部100Lに指示して試験光源102LのLEDを駆動し、炎試験光とは異なる試験復旧光を照射させる制御を行う。
図9はテスタにより照射される試験開始光、炎試験光及び試験復旧光を示したタイムチャートであり、図9(A)に試験開始光と試験復旧光を所定周波数の光とした場合を示し、図9(B)に試験開始光と試験復旧光を所定のビットパターンのパルス光とした場合を示している。
図9(A)は、時刻t1で試験スイッチをオン操作すると、テスタ36は250Hzの周波数で変化する試験開始光を時刻t2までの所定時間のあいだ照射し、続いて、所定の空き時間を介して時刻t3から試験スイッチをオフ操作する時刻t4までの間、炎に固有なゆらぎ周波数8~12Hzをもつ炎試験光を照射する。続いて、時刻t5で試験復旧スイッチをオン操作すると、時刻t6までの所定時間のあいだ、テスタ36は500Hzの周波数で変化する試験復旧光を照射する。
図9(B)は、試験開始光と試験復旧光を所定のビットパターンのパルス光とした場合であり、時刻t1で試験スイッチをオン操作すると、所定ビットパターン「1101・・・1」となるパルス光の試験開始光を照射し、続いて、時刻t3~t4のあいだ炎に固有なゆらぎ周波数8~12Hzをもつ炎試験光を照射し、更に、時刻t5で試験復旧スイッチをオン操作すると、時刻t6までの所定時間のあいだ、試験開始光とは異なる所定ビットパターン「1001・・・11」となるパルス光の試験復旧信号を照射する。
[防災監視システムの動作]
(防災受信盤の動作)
図10は防災受信盤の制御動作を示したフローチャートであり、図3の防災受信盤10
に設けられた盤制御部42による制御動作となる。
図10に示すように、防災受信盤10の電源を投入してシステムが立ち上げられると、盤制御部42は、ステップS1で所定の初期化処理を行った後にステップS2に進み、火災の受信の有無を判別している。
盤制御部42は、ステップS2で火災検知器12からの火災信号の受信を判別すると、ステップS3に進み、火災発報した火災検知器12のアドレスを指定して蓄積動作を指示し、火災検知器12の火災判断動作を所定の蓄積時間のあいだ停止させ、蓄積時間が経過した場合に再度火災を判断させる。
続いて盤制御部42は、ステップS4で蓄積受信のために火災信号の再受信を判別しており、火災信号の再受信を判別するとステップS5に進み、火災信号に試験情報が設定されているか否か判別する。盤制御部42は、ステップS5で火災信号に試験情報が設定されていないことを判別した場合は真の火災と判断してステップS6に進み、火災警報音や警報メッセージの出力及び火災警報表示を行うと共に外部の設備機器の連動制御を伴う火災警報動作を行う。
続いてステップS7に進み、盤制御部42は、火災発報した火災検知器12のアドレスを指定して火災確定信号を送信し、火災検知器12に防災受信盤10で火災警報動作が行われたことを発報表示灯により表示させる。
続いて、盤制御部42は、ステップS8で火災に鎮火に伴う復旧操作の有無を判別しており、復旧操作を判別するとステップS9に進み、火災警報動作を復旧させると共に、火災発報した火災検知器12のアドレスを指定して復旧信号を送信し、火災検知器12の発報表示灯を消灯させる。
一方、盤制御部42は、ステップS5で火災信号に火災検知器12の試験発報による試験情報が設定されていることを判別した場合はステップS10に進み、外部の設備機器の連動制御を禁止した火災警報動作を行い、火災警報音や警報メッセージの出力及び火災警報表示を行う。
この試験情報が設定された火災信号の受信により火災警報音や警報メッセージが出力されると、図2に示したように、防災受信盤10に接続している通話入力装置38のマイクにより警報音等が音響信号に変換されて非常電話回線15に送信され、試験場所に近い非常電話機16に接続している通話出力装置40のスピーカから火災警報音が出力され、試験員34は防災受信盤10の火災警報音等から発報試験が正常に行われたことを確認できる。
続いてステップS11に進み、盤制御部42は、火災発報した火災検知器12のアドレスを指定して火災確定信号を送信し、火災検知器12に防災受信盤10で火災警報動作が行われたことを発報表示灯により表示させる。
続いて、ステップS12に進み、試験発報された火災検知器12からの遠隔復旧信号の受信の有無を判別しており、テスタ36の復旧操作に伴い火災検知器12から送信された遠隔復旧信号の受信を判別するとステップS9に進み、火災警報動作を復旧させると共に、火災発報した火災検知器12のアドレスを指定して復旧信号を送信し、火災検知器12の発報表示灯を消灯させる。
この場合にも、試験場所に近い非常電話機16に接続している通話出力装置40のスピーカからの火災警報音が停止し、試験員34は防災受信盤10の復旧が正常に行われたことを確認して次の火災検知器12の発報試験に移ることができる。
(火災検知器の動作)
図11は火災検知器の制御動作を示したフローチャートであり、図5の火災検知器12に設けられた検知器制御部68による制御動作となる。
図11に示すように、防災受信盤10からの電源供給を受けて火災検知器12が立ち上げられると、検知器制御部68は、ステップS21で所定の初期化処理を行った後にステップS22に進み、火災判断処理を行う。
ステップS22の火災判断処理として、検知器制御部68は、火災検知部72R,72Lの増幅処理部76,80から出力された受光値を読み込み、感度試験で得られた補正値及び汚れ試験で得られた補正値による受光値を補正した後に、両者の比率を求め、所定の閾値を超えた場合に火災と判断し、伝送部70に指示し、自身のアドレスを指定した呼出信号の受信に対する応答信号に火災検知情報を設定することにより、火災信号を防災受信盤10へ送信させる。
続いて、検知器制御部68は、ステップS23でテスタ36の試験操作による試験開始光の受光による火災開始指示の有無を判別しており、例えば、右眼火災検知部72Rに対する試験開始光を検知して試験開始指示を判別するとステップS24に進み、試験モードを設定する。
続いて、検知器制御部68は、ステップS25でテスタ36からの炎試験光の受光による火災の有無を判断しており、火災を判断するとステップS26に進み、発報表示灯90Rを緑点滅させて試験発報を表示させ、ステップS27で所定の試験情報が設定された火災信号を防災受信盤10に送信する。
続いて、検知器制御部68は、ステップS28で防災受信盤10からの蓄積指示の有無を判別しており、蓄積指示を判別するとステップS29に進み、火災判断をリセットして火災判断を停止し、また、発報表示灯90Rを赤点滅させることで蓄積中にあることを表示させる。
続いて、検知器制御部68は、ステップS30で所定の蓄積時間の経過を判別するとステップS31に進んで炎試験光の受光により火災の有無を判断し、火災を判断するとステップS32に進んで試験情報が設定された火災信号を防災受信盤10に再度送信し、火災確定により火災警報動作を行わせる。
続いて、検知器制御部68は、ステップS33で防災受信盤10から火災確定信号の受信を判別するとステップS34に進み、発報表示灯90を赤点灯に切替え、防災受信盤10で火災警報動作が行われたことを表示させる。
続いて、検知器制御部68は、ステップS35でテスタ36からの試験復旧光の受光による火災復旧指示を判別すると、ステップS36に進んで遠隔復旧信号を防災受信盤10へ送信して火災警報動作を停止させ、続いてステップS37で防災受信盤10からの復旧信号の受信を判別すると、ステップS38に進んで発報表示灯90Rを消灯させると共に、試験モードの設定を解除し、ステップS22に戻って火災判断処理を行う。
このような火災検知器12の制御動作において、試験員34は、テスタ36を使用した試験発報及び試験復旧による防災受信盤10からの火災警報音の出力や停止は、試験場所
の近くの非常電話機16に接続している通話出力装置40のスピーカからの音として聞くことができ、火災検知器12の試験発報に伴う防災受信盤10の動作を確認しながら試験員1名で点検作業を進めることができる。
また、テスタ36を用いた火災検知器12の発報試験に伴う防災受信盤10と連携した火災発報動作、蓄積動作、火災警報動作、復旧動作は、火災検知器12に設けている発報表示灯90の緑点滅、赤点滅、赤点灯、及び消灯によっても試験員は確認することができる。
[防災受信盤で試験モードを設定する実施形態]
図7乃至図9に示したテスタ36を用いた火災検知器12の発報試験では、テスタ36から試験開始光を照射することで、火災検知器12に試験モードを設定し、炎試験光の受光による火災判断で試験情報が設定された火災信号を防災受信盤10に送信して、外部の設備機器の連動制御を解除した火災警報動作を行っているが、本発明による試験システムの他の実施形態として、火災検知器12のテスタ36を用いた発報試験に先立ち、防災受信盤10の操作により、防災受信盤10に試験モードを設定し、この状態で図2に示すように、テスタ36を用いた火災検知器12の発報試験を行うようにしても良い。
この場合の試験員34による火災検知器12の発報試験は、図2を参照して説明すると、次のようになる。まず、試験開始に先立ち試験員34は防災受信盤10を所定の操作により試験モードに設定しておく。防災受信盤10は、試験モードが設定されると、火災検知器12の発報試験による火災信号を受信した場合、外部の設備機器との連動制御を解除した火災警報動作を行い、発報試験による連動制御が禁止される。
また、防災受信盤10に試験モードを設定する場合、テスタ36は、図12に示すように、炎試験光と試験復旧光を照射し、試験開始光を照射する必要はない。
図12はテスタにより照射する炎試験光及び試験復旧光を示したタイムチャートであり、図12(A)に炎試験光と試験復旧光を示し、図12(B)に、試験復旧光のビットパターンが示されている。
テスタ36は、図12(A)に示すように、時刻t1~t2で試験スイッチを操作している間、炎に固有な4.4~4.5μmの放射エネルギーを含み、且つ、炎に固有な8~12Hzのゆらぎ周波数をもつ炎試験光を照射させる。また、テスタ36は、時刻t3で試験復旧スイッチを操作した場合、時刻t4までの所定時間の間、炎に固有な4.4~4.5μmの放射エネルギーを含み、且つ、炎に固有な8~12Hzのゆらぎ周波数をもつが、所定の照射パターンを持った試験復旧光を照射させる。
テスタ36から試験開始光が照射されないことに伴い、図5に示した火災検知器12の火災検知部72R,72Lに設けている試験開始光を検知するための増幅処理部88は不要となる。
試験開始光を検知するための増幅処理部88を取り除いた場合、テスタ36から照射された試験復旧光は、図5の右眼透光性窓64Rに照射した場合を例にとると、センサ部74で受光され、増幅処理部76で増幅処理された受光値を検知器制御部68で読込み、図12(B)に示すビットパターン1101であることを認識し、これによりテスタ36からの試験復旧指示を判断し、伝送部70に指示して遠隔復旧信号を防災受信盤10に送信させる制御が行われることになる。なお、試験復旧光の照射パターンは一例であり、連続パターン以外の適宜の照射パターンとすることができる。
[本発明の変形例]
(火災検知器)
上記の実施形態は2波長方式の火災検知器を例にとっているが、他の方式でも良く、例えば、前述した2波長に加え、CO2の共鳴放射帯である4.4~4.5μm帯に対し短波長側の、例えば、3.8μm付近の波長帯域における放射線エネルギーを2波長式と同様の手法で検知し、これらの3波長帯域における各受光信号の相対比によって炎の有無を判定する3波長式の炎検知器としても良い。
(テスタ)
上記の実施形態は、火災検知器の発報試験に2眼式のテスタを使用しているが、試験光源を1つ備えた単眼式のテスタを使用してもよい。
(消火栓装置の電話ジャック)
上記の実施形態は、通話出力装置40を、トンネル内に設置された非常電話機16に設けられた電話ジャック17に接続する場合を例にとっているが、これ以外に、トンネル内に50メートル間隔で設置された消火栓装置の通報装置扉の裏側にも非常電話機と同様に電話ジャックが設けられていることから、消火栓装置の電話ジャックに通話出力装置40を接続して防災受信盤10の音響出力を確認するようにしても良い。
(通話出力装置)
上記の実施形態は、非常電話機16に設けられた電話ジャック17に通話出力装置を接続し、そのスピーカから防災受信盤の火災警報音等を出力して試験員に知らせているが、これに限定されない。例えば、通話出力装置に無線送信機器を接続し、非常電話回線を介して受信した音響信号を無線送信し、これに対応して試験員は無線受信機器を携帯し、無線受信機で受信再生された防災受信盤からの火災警報音等をイヤホーン等で聞いて確認するようにしても良い。
例えば、通話出力装置に音声出力端子を設け、マイクから入力した音声信号を無線送信するトークプッシュスイッチ(以下「PTTスイッチ」という)機能を備えたトランシーバを接続する。PTTスイッチ機能を備えたトランシーバは、マイク入力端子に通話出力装置の音声出力端子を接続することで、マイク入力端子から入力した音声信号を無線送信することができ、これを試験員が携帯しているトランシーバで受信すれば良い。
また、通話出力装置に接続するトランシーバ及び試験員が携帯するトランシーバは、特定小電力の通信規格に従った400MHz帯を使用しており、トンネル内であれば、100メートル程度までは確実に音声通信が可能となり、大音量でスピーカを鳴らす必要がない。
(その他)
防災受信盤は火災発報時の警報音と試験時の発報音を異なるようにしても良い。試験中においても、アドレスが試験中でない火災検知器の発報信号を受けた際には火災発報の警報を行うことが好適である。これにより、遠隔で試験中の試験員34が火災の発生を認識することが可能となり、火災への対応をおこなうことが可能となる。
非常電話機は専用のボックスに備えられるものであっても良いし、消火栓装置と一体であるものとしても良い。
火災検知器が火災検知しなくなると発報停止するような火災復旧を備えたシステムに於いては、火災検知器単体ごとに試験終了信号を試験器から出力するのではなく、全てあるは複数の火災検知器の試験が終了したタイミングで試験終了信号を出力する試験形態をと
ってよい。
この場合、火災検知器ごとに試験開始光を照射することで、試験中の火災検知器の切り替えを行い、最終的に試験復旧光を照射することで全ての火災検知器に対して試験復旧状態とする。上記の方法によれば、試験器から試験実施後に炎試験光を停止させることで火災復旧し、警報が停止することにより試験員34は防災受信盤10の復旧を確認可能となる。
また本発明は、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
1a:上り線トンネル
1b:下り線トンネル
10:防災受信盤
12:火災検知器
14:伝送路
15:非常電話回線
16:非常電話機
17,37:電話ジャック
18:消火ポンプ設備
20:冷却ポンプ設備
22:IG子局設備
24:換気設備
25:警報表示板設備
26:ラジオ再放送設備
28:テレビ監視設備
30:照明設備
32:遠方監視制御設備
34:試験員
36:テスタ
38:通話入力装置
40:通話出力装置
42:盤制御部
44,70:伝送部
60:筐体
62:センサ収納部
64R,64L:透光性窓
66R,66L:試験光源用透光窓
68:検知器制御部
70:伝送部
72R,72L:火災検知部
74,78:センサ部
76,80,88:増幅処理部
82,100R,100L:発光駆動部
84R,84L,85R,85L:内部試験光源
86R,86L:外部試験光源
90R,90L:発報表示灯
92:テスタ筐体
94R,94L:試験光源窓
95:電源スイッチ
96L,96L:試験スイッチ
98R,98L:試験復旧スイッチ
100R,100L:発光駆動部
101:テスタ制御部
102R,102L:試験光源
108,114:フィルタ
110,116:プリアンプ
112,118:メインアンプ

Claims (3)

  1. 防災受信盤に火災検知器が接続され、前記火災検知器が検知エリアの放射線をセンサ部で受光して火災を判断した場合に、前記防災受信盤の火災警報動作を行うトンネル防災設備の火災発報試験を行う試験システムであって、
    試験時に、試験開始光に続いて炎試験光を前記火災検知器に照射し、試験終了時に、試験復旧光を前記火災検知器に照射するテスタを備え、
    前記火災検知器が前記テスタからの前記試験開始光に続いて前記炎試験光を前記センサ部で受光した場合に、前記防災受信盤の試験警報動作を行い、前記火災検知器が前記テスタからの前記試験復旧光を前記センサ部で受光した場合に、前記防災受信盤を復旧することを特徴とするトンネル防災設備の試験システム。
  2. 請求項1記載のトンネル防災設備の試験システムに於いて、
    前記試験警報動作は、前記火災警報動作から外部機器との連動及び外部機器への移報を解除した警報動作であることを特徴とするトンネル防災設備の試験システム。
  3. 請求項1又は2記載のトンネル防災設備の試験システムに於いて、
    前記火災警報動作と前記試験警報動作とで、異なる警報音を出力することを特徴とするトンネル防災設備の試験システム。
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