JP2003196761A - 煙感知器 - Google Patents

煙感知器

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JP2003196761A
JP2003196761A JP2001395897A JP2001395897A JP2003196761A JP 2003196761 A JP2003196761 A JP 2003196761A JP 2001395897 A JP2001395897 A JP 2001395897A JP 2001395897 A JP2001395897 A JP 2001395897A JP 2003196761 A JP2003196761 A JP 2003196761A
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alarm
voice
detector
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JP2001395897A
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Kazuhiro Masuzawa
一浩 増澤
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Hochiki Corp
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Hochiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災報知設備を利用して火災や禁煙などの音
声警報を可能とするコスト的に安価で安定性と信頼性を
高める。 【解決手段】煙感知器は、火災受信機からの電源兼用信
号線に接続され、火災による煙濃度を検出して火災信号
を出力する感知器回路部15と、電源兼用信号線2に高
抵抗R1を介して接続され、火災監視に影響を及ぼさな
いように制限された電流でチャージされるチャージ回路
25と、チャージ回路25からの電源供給により動作し
て内蔵スピーカ29から音声警報を出力する音声警報回
路部16とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信機からの電源
兼用信号線に接続され、煙から火災を検出する煙感知器
に関する。
【0002】
【従来技術】従来の火災報知設備にあっては、受信機か
ら引き出された信号線に例えば光電式煙感知器を接続し
て火災を監視している。光電式煙感知器は内部の検煙空
間に発光素子と受光素子を光軸をずらして配置し、流入
した煙の粒子に当った光の散乱光を受光素子で受光し、
この受光信号が例えば煙濃度10[%/m]の信号レベ
ルに達したときに火災と判断し、火災信号を受信機に送
って火災警報を出すようにしている。
【0003】とこで、このような光電式煙感知器の煙検
出機構は、火災による煙検出のみならず、タバコの煙に
ついても検出することができ、これを利用して例えば特
開平1−307899号の喫煙警告装置が知られてい
る。
【0004】この喫煙警告装置は、タバコの煙を感知す
る煙感知部と音声出力部からなり、煙感知部が作動した
ときに音声出力部が音声を発することによって、喫煙者
に警告するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の喫煙警告装置にあっては、例えば喫煙が禁じ
られている場所に設置される専用機器であり、コスト的
に高価になる。
【0006】また電池などの電源を内蔵していることか
ら、長期間にわたり安定して動作させるためには、定期
的な電池交換や点検が必要であり、維持管理に手間と時
間がかかる。
【0007】本発明は、火災報知設備を利用して火災や
禁煙などの音声警報を可能とするコスト的に安価で安定
性と信頼性の高い煙感知器を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。本発明の煙感知器は、受
信機からの電源兼用信号線に接続され、火災による煙を
検出して火災信号を出力する感知器回路部と、電源兼用
信号線に高抵抗を介して接続され、火災監視に影響を及
ぼさないように制限された電流でチャージされるチャー
ジ回路と、チャージ回路からの電源供給により動作して
内蔵スピーカから音声警報を出力する音声警報回路部と
を備えたことを特徴とする。
【0009】このように本発明は、火災報知設備により
監視される警戒区域の部屋に設置される煙感知器に音声
警報の出力機能を設けたことで、音声警報を出力するた
めに煙感知器の煙感知機能をそのまま使用でき、専用装
置とした場合に比べ、大幅コストダウンができる。
【0010】また音声警報のための電源は火災報知設備
の電源を利用しており、特に、制限された電流でチャー
ジ回路のチャージを行い、チャージした電力で音声警報
の回路動作を行うため、音声警報回路部を煙感知器に新
たに設けても、火災報知設備の電源容量を増やすといっ
た火災監視に影響を及ぼすことなく、対応できる。勿
論、内蔵電池を必要としないことから、電池交換などの
手間も不要となる。
【0011】また煙感知器は長期間にわたり安定した動
作が保証されており、音声警報機能についても同様に長
期間にわたる安定した動作が保証されることになる。
【0012】ここで音声警報回路部は、感知器回路部で
火災を検出する煙濃度10[%/m]より低い所定の煙
濃度、例えば5[%/m]を設定する濃度設定部と、感
知器回路部の検出煙濃度が設定煙濃度5[%/m]に達
した時に、音声合成回路を駆動してプリアラームの音声
警報を出力させるインタフェース回路とを備える。
【0013】これによって、寝タバコ等により布団がく
すぶる燻燃火災において、火災警報が出される前に、煙
感知器から音声警報によるプリアラームが出され、当事
者は火災警報に至る前に適切に対処でき、火災の早期発
見により迅速に消火できる。
【0014】また音声警報回路部は、タバコの喫煙を判
断する所定の煙濃度を設定する濃度設定部と、感知器回
路部の検出煙濃度が設定煙濃度に達した時に、音声合成
回路を駆動して禁煙の音声警報を出力させるインタフェ
ース回路とを備える。
【0015】このため、共有フロア、トイレ、ホテル客
室等の禁煙地区の煙感知器として本発明の禁煙を音声警
報する煙感知器を設置しておくことで、喫煙を感知して
禁煙を促す音声警報を出すことができる。
【0016】更に、音声警報回路部は、感知器回路部で
火災を検出する濃度より低い所定の煙濃度を設定する濃
度設定部と、設置場所の明るさを検出して出力する明る
さ検出器と、明るさ検出器の検出出力が得られている状
態で感知器回路部の検出煙濃度が設定煙濃度に達した時
に、音声合成回路を駆動して禁煙の音声警報を出力さ
せ、明るさ検出器の検出出力が得られていない状態で感
知器回路部の検出煙濃度が設定煙濃度に達した時にプリ
アラームの音声警報を出力させるインタフェース回路と
を備える。
【0017】このためホテルの客室などに設置した場合
には、部屋の照明を点灯している間は、明るさを検知し
て禁煙警報機能が有効となり、照明を消灯した睡眠中は
火災のプリアラーム機能が有効となり、設置場所の環境
変化に合わせて適切な音声警報ができる。
【0018】音声警報回路部は、更に、音声警報を一定
間隔で出力させるインターバルス時間を設定する時間設
定部を備える。これによって、プリアラームや禁煙警報
の出る間隔が設定でき、必要以上に音声警報が出る煩わ
しさを回避し、また火災報知設備の電力消費を節減す
る。
【0019】更に、音声警報回路部で音声警報を出力す
るに十分なチャージ回路の電力のチャージを検出して音
声警報回路部の動作を許容するチャージ検出回路を設け
る。このためチャージ完了状態となって初めて音声警報
が可能であり、チャージ不足状態で音声警報が行われ、
電源不足による音量低下や音質劣化を防ぐ。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の煙感知器が使用さ
れた防災監視設備の説明図であり、受信機より端末の監
視制御を行う集中監視システムを例にとっている。受信
機1は管理人室などに設置され、警戒区域に向けて電源
兼用信号線として機能する端末伝送路2が引き出され、
この端末伝送路2は端末側で複数の端末伝送路2a,2
b,2c,2dに分かれている。
【0021】端末伝送路2aには2台の中継器5と本発
明の音声警報機能を備えた煙感知器の実施形態である光
電アナログ式スポット型感知器4cが接続され、最初の
中継器5には熱感知器4aと発信機4bが接続されてい
る。次の中継器5にはガス漏れ検知器4dが接続されて
いる。
【0022】端末伝送路2bは、例えば2台の中継器5
と熱アナログ式スポット型感知器4eを接続している。
最初の中継器5には地区音響装置7aが接続されてい
る。次の中継器5にはモーターダンパー7b、防火戸用
ラッチ式レリーズ7cが接続されている。
【0023】端末伝送路2cには2台の中継器5が接続
され、それぞれ防犯センサ8と空調センサ9を接続して
いる。更に端末伝送路2dにはアドレッサブル発信機4
f、光電式分離型感知器10、及び中継器5を介して熱
感知器4aを接続している。
【0024】受信機1は、端末伝送路2に接続した端末
装置となる中継器5、光電アナログ式スポット型感知器
4c、熱アナログ式スポット型感知器4e、及び中継器
機能を備えたアドレッサブル発信機4f、光電式分離型
感知器10に対し、予め端末アドレスを設定している。
この実施形態にあっては、端末伝送路2の1回線当たり
最大127アドレスを設定することができる。
【0025】受信機1は端末伝送路2を介して端末アド
レスと呼出コマンドを含む電文を各中継器アドレスごと
に順次送信し、煙濃度などの検出データを収集してい
る。いずれかの火災感知器が火災による発報を検出する
と、受信機1に対し例えば割込信号を送信する。
【0026】この割込信号による発報通知を受けて、受
信機1は端末伝送路2に対し発報した感知器を判断する
ための検索コマンドを送信して検索し、発報感知器を特
定すると、発報した火災感知器に対し火災検出データの
転送を継続的に指示する。
【0027】また受信機1は火災感知器及び中継器から
の火災発報を受信すると、受信機1に設けている火災主
音響の鳴動を行うと共に表示部に異常発生場所の表示を
行い、更に外部にRS−485用伝送路6aを介して接
続している表示盤11及びアナンシエータ12に対し表
示信号を出力して、火災警報表示と発報場所の表示を行
う。
【0028】また受信機1にはRS−232Cインタフ
ェース用伝送路6bを介してCRT装置13が接続さ
れ、CRT装置13は管理人室の操作卓などに設置さ
れ、受信機1に設けている表示部と同等な監視業務のた
めの各種の表示ができ、さらに、各警戒区域の詳細な平
面図を表示できるようにしている。
【0029】更に受信機1は、火災発報に伴う主音響の
鳴動に連動して、端末伝送路2に接続している中継器5
に対し端末アドレスと制御コマンドを含む電文を送信
し、例えば地区音響装置7aの鳴動やモーターダンパー
7bの作動による閉鎖、更には防火戸用ラッチ式レリー
ズ7cの解除動作による閉鎖を行う。尚、防火戸用ラッ
チ式レリーズ7cは熱アナログ式スポット型感知器4e
の発報によっても自動的にラッチ解除ができる。
【0030】受信機1から引き出された端末伝送路2に
よる端末装置との伝送、及びRS−485用伝送路6a
を介して接続した表示盤11との伝送は1対n通信とな
る。これに対し、受信機1に対しRS−232C用伝送
路6bを介して接続したCRT装置13との間の通信
は、1対1通信の形態をとる。
【0031】図2は図1の受信機1からの端末伝送路2
aに接続されている本発明の音声警報機能付きの煙感知
器の実施形態である光電アナログ式スポット型感知器4
cの実施形態を示した回路ブロック図である。
【0032】この光電アナログ式スポット型感知器(以
下、単に「煙感知器」という)4cは、伝送制御部1
4、感知器回路部15及び音声警報回路部16で構成さ
れる。伝送制御部14には、定電圧回路17,21、伝
送制御回路18、アドレススイッチ19、インタフェー
ス回路20及びAD変換器22が設けられている。
【0033】また感知器回路部15には検出部23と種
別電圧発生回路24が設けられている。検出部23は散
乱光式検煙構造を備えており、検煙室の中に発光素子と
受光素子を光軸をずらして配置し、流入した煙による光
の散乱光を受光部で検出して受光信号をAD変換器22
に出力している。
【0034】種別電圧発生回路24は、この感知器が光
電アナログ式スポット型感知器であることを示す予め定
めた種別電圧を伝送制御回路18に出力する。この感知
器回路部15に対する電源供給は、伝送制御部14に設
けている定電圧回路21より行われている。
【0035】伝送制御部14の伝送制御回路18は、定
電圧回路17からの電源電圧で動作する。この伝送制御
回路18に対しては、アドレススイッチ19により予め
感知器アドレスが設定されている。インタフェース回路
20は端末伝送路2aを介して、受信機1との間でアド
レス及びデータを用いたデータ伝送を行っている。
【0036】伝送制御回路18は、インタフェース回路
20で受信した受信機からのアドレスをアドレススイッ
チ19で設定した自己アドレスと比較し、アドレス一致
となった場合に、同じくインタフェース回路20から受
信したコマンドに従った制御の実行あるいはAD変換器
22でデジタルデータとして変換している受光信号を受
信機1に返送する。
【0037】このような伝送制御部14及び感知器回路
部15に加えて、本発明にあっては新たに音声警報回路
部16を設けている。この音声警報回路部16に対する
電源供給は、高抵抗R1、ダイオードD1、チャージ回
路25及びチャージ検出回路26により行われる。
【0038】チャージ検出回路26は、図1の受信機1
より端末伝送路2aを介して行われる電源供給を受け、
高抵抗R1及びダイオードD1を介してチャージ回路2
5を端末伝送路2aの+側のL線に接続することで、防
災監視設備における火災監視に影響を及ぼさないように
制限された電流、例えばマイクロアンペアオーダーの電
流によりチャージ回路25のチャージを行っている。
【0039】チャージ回路25としては電源用のコンデ
ンサを内蔵した回路であり、コンデンサの容量で決まる
チャージ電力は後の説明で明らかにする音声警報回路部
16による音声警報動作をするに十分なチャージ量とし
ている。
【0040】チャージ検出回路26はチャージ回路25
に対するチャージ状態を監視しており、例えばチャージ
回路25のチャージ電圧を監視している。チャージ回路
25のチャージ電圧が予め定めた音声警報回路部16の
動作に十分なチャージ電力に対応した電圧レベルに達す
ると、音声警報回路部の動作を許容するチャージ検出出
力をインタフェース回路27に出力する。
【0041】音声警報回路部16の主要回路部は、イン
タフェース回路部27、音声合成回路28及びスピーカ
29で構成される。インタフェース回路27にあって
は、時間設定スイッチ30、音声選択スイッチ31、濃
度設定スイッチ32及び明るさ検出器33が接続されて
いる。
【0042】このインタフェース回路27による音声警
報機能として、本発明にあっては次の音声警報機能を設
定している。 (1)火災プリアラームの音声警報 (2)禁煙警報 (3)明るさ検出に応じて自動的に切替えられる火災プ
リアラームと禁煙 の音声警報 まず火災のプリアラーム音声警報については、濃度設定
スイッチ32によって火災報知設備側で火災と判断する
煙濃度例えば10[%/m]より低い煙濃度として、例
えば5[%/m]を濃度設定スイッチ32により設定す
る。
【0043】この濃度設定スイッチ32によるプリアラ
ーム煙濃度の設定濃度に対し、インタフェース回路27
は伝送制御回路18を介してAD変換器22から出力さ
れた検出部23からの煙濃度の検出データとの比較を行
っている。
【0044】感知器回路部15からの煙濃度が濃度設定
スイッチ32により設定した設定濃度5[%/m]に達
すると、インタフェース回路27はチャージ検出回路2
6よりチャージ回路25のチャージ完了の検出出力が得
られていることを条件に、音声選択スイッチ31により
選択しているプリアラームの音声警報のメッセージを音
声合成回路28で生成し、内蔵しているスピーカ29か
らプリアラームの音声警報を出力させる。
【0045】このとき時間設定スイッチ30によってプ
リアラームの音声警報を出す繰り返し間隔を設定するこ
とができる。プリアラームのための音声警報としては、
例えば「ピッピッピッ、煙濃度が増加しています。火災
の可能性があります。部屋の中を確認してください。」
を例えば2回繰り返し、その後、時間設定スイッチ30
で設定したインターバル時間ごとにこれを繰り返す。
【0046】次に禁煙警報を説明する。禁煙警報を行う
場合にはプリアラーム火災警報の場合と同様、濃度設定
スイッチ32によって禁煙警報を行う煙濃度として例え
は5[%/m]を設定する。同時に音声選択スイッチ3
1によって禁煙警報のための音声メッセージを選択して
おく。更に禁煙警報のインターバル時間を時間設定スイ
ッチ30で設定しておく。
【0047】このような禁煙警報の設定状態で、伝送制
御回路18を介してAD変換器22より出力される検出
部23からの煙濃度を示す受光データがインタフェース
回路27に設定している煙濃度5[%/m]に達する
と、インタフェース回路27は、このときチャージ検出
回路26よりチャージ回路25のチャージ完了の検出出
力が得られていることを条件に音声合成回路28を動作
し、禁煙警報の音声メッセージを、内蔵しているスピー
カ29から出力させる。
【0048】この場合の禁煙警報のメッセージとしては
例えば「ピッピッピッ、煙草の煙が感知されました。こ
こで喫煙はできません。決められた喫煙場所でお願いい
たします。」を出力させる。
【0049】更に明るさに応じたプリアラーム火災音声
警報と禁煙警報を行う場合には、濃度設定スイッチ32
により両方の警報に必要な共通の煙濃度、例えば5[%
/m]を設定した状態で、音声選択スイッチ31により
プリアラーム火災警報と禁煙警報の切替音声メッセージ
を選択し、併せて時間設定スイッチ30により警報のイ
ンターバル時間を設定する。
【0050】このようなプリアラーム火災警報と禁煙警
報の切替設定状態にあっては、インタフェース回路27
が伝送制御回路18より感知部15で検出された煙濃度
の受光データを取り込んで、濃度設定スイッチ32によ
り設定された煙濃度5[%/m]と比較しており、この
設定煙濃度に達すると明るさ検出器33の検出出力を取
り込む。
【0051】明るさ検出器33の検出出力が規定値以上
で明るい場合には、喫煙警報の音声警報を選択し、音声
合成回路28を駆動してスピーカ29より喫煙警報の音
声出力を行う。もちろん、このときチャージ検出回路2
6よりチャージ回路25のチャージ完了を示す検出出力
が得られていることを条件とする。
【0052】一方、検出濃度が設定濃度5[%/m]に
達したとき、インタフェース回路27で明るさ検出器3
3の検出出力が規定値より低い暗い検出状態であった場
合には、プリアラーム火災警報を選択し、音声合成回路
28を駆動してスピーカ29よりプリアラームの火災警
報の音声出力を行わせる。もちろん、このときもチャー
ジ検出回路26よりチャージ回路25がチャージ完了状
態にあることの検出出力が得られることを条件とする。
【0053】このため、例えばホテルの部屋に本発明の
煙感知器が設置されていたとすると、照明を点灯してい
る状態では煙濃度の増加に対しタバコの喫煙による煙と
判断し、禁煙警報の音声出力を行う。
【0054】これに対し照明を消灯している睡眠中にあ
っては、煙濃度が設定煙濃度に増加したとき燻焼火災な
どによる火災と判断し、火災プリアラームの音声警報を
出力させることになる。
【0055】なお、上記の実施形態にあっては、音声警
報回路部16によりプリアラーム火災警報、喫煙警報、
明るさ検出に応じたプリアラーム火災警報と喫煙警報の
自動切替出力を例にとるものであったが、本発明はこれ
に限定されず、感知器回路部15で検出されている煙濃
度あるいは別途設けたセンサの検出出力を利用すること
により、煙感知器の設置場所の状況に応じて必要な音声
警報や必要な音声メッセージを出力させることができ
る。
【0056】例えば音声警報回路部16に時計機能を持
たせ、設定した時刻例えば正午に時報の音声出力を行わ
せるようにしてもよい。また、会社などに設置されてい
る煙感知器にあっては、就業時間の開始、終了について
の音声出力などを行うようにしてもよい。
【0057】また上記の実施形態にあっては、煙感知器
自体で状態を検出して音声警報を行わせるようにしてい
るが、外部からの制御信号によって音声警報を出力させ
ることも可能である。
【0058】即ち図1の防災受信盤1からコマンドを指
定して制御データを送り、これを伝送制御部14の伝送
制御回路18で解読し、インタフェース回路27に制御
コマンドを出力し、制御コマンドに対応して予め準備さ
れている音声メッセージを音声合成回路28の動作でス
ピーカ29から出力させることができる。
【0059】更に上記の実施形態は、防災受信盤からの
アドレスとコマンドにより制御指示あるいはデータを応
答するいわゆるR型受信機に適用される煙感知器を例に
とるものであったが、本発明はこれに限定されず、防災
受信機からの感知器回線に接続されて火災検出時に信号
線間を低インピーダンスとして火災信号を送出して回線
単位に火災を監視するいわゆるP型受信機に使用される
煙感知器についても、本発明の音声警報機能を同様に適
用することができる。
【0060】このP型受信機用の煙感知器としては、図
2の伝送制御部14におけるアドレススイッチ19及び
インタフェース回路20が除かれ、伝送制御回路18に
よる煙濃度の火災判断でスイッチングする発報回路をL
−C線間に接続することになる。もちろん、感知器回路
部15の種別電圧発生回路24は不要となる。
【0061】また上記の実施形態においては、感知器が
警報する音声警報を感知器設けた音声選択スイッチ13
で切り替える構成であるが、受信機1からの制御で感知
器の音声を遠隔的に切り替えるようにしても良い。ま
た、感知器に記憶部を設け、受信機から新しい音声警報
を登録するようにしても良い。更に、感知器からの音声
警報は感知器が異常と判断したときに自ら警報を発する
ようにしても良いし、受信機から音声警報する必要のあ
る感知器に対して制御信号を送り適宜の音声警報を出力
するようにしても良い。
【0062】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、火災報知設備の警戒区域の部屋などに設置される煙
感知器に音声警報の出力機能を設けたことで、音声警報
を出力するための煙感知に煙感知器の感知機能をそのま
ま使用でき、専用装置とした場合に比べ大幅なコストダ
ウンができる。
【0063】また音声警報のための電源は火災報知設備
の電源を利用しており、特に制限された電流でチャージ
回路のチャージを行い、チャージした電力で音声警報の
回路動作を行うため、煙感知器に新たに音声警報回路を
設けても、火災報知設備の電源容量を増やすといった火
災監視に影響を及ぼすことなく適切に対応できる。
【0064】また煙感知器は長期間に亘り安定した動作
が保証されており、ここに音声警報機能が設けられるこ
とで、同様に音声警報機能についても長期間に亘る安定
した動作が保証できる。
【0065】また本発明の煙感知器は煙感知による音声
警報としてプリアラームの音声警報を出すことで、火災
報知設備による火災警報に至る前に煙感知器の設置場所
でのプリアラームの音声警報により適切に対応でき、火
災の早期発見により迅速に消火できる。
【0066】また施設の共有フロア、トイレ、ホテル客
室などの禁煙地区の煙感知器については、禁煙の音声警
報の出力機能を持たせることで禁煙場所での喫煙を感知
して警告の音声警報を出すことができる。
【0067】更に明るさに応じたプリアラーム火災警報
と禁煙警報の自動切替えにより、例えばホテルの部屋の
照明がついているときには禁煙警報が出され、照明を消
して睡眠中にあってはプリアラーム火災警報が出され、
1台の煙感知器で種類の異なった音声警報を設置場所の
環境変化に合わせて適切に出力することができる。
【0068】もし受信機から引き出された地区音響装置
が、信号線が断線するなどの何らかの原因で鳴動できな
い障害状態になった場合でも、感知器自体が警報を報知
するので、火災などの異常を確実に警報することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の煙感知器を使用した防災監視設備の説
明図
【図2】本発明による煙感知器の実施形態を示した回路
ブロック図
【符号の説明】
1:受信機 2,2a〜2d:端末伝送路(電源兼用信号線) 4c:光電アナログ式スポット型感知器(音声警報機能
付きの煙感知器) 14:伝送制御部 15:感知器回路部 16:音声警報回路部 17,21:定電圧回路 18:伝送制御回路 19:アドレススイッチ 20,27:インタフェース回路 22:AD変換器 23:検出部 24:種別電圧発生回路 25:チャージ回路 26:チャージ検出回路 28:音声合成回路 29:スピーカ 30:時間設定スイッチ 31:音声選択スイッチ 32:濃度設定スイッチ 33:明るさ検出器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信機からの電源兼用信号線に接続され、
    煙により火災を検出して出力する感知器回路部と、 前記電源兼用信号線に高抵抗を介して接続され、火災監
    視に影響を及ぼさないように制限された電流でチャージ
    されるチャージ回路と、 前記チャージ回路からの電源供給により動作して内蔵ス
    ピーカから音声警報を出力する音声警報回路部と、を備
    えたことを特徴とする煙感知器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の煙感知器に於いて、前記音
    声警報回路部は、 前記感知器回路部で火災を検出する煙濃度より低い所定
    の煙濃度を設定する濃度設定部と、 前記感知器回路部の検出煙濃度が前記設定煙濃度に達し
    た時に、音声合成回路を駆動してプリアラームの音声警
    報を出力させるインタフェース回路と、を備えたことを
    特徴とする煙感知器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の煙感知器に於いて、前記音
    声警報回路部は、 タバコの喫煙を判断する所定の煙濃度を設定する濃度設
    定部と、 前記感知器回路部の検出煙濃度が前記設定煙濃度に達し
    た時に、音声合成回路を駆動して禁煙の音声警報を出力
    させるインタフェース回路と、を備えたことを特徴とす
    る煙感知器。
  4. 【請求項4】請求項1記載の煙感知器に於いて、前記音
    声警報回路部は、 前記感知器回路部で火災を検出する濃度より低い所定の
    煙濃度を設定する濃度設定部と、 設置場所の明るさを検出して出力する明るさ検出器と、 前記明るさ検出器の検出出力が得られている状態で前記
    感知器回路部の検出煙濃度が前記設定煙濃度に達した時
    に、音声合成回路を駆動して禁煙の音声警報を出力さ
    せ、前記明るさ検出器の検出出力が得られていない状態
    で前記感知器回路部の検出煙濃度が前記設定煙濃度に達
    した時に、プリアラームの音声警報を出力させるインタ
    フェース回路と、を備えたことを特徴とする煙感知器。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の煙感知
    器に於いて、前記音声警報回路部は、更に、音声警報を
    一定間隔で出力させるインターバルス時間を設定する時
    間設定部を備えたことを特徴とする煙感知器。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載の煙感知
    器に於いて、更に、前記音声警報回路部で音声警報を出
    力するに十分な前記チャージ回路による電力のチャージ
    を検出して前記音声警報回路部の動作を許容するチャー
    ジ検出回路を設けたことを特徴とする煙感知器。
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