JPH0610836B2 - 火報システム - Google Patents
火報システムInfo
- Publication number
- JPH0610836B2 JPH0610836B2 JP63124282A JP12428288A JPH0610836B2 JP H0610836 B2 JPH0610836 B2 JP H0610836B2 JP 63124282 A JP63124282 A JP 63124282A JP 12428288 A JP12428288 A JP 12428288A JP H0610836 B2 JPH0610836 B2 JP H0610836B2
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Description
本発明は火報システムに関するものである。
従来の自動火災報知装置は複数の煙感知器等の感知器の
うちの何れかがオン動作すると信号回線に回線電流が流
れて受信機のリレーが動作し、その出力接点によってベ
ルや表示器等を動作させている。
うちの何れかがオン動作すると信号回線に回線電流が流
れて受信機のリレーが動作し、その出力接点によってベ
ルや表示器等を動作させている。
しかし、かかる従来例では感知器、例えば煙感知器の場
合、オン動作する煙検出濃度は一定レベルに限定されて
いるため、設置場所によっては誤動作する恐れがあっ
た。 つまり多数の人々が集まる集会室等のような場所では喫
煙による煙を検出して誤報を発したり、或は厨房のよう
な熱源があり、しかも煙を発生しやすい場所でも同様に
誤報する恐れがあった。特に防排煙装置等と連動させて
いる場合には誤報によって生じた、後処理が大変であっ
た。そのためこのような誤報を恐れるために自動火災報
知装置を夜間等においてオフ状態にしてしまうケースが
多々あり、そのため実際に火災が生じても火災発生が検
出できず、多大な犠牲者が出してしまうという大変恐し
い結果を招いていた。 本発明の目的は火災発生検出の感度を検出煙濃度と時間
関数との組合せによって設定することにより、設置場所
等の状況に応じた感度設定が行なえると共に信頼性の向
上が図れた火報システムを提供するにある。
合、オン動作する煙検出濃度は一定レベルに限定されて
いるため、設置場所によっては誤動作する恐れがあっ
た。 つまり多数の人々が集まる集会室等のような場所では喫
煙による煙を検出して誤報を発したり、或は厨房のよう
な熱源があり、しかも煙を発生しやすい場所でも同様に
誤報する恐れがあった。特に防排煙装置等と連動させて
いる場合には誤報によって生じた、後処理が大変であっ
た。そのためこのような誤報を恐れるために自動火災報
知装置を夜間等においてオフ状態にしてしまうケースが
多々あり、そのため実際に火災が生じても火災発生が検
出できず、多大な犠牲者が出してしまうという大変恐し
い結果を招いていた。 本発明の目的は火災発生検出の感度を検出煙濃度と時間
関数との組合せによって設定することにより、設置場所
等の状況に応じた感度設定が行なえると共に信頼性の向
上が図れた火報システムを提供するにある。
特定発明は、煙濃度に対応したアナログデータをデジタ
ル変換して形成せる検出信号を出力する煙感知器と、該
煙感知器に信号回線を介して接続され、煙感知器と検出
煙濃度が設定検出煙濃度を越えかつ設定時間継続したこ
とを検知すると火災と判定する火災判定手段を有する受
信機とを備えると共に、前記設定検出煙濃度及び設定時
間によって決定される感度を、上記火災判定手段が火災
と判定した際に、該火災と判定された煙感知器以外の他
の煙感知器の設定感度を上げるように現設定検出煙濃
度、現設定時間の両者又はいずれか一方を変更する火災
感度レベルシフト設定手段を付設し、前記複数段に設定
した設定検出煙濃度と複数段に設定した設定時間とを夫
々各別に多段階に選択設定する選択設定手段を受信機に
設け、信号回線に所定濃度の煙や熱を感知すると信号回
線電圧レベルや電流レベル等のレベルを所定レベルに変
えてレベル信号として受信機側へ検出出力を伝送する一
般型感知器を接続し、煙濃度に対応した検出信号を発生
する煙感知器からは前記信号回線に重畳させた伝送信号
により前記検出信号に基づいた検出データを受信機へ送
信するようにしたものである。 また第2発明は、煙濃度に対応したアナログデータをデ
ジタル変換して形成せる検出信号を出力する煙感知器
と、該煙感知器に信号回線を介して接続され、煙感知器
の検出煙濃度が設定検出煙濃度を越えかつ設定時間継続
したことを検知すると火災と判定する火災判定手段を有
する受信機とを備えると共に、前記設定検出煙濃度及び
設定時間によって決定される感度を感度シフト命令の入
力中所定の煙感知器の感度を感度シフト命令の入力中所
定の煙感知器の感度を下げるように現設定検出煙濃度と
現設定時間との両者又はいずれか一方を変更する火災感
度レベルシフト設定手段を付設し、前記複数段に設定し
た設定検出煙濃度と複数段に設定した設定時間とを夫々
各別に多段階に選択設定する選択設定手段を受信機に設
け、信号回線に所定濃度と煙や熱を感知すると信号回線
電圧レベルや電流レベル等のレベルを所定レベルに変え
てレベル信号として受信機側へ検出出力を伝送する一般
型感知器を接続し、煙濃度に対応した検出信号を発生す
る煙感知器からは前記信号回線に重畳させた伝送信号に
より前記検出信号に基づいた検出データを受信機へ送信
するようにしたものである。 第3発明は、煙濃度に対応したアナログデータをデジタ
ル変換して形成せる検出信号を出力する煙感知器と、該
煙感知器に信号回線を介して接続され、煙感知器の検出
濃度が設定検出煙濃度を越えかつ設定時間継続したこと
を検知すると火災と判定する火災判定手段を有する受信
機とを備えると共に、防排煙装置や消火装置等と外部機
器に対応して設けてある煙感知器の前記設定検出煙濃度
及び設定時間によって決定される感度を外部からの命令
に応じて低感度の連動レベルに切換えるように現設定検
出煙濃度と現設定時間との両者又はいずれか一方を変更
する連動レベル設定手段を付設し、前記複数段に設定し
た設定検出煙濃度と複数段に設定した設定時間とを夫々
各別に多段階に選択設定する選択設定手段を受信機に設
け、信号回線に所定濃度の煙や熱を感知すると信号回線
電圧レベルや電流レベル等のレベルを所定レベルに変え
てレベル信号として受信機側へ検出出力を伝送する一般
型感知器を接続し、煙濃度に対応した検出信号を発生す
る煙感知器からは前記信号回線に重畳させた伝送信号に
より前記検出信号に基づいた検出データを受信機へ送信
するようにしたものである。
ル変換して形成せる検出信号を出力する煙感知器と、該
煙感知器に信号回線を介して接続され、煙感知器と検出
煙濃度が設定検出煙濃度を越えかつ設定時間継続したこ
とを検知すると火災と判定する火災判定手段を有する受
信機とを備えると共に、前記設定検出煙濃度及び設定時
間によって決定される感度を、上記火災判定手段が火災
と判定した際に、該火災と判定された煙感知器以外の他
の煙感知器の設定感度を上げるように現設定検出煙濃
度、現設定時間の両者又はいずれか一方を変更する火災
感度レベルシフト設定手段を付設し、前記複数段に設定
した設定検出煙濃度と複数段に設定した設定時間とを夫
々各別に多段階に選択設定する選択設定手段を受信機に
設け、信号回線に所定濃度の煙や熱を感知すると信号回
線電圧レベルや電流レベル等のレベルを所定レベルに変
えてレベル信号として受信機側へ検出出力を伝送する一
般型感知器を接続し、煙濃度に対応した検出信号を発生
する煙感知器からは前記信号回線に重畳させた伝送信号
により前記検出信号に基づいた検出データを受信機へ送
信するようにしたものである。 また第2発明は、煙濃度に対応したアナログデータをデ
ジタル変換して形成せる検出信号を出力する煙感知器
と、該煙感知器に信号回線を介して接続され、煙感知器
の検出煙濃度が設定検出煙濃度を越えかつ設定時間継続
したことを検知すると火災と判定する火災判定手段を有
する受信機とを備えると共に、前記設定検出煙濃度及び
設定時間によって決定される感度を感度シフト命令の入
力中所定の煙感知器の感度を感度シフト命令の入力中所
定の煙感知器の感度を下げるように現設定検出煙濃度と
現設定時間との両者又はいずれか一方を変更する火災感
度レベルシフト設定手段を付設し、前記複数段に設定し
た設定検出煙濃度と複数段に設定した設定時間とを夫々
各別に多段階に選択設定する選択設定手段を受信機に設
け、信号回線に所定濃度と煙や熱を感知すると信号回線
電圧レベルや電流レベル等のレベルを所定レベルに変え
てレベル信号として受信機側へ検出出力を伝送する一般
型感知器を接続し、煙濃度に対応した検出信号を発生す
る煙感知器からは前記信号回線に重畳させた伝送信号に
より前記検出信号に基づいた検出データを受信機へ送信
するようにしたものである。 第3発明は、煙濃度に対応したアナログデータをデジタ
ル変換して形成せる検出信号を出力する煙感知器と、該
煙感知器に信号回線を介して接続され、煙感知器の検出
濃度が設定検出煙濃度を越えかつ設定時間継続したこと
を検知すると火災と判定する火災判定手段を有する受信
機とを備えると共に、防排煙装置や消火装置等と外部機
器に対応して設けてある煙感知器の前記設定検出煙濃度
及び設定時間によって決定される感度を外部からの命令
に応じて低感度の連動レベルに切換えるように現設定検
出煙濃度と現設定時間との両者又はいずれか一方を変更
する連動レベル設定手段を付設し、前記複数段に設定し
た設定検出煙濃度と複数段に設定した設定時間とを夫々
各別に多段階に選択設定する選択設定手段を受信機に設
け、信号回線に所定濃度の煙や熱を感知すると信号回線
電圧レベルや電流レベル等のレベルを所定レベルに変え
てレベル信号として受信機側へ検出出力を伝送する一般
型感知器を接続し、煙濃度に対応した検出信号を発生す
る煙感知器からは前記信号回線に重畳させた伝送信号に
より前記検出信号に基づいた検出データを受信機へ送信
するようにしたものである。
本発明は上述のように構成したので、従来のように煙濃
度だけで感度が決まっているものに比較して、一時的な
煙発生や、外乱によって誤動作する恐れが少なくなり、
その結果誤報もなくなって高い信頼性が得られ、誤報を
恐れてシステムを停止状態にする等という誤った使い方
も無くなって、火災発生を確実に警報でき、更に前記設
定検出煙濃度及び設定時間によって決定される感度を、
上記火災判定手段が火災と判定した際に少なくとも他の
煙感知器の設定感度を上げるように現設定時間の両者又
はいずれか一方を変更する火災感度レベルシフト設定手
段を付設してあるので、火災発生が判定されると、他の
煙感知器による延焼検出を速やかに行わせることがで
き、その結果延焼状態の的確把握による消火活動や避難
活動をスムーズに行うことが可能となり、高い信頼性が
得られる。また複数段に設定した設定検出煙濃度と複数
段に設定した設定時間とを夫々各別に多段階に選択設定
する選択設定手段を受信機に設けたので、煙感知器の設
置環境に対応して細かな感度設定が行なえて、非火災報
の発報を少なくすることができ、結果火災判定手段が火
災と判定した時に他の煙感知器と設定感度を変える機能
と合わせることにより高い信頼性が得られ、更に信号回
線に所定濃度の煙や熱を感知すると信号回線電圧レベル
や電流レベル等のレベルを所定レベルに変えてレベル信
号として受信機側へ検出出力を伝送する一般型感知器を
接続し、煙濃度に対応した検出信号を発生する煙感知器
からは前記信号回線に重畳させた伝送信号により前記検
出信号に基づいた検出データを受信機へ送信する構成を
有するので、アナログデータを伝送する煙感知器と、
1、0の信号を伝送する一般型の感知器との混在を可能
とし、両感知器の特徴を生かせたシステムを構築するこ
とができる。 第2発明にあたっては、昼間、夜間人のいる時と無人時
等の環境及び管理状態の変化に対応させて感度を変える
ことができ、その結果誤報の発生の無い状態を状況に応
じて設定できて、誤報による混乱等を未然に防止でき
る。 又更に第3発明にあっては防排煙装置や消火装置等の外
部機器に連動させる煙感知器を選定して連動設定するだ
けで、自動的に煙感知器を低感度に設定でき、防排煙装
置、消火装置等の外部機器が誤動作する恐れのない感度
設定によってシステムの信頼性を高めるとともに、連動
レベルの設定が極めて容易に行える。
度だけで感度が決まっているものに比較して、一時的な
煙発生や、外乱によって誤動作する恐れが少なくなり、
その結果誤報もなくなって高い信頼性が得られ、誤報を
恐れてシステムを停止状態にする等という誤った使い方
も無くなって、火災発生を確実に警報でき、更に前記設
定検出煙濃度及び設定時間によって決定される感度を、
上記火災判定手段が火災と判定した際に少なくとも他の
煙感知器の設定感度を上げるように現設定時間の両者又
はいずれか一方を変更する火災感度レベルシフト設定手
段を付設してあるので、火災発生が判定されると、他の
煙感知器による延焼検出を速やかに行わせることがで
き、その結果延焼状態の的確把握による消火活動や避難
活動をスムーズに行うことが可能となり、高い信頼性が
得られる。また複数段に設定した設定検出煙濃度と複数
段に設定した設定時間とを夫々各別に多段階に選択設定
する選択設定手段を受信機に設けたので、煙感知器の設
置環境に対応して細かな感度設定が行なえて、非火災報
の発報を少なくすることができ、結果火災判定手段が火
災と判定した時に他の煙感知器と設定感度を変える機能
と合わせることにより高い信頼性が得られ、更に信号回
線に所定濃度の煙や熱を感知すると信号回線電圧レベル
や電流レベル等のレベルを所定レベルに変えてレベル信
号として受信機側へ検出出力を伝送する一般型感知器を
接続し、煙濃度に対応した検出信号を発生する煙感知器
からは前記信号回線に重畳させた伝送信号により前記検
出信号に基づいた検出データを受信機へ送信する構成を
有するので、アナログデータを伝送する煙感知器と、
1、0の信号を伝送する一般型の感知器との混在を可能
とし、両感知器の特徴を生かせたシステムを構築するこ
とができる。 第2発明にあたっては、昼間、夜間人のいる時と無人時
等の環境及び管理状態の変化に対応させて感度を変える
ことができ、その結果誤報の発生の無い状態を状況に応
じて設定できて、誤報による混乱等を未然に防止でき
る。 又更に第3発明にあっては防排煙装置や消火装置等の外
部機器に連動させる煙感知器を選定して連動設定するだ
けで、自動的に煙感知器を低感度に設定でき、防排煙装
置、消火装置等の外部機器が誤動作する恐れのない感度
設定によってシステムの信頼性を高めるとともに、連動
レベルの設定が極めて容易に行える。
以下本発明を実施例によって説明する。第1図は一実施
例の基本的な概略構成図を示しており、受信機1から導
出した信号回線lにはインテリジェンス型煙感知器2と
一般型煙感知器3aや熱感知器3bとを混在させて接続し
てある。受信機1は各インテリジエンス型煙感知器2に
対して個別に割り当てたアドレス信号を含むパルスコー
ド信号よりなる伝送信号VSを信号回線lの回線電圧又は
電流に第2図に示すように重畳させてサイクリックに順
次送出して、呼出した各インテリジエンス型感知器2か
ら返送信号として送られてくる情報の判定を行なうとと
もに、信号回線lの回線電圧や回線電流のレベルを監視
することによって一般型煙感知器3a又は一般型熱感知
器3bからのレベル信号VLの受信を行なう等の各種制
御動作を行うことができるものである。 インテリジエンス型煙感知器2は各別にアドレスが設定
できるもので、受信機1から送出される伝送信号VSに含
まれるアドレス信号が自己の設定アドレスと一致したと
き、伝送信号VSと次の伝送信号VSとの間に設けられ
た返送期間中に各種情報をパルスコード信号として受信
機1へ重畳返送するようになっている。一般型煙感知器
3a又は熱感知器3bは所定の煙濃度又は温度を検出す
ると、オン動作して適当な抵抗を介して信号回線lを短
絡し、回線電流又は回線電圧のレベルを変え、レベル信
号VLとして受信機1へ火災検出信号を伝送するように
なっている。 しかして常時においては受信機1は各インテリジエンス
型煙感知器2を順次呼出して各インテリジエンス型煙感
知器2からの情報を取込むとともに判定を行ない、また
信号回線lの電圧又は電流レベルを検出することによっ
て、一般型煙感知器3a又は熱感知器3bの動作を監視
し、更に信号回線lの抵抗のような終端器4による定常
的な回線電圧又は回線電流を検出して信号回線lの短
絡、断線を監視するのである。 次に受信機1及びインテリジエンス型煙感知器2の具体
的構成について説明する。 受信機1は第3図に示すように基本ユニット1Aと、増
設ユニット1Bとによって構成され増設ユニット1Bは
必要に応じて組合せられる。 基本ユニット1Aは信号回線lとインターフェースする
ための結合回路部5と、結合回路部5によって抽出され
た回線電圧より、一般型感知器3a、3bのレベル信号V
Lと、短絡と、断線との各電圧レベルを弁別するレベル
検出回路部6と、結合回路部5を介して受信されて抽出
された返送信号たるパルスコード信号を復調すると共
に、信号回線lに結合回路部5を介して重畳させる伝送
信号VSを変調作成する伝送信号変復調回路部7と、レ
ベル検出回路部6で弁別されたレベル検出情報と伝送信
号変復調回路部7から復調されたインテリジエンス型煙
感知器2からの情報とを読み込んで、火災発生を判定し
たり、或は火災発生個所を識別したり、更には信号回線
lの断線、短絡発生を判定したり、また煙感知器2の異
常を判定したりする機能と、更にはこれらの判定結果に
基づいてI/Oインターフェース11を通じて信号回線
と対応した火災地区表示、火災警報や、注意発報、地区
に対する警報、感知器の異常表示、信号回線異常表示、
防排煙装置や消火装置の制御等の制御出力を発生すると
共にインターフェース9を通じて増設ユニット1Bとの
情報の送受を行ない、更に順次各インテリジエンス型煙
感知器2を呼出すためのパルスコード信号を作成して伝
送信号変復調回路部7へ送る等の制御・信号処理を行な
うCPU等からなる演算信号処理回路部8と、演算信号
処理回路部8の制御動作の設定内容を記憶保持する記憶
部10と、キーボード12等から構成されている。一方
増設ユニット1Bは基本ユニット1Aに対してインター
フェース13を介してデータの送受を行なうことができ
るもので、所定の感知器と対応する消火装置や防排煙装
置等の外部機器との組合せテーブルや、中継手段を設け
た場合の中継手段と属する信号回線lの番号との組合せ
を設定する組合せデータ等が記憶してある記憶部14
と、前記基本ユニット1Aからのデータと、記憶部14
の設定内容から制御すべき防排煙装置等の選定制御、各
感知器の動作状態と表示、中継手段に対応した信号回線
lの番号表示による中継手段の動作状態の表示、更には
消火装置や防排煙装置等の動作状態を表示する連動表示
等を行なう制御動作、並びにキーボード15からの手動
コマンドによる防排煙装置等の制御や、防排煙装置等の
動作状態の監視データの入力等の一連の制御・信号処理
を行なう演算信号処理回路部16と、キーボード15や
表示部17と演算信号処理回路部16とをインターフェ
ースするI/Oインターフェース18とを備えており防
排煙装置等の選定制御データを基本ユニット1Aに与
え、基本ユニット1Aにより防排煙装置等の制御出力を
発生させるのである。この防排煙装置等の制御を増設ユ
ニット1B側で行なうようにしても勿論よい。13′は
更に他の増設ユニット1Bを接続するためのインターフ
ェースである。 インテリジエンス型煙感知器2は第4図に示すようにベ
ース2aとヘッド2bとから器体部が構成され、内部回路
は第5図に示すような回路部を備えているものである。
つまりヘッド2b内には煙を検出する光線式煙検知部1
9と、煙検知部19の零レベルを常時検出して零レベル
を安定するようにシフト制御する零レベルシフト回路部
20と、煙検知部19の検出煙濃度に応じたアナログ信
号を出力する出力回路部21と、零レベルシフト回路部
20によって零レベルをシフトさせる範囲が所定範囲を
越えているか否かを検出するセルフチェック回路部23
と該セレフチェック回路部23が上述の所定範囲を越え
たことを示す検出信号を出力すると、機能停止と判定し
て“H”信号を発生させる機能停止判定回路部22とを
備えている。一方ベース2aは上記ヘッド2bを着脱自在
に装着すると共にヘッド2b内回路に電源を供給しかつ
出力回路部21の出力と、機能停止判定回路部22の出
力とを接続するもので、天井面等の取付面に設置されて
おり、内部には出力回路部21からのアナログ信号を例
えば3段階に弁別して3段階の煙濃度データを出力する
レベル弁別回路部24と、該レベル弁別回路部24並び
に上記機能停止判定回路部22からの出力データを取込
んで、受信機1への返送情報とし、該情報に基づいたパ
ルスコード信号からなる返送信号を作成すると共に、ア
ドレス設定部25で設定されたアドレスと、信号回線l
を介して受信機1から伝送された伝送信号VLに含まれ
たアドレス信号とが一致したときに伝送信号VLに含ま
れた受信機1からの情報を取込むと共に、伝送信号VL
の後に続く返送期間に上記返送信号を送出する等の信号
処理を行なう演算信号処理回路部26と信号回線lとを
結合して、前記伝送信号VSを抽出したり或は返送信号
を信号回線l上に重畳させるための結合回路部27と、
結合回路部7を通じて電源を得ると共に、前述のレベル
弁別回路部24のレベル弁別で煙濃度の高い設定レベル
つまり低感度の検出が所定時間継続すると、信号回線l
を適当な抵抗を通じて短絡し、一般型煙感知器3aや熱
感知器3bと同様に回線電圧レベルや、電流レベル又は
インピーダンス等のレベルを変えレベル信号VLを結合
回路部27を通じて送出するためのフエイルセーフ回路
部28と、当該煙感知器をインテリジエンス型として機
能させるか、或は一般型感知器と同様なレベル信号のみ
を出力すると共にレベル信号を出力した時、つまり火災
検知時に自己のアドレスに対応するパルスコード信号を
受信機1へ伝送する所謂ポイントアドレス型として機能
させるかを選択設定する種別用途設定部29等を備えて
おり、上述の3段階の煙濃度の弁別は煙感知器の1種、
2種、3種の種別に対応するもので例えば5%、10%
15%としており、夫々に対応する検出信号を発生させ
るのである。 さて受信機1では記憶部10にキーボード12より次の
動作条件を設定することができるのである。まず本シス
テムでは火災発生判定は一般型煙感知器3a、熱感知器
3bからのレベル信号VL以外に、インテリジエンス型
煙感知器2からの煙濃度と、時間関数との組合せによっ
て行なうようになっており、受信機1側ではキーボード
12から各インテリジエンス型煙感知器2に夫々対応し
て火災発生判定の条件である検出煙濃度と、該検出煙濃
度の継続時間とを選択設定できる。つまり、インテリジ
エンス型煙感知器2から返送される検出煙濃度データは
3段階あり、また時間としては例えば6秒、30秒の2
種類あり、これらの検出煙濃度の一つと、時間のうちの
一つとを組合せることができ、火災発生の感度設定が煙
濃度と時間との2つの関数で行なえるのである。この設
定条件は各インテリジエンス型煙感知器2の設定場所に
よって決定される。 また受信機1では複数もインテリジエンス型煙感知器2
が夫々火災発生判定条件に達すると、初めて防排煙装置
や、消火装置等を制御するための制御出力を発生させる
論理積発報機能を備えてあって、論理積発報を行なうた
めにインテリジエンス型煙感知器2の組合せたアドレス
テーブルを記憶部10にキーボード12より設定記憶さ
せることができるようになっている。更に受信機1では
要注意警報を発報できるようになっており、要注意警報
の必要なインテリジエンス型煙感知器2を各別に選定し
たアドレステーブルをキーボード12により記憶部10
に設定記憶させることができるようになっている。 しかして受信機1では記憶部10によって設定してある
アドレス順に信号回線lの回線電圧又は電流に第2図に
示すように伝送信号VSを重畳させて順次サイクリック
に伝送して、各インテリジエンス型煙感知器2を呼出し
て夫々の煙感知器2から検出煙濃度の情報と夫々の煙検
知部19の機能停止の監視情報とを返送信号として送出
させ、各インテリジエンス型煙感知器2の状態をチェッ
クするのである。 さて今所定アドレスのインテリジエンス型煙感知器2の
返送信号を受信機1が受信すると、演算信号処理回路部
8では記憶部10に記憶設定してある当該インテリジエ
ンス型煙感知器2の火災発生判定のための検出煙濃度
と、返送信号中の検出煙濃度データとを比較し、検出煙
濃度データが設定せる検出煙濃度より小さければ、火災
発生なしと演算信号処理回路部8は判定するのである。
逆に検出煙濃度以上であれば、設定時間を火災判定用タ
イマによってカウントするのである。そして上述とサイ
クリックな呼出しが繰返えされて返送される検出煙濃度
データが設定検出煙濃度以下とならない間内蔵タイマに
よるカウントは継続され、そのカウントが終了して設定
検出煙濃度以上の検出が設定時間を越えたと判定する
と、火災発生と判定し火災発生をベル31等により発報
するのである。ところで当該インテリジエンス型煙感知
器2が要注意警報発報の対象として設定されている場合
にはまず設定検出煙濃度より1レベル低い煙濃度と、検
出煙濃度データとを比較し、この比較判定が検出煙濃度
データの方が低い場合には要注意警報発報不要と判定す
るのである。そして逆に高い場合には要注意警報用タイ
マによる所定時間カウントを開始する。そして上述のサ
イクリックな呼出しが繰返えされて、返送される検出煙
濃度データが設定検出濃度以下とならない間、要注意警
報用タイマのカウントは継続される。そしてカウントア
ップ時まで検出煙濃度データが設定検出煙濃度以下の一
段低いレベルとならなければ要注意と演算信号処理回路
部8は判定し、予備警報として要注意警報を発生するの
である。 ところで要注意警報用タイマのカウント期間中において
検出煙濃度データが設定検出煙濃度を越えると、火災判
定用タイマがカウントを開始し、上述の火災発生判定を
行なうのである。そしてこの火災判定用タイマのカウン
ト中に検出煙濃度データが設定検出煙濃度以下に低下す
ると低下した時点までのカウント時間を記憶加算し、火
災判定用タイマのカウントをリセットする。そしてその
加算結果が要注意に対応する所定時間以下であれば、要
注意警報用タイマのカウントルーチンに戻るのである。
更に上述の検出煙濃度データが設定検出煙濃度を越える
期間の加算値が所定時間以上に達すると演算信号処理回
路部8は要注意と判定し、要注意警報を発報するのであ
る。 さて上述の火災発生判定時において、当該インテリジエ
ンス型煙感知器2が論理積発報を行なうように設定され
ているものであるか否かも同じに判定され、否であれば
火災発生の警報が受信機1より発報される。また論理積
発報を行なうように設定されているものであれば、当該
インテリジエンス型煙感知器2と組合せ設定してある他
のインテリジエンス型煙感知器2も火災発生と判定され
たか否かの判断を為し、その判断が「YES」となれば火
災発生の警報が受信機1より発報されるのである。火災
発生判定が行なわれると、当該インテリジエンス型煙感
知器2に対応して予め連動設定されている防排煙装置
や、消火装置等に制御信号を受信機1は出力して夫々作
動させ、また表示部17、17′において作動中の感知
器や装置を示す表示を行なうとともに、地区別の火災表
示を行なうのである。 尚上述の要注意警報設定は全インテリジエンス型煙感知
器2を対象にして設定する方がのぞましいが、煙濃度、
時間設定を低感度に設定している場合はこの限りではな
い。また同一信号回線lに接続してある煙感知器2の内
少なくとも2つの煙感知器2が要注意警報を発報すると
火災発報と判定するようにしてもよい。 また論理積発報は組合せた全インテリジエンス型煙感知
器2が全て火災発生検出と判定された際に行なうのであ
るが、例えばコンピュータルームや図書室等貴重なもの
を設置又は収納している場所に設けたインテリジエンス
型煙感知器2が最初に、或は途中で火災発生検出と判定
された場合にはその時点で火災発生と判定するような優
先判定機能を設けても勿論よい。また論理積発報は防排
煙装置、消火装置との連動動作に用いて、各別の煙感知
器2の火災発生判定時には火災発生を発報するようにし
てもよい。 第6図は上述の火災発生判定並びに要注意警報の判定に
係る演算信号処理回路部8のフローチャートを示し、ま
た第7図(a)〜(d)は火災発生判定と、要注意警報の判定
の比較動作とインテリジェンス煙感知器2の検出煙濃度
との関係を示している。第7図(a)はI、II、IIIの3段
階の検出煙濃度の設定レベルを示し、図においてはIIの
レベルに設定し、このIIのレベルを越えた検出煙濃度が
設定時間TI以上継続した状態、つまり火災発生判定が
なされる状態を示している。第7図(b)は設定レベルII
を越えた時間が設定時間TIより短く、かつ要注意を弁
別するための1段低いレベルIを越えた時間が要注意を
弁別するための所定時間TIIより短い状態、つまり外乱
等による一時的な状態と判定され、火災圧政の警報及び
要注意警報のいずれも発報しない状態を示す。第7図
(c)はレベルIが所定時間TII以上連続して継続した状
態、つまり火災または設定不良といずれかで、要注意警
報を発報するのが必要であると判定される状態を示す。
また第7図(d)は設定レベルIIを検出煙濃度が間欠的に
越え、越えた時間の総計が所定時間TIIを越えた状態を
示し、この状態も第7図(c)と同様に要注意警報を発報
するのが必要であると判定される状態を示す。 しかして上述の要注意警報の発報により、設定不良を容
易に発見することができ、又システム設定後における各
煙感知器2の設定感度の較正ができ、誤報のないシステ
ムの最適化が図れるのである。 ところで第6図のフローチャートに示すところの火災感
度レベルシフトとは次のようなもので、その設定は受信
機1のキーボード12によって各別のインテリジェンス
型煙感知器2に対応できるようになっている。つまり例
えば設定時間が6秒で、設定検出煙濃度が10%である
組合わせを標準感度とすると、この標準感度より低感度
に設定してあるインテリジェンス型煙感知器2の感度が
1段高くなるように、設定された火災感度レベルシフト
の対象インテリジェンス型煙感知器2に対応する設定時
間又は設定検出煙濃度のいずれか一方或は両者を演算信
号処理回路部8が火災発生判定時に切替えるのである。
従って火災発生判定と同時に、対象インテリジェンス型
煙感知器2に対応する火災検出感度が高くなって、延焼
状態を速やかに検出することが可能となるのである。 ところで昼間と夜間、人のいるときと無人のとき等の環
境及び管理状態と変化に応じて、各インテリジェンス型
煙感知器2に対応する火災検出感度を変えたい場合があ
るが、本システムではキーボード12からの命令入力
や、或は予め設定した時間において自動的に加えられる
命令によって選択設定されたインテリジェンス型煙感知
器2の感度を切換える感度レベルシフト機能を演算信号
処理回路部8に持たしてある。つまり昼間或は有人期間
中のたばこの煙等の誤動作が起きやすいときには低感度
に切換えるか、逆に誤報発生時に対処できる昼間或は有
人期間中には高感度に設定して夜間或は無人期間中には
低感度に設定するのである。この場合感度変更要素は設
定時間を長時間側に切換えるか或は長時間側に設定され
ている場合には設定検出煙濃度を1段低く設定するよう
にプログラムしておけばよい。 更に本システムでは所定の煙感知器2に対応して連動す
る消火装置や、防排煙装置等の外部機器を設けて自動的
に対応する煙感知器2において火災発生判定が為される
と、対応外部機器を動作させる連動機能を備えているわ
けであるが、キーボード12により連動する煙感知器2
を指示設定すると、当該煙感知器2に対応する設定感度
を自動的に低感度側に切替設定する連動レベル設定機能
を備えている。 さて上述のように火災発生又は要注意警報の発報が受信
機1で行なわれると、当該煙感知器2に対して受信機1
より次のアクセス時に発報確認情報が伝送信号VSとし
て送られ、当該煙感知器2ではこの情報を受信すると演
算信号処理回路部26の働きにより発光ダイオード30
を点灯して動作表示を行なうのである。この表示は施
工、メンテナンス等の試験動作時においてはシステム機
能が正常に動作したのか否かの判定を容易にする。さて
前記発報確認情報を受信したインテリジェンス型煙感知
器2ではバックアップ機能である一般型感知器としての
出力を停止するようにフェイルセーフ回路部28の動作
を制御させるのである。 次にインテリジェンス型煙感知器2側の動作について説
明する。煙感知器2の煙検知部19は発光部19aより
発射される光が煙によって散乱したり、或は遮断された
りして受光部19bに受光するのを検知してその受光
量、つまり煙濃度に応じたアナログ信号を零レベルシフ
ト回路部20と出力回路部21を介して発生するように
なっているものである。この出力回路部21より出力し
たアナロク信号はレベル弁別回路部24によって上述の
3段の検出煙濃度レベルに弁別され、この弁別されたデ
ータが演算信号処理回路部26に取込まれ、このデータ
に基づいて結合回路部27を介して検出煙濃度データと
して受信機1へ返送されるのである。勿論弁別すること
なくアナログ信号をA/D変換し、その検出煙濃度の生
のデータを返送するようにしてもよい。 フェイルセーフ回路部28はレベル弁別回路部24によ
って弁別された低感度に対応する検出があればこの検出
期間を内蔵タイマでカウントして所定時間を越えると信
号回線lを抵抗を介して短絡し一般型煙感知器と同様な
レベル信号VLを結合回路部27より出力するようにな
っており、例えばCPUを用いた演算信号処理回路部2
6がノイズ等でトラブルを起こしても演算信号処理回路
部26の動作にかかわりなく煙検出信号を発生させるこ
とができ、所謂バックアップ機能を発揮できるのであ
る。勿論当該演算信号処理回路部26が正常で、検出煙
濃度データを返送している場合には受信機1側からの発
報確認情報で上述のようにフェイルセーフ回路部28か
らの煙検出信号の出力は停止させられるようになってい
る。尚、フェイルセーフ回路部28はレベル弁別回路部
24に4段目の高濃度の煙濃度検出レベルの弁別機能を
設け、レベル弁別回路部24がこの高濃度の煙濃度を検
出した際に動作するようにしても勿論よい。 零レベルシフト回路部20は煙感知部19の光学系部1
9cが汚れたり、劣化した場合に生じる零レベルの補正
を行なうための回路である。つまり煙濃度が零のときの
煙検知部19の出力レベルを零レベルとすると、この零
レベルが初期状態では第8図で示すようにイ点に設定さ
れていたのに、汚れや劣化によってロ又はハ曲線のよう
に段々と上昇又は低下し始めるわけであるが、零レベル
シフト回路部20はこの上昇又は低下を検出して常にロ
又はハ曲線に対応するように零レベルをシフトさせるの
である。またセルフチェック回路部23は零レベルシフ
ト回路部20の零レベルシフトの範囲が第9図に示す
x、x′の範囲を越えた場合機能停止と判定し、機能停止
検出信号を機能停止判定回路部22へ出力するのであ
る。尚零レベルシフトの範囲は煙検出部19の煙検出能
力や、許容される汚れ、劣化度合によって決定される。
さて機能停止判定回路部22では機能停止検出信号の入
力と同時に出力を“L”から“H”に切替えて煙検出部
19の機能が停止したことを演算信号処理回路部26へ
伝えるのである。演算信号処理回路部26は受信機1よ
りの呼出し時に機能停止データを返送して受信機1側へ
知らされ、受信機1側では当該煙感知器2の煙検知部1
9の機能が停止したことを表示部17又は17′で表示
するのである。従ってこの表示があれば管理者は当該煙
感知器2の交換が直ちに行なえ、失報を未然に防止でき
るのである。 このように本システムでは受信機1及び煙感知器2の両
者をインテリジェンス化することによって機能分担を図
り、更に一般型煙感知器3a、3bの混在を許し、システ
ムの信頼性を高めてあり、しかも受信機1からインテリ
ジェンス型の煙感知器2を常時呼出すことによって煙感
知器2からの検出煙濃度データの監視と煙感知器2状態
を常時監視し、確実なシステムの運用を図っている。 [発明の効果] 本発明は煙濃度の対応したアナログデータをデジタル変
換して形成せる検出信号を出力する煙感知器と、該煙感
知器に信号回路を介して接続され、煙感知器の検出煙濃
度が設定検出煙濃度を越えかつ設定時間接続したことを
検知すると火災と判定する火災判定手段を有した受信機
とを備えてあるので、従来のように煙濃度だけで感度が
決まっているものに比較して、一時的な煙発生や、外乱
によって誤動作する恐れが少なくなり、その結果誤報も
無くなって高い信頼性が得られ、また誤報を恐れてシス
テムを停止状態にする等という誤った使い方も無くな
り、火災発生を確実に警報できるという効果を奏し、更
に前記設定検出煙濃度及び設定時間によって決定される
感度を、上記火災判定手段が火災と判定した際に少なく
とも他の煙感知器の設定感度を上げるように現設定時間
の両者又はいずれか一方を変更する火災感度レベルシフ
ト設定手段を付設してあるので、火災発生が判定される
と、他の煙感知器による延焼検出を速やかに行わせるこ
とができ、その結果延焼状態の的確把握による消火活動
や避難活動をスムーズに行うことが可能となり、高い信
頼性が得られるという効果を奏し、また複数段に設定し
た設定検出煙濃度と複数段に設定した設定時間とを夫々
各別に多段階に選択設定する選択設定手段を受信機に設
けたので、煙感知器の設置環境に対応して細かな感度設
定が行なえて、非火災報の発報を少なくすることがで
き、火災判定手段が火災と判定した時に、他の煙感知器
の設定感度を変える機能と合わせて高い信頼性を得るこ
とができ、更に信号回線に所定濃度の煙や熱を感知する
と信号回線電圧レベルや電流レベル等のレベルを所定レ
ベルに変えてレベル信号として受信機側へ検出出力を伝
送する一般型感知器を接続し、煙濃度に対応した検出信
号を発生する煙感知器からは前記信号回線に重畳させた
伝送信号により前記検出信号に基づいた検出データを受
信機へ送信する構成を有するので、アナログデータを伝
送する煙感知器と、1、0の信号を伝送する一般型の感
知器との混在を可能とし、両感知器の特徴を生かせたシ
ステムを構築することができるという効果を奏する。 また更に第2発明にあっては上述のように構成した受信
機を備え前記設定検出煙濃度及び設定時間によって決定
される感度を感度シフト命令の入力中所定の煙感知器の
感度を下げるように現設定検出煙濃度と現設定時間との
両者又はいずれか一方を変更する感度レベルシフト設定
手段を付設してあるので、昼間と夜間、人のいる時と無
人時等の環境及び管理状態の変化に対応させて感度を変
えることができ、その結果誤報の発生の無い状態を状況
に応じて設定できて、誤報による混乱等を未然に防止で
きるという効果を奏する。 更に第3発明にあっては更に防排煙装置や消火装置等の
外部機器に対応して設けてある煙感知器の前記設定煙濃
度及び設定時間によって決定される感度を外部からの命
令に応じて低感度の連動レベルに切換えるように現設定
検出煙濃度と現設定時間との両者又はいずれか一方を変
更する連動レベル設定手段を付設してあるので、防排煙
装置や消火装置等の外部機器に連動させる煙感知器を選
定して連動設定するだけで、自動的に煙感知器を低感度
に設定でき、防排煙装置、消火装置等の外部機器が誤動
作する恐れのない感度設定によってシステムの信頼性を
高めるとともに、連動レベルの設定が極めて容易に行え
るという効果を奏する。
例の基本的な概略構成図を示しており、受信機1から導
出した信号回線lにはインテリジェンス型煙感知器2と
一般型煙感知器3aや熱感知器3bとを混在させて接続し
てある。受信機1は各インテリジエンス型煙感知器2に
対して個別に割り当てたアドレス信号を含むパルスコー
ド信号よりなる伝送信号VSを信号回線lの回線電圧又は
電流に第2図に示すように重畳させてサイクリックに順
次送出して、呼出した各インテリジエンス型感知器2か
ら返送信号として送られてくる情報の判定を行なうとと
もに、信号回線lの回線電圧や回線電流のレベルを監視
することによって一般型煙感知器3a又は一般型熱感知
器3bからのレベル信号VLの受信を行なう等の各種制
御動作を行うことができるものである。 インテリジエンス型煙感知器2は各別にアドレスが設定
できるもので、受信機1から送出される伝送信号VSに含
まれるアドレス信号が自己の設定アドレスと一致したと
き、伝送信号VSと次の伝送信号VSとの間に設けられ
た返送期間中に各種情報をパルスコード信号として受信
機1へ重畳返送するようになっている。一般型煙感知器
3a又は熱感知器3bは所定の煙濃度又は温度を検出す
ると、オン動作して適当な抵抗を介して信号回線lを短
絡し、回線電流又は回線電圧のレベルを変え、レベル信
号VLとして受信機1へ火災検出信号を伝送するように
なっている。 しかして常時においては受信機1は各インテリジエンス
型煙感知器2を順次呼出して各インテリジエンス型煙感
知器2からの情報を取込むとともに判定を行ない、また
信号回線lの電圧又は電流レベルを検出することによっ
て、一般型煙感知器3a又は熱感知器3bの動作を監視
し、更に信号回線lの抵抗のような終端器4による定常
的な回線電圧又は回線電流を検出して信号回線lの短
絡、断線を監視するのである。 次に受信機1及びインテリジエンス型煙感知器2の具体
的構成について説明する。 受信機1は第3図に示すように基本ユニット1Aと、増
設ユニット1Bとによって構成され増設ユニット1Bは
必要に応じて組合せられる。 基本ユニット1Aは信号回線lとインターフェースする
ための結合回路部5と、結合回路部5によって抽出され
た回線電圧より、一般型感知器3a、3bのレベル信号V
Lと、短絡と、断線との各電圧レベルを弁別するレベル
検出回路部6と、結合回路部5を介して受信されて抽出
された返送信号たるパルスコード信号を復調すると共
に、信号回線lに結合回路部5を介して重畳させる伝送
信号VSを変調作成する伝送信号変復調回路部7と、レ
ベル検出回路部6で弁別されたレベル検出情報と伝送信
号変復調回路部7から復調されたインテリジエンス型煙
感知器2からの情報とを読み込んで、火災発生を判定し
たり、或は火災発生個所を識別したり、更には信号回線
lの断線、短絡発生を判定したり、また煙感知器2の異
常を判定したりする機能と、更にはこれらの判定結果に
基づいてI/Oインターフェース11を通じて信号回線
と対応した火災地区表示、火災警報や、注意発報、地区
に対する警報、感知器の異常表示、信号回線異常表示、
防排煙装置や消火装置の制御等の制御出力を発生すると
共にインターフェース9を通じて増設ユニット1Bとの
情報の送受を行ない、更に順次各インテリジエンス型煙
感知器2を呼出すためのパルスコード信号を作成して伝
送信号変復調回路部7へ送る等の制御・信号処理を行な
うCPU等からなる演算信号処理回路部8と、演算信号
処理回路部8の制御動作の設定内容を記憶保持する記憶
部10と、キーボード12等から構成されている。一方
増設ユニット1Bは基本ユニット1Aに対してインター
フェース13を介してデータの送受を行なうことができ
るもので、所定の感知器と対応する消火装置や防排煙装
置等の外部機器との組合せテーブルや、中継手段を設け
た場合の中継手段と属する信号回線lの番号との組合せ
を設定する組合せデータ等が記憶してある記憶部14
と、前記基本ユニット1Aからのデータと、記憶部14
の設定内容から制御すべき防排煙装置等の選定制御、各
感知器の動作状態と表示、中継手段に対応した信号回線
lの番号表示による中継手段の動作状態の表示、更には
消火装置や防排煙装置等の動作状態を表示する連動表示
等を行なう制御動作、並びにキーボード15からの手動
コマンドによる防排煙装置等の制御や、防排煙装置等の
動作状態の監視データの入力等の一連の制御・信号処理
を行なう演算信号処理回路部16と、キーボード15や
表示部17と演算信号処理回路部16とをインターフェ
ースするI/Oインターフェース18とを備えており防
排煙装置等の選定制御データを基本ユニット1Aに与
え、基本ユニット1Aにより防排煙装置等の制御出力を
発生させるのである。この防排煙装置等の制御を増設ユ
ニット1B側で行なうようにしても勿論よい。13′は
更に他の増設ユニット1Bを接続するためのインターフ
ェースである。 インテリジエンス型煙感知器2は第4図に示すようにベ
ース2aとヘッド2bとから器体部が構成され、内部回路
は第5図に示すような回路部を備えているものである。
つまりヘッド2b内には煙を検出する光線式煙検知部1
9と、煙検知部19の零レベルを常時検出して零レベル
を安定するようにシフト制御する零レベルシフト回路部
20と、煙検知部19の検出煙濃度に応じたアナログ信
号を出力する出力回路部21と、零レベルシフト回路部
20によって零レベルをシフトさせる範囲が所定範囲を
越えているか否かを検出するセルフチェック回路部23
と該セレフチェック回路部23が上述の所定範囲を越え
たことを示す検出信号を出力すると、機能停止と判定し
て“H”信号を発生させる機能停止判定回路部22とを
備えている。一方ベース2aは上記ヘッド2bを着脱自在
に装着すると共にヘッド2b内回路に電源を供給しかつ
出力回路部21の出力と、機能停止判定回路部22の出
力とを接続するもので、天井面等の取付面に設置されて
おり、内部には出力回路部21からのアナログ信号を例
えば3段階に弁別して3段階の煙濃度データを出力する
レベル弁別回路部24と、該レベル弁別回路部24並び
に上記機能停止判定回路部22からの出力データを取込
んで、受信機1への返送情報とし、該情報に基づいたパ
ルスコード信号からなる返送信号を作成すると共に、ア
ドレス設定部25で設定されたアドレスと、信号回線l
を介して受信機1から伝送された伝送信号VLに含まれ
たアドレス信号とが一致したときに伝送信号VLに含ま
れた受信機1からの情報を取込むと共に、伝送信号VL
の後に続く返送期間に上記返送信号を送出する等の信号
処理を行なう演算信号処理回路部26と信号回線lとを
結合して、前記伝送信号VSを抽出したり或は返送信号
を信号回線l上に重畳させるための結合回路部27と、
結合回路部7を通じて電源を得ると共に、前述のレベル
弁別回路部24のレベル弁別で煙濃度の高い設定レベル
つまり低感度の検出が所定時間継続すると、信号回線l
を適当な抵抗を通じて短絡し、一般型煙感知器3aや熱
感知器3bと同様に回線電圧レベルや、電流レベル又は
インピーダンス等のレベルを変えレベル信号VLを結合
回路部27を通じて送出するためのフエイルセーフ回路
部28と、当該煙感知器をインテリジエンス型として機
能させるか、或は一般型感知器と同様なレベル信号のみ
を出力すると共にレベル信号を出力した時、つまり火災
検知時に自己のアドレスに対応するパルスコード信号を
受信機1へ伝送する所謂ポイントアドレス型として機能
させるかを選択設定する種別用途設定部29等を備えて
おり、上述の3段階の煙濃度の弁別は煙感知器の1種、
2種、3種の種別に対応するもので例えば5%、10%
15%としており、夫々に対応する検出信号を発生させ
るのである。 さて受信機1では記憶部10にキーボード12より次の
動作条件を設定することができるのである。まず本シス
テムでは火災発生判定は一般型煙感知器3a、熱感知器
3bからのレベル信号VL以外に、インテリジエンス型
煙感知器2からの煙濃度と、時間関数との組合せによっ
て行なうようになっており、受信機1側ではキーボード
12から各インテリジエンス型煙感知器2に夫々対応し
て火災発生判定の条件である検出煙濃度と、該検出煙濃
度の継続時間とを選択設定できる。つまり、インテリジ
エンス型煙感知器2から返送される検出煙濃度データは
3段階あり、また時間としては例えば6秒、30秒の2
種類あり、これらの検出煙濃度の一つと、時間のうちの
一つとを組合せることができ、火災発生の感度設定が煙
濃度と時間との2つの関数で行なえるのである。この設
定条件は各インテリジエンス型煙感知器2の設定場所に
よって決定される。 また受信機1では複数もインテリジエンス型煙感知器2
が夫々火災発生判定条件に達すると、初めて防排煙装置
や、消火装置等を制御するための制御出力を発生させる
論理積発報機能を備えてあって、論理積発報を行なうた
めにインテリジエンス型煙感知器2の組合せたアドレス
テーブルを記憶部10にキーボード12より設定記憶さ
せることができるようになっている。更に受信機1では
要注意警報を発報できるようになっており、要注意警報
の必要なインテリジエンス型煙感知器2を各別に選定し
たアドレステーブルをキーボード12により記憶部10
に設定記憶させることができるようになっている。 しかして受信機1では記憶部10によって設定してある
アドレス順に信号回線lの回線電圧又は電流に第2図に
示すように伝送信号VSを重畳させて順次サイクリック
に伝送して、各インテリジエンス型煙感知器2を呼出し
て夫々の煙感知器2から検出煙濃度の情報と夫々の煙検
知部19の機能停止の監視情報とを返送信号として送出
させ、各インテリジエンス型煙感知器2の状態をチェッ
クするのである。 さて今所定アドレスのインテリジエンス型煙感知器2の
返送信号を受信機1が受信すると、演算信号処理回路部
8では記憶部10に記憶設定してある当該インテリジエ
ンス型煙感知器2の火災発生判定のための検出煙濃度
と、返送信号中の検出煙濃度データとを比較し、検出煙
濃度データが設定せる検出煙濃度より小さければ、火災
発生なしと演算信号処理回路部8は判定するのである。
逆に検出煙濃度以上であれば、設定時間を火災判定用タ
イマによってカウントするのである。そして上述とサイ
クリックな呼出しが繰返えされて返送される検出煙濃度
データが設定検出煙濃度以下とならない間内蔵タイマに
よるカウントは継続され、そのカウントが終了して設定
検出煙濃度以上の検出が設定時間を越えたと判定する
と、火災発生と判定し火災発生をベル31等により発報
するのである。ところで当該インテリジエンス型煙感知
器2が要注意警報発報の対象として設定されている場合
にはまず設定検出煙濃度より1レベル低い煙濃度と、検
出煙濃度データとを比較し、この比較判定が検出煙濃度
データの方が低い場合には要注意警報発報不要と判定す
るのである。そして逆に高い場合には要注意警報用タイ
マによる所定時間カウントを開始する。そして上述のサ
イクリックな呼出しが繰返えされて、返送される検出煙
濃度データが設定検出濃度以下とならない間、要注意警
報用タイマのカウントは継続される。そしてカウントア
ップ時まで検出煙濃度データが設定検出煙濃度以下の一
段低いレベルとならなければ要注意と演算信号処理回路
部8は判定し、予備警報として要注意警報を発生するの
である。 ところで要注意警報用タイマのカウント期間中において
検出煙濃度データが設定検出煙濃度を越えると、火災判
定用タイマがカウントを開始し、上述の火災発生判定を
行なうのである。そしてこの火災判定用タイマのカウン
ト中に検出煙濃度データが設定検出煙濃度以下に低下す
ると低下した時点までのカウント時間を記憶加算し、火
災判定用タイマのカウントをリセットする。そしてその
加算結果が要注意に対応する所定時間以下であれば、要
注意警報用タイマのカウントルーチンに戻るのである。
更に上述の検出煙濃度データが設定検出煙濃度を越える
期間の加算値が所定時間以上に達すると演算信号処理回
路部8は要注意と判定し、要注意警報を発報するのであ
る。 さて上述の火災発生判定時において、当該インテリジエ
ンス型煙感知器2が論理積発報を行なうように設定され
ているものであるか否かも同じに判定され、否であれば
火災発生の警報が受信機1より発報される。また論理積
発報を行なうように設定されているものであれば、当該
インテリジエンス型煙感知器2と組合せ設定してある他
のインテリジエンス型煙感知器2も火災発生と判定され
たか否かの判断を為し、その判断が「YES」となれば火
災発生の警報が受信機1より発報されるのである。火災
発生判定が行なわれると、当該インテリジエンス型煙感
知器2に対応して予め連動設定されている防排煙装置
や、消火装置等に制御信号を受信機1は出力して夫々作
動させ、また表示部17、17′において作動中の感知
器や装置を示す表示を行なうとともに、地区別の火災表
示を行なうのである。 尚上述の要注意警報設定は全インテリジエンス型煙感知
器2を対象にして設定する方がのぞましいが、煙濃度、
時間設定を低感度に設定している場合はこの限りではな
い。また同一信号回線lに接続してある煙感知器2の内
少なくとも2つの煙感知器2が要注意警報を発報すると
火災発報と判定するようにしてもよい。 また論理積発報は組合せた全インテリジエンス型煙感知
器2が全て火災発生検出と判定された際に行なうのであ
るが、例えばコンピュータルームや図書室等貴重なもの
を設置又は収納している場所に設けたインテリジエンス
型煙感知器2が最初に、或は途中で火災発生検出と判定
された場合にはその時点で火災発生と判定するような優
先判定機能を設けても勿論よい。また論理積発報は防排
煙装置、消火装置との連動動作に用いて、各別の煙感知
器2の火災発生判定時には火災発生を発報するようにし
てもよい。 第6図は上述の火災発生判定並びに要注意警報の判定に
係る演算信号処理回路部8のフローチャートを示し、ま
た第7図(a)〜(d)は火災発生判定と、要注意警報の判定
の比較動作とインテリジェンス煙感知器2の検出煙濃度
との関係を示している。第7図(a)はI、II、IIIの3段
階の検出煙濃度の設定レベルを示し、図においてはIIの
レベルに設定し、このIIのレベルを越えた検出煙濃度が
設定時間TI以上継続した状態、つまり火災発生判定が
なされる状態を示している。第7図(b)は設定レベルII
を越えた時間が設定時間TIより短く、かつ要注意を弁
別するための1段低いレベルIを越えた時間が要注意を
弁別するための所定時間TIIより短い状態、つまり外乱
等による一時的な状態と判定され、火災圧政の警報及び
要注意警報のいずれも発報しない状態を示す。第7図
(c)はレベルIが所定時間TII以上連続して継続した状
態、つまり火災または設定不良といずれかで、要注意警
報を発報するのが必要であると判定される状態を示す。
また第7図(d)は設定レベルIIを検出煙濃度が間欠的に
越え、越えた時間の総計が所定時間TIIを越えた状態を
示し、この状態も第7図(c)と同様に要注意警報を発報
するのが必要であると判定される状態を示す。 しかして上述の要注意警報の発報により、設定不良を容
易に発見することができ、又システム設定後における各
煙感知器2の設定感度の較正ができ、誤報のないシステ
ムの最適化が図れるのである。 ところで第6図のフローチャートに示すところの火災感
度レベルシフトとは次のようなもので、その設定は受信
機1のキーボード12によって各別のインテリジェンス
型煙感知器2に対応できるようになっている。つまり例
えば設定時間が6秒で、設定検出煙濃度が10%である
組合わせを標準感度とすると、この標準感度より低感度
に設定してあるインテリジェンス型煙感知器2の感度が
1段高くなるように、設定された火災感度レベルシフト
の対象インテリジェンス型煙感知器2に対応する設定時
間又は設定検出煙濃度のいずれか一方或は両者を演算信
号処理回路部8が火災発生判定時に切替えるのである。
従って火災発生判定と同時に、対象インテリジェンス型
煙感知器2に対応する火災検出感度が高くなって、延焼
状態を速やかに検出することが可能となるのである。 ところで昼間と夜間、人のいるときと無人のとき等の環
境及び管理状態と変化に応じて、各インテリジェンス型
煙感知器2に対応する火災検出感度を変えたい場合があ
るが、本システムではキーボード12からの命令入力
や、或は予め設定した時間において自動的に加えられる
命令によって選択設定されたインテリジェンス型煙感知
器2の感度を切換える感度レベルシフト機能を演算信号
処理回路部8に持たしてある。つまり昼間或は有人期間
中のたばこの煙等の誤動作が起きやすいときには低感度
に切換えるか、逆に誤報発生時に対処できる昼間或は有
人期間中には高感度に設定して夜間或は無人期間中には
低感度に設定するのである。この場合感度変更要素は設
定時間を長時間側に切換えるか或は長時間側に設定され
ている場合には設定検出煙濃度を1段低く設定するよう
にプログラムしておけばよい。 更に本システムでは所定の煙感知器2に対応して連動す
る消火装置や、防排煙装置等の外部機器を設けて自動的
に対応する煙感知器2において火災発生判定が為される
と、対応外部機器を動作させる連動機能を備えているわ
けであるが、キーボード12により連動する煙感知器2
を指示設定すると、当該煙感知器2に対応する設定感度
を自動的に低感度側に切替設定する連動レベル設定機能
を備えている。 さて上述のように火災発生又は要注意警報の発報が受信
機1で行なわれると、当該煙感知器2に対して受信機1
より次のアクセス時に発報確認情報が伝送信号VSとし
て送られ、当該煙感知器2ではこの情報を受信すると演
算信号処理回路部26の働きにより発光ダイオード30
を点灯して動作表示を行なうのである。この表示は施
工、メンテナンス等の試験動作時においてはシステム機
能が正常に動作したのか否かの判定を容易にする。さて
前記発報確認情報を受信したインテリジェンス型煙感知
器2ではバックアップ機能である一般型感知器としての
出力を停止するようにフェイルセーフ回路部28の動作
を制御させるのである。 次にインテリジェンス型煙感知器2側の動作について説
明する。煙感知器2の煙検知部19は発光部19aより
発射される光が煙によって散乱したり、或は遮断された
りして受光部19bに受光するのを検知してその受光
量、つまり煙濃度に応じたアナログ信号を零レベルシフ
ト回路部20と出力回路部21を介して発生するように
なっているものである。この出力回路部21より出力し
たアナロク信号はレベル弁別回路部24によって上述の
3段の検出煙濃度レベルに弁別され、この弁別されたデ
ータが演算信号処理回路部26に取込まれ、このデータ
に基づいて結合回路部27を介して検出煙濃度データと
して受信機1へ返送されるのである。勿論弁別すること
なくアナログ信号をA/D変換し、その検出煙濃度の生
のデータを返送するようにしてもよい。 フェイルセーフ回路部28はレベル弁別回路部24によ
って弁別された低感度に対応する検出があればこの検出
期間を内蔵タイマでカウントして所定時間を越えると信
号回線lを抵抗を介して短絡し一般型煙感知器と同様な
レベル信号VLを結合回路部27より出力するようにな
っており、例えばCPUを用いた演算信号処理回路部2
6がノイズ等でトラブルを起こしても演算信号処理回路
部26の動作にかかわりなく煙検出信号を発生させるこ
とができ、所謂バックアップ機能を発揮できるのであ
る。勿論当該演算信号処理回路部26が正常で、検出煙
濃度データを返送している場合には受信機1側からの発
報確認情報で上述のようにフェイルセーフ回路部28か
らの煙検出信号の出力は停止させられるようになってい
る。尚、フェイルセーフ回路部28はレベル弁別回路部
24に4段目の高濃度の煙濃度検出レベルの弁別機能を
設け、レベル弁別回路部24がこの高濃度の煙濃度を検
出した際に動作するようにしても勿論よい。 零レベルシフト回路部20は煙感知部19の光学系部1
9cが汚れたり、劣化した場合に生じる零レベルの補正
を行なうための回路である。つまり煙濃度が零のときの
煙検知部19の出力レベルを零レベルとすると、この零
レベルが初期状態では第8図で示すようにイ点に設定さ
れていたのに、汚れや劣化によってロ又はハ曲線のよう
に段々と上昇又は低下し始めるわけであるが、零レベル
シフト回路部20はこの上昇又は低下を検出して常にロ
又はハ曲線に対応するように零レベルをシフトさせるの
である。またセルフチェック回路部23は零レベルシフ
ト回路部20の零レベルシフトの範囲が第9図に示す
x、x′の範囲を越えた場合機能停止と判定し、機能停止
検出信号を機能停止判定回路部22へ出力するのであ
る。尚零レベルシフトの範囲は煙検出部19の煙検出能
力や、許容される汚れ、劣化度合によって決定される。
さて機能停止判定回路部22では機能停止検出信号の入
力と同時に出力を“L”から“H”に切替えて煙検出部
19の機能が停止したことを演算信号処理回路部26へ
伝えるのである。演算信号処理回路部26は受信機1よ
りの呼出し時に機能停止データを返送して受信機1側へ
知らされ、受信機1側では当該煙感知器2の煙検知部1
9の機能が停止したことを表示部17又は17′で表示
するのである。従ってこの表示があれば管理者は当該煙
感知器2の交換が直ちに行なえ、失報を未然に防止でき
るのである。 このように本システムでは受信機1及び煙感知器2の両
者をインテリジェンス化することによって機能分担を図
り、更に一般型煙感知器3a、3bの混在を許し、システ
ムの信頼性を高めてあり、しかも受信機1からインテリ
ジェンス型の煙感知器2を常時呼出すことによって煙感
知器2からの検出煙濃度データの監視と煙感知器2状態
を常時監視し、確実なシステムの運用を図っている。 [発明の効果] 本発明は煙濃度の対応したアナログデータをデジタル変
換して形成せる検出信号を出力する煙感知器と、該煙感
知器に信号回路を介して接続され、煙感知器の検出煙濃
度が設定検出煙濃度を越えかつ設定時間接続したことを
検知すると火災と判定する火災判定手段を有した受信機
とを備えてあるので、従来のように煙濃度だけで感度が
決まっているものに比較して、一時的な煙発生や、外乱
によって誤動作する恐れが少なくなり、その結果誤報も
無くなって高い信頼性が得られ、また誤報を恐れてシス
テムを停止状態にする等という誤った使い方も無くな
り、火災発生を確実に警報できるという効果を奏し、更
に前記設定検出煙濃度及び設定時間によって決定される
感度を、上記火災判定手段が火災と判定した際に少なく
とも他の煙感知器の設定感度を上げるように現設定時間
の両者又はいずれか一方を変更する火災感度レベルシフ
ト設定手段を付設してあるので、火災発生が判定される
と、他の煙感知器による延焼検出を速やかに行わせるこ
とができ、その結果延焼状態の的確把握による消火活動
や避難活動をスムーズに行うことが可能となり、高い信
頼性が得られるという効果を奏し、また複数段に設定し
た設定検出煙濃度と複数段に設定した設定時間とを夫々
各別に多段階に選択設定する選択設定手段を受信機に設
けたので、煙感知器の設置環境に対応して細かな感度設
定が行なえて、非火災報の発報を少なくすることがで
き、火災判定手段が火災と判定した時に、他の煙感知器
の設定感度を変える機能と合わせて高い信頼性を得るこ
とができ、更に信号回線に所定濃度の煙や熱を感知する
と信号回線電圧レベルや電流レベル等のレベルを所定レ
ベルに変えてレベル信号として受信機側へ検出出力を伝
送する一般型感知器を接続し、煙濃度に対応した検出信
号を発生する煙感知器からは前記信号回線に重畳させた
伝送信号により前記検出信号に基づいた検出データを受
信機へ送信する構成を有するので、アナログデータを伝
送する煙感知器と、1、0の信号を伝送する一般型の感
知器との混在を可能とし、両感知器の特徴を生かせたシ
ステムを構築することができるという効果を奏する。 また更に第2発明にあっては上述のように構成した受信
機を備え前記設定検出煙濃度及び設定時間によって決定
される感度を感度シフト命令の入力中所定の煙感知器の
感度を下げるように現設定検出煙濃度と現設定時間との
両者又はいずれか一方を変更する感度レベルシフト設定
手段を付設してあるので、昼間と夜間、人のいる時と無
人時等の環境及び管理状態の変化に対応させて感度を変
えることができ、その結果誤報の発生の無い状態を状況
に応じて設定できて、誤報による混乱等を未然に防止で
きるという効果を奏する。 更に第3発明にあっては更に防排煙装置や消火装置等の
外部機器に対応して設けてある煙感知器の前記設定煙濃
度及び設定時間によって決定される感度を外部からの命
令に応じて低感度の連動レベルに切換えるように現設定
検出煙濃度と現設定時間との両者又はいずれか一方を変
更する連動レベル設定手段を付設してあるので、防排煙
装置や消火装置等の外部機器に連動させる煙感知器を選
定して連動設定するだけで、自動的に煙感知器を低感度
に設定でき、防排煙装置、消火装置等の外部機器が誤動
作する恐れのない感度設定によってシステムの信頼性を
高めるとともに、連動レベルの設定が極めて容易に行え
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の概略全体構成図、第2図は同上使用の
信号波形図、第3図は同上の受信機の回路ブロック図、
第4図は同上のインテリジェンス型煙感知器の器体部の
分解斜視図、第5図は同上のインテリジェンス型煙感知
器の回路ブロック図、第6図は同上の動作説明用のフロ
ーチャート、第7図(a)〜(d)は同上の動作説明図、第8
図、第9図は同上の零レベルシフト回路部の動作説明図
であり、1は受信機、2はインテリジェンス型煙感知
器、3aは一般型煙感知器、3bは一般型熱感知器、8,
16は演算信号処理回路部、10,14は記憶部、1
2,15はキーボード、lは信号回線、31はベル、VS
は伝送信号、VLはレベル信号である。
信号波形図、第3図は同上の受信機の回路ブロック図、
第4図は同上のインテリジェンス型煙感知器の器体部の
分解斜視図、第5図は同上のインテリジェンス型煙感知
器の回路ブロック図、第6図は同上の動作説明用のフロ
ーチャート、第7図(a)〜(d)は同上の動作説明図、第8
図、第9図は同上の零レベルシフト回路部の動作説明図
であり、1は受信機、2はインテリジェンス型煙感知
器、3aは一般型煙感知器、3bは一般型熱感知器、8,
16は演算信号処理回路部、10,14は記憶部、1
2,15はキーボード、lは信号回線、31はベル、VS
は伝送信号、VLはレベル信号である。
Claims (3)
- 【請求項1】煙濃度に対応したアナログデータをデジタ
ル変換して形成せる検出信号を出力する煙感知器と、該
煙感知器に信号回線を介して接続され、煙感知器と検出
煙濃度が設定検出煙濃度を越えかつ設定時間継続したこ
とを検知すると火災と判定する火災判定手段を有する受
信機とを備えると共に、前記設定検出煙濃度及び設定時
間によって決定される感度を、上記火災判定手段が火災
と判定した際に、該火災と判定された煙感知器以外の他
の煙感知器の設定感度を上げるように現設定検出煙濃
度、現設定時間の両者又はいずれか一方を変更する火災
感度レベルシフト設定手段を付設し、前記複数段に設定
した設定検出煙濃度と複数段に設定した設定時間とを夫
々各別に多段階に選択設定する選択設定手段を受信機に
設け、信号回線に所定濃度の煙や熱を感知すると信号回
線電圧レベルや電流レベル等のレベルを所定レベルに変
えてレベル信号として受信機側へ検出出力を伝送する一
般型感知器を接続し、煙濃度に対応した検出信号を発生
する煙感知器からは前記信号回線に重畳させた伝送信号
により前記検出信号に基づいた検出データを受信機へ送
信するようにして成ることを特徴とする火報システム。 - 【請求項2】煙濃度に対応したアナログデータをデジタ
ル変換して形成せる検出信号を出力する煙感知器と、該
煙感知器に信号回線を介して接続され、煙感知器と検出
煙濃度が設定検出煙濃度を越えかつ設定時間継続したこ
とを検知すると火災と判定する火災判定手段を有する受
信機とを備えると共に、前記設定検出煙濃度及び設定時
間によって決定される感度を感度シフト命令の入力中所
定の煙感知器の感度を下げるように現設定検出煙濃度と
現設定時間との両者又はいずれか一方を変更する火災感
度レベルシフト設定手段を付設し、前記複数段に設定し
た設定検出煙濃度と複数段に設定した設定時間とを夫々
各別に多段階に選択設定する選択設定手段を受信機に設
け、信号回線に所定濃度の煙や熱を感知すると信号回線
電圧レベルや電流レベル等のレベルを所定レベルに変え
てレベル信号として受信機側へ検出出力を伝送する一般
型感知器を接続し、煙濃度に対応した検出信号を発生す
る煙感知器からは前記信号回線に重畳させた伝送信号に
より前記検出信号に基づいた検出データを受信機へ送信
するようにして成ることを特徴とする火報システム。 - 【請求項3】煙濃度に対応したアナログデータをデジタ
ル変換して形成せる検出信号を出力する煙感知器と、該
煙感知器に信号回線を介して接続され、煙感知器の検出
煙濃度が設定検出煙濃度を越えかつ設定時間継続したこ
とを検知すると火災と判定する火災判定手段を有する受
信機とを備えると共に、防排煙装置や消火装置等と外部
機器に対応して設けてある煙感知器の前記設定検出煙濃
度及び設定時間によって決定される感度を外部からの命
令に応じて低感度の連動レベルに切換えるように現設定
検出煙濃度と現設定時間との両者又はいずれか一方を変
更する連動レベル設定手段を付設し、前記複数段に設定
した設定検出煙濃度と複数段に設定した設定時間とを夫
々各別に多段階に選択設定する選択設定手段を受信機に
設け、信号回線に所定濃度の煙や熱を感知すると信号回
線電圧レベルや電流レベル等のレベルを所定レベルに変
えてレベル信号として受信機側へ検出出力を伝送する一
般型感知器を接続し、煙濃度に対応した検出信号を発生
する煙感知器からは前記信号回線に重畳させた伝送信号
により前記検出信号に基づいた検出データを受信機へ送
信するようにして成ることを特徴とする火報システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63124282A JPH0610836B2 (ja) | 1988-05-21 | 1988-05-21 | 火報システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63124282A JPH0610836B2 (ja) | 1988-05-21 | 1988-05-21 | 火報システム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58076826A Division JPS59201193A (ja) | 1983-04-30 | 1983-04-30 | 火報システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63314696A JPS63314696A (ja) | 1988-12-22 |
JPH0610836B2 true JPH0610836B2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=14881480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63124282A Expired - Lifetime JPH0610836B2 (ja) | 1988-05-21 | 1988-05-21 | 火報システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0610836B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02253497A (ja) * | 1989-03-28 | 1990-10-12 | Matsushita Electric Works Ltd | 防災用集中監視システム |
CN111028464A (zh) * | 2020-01-08 | 2020-04-17 | 福建工程学院 | 分级式烟雾报警方法和分级式智控烟雾报警装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5744197A (en) * | 1980-08-30 | 1982-03-12 | Tokyo Shibaura Electric Co | Rhythm generator |
JPS6313597Y2 (ja) * | 1981-01-12 | 1988-04-18 | ||
JPS57196397A (en) * | 1981-05-28 | 1982-12-02 | Oki Denki Bosai Kk | Analog information transmission system |
-
1988
- 1988-05-21 JP JP63124282A patent/JPH0610836B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63314696A (ja) | 1988-12-22 |
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