JP3405031B2 - 防災システム - Google Patents

防災システム

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JP3405031B2
JP3405031B2 JP33345595A JP33345595A JP3405031B2 JP 3405031 B2 JP3405031 B2 JP 3405031B2 JP 33345595 A JP33345595 A JP 33345595A JP 33345595 A JP33345595 A JP 33345595A JP 3405031 B2 JP3405031 B2 JP 3405031B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防災システムに係
り、更に詳しくは、防災受信機に、同一の感知器回線を
介して、複数の火災感知器が接続されて構成される防災
システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の防災システムのシステム構成を
図9に示す。この防災システム1は、防災受信機2に接
続された感知器回線Lに複数の火災感知器30、31が
並列に接続され、さらに、感知器回線Lの終端には終端
抵抗4が接続されて構成される。
【0003】これらの火災感知器30、31は、火災に
よる発煙、発熱を検知する煙感知器や熱感知器等として
構成され、各火災感知器は火災を検知すれば、感知器回
線Lへ火災検知信号を出力し、感知器回線Lを監視して
いる防災受信機2がこの検知信号を検出して火災が発生
したと判断することができる。
【0004】上記感知器回線Lは、通常、二線式の信号
線であり、複数の火災感知器が同一の感知器回線Lに接
続されているため、防災受信機2が火災検知信号を検出
した場合に、いずれの火災感知器が出力した火災検知信
号であるのかを判別することができない。
【0005】この様な問題に対処する方法として、各火
災感知器30、31に識別番号を与え、火災検知信号に
この識別番号を付加し、感知器回線Lへ多重化信号とし
て出力する方法がある。しかしながら、この様な方式を
採用した場合には、防災受信機2及び火災感知器30、
31の回路構成が複雑となって、防災システム1が高価
となってしまう。このため、この様な判別を行わないP
型と呼ばれる比較的安価な防災システムが広く普及して
いる。
【0006】従来のP型防災システムの構成を図10に
示す。このシステム1は、防災受信機2内の電源回路2
0が、出力抵抗21を介して感知器回線へ電源の供給を
行う。通常時には、各火災感知器30、31の内部に設
けられた発報スイッチ300、310が開成されてお
り、その内部インピーダンスが高いため、各火災感知器
30、31にはほとんど電流が流れず、終端抵抗4にの
み電流が流れる。一方、火災発生時には、火災による煙
等を検知した火災感知器30、31が、発報スイッチ3
00、310を閉結して、その内部インピーダンスが低
下するため、感知器回線Lの印加電圧により電流が流れ
る。
【0007】感知器回線Lの回線電圧は、出力抵抗21
と感知器回線のインピーダンスの分圧比で決まり、火災
検知信号の出力時には回線電圧が低下すため、防災受信
機2が、感知器回線Lの回線電圧を監視すれば、火災感
知器30、31からの検知信号を検出することができ
る。このため、防災受信機2は、感知器回線Lの回線電
圧を所定の判別基準電圧Vthと比較する検知信号判別
回路22を備え、回線電圧が基準電圧Vthよりも低下
すれば、火災検知信号であると判断することができる。
なお、本願明細書においては、特に断りのない限り、防
災システムとは、P型防災システムを意味するものとす
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この様な火災感知器3
0、31は、非火災の場合でもタバコの煙等により誤っ
て火災検知信号を出力することもあり、単一の火災感知
器のみが火災検知信号を出力している場合であれば、誤
報である可能性もある。
【0009】ところが、上述した通り、P型防災システ
ム1において、感知器回線Lに複数の火災感知器が接続
されている場合には、いずれの火災感知器から火災検知
信号が出力されているのかを判別することができない。
即ち、防災受信機2が検知信号を検出した場合に、単一
の火災感知器が火災検知信号を出力しているのか、複数
の火災感知器が火災検知信号を出力しているのかを判別
することはできない。従って、防災受信機2が火災検知
信号を検出しただけで、直ちに火災の発生と断定して、
火災警報を発報すると不都合が生じることになる。
【0010】この様な事情から、従来の防災システム1
は次のようにして火災警報の発報をを行う。まず、防災
受信機2が火災検知信号を一定期間Taの間、検出した
場合には、その感知器回線Lに対応したエリアの地区音
響装置を鳴動させる。地区音響装置は、ベルの鳴動等に
より火災の発生を報知するための装置である。そして、
一定時間Taの経過後、一定時間Tbが経過するまでの
間に、非火災であることを確認して復旧操作を行わなけ
れば、全ての地区音響装置を一斉に鳴動させる。また、
防排煙設備等を連動させる防災システムであれば、これ
らの設備も駆動させる。
【0011】以上の説明により理解される通り、従来の
P型防災システムにおいては、防災受信機2が、火災検
知信号の有無しか検出できないために、火災か非火災か
を確認することはできず、復旧操作がなければ火災であ
ると断定していたため、非火災時に誤って火災警報を発
報してしまう誤報を防止することはできなかった。
【0012】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、単一の火災感知器が火災検知信号を出力している
のか否かを判別して、誤報を防止するとともに、早期に
火災警報を発することができる防災システムを安価に提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明による防災システムは、火災感知器が感知器回線を介
して防災受信機に接続され、火災発生時に、火災感知器
が感知器回線の回線電圧を低下させて、防災受信機に対
して火災検知信号を出力する防災システムであって、複
数の火災感知器が、同一の感知器回線を介して防災受信
機に接続され、上記防災受信機が、感知器回線の回線電
圧を所定の判別基準電圧と比較する検知信号判別手段
と、単一の火災感知器から火災検知信号が出力されたこ
とを判別するための第一の基準電圧を供給する第一の基
準電圧供給手段と、複数の火災感知器から火災検知信号
が出力されたことを判別するための第二の基準電圧を供
給する第二の基準電圧供給手段と、上記検知信号判別手
段に供給する判別基準電圧を、第一の基準電圧又は第二
の基準電圧に切り換える基準電圧切替手段と、上記検知
信号判別手段の判別結果に基づいて、火災発生の有無を
判断する火災判断手段とを備えており、上記基準電圧切
替手段は、上記検知信号判別手段に対し、第一の基準電
圧を供給している場合であって、上記検知信号判別手段
が火災検知信号を検出した場合には、上記基準電圧切替
手段が、上記検知信号判別手段に供給する判別基準電圧
を、第二の基準電圧に切り換える構成とされる。
【0014】請求項2に記載した本発明による防災シス
テムは、請求項1に記載の防災システムであって、上記
基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に対し、第
一の基準電圧を供給している場合において、上記検知信
号判別手段が火災検知信号を検出した場合には、上記基
準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給する判
別基準電圧を、第一の基準電圧及び第二の基準電圧に交
互に切り換える構成とされる。
【0015】請求項3に記載した本発明による防災シス
テムは、請求項1に記載の防災システムであって、上記
防災受信機が、感知器回線の短絡による回線電圧の低下
を判別するための第三の基準電圧を供給する第三の基準
電圧供給手段をさらに備え、上記基準電圧切替手段が、
上記検知信号判別手段に供給する判別基準電圧を、第一
の基準電圧、第二の基準電圧又は第三の基準電圧に切り
換える手段として構成される。
【0016】請求項4に記載した本発明による防災シス
テムは、請求項3に記載の防災システムであって、上記
基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に対し、第
一の基準電圧を供給している場合であって、上記検知信
号判別手段が火災検知信号を検出した場合には、上記基
準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給する判
別基準電圧を、第三の基準電圧に切り換える構成とされ
る。
【0017】請求項5に記載した本発明による防災シス
テムは、請求項4に記載の防災システムであって、上記
基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給する
判別基準電圧を、第三の基準電圧に切り換えた場合に、
上記検知信号判別手段が、感知器回線の短絡を検出でき
ない場合には、上記基準電圧切替手段が、上記検知信号
判別手段に供給する判別基準電圧を、第一の基準電圧又
は第二の基準電圧に交互に切り換える構成とされる。
【0018】請求項6に記載した本発明による防災シス
テムは、請求項2又は5に記載の防災システムであっ
て、上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に
供給する判別基準電圧を、第一の基準電圧又は第二の基
準電圧に交互に切り換える期間を、予め定められた所定
時間とし、所定時間の経過後は、上記基準電圧切替手段
が、上記検知信号判別手段へ第二の基準電圧のみを供給
する構成とされる。
【0019】
【発明の実施の態様】請求項1、2及び請求項6に記載
した本発明による防災システムの一構成例を図1に示
す。この防災システム1bは、図9に示した防災システ
ム1と同様、防災受信機2bに感知器回線Lを介して、
複数の火災感知器30、31及び終端抵抗4が並列に接
続されて構成される。火災感知器30、31及び終端抵
抗4は図10に示した防災システム1のものと同様のも
のである。
【0020】上記防災受信機2bは、電源回路20と、
出力抵抗21と、検知信号判別回路22と、火災判断回
路23と、基準電圧切替回路25と、第一の基準電圧源
26aと、第二の基準電圧源26bとにより構成され
る。
【0021】電源回路20は、感知器回線Lに対し一定
の電圧を印加する回路であり、出力抵抗21を介して電
源の供給が行われる。検知信号判別回路22は、感知器
回線Lの回線電圧を、基準電圧切替回路25から供給さ
れる判別基準電圧Vthと比較する回路である。
【0022】第一の基準電圧源26aは、第一の基準電
圧Vth1を生成する電圧源であり、第二の基準電圧源
26bは、第二の基準電圧Vth2を生成する電圧源で
ある。これら基準電圧源26a、26bから出力された
基準電圧Vth1、Vth2は、基準電圧切替回路25
において、いずれか一方のみが選択され、判別基準電圧
Vthとして検知信号判別回路22へ入力される。上記
基準電圧切替回路25は、火災判別回路23からの切替
制御信号に基づいて、判別基準電圧Vthの切り替えを
行う。
【0023】前記の実施例と同様、第一の基準電圧Vt
h1は、単発回線電圧Vf1よりも低く、双発回線電圧
Vf2よりも高い電圧値であり、第二の基準電圧Vth
2は、双発回線電圧Vf2よりも低い電圧値である。
【0024】従って、火災判断回路23が、基準電圧切
替回路25に対して切替制御信号を出力し、検知信号判
別回路22へ第一の基準電圧Vth1を供給すれば、検
知信号判別回路22の出力信号は、単一の火災感知器か
ら火災検知信号が出力されているかどうかを判別した信
号となる。また、基準電圧切替回路25に対して切替制
御信号を出力し、第二の基準電圧Vth2へ切り替えれ
ば、検知信号判別回路22の比較結果は、2以上の火災
感知器から火災検知信号が出力されているかどうかを判
別した信号となる。
【0025】火災判断回路23は、これらの検知信号判
別回路22の判別結果に基づいて、火災であるのか否か
を判断する。この火災判断回路23の判断結果に基づい
て、防災受信機2は地区音響装置に対し鳴動信号を出力
し、地区音響装置が火災警報を出力する。
【0026】図2は、火災発生時における信号波形の一
例を示して、回線電圧と火災判断との関係の一例を示し
た図である。図中の(a)は、感知器回線Lの回線電圧
を示した図であり、図中の(b)は、火災判断回路23
から出力される切替制御信号を示した図であり、図中の
(c)は、検知信号判別回路22へ入力される判別基準
電圧Vthを示した図であり、図中の(d)は、検知信
号判別回路22の出力を示した図であり、図中の(e)
は火災判別回路23内のラッチ回路(不図示)の出力信
号を示した図であり、図中の(f)は火災判断回路23
の出力する火災判断信号を示した図である。
【0027】ここで、火災判断回路23は、マイコンに
より構成することができ、上記ラッチ回路は、マイコン
内の所定のレジスタまたはメモリ上の所定の記憶場所と
して実現することができる。
【0028】いずれの火災感知器も検知信号を出力して
いない通常時には、感知器回線Lの回線電圧は待機電圧
Vnであり、検知信号判別回路22の出力信号は低レベ
ルである。従って、火災判断回路23の出力する火災判
断信号は低レベルの信号である。なお、この時、検知信
号判別回路22へは第一の基準電圧Vth1が入力され
ている。
【0029】ここで、切替制御信号が信号レベルが低レ
ベルの場合、基準電圧切替回路25が、第一の基準電圧
Vth1を検知信号判別回路へ判別基準電圧Vthとし
て入力する一方、切替制御信号が高レベルの場合、基準
電圧切替回路25は、第二の基準電圧Vth2を検知信
号判別回路22へ判別基準電圧Vthとして入力する。
【0030】また、火災判断回路23内のラッチ回路
は、通常時には低レベルであるが、通常時において検知
信号判別回路22が火災検知信号を検出した際に、高レ
ベルに変化する信号である。
【0031】火災発生時に、まず、1つの火災感知器が
これを検知して検知信号を出力すると、感知器回線Lは
単発回線電圧Vf1にまで低下する。このため、検知信
号判別回路22の出力信号が高レベルへ変化し、火災判
断回路23内部のラッチ回路の出力信号が高レベルとな
る。この状態では、誤報である可能性もあるため、火災
判断回路23は、火災が発生したとは判断せずに、防災
受信機2bは、特定地区鳴動信号を出力する。
【0032】火災判断回路23は、ラッチ回路の出力に
基づいて、これ以降、切替制御信号を一定間隔で変化さ
せて、第一の基準電圧Vth1と第二の基準電圧Vth
2とを交互に切り替える。この状態において、上記火災
感知器とは異なる火災感知器が、火災検知信号を出力す
れば、感知器回線Lが双発回線電圧Vf2又はそれ以下
に低下する。このため、第二の基準電圧Vth2を検知
信号判別回路22へ入力している期間において、検知信
号判別回路22の出力信号が高レベルとなる。この状態
に至れば、誤報である可能性はきわめて低いと考えられ
るため、火災判断回路23は、火災が発生したと判断し
て、高レベルの信号を出力し、これに基づいて、防災受
信機2bからは全域鳴動信号が出力される。
【0033】図3の600〜612及び図4の700〜
703は、防災受信機2bの基本動作の一例を示したフ
ローチャートである。通常時には、基準電圧切替回路2
5は、火災判別回路23からの切替制御信号に基づい
て、第一の基準電圧Vth1を検知信号判別回路22へ
供給する(600)。この時、検知信号判別回路22の
出力信号を監視し(601)、出力信号が高レベルとな
ったならば、その時点からの経過時間を計測するために
タイマを始動する(602)。一方、低レベルであれ
ば、監視を続ける。
【0034】次に、火災判断回路23は、切替制御信号
により基準電圧切替回路25を切り替えて、第二の基準
電圧Vth2を検知信号判別回路22へ供給する(60
3)。そして、検知信号判別回路22の出力信号が高レ
ベルかどうかをチェックし(604)、高レベルであれ
ば、タイマの計測時間に関わらず、直ちに防災受信機2
bが全域鳴動信号を出力して(700)、全域の地区音
響装置が鳴動する。これ以後は、所定の復旧操作が行わ
れるまで防災受信機2bが全域鳴動信号を出力し続け
(701)、復旧作業が行われれば鳴動信号の出力を中
止して、再び、基準電圧切替回路25を第一の基準電圧
Vth1に切り替えて、検知信号判別回路22の出力信
号の監視(600、601)を行う。
【0035】一方、上記チェック(604)において出
力信号が低レベルであれば、基準電圧切替回路25を第
一の基準電圧Vth1に切り替えて(605)、検知信
号判別回路22の出力信号が高レベルを維持しているか
どうかをチェックする(606)。この結果、出力信号
が高レベルから低レベルに変化していれば、防災受信機
2bは異常処理を行う(702)。この時、所定の異常
処理の解除操作を行えば(703)、異常処理を中止し
て、再び、検知信号判別回路22の出力信号の監視(6
00、601)を行う。
【0036】上記チェック(606)において、検知信
号判別回路22の出力信号が高レベルを維持していれ
ば、タイマの計測した経過時間tを予め定められた所定
時間Taと比較する(607)。経過時間tが所定時間
Ta未満であれば、引続き基準電圧を切り替えて、検知
信号判別回路22の出力信号のチェックを行う(603
〜606)。
【0037】一方、経過時間tが所定時間Ta以上とな
ったならば、防災受信機2bは特定地区鳴動信号を出力
する(608)。そして、さらに第二の基準電圧Vth
2へ切り替えて(609)、検知信号判別回路22の出
力信号が高レベルかどうかをチェックし(610)、高
レベルであれば、タイマの計測時間に関わらず、直ちに
防災受信機2が全域鳴動信号を出力して(700)、全
域の地区音響装置が鳴動する。
【0038】上記チェック(610)において出力信号
が低レベルであれば、復旧操作が行われたかをチェック
し(611)、復旧操作が行われていれば、特定地区鳴
動信号の出力を中止して、基準電圧を第一の基準電圧V
th1に切り替えて、検知信号判別回路22の出力信号
の監視(600、601)を行う。
【0039】復旧操作が行われていない場合には、タイ
マの計測した経過時間tを予め定められた所定時間Tb
と比較し(612)、経過時間tが所定時間Tb未満で
あれば、特定地区鳴動信号の出力を継続して、検知信号
判別回路22の出力信号がチェックされる(608〜6
10)。このとき、基準電圧の切換は行われず、検知信
号判別回路22には、引続き第二の基準電圧Vth2が
入力されている。
【0040】一方、経過時間tが上記所定時間Tb以上
となったならば、実際に火災が発生がしている可能性が
きわめて高いと判断であるため、防災受信機2bは全域
鳴動信号を出力する。
【0041】請求項3から6に記載した本発明による防
災システムの一構成例を図5に示す。この防災システム
1cを構成する防災受信機2cは、図1に示した防災受
信機2bが、さらに第三の基準電圧Vth2を生成する
第三の基準電圧源26cを備え、基準電圧源切換回路2
5が、火災判別回路23からの切替制御信号に基づい
て、基準電圧源26a〜26cから供給される基準電圧
Vth1、Vth2、Vth3のいずれか1つを選択し
て、判別基準電圧Vthとして検知信号判別回路22へ
入力する回路として構成される。
【0042】基準電圧Vth3は、感知器回線Lの短絡
を検出するための基準電圧であり、総発回線電圧Vfn
よりも低く、接地レベルVoよりも高い電圧値である。
ここで、総発回線電圧Vfnとは、感知器回線Lに接続
された全て、又は、所定の数以上の火災感知器が火災検
知信号を出力した場合の回線電圧である。また、感知器
回線Lが短絡した場合には、回線電圧は接地レベルVo
となる。
【0043】このため、基準電圧Vth3と回線電圧を
比較することにより、短絡の有無を検出することができ
る。即ち、火災判断回路23が、基準電圧切替回路25
に対し、検知信号判別回路22へ第三の基準電圧を供給
するための切り替え制御信号を出力すれば、検知信号判
別回路22の出力信号は、感知器回線Lに短絡が発生し
たかどうかを判別した信号となる。
【0044】火災判断回路23は、検知信号判別回路2
2の判別結果に基づいて、火災であるのか否かを判断す
るため、簡単な回路構成により、感知器回線Lの短絡の
有無を考慮して、火災の発生を判別することができる。
【0045】図6は、火災発生時における信号波形の一
例を示して、回線電圧と火災判断との関係の一例を示し
た図である。図中の(a)は、感知器回線Lの回線電圧
を示した図であり、図中の(b)は、検知信号判別回路
22へ入力される判別基準電圧Vthを示した図であ
り、図中の(c)は、検知信号判別回路22の出力を示
した図であり、図中の(d)は火災判別回路23内のラ
ッチ回路(不図示)の出力信号を示した図であり、図中
の(e)は火災判別回路23の出力する火災判断信号を
示した図であり、火災発生の有無を判断した結果を表し
ている。
【0046】いずれの火災感知器も検知信号を出力して
いない通常時には、感知器回線Lの回線電圧は待機電圧
Vnであり、この時、検知信号判別回路22へは第一の
基準電圧Vth1が入力されているため、検知信号判別
回路22の出力信号は低レベルであり、火災判断回路2
3の出力する火災判断信号は低レベルの信号である。
【0047】火災発生時に、まず、1つの火災感知器が
これを検知して火災検知信号を出力し、感知器回線Lは
単発回線電圧Vf1にまで低下する。このため、検知信
号判別回路22の出力信号が高レベルへ変化し、火災判
断回路23内部のラッチ回路の出力信号が高レベルとな
るが、火災判断回路23の火災判断信号は低レベルのま
まであり、防災受信機2cからは特定地区鳴動信号が出
力される。
【0048】火災判断回路23は、ラッチ回路の出力に
基づいて、切替制御信号を出力し、基準電圧切替回路2
5は、検知信号判別回路22へ入力する判別基準電圧を
第三の基準電圧Vth3に切り替える。上記の回線電圧
の低下が、感知器回線の短絡に起因するものであれば、
基準電圧を切り替えても、検知信号判別回路22の出力
は高レベルであるが、火災検知信号に起因するものであ
れば、検知信号判別回路22の出力は低レベルとなる。
【0049】複数の火災感知器が発報信号を出力した場
合には、感知器回線Lの回線電圧が接地レベルVoに近
い電圧レベルとなるため、電圧レベルに基づいて、短絡
時と火災発生時とを区別することは困難であるが、第一
の基準電圧Vth1と第三の基準電圧Vth3は、電圧
レベルが十分に離れているため、単一の火災感知器が検
知信号を出力しただけの時点では、この区別は容易にで
きる。
【0050】この様にして、回線電圧の低下が感知器回
線Lの短絡ではないことが検出された後は、火災判断回
路23が、切替制御信号により第一の基準電圧Vth1
と第二の基準電圧Vth2とを交互に切り替える。そし
て、上記火災感知器とは異なる火災感知器が、火災検知
信号を出力して感知器回線Lが双発回線電圧Vf2又は
それ以下に低下すれば、第二の基準電圧Vth2を検知
信号判別回路22へ入力している期間において、検知信
号判別回路22の出力信号が高レベルとなる。この時、
火災判断回路23は、火災が発生したと判断して、高レ
ベルの信号を出力し、これに基づいて、防災受信機2c
からは全域鳴動信号が出力される。
【0051】図7の1000〜1014及び図8の11
00〜1105は、防災受信機2cの基本動作の一例を
示したフローチャートである。通常時には、基準電圧切
替回路25は、火災判別回路23からの切替制御信号に
基づいて、第一の基準電圧Vth1を検知信号判別回路
22へ供給する(1000)。この時、検知信号判別回
路22の出力信号を監視し(1001)、高レベルとな
ったならば、その時点からの経過時間を計測するために
タイマを始動する(1002)。一方、低レベルであれ
ば、監視を続ける。
【0052】次に、火災判断回路23は、切替制御信号
により基準電圧切替回路25を切り替えて、第三の基準
電圧Vth3を検知信号判別回路22へ供給させる(1
003)。そして、検知信号判別回路22の出力信号が
高レベルかどうかをチェックし(1004)、高レベル
であれば、感知器回線に短絡が発生したと判断し、短絡
警報を出力する(1104)。
【0053】感知器回線Lが短絡していれば、防災受信
機2cが火災検知信号を検出することはできないため、
短絡箇所の補修を行った後に、システム管理者等が所定
の短絡警報の解除操作を行えば、基準電圧切替回路25
が、判別基準電圧Vthを第一の基準電圧Vth1に切
り替えて、再び感知器回線Lの回線電圧を監視する(1
000、1001)。
【0054】感知器回線Lが短絡していなければ、基準
電圧切替回路25を第一の基準電圧Vth1に切り替え
て(1005)、検知信号判別回路22の出力信号が高
レベルを維持できるかどうかをチェックする(100
6)。この結果、出力信号が低レベルになっていれば、
防災受信機2は異常処理を行う(1102)。この時、
所定の異常処理の解除操作を行えば(1103)、異常
処理を中止して、再び、検知信号判別回路22の出力信
号の監視(1000、1001)を行う。
【0055】一方、上記チェック(1006)において
出力信号が高レベルであれば、火災判断回路23は、切
替制御信号により基準電圧切替回路25を切り替えて、
第二の基準電圧Vth2を検知信号判別回路22へ供給
させる(1007)。そして、検知信号判別回路22の
出力信号が高レベルかどうかをチェックし(1008)
する。
【0056】この結果、出力信号が高レベルであれば、
タイマの計測時間に関わらず、直ちに防災受信機2cが
全域鳴動信号を出力して(1100)、全域の地区音響
装置が鳴動する。これ以後は、所定の復旧操作が行われ
るまで防災受信機2cが全域鳴動信号を出力し続け(1
101)、復旧作業が行われれば鳴動信号の出力を中止
して、再び、基準電圧切替回路25を第一の基準電圧V
th1に切り替えて、検知信号判別回路22の出力信号
の監視(1000、1001)を行う。
【0057】上記チェック(1008)において、検知
信号判別回路22の出力信号が低レベルであれば、タイ
マの計測した経過時間tを予め定められた所定時間Ta
と比較する(1009)。経過時間tが所定時間Ta未
満であれば、引続き基準電圧を切り替えて、検知信号判
別回路22の出力信号のチェックを行う(1005〜1
008)。
【0058】一方、経過時間tが所定時間Ta以上とな
ったならば、防災受信機2cは特定地区鳴動信号を出力
する(1010)。そして、さらに第二の基準電圧Vt
h2へ切り替えて(1011)、検知信号判別回路22
の出力信号が高レベルかどうかをチェックし(101
2)、高レベルであれば、タイマの計測時間に関わら
ず、直ちに防災受信機2が全域鳴動信号を出力して(1
100)、全域の地区音響装置が鳴動する。
【0059】上記チェック(1012)において出力信
号が低レベルであれば、復旧操作が行われたかをチェッ
クし(1013)、復旧操作が行われていれば、特定地
区鳴動信号の出力を中止して、再び、基準電圧を第一の
基準電圧Vth1に切り替えて、検知信号判別回路22
の出力信号の監視(1000、1001)を行う。
【0060】復旧操作が行われていない場合には、再
び、タイマの計測した経過時間tを予め定められた所定
時間Tbと比較し(1014)、経過時間tが所定時間
Tb未満であれば、特定地区鳴動信号の出力を継続し
て、検知信号判別回路22の出力信号がチェックされる
(1010〜1012)。このとき、基準電圧の切換は
行われず、検知信号判別回路22には、引続き第二の基
準電圧Vth2が入力されている。
【0061】一方、経過時間tが上記所定時間Tb以上
となったならば、実際に火災が発生がしている可能性が
きわめて高いと判断であるため、防災受信機2cは全域
鳴動信号を出力する。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明による防災シ
ステムは、第一の基準電圧供給手段が、単一の火災感知
器から火災検知信号が出力されたことを判別するための
第一の基準電圧を供給し、第二の基準電圧供給手段が、
複数の火災感知器から火災検知信号が出力されたことを
判別するための第二の基準電圧を供給し、基準電圧切替
手段が、これらの基準電圧を切り換えて検知信号判別手
段に供給する。
【0063】従って、1つの検知信号判別手段のみを備
えた防災受信機により、単一の火災感知器からの火災検
知信号と、複数の火災感知器からの火災検知信号とを区
別して判別することができるため、早期に火災警報を発
報することができる防災システムを安価に提供すること
ができる。
【0064】また、第二の基準電圧に基づいて、検知信
号判別手段が火災検知信号を検出しなければ、第一の基
準電圧に基づいて、検知信号判別手段が火災検知信号を
検出した後の所定時間の経過後に、特定地区鳴動信号を
出力し、その後、所定時間の経過後に全域鳴動信号を出
力する。
【0065】しかし、上記所定の時間経過前であっても
第二の検知信号判別手段が火災検知信号を検出すれば、
火災の発生と判断して、直ちに全域鳴動信号が出力され
る。従って、第一の検知信号判別手段が火災検知信号を
検出した後は、第二の検知信号判別手段の判別結果に基
づいて、早期に火災警報を発報することができる防災シ
ステムを提供することができる。
【0066】請求項2に記載した本発明による防災シス
テムは、第一の基準電圧に基づいて、検知信号判別手段
が火災検知信号を検出した場合、基準電圧切替手段が、
検知信号判別手段へ入力する判別基準電圧を第一の基準
電圧と、第二の基準電圧とに交互に切り替える。
【0067】即ち、単一の火災感知器からの火災検知信
号が検出された後は、複数の火災感知器からの火災検知
信号を監視するとともに、単一の火災感知器からの火災
検知信号をも監視し続け、所定の期間内に、この信号が
検出されなくなった場合には、不自然な動作と判断し
て、異常処理を行う。
【0068】従って、不自然な火災検知信号を検出した
場合であって、火災か非火災か判断できない場合には、
異常処理を行うことができ、非火災時に誤報を発した
り、火災時に無視したりすることを防止する。
【0069】請求項3に記載した本発明による防災シス
テムは、第三の基準電圧供給手段が、感知器回線の短絡
による回線電圧の低下を判別するための第三の基準電圧
を供給し、基準電圧切替手段が、検知信号判別手段に供
給する判別基準電圧を、第一の基準電圧、第二の基準電
圧又は第三の基準電圧に切り換える。
【0070】従って、新たな検知信号判別手段を追加す
ることなく、回線電圧に基づいて感知器回線の短絡の発
生を判別することができるので、感知器回線の短絡検出
を行うことができる防災システムを安価に提供すること
ができる。
【0071】また、感知器回線の短絡検出により、複数
の火災感知器が火災検知信号を出力している場合と、感
知器回線が短絡された場合とを区別することができ、誤
報の発生を防止することができる。
【0072】請求項4に記載した本発明による防災シス
テムは、単一の火災感知器からの検知信号を検出した場
合には、上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手
段へ供給する判別基準電圧を、第三の基準電圧へ切り替
えて、感知器回線の短絡の有無をチェックする。
【0073】単一の火災感知器が火災検知信号を出力し
ている時の回線電圧は、短絡時の回線電圧よりも十分に
電圧レベルが高いため、両者は検知信号判別手段におい
て容易に判別されるが、複数の火災感知器が火災検知信
号を出力している時の回線電圧は、短絡時の回線電圧に
近い電圧レベルであるため、両者は検知信号判別手段に
おいて判別することは容易ではない。
【0074】このため、単一の火災感知器からの検知信
号を検出した場合には、まず、基準電圧切替手段が、第
三の基準電圧を検知信号判別手段へ供給して、感知器回
線の短絡の有無を検出しておくことにより、検知信号判
別手段を用いて、確実に回線電圧の短絡の有無を検出す
ることができる。
【0075】請求項5に記載した本発明による防災シス
テムは、単一の火災感知器からの検知信号を検出した場
合には、まず、基準電圧切替手段が、第三の基準電圧を
検知信号判別手段へ供給して、検知信号判別手段が、感
知器回線の短絡の有無を判別する。この結果、感知器回
線が短絡していなければ、基準電圧切替手段が、判別基
準電圧を第一の基準電圧と第二の基準電圧とを交互に切
り換えて、火災発生の判断又は異常処理を行う。即ち、
感知器回線が短絡した場合には、短絡警報を出力して、
火災発生の判断を行わない一方、感知器回線が短絡して
いない場合には、引続き感知器回線を監視して、火災検
発生の有無を判断する。
【0076】従って、感知器回線が短絡した場合に、誤
って火災警報を発報することを防止する信頼性の高い防
災システムを提供することができる。
【0077】請求項6に記載した本発明による防災シス
テムは、防災受信機が、単一の火災感知器からの火災検
知信号を検出すると、その後、所定の期間の間、基準電
圧切替手段が、検知信号判別手段に供給する判別基準電
圧を、第一の基準電圧又は第二の基準電圧に交互に切り
換える。そして、上記所定時間の経過後は、上記基準電
圧切替手段が、検知信号判別手段へ第二の基準電圧のみ
を供給する。
【0078】即ち、単一の火災感知器からの火災検知信
号が検出された後であっても、所定の期間の間は、単一
の火災感知器からの火災検知信号を監視し続け、この信
号が検出されなくなった場合には、不自然な動作と判断
して、異常処理を行う。
【0079】一方、この間も複数の火災感知器からの火
災検知信号をも監視し続けて、火災の発生時には早期に
火災警報を発することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2及び請求項6に記載した本発明に
よる防災システムの一構成例を示した図である。
【図2】図1に示した防災システムの火災発生時におけ
る信号波形の一例を示した図である。
【図3】図1に示した防災受信機の基本動作の一例を示
したフローチャートである。
【図4】図1に示した防災受信機の基本動作の一例を示
したフローチャートである。
【図5】請求項3から6に記載した本発明による防災シ
ステムの一構成例を示した図である。
【図6】図5に示した防災システムの火災発生時におけ
る信号波形の一例を示した図である。
【図7】図5に示した防災受信機の基本動作の一例を示
したフローチャートである。
【図8】図5に示した防災受信機の基本動作の一例を示
したフローチャートである。
【図9】従来の防災システムのシステム構成例を示した
図である。
【図10】図9に示した防災システムの一構成例を示し
た図である。
【符号の説明】
1b、1c・・・防災システム 2b、2c・・・防災受信機 30、31 ・・・火災感知器 L ・・・感知器回線 22 ・・・検知信号判別手段 23 ・・・火災判断手段 Vth1 ・・・第一の基準電圧 Vth2 ・・・第二の基準電圧 25 ・・・基準電圧切替手段 26a ・・・第一の基準電圧供給手段 26b ・・・第二の基準電圧供給手段 26c ・・・第三の基準電圧供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 G08B 29/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災感知器が感知器回線を介して防災受信
    機に接続され、火災発生時に、火災感知器が感知器回線
    の回線電圧を低下させて、防災受信機に対して火災検知
    信号を出力する防災システムにおいて、 複数の火災感知器が、同一の感知器回線を介して防災受
    信機に接続され、 上記防災受信機が、感知器回線の回線電圧を所定の判別
    基準電圧と比較する検知信号判別手段と、 単一の火災感知器から火災検知信号が出力されたことを
    判別するための第一の基準電圧を供給する第一の基準電
    圧供給手段と、 複数の火災感知器から火災検知信号が出力されたことを
    判別するための第二の基準電圧を供給する第二の基準電
    圧供給手段と、 上記検知信号判別手段に供給する判別基準電圧を、第一
    の基準電圧又は第二の基準電圧に切り換える基準電圧切
    替手段とよりなり、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に対
    し、第一の基準電圧を供給している場合であって、上記
    検知信号判別手段が火災検知信号を検出した場合には、
    上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給
    する判別基準電圧を、第二の基準電圧に切り換えること
    を特徴とするとともに、 上記検知信号判別手段の判別結果に基づいて、火災発生
    の有無を判断する火災判断手段とを備えて構成されるこ
    とを特徴とする防災システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の防災システムにおいて、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に対
    し、第一の基準電圧を供給している場合において、上記
    検知信号判別手段が火災検知信号を検出した場合には、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給
    する判別基準電圧を、第一の基準電圧及び第二の基準電
    圧に交互に切り換えることを特徴とする防災システム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の防災システムにおいて、 上記防災受信機が、感知器回線の短絡による回線電圧の
    低下を判別するための第三の基準電圧を供給する第三の
    基準電圧供給手段をさらに備え、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給
    する判別基準電圧を、第一の基準電圧、第二の基準電圧
    又は第三の基準電圧に切り換える手段として構成される
    ことを特徴とする防災システム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の防災システムにおいて、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に対
    し、第一の基準電圧を供給している場合であって、上記
    検知信号判別手段が火災検知信号を検出した場合には、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給
    する判別基準電圧を、第三の基準電圧に切り換えること
    を特徴とする防災システム。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の防災システムにおいて、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給
    する判別基準電圧を、第三の基準電圧に切り換えた場合
    に、上記検知信号判別手段が、感知器回線の短絡を検出
    できない場合には、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給
    する判別基準電圧を、第一の基準電圧又は第二の基準電
    圧に交互に切り換えることを特徴とする防災システム。
  6. 【請求項6】請求項2又は5に記載の防災システムにお
    いて、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給
    する判別基準電圧を、第一の基準電圧又は第二の基準電
    圧に交互に切り換える期間を、予め定められた所定時間
    とし、 所定時間の経過後は、上記基準電圧切替手段が、上記検
    知信号判別手段へ第二の基準電圧のみを供給することを
    特徴とする防災システム。
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