JP4615905B2 - 火災報知システム - Google Patents

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本発明は、受信機から引き出された感知器回線に複数の火災感知器を接続し、回線単位に火災感知器の発報を受信して警報する火災報知システムに関する。
従来、P型として知られた火災報知システムにあっては、受信機から引き出された感知器回線に複数の火災感知器を接続し、回線単位に火災感知器からの発報信号を受信して火災を警報するようにしている。
一方、R型として知られた火災報知システムにあっては、受信機から引き出された伝送路に、伝送機能を備えた中継器やアナログ火災感知器等の端末装置を接続し、火災検出時には例えば端末装置からの火災割込みに基づき、検索コマンドを発行して発報した端末装置のアドレスを特定し、火災発生アドレスを表示すると共に、特定した端末装置から火災データを収集して監視するようにしている。
このように火災を検出した火災感知器や中継器のアドレスが分かると、適切な避難誘導や消火活動が可能となり、特に規模の大きな設備の火災監視には不可欠な機能となっている。
しかし、P型の火災報知システムにおいては、受信機ではどの感知器回線が火災発報したかが判るが、発報した感知器回線に接続された複数の感知器の中のどの感知器が発報したのかは判らない。
そこで、近年、P型の火災報知システムについても、発報した火災感知器からアドレス信号を送信して発報した火災感知器を特定できるようにしている。図11は従来のP型火災報知システムにおける火災発報時の感知器回線電圧と火災感知器のスイッチング回路のタイムチャートである。
同じ感知器回線に接続している複数の火災感知器のうち、例えば図11(B)のようにアドレス2番を設定した火災感知器が時刻t1で火災を検出して発報したとすると、発報した火災感知器に設けているスイッチング回路をオンすることで感知器回線に共通の火災信号としての発報電流を流し、このため図11(A)の感知器回線の電圧が低下する。続いて図11(C)のようにアドレス3番を設定した火災感知器が発報して共通の火災信号を送信すると、これにより感知器回線電圧は更に低下する。
受信機にあっては、時刻t1で火災発報したアドレス2番の火災感知器から送信された共通の火災信号、即ち受信機から発報した火災感知器に流れる発報電流を受信して警報を行い、必要があれば火災の共通信号に続いて受信されるアドレス信号から発報した火災感知器アドレスを特定して火災発生地区などの必要な表示を行う。
特開2001−184571号公報
しかしながら、このような従来の発報した火災感知器から共通の火災信号を送信するようにしたP型火災報知システムにあっては、更に図11(D)(E)のように、アドレス5およびアドレス7の火災感知器が次々と発報すると、感知器回線に流れる電流が増加し、火災感知器に供給している電源電圧が大きく低下し、火災感知動作や受信機との通信が不能になってしまう問題がある。

本発明は、同一感知器回線に接続した火災感知器の発報による共通の火災信号の送信による感知器回線電圧の低下による機能停止を防止するP型の火災報知システムを提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。本発明は、受信機から引き出された感知器回線に複数の火災感知器を接続した火災報知システムに於いて、火災感知器は、火災を検出して発報した際に一定時間に限ってアドレス信号及び共通の火災信号を送信し、受信機からの送信継続命令を受信した場合は一定時間経過後も共通の火災信号を送信し続ける発報制御部を備え、受信機は、火災感知器から送信された共通の火災信号を感知器回線単位に受信して警報すると共にアドレス信号から感知器を識別する受信制御部と、同一感知器回線の発報検出数が所定数に達する迄は、発報検出した火災感知器アドレスを指定して共通の火災信号の送信を継続させる送信継続命令を感知器回線に出力する命令出力部とを備えたことを特徴とする。
この場合、受信機の命令出力部は、同一感知器回線から受信した共通の火災信号を受けた際、1報目の感知器アドレスを指定して1報目の火災感知器からのみ共通の火災信号の送信を継続させる送信継続命令を感知器回線に出力する。
本発明の別の形態にあっては、受信機から引き出された感知器回線に複数の火災感知器を接続した火災報知システムに於いて、火災感知器は、同一感知器回線の他の火災感知器の発報数を検出し、発報検出数が所定数に達するまでは、火災検出時にアドレス信号及び共通の火災信号を継続して送信し、発報検出数が所定数に達した後は、火災検出時に一定時間に限ってアドレス信号及び共通の火災信号を送信する発報制御部を備え、受信機は、火災感知器から送信された共通の火災信号を感知器回線単位に受信して警報すると共にアドレス信号から感知器を識別する受信制御部を備えたことを特徴とする。
この場合、火災感知器の発報制御部は、同一感知器回線の発報検出が例えば2報目以降である時は、火災検出時に一定時間に限ってアドレス信号及び共通の火災信号を送信する。
本発明によれば、火災感知器は火災を検出した場合、一定時間に限って受信機にアドレス信号に続いて共通の火災信号を送信する構成を前提とし、例えば2報目までは、火災感知器から火災検出により送信された信号を受信した場合に、受信機から送信継続命令信号を発報した火災感知器のアドレスを指定して出力し、これによって火災検出による信号送信から一定時間を経過した後も信号送信を継続させ、P型火災報知システムに要求される火災発報した火災感知器は継続的に信号を送信する要件を満たすようにする。
そして、3報目以降については、発報した火災感知器に対し送信継続命令を出力しないため、一定時間後に信号送信が終了する。その結果、送信継続命令を出力する発報数をnとすると、同時発報とならない限り、感知器回線には発報数n+1までの火災感知器の発報電流しか流れず、火災感知器に供給している電源電圧の低下によって火災感知や受信機との通信が不能となることを確実に防止し、システムの信頼性を向上できる。
また本発明の別の形態にあっては、火災感知器が同一回線の発報数を検出しており、例えば2報目まではアドレス信号に続いて共通の火災信号を継続送信するが、3報目以降については、一定時間に限ってアドレス信号に続いて共通の火災信号を順次送信して停止する。その結果、送信継続命令を出力する発報数をnとすると、複数の火災感知器が次々と発報しても、同時発報とならない限り、感知器回線には発報数n+1までの火災感知器の発報電流しか流れず、火災感知器に供給している電源電圧の低下によって火災感知や受信機との通信が不能となることを確実に防止し、システムの信頼性を向上できる。
図1は本発明による火災報知システムの説明図である。図1において、受信機1からは感知器回線2−1、2−2、・・・2−mが引き出され、それぞれNo.1〜nで示すアドレスを設定したn台の火災感知器3を終端抵抗4と共に接続している。感知器回線2−1〜2−mに接続される火災感知器3としては、光電式煙感知器、サーミスタ式熱感知器、差動式感知器、定温式感知器等の各種の火災感知器を接続することができる。
受信機1には受信機用のMPU5が設けられ、MPU5に対しては操作部7、警報表示部8、地区表示部9、移報出力部10及びメモリ11が設けられている。またMPU5の感知器回線側には回線単位に受信回路部6−1、6−2、・・・6−mが設けられており、受信回路部6−1〜6−mのそれぞれより感知器回線2−1、2−2・・・2−mが引き出されている。
感知器回線2−1〜2−mに接続している火災感知器3は、火災検出による発報時に、一定時間Tに限ってアドレス信号に続いて共通の火災信号を送信する。この火災発報時の信号送信は、受信機1から送信継続命令を受信すると、一定時間Tを経過後も共通の火災信号の信号送信を継続する。
受信回路部6−1〜6−mは、火災感知器から送信されるアドレス信号及び共通の火災信号を感知器回線2−1〜2−mに流れる電流の変化から受信して受信信号を出力する。
受信機1のMPU5には受信制御部12と命令出力部25の機能が設けられる。受信制御部12は、受信回路部6−1〜6−mのアドレス信号及び共通の火災信号からなる受信信号を順次読込み、また回線単位に感知器アドレスを識別し、また共通の火災信号を判別して警報表示を行う。この警報表示は、1報目については火災代表表示と地区表示(発報回線表示)を行い、2報目以降については、発報数と感知器アドレスの表示を行う。
命令出力部25は、同一感知器回線から受信した共通の火災信号の発報検出数が所定数に達した場合に、信号送信を行っている火災感知器のアドレスを指定して共通の火災信号の送信を継続させるための送信継続命令を出力する。この送信継続命令を出力するため、受信回路部6−1〜6−m側に命令出力回路24−1〜24−mが設けられ、命令出力部25からの指示で対応する感知器回線2−1〜2−mに感知器アドレスと命令コードからなるパルス列の送信継続命令信号を出力する。

受信機1の命令出力部25による送信継続命令の出力機能に対応して火災感知器3には、受信機1からの送信継続命令を受信した場合、一定時間を経過しても共通の火災信号の送信を継続する機能が設けられている。
図2は、図1の火災感知器3の実施形態であり、散乱光式の煙感知器を例にとっている。図2において、火災感知器3は、整流回路ノイズ吸収回路13、スイッチング回路14、定電圧・電流制限回路15、作動表示灯16、アドレス設定回路17、CPUで構成された発報制御部18、発振回路19、発光素子20、受光素子21、増幅回路22、および比較回路23で構成される。

ここで、整流回路・ノイズ吸収回路13は、例えばダイオードブリッジ、ツェナダイオード、コンデンサ等により回線L、C間の電流を無極性化し、更にノイズを抑える。定電圧・電流制限回路1は、回線L、C上の過渡電流を防止し、後段の回路部に対する供給電流を一定値に制限する。

通常監視時、発振回路19により発光素子20がパルス駆動され、周期的に発光る。火災により煙が発生すると、発光素子20からの光は煙により散乱して受光素子21に入射する。入射した光は光電流に変換され、増幅回路22で信号増幅された後、比較回路23へ信号が入力される。

この信号が規定値を越えている場合、比較回路23の出力について発光素子20の発光タイミングに同期して発報制御部18でカウントを行ない、所定カウント数に達したときスイッチング回路14に信号を送信する。発報制御部18による信号送信は、火災を検出して発報した際に一定時間Tに限ってアドレス信号に続いて共通の火災信号を送信する。また受信機1からの送信継続命令を受信した場合は、一定時間Tを経過した後も共通の火災信号を送信し続ける。スイッチング回路14は発報制御部18からの信号を受けてスイッチングし、アドレス信号と共通の火災信号としての発報電流を感知器回線のL、Cの間に流す。また発報制御部18は同時に作動表示灯16を点灯させる。

図3は図1の感知器回線の1つを取り出して本発明の第1実施形態を示した説明図である。図3において、受信機1から引き出された感知器回線2にはNo.1〜No.nで示す感知器アドレス1〜nを設定した火災感知器3が接続されている。火災感知器3については発報制御部18とスイッチング回路14を示しており、スイッチング回路14は抵抗R1とトランジスタQ1を感知器回線2のL、C間に直列接続している。

受信機1は受信回路部6と命令出力回路24を備える。受信機1における電源+Vccの電源ラインは受信抵抗R2を介して感知器回線2のプラス側となるL側に接続され、感知器回線2に電源電圧を供給している。また命令出力回路24の出力に設けられたトランジスタQ2は出力抵抗R3と直列接続され、この直列回路を感知器回線2のL、C間に接続している。

火災感知器3の発報制御部18は火災を検出して発報した際に一定時間Tに限ってアドレス信号と共通の火災信号を順次送信する。また発報制御部18は受信機1からの送信継続命令と受信した場合には一定時間Tの経過後も火災信号の送信を継続する。

受信機1の受信回路部6は感知器回線2に接続されている火災感知器3から送信されたアドレス信号及び共通の火災信号を受信して受信出力を生じ、この受信出力は図1のMPU5の受信制御部12により読み込まれ、火災受信制御が行なわれる。
受信制御部12による火災受信制御は火災感知器3から送信された共通の火災信号を感知器回線ごとに受信して警報するとともに、アドレス信号から火災感知器を識別する。この場合、1報目の受信にあっては代表火災表示と感知器回線に対応した地区表示を行い、2報目以降には発報数と感知器アドレスの表示を行なうようになる。
更に受信機1の命令出力部25にあっては感知器回線2の発報数を検出しており、発報数が所定数、例えば2報目に達するまでは、発報した火災感知器アドレスを指定して共通の火災信号の送信を継続させるための送信継続命令を感知器回線2に出力する。この命令出力部25からの指示により送信継続命令を出力するため受信機1には命令出力回路24が設けられており、トランジスタQ2のオン、オフにより感知器アドレスと命令コードを含むパルス信号により送信継続命令を感知器回線2に出力する。
図4は図3における火災発報時の信号送信動作を示したタイムチャートであり、アドレス2、アドレス3、アドレス5の火災感知器の順番に火災感知が行なわれた場合を例にとっている。また図4(A)は感知器回線電圧であり、図4(B)は受信機1に設けた命令出力回路24のトランジスタQ2のオン、オフであり、図4(C)(D)(E)はアドレス2、3、5の火災感知器3に設けているトランジスタQ1のオン、オフを示している。
図4において、まず時刻t1でアドレス2の火災感知器が火災を感知したとすると、そのスイッチング回路14のトランジスタQ1のオン、オフによりアドレス2を示すアドレス信号26を送信する。アドレス信号26の送信が済むと共通の火災信号27の送信、すなわちトランジスタQ1のオン状態に切り替わる。
ここで本発明の火災感知器3にあっては受信機1から送信継続命令信号が出力されなかった場合には、図5のタイムチャートに示すように、例えばアドレス2の火災感知器が時刻t1で火災を感知した場合には図5(C)のようにアドレス信号26と共通の火災信号27を一定時間Tに限って送信した後、信号送信を停止する。この点はアドレス3、アドレス5の火災感知器にしていても同様である。
このように火災感知器における火災感知の際に一定時間Tに限ってアドレス信号に続いて共通の火災信号を送信出力する基本的な機能に対し、本発明にあっては図4(B)に示すように、受信機1においてアドレス2の火災感知器の火災感知によるアドレス信号26及び共通の火災信号27を受信すると、1報目の信号受信であることから時刻t2でアドレス2の火災感知器を指定して送信継続命令信号28を命令出力回路24の動作で感知器回線2に出力する。

この送信継続命令信号28を火災感知状態にあるアドレス2の火災感知器で受信解読すると時刻t1から一定時間T1を経過した時点で信号送信を停止せず、継続的に共通の火災信号27を送信し続ける。
時刻t3でアドレス3の火災感知器の火災検知が行われた場合にも、アドレス信号29に続いて共通の火災信号30が送信され、受信機1は2報目の信号受信であることから時刻t4でアドレス3の火災感知器を指定して送信継続命令31を出力し、これを受けてアドレス3の火災感知器は時刻t3から一定時間Tを経過しても共通の火災信号30を継続的に送信し続ける。

更に時刻t5でアドレス5の火災感知器が火災感知を行なうと、アドレス信号32と共通の火災信号33を一定時間Tに限って出力する。この場合、受信機に1あっては3報目の信号受信であることを判別し、予め設定した2報目までの受信が済んでいることから送信継続命令信号の出力は行なわない。
このためアドレス5の火災感知器にあっては時刻t5から一定時間Tを経過した時点で共通の火災信号33の送信を停止する。その後の4報目以降に火災を感知した火災感知器についても、同様に一定時間Tに限ってアドレス信号と共通の火災信号を送信することになる。
このため同じ感知器回線に接続している複数の火災感知器において、重複して信号送信を行なう火災感知器の数は3報目までであり、しかも3報目については一定時間Tに限った信号送信であることから、図4(A)のように感知器回線電圧は最大で火災感知器3台分の信号送信による発報電流に対応した受信抵抗R2の電圧降下分だけ低下するにとどまり、同じ感知器回線2に接続している火災感知器が次々と火災感知したとしても感知器回線電圧は3報分の電圧低下に抑えられ、火災感知器に対する電源電圧が大きく低下して火災感知や受信機との通信が不能となる事態を確実に防止することができる。

尚、3報目以降について複数の火災感知器が同時に火災感知した場合には一定時間Tにわたるアドレス信号と共通の火災信号の送信であっても、その間、一時的に感知器回線電圧が大きく低下することになるが、実際の火災発生状況にあっては火災感知器はある程度の距離を離して設置されているため、時間的に同時発報することは基本的に想定されず、複数の火災感知器が同時発報で信号送信を行なう事態は発生する可能性は極めて低い。

図6は図3の火災感知器による発報制御処理を示したフローチャートである。図6において、ステップS1で火災発報を判別すると、ステップS2に進み、アドレス信号と共通の火災信号を送信する。続いてステップS3において一定時間経過を判別しており、一定時間を経過するとステップS4に進み、受信機から共通の火災信号の送信継続命令の受信があるか否かチェックする。
例えば1報目及び2報目のいずれかの場合には受信機から送信継続命令が受信されていることからステップS5をスキップする。これに対し3報目以降については受信機から送信継続命令の受信がないことからステップS5で共通の火災信号の送信を停止する。続いてステップS6で火災復旧の有無をチェックしており、火災復旧があればステップS7で初期化処理を行なった後、ステップS1の処理に戻る。
図7は図3の受信機による受信制御処理を示したフローチャートである。図7において、ステップS1で図1の受信回路部6−1〜6−ごとに感知器回線の信号状態を順次読込み、ステップS2で信号受信を判別すると、ステップS3に進み、火災警報処理を行う。この火災警報処理は1報目については代表火災表示と感知器回線に対応した地区表示を行なう。2報目以降については発報数と感知器アドレスの表示を行なう。

次にステップS4で発報が3報目未満か否かチェックし、3報目未満であれば、即ち1報目または2報目であればステップS5に進み、感知器アドレスを指定して共通の火災信号の送信継続命令を送信する。一方、3報目以降であった場合にはステップS5をスキップし、送信継続命令の送信は行なわない。

次にステップS6で火災復旧か否かチェックしており、火災復旧があるまでステップS1からの処理を繰り返し、火災復旧があればステップS7で復旧処理を行なった後、ステップS1に戻る。
図8は本発明の第2実施形態を示した説明図であり、図3の実施形態と同様、図1における感知器回線の1つを取り出して示している。
図8において、受信機1から引き出された感知器回線2にはNo.1〜No.nで示すアドレス1〜nを設定した火災感知器3が接続されており、火災感知器3については発報制御部18と抵抗R1とトランジスタQ1を直列接続したスイッチング回路14について示している。
受信機1については受信回路部6を示しており、電源電圧+Vccの電源ラインから受信抵抗R2を介して感知器回線2のプラス側となるL側に接続し、これによって感知器回線に電源電圧を供給している。
この第2実施形態にあっては火災感知器3の発報制御部18は感知器回線2の発報数を検出しており、発報数が所定値、例えば2報目に達するまでは火災検出時にアドレス信号に続いて共通のアドレス信号を継続して送信し、発報数が2報目を越えた3報目からは火災検出時に一定時間Tに限ってアドレス信号及び共通の火災信号を順次送信する。

受信機1は受信回路部6の受信出力に基づき、図1に示したMPU5の受信制御部12が火災感知器3から送信された共通の火災信号を感知器回線ごとに受信して警報するとともに、アドレス信号から感知器を識別して表示もしくは制御を行なっている。なお、この実施例の受信部1に設けたMPU5は受信制御部12の機能だけでよく、命令出力部25の機能は除いている。
図9は図8における火災発報時の信号送信動作を示したタイムチャートであり、アドレス2、アドレス3、アドレス5の順番に火災感知が行なわれた場合を例にとっている。また図9(A)は感知器回線電圧を示し、図9(B)(C)(D)はアドレス2、3、5の火災感知器3のスイッチング回路14のトランジスタQ1のオン、オフを示している。
図9において、時刻t1でアドレス2の火災感知器が火災を感知すると、スイッチング回路14のトランジスタQ1がオン、オフされて、アドレス2に対応したアドレス信号34を送信し、続いてトランジスタQ1をオン状態に動作して共通の火災信号35を送信する。ここでアドレス2の火災感知器は自分の火災検知により1報目を検出しており、1報目については共通の火災信号35を継続して送信する。
次に時刻t2でアドレス3の火災感知器が火災感知したとすると、そのスイッチング回路14のトランジスタQ1のオ、オフにより、アドレス3を示すアドレス信号36が送信され、続いてトランジスタQ1のオン動作により共通の火災信号37が出力される。アドレス3の火災感知器は自己の火災感知により2報目の発報検出を行い、2報目であることから共通の火災信号37の送信を継続する。

時刻t3でアドレス5の火災感知器が火災を感知すると、アドレス5を示すアドレス信号38を送信する。このアドレス5の火災感知器は自己の火災感知で3報目を検出しており、3報目以降については時刻t3から一定時間Tに限ってアドレス信号38に続いて共通の火災信号39を出力する。
このような図8の実施形態の火災発報制御によれば、図9(A)の時刻t1〜t3のように、3報目までの火災感知器の信号送信による発報電流で感知器回線電圧が低下するが、それ以上、発報数が増加しても感知器回線電圧は低下せず、これによって発報火災感知器の増加で火災感知器による電源電圧が低下し、火災感知器の火災感知受信機1との通信が不能となる事態を確実に防止することができる。また、火災感知器の発報の履歴、個数を詳細に把握することができる。

図10は図8の火災感知器による発報制御処理を示したフローチャートである。図10において、ステップS1で自己の火災発報か否か判別しており、自己の火災でなければステップS2で感知器回線の信号状態を読み込み、ステップS3で他の火災感知器からの共通の火災信号の送信の有無をチェックし、送信があればステップS4で発報数をカウントする。
ステップS1で自己の火災発報を判別するとステップS5でアドレス信号を送信した後、ステップS6でそれまでの発報数のカウントに自己の発報を加えた発報数が3報目か否かチェックし、1報目または2報目であった場合にはステップS7の処理をスキップする。3報目以降であった場合にはステップS7で一定時間後に共通の火災信号の送信を停止する。
続いてステップS8で火災復旧の有無をチェックしており、火災復旧を判別するとステップS9で初期化処理を行なった後、ステップS1の処理に戻る。
尚、図8の第2実施形態における受信機1の受信制御処理は、図7のフローチャートにおけるステップS4、S5を除いた処理と同じになる。また図4のタイムチャートに示した第1実施形態及び図9のタイムチャートに示した第2実施形態における火災感知の際の火災感知器からの信号送信についてはアドレス信号と共通の火災信号を送信するようにしているが、アドレス信号のみを一定時間に限って送信する構成とし、第1実施形態にあっては受信機から送信継続命令を受けた際にアドレス信号に続いて共通の火災信号を継続送信し、また第2実施形態にあっては1報目、2報目アドレス信号に続いて共通の火災信号を継続送信するようにしても良い。

また上記の実施形態にあっては火災感知の際に最初にアドレス信号を送信した後に共通の火災信号を送信するようにしているが、逆に共通の火災信号を最初に送信した後にアドレス信号を送信するようにしても良い。
また、上記の実施形態においては、3報目以降の発報が送信停止するようにしているが、これに限らず、2報目以降の火災感知器の送信を停止するなどしても良く、システムが確実に火災監視できる任意の数に設定しても良い。
また本発明はその目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
本発明が適用される火災報知システムの説明図 図1の火災感知器の実施形態を示した説明図 図1の感知器回線の1つを取り出して本発明の第1実施形態を示した説明図 図3における火災発報時の信号送信動作を示したタイムチャート 図4において送信継続命令を出力しなかつた場合の火災発報時の信号送信動作を示したタイムチャート 図3の火災感知器による発報制御処理を示したフローチャート 図3の受信機による受信制御処理を示したフローチャート 本発明の第2実施形態を示した説明図 図8における火災発報時の信号送信動作を示したタイムチャート 図8の火災感知器による発報制御処理を示したフローチャート 従来システムにおける共通の火災信号の送信動作を示したタイムチャート
符号の説明
1:受信機
2,2−1〜2−m:感知器回線
3:火災感知器
4:終端抵抗
5:MPU
6−1〜6−m:受信回路部
7:操作部
8:警報表示部
9:地区表示部
10:移報出力部
11:メモリ
12:受信制御部
13:整流回路・ノイズ吸収回路
14:スイッチング回路
15:定電圧・電流制限回路
16:作動表示灯
17:アドレス設定回路
18:発報制御部
19:発振回路
20:発光素子
21:受光素子
22:増幅回路
23:比較回路
24、24−1〜24−m:命令出力回路
25:命令出力部
26、29、32、34、36、38:アドレス信号
27、30、33、35、37:共通の火災信号
28、31:送信継続命令信号

Claims (4)

  1. 受信機から引き出された感知器回線に複数の火災感知器を接続した火災報知システムに於いて、
    前記火災感知器は、火災を検出して発報した際に一定時間に限ってアドレス信号及び共通の火災信号を送信し、前記受信機からの送信継続命令を受信した場合は前記一定時間経過後も共通の火災信号を送信し続ける発報制御部を備え、
    前記受信機は、
    前記火災感知器から送信された共通の火災信号を感知器回線単位に受信して警報すると共にアドレス信号から感知器を識別する受信制御部と、
    同一感知器回線の発報検出数が所定数に達する迄、発報検出した火災感知器アドレスを指定して共通の火災信号の送信を継続させる送信継続命令を前記感知器回線に出力する命令出力部と、
    を備えたことを特徴とする火災報知システム。
  2. 請求項1記載の火災報知システムに於いて、前記受信機の命令出力部は、同一感知器回線から受信した共通の火災信号を受けた際、1報目の感知器アドレスを指定して1報目の火災感知器からのみ共通の火災信号の送信を継続させる送信継続命令を前記感知器回線に出力する特徴とする火災報知システム。
  3. 受信機から引き出された感知器回線に複数の火災感知器を接続した火災報知システムに於いて、
    前記火災感知器は、同一感知器回線の他の火災感知器の発報数を検出し、発報検出数が所定数に達するまでは、火災検出時にアドレス信号及び共通の火災信号を継続して送信し、発報検出数が所定数に達した後は、火災検出時に一定時間に限ってアドレス信号及び共通の火災信号を送信する発報制御部を備え、
    前記受信機は、前記火災感知器から送信された共通の火災信号を感知器回線単位に受信して警報すると共にアドレス信号から感知器を識別する受信制御部を備えたことを特徴とする火災報知システム。
  4. 請求項3記載の火災報知システムに於いて、前記火災感知器の発報制御部は、同一感知器回線の発報検出が2報目以降である時は、火災検出時に一定時間に限りアドレス信号及び共通の火災信号を送信することを特徴とする火災報知システム。
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