JPH09180072A - 防災システム - Google Patents

防災システム

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JPH09180072A
JPH09180072A JP33345595A JP33345595A JPH09180072A JP H09180072 A JPH09180072 A JP H09180072A JP 33345595 A JP33345595 A JP 33345595A JP 33345595 A JP33345595 A JP 33345595A JP H09180072 A JPH09180072 A JP H09180072A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単一の火災感知器が火災検知信号を出力してい
る場合と、複数の火災感知器が火災検知信号を出力して
いる場合とを判別して、誤報を防止するとともに早期に
火災警報を発する防災システムを安価に提供することを
目的とする。 【解決手段】複数の火災感知器30、31が、同一の感
知器回線Lを介して防災受信機2aに接続され、上記防
災受信機2aが、単一の火災感知器から火災検知信号が
出力されたことを判別する第一の検知信号判別手段22
aと、複数の火災感知器から火災検知信号が出力された
ことを判別する第二の検知信号判別手段22bと、第一
の検知信号判別手段22aと第二の検知信号判別手段2
2bの判別結果に基づいて、火災発生の有無を判断する
火災判断手段23とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防災システムに係
り、更に詳しくは、防災受信機に、同一の感知器回線を
介して、複数の火災感知器が接続されて構成される防災
システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の防災システムのシステム構成を
図12に示す。この防災システム1は、防災受信機2に
接続された感知器回線Lに複数の火災感知器30、31
が並列に接続され、さらに、感知器回線Lの終端には終
端抵抗4が接続されて構成される。
【0003】これらの火災感知器30、31は、火災に
よる発煙、発熱を検知する煙感知器や熱感知器等として
構成され、各火災感知器は火災を検知すれば、感知器回
線Lへ火災検知信号を出力し、感知器回線Lを監視して
いる防災受信機2がこの検知信号を検出して火災が発生
したと判断することができる。上記感知器回線Lは、通
常、二線式の信号線であり、複数の火災感知器が同一の
感知器回線Lに接続されているため、防災受信機2が火
災検知信号を検出した場合に、いずれの火災感知器が出
力した火災検知信号であるのかを判別することができな
い。
【0004】この様な問題に対処する方法として、各火
災感知器30、31に識別番号を与え、火災検知信号に
この識別番号を付加し、感知器回線Lへ多重化信号とし
て出力する方法がある。しかしながら、この様な方式を
採用した場合には、防災受信機2及び火災感知器30、
31の回路構成が複雑となって、防災システム1が高価
となってしまう。このため、この様な判別を行わないP
型と呼ばれる比較的安価な防災システムが広く普及して
いる。
【0005】従来のP型防災システムの構成を図13に
示す。このシステム1は、防災受信機2内の電源回路2
0が、出力抵抗21を介して感知器回線へ電源の供給を
行う。通常時には、各火災感知器30、31の内部に設
けられた発報スイッチ300、310が開成されてお
り、その内部インピーダンスが高いため、各火災感知器
30、31にはほとんど電流が流れず、終端抵抗4にの
み電流が流れる。一方、火災発生時には、火災による煙
等を検知した火災感知器30、31が、発報スイッチ3
00、310を閉結して、その内部インピーダンスが低
下するため、感知器回線Lの印加電圧により電流が流れ
る。
【0006】感知器回線Lの回線電圧は、出力抵抗21
と感知器回線のインピーダンスの分圧比で決まり、火災
検知信号の出力時には回線電圧が低下すため、防災受信
機2が、感知器回線Lの回線電圧を監視すれば、火災感
知器30、31からの検知信号を検出することができ
る。このため、防災受信機2は、感知器回線Lの回線電
圧を所定の判別基準電圧Vthと比較する検知信号判別
回路22を備え、回線電圧が基準電圧Vthよりも低下
すれば、火災検知信号であると判断することができる。
なお、本願明細書においては、特に断りのない限り、防
災システムとは、P型防災システムを意味するものとす
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この様な火災感知器3
0、31は、非火災の場合でもタバコの煙等により誤っ
て火災検知信号を出力することもあり、単一の火災感知
器のみが火災検知信号を出力している場合であれば、誤
報である可能性もある。ところが、上述した通り、P型
防災システム1において、感知器回線Lに複数の火災感
知器が接続されている場合には、いずれの火災感知器か
ら火災検知信号が出力されているのかを判別することが
できない。即ち、防災受信機2が検知信号を検出した場
合に、単一の火災感知器が火災検知信号を出力している
のか、複数の火災感知器が火災検知信号を出力している
のかを判別することはできない。従って、防災受信機2
が火災検知信号を検出しただけで、直ちに火災の発生と
断定して、火災警報を発報すると不都合が生じることに
なる。
【0008】この様な事情から、従来の防災システム1
は次のようにして火災警報の発報をを行う。まず、防災
受信機2が火災検知信号を一定期間Taの間、検出した
場合には、その感知器回線Lに対応したエリアの地区音
響装置を鳴動させる。地区音響装置は、ベルの鳴動等に
より火災の発生を報知するための装置である。そして、
一定時間Taの経過後、一定時間Tbが経過するまでの
間に、非火災であることを確認して復旧操作を行わなけ
れば、全ての地区音響装置を一斉に鳴動させる。また、
防排煙設備等を連動させる防災システムであれば、これ
らの設備も駆動させる。
【0009】以上の説明により理解される通り、従来の
P型防災システムにおいては、防災受信機2が、火災検
知信号の有無しか検出できないために、火災か非火災か
を確認することはできず、復旧操作がなければ火災であ
ると断定していたため、非火災時に誤って火災警報を発
報してしまう誤報を防止することはできなかった。本発
明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、単一の火災
感知器が火災検知信号を出力しているのか否かを判別し
て、誤報を防止するとともに、早期に火災警報を発する
ことができる防災システムを安価に提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明による防災システムは、火災感知器が感知器回線を介
して防災受信機に接続され、火災発生時に、火災感知器
が防災受信機に対して火災検知信号を出力する防災シス
テムであって、複数の火災感知器が、同一の感知器回線
を介して防災受信機に接続され、上記防災受信機が、単
一の火災感知器から火災検知信号が出力されたことを判
別する第一の検知信号判別手段と、複数の火災感知器か
ら火災検知信号が出力されたことを判別する第二の検知
信号判別手段と、上記第一の検知信号判別手段と上記第
二の検知信号判別手段の判別結果に基づいて、火災発生
の有無を判断する火災判断手段とを備えて構成される。
【0011】請求項2に記載した本発明による防災シス
テムは、請求項1に記載の防災システムであって、上記
火災感知器が、火災発生時に感知器回線の回線電圧を低
下させて、防災受信機に対し火災検知信号を出力する構
成とされ、上記第一の検知信号判別手段が、感知器回線
の回線電圧を第一の基準電圧と比較する手段として構成
され、上記第二の検知信号判別手段が、感知器回線の回
線電圧を第一の基準電圧よりも低い第二の基準電圧と比
較する手段として構成される。
【0012】請求項3に記載した本発明による防災シス
テムは、請求項2に記載の防災システムであって、上記
防災受信機が、感知器回線の電流を監視して、短絡の発
生を検出する短絡電流検出回路を備えて構成される。請
求項4に記載した本発明による防災システムは、請求項
1、2又は3に記載の防災システムであって、第一の検
知信号判別手段が火災検知信号を検出した場合には、予
め定められた所定時間の間、上記火災判断手段が、第一
の検知信号判別手段及び第二の検知信号判別手段の判別
結果に基づいて、火災発生の有無を判断する一方、所定
時間の経過後は、上記火災判断手段が、第二の検知信号
判別手段の判別結果のみに基づいて、火災発生の有無を
判断する構成とされる。
【0013】請求項5に記載した本発明による防災シス
テムは、火災感知器が感知器回線を介して防災受信機に
接続され、火災発生時に、火災感知器が感知器回線の回
線電圧を低下させて、防災受信機に対して火災検知信号
を出力する防災システムであって、複数の火災感知器
が、同一の感知器回線を介して防災受信機に接続され、
上記防災受信機が、感知器回線の回線電圧を所定の判別
基準電圧と比較する検知信号判別手段と、単一の火災感
知器から火災検知信号が出力されたことを判別するため
の第一の基準電圧を供給する第一の基準電圧供給手段
と、複数の火災感知器から火災検知信号が出力されたこ
とを判別するための第二の基準電圧を供給する第二の基
準電圧供給手段と、上記検知信号判別手段に供給する判
別基準電圧を、第一の基準電圧又は第二の基準電圧に切
り換える基準電圧切替手段と、上記検知信号判別手段の
判別結果に基づいて、火災発生の有無を判断する火災判
断手段とを備えて構成される。
【0014】請求項6に記載した本発明による防災シス
テムは、請求項5に記載の防災システムであって、上記
基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に対し、第
一の基準電圧を供給している場合であって、上記検知信
号判別手段が火災検知信号を検出した場合には、上記基
準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給する判
別基準電圧を、第二の基準電圧に切り換える構成とされ
る。
【0015】請求項7に記載した本発明による防災シス
テムは、請求項6に記載の防災システムであって、上記
基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に対し、第
一の基準電圧を供給している場合において、上記検知信
号判別手段が火災検知信号を検出した場合には、上記基
準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給する判
別基準電圧を、第一の基準電圧及び第二の基準電圧に交
互に切り換える構成とされる。
【0016】請求項8に記載した本発明による防災シス
テムは、請求項5に記載の防災システムであって、上記
防災受信機が、感知器回線の短絡による回線電圧の低下
を判別するための第三の基準電圧を供給する第三の基準
電圧供給手段をさらに備え、上記基準電圧切替手段が、
上記検知信号判別手段に供給する判別基準電圧を、第一
の基準電圧、第二の基準電圧又は第三の基準電圧に切り
換える手段として構成される。
【0017】請求項9に記載した本発明による防災シス
テムは、請求項8に記載の防災システムであって、上記
基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に対し、第
一の基準電圧を供給している場合であって、上記検知信
号判別手段が火災検知信号を検出した場合には、上記基
準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給する判
別基準電圧を、第三の基準電圧に切り換える構成とされ
る。
【0018】請求項10に記載した本発明による防災シ
ステムは、請求項9に記載の防災システムであって、上
記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給す
る判別基準電圧を、第三の基準電圧に切り換えた場合
に、上記検知信号判別手段が、感知器回線の短絡を検出
できない場合には、上記基準電圧切替手段が、上記検知
信号判別手段に供給する判別基準電圧を、第一の基準電
圧又は第二の基準電圧に交互に切り換える構成とされ
る。
【0019】請求項11に記載した本発明による防災シ
ステムは、請求項7又は10に記載の防災システムであ
って、上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段
に供給する判別基準電圧を、第一の基準電圧又は第二の
基準電圧に交互に切り換える期間を、予め定められた所
定時間とし、所定時間の経過後は、上記基準電圧切替手
段が、上記検知信号判別手段へ第二の基準電圧のみを供
給する構成とされる。
【0020】
【発明の実施の態様】請求項1から4に記載した本発明
による防災システムの一構成例を図1に示す。この防災
システム1aは、図12に示した従来の防災システム1
と同様、防災受信機2aに感知器回線Lを介して、複数
の火災感知器30、31及び終端抵抗4が並列に接続さ
れて構成される。
【0021】防災受信機2aは、電源回路20と、出力
抵抗21と、第一の検知信号判別回路22aと、第二の
検知信号検出回路22bと、火災判断回路23と、短絡
電流検出回路24とにより構成される。火災感知器3
0、31及び終端抵抗4は図13に示した従来の防災シ
ステムのものと同様である。電源回路20は、感知器回
線Lに対し一定の電圧を印加する回路であり、短絡電流
検出回路24及び出力抵抗21を介して電源の供給が行
われる。短絡検出回路24は、感知器回線Lが短絡して
システムが正常に機能しない状態であることを検出する
ための回路であり、感知器回線Lが短絡された場合に感
知器回線Lには過大な電流が流れることを利用し、電流
値に基づいて、感知器回線Lの短絡を検出する。
【0022】感知器回線Lのインピーダンスは、火災感
知器の発報スイッチの閉結により低下し、より多くの火
災感知器が発報スイッチを閉結するほど低下する。従っ
て、感知器回線Lの回線電圧は、火災検知信号を出力し
ている火災感知器が多いほど、低下する。ここで、いず
れの火災感知器も火災検知信号を出力していない場合の
感知回線Lの回線電圧を待機電圧Vnとし、感知器回線
Lに接続されている火災感知器のうち、単一の火災感知
器のみが、火災を検知して火災検知信号を出力した場合
の回線電圧を単発回線電圧Vf1とし、2つの火災感知
器のみが火災検知信号を出力した場合の回線電圧を双発
回線電圧Vf2とする。
【0023】第一の検知信号判別回路22aは、感知器
回線Lの回線電圧を予め定められた第一の基準電圧Vt
h1と比較する回路である。この第一の基準電圧Vth
1は、単発回線電圧Vf1よりも低く、双発回線電圧V
f2よりも高い電圧値である。従って、第一の検知信号
判別回路22aの出力信号は、単一の火災感知器から火
災検知信号が出力されているかどうかを判別した信号と
なる。
【0024】第二の検知信号判別回路22bは、感知器
回線Lの回線電圧を予め定められた第二の基準電圧Vt
h2と比較する回路である。この第二の基準電圧Vth
2は、双発回線電圧Vf2よりも低い電圧値である。従
って、第一の検知信号判別回路22aの出力信号は、2
以上の火災感知器から火災検知信号が出力されているか
どうかを判別した信号となる。
【0025】火災判断回路23は、短絡電流検出回路2
4の検出結果と、第一の検知信号判別回路22aの判別
結果と、第二の検知信号判別回路22bの判別結果とに
基づいて、火災であるのか否かを判断する回路である。
この火災判断回路23の判断結果に基づいて、防災受信
機2aは地区音響装置(不図示)に対し鳴動信号を出力
し、地区音響装置が火災警報を出力する。
【0026】この火災判断回路23の出力する鳴動信号
には、特定区域鳴動信号と全域鳴動信号とがある。特定
区域鳴動信号とは、検知信号が検出された感知器回線L
に対応した特定区域に、設置されている地区音響装置の
みを鳴動させるための信号であり、全域音響信号とは、
全ての地区音響装置を鳴動させるための信号である。例
えば、高層建築物の全体に適用され、感知器回線が各階
毎に敷設されている防災システムの場合、各感知器回線
に接続される火災感知器は、その階に設置された感知器
のみである。このため、感知器回線に対応する「特定区
域」とはその階全体であり、このときの「全域」とは高
層建築物全体である。
【0027】図2は、火災発生時における信号波形の一
例を示して、回線電圧と火災判断との関係の一例を示し
た図である。図中の(a)は、感知器回線Lの回線電圧
を示した図であり、図中の(b)は、第一の検知信号判
別回路22aの出力を示した図であり、図中の(c)
は、第二の検知信号判別回路22bの出力を示した図で
あり、図中の(d)は火災判別回路23の出力する火災
判断信号を示した図であり、火災発生の有無を判断した
結果を表している。
【0028】いずれの火災感知器も検知信号を出力して
いない通常時において、感知器回線Lの回線電圧は待機
電圧Vnであり、第一の基準電圧Vth1及び第二の基
準電圧Vth2よりも高い電圧レベルである。このた
め、第一の検知信号検出回路22a及び第二の検知信号
検出回路22bの出力は、ともに低レベルであり、火災
判断回路23の出力する火災判断信号は低レベルの信号
である。
【0029】ここで、検知信号判別回路22a、22b
は、ともに回線電圧が基準電圧よりも低いレベルであれ
ば、検知信号を検出したことを示す高レベルの信号を出
力し、その他の場合には低レベルの信号を出力する回路
である。また、火災判断回路23は、火災であると判断
した場合には、高レベルの信号を出力し、その他の場合
には低レベルの信号を火災判断信号として出力する回路
である。
【0030】火災発生時に、まず、1つの火災感知器が
これを検知して検知信号を出力すると、感知器回線Lは
単発回線電圧Vf1にまで低下する。このため、第一の
検知信号判別回路22aの出力信号が高レベルへ変化す
るが、第二の検知信号判別回路22bの出力信号は低レ
ベルのままである。この状態では、誤報である可能性も
あるため、火災判断回路23は、火災が発生したとは判
断せず、防災受信機2aは、特定地区鳴動信号を出力す
る。
【0031】しかし、さらに上記火災感知器とは異なる
火災感知器が、検知信号を出力して感知器回線Lが双発
回線電圧Vf2又はそれ以下に低下すれば、第二の検知
信号判別回路22bの出力信号も高レベルへ変化する。
この状態に至れば、誤報である可能性はきわめて低いと
考えられるため、火災判断回路23は、火災が発生した
と判断して、火災判断信号として高レベルの信号を出力
し、これに基づいて、防災受信機2aからは全域鳴動信
号が出力される。
【0032】ここで、双発回線電圧Vf2は、上述の通
り2つの火災感知器の内部インピーダンスが低下した状
態の回線電圧であるため、接地レベルに近いレベルとな
る。このため、双発回線電圧Vf2と感知器回線Lの短
絡とを区別して検出することが困難な場合もある。従っ
て、感知器回線Lに短絡が生じた場合にも、第二の検知
信号判別回路22bの出力レベルが高レベルとなって、
火災判断回路23が火災であると断定して防災受信機2
aから全域鳴動信号が出力されしまう可能性がある。
【0033】しかしながら、感知器回線Lの短絡の検出
を、短絡検出回路24が感知器回線Lに流れる電流値を
監視することによって行えば、短絡時とそれ以外の場合
とを確実に判別することができる。即ち、火災判断回路
23は、短絡検出回路24が短絡の発生を検出していな
い場合についてのみ、第二の検知信号判別回路22bの
高レベル出力を双発回線電圧Vf2として扱えば、感知
器回線Lの短絡時に、全域鳴動信号が出力されしまうと
いう誤動作を防止することができる。
【0034】図3の300〜312は、防災受信機2a
の基本動作の一例を示したフローチャートである。通常
時には、第一の検知信号判別回路22aの出力信号が高
レベルへ変化したかを監視し(300)、出力信号が高
レベルになれば、その時点からの経過時間を計測するた
めにタイマを始動する(301)。次に、第二の検知信
号判別回路22bの出力信号が高レベルかどうかをチェ
ックし(302)、高レベルであれば、タイマの計測時
間に関わらず、直ちに防災受信機2aが全域鳴動信号を
出力して(309)、全域の地区音響装置が鳴動する。
これ以後は、所定の復旧操作が行われるまで防災受信機
2aが全域鳴動信号を出力し続け、復旧作業が行われれ
ば鳴動信号の出力を中止して(310)、再び、第一の
検知信号判別回路22aの出力信号の監視(300)を
行う。
【0035】一方、チェック(302)において、出力
信号が低レベルであれば、第一の検知信号判別回路22
aの出力信号が高レベルを維持しているかどうかをチェ
ックする(303)。この結果、高レベルから低レベル
へ変化していれば、火災感知器の動作が不自然であり点
検の必要がある。また、実際に火災が発生している可能
性も残されている。
【0036】このため、この様な場合、防災受信機2a
は異常処理を行う(311)。この異常処理は、例え
ば、防災受信機2aに異常の発生を表示し、或は、警告
音を発することにより行われる。この異常処理によりシ
ステム管理者等が点検を行って、問題が無いことを確認
し、所定の異常処理の解除操作を行えば(312)、異
常処理を中止して、再び、第一の検知信号判別回路22
aの出力信号の監視(300)を行う。
【0037】チェック(303)において、第一の検知
信号判別回路22aの出力信号が高レベルを維持してい
れば、タイマの計測した経過時間tを予め定められた所
定時間Taと比較する(304)。経過時間tが所定時
間Ta未満であれば、引続き第二の検知信号判別回路2
2bの出力信号のチェックを行う(302)。一方、経
過時間tが所定時間Ta以上となったならば、火災発生
の可能性が高いが、未だ1つの火災感知器からの検知信
号のみに基づく判断であるため、防災受信機2aは特定
地区鳴動信号のみを出力する。
【0038】そして、さらに第二の検知信号判別回路2
2bの出力信号が高レベルかどうかをチェックし(30
6)、この出力信号が高レベルであれば、タイマの計測
時間に関わらず、直ちに防災受信機2aが全域鳴動信号
を出力して(309)、全域の地区音響装置が鳴動す
る。上記チェック(306)において出力信号が低レベ
ルであれば、復旧操作が行われたかをチェックし(30
7)、復旧操作が行われていれば、特定地区鳴動信号の
出力を中止して、再び、第一の検知信号判別回路22a
の出力信号の監視(300)を行う。
【0039】復旧操作が行われていない場合には、タイ
マの計測した経過時間tを予め定められた所定時間Tb
と比較し(308)、経過時間tが所定時間Tb未満で
あれば、特定地区鳴動信号の出力を継続する(30
5)。一方、経過時間tが上記時間Tb以上となったな
らば、実際に火災が発生している可能性がきわめて高い
と判断できるため、防災受信機2aは全域鳴動信号を出
力する。
【0040】従って、単一の火災感知器しか検知信号を
出力していない場合には、一定期間Taの経過後に特定
区域鳴動信号が出力され、一定期間Tbの経過後には全
域鳴動信号が出力されるのは従来の防災システムと同様
である。しかし、一定期間Taの経過前に、複数の火災
感知器から検知信号が出力された場合には、一定時間T
aの経過前であっても直ちに全域鳴動信号出力する。ま
た、一定期間Tbの経過前に、複数の火災感知器から検
知信号が出力された場合には、一定時間Tbの経過前で
あっても直ちに全域鳴動信号出力する。
【0041】従って、本発明による防災システムは、全
域鳴動信号を従来の防災システムに比べ早期に出力する
ことができるため、防排煙装置などを早期に駆動するこ
とができ、また、早期に避難することが可能となって、
火災による被害の拡大を防止することができる。請求項
5から7及び請求項11に記載した本発明による防災シ
ステムの一構成例を図4に示す。この防災システム1b
は、図1に示した防災システム1aと同様、防災受信機
2bに感知器回線Lを介して、複数の火災感知器30、
31及び終端抵抗4が並列に接続されて構成される。火
災感知器30、31及び終端抵抗4は図1に示した防災
システム1aのものと同様のものである。
【0042】上記防災受信機2bは、電源回路20と、
出力抵抗21と、検知信号判別回路22と、火災判断回
路23と、基準電圧切替回路25と、第一の基準電圧源
26aと、第二の基準電圧源26bとにより構成され
る。電源回路20は、感知器回線Lに対し一定の電圧を
印加する回路であり、出力抵抗21を介して電源の供給
が行われる。検知信号判別回路22は、感知器回線Lの
回線電圧を、基準電圧切替回路25から供給される判別
基準電圧Vthと比較する回路である。
【0043】第一の基準電圧源26aは、第一の基準電
圧Vth1を生成する電圧源であり、第二の基準電圧源
26bは、第二の基準電圧Vth2を生成する電圧源で
ある。これら基準電圧源26a、26bから出力された
基準電圧Vth1、Vth2は、基準電圧切替回路25
において、いずれか一方のみが選択され、判別基準電圧
Vthとして検知信号判別回路22へ入力される。上記
基準電圧切替回路25は、火災判別回路23からの切替
制御信号に基づいて、判別基準電圧Vthの切り替えを
行う。
【0044】前記の実施例と同様、第一の基準電圧Vt
h1は、単発回線電圧Vf1よりも低く、双発回線電圧
Vf2よりも高い電圧値であり、第二の基準電圧Vth
2は、双発回線電圧Vf2よりも低い電圧値である。従
って、火災判断回路23が、基準電圧切替回路25に対
して切替制御信号を出力し、検知信号判別回路22へ第
一の基準電圧Vth1を供給すれば、検知信号判別回路
22の出力信号は、単一の火災感知器から火災検知信号
が出力されているかどうかを判別した信号となる。ま
た、基準電圧切替回路25に対して切替制御信号を出力
し、第二の基準電圧Vth2へ切り替えれば、検知信号
判別回路22の比較結果は、2以上の火災感知器から火
災検知信号が出力されているかどうかを判別した信号と
なる。
【0045】火災判断回路23は、これらの検知信号判
別回路22の判別結果に基づいて、火災であるのか否か
を判断する。この火災判断回路23の判断結果に基づい
て、防災受信機2は地区音響装置に対し鳴動信号を出力
し、地区音響装置が火災警報を出力する。図5は、火災
発生時における信号波形の一例を示して、回線電圧と火
災判断との関係の一例を示した図である。図中の(a)
は、感知器回線Lの回線電圧を示した図であり、図中の
(b)は、火災判断回路23から出力される切替制御信
号を示した図であり、図中の(c)は、検知信号判別回
路22へ入力される判別基準電圧Vthを示した図であ
り、図中の(d)は、検知信号判別回路22の出力を示
した図であり、図中の(e)は火災判別回路23内のラ
ッチ回路(不図示)の出力信号を示した図であり、図中
の(f)は火災判断回路23の出力する火災判断信号を
示した図である。
【0046】ここで、火災判断回路23は、マイコンに
より構成することができ、上記ラッチ回路は、マイコン
内の所定のレジスタまたはメモリ上の所定の記憶場所と
して実現することができる。いずれの火災感知器も検知
信号を出力していない通常時には、感知器回線Lの回線
電圧は待機電圧Vnであり、検知信号判別回路22の出
力信号は低レベルである。従って、火災判断回路23の
出力する火災判断信号は低レベルの信号である。なお、
この時、検知信号判別回路22へは第一の基準電圧Vt
h1が入力されている。
【0047】ここで、切替制御信号が信号レベルが低レ
ベルの場合、基準電圧切替回路25が、第一の基準電圧
Vth1を検知信号判別回路へ判別基準電圧Vthとし
て入力する一方、切替制御信号が高レベルの場合、基準
電圧切替回路25は、第二の基準電圧Vth2を検知信
号判別回路22へ判別基準電圧Vthとして入力する。
その他の信号の高レベルと低レベルの定義については、
図2の場合と同様である。
【0048】また、火災判断回路23内のラッチ回路
は、通常時には低レベルであるが、通常時において検知
信号判別回路22が火災検知信号を検出した際に、高レ
ベルに変化する信号である。火災発生時に、まず、1つ
の火災感知器がこれを検知して検知信号を出力すると、
感知器回線Lは単発回線電圧Vf1にまで低下する。こ
のため、検知信号判別回路22の出力信号が高レベルへ
変化し、火災判断回路23内部のラッチ回路の出力信号
が高レベルとなる。この状態では、誤報である可能性も
あるため、火災判断回路23は、火災が発生したとは判
断せずに、防災受信機2bは、特定地区鳴動信号を出力
する。
【0049】火災判断回路23は、ラッチ回路の出力に
基づいて、これ以降、切替制御信号を一定間隔で変化さ
せて、第一の基準電圧Vth1と第二の基準電圧Vth
2とを交互に切り替える。この状態において、上記火災
感知器とは異なる火災感知器が、火災検知信号を出力す
れば、感知器回線Lが双発回線電圧Vf2又はそれ以下
に低下する。このため、第二の基準電圧Vth2を検知
信号判別回路22へ入力している期間において、検知信
号判別回路22の出力信号が高レベルとなる。この状態
に至れば、誤報である可能性はきわめて低いと考えられ
るため、火災判断回路23は、火災が発生したと判断し
て、高レベルの信号を出力し、これに基づいて、防災受
信機2bからは全域鳴動信号が出力される。
【0050】図6の600〜612及び図7の700〜
703は、防災受信機2bの基本動作の一例を示したフ
ローチャートである。通常時には、基準電圧切替回路2
5は、火災判別回路23からの切替制御信号に基づい
て、第一の基準電圧Vth1を検知信号判別回路22へ
供給する(600)。この時、検知信号判別回路22の
出力信号を監視し(601)、出力信号が高レベルとな
ったならば、その時点からの経過時間を計測するために
タイマを始動する(602)。一方、低レベルであれ
ば、監視を続ける。
【0051】次に、火災判断回路23は、切替制御信号
により基準電圧切替回路25を切り替えて、第二の基準
電圧Vth2を検知信号判別回路22へ供給する(60
3)。そして、検知信号判別回路22の出力信号が高レ
ベルかどうかをチェックし(604)、高レベルであれ
ば、タイマの計測時間に関わらず、直ちに防災受信機2
bが全域鳴動信号を出力して(700)、全域の地区音
響装置が鳴動する。これ以後は、所定の復旧操作が行わ
れるまで防災受信機2bが全域鳴動信号を出力し続け
(701)、復旧作業が行われれば鳴動信号の出力を中
止して、再び、基準電圧切替回路25を第一の基準電圧
Vth1に切り替えて、検知信号判別回路22の出力信
号の監視(600、601)を行う。
【0052】一方、上記チェック(604)において出
力信号が低レベルであれば、基準電圧切替回路25を第
一の基準電圧Vth1に切り替えて(605)、検知信
号判別回路22の出力信号が高レベルを維持しているか
どうかをチェックする(606)。この結果、出力信号
が高レベルから低レベルに変化していれば、防災受信機
2bは異常処理を行う(702)。この時、所定の異常
処理の解除操作を行えば(703)、異常処理を中止し
て、再び、検知信号判別回路22の出力信号の監視(6
00、601)を行う。
【0053】上記チェック(606)において、検知信
号判別回路22の出力信号が高レベルを維持していれ
ば、タイマの計測した経過時間tを予め定められた所定
時間Taと比較する(607)。経過時間tが所定時間
Ta未満であれば、引続き基準電圧を切り替えて、検知
信号判別回路22の出力信号のチェックを行う(603
〜606)。
【0054】一方、経過時間tが所定時間Ta以上とな
ったならば、防災受信機2bは特定地区鳴動信号を出力
する(608)。そして、さらに第二の基準電圧Vth
2へ切り替えて(609)、検知信号判別回路22の出
力信号が高レベルかどうかをチェックし(610)、高
レベルであれば、タイマの計測時間に関わらず、直ちに
防災受信機2が全域鳴動信号を出力して(700)、全
域の地区音響装置が鳴動する。
【0055】上記チェック(610)において出力信号
が低レベルであれば、復旧操作が行われたかをチェック
し(611)、復旧操作が行われていれば、特定地区鳴
動信号の出力を中止して、基準電圧を第一の基準電圧V
th1に切り替えて、検知信号判別回路22の出力信号
の監視(600、601)を行う。復旧操作が行われて
いない場合には、タイマの計測した経過時間tを予め定
められた所定時間Tbと比較し(612)、経過時間t
が所定時間Tb未満であれば、特定地区鳴動信号の出力
を継続して、検知信号判別回路22の出力信号がチェッ
クされる(608〜610)。このとき、基準電圧の切
換は行われず、検知信号判別回路22には、引続き第二
の基準電圧Vth2が入力されている。
【0056】一方、経過時間tが上記所定時間Tb以上
となったならば、実際に火災が発生がしている可能性が
きわめて高いと判断であるため、防災受信機2bは全域
鳴動信号を出力する。請求項8から11に記載した本発
明による防災システムの一構成例を図8に示す。この防
災システム1cを構成する防災受信機2cは、図4に示
した防災受信機2bが、さらに第三の基準電圧Vth2
を生成する第三の基準電圧源26cを備え、基準電圧源
切換回路25が、火災判別回路23からの切替制御信号
に基づいて、基準電圧源26a〜26cから供給される
基準電圧Vth1、Vth2、Vth3のいずれか1つ
を選択して、判別基準電圧Vthとして検知信号判別回
路22へ入力する回路として構成される。
【0057】基準電圧Vth3は、感知器回線Lの短絡
を検出するための基準電圧であり、総発回線電圧Vfn
よりも低く、接地レベルVoよりも高い電圧値である。
ここで、総発回線電圧Vfnとは、感知器回線Lに接続
された全て、又は、所定の数以上の火災感知器が火災検
知信号を出力した場合の回線電圧である。また、感知器
回線Lが短絡した場合には、回線電圧は接地レベルVo
となる。
【0058】このため、基準電圧Vth3と回線電圧を
比較することにより、短絡の有無を検出することができ
る。即ち、火災判断回路23が、基準電圧切替回路25
に対し、検知信号判別回路22へ第三の基準電圧を供給
するための切り替え制御信号を出力すれば、検知信号判
別回路22の出力信号は、感知器回線Lに短絡が発生し
たかどうかを判別した信号となる。
【0059】火災判断回路23は、検知信号判別回路2
2の判別結果に基づいて、火災であるのか否かを判断す
るため、簡単な回路構成により、感知器回線Lの短絡の
有無を考慮して、火災の発生を判別することができる。
図9は、火災発生時における信号波形の一例を示して、
回線電圧と火災判断との関係の一例を示した図である。
図中の(a)は、感知器回線Lの回線電圧を示した図で
あり、図中の(b)は、検知信号判別回路22へ入力さ
れる判別基準電圧Vthを示した図であり、図中の
(c)は、検知信号判別回路22の出力を示した図であ
り、図中の(d)は火災判別回路23内のラッチ回路
(不図示)の出力信号を示した図であり、図中の(e)
は火災判別回路23の出力する火災判断信号を示した図
であり、火災発生の有無を判断した結果を表している。
【0060】いずれの火災感知器も検知信号を出力して
いない通常時には、感知器回線Lの回線電圧は待機電圧
Vnであり、この時、検知信号判別回路22へは第一の
基準電圧Vth1が入力されているため、検知信号判別
回路22の出力信号は低レベルであり、火災判断回路2
3の出力する火災判断信号は低レベルの信号である。火
災発生時に、まず、1つの火災感知器がこれを検知して
火災検知信号を出力し、感知器回線Lは単発回線電圧V
f1にまで低下する。このため、検知信号判別回路22
の出力信号が高レベルへ変化し、火災判断回路23内部
のラッチ回路の出力信号が高レベルとなるが、火災判断
回路23の火災判断信号は低レベルのままであり、防災
受信機2cからは特定地区鳴動信号が出力される。
【0061】火災判断回路23は、ラッチ回路の出力に
基づいて、切替制御信号を出力し、基準電圧切替回路2
5は、検知信号判別回路22へ入力する判別基準電圧を
第三の基準電圧Vth3に切り替える。上記の回線電圧
の低下が、感知器回線の短絡に起因するものであれば、
基準電圧を切り替えても、検知信号判別回路22の出力
は高レベルであるが、火災検知信号に起因するものであ
れば、検知信号判別回路22の出力は低レベルとなる。
【0062】複数の火災感知器が発報信号を出力した場
合には、感知器回線Lの回線電圧が接地レベルVoに近
い電圧レベルとなるため、電圧レベルに基づいて、短絡
時と火災発生時とを区別することは困難であるが、第一
の基準電圧Vth1と第三の基準電圧Vth3は、電圧
レベルが十分に離れているため、単一の火災感知器が検
知信号を出力しただけの時点では、この区別は容易にで
きる。
【0063】この様にして、回線電圧の低下が感知器回
線Lの短絡ではないことが検出された後は、火災判断回
路23が、切替制御信号により第一の基準電圧Vth1
と第二の基準電圧Vth2とを交互に切り替える。そし
て、上記火災感知器とは異なる火災感知器が、火災検知
信号を出力して感知器回線Lが双発回線電圧Vf2又は
それ以下に低下すれば、第二の基準電圧Vth2を検知
信号判別回路22へ入力している期間において、検知信
号判別回路22の出力信号が高レベルとなる。この時、
火災判断回路23は、火災が発生したと判断して、高レ
ベルの信号を出力し、これに基づいて、防災受信機2c
からは全域鳴動信号が出力される。
【0064】図10の1000〜1014及び図11の
1100〜1105は、防災受信機2cの基本動作の一
例を示したフローチャートである。通常時には、基準電
圧切替回路25は、火災判別回路23からの切替制御信
号に基づいて、第一の基準電圧Vth1を検知信号判別
回路22へ供給する(1000)。この時、検知信号判
別回路22の出力信号を監視し(1001)、高レベル
となったならば、その時点からの経過時間を計測するた
めにタイマを始動する(1002)。一方、低レベルで
あれば、監視を続ける。
【0065】次に、火災判断回路23は、切替制御信号
により基準電圧切替回路25を切り替えて、第三の基準
電圧Vth3を検知信号判別回路22へ供給させる(1
003)。そして、検知信号判別回路22の出力信号が
高レベルかどうかをチェックし(1004)、高レベル
であれば、感知器回線に短絡が発生したと判断し、短絡
警報を出力する(1104)。
【0066】感知器回線Lが短絡していれば、防災受信
機2cが火災検知信号を検出することはできないため、
短絡箇所の補修を行った後に、システム管理者等が所定
の短絡警報の解除操作を行えば、基準電圧切替回路25
が、判別基準電圧Vthを第一の基準電圧Vth1に切
り替えて、再び感知器回線Lの回線電圧を監視する(1
000、1001)。
【0067】感知器回線Lが短絡していなければ、基準
電圧切替回路25を第一の基準電圧Vth1に切り替え
て(1005)、検知信号判別回路22の出力信号が高
レベルを維持できるかどうかをチェックする(100
6)。この結果、出力信号が低レベルになっていれば、
防災受信機2は異常処理を行う(1102)。この時、
所定の異常処理の解除操作を行えば(1103)、異常
処理を中止して、再び、検知信号判別回路22の出力信
号の監視(1000、1001)を行う。
【0068】一方、上記チェック(1006)において
出力信号が高レベルであれば、火災判断回路23は、切
替制御信号により基準電圧切替回路25を切り替えて、
第二の基準電圧Vth2を検知信号判別回路22へ供給
させる(1007)。そして、検知信号判別回路22の
出力信号が高レベルかどうかをチェックし(1008)
する。
【0069】この結果、出力信号が高レベルであれば、
タイマの計測時間に関わらず、直ちに防災受信機2cが
全域鳴動信号を出力して(1100)、全域の地区音響
装置が鳴動する。これ以後は、所定の復旧操作が行われ
るまで防災受信機2cが全域鳴動信号を出力し続け(1
101)、復旧作業が行われれば鳴動信号の出力を中止
して、再び、基準電圧切替回路25を第一の基準電圧V
th1に切り替えて、検知信号判別回路22の出力信号
の監視(1000、1001)を行う。
【0070】上記チェック(1008)において、検知
信号判別回路22の出力信号が低レベルであれば、タイ
マの計測した経過時間tを予め定められた所定時間Ta
と比較する(1009)。経過時間tが所定時間Ta未
満であれば、引続き基準電圧を切り替えて、検知信号判
別回路22の出力信号のチェックを行う(1005〜1
008)。
【0071】一方、経過時間tが所定時間Ta以上とな
ったならば、防災受信機2cは特定地区鳴動信号を出力
する(1010)。そして、さらに第二の基準電圧Vt
h2へ切り替えて(1011)、検知信号判別回路22
の出力信号が高レベルかどうかをチェックし(101
2)、高レベルであれば、タイマの計測時間に関わら
ず、直ちに防災受信機2が全域鳴動信号を出力して(1
100)、全域の地区音響装置が鳴動する。
【0072】上記チェック(1012)において出力信
号が低レベルであれば、復旧操作が行われたかをチェッ
クし(1013)、復旧操作が行われていれば、特定地
区鳴動信号の出力を中止して、再び、基準電圧を第一の
基準電圧Vth1に切り替えて、検知信号判別回路22
の出力信号の監視(1000、1001)を行う。復旧
操作が行われていない場合には、再び、タイマの計測し
た経過時間tを予め定められた所定時間Tbと比較し
(1014)、経過時間tが所定時間Tb未満であれ
ば、特定地区鳴動信号の出力を継続して、検知信号判別
回路22の出力信号がチェックされる(1010〜10
12)。このとき、基準電圧の切換は行われず、検知信
号判別回路22には、引続き第二の基準電圧Vth2が
入力されている。
【0073】一方、経過時間tが上記所定時間Tb以上
となったならば、実際に火災が発生がしている可能性が
きわめて高いと判断であるため、防災受信機2cは全域
鳴動信号を出力する。
【0074】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明による防災シ
ステムは、防災受信機が、第一の検知信号判別手段及び
第二の検知信号判別手段を備え、第一の検知信号判別手
段が、単一の火災感知器から火災検知信号が出力された
ことを判別する一方、第二の検知信号判別手段が、複数
の火災感知器から火災検知信号が出力されたことを判別
する。従って、複数の火災感知器から火災検知信号が出
力されたならば、火災判断手段が、第二の検知信号判別
手段の判別結果に基づいて、迅速に火災が発生したと判
断することができる。
【0075】即ち、非火災時であっても、火災感知器か
ら誤って火災検知信号が出力されることは考えられる
が、複数の火災感知器が、誤って火災検知信号を出力す
ることは考え難いため、複数の火災感知器から火災検知
信号が出力されたことを判別できれば、直ちに火災が発
生したと判断することができる。従って、火災検知信号
の検出時から所定時間が経過するのを待って、火災が発
生したと判断する従来の防災システムに比べ、早期に火
災警報を発することができる。
【0076】特に、火災警報の発報を、特定地区の地区
音響装置の鳴動と、全域の地区音響装置の鳴動との2段
階に分けて発報するシステムにおいては、全域地区音響
装置の鳴動を早期に行うことができるため、火災の拡大
を防止し、早期に避難することが可能となって、火災に
よる被害を最小限に抑制することができる。請求項2に
記載した本発明による防災システムは、防災受信機の第
一の検知信号判別手段が、感知器回線の回線電圧を第一
の基準電圧と比較して、単一の火災感知器からの火災検
知信号を判別する一方、第二の検知信号判別手段が、感
知器回線の回線電圧を第一の基準電圧よりも低い第二の
基準電圧と比較して、複数の火災感知器からの火災検知
信号を判別する。
【0077】従って、比較的簡単な回路構成の防災受信
機により、単一の火災感知器からの火災検知信号と、複
数の火災感知器からの火災検知信号を判別することがで
きるため、従来の防災システムに比べ、早期に火災警報
を発することができる防災システムを安価に提供するこ
とができる。請求項3に記載した本発明による防災シス
テムは、防災受信機が短絡電流検出回路を備え、この短
絡電流検出回路が、感知器回線の電流を監視して、短絡
の発生を検出する。
【0078】即ち、複数の火災感知器が火災検知信号を
出力した場合と、感知器回線が短絡された場合とでは、
検出される回線電圧の値が近いため、回線電圧のレベル
に基づいて、両者を区別することは困難である。しかし
ながら、感知器回線の短絡の検出を、感知器回線の電流
値により検出すれば、感知器回線の短絡の有無を確実に
検出することができるため、複数の火災感知器が火災検
知信号を出力した場合と明確に区別することができる。
【0079】従って、感知器回線が短絡された場合に、
誤って火災の発生と判断することを防できるので、早期
に火災警報を発報することができ、かつ、信頼性の高い
防災システムを提供することができる。請求項4に記載
した本発明による防災システムは、第二の検知信号判別
手段が火災検知信号を検出しなければ、第一の検知信号
判別手段が火災検知信号を検出した後の所定時間の経過
後に、特定地区鳴動信号を出力し、その後、所定時間の
経過後に全域鳴動信号を出力する。
【0080】しかし、上記所定の時間経過前であっても
第二の検知信号判別手段が火災検知信号を検出すれば、
火災の発生と判断して、直ちに全域鳴動信号が出力され
る。また、特定地区鳴動信号の出力後は、第二の検知信
号判別手段が火災検知信号のみ監視すればよい。従っ
て、第一の検知信号判別手段が火災検知信号を検出した
後は、第二の検知信号判別手段の判別結果に基づいて、
早期に火災警報を発報することができる防災システムを
提供することができる。
【0081】請求項5に記載した本発明による防災シス
テムは、第一の基準電圧供給手段が、単一の火災感知器
から火災検知信号が出力されたことを判別するための第
一の基準電圧を供給し、第二の基準電圧供給手段が、複
数の火災感知器から火災検知信号が出力されたことを判
別するための第二の基準電圧を供給し、基準電圧切替手
段が、これらの基準電圧を切り換えて検知信号判別手段
に供給する。
【0082】従って、1つの検知信号判別手段のみを備
えた防災受信機により、単一の火災感知器からの火災検
知信号と、複数の火災感知器からの火災検知信号とを区
別して判別することができるため、早期に火災警報を発
報することができる防災システムを安価に提供すること
ができる。請求項6に記載した本発明による防災システ
ムは、第二の基準電圧に基づいて、検知信号判別手段が
火災検知信号を検出しなければ、第一の基準電圧に基づ
いて、検知信号判別手段が火災検知信号を検出した後の
所定時間の経過後に、特定地区鳴動信号を出力し、その
後、所定時間の経過後に全域鳴動信号を出力する。
【0083】しかし、上記所定の時間経過前であっても
第二の検知信号判別手段が火災検知信号を検出すれば、
火災の発生と判断して、直ちに全域鳴動信号が出力され
る。従って、第一の検知信号判別手段が火災検知信号を
検出した後は、第二の検知信号判別手段の判別結果に基
づいて、早期に火災警報を発報することができる防災シ
ステムを提供することができる。
【0084】請求項7に記載した本発明による防災シス
テムは、第一の基準電圧に基づいて、検知信号判別手段
が火災検知信号を検出した場合、基準電圧切替手段が、
検知信号判別手段へ入力する判別基準電圧を第一の基準
電圧と、第二の基準電圧とに交互に切り替える。即ち、
単一の火災感知器からの火災検知信号が検出された後
は、複数の火災感知器からの火災検知信号を監視すると
ともに、単一の火災感知器からの火災検知信号をも監視
し続け、所定の期間内に、この信号が検出されなくなっ
た場合には、不自然な動作と判断して、異常処理を行
う。
【0085】従って、不自然な火災検知信号を検出した
場合であって、火災か非火災か判断できない場合には、
異常処理を行うことができ、非火災時に誤報を発した
り、火災時に無視したりすることを防止する。請求項8
に記載した本発明による防災システムは、第三の基準電
圧供給手段が、感知器回線の短絡による回線電圧の低下
を判別するための第三の基準電圧を供給し、基準電圧切
替手段が、検知信号判別手段に供給する判別基準電圧
を、第一の基準電圧、第二の基準電圧又は第三の基準電
圧に切り換える。
【0086】従って、新たな検知信号判別手段を追加す
ることなく、回線電圧に基づいて感知器回線の短絡の発
生を判別することができるので、感知器回線の短絡検出
を行うことができる防災システムを安価に提供すること
ができる。また、感知器回線の短絡検出により、複数の
火災感知器が火災検知信号を出力している場合と、感知
器回線が短絡された場合とを区別することができ、誤報
の発生を防止することができる。
【0087】請求項9に記載した本発明による防災シス
テムは、単一の火災感知器からの検知信号を検出した場
合には、上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手
段へ供給する判別基準電圧を、第三の基準電圧へ切り替
えて、感知器回線の短絡の有無をチェックする。単一の
火災感知器が火災検知信号を出力している時の回線電圧
は、短絡時の回線電圧よりも十分に電圧レベルが高いた
め、両者は検知信号判別手段において容易に判別される
が、複数の火災感知器が火災検知信号を出力している時
の回線電圧は、短絡時の回線電圧に近い電圧レベルであ
るため、両者は検知信号判別手段において判別すること
は容易ではない。
【0088】このため、単一の火災感知器からの検知信
号を検出した場合には、まず、基準電圧切替手段が、第
三の基準電圧を検知信号判別手段へ供給して、感知器回
線の短絡の有無を検出しておくことにより、検知信号判
別手段を用いて、確実に回線電圧の短絡の有無を検出す
ることができる。請求項10に記載した本発明による防
災システムは、単一の火災感知器からの検知信号を検出
した場合には、まず、基準電圧切替手段が、第三の基準
電圧を検知信号判別手段へ供給して、検知信号判別手段
が、感知器回線の短絡の有無を判別する。この結果、感
知器回線が短絡していなければ、基準電圧切替手段が、
判別基準電圧を第一の基準電圧と第二の基準電圧とを交
互に切り換えて、火災発生の判断又は異常処理を行う。
即ち、感知器回線が短絡した場合には、短絡警報を出力
して、火災発生の判断を行わない一方、感知器回線が短
絡していない場合には、引続き感知器回線を監視して、
火災検発生の有無を判断する。
【0089】従って、感知器回線が短絡した場合に、誤
って火災警報を発報することを防止する信頼性の高い防
災システムを提供することができる。請求項11に記載
した本発明による防災システムは、防災受信機が、単一
の火災感知器からの火災検知信号を検出すると、その
後、所定の期間の間、基準電圧切替手段が、検知信号判
別手段に供給する判別基準電圧を、第一の基準電圧又は
第二の基準電圧に交互に切り換える。そして、上記所定
時間の経過後は、上記基準電圧切替手段が、検知信号判
別手段へ第二の基準電圧のみを供給する。
【0090】即ち、単一の火災感知器からの火災検知信
号が検出された後であっても、所定の期間の間は、単一
の火災感知器からの火災検知信号を監視し続け、この信
号が検出されなくなった場合には、不自然な動作と判断
して、異常処理を行う。一方、この間も複数の火災感知
器からの火災検知信号をも監視し続けて、火災の発生時
には早期に火災警報を発することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1から4に記載した本発明による防災シ
ステムの一構成例を示した図である。
【図2】図1に示した防災システムの火災発生時におけ
る信号波形の一例を示した図である。
【図3】図1に示した防災受信機の基本動作の一例を示
したフローチャートである。
【図4】請求項5から7及び請求項11に記載した本発
明による防災システムの一構成例を示した図である。
【図5】図4に示した防災システムの火災発生時におけ
る信号波形の一例を示した図である。
【図6】図4に示した防災受信機の基本動作の一例を示
したフローチャートである。
【図7】図4に示した防災受信機の基本動作の一例を示
したフローチャートである。
【図8】請求項8から11に記載した本発明による防災
システムの一構成例を示した図である。
【図9】図8に示した防災システムの火災発生時におけ
る信号波形の一例を示した図である。
【図10】図8に示した防災受信機の基本動作の一例を
示したフローチャートである。
【図11】図8に示した防災受信機の基本動作の一例を
示したフローチャートである。
【図12】従来の防災システムのシステム構成例を示し
た図である。
【図13】図12に示した防災システムの一構成例を示
した図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c・・・防災システム 2a、2b、2c・・・防災受信機 30、31 ・・・火災感知器 L ・・・感知器回線 22a ・・・第一の検知信号判別手段 22b ・・・第二の検知信号判別手段 22 ・・・検知信号判別手段 23 ・・・火災判断手段 24 ・・・短絡電流検出回路 Vth1 ・・・第一の基準電圧 Vth2 ・・・第二の基準電圧 25 ・・・基準電圧切替手段 26a ・・・第一の基準電圧供給手段 26b ・・・第二の基準電圧供給手段 26c ・・・第三の基準電圧供給手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災感知器が感知器回線を介して防災受信
    機に接続され、火災発生時に、火災感知器が防災受信機
    に対して火災検知信号を出力する防災システムにおい
    て、 複数の火災感知器が、同一の感知器回線を介して防災受
    信機に接続され、 上記防災受信機が、単一の火災感知器から火災検知信号
    が出力されたことを判別する第一の検知信号判別手段
    と、 複数の火災感知器から火災検知信号が出力されたことを
    判別する第二の検知信号判別手段と、 上記第一の検知信号判別手段と上記第二の検知信号判別
    手段の判別結果に基づいて、火災発生の有無を判断する
    火災判断手段とを備えて構成されることを特徴とする防
    災システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の防災システムにおいて、 上記火災感知器が、火災発生時に感知器回線の回線電圧
    を低下させて、防災受信機に対し火災検知信号を出力す
    る構成とされ、 上記第一の検知信号判別手段が、感知器回線の回線電圧
    を第一の基準電圧と比較する手段として構成され、 上記第二の検知信号判別手段が、感知器回線の回線電圧
    を第一の基準電圧よりも低い第二の基準電圧と比較する
    手段として構成されることを特徴とする防災システム。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の防災システムにおいて、 上記防災受信機が、感知器回線の電流を監視して、短絡
    の発生を検出する短絡電流検出回路を備えて構成され、 感知器回線の電流値に基づいて、回線の短絡を検出する
    ことを特徴とする防災システム。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3に記載の防災システム
    において、 第一の検知信号判別手段が火災検知信号を検出した場合
    には、予め定められた所定時間の間、上記火災判断手段
    が、第一の検知信号判別手段及び第二の検知信号判別手
    段の判別結果に基づいて、火災発生の有無を判断する一
    方、 所定時間の経過後は、上記火災判断手段が、第二の検知
    信号判別手段の判別結果のみに基づいて、火災発生の有
    無を判断することを特徴とする防災システム。
  5. 【請求項5】火災感知器が感知器回線を介して防災受信
    機に接続され、火災発生時に、火災感知器が感知器回線
    の回線電圧を低下させて、防災受信機に対して火災検知
    信号を出力する防災システムにおいて、 複数の火災感知器が、同一の感知器回線を介して防災受
    信機に接続され、 上記防災受信機が、感知器回線の回線電圧を所定の判別
    基準電圧と比較する検 知信号判別手段と、単一の火災感知器から火災検知信号
    が出力されたことを判別するための第一の基準電圧を供
    給する第一の基準電圧供給手段と、 複数の火災感知器から火災検知信号が出力されたことを
    判別するための第二の基準電圧を供給する第二の基準電
    圧供給手段と、 上記検知信号判別手段に供給する判別基準電圧を、第一
    の基準電圧又は第二の基準電圧に切り換える基準電圧切
    替手段と、 上記検知信号判別手段の判別結果に基づいて、火災発生
    の有無を判断する火災判断手段とを備えて構成されるこ
    とを特徴とする防災システム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の防災システムにおいて、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に対
    し、第一の基準電圧を供給している場合であって、上記
    検知信号判別手段が火災検知信号を検出した場合には、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給
    する判別基準電圧を、第二の基準電圧に切り換えること
    を特徴とする防災システム。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の防災システムにおいて、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に対
    し、第一の基準電圧を供給している場合において、上記
    検知信号判別手段が火災検知信号を検出した場合には、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給
    する判別基準電圧を、第一の基準電圧及び第二の基準電
    圧に交互に切り換えることを特徴とする防災システム。
  8. 【請求項8】請求項5に記載の防災システムにおいて、 上記防災受信機が、感知器回線の短絡による回線電圧の
    低下を判別するための第三の基準電圧を供給する第三の
    基準電圧供給手段をさらに備え、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給
    する判別基準電圧を、第一の基準電圧、第二の基準電圧
    又は第三の基準電圧に切り換える手段として構成される
    ことを特徴とする防災システム。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の防災システムにおいて、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に対
    し、第一の基準電圧を供給している場合であって、上記
    検知信号判別手段が火災検知信号を検出した場合には、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給
    する判別基準電圧を、第三の基準電圧に切り換えること
    を特徴とする防災システム。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の防災システムにおい
    て、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給
    する判別基準電圧を、第三の基準電圧に切り換えた場合
    に、上記検知信号判別手段が、感知器回線の短絡を検出
    できない場合には、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給
    する判別基準電圧を、第一の基準電圧又は第二の基準電
    圧に交互に切り換えることを特徴とする防災システム。
  11. 【請求項11】請求項7又は10に記載の防災システム
    において、 上記基準電圧切替手段が、上記検知信号判別手段に供給
    する判別基準電圧を、第一の基準電圧又は第二の基準電
    圧に交互に切り換える期間を、予め定められた所定時間
    とし、 所定時間の経過後は、上記基準電圧切替手段が、上記検
    知信号判別手段へ第二の基準電圧のみを供給することを
    特徴とする防災システム。
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