JP3284324B2 - 火災感知器 - Google Patents

火災感知器

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JP3284324B2
JP3284324B2 JP13320593A JP13320593A JP3284324B2 JP 3284324 B2 JP3284324 B2 JP 3284324B2 JP 13320593 A JP13320593 A JP 13320593A JP 13320593 A JP13320593 A JP 13320593A JP 3284324 B2 JP3284324 B2 JP 3284324B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、火災感知器に関する
もので、特に火災現象によって抵抗変化する検出素子を
有する火災感知器における試験機能を備えた火災感知器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火災現象により抵抗値が変化することを
利用して火災を検出する火災感知器として、火災により
発生する熱によって抵抗値が変化するサーミスタなどの
感温抵抗素子を備えた熱式の火災感知器や、火災により
発生するガスによって抵抗値が変化するガス検出素子を
備えたガス式の火災感知器が知られている。
【0003】そして、このような火災感知器が動作する
か否かを試験する場合には、加熱試験器や加ガス試験器
を用いて、天井面などに設置されている火災感知器に実
際に熱やガスを与え、火災感知器が動作するか否かを判
定することにより、試験していた。
【0004】ところで、上記試験方法では、専用の加熱
試験器や加ガス試験器を使用するため、これらの取扱い
が煩雑であるとともに、感知器1個1個の試験に時間が
かかる問題がある。又、感知器が高所に設けられている
場合には、試験の際に足場を組まなければならなかった
り、鍵がかけられていたり、使用中で入ることのできな
い部屋に設置されている火災感知器の場合には、試験を
行うことができない問題がある。
【0005】このため、火災感知器内に試験用抵抗を設
け、動作試験時に、試験用抵抗を感温抵抗素子やガス検
出素子等を有する検出部に接続し、これによって検出部
に火災時と同様の疑似的な抵抗変化を生じさせる試験手
段を設け、この試験手段を火災受信機等の外部から動作
させて動作試験を行い、火災感知器が動作するか否かを
判別するようにした方法が提案されている。
【0006】この方法は、試験時に、火災受信機、ある
いは試験用スイッチ等の火災感知器の外部から、火災感
知器に試験命令(試験信号)を与えることにより、火災
感知器内蔵の試験手段が動作して試験を行うので、熱、
あるいはガス等を用いた専用の試験器を用いる必要がな
く、火災感知器が多数あっても試験が迅速に行えるとと
もに、高所に設置されていたり、部屋の鍵がかかってい
ても、簡単に試験を行うことができる利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記方法は、上記のよ
うな利点を有するが、試験時に、検出部に接続する試験
用抵抗の抵抗値にばらつきがあり、このため、感温抵抗
素子やガス検出素子等の検出素子の劣化時、断線時で
も、試験用抵抗の接続により火災感知器が火災動作とな
る場合を生じ、この結果、火災感知器は、故障もしくは
異常状態にあるのにかかわらず、正常と判断され、試験
時に火災感知器の異常を検出できないという問題があ
る。
【0008】この発明は、上記の点に鑑み、感温抵抗素
子やガス検出素子等の検出素子を有する検出部に、試験
用抵抗を接続して火災感知器の動作試験を行う際に、検
出素子に劣化や断線の異常が生じている場合、確実にそ
の異常を判別して検出できることを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、火災現象に
より抵抗値が変化する検出素子を有する火災検出部と、
前記火災検出部の検出出力が1又は複数の異なる火災判
別レベルに達しているか否かを判別する火災判別手段と
を備えた火災感知器において;外部からの試験信号によ
り動作して、試験用抵抗を前記火災検出部に付加する試
験手段と;前記検出素子の検出出力が、異常判別値以上
であるか否かを判別する異常検出手段と;前記異常検出
手段が、所定値以上の検出出力を判別したときに、前記
試験信号が前記試験手段に入力するのを禁止する試験信
号入力禁止手段と;とを設けたことを特徴とするもので
ある。
【0010】又、火災現象により抵抗値が変化する検出
素子を有する火災検出部と、前記火災検出部の検出出力
が1又は複数の異なる火災判別レベルに達しているか否
かを判別する火災判別手段とを備えた火災感知器におい
て;外部からの試験信号により動作して、試験用抵抗を
前記火災検出部に付加する試験手段と;前記検出素子の
検出出力が、異常判別値以上であるか否かを判別する異
常検出手段と;前記異常検出手段が、異常判別値以上の
検出出力を判別したときに、前記火災検出部の出力によ
り火災判別を行う火災判別手段が判別結果を出力するの
を禁止しかつこの禁止の状態を保持する判別出力禁止手
段と;とを設けたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】このように、火災感知器に、外部からの試験信
号によって動作する試験手段と、検出素子の異常の有無
を判別する異常検出手段と、この異常検出手段が検出素
子の異常を判別したときに、外部からの試験信号が試験
手段に入力するのを禁止する試験信号入力禁止手段とを
設けたので、検出素子が劣化や断線によって異常が生じ
たときに、試験信号入力禁止手段が動作する。これによ
り、外部から試験信号が火災感知器に入力したときに、
この試験信号が試験手段に入力するのを禁止するので、
試験手段は動作せず、火災感知器は、検出素子の異常に
よって感知器の正常を示す試験結果を出力することがな
い。
【0012】又、火災感知器に、外部からの試験信号に
より動作して、試験用抵抗を前記火災検出部に付加する
試験手段と、検出素子の異常の有無を判別する異常検出
手段と、この異常検出手段が検出素子の異常を判別した
ときに、火災検出部の出力により火災判別を行う火災判
別手段が判別結果を出力するのを禁止しかつこの禁止の
状態をラッチすなわち保持する判別出力禁止手段とを設
けたので、検出素子が劣化や断線によって異常が生じた
ときに、判別出力禁止手段が動作しその動作を保持す
る。これにより、外部から試験信号が火災感知器に入力
して試験手段が動作しても、判別出力禁止手段が動作し
て、検出出力の出力が火災判別手段に入力することを、
もしくは、火災判別手段が判別出力を出力するのを、も
しくは、火災判別手段が検出出力を判別するのを、禁止
するので、火災感知器は、検出素子の異常によって感知
器の正常を示す試験結果を出力することがない。
【0013】
【実施例】以下、この発明による火災感知器の1実施例
を図面により説明する。
【0014】図1は、第1の実施例で、1は火災現象に
よって抵抗値が変化する検出素子としてサーミスタ11
を使用している熱式の火災感知器、9は火災受信機で、
感知器1は一対の電源兼信号線でなる地区回線を介して
受信機9に接続されている。また、火災感知器1には、
動作試験時に、感知器1に試験信号を与える試験用スイ
ッチ100が接続されている。
【0015】なお、受信機9には、複数の火災警戒地区
にそれぞれ設けられた多数の火災感知器1が各地区回線
を介して接続されているが、本実施例では、1つの地区
回線と1台の火災感知器1を代表して図示している。
【0016】火災感知器1において、10は、サーミス
タ11と、これに直列に接続された抵抗12とでなる火
災検出回路、20は、火災検出回路10の検出出力が入
力する火災判別用の比較器21と、この比較器21に火
災判別レベルを与える第1の基準抵抗22、23とを有
する火災判別回路、30は、火災判別回路20の火災判
別出力が入力する火災信号送出用のトランジスタやシリ
コン制御整流素子などのスイッチング素子31と、火災
信号によって点灯する動作表示灯32と、電流制限用抵
抗33とを有する火災信号送出回路である。
【0017】40は、火災検出回路10のサーミスタ1
1に並列に設けられ、試験用抵抗41と、これに直列に
接続された例えばトランジスタ等で構成されたアナログ
スイッチ42とを有する試験回路、50は、火災検出回
路10の検出出力が入力する検出素子の異常判別用の比
較器51と、この比較器51に異常判別用の基準値を与
える第2の基準抵抗52、53とを有する異常検出回
路、60は、異常検出回路50の異常検出出力により、
試験信号が試験回路40に入力するのを禁止するAND
回路61を有する信号入力禁止回路である。
【0018】又、2は、ダイオードブリッジ回路でなる
無極性化回路、3は、感知器1内の各種回路に定電圧を
供給する定電圧回路、4は試験用スイッチ100が接続
される端子、5は試験用スイッチ100と直列に接続さ
れる抵抗である。
【0019】火災受信機9において、91は、火災信号
受信用の地区リレー、92は、地区リレー91の自己保
持用のメーク接点、93は、抵抗、94は、火災地区表
示灯、95は、火災復旧用スイッチ、96は、受信機
9、並びに、火災感知器1に電源を供給する電源であ
る。
【0020】次に、この第1の実施例の動作について説
明する。
【0021】サーミスタ11が劣化や断線を生じていな
い正常なときは、火災検出回路10の検出出力は、抵抗
22、23による火災判別レベルより低く、抵抗52、
53による異常判別レベルより高いので、火災判別用の
比較器21はL(ロー)出力を、異常判別用の比較器5
1はH(ハイ)出力を生じている。
【0022】この比較器21のL出力により、スイッチ
ング素子31はオフ状態で火災信号送出回路30は火災
信号を出力しない。従って、火災受信機9の地区リレー
91は動作せず、火災地区表示灯94も点灯しない。
又、比較器51のH出力により、AND回路61は動作
可能状態になっているが、試験用スイッチ100がオフ
状態なので試験信号が入力せず、AND回路61はL出
力の状態にある。従って、試験回路40のアナログスイ
ッチ42はオフ状態にあり、試験用抵抗41は火災検出
回路10のサーミスタ11に付加されない。
【0023】火災が発生すると、サーミスタ11の抵抗
値が低下し、検出出力が上昇する。この検出出力が抵抗
22、23による火災判別レベルに達すると、比較器2
1がH出力を生じてスイッチング素子31がオンし、火
災信号を受信機9に出力するとともに、動作表示灯32
が点灯する。そして、火災信号により、受信機9の地区
リレー91がオンしてそのメーク接点92が閉じ、火災
地区表示灯94が点灯するとともに、図示しない火災ベ
ルや地区ベルが鳴動する。なお、動作した火災感知器1
や受信機9は、火災復旧スイッチ95を一時的にオフす
ることにより火災監視状態に復旧する。
【0024】ところで、火災感知器1のサーミスタ11
が正常な状態の時に、動作試験のために試験用スイッチ
100を押してオンすると、比較器51のH出力により
動作可能状態にされているAND回路61に試験信号が
入力する。これにより、AND回路61はH出力を生じ
る。このH出力により試験回路40のアナログスイッチ
42がオンし、疑似火災としての試験用抵抗41がサー
ミスタ11に付加される。
【0025】これにより、火災検出回路10の検出出力
は抵抗22、23による火災判別レベル以上となり、比
較器21がH出力を生じ、スイッチング素子31がオン
して受信機9に火災信号を送出する。この火災信号によ
り、地区リレー91が動作し、火災地区表示灯94が点
灯し、火災感知器が動作試験により正常に動作したこと
を表示する。
【0026】一方、火災監視中にサーミスタ11が劣化
により抵抗値が上昇したり、あるいは断線すると、火災
検出回路10の検出出力は、抵抗52、53による異常
判別レベル以下に低下する。この検出出力の低下によ
り、異常判別用の比較器51の出力はL出力となる。こ
のL出力により、AND回路61は動作禁止状態にされ
る。
【0027】このような状態において、感知器1の動作
試験のために、試験用スイッチ100をオンして火災感
知器1に試験信号を与えても、AND回路61はH出力
を生じない。このため、アナログスイッチ42はオンせ
ず、火災判別回路20もH出力を生じない。従って、試
験用スイッチ100を操作したのにかかわらず、受信機
9には感知器の正常状態を示す火災信号が入力しないの
で、火災感知器1に異常が生じたことが判別できる。
【0028】図2は、この発明による火災感知器の第2
の実施例である。
【0029】この図2の実施例において、図1の実施例
と異なる点は、試験用スイッチ100から入力される試
験信号の入力を禁止する信号入力禁止回路60の構成と
設ける位置が異なるだけである。そして、火災感知器1
の火災検出回路10、火災判別回路20、火災信号送出
回路30、試験回路40、異常検出回路50、無極性回
路2と定電圧回路3、並びに、火災受信機9等の回路構
成は、図1と同様である。
【0030】信号入力禁止回路60は、異常検出回路5
0の比較器51のH出力によりオンし、L出力によりオ
フする、例えばトランジスタで構成されるアナログスイ
ッチ62を有している。この信号入力禁止回路60は、
定電圧回路3と、試験用スイッチ100が接続される端
子4との間に設けられている。
【0031】この火災感知器1は、サーミスタ11が正
常な状態の時は、異常検出回路50の比較器51は、図
1の実施例と同様に、H出力を生じており、信号入力禁
止回路60のアナログスイッチ62はオンしている。こ
れにより、感知器の動作試験のため、試験用スイッチ1
00をオンすると、試験信号が試験回路40に入力して
そのアナログスイッチ42がオンし、試験用抵抗41が
火災検出回路10に付加されて動作試験が行われる。
【0032】ところで、サーミスタ11の劣化や断線に
より、火災検出回路10の検出出力が、異常判別レベル
以下に低下すると、比較器51はL出力となり、信号入
力禁止回路60のアナログスイッチ62はオフされる。
これにより、定電圧回路3から試験用スイッチ100に
は試験信号となる電源が供給されない。
【0033】従って、動作試験のため、試験用スイッチ
100をオンしても試験信号が発生せず、試験回路40
は動作しないので試験用抵抗41が火災検出回路10に
付加されないので、火災判別用比較器21はH出力を生
ぜず、火災感知器1が正常に動作することを示す火災信
号を送出しない。
【0034】なお、第1と第2の各実施例において、火
災検出回路10が火災検出手段の、火災判別回路20が
火災判別手段の、試験回路40が試験手段の、異常検出
回路50が異常検出手段の、信号入力禁止回路60が試
験信号入力禁止手段の、それぞれ一例である。
【0035】図3と図4は、この発明による火災感知器
の第3と第4の実施例である。この第3と第4の実施例
は、サーミスタ11に異常が生じたときに、上記第1と
第2の実施例が、試験用スイッチ100からの試験信号
が試験回路40に入力するのを禁止するようにしている
のに対し、火災信号を出力するのを禁止するようにした
ものである。
【0036】図3の第3の実施例において、第1と第2
の実施例と異なる点は、火災判別回路20と火災信号送
出回路30との間に、火災判別回路20の出力と異常検
出回路50の出力とが入力する、AND回路71を有す
る出力遮断回路70を設けた点と、異常検出回路50に
比較器51の出力を反転するインバータ54と、例えば
フリップフロップで構成されるラッチ回路55と、この
ラッチ回路55の出力を反転して出力遮断回路70に出
力するインバータ56とを追加して設けた点である。そ
して、火災検出回路10、火災判別回路20、火災信号
送出回路30、試験回路40、無極性化回路2、定電圧
回路3と、火災受信機9の構成は、図1、図2の実施例
と同様である。
【0037】このように構成される火災感知器1は、サ
ーミスタ11が正常な状態の時は、異常検出回路50の
比較器51はH出力、インバータ54とラッチ回路55
はL出力、インバータ56はH出力を生じている。この
異常検出回路50のH出力により、出力遮断回路70の
AND回路71は動作可能状態にされている。
【0038】火災によりサーミスタ11の抵抗値が低下
して火災検出回路10の検出出力が上昇すると、比較器
21がH出力を生じ、AND回路71もH出力を生じ、
スイッチング素子31がオンして火災信号を受信機9に
送出する。
【0039】動作試験のため、試験用スイッチ100を
オンすると、試験信号が試験回路40に入力し、アナロ
グスイッチ42がオンして試験用抵抗41が火災検出回
路10に付加され、検出出力が上昇して比較器21がH
出力を生じる。これにより、AND回路71がH出力を
生じ、スイッチング素子31がオンして、火災感知器1
が正常に動作することを示す火災信号を受信機9に送出
する。
【0040】ところで、サーミスタ11が劣化により抵
抗値が高くなったり、断線したりすると、検出出力が抵
抗52、53による異常判別レベル以下に低下する。こ
れにより、比較器51はL出力となり、インバータ54
がH出力に変化し、ラッチ回路55がラッチされH出力
となって、インバータ56の出力が異常検出出力を示す
L出力に反転する。この異常検出出力により、出力遮断
回路70のAND回路71は動作禁止状態に維持され
る。
【0041】このような状態において、感知器の動作試
験のため、試験用スイッチ100がオンされると、試験
信号が火災感知器1に与えられ、アナログスイッチ42
がオンするので試験用抵抗が火災検出回路10に付加さ
れる。これにより、火災検出回路10の出力が火災時と
同様に火災判別レベル以上に上昇するので、比較器21
がH出力を生じる。しかし、AND回路71は、異常検
出回路50の異常検出出力によりその動作が禁止されて
いるので、L出力状態を維持する。従って、動作試験を
行ったのにかかわらず、火災感知器1から受信機9に火
災信号が送出されないので、火災感知器1に異常が生じ
たことを判別できる。
【0042】図4の第4の実施例において、第3の実施
例と異なる点は、出力遮断回路70の代わりに、火災検
出回路10と火災判別回路20との間に、異常検出回路
50の出力によってオンオフ制御される例えばトランジ
スタで構成される、アナログスイッチ81を有する入力
遮断回路80を設けた点である。そして、火災検出回路
10、火災判別回路20、火災信号送出回路30、試験
回路40、無極性化回路2、定電圧回路3と、火災受信
機9の構成は、図1、図2、図3の実施例と同様であ
り、異常判別回路50は図3の実施例と同様である。
【0043】このように構成される火災感知器1は、サ
ーミスタ11が正常であれば、異常検出回路50がH出
力を生じていて、入力遮断回路80のアナログスイッチ
81はオン状態にあり、火災検出回路10の検出出力が
比較器21に入力している。従って、火災の発生によ
り、検出出力が上昇すると、上記各実施例と同様に、比
較器21がH出力を生じ、スイッチング素子31がオン
して火災信号を送出する。
【0044】サーミスタ11が劣化や断線を生じ、検出
出力が低下すると、第3の実施例と同様に、異常検出回
路50がL出力となる。これにより、アナログスイッチ
81がオフ状態になり、火災検出回路10の検出出力が
比較器21に入力するのが禁止される。
【0045】この状態で、動作試験のため、試験用スイ
ッチ100がオンされると、試験回路40に試験信号が
入力し、アナログスイッチ42がオンして試験用抵抗4
1が火災検出回路10に付加される。この結果、火災検
出回路10の検出出力は、火災判別レベル以上に上昇す
るが、アナログスイッチ81がオフしているため、比較
器21には入力しない。従って、比較器21は火災判別
出力であるH出力を生ぜず、スイッチング素子31もオ
ンしないので、受信機9に火災感知器1が正常であるこ
とを示す火災信号を出力しない。
【0046】ところで、上記第3と第4の実施例では、
サーミスタ11の異常時に、火災判別回路20の出力を
遮断、又は、火災判別回路20への検出出力の入力を遮
断するようにしたが、火災判別回路20の判別動作を禁
止するようにしてもよい。
【0047】この場合には、例えば、図4の実施例にお
いて、入力遮断回路80を取り除くとともに、火災判別
回路20に、抵抗22と並列に、判別動作禁止用の抵抗
とアナログスイッチとでなる直列回路を接続して設け
る。そして、異常検出回路50がサーミスタ11の異常
を検出していないときは、アナログスイッチをオフさせ
ておき、異常を検出したときには、アナログスイッチを
オンし、禁止用抵抗を抵抗22に並列接続させる。これ
により、比較器21に与えられる火災判別レベルは、通
常のレベルから、サーミスタ11が断線した火災検出回
路10に試験用抵抗41を付加しても、比較器21がH
出力を生じることのないレベルにまで上昇される。従っ
て、サーミスタ11が断線した状態では、動作試験時
に、試験信号により試験用抵抗41が付加されて、検出
出力が通常の火災判別レベル以上になっても、比較器2
1は動作しない。
【0048】なお、上記の第3以下の各実施例におい
て、火災検出回路10が火災検出手段の、火災判別回路
20が火災判別手段の、試験回路40が試験手段の、異
常検出回路50が異常検出手段の、出力遮断回路70、
入力遮断回路80と、火災判別回路20の抵抗22と並
列に設けられる判別動作禁止用の抵抗とアナログスイッ
チとでなる直列回路とが判別出力禁止手段の、それぞれ
一例である。又、入力禁止回路80が入力禁止手段の、
出力遮断回路70が出力遮断手段の、抵抗22と並列に
設けられる判別動作禁止用の抵抗とアナログスイッチと
でなる直列回路が判別禁止手段の、それぞれ一例であ
る。
【0049】ところで、上記各実施例では、火災現象に
よって抵抗値が変化する検出素子として、感温抵抗素子
であるサーミスタを使用した火災感知器の場合について
説明したが、検出素子として、例えば一対の電極間に酸
化第二錫を主材とする焼結体を設けた、例えば一酸化炭
素によって抵抗値の変化するガス検出素子や、例えば一
対の電極間に酸化第二錫等の薄膜を形成した、焦げ臭に
よって抵抗値の変化する臭い検出素子を用いた火災感知
器の場合も同様である。
【0050】検出素子として、ガス検出素子を用いた場
合には、図1ないし図4、例えば図1において、サーミ
スタ11の代わりにガス検出素子を設けるとともに、ガ
ス検出素子のヒータに電源を例えば間欠的に供給する加
熱回路を設ければよい。又、検出素子として臭い検出素
子を用いた場合は、ガス検出素子の場合と同様に、例え
ば図1において、サーミスタ11の代わりに臭い検出素
子を設ければよい。
【0051】又、上記各実施例において、火災感知器1
の外部、例えば試験用スイッチ100のそばに、火災感
知器が動作したことを示す動作表示灯を設けるようにし
てもよく、異常検出回路50が火災検出回路10の異常
を検出したことを示す異常表示灯を火災感知器1内や感
知器外に設けるようにしてもよい。
【0052】火災感知器外に動作表示灯を設ける場合に
は、例えば、動作表示灯を感知器1に設けられている動
作表示灯32と並列に接続して設ければよい。このよう
にすると、試験用スイッチ100が感知器を直接見るこ
とのできない場所に設けられている場合にも、そのそば
の動作表示灯によって火災感知器が動作試験によって動
作したか否かを簡単に判別できる。
【0053】異常表示灯を設ける場合には、異常検出回
路50の比較器51が異常を示すL出力を生じたときに
異常表示灯が点灯するように、感知器内又は感知器外に
設ければよい。このようにすると、検出素子に異常が生
じたときに、直ちに異常表示灯が点灯するので、動作試
験を行う前に異常を知ることができる。
【0054】
【効果】この発明によれば、火災感知器に、外部からの
試験信号によって動作する試験手段と、検出素子の異常
の有無を判別する異常検出手段と、この異常検出手段が
検出素子の異常を判別したときに、外部からの試験信号
が試験手段に入力するのを禁止する試験信号入力禁止手
段とを設けたので、検出素子が劣化や断線によって異常
が生じたときに、試験信号入力禁止手段が動作する。こ
れにより、外部から試験信号が火災感知器に入力したと
きに、この試験信号が試験手段に入力するのを禁止する
ので、試験手段は動作せず、火災感知器は、検出素子の
異常によって感知器の正常を示す試験結果を出力するこ
とがない。
【0055】又、火災感知器に、外部からの試験信号に
より動作して、試験用抵抗を前記火災検出部に付加する
試験手段と、検出素子の異常の有無を判別する異常検出
手段と、この異常検出手段が検出素子の異常を判別した
ときに、火災検出部の出力により火災判別を行う火災判
別手段が判別結果を出力するのを禁止しかつこの禁止の
状態を保持する判別出力禁止手段とを設けたので、検出
素子が劣化や断線によって異常が生じたときに、判別出
力禁止手段が動作しその動作を保持する。これにより、
外部から試験信号が火災感知器に入力して試験手段が動
作しても、判別出力禁止手段が動作して、検出出力の出
力が火災判別手段に入力することを、もしくは、火災判
別手段が判別出力を出力するのを、もしくは、火災判別
手段が検出出力を判別するのを、禁止するので、火災感
知器は、検出素子の異常によって感知器の正常を示す試
験結果を出力することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による火災感知器の第1の実施例の回
路図である。
【図2】第2の実施例の回路図である。
【図3】第3の実施例の回路図である。
【図4】第4の実施例の回路図である。
【符号の説明】
1 火災感知器 10 火災検出回路 11 サーミスタ(検出素子) 20 火災判別回路 40 試験回路 41 試験用抵抗 50 異常検出回路 60 信号入力禁止回路 70 出力遮断回路 80 入力遮断回路 9 火災受信機 100 試験用スイッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災現象により抵抗値が変化する検出素子
    を有する火災検出部と、前記火災検出部の検出出力が1
    又は複数の異なる火災判別レベルに達しているか否かを
    判別する火災判別手段とを備えた火災感知器において、 外部からの試験信号により動作して、試験用抵抗を前記
    火災検出部に付加する試験手段と;前記検出素子の検出
    出力が、異常判別値以上であるか否かを判別する異常検
    出手段と;前記異常検出手段が、異常判別値以上の検出
    出力を判別したときに、前記試験信号が前記試験手段に
    入力するのを禁止する試験信号入力禁止手段と;とを設
    けたことを特徴とする火災感知器。
  2. 【請求項2】火災現象により抵抗値が変化する検出素子
    を有する火災検出部と、前記火災検出部の検出出力が1
    又は複数の異なる火災判別レベルに達しているか否かを
    判別する火災判別手段とを備えた火災感知器において、 外部からの試験信号により動作して、試験用抵抗を前記
    火災検出部に付加する試験手段と;前記検出素子の検出
    出力が、異常判別値以上であるか否かを判別する異常検
    出手段と;前記異常検出手段が、異常判別値以上の検出
    出力を判別したときに、前記火災検出部の出力により火
    災判別を行う火災判別手段が判別結果を出力するのを禁
    しかつこの禁止の状態を保持する判別出力禁止手段
    と;とを設けたことを特徴とする火災感知器。
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