JPS5824795Y2 - ル−プ確認装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は検知装置のセンサーループの終端にループ確認
部を接続させたループ確認装置に関し、更に詳細に述べ
ると、火災検知装置、或いは侵入者検知装置等における
端末センサを結ぶセンサーループが正常であるか否かを
チェックするためのループ確認装置に関する。

火災検知装置又は侵入者検出装置等として、例えば第１
図に示すように、検知器本体１と、所定個所に配置され
特定の状態変化に応答してオン・オフ動作する１つ又は
複数のセンサ２ ａ 、２ ｂ 、２ Ｃ・・・・・・
２ｎとを有し、これらのセンサを図示の如く接続して成
るセンサーループが構成され、検知器本体１からこのセ
ンサーループに常時ループ電流を流し込んでおき、異常
状態の発生によりいずれか１つのセンサが作動すること
により生ずるループ電流の変化を検知器本体１にて検出
するようにした装置が広く用いられている。

併し乍ら、この種の検出装置ではセンサーループ３にお
いて、例えばＡ点とＢ点とが短絡するような事故が起る
と、センサ２Ｃ，・・・・・・２ｎの動作によって検知
器本体を作動させることができなくなり、大きな事故に
発展する虞れがある。

従って、この種の装置ではこのような短絡事故が発生し
ているか否かを適宜チェックしておく必要があるが、従
来の場合には、センサーループ内に電流計を挿入してお
く等の方法によりチェックしているため装置の価格が高
くなるという欠点を有している。

或いは、センサーループの端部（第１図の右端）に常閉
スイッチを直列に挿入しておき、チェック時にのみこの
スイッチを開いて実際に装置を作動させて配線状態をチ
ェックする方法も考えられるが、この方法では検知装置
が複雑な警備システムと連結されている場合にはシステ
ムが混乱するのを避けるためチェックの都度その連結状
態を解除しなければならないので極めて不便であり、又
、検知装置を単体で用いる場合であっても、チェックの
都度ベル、ブザー等の警報器が作動するのでは煩られし
いという問題点を有している。

本考案の目的は、上記問題点を解消し、簡単な回路構成
且つ安価に、ループの断線又はループの短絡が検出でき
るループ確認装置を得ることにある。

また本考案の目的は、ループ確認機能の付加によって検
知装置本来の検知能力の喪失又は低下を生じさせず、又
ループ確認用発光素子の長寿命化を図ることにある。

以下図示の実施例により本考案を詳細に説明する。

第２図には、本考案のループ確認装置を用いた火災検知
装置の一実施例が示されている。

火災検知装置１０は、検知器本体１１と、温度が所定値
以上となったことを検出するための複数の熱センサ１２
ａ、１２ｂ、・・・・・・１２ｎとを有し、これらの熱
センサは、夫々、接触子ａと２つの接点す、Ｃとがら成
り、温度が所定値より低い状態にあっては接触子ａは接
点すに接触しており、温度が所定値より高くなると、接
触子ａは接点Ｃに接触するように構成されている。

各熱センサの接点Ｃは共通に接続され、一方、各熱セン
サの接触子ａと接点すは図示の如く直列に接続されてい
て、熱センサ１２ｎの接点すと接点Ｃとの間には本考案
のループ確認装置のループ確認部１３と抵抗器１４とが
直列に接続されてセンサーループ１５を構成している。

センサーループ１５は、熱センサ１２ ａの接触子ａと
各接触子Ｃの共通線とを夫々本体１１の入力端子１１ａ
。

１１ ｂに接続することにより検知器本体１１に接続さ
れ、検知器本体１１からセンサーループ１５に対してル
ープ電流が供給される。

ループ確認部１３は発光ダイオード１６と、発光ダイオ
ード１６と並列に接続されセンサーループ１５のチェッ
ク時にのみ開かれる常閉スイッチ１７とから戒っている
。

従って検知器本体１１からのループ電流は、常温時には
抵抗器１４の抵抗値で規制される所定の値となっている
が、火災等によって温度が上昇し、いずれか１つの熱セ
ンサが作動すると、端子１１ ａと１１ｂとの間の抵抗
値が略零となり、これにより検知器本体１１において火
災等による温度の異常上昇が検出される。

次に、ループ確認部１３の動作について述べる。

常閉スイッチ１７が閉じている状態、即ち、センサール
ープ１５のチェックを行なっていない場合には、ループ
電流はスイッチ１７を介して流れるので逆方向に接続さ
れた発光ダイオード１６は点灯することがない。

センサーループ１５の状態をチェックするために操作者
が常閉スイッチ１７を開くと、ループ電流が正常に流れ
ていれば、発光ダイオードの両端に降伏電圧以上の電圧
がバイアスされ発光ダイオード１６に電流が流れて発光
するが、若しセンサーループ１５に断線又は短絡等の事
故が生じていると、スイッチ１７を開いても発光ダイオ
ード１６に電流が流れないので発光ダイオード１６は発
光しない。

従って操作者はこのことがらセンサーループ１５が正常
か異常かを極めて簡単にチェックすることができる。

また、このような構成では発光ダイオードを点灯させた
場合であっても検知器本体の動作には全く影響を与える
ことがない。

上記実施例では、本考案のループ確認装置を火災検知装
置のセンサーループに適用した場合について述べたが、
熱センサ１２ａ、１２ｂ、・・・・・・１２ｎの代りに
ドアスイッチ等を用いた侵入者検知装置等の場合のセン
サーループ等についても適用できることは勿論であり、
また、発光ダイオードの代りにランプ等適宜の発光手段
を用いてもよい。

更に、センサがループ中に複数ある場合に限らず、セン
サが１つしかないセンサーループの場合であっても本考
案のループ確認装置を適用できることもまた勿論である
。

本考案によれば、上記の如く、簡単な回路構成且つ安価
に、ループの断線又はループの短絡が検出できる。

また本考案によれば、ループ確認機能の付加によって検
知装置本来の検知能力の喪失又は低下を生じさせず、又
ループ確認用発光素子の長寿命化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の検知装置の回路図、第２図は本考案のル
ープ確認装置を火災検知装置に適用した一実施例を示す
回路図である。 １０・・・・・・火災検知装置、１１・・・・・・検知
器本体、１２ａ。 １２ｂ、・・・・・・１２ｎ・・・・・・熱センサ、１
３・・・・・・ループ確認部、１５・・・・・・センサ
ーループ、１６・・・・・・発光ダイオード、１７・・
・・・・スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも１つのセンサーを含んで戒るセンサーループ
   にループ電流を流しておき、前記センサが所定の状態変
   化に応答して作動することにより生ずる前記ループ電流
   の変化を検出し、センサーループのチェックを行うルー
   プ確認装置において、前記センサーループの終端にルー
   プ電流通路と逆方向かつ直列に介挿接続された発光素子
   と、該発光素子に流れる電流を側路することができるよ
   うに該発光素子と並列に接続された常閉スイッチを設け
   たことを特徴とするループ確認装置。