JPH09161168A - 防災システム - Google Patents

防災システム

Info

Publication number
JPH09161168A
JPH09161168A JP31669595A JP31669595A JPH09161168A JP H09161168 A JPH09161168 A JP H09161168A JP 31669595 A JP31669595 A JP 31669595A JP 31669595 A JP31669595 A JP 31669595A JP H09161168 A JPH09161168 A JP H09161168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alarm
level
disaster prevention
signal
recovery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP31669595A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Kawai
正典 川合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP31669595A priority Critical patent/JPH09161168A/ja
Publication of JPH09161168A publication Critical patent/JPH09161168A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire Alarms (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】非火災であることが確認された場合に直ちに発
報の解除を行うことができる防災システムを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】火災の発生時には、火災感知器3が感知器
回線L1の電圧を発報レベルVhに低下させて、防災受
信機2に対して火災信号を出力する防災システムであっ
て、上記感知器回線には、火災感知器3とともに警報復
旧装置4が接続され、この警報復旧装置4が、火災の発
報を停止する際に操作する復旧スイッチ40と、感知器
回線L1を上記発報レベルVmよりも更に低い復旧レベ
ルVf1にまで断続的に低下させて、防災受信機2に対
して復旧信号を出力する復旧信号出力手段41とを備え
て構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防災システムに係
り、更に詳しくは、火災警報の発報時に、誤報であるこ
とが確認された場合、直ちに火災警報の発報を解除でき
る防災システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の防災システムは、一般に、防災
受信機、火災感知器及び地区音響装置等により構成され
る。火災感知器は、感知器回線を介して防災受信機に接
続され、地区音響装置は、地区音響回線を介して防災受
信機に接続される。火災感知器は、煙センサ、熱センサ
等を備え、感知器回線を介して防災受信機に接続され
る。火災の発生時には、これらのセンサにより火災の発
生を検知して、感知器回線へ発報信号を出力する。この
発報信号の出力は、火災感知器の内部インピーダンスを
変化させて、感知器回線の回線電圧を発報レベルとする
ことにより行われる。
【0003】防災受信機は、感知器回線の電圧レベルを
監視し、火災感知器からの発報信号を検知すれば、地区
音響回線へ鳴動信号を出力する。地区音響装置は、この
鳴動信号に基づいて、ベルを鳴動して火災警報を発報す
る。上記防災受信機には、複数の火災感知器を接続する
ことができ、複数の地区音響装置を接続することができ
る。また、火災発生時に駆動すべき他の装置を接続する
こともできる。例えば、防火扉の駆動装置、排煙装置等
を接続し、これらの装置を地区音響装置の鳴動に連動し
て、駆動する連動制御を行うこともできる。
【0004】この様にして、従来の防災システムは、火
災発生時に地区音響装置が非常ベルを鳴動して、火災の
発生を報知する。また、連動制御を行っている場合に
は、火災発生時に自動的に必要な箇所の防火扉が閉じ、
排煙装置が動作する。ところが、火災の発生していない
場合であっても、火災感知器から誤って発報信号が出力
される場合もある。従来の防災システムは、発報の解除
操作を防災受信機において行う構成となっているため、
この様な非火災の場合には、管理者が防災受信機におい
て、発報信号が誤報であることを指示する火災復旧操作
を行って、地区音響装置の鳴動を停止することが必要と
なる。
【0005】即ち、管理者は、防災受信機が発報信号を
検出すれば、発報信号を出力した火災感知器へ行って、
非火災であることを確認した後に、防災受信機へ戻って
火災復旧操作を行えば、地区音響装置における火災警報
の発報を停止させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、火災発生時に
火災感知器から発報信号が出力されている場合に、誤っ
て発報解除の操作を行えば、火災の拡大とそれに伴う被
害の拡大を招く。このため、非火災であることの判断に
は慎重を要し、この様な判断を行うには、実際に火災感
知器の設置場所に行って、火災が発生していないことを
確認することが不可欠である。
【0007】しかしながら、火災感知器の設置場所と防
災受信機の設置場所とが距離的に離れている場合も多
く、管理者が、発報信号を出力した火災感知器まで行
き、非火災であることを確認した後に、防災受信機へ戻
ってきて火災復旧操作を行うまでには相当の時間を要す
ることとなる。火災警報が発報された場合に、誤報であ
るにも関わらず、その解除操作が遅れたならば、火災警
報を聞いた人々をいたずらに混乱させることとなる。ま
た、この様な事態が頻発すれば、防災システム自体に対
する信頼性が低下して、実際の火災発生時に有効に機能
しなくなるおそれもある。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、非火災であることが確認された場合に直ちに発報
の解除を行うことができる防災システムを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明による防災システムは、火災感知器が感知器回線を介
して防災受信機に接続され、火災の発生時には、感知器
回線の回線電圧を発報レベルにまで低下させて、防災受
信機に対して火災信号を出力する防災システムであっ
て、上記感知器回線には、火災感知器とともに警報復旧
装置が接続され、この警報復旧装置が、火災の発報を停
止する際に操作する復旧スイッチと、この復旧スイッチ
の操作に基づいて、感知器回線を上記発報レベルよりも
更に低い復旧レベルにまで断続的に低下させて、防災受
信機に対して復旧信号を出力する復旧信号出力手段とを
備えて構成される。
【0010】請求項2に記載した本発明による防災シス
テムは、請求項1に記載の防災システムであって、上記
防災受信機が、感知器回線の回線電圧を監視し、復旧信
号を検出する復旧信号判別回路を備えて構成され、この
復旧信号判別回路が、感知器回線の電圧レベルを、発報
レベルよりも低く、復旧レベルよりも高い復旧検出レベ
ルと比較する電圧レベル比較手段と、予め定められた所
定時間内において、この比較結果の変動回数を計数する
変動計数手段と、上記計数手段の計数結果を、予め定め
られた所定の判別値と比較する計数値比較手段とを備え
て構成される。
【0011】請求項3に記載した本発明による防災シス
テムは、地区音響装置が地区音響回線を介して防災受信
機に接続され、火災の発生時には、防災受信機が回線電
圧を鳴動レベルとし、地区音響装置に対して鳴動信号を
出力する防災システムであって、上記地区音響回線に
は、地区音響装置とともに警報復旧装置が接続され、こ
の警報復旧装置が、火災の発報を停止する際に操作する
復旧スイッチと、この復旧スイッチの操作に基づいて、
地区音響回線を上記鳴動レベルより低い復旧レベルにま
で断続的に低下させて、復旧信号を出力する復旧信号出
力手段とを備えて構成される。
【0012】請求項4に記載した本発明による防災シス
テムは、請求項3に記載の防災システムであって、上記
防災受信機が、地区音響回線の回線電圧を監視し、復旧
信号を検出する復旧信号判別回路を備えて構成され、こ
の復旧判別回路が、地区音響回線の電圧レベルを、地区
音響レベルよりも低く、復旧レベルよりも高い復旧検出
レベルと比較する電圧レベル比較手段と、予め定められ
た所定時間内において、この比較結果の変動回数を計数
する変動計数手段と、上記計数手段の計数結果を、予め
定められた所定の判別値と比較する計数値比較手段とを
備えて構成される。
【0013】
【発明の実施の態様】請求項1及び2に記載した本発明
による防災システムの一構成例を図1に示す。この防災
システム10は、防災受信機2に接続された感知器回線
L1に火災感知器3と警報復旧装置4とが並列に接続さ
れ、さらに、感知器回線L1の終端には、終端抵抗5が
接続されて構成される。なお、この防災システム1は、
火災感知器3が防災受信機2に対し発報信号として一定
の電圧レベルを出力する、いわゆるP形防災システムと
呼ばれるものである。
【0014】火災感知器3は、煙、熱の発生等を検出し
て火災の発生を検知する感知器である。この火災感知器
3は、通常時はその内部インピーダンスが高く、火災感
知器3には電流が流れないが、火災を検知すると内部イ
ンピーダンスが低下し、感知器回線L1間の電位差によ
り火災感知器3内部に電流が流れる。警報復旧装置4
は、警報の復旧操作を行うと、断続的に内部インピーダ
ンスが低下する装置であり、復旧操作時以外はその内部
インピーダンスが高く、警報復旧装置4には電流が流れ
ないが、非火災であることを確認して、復旧操作を行え
ば、感知器回線L1間の電位差により、所定の時間間隔
で断続的に警報復旧装置4に電流が流れる。
【0015】防災受信機2は、電源回路20及び信号判
別回路21を備えて構成される。電源回路20が、感知
器回線L1に対して電源を供給する一方、信号判別回路
21が、感知器回線L1の回線電圧を監視することによ
り、感知器回線L1のインピーダンスの変化を検知して
種々の情報を受信する装置である。即ち、通常時には
は、終端抵抗5にのみ電流が流れており、この時の感知
器回線L1の回線電圧は待機レベルVtとなる。ところ
が、感知器回線L1に断線が発生すると、終端抵抗5に
電流が流れず回線電圧がVtよりも上昇することにな
る。また、火災感知器3が火災を検知すると、火災感知
器3に電流が流れて、回線電圧が低下して発報レベルV
hとなる。さらに、この時、警報復旧装置4において復
旧操作を行うと、警報復旧装置4に断続的に電流が流れ
て、回線電圧が所定の時間間隔で復旧レベルVf1まで
低下する。従って、防災受信機2は、感知器回線L1の
回線電圧を監視することにより、断線の有無、火災感知
器からの発報信号、警報復旧装置からの復旧信号を検知
することができる。
【0016】警報復旧装置4の一構成例を図2に示す。
この警報復旧装置4は、警報復旧スイッチ40とフリッ
カー回路41とにより構成される。この警報復旧装置4
は、火災感知器3の設置場所の近くに設置され、警報復
旧スイッチ40を押下するだけで、火災警報を解除する
ことができる装置である。警報復旧スイッチ40は、ス
イッチの押下によりその端子間が導通する押釦スイッチ
であり、警報復旧スイッチ40の導通により、フリッカ
ー回路41に感知器回線L1から電源が供給される。フ
リッカー回路41は、電源が供給されると、断続的に内
部インピーダンスが低下して、大きな電流を断続的に流
すことができる回路である。
【0017】このフリッカー回路41の一構成例を図3
に示す。この回路は、2つのトランジスタTr1、Tr
2、と抵抗R1〜R8とコンデンサC1、C2とにより
構成される非安定マルチバイブレータであり、トランジ
スタTr1、Tr2が交互にオン状態と、オフ状態とを
遷移し、各トランジスタのオン時間は、抵抗R1〜R6
の抵抗値とコンデンサC1、C2の容量とにより決定さ
れる一定時間である。
【0018】このフリッカー回路41を構成する抵抗R
7は、R8に比べて抵抗値が十分に小さくなっており、
トランジスタTr1がオン状態の時には、トランジスタ
Tr2がオン状態の場合に比べ、フリッカー回路41の
内部抵抗は小さくなる。従って、火災警報発報時に非火
災であることが確認された場合に、警報復旧スイッチ4
0を押下すれば、フリッカー回路41に感知器回線L1
からの電源が供給され、警報復旧装置4には、大きな電
流が流れる期間と小さな電流が流れる期間とが交互に現
れる。即ち、警報復旧信号として、電圧パルス信号が感
知器回線L1へ出力されることになる。
【0019】次に、防災受信機2の信号判別回路21の
一構成例を図4に示す。この判別回路21は、電圧レベ
ル比較手段210、211と、変動計数手段212と、
計数値比較手段213とを備えて構成される。電圧レベ
ル比較手段210、211は、感知器回線L1の電圧レ
ベルと所定の基準レベルとを比較してその比較結果を2
値データとして出力する回路であり、D/Aコンバータ
回路の一種である。なお、変動計数手段212及び計数
値比較手段213は、マイコンにより構成することがで
きる。
【0020】電圧レベル比較手段210は、発報検出レ
ベルVth1と回線電圧とを比較する回路である。発報
検出レベルVth1は、待機レベルVtよりも低く、発
報レベルVhよりも高い電圧レベルであるため、この比
較結果から、発報信号の有無を検知することができる。
従って、この比較結果が、発報信号の判定結果となる。
【0021】電圧レベル比較手段211は、復旧検出レ
ベルVth2と回線電圧とを比較する回路である。復旧
検出レベルVth2は、発報レベルVhよりも低く、復
旧レベルVf1よりも高い電圧レベルであるため、この
比較結果から、復旧信号の有無を検知することができ
る。変動計数手段212は、一定時間内における電圧レ
ベル比較回路211の出力信号の変化を計数する計数回
路であり、上記出力信号の立ち上がり又は立ち下がりの
一方、或は、双方を計数する。計数値比較手段213
は、変動計数手段212の計数結果を予め定められた所
定の数値と比較する回路であり、一定時間内に電圧レベ
ル比較回路211の出力する比較結果の変動がが所定回
数以上であれば、警報復旧信号であると判別する。
【0022】次に、この判別回路の基本動作の一例を図
5及び図6を用いて説明する。図5は、火災感知器3が
発報信号を出力している時に、警報復旧装置4の警報復
旧スイッチ40を押下した場合の主な信号波形の一例を
示したものである。図中の(a)は、火災感知器3を流
れる電流を示しており、図中の(b)は、フリッカー回
路41を流れる電流を示している。また、図中の(c)
は、この時の感知器回線L1の回線電圧を示した波形で
ある。
【0023】火災感知器3が発報信号を出力する際には
火災感知器3内に電流が流れて、回線電圧が発報レベル
Vhとなる。この状態において、警報復旧スイッチ40
が押下されると、フリッカー回路41のトランジスタT
r1がオン状態となる一定期間の間は、警報復旧装置4
に大きな電流が流れて、回線電圧がさらに復旧レベルV
f1まで低下し、フリッカー回路41のトランジスタT
r2がオン状態となる一定期間の間には、警報復旧装置
4には小さな電流しか流れず、回線電圧が発報レベルV
hまで戻る。
【0024】図中の(d)は、電圧レベル比較手段21
1の出力信号であり、回線電圧を復旧検出レベルVth
2と比較した結果を示している。この出力信号は、一定
時間の経過毎に大小関係が入れ替わる周期信号となる。
図中の(e)は、変動計数手段212の計数値の変化を
示したものであり、回線電圧が復旧レベルVf1から上
昇して復旧検出レベルVth2を越えた回数を表してい
る。
【0025】図中の(f)は、電圧レベル比較手段21
0の比較結果を示した波形図であり、発報信号の判定結
果である。図中の(g)は、計数値比較手段213の比
較結果を示した波形図である。計数値比較手段23は、
変動計数手段212の計数値を、数値「2」と比較し
て、2以上であれば復旧信号であると判定して、低レベ
ルの判定信号を出力する一方、計数値が2未満、即ち、
0又は1であれば、復旧信号でないと判定して、高レベ
ルの信号を出力する。
【0026】図6の600〜609は、復旧信号の判定
方法を説明するためのフローチャートである。電圧レベ
ル比較手段211の出力信号に基づいて、回線電圧が復
旧検出レベルVth2よりも低いレベルとなれば(60
0)、タイマ(不図示)を始動して、経過時間の計測を
開始する(601)。次に、回線電圧が上昇して基準電
レベルVth2よりも高いレベルとなったかを検査し
(602)、復旧検出レベルVth2よりも高いレベル
であれば、予め計数値がゼロとなっている変動計数手段
212の計数値に1を加算する(603)。そして、タ
イマの値に基づいて、経過時間が予め定められた所定の
時間を越えたかを検査する(604)。所定時間が経過
していなければ、再び回線電圧が復旧検出レベルVth
2より低レベルから復旧検出レベルVth2より高レベ
ルへ変化したかを検査する(602)。
【0027】所定時間が経過していれば、計数値比較手
段213において変動計数手段212の計数値が2以上
であるかを検査して(605)、2以上であれば復旧信
号であると判断して、火災警報を解除する(606)。
火災警報の解除は、警報出力を停止して、初期状態に戻
すためのリセット動作により行う。一方、変動計数手段
212の計数値が2以上でなければ、電圧レベル比較手
段210の出力に基づいて、回線電圧が発報検出レベル
Vth1よりも低いレベルであるのかを検査する(60
7)。
【0028】この結果、発報検出レベルVth1よりも
低いレベルであれば、発報信号のみであると判断して、
火災警報を継続する。一方、発報検出レベルVth1よ
りも高いレベルであれば、発報信号の出力が中断し、復
旧信号もないと判断されて、異常表示が行われる(60
9)。この様にして、火災警報の解除を防災受信機2以
外の警報復旧装置4において行うことができるので、警
報復旧装置4を火災感知器3の設置場所の近辺に設置し
ておけば、非火災であることが確認された場合に、直ち
に警報復旧操作を行うことができる。即ち、非火災の場
合に、迅速に火災警報を解除することができる。
【0029】また、警報復旧装置4が、発報信号とは電
圧レベルの異なる断続的な信号を復旧信号として出力す
るため、防災受信機2は、発報信号と復旧信号とを確実
に判別し、かつ、ノイズなどの影響により、復旧操作を
行っていないにもかかわらず、復旧信号を受信したと誤
って判断することを防止することができる。即ち、復旧
信号を発報信号と電圧レベルのみを異ならせた信号とし
た場合には、単発的なノイズが感知器回線L1に混入し
た場合に、ノイズによる一時的な電圧レベルの低下を防
災受信機2が復旧信号と判断してしまう可能性がある。
実際に火災が発生した場合に火災警報が誤って解除され
ると、火災が拡大し、また、避難が遅れて、火災による
被害が拡大することになる。このため、復旧信号を断続
的な信号とし、復旧レベルVf1が複数回検出された場
合にのみ、火災警報を解除すれば、この様な誤動作を防
止することができる。
【0030】請求項3及び4に記載した本発明による防
災システムの一構成例を図7に示す。この防災システム
11は、防災受信機2に接続された地区音響回線L2に
地区音響装置6と警報復旧装置4とが並列に接続されて
構成される。地区音響装置6は、火災警報を発するため
のベルを備え、防災受信機からの鳴動信号に基づいて、
上記ベルを鳴動させて、火災の発生を報知する装置であ
る。警報復旧装置4は、警報の復旧操作を行うと、断続
的に内部インピーダンスを低下させる装置であり、図1
〜図3に示した警報復旧装置と同様の装置である。
【0031】防災受信機2は、鳴動信号出力回路22及
び復旧信号判別回路23を備えて構成される。鳴動信号
出力回路20は、火災感知器からの発報信号等に基づい
て、火災の発生時に地区音響回線L2に対して鳴動信号
を出力する回路である。鳴動信号の出力は、一定の鳴動
レベルVmとなるように地区音響回線L2に電源を供給
することにより行われる。
【0032】一方、復旧信号判別回路23は、地区音響
回線L2の回線電圧を監視することにより、地区音響回
線L2のインピーダンスの変化を検知して警報復旧装置
4からの復旧信号を判別するための装置である。即ち、
鳴動信号の出力時に、警報復旧装置4の内部インピーダ
ンスが断続的に低下して、回線電圧が断続的に低下する
のを検出することにより警報復旧装置からの復旧信号を
判別する。
【0033】次に、防災受信機2の復旧信号判別回路2
3の一構成例を図8に示す。この判別回路23は、電圧
レベル比較手段230と、変動計数手段231と、計数
値比較手段232とを備えて構成される。電圧レベル比
較手段230は、地区音響回線L2の電圧と復旧検出レ
ベルVth3とを比較してその比較結果を2値データと
して出力する回路であり、D/Aコンバータ回路の一種
である。この復旧検出レベルVth3は、鳴動レベルV
mよりも低く、復旧レベルVf2よりも高い電圧レベル
であるため、この比較結果から、復旧信号の有無を検知
することができる。
【0034】変動計数手段231は、一定時間内におけ
る電圧レベル比較回路230の出力信号の変化を計数す
る計数回路であり、上記出力信号の立ち上がり又は立ち
下がりの一方、或は、双方を計数する。計数値比較手段
232は、変動計数手段231の計数結果を予め定めら
れた所定の判別値と比較する回路であり、一定時間内に
電圧レベル比較回路230の出力する比較結果の変動が
所定回数以上であれば、警報復旧信号であると判別す
る。なお、変動計数手段231及び計数値比較手段23
2は、マイコンにより構成することができる。
【0035】次に、この判別回路の基本動作の一例を図
9及び図10を用いて説明する。図9は、防災受信機2
の鳴動信号出力回路22が鳴動信号をを出力している時
に、警報復旧装置4の警報復旧スイッチ40を押下した
場合の主な信号波形の一例を示したものである。図中の
(a)は、警報復旧装置4のフリッカー回路41を流れ
る電流を示している。また、図中の(b)は、この時の
感知器回線L1の回線電圧を示した波形である。
【0036】地区音響装置6が火災警報を発報している
場合には防災受信機2が地区音響回線L2に電源を供給
して、回線電圧が鳴動レベルVmとなる。この状態にお
いて、警報復旧スイッチ40が押下されると、フリッカ
ー回路41のトランジスタTr1がオン状態となる一定
期間の間は、警報復旧装置4に大きな電流が流れて、回
線電圧が復旧レベルVf2にまで低下し、フリッカー回
路41のトランジスタTr2がオン状態となる一定期間
の間には、警報復旧装置4には小さな電流しか流れず、
回線電圧が鳴動レベルVmに戻る。
【0037】図中の(c)は、電圧レベル比較手段23
1の出力信号であり、回線電圧を復旧検出レベルVth
3と比較した結果を示している。この出力信号は、一定
時間の経過毎に大小関係が入れ替わる周期信号となる。
図中の(d)は、変動計数手段232の計数値の変化を
示したものであり、回線電圧が上昇して復旧検出レベル
Vth3を越えた回数を表している。
【0038】図中の(e)は、計数値比較手段232の
比較結果を示した波形図である。計数値比較手段232
は、変動計数手段231の計数値を、数値「2」と比較
して、2以上であれば復旧信号であると判定して、低レ
ベルの判定信号を出力する一方、計数値が2未満、即
ち、0又は1であれば、復旧信号でないと判定して、高
レベルの信号を出力する。
【0039】図10は、復旧信号の判定方法を説明する
ためのフローチャートである。電圧レベル比較手段23
0の出力信号に基づいて、回線電圧が復旧検出レベルV
th3よりも低いレベルであれば(1000)、タイマ
(不図示)を始動して、経過時間の計測を開始する(1
001)。次に、回線電圧が上昇して基準電レベルVt
h3よりも高いレベルとなったかを検査し(100
2)、復旧検出レベルVth3よりも高いレベルであれ
ば、予め計数値がゼロとなっている変動計数値に1を加
算する(1003)。そして、タイマの値に基づいて、
経過時間が予め定められた所定の時間を越えたかを検査
する(1004)。所定時間が経過していなければ、再
び回線電圧が復旧検出レベルVth3より低レベルから
復旧検出レベルVth3より高レベルへ変化したかを検
査する(1002)。
【0040】所定時間が経過していれば、計数値比較手
段232において変動計数値が2以上であるかを検査し
て(1005)、2以上であれば復旧信号であると判断
して、警報を解除する(1006)。発報動作の解除
は、火災警報の出力を停止して、初期状態に戻すための
リセット動作により行う。一方、変動計数値が2以上で
なければ、復旧信号でないと判断して、火災警報の発報
動作を継続する(1007)。
【0041】この様にして、火災警報の解除を防災受信
機2以外の警報復旧装置4において行うことができるの
で、警報復旧装置4を適切な場所に設置しておけば、非
火災であることが確認された場合に、直ちに復旧操作を
行うことができる。即ち、非火災の場合に、迅速に火災
警報を解除することができる。また、警報復旧装置4
が、断続的な信号を復旧信号として出力するため、防災
受信機2は、復旧信号とを確実に検出し、かつ、ノイズ
などの影響により、復旧操作を行っていないにもかかわ
らず、復旧信号を受信したと誤って判断することを防止
することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明による防災シ
ステムは、火災警報の発報時に非火災であることが確認
されたならば、警報復旧装置の復旧スイッチを操作する
ことにより、断続的に感知器回線の回線電圧を低下させ
て、警報復旧装置から防災受信機に対し復旧信号を送出
することができる。
【0043】従って、火災感知器の設置場所の近くであ
って、復旧スイッチの操作が容易な場所に、この警報復
旧装置を設置することにより、非火災の確認後、防災受
信機の設置場所まで戻らなくても、直ちに防災受信機に
対して復旧処理を指示することができる。請求項2に記
載した本発明による防災システムは、電圧レベル比較手
段が、感知器回線の回線電圧を復旧検出レベルと比較
し、変動計数手段が所定時間内における上記比較結果の
変動回数を計数し、計数値比較手段において計数結果を
所定の判別値と比較した場合に、計数値がこの判別値以
上であれば、復旧信号であると判断する。
【0044】従って、警報復旧装置から復旧信号が送出
された場合には、防災受信機が自動的にこれを検出し
て、火災警報を解除することができる。また、変動回数
を計数して判別しているために、単発的なノイズが感知
器回線に混入したような場合に、回線電圧が低下して復
旧信号と誤判断することを防止することができ、復旧信
号が警報復旧装置から送出された場合にのみ、火災警報
を解除する。
【0045】請求項3に記載した本発明による防災シス
テムは、火災警報の発報時に非火災であることが確認さ
れたならば、警報復旧装置の復旧スイッチを操作するこ
とにより、断続的に地区音響回線の回線電圧を低下させ
て、警報復旧装置から防災受信機に対し復旧信号を送出
することができる。従って、警報復旧装置を適切な場所
に設置することができ、非火災の確認後、防災受信機の
設置場所まで戻らなくても、直ちに防災受信機に対して
復旧処理を指示することができる。
【0046】請求項4に記載した本発明による防災シス
テムは、電圧レベル比較手段が、地区音響回線の回線電
圧を復旧検出レベルと比較し、変動計数手段が所定時間
内における上記比較結果の変動回数を計数し、計数値比
較手段において計数結果を所定の判別値と比較した場合
に、計数値がこの判別値以上であれば、復旧信号である
と判断する。
【0047】従って、警報復旧装置から復旧信号が送出
された場合には、防災受信機が自動的にこれを検出し
て、火災警報を解除することができる。また、変動回数
を計数して判別しているために、単発的なノイズが感知
器回線に混入したような場合に、回線電圧が低下して復
旧信号と誤判断することを防止することができ、復旧信
号が警報復旧装置から送出された場合にのみ、火災警報
を解除する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2に記載した本発明による
防犯システムの一構成例を示した図である。
【図2】図1に示した警報復旧装置の一構成例を示した
図である。
【図3】図2に示したフリッカー回路の一例を示した図
である。
【図4】図1に示した信号判別回路の一構成例を示した
図である。
【図5】警報復旧スイッチを押下した場合の主な信号波
形の一例を示した図である。
【図6】復旧信号の判定方法を説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】請求項3及び請求項42に記載した本発明によ
る防犯システムの一構成例を示した図である。
【図8】図7に示した復旧信号判別回路の一構成例を示
した図である。
【図9】警報復旧スイッチを押下した場合の主な信号波
形の一例を示した図である。
【図10】復旧信号の判定方法を説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
10、11・・・防災システム 2 ・・・防災受信機 21、23・・・復旧信号判別回路 21、23・・・復旧信号判別回路 3 ・・・火災感知器 4 ・・・警報復旧装置 40・・・復旧スイッチ 41・・・復旧信号出力手段 6 ・・・地区音響装置 L1・・・感知器回線 L2・・・地区音響回線 Vh・・・発報レベル Vf1、Vf2・・・復旧レベル Vm・・・鳴動レベル Vth2、Vth3・・・復旧信号検出レベル 211、230・・・電圧レベル比較手段 212、231・・・変動計数手段 213、232・・・計数値比較手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災感知器が感知器回線を介して防災受信
    機に接続され、火災の発生時には、感知器回線の回線電
    圧を発報レベルにまで低下させて、防災受信機に対して
    火災信号を出力する防災システムにおいて、 上記感知器回線には、火災感知器とともに警報復旧装置
    が接続され、 この警報復旧装置が、火災の発報を停止する際に操作す
    る復旧スイッチと、この復旧スイッチの操作に基づい
    て、感知器回線を上記発報レベルよりも更に低い復旧レ
    ベルにまで断続的に低下させて、防災受信機に対して復
    旧信号を出力する復旧信号出力手段とを備えて構成され
    ることを特徴とする防災システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の防災システムにおいて、 上記防災受信機が、感知器回線の回線電圧を監視し、復
    旧信号を検出する復旧信号判別回路を備えて構成され、 この復旧信号判別回路が、感知器回線の電圧レベルを、
    発報レベルよりも低く、復旧レベルよりも高い復旧検出
    レベルと比較する電圧レベル比較手段と、 予め定められた所定時間内において、この比較結果の変
    動回数を計数する変動計数手段と、 上記計数手段の計数結果を、予め定められた所定の判別
    値と比較する計数値比較手段とを備えて構成されること
    を特徴とする防災システム。
  3. 【請求項3】地区音響装置が地区音響回線を介して防災
    受信機に接続され、火災の発生時には、防災受信機が回
    線電圧を鳴動レベルとし、地区音響装置に対して鳴動信
    号を出力する防災システムにおいて、 上記地区音響回線には、地区音響装置とともに警報復旧
    装置が接続され、 この警報復旧装置が、火災の発報を停止する際に操作す
    る復旧スイッチと、この復旧スイッチの操作に基づい
    て、地区音響回線を上記鳴動レベルより低い復旧レベル
    にまで断続的に低下させて、復旧信号を出力する復旧信
    号出力手段とを備えて構成されることを特徴とする防災
    システム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の防災システムにおいて、 上記防災受信機が、地区音響回線の回線電圧を監視し、
    復旧信号を検出する復旧信号判別回路を備えて構成さ
    れ、 この復旧判別回路が、地区音響回線の電圧レベルを、地
    区音響レベルよりも低く、復旧レベルよりも高い復旧検
    出レベルと比較する電圧レベル比較手段と、 予め定められた所定時間内において、この比較結果の変
    動回数を計数する変動計数手段と、 上記計数手段の計数結果を、予め定められた所定の判別
    値と比較する計数値比較手段とを備えて構成されること
    を特徴とする防災システム。
JP31669595A 1995-12-05 1995-12-05 防災システム Withdrawn JPH09161168A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31669595A JPH09161168A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 防災システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31669595A JPH09161168A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 防災システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09161168A true JPH09161168A (ja) 1997-06-20

Family

ID=18079879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31669595A Withdrawn JPH09161168A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 防災システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09161168A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108133578A (zh) * 2017-12-25 2018-06-08 中国科学院、水利部成都山地灾害与环境研究所 山洪灾害险情动态预警方法、精细化分级监测预警方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108133578A (zh) * 2017-12-25 2018-06-08 中国科学院、水利部成都山地灾害与环境研究所 山洪灾害险情动态预警方法、精细化分级监测预警方法
CN108133578B (zh) * 2017-12-25 2019-10-01 中国科学院、水利部成都山地灾害与环境研究所 山洪灾害险情动态预警方法、精细化分级监测预警方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4694282A (en) Security monitoring system
US8847773B2 (en) Combination CO/smoke detector with reverse compatible initiating circuit
JPH0518159B2 (ja)
US6040769A (en) Detecting device and an alarm system
JP4004044B2 (ja) 警報器、監視制御方法及びプログラム
CA2437531C (en) Apparatus and method for providing alarm synchronization among multiple alarm devices
JP3405031B2 (ja) 防災システム
KR101214299B1 (ko) 오경보 여부를 확인할 수 있는 r형 화재 경보 수신기 시스템 및 오경보 판정 방법
JPH09161168A (ja) 防災システム
JPS6017157B2 (ja) 選択作動可能な火災感知器
JP2002024953A (ja) ライン断線および火災発生監視装置、これを有する火災警報装置ならびにライン断線および火災発生監視方法
JP3877208B2 (ja) 火災報知設備
JPH0375917B2 (ja)
JP4740547B2 (ja) 火災報知システム
JPH0452900A (ja) 火災報知設備用機器
JPH1011686A (ja) 異常検知装置
JPS62229394A (ja) 異常警報装置
JPH1097693A (ja) 異常通報装置
JP2000207660A (ja) ガス警報器
JPS6347990Y2 (ja)
JP4789235B2 (ja) 火災感知器
JP2002074557A (ja) 警備システムにおけるセンサー回路点検方法
GB2341964A (en) Alarm device and monitoring system
JPH113479A (ja) 監視制御システム
JPS61282998A (ja) ホ−ムモニタシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030304