JPH113479A - 監視制御システム - Google Patents

監視制御システム

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JPH113479A
JPH113479A JP16809397A JP16809397A JPH113479A JP H113479 A JPH113479 A JP H113479A JP 16809397 A JP16809397 A JP 16809397A JP 16809397 A JP16809397 A JP 16809397A JP H113479 A JPH113479 A JP H113479A
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predetermined signal
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JP16809397A
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English (en)
Inventor
Fumio Kanetani
文夫 金谷
Hiroshi Morita
広 森田
Shinichi Saito
真一 斎藤
Masahiko Nobukuni
昌彦 信国
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Nittan Co Ltd
Original Assignee
Nittan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地区音響装置の鳴動停止状態の解除を、信頼
性良くかつ迅速に行なう。 【解決手段】 受信機100には、感知器または発信機
から所定信号が入力されるときに、地区音響装置を駆動
して鳴動させる鳴動駆動手段1と、地区音響装置の鳴動
の停止を行なう鳴動停止手段2と、地区音響装置の鳴動
停止状態を解除する停止解除手段3と、感知器から所定
信号の入力があるときに、この時点から所定時間を計時
する計時手段4とが設けられており、停止解除手段3
は、感知器から所定信号の入力がありこの時点から所定
時間が計時手段4によって計時されたときには、地区音
響装置の鳴動停止状態を解除するようになっており、ま
た、発信機から所定信号の入力があった場合には、計時
手段4によって所定時間が計時される前であっても、地
区音響装置の鳴動停止状態を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地区音響装置の鳴
動を制御する機能を備えた監視制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、火災警報設備には、各監視区域
(各地区)に設置されて、煙や温度等により火災を感知す
るとともに、火災を感知した際に火災信号を出力する感
知器と、同じく各監視区域に設置されて、ボタンを押す
等の手動操作により火災信号を出力する発信機と、火災
警報設備を管理する場所に設置されて、上記感知器や発
信機からの火災信号を受信し、監視区域に警報を発する
ベルやブザー等の地区音響装置やその他の火災に対応す
る設備・機器を作動させるための作動信号を出力する受
信機とが設けられている。
【0003】ここで、受信機には、地区音響装置の鳴動
を停止するための地区音響停止スイッチが設けられ、受
信機において、この地区音響停止スイッチが操作される
ことにより、各監視区域の地区音響装置の鳴動が停止
し、誤報や保守点検作業等に対処できるようになってい
る。
【0004】しかしながら、この地区音響停止スイッチ
には、一般に機械的なロック式スイッチが使用されるの
で、例えば、作業者等が保守点検時等にこれを操作して
オン状態にしたまま戻し忘れると、その後、感知器や発
信機から火災信号の入力があっても、地区音響装置を鳴
動させることができず、火災警報時にあるにもかかわら
ず地区音響装置が鳴動しないという事態が発生する恐れ
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、本願の発明
者等は、地区音響停止スイッチが操作され、これがオン
状態のままであっても(地区音響装置が鳴動停止状態で
あっても)、感知器や発信機から火災信号の入力があっ
た場合には、この時点から所定時間をタイマで計時し、
所定時間が経過したときに地区音響装置の鳴動停止状態
を解除する技術を案出した。
【0006】しかしながら、本来、発信機からの火災信
号は人が操作することによって出力されるものであるた
め、発信機から火災信号が出力されるときには、火災で
ある可能性が非常に高く、早急に地区音響装置の鳴動停
止状態を解除するのが良いが、上述の技術では、感知器
から火災信号が出力される場合と発信機から火災信号が
出力される場合とを区別せずに、地区音響装置の鳴動停
止状態の解除処理を行なっており、発信機が操作されて
も、所定時間が経過するまでは地区音響装置の鳴動は停
止したままの状態となる。従って、地区音響装置の鳴動
が所定時間分、遅延してしまい、火災警報が遅れること
がある。
【0007】本発明は、地区音響装置の鳴動停止状態の
解除処理を、感知器から所定信号(例えば火災信号)が出
力される場合と発信機から所定信号(例えば火災信号)が
出力される場合とで区別して行ない、地区音響装置の鳴
動停止状態の解除を、信頼性良くかつ迅速に行なうこと
の可能な監視制御システムを提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、所定の事象を感知すると所
定信号を出力する感知器と、所定の操作がなされるとき
に所定信号を出力する発信機と、地区音響装置と、感知
器または発信機からの所定信号の入力に基づいて地区音
響装置の制御を行なう機能を備えた受信機とを有し、前
記受信機には、感知器または発信機から所定信号が入力
されるときに、地区音響装置を駆動して鳴動させる鳴動
駆動手段と、地区音響装置の鳴動の停止を行なう鳴動停
止手段と、地区音響装置の鳴動停止状態を解除する停止
解除手段と、感知器から所定信号の入力があるときに、
この時点から所定時間を計時する計時手段とが設けられ
ており、前記停止解除手段は、感知器から所定信号の入
力がありこの時点から所定時間が計時手段によって計時
されたときには、地区音響装置の鳴動停止状態を解除す
るようになっており、また、発信機から所定信号の入力
があった場合には、計時手段によって所定時間が計時さ
れる前であっても、地区音響装置の鳴動停止状態を解除
することを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、所定の事象
を感知すると所定信号を出力する感知器と、所定の操作
がなされるときに所定信号を出力する発信機と、地区音
響装置と、感知器または発信機からの所定信号の入力に
基づいて地区音響装置の制御を行なう機能を備えた受信
機とを有し、前記受信機には、感知器または発信機から
所定信号が入力されるときに、地区音響装置を駆動して
鳴動させる鳴動駆動手段と、地区音響装置の鳴動の停止
を行なう鳴動停止手段と、地区音響装置の鳴動停止状態
を解除する停止解除手段と、ある1つの感知器から所定
信号の入力があるときに、この時点から所定信号を出力
する感知器の個数を計数する計数手段とが設けられてお
り、前記停止解除手段は、ある1つの感知器から所定信
号の入力があり前記計数手段によって計数される感知器
の個数が所定個数以上となったときに、地区音響装置の
鳴動停止状態を解除するようになっており、また、発信
機から所定信号の入力があった場合には、計数手段によ
って計数される感知器の個数が所定個数となる前であっ
ても、地区音響装置の鳴動停止状態を解除することを特
徴としている。
【0010】また、請求項3記載の発明は、所定の事象
を感知すると所定信号を出力する感知器と、所定の操作
がなされるときに所定信号を出力する発信機と、地区音
響装置と、感知器または発信機からの所定信号の入力に
基づいて地区音響装置の制御を行なう機能を備えた受信
機とを有し、受信機には、感知器または発信機から所定
信号が入力されるときに、地区音響装置を駆動して鳴動
させる鳴動駆動手段と、地区音響装置の鳴動の停止を行
なう鳴動停止手段と、地区音響装置の鳴動停止状態を解
除する停止解除手段と、感知器から所定信号の入力があ
るときに、この時点から所定時間を計時する計時手段
と、ある1つの感知器から所定信号の入力があるとき
に、この時点から所定信号を出力する感知器の個数を計
数する計数手段とが設けられており、停止解除手段は、
感知器から所定信号の入力がありこの時点から所定時間
が計時手段によって計時されたときに、あるいは、ある
1つの感知器から所定信号の入力があり計数手段によっ
て計数される感知器の個数が所定個数以上となったとき
に、地区音響装置の鳴動停止状態を解除するようになっ
ており、また、発信機から所定信号の入力があった場合
には、計時手段によって所定時間が計時される前であっ
ても、また、計数手段によって計数される感知器の個数
が所定個数となる前であっても、地区音響装置の鳴動停
止状態を解除することを特徴としている。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれか一項に記載の監視制御システムに
おいて、受信機には、さらに、鳴動停止手段の状態を表
示する表示手段が設けられていることを特徴としてい
る。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の監視制御システムにおいて、表示手段は、地区音響
装置の鳴動停止状態時に、感知器から所定信号の入力が
あった場合には、表示状態を変える(例えば、表示画面
を点灯状態から点滅状態に変える)ようになっているこ
とを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る監視制御システ
ムの構成例を示す図である。図1の例では、監視制御シ
ステムは、監視区域(地区)Aaに設置され、所定の事象
(例えば、火災)を感知すると所定信号(例えば、火災信
号)を出力する感知器Da1〜Danと、監視区域Aa
に設置され、所定の操作がなされるときに所定信号(例
えば、火災信号)を出力する発信機Paと、監視区域A
aに設置されている地区音響装置Baと、監視区域(地
区)Abに設置され、所定の事象(例えば、火災)を感知
すると所定信号(例えば、火災信号)を出力する感知器D
b1〜Dbmと、監視区域Abに設置され、所定の操作
がなされるときに所定信号(例えば、火災信号)を出力す
る発信機Pbと、監視区域Abに設置されている地区音
響装置Bbと、各監視区域Aa,Abの感知器Da1〜
Dan,発信機Pa,感知器Db1〜Dbm,発信機P
bからの所定信号(例えば、火災信号)の入力に基づい
て、地区音響装置Ba,Bbの制御を行なう機能を備え
た受信機100とを有している。
【0014】ここで、受信機100には、監視区域Aa
に設置されている感知器Da1〜Danまたは発信機P
aから所定信号が入力されるときに、少なくとも監視区
域Aaに設置されている地区音響装置Baを駆動して鳴
動させ、また、監視区域Abに設置されている感知器D
b1〜Dbmまたは発信機Pbから所定信号が入力され
るときに、少なくとも監視区域Abに設置されている地
区音響装置Bbを駆動して鳴動させる鳴動駆動手段1
と、地区音響装置Ba,Bbの鳴動の停止を行なう鳴動
停止手段2と、地区音響装置Ba,Bbの鳴動停止状態
を解除する停止解除手段3と、感知器Da1〜Dan,
Db1〜Dbmのいずれかから所定信号の入力があると
きに、この時点から所定時間を計時する計時手段4とが
設けられており、停止解除手段3は、感知器Da1〜D
an,Db1〜Dbmのいずれかから所定信号の入力が
あり、この時点から所定時間が計時手段4によって計時
されたときには、地区音響装置Ba,Bbの鳴動停止状
態を解除するようになっており、また、発信機Pa,P
bのいずれかから所定信号の入力があった場合には、計
時手段4によって所定時間が計時される前であっても、
地区音響装置Ba,Bbの鳴動停止状態を解除するよう
になっている。
【0015】なお、鳴動停止手段2は、オペレータの操
作指示(例えば、後述のように地区音響停止スイッチの
操作)によって駆動されるようになっている。
【0016】また、停止解除手段3は、上記構成では、
計時手段4の計時によって、あるいは、発信機からの所
定信号の入力によって、自動的に鳴動停止状態を解除す
るようになっているが、もちろん、手動によって鳴動停
止状態を解除する機能を備えていても良い。例えば、停
止解除手段3は、例えば、地区音響停止スイッチが再度
操作されるときに(2回目の操作によって)、地区音響装
置Ba,Bbの鳴動停止状態を解除するように構成され
ていても良い。
【0017】このような構成の監視制御システムでは、
例えば、監視区域Aaに設置されている感知器Da1〜
Dan,発信機Paのいずれかが発報し、感知器Da1
〜Dan,発信機Paのいずれかからの所定信号の入力
が受信機100において検出されると、受信機100の
鳴動駆動手段1は、地区音響装置Baに作動信号を出力
して監視区域Aaの地区音響装置Baを鳴動させる。さ
らに、地区音響装置Baに作動信号を出力して監視区域
Aaの地区音響装置Baを鳴動させた後、例えば、地区
音響装置Bbに作動信号を出力して監視区域Abの地区
音響装置Bbを鳴動させるような制御を行なうことも可
能である。
【0018】一方、受信機100において鳴動停止手段
2が駆動されると、鳴動停止手段2は、例えば全ての監
視区域Aa,Abの地区音響装置Ba,Bbを鳴動停止
状態にする。このように、受信機100の鳴動停止手段
2によって監視区域Aa,Abの地区音響装置Ba,B
bが鳴動停止状態にある場合において、監視区域Aa,
Abの感知器Da1〜Dan,Db1〜Dbmのいずれ
かが発報し(例えば感知器Db1が発報し)、発報した感
知器Db1から所定信号が受信機100に入力される
と、受信機100では、計時手段4が起動され、計時手
段4は、この時点から所定時間を計時する。そして、計
時手段4によって所定時間が計時されたときには、停止
解除手段3は、例えば全ての地区音響装置Ba,Bbの
鳴動停止状態を解除する(全ての地区音響装置Ba,B
bを鳴動可能状態に復帰させる)。
【0019】これにより、例えば、作業者等が保守点検
時等に鳴動停止手段2(例えば地区音響停止スイッチ)を
操作して、鳴動停止状態にしたまま戻し忘れた場合でも
(例えば地区音響停止スイッチの再度の(2回目の)操作
を忘れて、停止解除をし忘れた場合でも)、いずれかの
感知器から所定信号が入力して、この時点から所定時間
が経過したときには、地区音響装置Ba,Bbの鳴動停
止状態を解除する(地区音響装置Ba,Bbを鳴動可能
状態に復帰させる)ことができ、火災警報時にあるにも
かかわらず地区音響装置が鳴動しないという事態が発生
するのを防止できる。
【0020】さらに、上記の監視制御システムでは、計
時手段4によって所定時間が計時されている場合であっ
ても、発信機Pa,Pbのいずれかから所定信号の入力
があったときには、計時手段4によって計時される所定
時間が経過する前であっても、直ちに、地区音響装置B
a,Bbの鳴動停止状態を解除することができる。
【0021】このように、本発明の監視制御システムで
は、発信機Pa,Pbのいずれかから所定信号の入力が
あるときには、早急に地区音響装置Ba,Bbの鳴動停
止状態を解除することができる。すなわち、発信機が操
作されても、所定時間が経過するまでは地区音響装置の
鳴動は停止したままの状態となるという事態(地区音響
装置の鳴動が所定時間分、遅延してしまうという事態)
が生ずるのを回避し、地区音響装置Ba,Bbの鳴動停
止状態の解除を、信頼性良くかつ迅速に行なうことがで
き、火災警報を迅速に行なうことができる。
【0022】図2は図1の監視制御システムの具体的な
構成例を示す図であり、図2の例では、監視区域Aa,
Abの感知器Da1〜Dan,発信機Pa,感知器Db
1〜Dbm,発信機Pbは、受信機100に1本の伝送
路51を介して接続されている。また、監視区域Aa,
Abの地区音響装置Ba,Bbは、受信機100に1本
の伝送路52を介して接続されている。
【0023】すなわち、図2の例では、感知器Da1〜
Dan,発信機Pa,感知器Db1〜Dbm,発信機P
b、および、地区音響装置Ba,Bbには、各々、固有
アドレスを設定可能なアナログ型端末が用いられ、この
場合、受信機100は、感知器Da1〜Dan,発信機
Pa,感知器Db1〜Dbm,発信機Pbを、伝送路5
1を介して、それぞれの固有アドレスによって個別に呼
出し(アドレスポーリングによって呼出し)、感知器Da
1〜Dan,発信機Pa,感知器Db1〜Dbm,発信
機Pbの各々から信号を得るように構成されている。ま
た、受信機100は、地区音響装置Ba,Bbを、伝送
路52を介して、それぞれの固有アドレスによって個別
に呼出し(アドレスポーリングによって呼出し)、作動信
号によって個別に駆動するように構成されている。換言
すれば、図2の例では、受信機100は、所謂、R型受
信機として構成されている。
【0024】また、図2の監視制御システムが火災警報
設備として構成されている場合、感知器Da1〜Da
n,Db1〜Dbmには、例えば火災時に生ずる煙や熱
等を検知する火災感知器などが用いられる。
【0025】なお、図2の例では、感知器Da1〜Da
n,Db1〜Dbmには、アナログ型の感知器(例え
ば、アナログ型の煙感知器など)が用いられることか
ら、感知器Da1〜Dan,Db1〜Dbmは、一般的
に、受信機100からそれぞれアドレスポーリングされ
るときに、煙濃度などの情報を出力するようになってお
り、受信機100においてこの情報のレベルが所定の閾
値レベル(例えば火災報レベル)を越えたときに、受信機
100は、これに感知器Da1〜Dan,Db1〜Db
mから所定信号(例えば火災信号)の入力があると判断す
るようになっている。
【0026】すなわち、例えば感知器Da1をアドレス
ポーリングしたとき、感知器Da1から所定の閾値レベ
ルを越える情報が出力される場合に、受信機100で
は、感知器Da1から所定信号(例えば火災信号)の入力
があると判断するようになっている。
【0027】また、発信機Pa,Pbには、例えば、透
明なカバーを破ってボタンを押下する等の手動操作によ
り所定信号として火災信号を出力するいわゆる火災報知
機などが用いられる。
【0028】また、地区音響装置Ba,Bbは、例え
ば、ベルやブザー等の火災を報知するための鳴動装置で
あって、受信機100からの作動信号の入力によって鳴
動し、監視区域Aa,Abに居合わせた人々に火災の発
生を知らせる機能のものが用いられる。
【0029】また、図2の監視制御システムにおいて、
受信機100は、マイクロプロセッサ等の中央処理装置
(CPU)21と、処理プログラム,データ等が記憶され
るROM22と、ワークエリア等として使用されるRA
M23と、操作・表示部24と、タイマ25と、伝送路
51に接続されている感知器Da1〜Dan,発信機P
a,感知器Db1〜Dbm,発信機Pbとの間での信号
の伝送を制御する第1の伝送制御部26と、伝送路52
に接続されている地区音響装置Ba,Bbとの間での信
号の伝送を制御する第2の伝送制御部27とにより構成
されている。
【0030】図3は受信機100の操作・表示部24の
一例を示す図である。図3の例では、操作・表示部24
には、感知器Da1〜Dan,発信機Pa,感知器Db
1〜Dbm,発信機Pbからの信号に基づいて監視区域
(地区)の地区番号(棟,階,回線)を表示する7セグメン
トLED等による地区表示部41と、画面表示機能と操
作入力機能とを備えたタッチパネル形式の液晶表示部4
2と、種々の操作スイッチ,LED等の表示灯からなる
主操作表示部43と、警報音等を発する主音響装置44
と、プリンタ部45とが設けられている。
【0031】図4は液晶表示部42に表示されるLCD
画面の表示例を示す図であり、図4の例では、LCD画
面には、通常は各種の操作スイッチが表示され、また、
火災警報時には、地区表示よりもさらに詳細な内容の文
字表示が行なわれるようになっている。ここで、LCD
画面に表示される各種の操作スイッチとしては、例え
ば、「地区音響停止スイッチ」などが表示され、また、
図4の例では、LCD画面はタッチパネル形式のものと
なっており、LCD画面部の所定位置をポイントするこ
とで、この位置に対応した情報を入力可能となってい
る。
【0032】具体的に、地区音響停止スイッチは、全て
の地区音響装置Ba,Bbの状態を手動操作によって鳴
動停止状態にするためのスイッチとして設けられてい
る。この場合、オペレータは、LCD画面に表示されて
いる「地区音響停止スイッチ」の箇所をタッチすること
で、地区音響装置Ba,Bbを鳴動停止状態にすること
ができる。
【0033】なお、図4の例では、地区音響停止スイッ
チなどは、LCD画面におけるタッチパネルのスイッチ
機構(ノンロック式のスイッチ機構)として実現されてい
るが、地区音響停止スイッチなどには、任意のスイッチ
を用いることができる。例えば、機械的なスイッチ機構
を用いることもできる。
【0034】具体的に、地区音響停止スイッチなどに機
械的なスイッチを使用するとき、これがノンロック式の
ものである場合には、スイッチを操作したときの信号
で、状態を容易に変えることができる。また、ロック式
スイッチを使用する場合でも、スイッチ自体に電気信号
により状態を変える機能が備わっているものであれば、
これを地区音響停止スイッチなどに使用することが可能
である。
【0035】ここで、地区音響停止スイッチがノンロッ
ク式のスイッチ機構(例えばタッチパネル形式のLCD
画面)である場合には、地区音響停止スイッチがオンと
なるとき、実際には、これがオンとなったときに設定さ
れる鳴動停止状態は、例えば、RAM23などのメモリ
に保持され(地区音響停止スイッチはオンとなった後す
ぐにオフとなり)、従って、停止解除手段3は、実際に
は、スイッチ自体をオフにするのではなく、RAM23
などのメモリに保持されている鳴動停止状態を解除して
これを鳴動可能状態にする。
【0036】また、図3,図4の例において、例えば、
液晶表示部42のLCD画面および/または主操作表示
部43の表示灯(例えばLED)には、鳴動停止手段2の
状態を表示させることができる。
【0037】この場合に、地区音響停止スイッチがノン
ロック式のものであるときには、液晶表示部42のLC
D画面および/または主操作表示部43の表示灯(例え
ばLED)には、地区音響停止スイッチの状態が表示さ
れるのではなく、正確には、例えば、RAM23などの
メモリに保持されている鳴動停止状態,鳴動可能状態が
鳴動停止手段の状態として表示される。これにより、表
示手段は、地区音響装置の鳴動停止がなされているか、
停止解除がなされているかを正確に表示することができ
る。
【0038】具体的に、地区音響停止スイッチがノンロ
ック式のもの(液晶表示部42のLCD画面におけるタ
ッチパネル)として構成されている場合には、RAM2
3などのメモリに設定(保持)されている鳴動可能状態,
鳴動停止状態に応じて、LCD画面を反転させたり、あ
るいは色を変えたりして、鳴動可能状態と鳴動停止状態
とをそれぞれオペレータが識別可能に表示することがで
きる。
【0039】一方、地区音響停止スイッチが例えばロッ
ク式のスイッチであり、停止解除手段3によってこのス
イッチ自体の状態が切り替わる場合には、このスイッチ
自体の状態(オン状態,オフ状態)が鳴動停止状態,鳴動
可能状態にそれぞれ一致する。従って、この場合には、
地区音響停止スイッチがオフ状態(鳴動可能状態)のとき
に、例えば主操作表示部43の表示灯(例えばLED)を
消灯して鳴動可能状態を表示し、地区音響停止スイッチ
がオン状態(鳴動停止状態)となると、例えば主操作表示
部43の表示灯(LED)を点灯して鳴動停止状態(スイ
ッチオン状態)を表示することができる。
【0040】なお、以下では、地区音響停止スイッチが
ノンロック式のものであるとし、鳴動停止状態,鳴動可
能状態は、RAM23などのメモリに設定,保持される
ものとして説明する。
【0041】また、主操作表示部43の表示灯や液晶表
示部42のLCD画面に点減(フリッカ)状態を設けるこ
とにより、さらに、例えば、地区音響装置の鳴動停止状
態時に、感知器から所定信号(火災信号)が入力して計時
時間が計時中である旨を表示することが可能である。す
なわち、鳴動停止状態時に、感知器から所定信号(火災
信号)の入力があった場合には、表示部の表示状態を変
える(例えば点滅する)ことにより、オペレータに、鳴動
停止状態時に、感知器から所定信号(火災信号)が入力し
て計時時間を計時中であることを知らせることができ
る。例えば、鳴動停止状態時に、感知器から所定信号
(火災信号)が入力して計時時間を計時中であるときに、
主操作表示部43の表示灯や液晶表示部42のLCD画
面を例えば点滅させることで、鳴動停止状態時に、感知
器から所定信号(火災信号)が入力して計時時間を計時中
であることをオペレータが識別可能に表示できる。
【0042】監視制御システムが図2,図3のような構
成となっている場合、上記の説明からも明らかなよう
に、鳴動駆動手段1は、第1の伝送制御部26,CPU
21,第2の伝送制御部27により実現され、また、鳴
動停止手段2は、地区音響停止スイッチ,CPU21,
第2の伝送制御手段27により実現され、停止解除手段
3は、第1の伝送制御部26,CPU21,第2の伝送
制御部27により実現され、また、計時手段4は、タイ
マ25,CPU21により実現される。
【0043】すなわち、鳴動停止手段2は、地区音響停
止スイッチが操作されるとき(オンとなるとき)、受信機
100から所定の監視区域の地区音響装置に作動信号が
出力されないように、CPU21によって鳴動停止制御
がなされるものとして実現される。すなわち、CPU2
1は、RAM23などのメモリに鳴動停止状態が設定,
保持されているときには、所定信号の入力があっても、
地区音響装置に作動信号を与えないようにし、これによ
り、鳴動停止が実現される。
【0044】また、停止解除手段3は、感知器や発信機
から所定信号の入力があったときに、地区音響装置の停
止状態を、感知器からの所定信号入力と発信機からの所
定信号入力とで区別して解除するような制御が、CPU
21によってなされるものとして実現される。
【0045】また、上述した説明からもわかるように、
受信機100には、さらに、鳴動停止手段2の状態(鳴
動可能状態,あるいは鳴動停止状態,あるいは鳴動停止
状態時において感知器からの所定信号が入力した状態)
を表示する表示手段が設けられている。すなわち、図
3,図4の例において、例えば、液晶表示部42のLC
D画面および/または主操作表示部43の表示灯(例え
ばLED)は、鳴動可能状態,あるいは鳴動停止状態,
あるいは鳴動停止状態時において感知器からの所定信号
が入力した状態をそれぞれ識別できるように表示する表
示手段としても機能するようになっている。
【0046】次に、このような構成の監視制御システム
の動作について説明する。
【0047】先ず、RAM23などのメモリに鳴動可能
状態が設定されているときには、全ての監視区域Aa,
Abの地区音響装置Ba,Bbは鳴動可能状態にある。
このとき、例えば監視区域Aaの感知器Da1から所定
信号(火災信号)の入力があると、受信機100のCPU
21はこれを検知し、第2の伝送制御部27から監視区
域Aaの地区音響装置Baに作動信号を出力する。これ
により、地区音響装置Baが鳴動する。なお、受信機1
00のCPU21は、このとき、あるいは、しかる後、
さらに、第2の伝送制御部27から監視区域Abの地区
音響装置Bbにも作動信号を出力し、地区音響装置Bb
をも鳴動させることもできる。
【0048】一方、地区音響停止スイッチがオンになる
と、RAM23などのメモリに鳴動停止状態が設定,保
持され、全ての監視区域Aa,Abの地区音響装置B
a,Bbには作動信号が送られなくなり、地区音響装置
Ba,Bbは、鳴動停止状態となる。従って、例えばい
ま、ある地区音響装置が鳴動していても、この地区音響
装置の鳴動も停止する。
【0049】このように地区音響停止スイッチが操作さ
れたことによる鳴動停止状態が保持されているときに、
監視区域Aa,Abの感知器Da1〜Dan,Db1〜
Dbmのいずれかから所定信号(火災信号)の入力がある
と、タイマ25が計時を開始する。
【0050】そして、タイマ25が予め設定された所定
時間まで計時した場合には、CPU21は、RAM23
などのメモリに保持されている鳴動停止状態(地区音響
停止スイッチの操作による鳴動停止状態)を解除し、こ
れを鳴動可能状態にする。これにより、以後、例えば、
監視区域Aaの感知器Da1から所定信号(火災信号)の
入力があると、受信機100のCPU21はこれを検知
し、第2の伝送制御部27から監視区域Aaの地区音響
装置Baに第2の伝送制御部27から作動信号を送り、
地区音響装置Baを鳴動させることができる。
【0051】すなわち、地区音響装置Ba,Bbが地区
音響停止スイッチの操作によって鳴動停止状態になって
いるときにも、感知器Da1〜Dan,Db1〜Dbm
のいずれかから所定信号(火災信号)の入力があった場合
には、この時点から所定時間経過後に、地区音響停止ス
イッチによる地区音響装置Ba,Bbの鳴動停止状態を
解除し、地区音響装置Ba,Bbを鳴動可能状態にする
ことができる。
【0052】従って、例えば、地区音響停止スイッチを
オンとして鳴動停止状態が保持された後、この地区音響
停止スイッチの再度の操作(手動による解除操作)をし忘
れた場合にも、監視区域AaあるいはAbで所定の事象
(火災)が発生した時点から所定時間経過後に、地区音響
装置Ba,Bbの鳴動停止状態が解除されて地区音響装
置Ba,Bbが作動(鳴動)可能状態となるので、火災が
発生したにもかかわらず地区音響装置Baおよび/また
はBbが作動せずに監視区域AaあるいはAbにおける
火災の発生の連絡が遅れるというような事態を防止する
ことができる。
【0053】なお、監視区域Aa,Abの感知器Da1
〜Dan,Db1〜Dbmから所定信号(火災信号)の入
力があるときには、受信機100側では、主音響装置4
4が直ちに鳴動するので、受信機100側に警備員や管
理人がいる場合には、受信機100の主音響装置44の
鳴動等により、地区音響装置Baおよび/またはBbが
鳴動する前に(上記所定時間が経過する前に)、警備員や
管理員は、所定信号(火災信号)の入力を知ることがで
き、所定信号(火災信号)が出力された監視区域Aaある
いはAbに確認に行くことができる。
【0054】そして、警備員や管理員が監視区域Aaあ
るいはAbを確認した結果、所定の事象(火災)が発生し
ていないと判断した場合に、例えば復旧スイッチ(図示
せず)をオンとすれば、地区音響装置Baおよび/また
はBbが鳴動する前に、地区音響装置を鳴動させずに済
むので、誤報に基づく鳴動により無用な混乱が生じるの
を防止することができる。
【0055】ここで、所定時間の経過前に復旧スイッチ
をオンとできなかった場合には、地区音響装置が鳴動す
ることになるので、上記計時手段4(タイマ25)に設定
される所定時間は、警備員や管理員が監視区域Aaある
いはAbで確認を行なった後に復旧スイッチをオンとし
ても間に合う程度の時間に設定されることが好ましく、
監視制御システムが設置された場所の状況に対応して所
定時間が設定されることが好ましい。
【0056】ところで、上記の監視制御システムでは、
監視区域AaあるいはAbに設置されている発信機Pa
あるいはPbから所定信号の入力があった場合には、計
時手段4(タイマ25)によって所定時間が計時される前
であっても、地区音響停止スイッチの操作による地区音
響装置Ba,Bbの鳴動停止状態を直ちに(早急に)解除
し、地区音響装置Ba,Bbを直ちに(早急に)鳴動可能
状態にすることができる。すなわち、発信機が操作され
ても所定時間が経過するまでは地区音響装置の鳴動が停
止したままの状態となるという事態(地区音響装置の鳴
動が所定時間分、遅延してしまうという事態)が生ずる
のを回避し、地区音響装置Baの鳴動停止状態の解除
を、信頼性良くかつ迅速に行なうことができ、警報(火
災警報)を迅速に行なうことができる。
【0057】なお、図2の構成例では、感知器Da1〜
Dan,発信機Pa,感知器Db1〜Dbm,発信機P
b、および、地区音響装置Ba,Bbには、各々、固有
アドレスを設定可能なアナログ型端末が用いられ、この
場合、受信機100は、所謂、R型受信機として構成さ
れているが、本発明は、感知器Da1〜Dan,発信機
Pa,感知器Db1〜Dbm,発信機Pb、および、地
区音響装置Ba,Bbにオン・オフ型端末が用いられる
場合にも適用できる。この場合、受信機100には、所
謂、P型受信機が用いられる。
【0058】図5は感知器Da1〜Dan,発信機P
a,感知器Db1〜Dbm,発信機Pb、および、地区
音響装置Ba,Bbにオン・オフ型端末が用いられ、受
信機100がP型受信機となっている場合の監視制御シ
ステムの構成例を示す図である。図5の例では、受信機
(P型受信機)100からは、各監視区域Aa,Abにそ
れぞれ地区線路53a,53bが延びており、地区線路
53aには監視区域Aaに配置されている感知器Da1
〜Dan,発信機Paが接続され、また、地区線路53
bには監視区域Abに配置されている感知器Db1〜D
bm,発信機Pbが接続されている。
【0059】ここで、感知器Da1〜Dan,Db1〜
Dbmが火災感知器である場合、感知器Da1〜Da
n,Db1〜Dbmは、事象として火災を感知すると、
所定信号として火災信号を出力するようになっている。
【0060】また、受信機(P型受信機)100からは、
各監視区域Aa,Abにそれぞれ地区線路54a,54
bが延びており、地区線路54aには監視区域Aaに配
置されている地区音響装置Baが接続され、地区線路5
4bには監視区域Abに配置されている地区音響装置B
bが接続されている。
【0061】なお、このP型受信機では、地区線路53
a,53b,54a,54bは、それぞれ一対のL,C
線路として構成されている。図6には、地区線路53
a,53bの例が示されている。いま、感知器Da1〜
Dan,発信機Paの接続に着目すると、地区線路53
aとしての一対のL,C線路には、各感知器Da1〜D
anが接続され、また、この一対のL,C線路53aの
終端には、発信機Paが接続されている。また、受信機
100からは応答線55が延びており、この応答線55
には、発信機Paの他端が接続されている。図7(a),
(b)には、発信機Paがそれぞれオフ,オンの状態が示
されている。
【0062】また、図5の構成例の場合、受信機100
は、図2に示したとほぼ同様の構成となっているが、図
5の例では、図2の第1の伝送制御部26,第2の伝送
制御部27のかわりに、地区線路53aの電位(一対の
L,C線路間の電位),地区線路53bの電位(一対の
L,C線路間の電位),および応答線55の電位を管
理,監視する第1のインタフェース部28と、各監視区
域Aa,Abの地区音響装置Ba,Bbとのインタフェ
ースとして機能する第2のインタフェース部29とが設
けられている。
【0063】図5の監視制御システムの場合、受信機1
00は、一対のL,C線路間に、通常、所定電圧(例え
ば24V)を与えており(例えば、L線路に24Vを与
え、C線路を接地電位に保持しており)、また、応答線
55に、通常、24Vの電位を与えている。
【0064】この状態で、この一対のL,C線路53a
に接続されている感知器Da1〜Danのいずれかが所
定の事象(例えば、火災)を感知して発報すると(オンに
なると)、あるいは、発信機Paが図7(b)のように操
作されて発報すると(オンになると)、L,C線路間の電
位(24V)が降下する。すなわち、L,C線路間が低イ
ンピーダンス状態となる。これにより、受信機100で
は、この監視区域Aaに設置されている感知器Da1〜
Dan,発信機Paのいずれかから所定信号(火災信号)
の入力があったと判断できる。
【0065】さらに、発信機Paが図7(b)のように操
作されて発報すると(オンになると)、L,C線路間の電
位(24V)が降下するとともに、応答線55の電位(2
4V)も降下し、これにより、受信機100は、L,C
線路間が低インピーダンス状態になるとともに応答線5
5の電位も降下したときには、発信機Paが図7(b)の
ように操作されて発報したと判断できる。すなわち、受
信機100では、この監視区域Aaに設置されている発
信機Paから所定信号(火災信号)の入力があったと判断
できる。
【0066】このように、図5の構成においても、受信
機100は、感知器からの入力がある場合と、発信機か
らの入力がある場合とを識別できるので、図2の構成の
場合と同様の地区音響停止解除処理を行なうことができ
る。すなわち、地区音響装置Ba,Bbが地区音響停止
スイッチの操作によって鳴動停止状態となっている状態
で、感知器Da1〜Dan,Db1〜Dbmのいずれか
から所定信号(火災信号)の入力があった場合には、この
時点から所定時間経過後に、地区音響装置Ba,Bbの
鳴動停止状態を解除し、地区音響装置Ba,Bbを鳴動
可能状態にすることができ、また、発信機Pa,Pbの
いずれかから所定信号の入力があった場合には、計時手
段4(タイマ25)によって所定時間が計時される前であ
っても、地区音響装置Ba,Bbの鳴動停止状態を解除
し、地区音響装置Ba,Bbを鳴動可能状態にすること
ができる。
【0067】また、上述の各構成例では、受信機100
には、計時手段4(タイマ25)が用いられているが、計
時手段4(タイマ25)のかわりに、所定信号の入力のあ
った感知器の個数を計数する計数手段(カウンタ)を受信
機100に用いることもできる。
【0068】図8には、図1の計時手段4のかわりに計
数手段9が受信機100に用いられた監視制御システム
の構成例が示されている。この場合、計数手段9は、監
視区域Aa,Abのいずれかの感知器,例えばDa1か
ら所定信号の入力があるときに、この時点から所定信号
を出力する監視区域Aa,Abの感知器の個数を計数す
るようになっており、停止解除手段3は、監視区域A
a,Abのいずれかの感知器,例えば、Da1から所定
信号の入力があり、計数手段9によって計数される監視
区域Aa,Abの感知器の個数が所定個数以上となった
場合に、鳴動停止手段2による地区音響装置Ba,Bb
の鳴動停止状態を解除し、地区音響装置Ba,Bbを鳴
動可能状態とするようになっている。
【0069】また、停止解除手段3は、監視区域Aa,
Abのいずれかの発信機PaあるいはPbから所定信号
の入力があった場合には、計数手段9によって計数され
る感知器の個数が所定個数となる前であっても、鳴動停
止手段2による地区音響装置Ba,Bbの鳴動停止状態
を解除し、地区音響装置Ba,Bbを鳴動可能状態とす
るようになっている。
【0070】なお、ここで、計数手段9はカウンタ(例
えばCPU21のカウンタ機能)によって実現され、計
時手段4(タイマ25)のかわりに、計数手段9(カウン
タ)を受信機100に用いる場合にも、図2,図5の具
体的な構成例のものとすることができる。
【0071】すなわち、例えば図2の構成例(具体例)に
おいて、計時手段4としてのタイマ25のかわりに、計
数手段9としてのカウンタが用いられる場合、受信機1
00は、例えば監視区域Aa,Abの各感知器Da1〜
Dan,Db1〜Dbmをアドレスポーリングによって
個別に呼出し、各感知器Da1〜Dan,Db1〜Db
mから個別に情報を得ることができるので、受信機10
0の計数手段9(カウンタ)は、所定信号の入力のあった
感知器の個数(監視区域Aa,Abの各感知器Da1〜
Dan,Db1〜Dbmのうち、何個の感知器から所定
信号の入力があったか)を、各感知器Da1〜Dan,
Db1〜Dbmを個別に呼出すことで容易に計数するこ
とができる。
【0072】具体的に、カウンタは、例えば感知器Da
1から所定信号の入力があると、この時点から計数を開
始する。すなわち、このとき、カウンタのカウント値は
“1”となる。しかる後、他の感知器,例えば感知器D
b2から所定信号の入力があると、カウンタのカウント
値は“2”となる。このようにして、このカウンタのカ
ウント値が所定数(例えば“3”)に達すると、CPU2
1は、地区音響装置Ba,Bbの地区音響停止スイッチ
の操作による鳴動停止状態を解除し、地区音響装置B
a,Bbを鳴動可能状態にすることができる。
【0073】従って、例えば、地区音響停止スイッチを
オンとして鳴動停止状態が設定,保持された後、この地
区音響停止スイッチの再度の操作(手動による解除操作)
をし忘れた場合にも、監視区域AaあるいはAbで所定
の事象(火災)が発生した時点からカウンタが所定数を計
数した時点で、地区音響装置Ba,Bbの鳴動の停止が
解除され、地区音響装置Ba,Bbが作動(鳴動)可能状
態となるので、火災が発生したにもかかわらず地区音響
装置Baおよび/またはBbが作動せずに監視区域Aa
あるいはAbにおける火災の発生の連絡が遅れるという
ような事態を防止することができる。
【0074】なお、監視区域Aa,Abの感知器Da1
〜Dan,Db1〜Dbmから所定信号(火災信号)の入
力があるときには、受信機100側では、主音響装置4
4が鳴動するので、受信機100側に警備員や管理人が
いる場合には、受信機100の主音響装置44の鳴動等
により、地区音響装置Baおよび/またはBbが鳴動す
る前に(上記所定数が計数される前に)、警備員や管理員
は、所定信号(火災信号)の入力を知ることができ、所定
信号(火災信号)が出力された監視区域AaあるいはAb
に確認に行くことができる。
【0075】そして、警備員や管理員が監視区域Aaあ
るいはAbを確認した結果、所定の事象(火災)が発生し
ていないと判断した場合に、例えば復旧スイッチ(図示
せず)をオンとすれば、地区音響装置Baおよび/また
はBbが鳴動する前に、地区音響装置を鳴動させずに済
むので、誤報に基づく鳴動により無用な混乱が生じるの
を防止することができる。
【0076】ここで、所定数が計数される前に復旧スイ
ッチをオンとできなかった場合には、地区音響装置が鳴
動することになるので、上記計数手段9(カウンタ)で計
数されるべき所定数は、警備員や管理員が監視区域Aa
あるいはAbで確認を行なった後に復旧スイッチをオン
としても間に合う程度の時間に相当するものに設定され
ることが好ましく、監視制御システムが設置された場所
の状況に対応して所定数が設定されることが好ましい。
【0077】ところで、上記の監視制御システムでは、
監視区域AaあるいはAbに設置されている発信機Pa
あるいはPbから所定信号の入力があった場合には、計
数手段9(カウンタ)によって所定数が計数される前であ
っても、地区音響停止スイッチの操作による地区音響装
置Ba,Bbの鳴動停止状態を直ちに(早急に)解除し、
地区音響装置Ba,Bbを直ちに(早急に)鳴動可能状態
にすることができる。すなわち、発信機が操作されても
所定数が計数されるまでは地区音響装置の鳴動が停止し
たままの状態となるという事態(地区音響装置の鳴動が
遅延してしまうという事態)が生ずるのを回避し、地区
音響装置の鳴動停止状態の解除を、信頼性良くかつ迅速
に行なうことができ、警報(火災警報)を迅速に行なうこ
とができる。
【0078】一方、図8の構成例を図5のように具体化
する場合、図5の構成例では、受信機100は、一対の
L,C線路,例えば地区線路53a間の電位変化を監視
することで、この地区線路53aに接続されている感知
器Da1〜Dan,発信機Paのいずれかが発報(オン)
となったか否かを検知するようになっており、従って、
受信機100の計数手段9(カウンタ)が所定信号の入力
のあった感知器の個数を計数するためには、発報した
(オンとなった)感知器,発信機の個数に応じて、一対の
L,C線路間の電位の降下が、段階的に変化するよう構
成するのが良い。
【0079】例えば、個々の感知器,発信機が発報した
ときの一対のL,C線路間の電位降下分が例えば0.2
Vであるとするとき、感知器Da1〜Dan,発信機P
aのうちの1つの感知器,例えばDa1だけが発報した
とすると、一対のL,C線路間の電位は、24Vから2
3.8Vに0.2Vだけ降下する。なお、このとき、応
答線55の電位は変化しない。これにより、受信機10
0は、感知器Da1〜Danのうち、1個の感知器だけ
が発報したことを検知できる。
【0080】次いで、感知器Da1〜Dan,発信機P
aのうちの他の感知器,例えばDa2も発報したとする
と、一対のL,C線路間の電位は、23.8Vからさら
に0.2Vだけ降下し、23.6Vとなる。なお、この
ときにも、応答線55の電位は変化しない。これによ
り、受信機100は、感知器Da1〜Danのうち、2
個の感知器が発報したことを検知できる。
【0081】このように、図5の構成例とする場合にも
(受信機100をP型受信機とする場合にも)、計時手段
4(タイマ25)のかわりに、計数手段9(カウンタ)を用
いて、本発明の地区音響停止解除処理を行なうことがで
きる。
【0082】また、図8の構成例においても、図1の構
成例と同様に、受信機100には、さらに、鳴動停止手
段2の状態(鳴動可能状態,あるいは鳴動停止状態,あ
るいは鳴動停止状態時において感知器からの所定信号が
入力した状態)を表示する表示手段が設けられていても
良い。
【0083】また、図1と図8とを組み合わせて、図9
のような構成にすることもできる。すなわち、図9の構
成例は、図1の計時手段4(タイマ25)と図8の計数手
段9(カウンタ)との両方を具備したものとなっている。
【0084】図9の構成例では、地区音響装置Ba,B
bが鳴動停止状態となっていても、感知器Da1〜Da
n,Db1〜Dbmのうちのいずれかの感知器から所定
信号(火災信号)の入力があれば、図1の構成例と同様
に、この時点から所定時間経過後に確実に地区音響装置
Ba,Bbを鳴動可能状態にすることができ、また、図
8の構成例と同様に、所定数以上の感知器から所定信号
(火災信号)の入力があれば、地区音響装置Ba,Bbを
鳴動可能状態にすることができる。
【0085】すなわち、図9の構成例では、計時手段4
が所定時間を計数する前であっても、計数手段9が所定
数を計数したときには地区音響装置の鳴動停止状態を解
除でき、また、これとは逆に、計数手段9が所定数を計
数する前であっても、計時手段4が所定時間を計数した
ときには、地区音響装置の鳴動停止状態を解除すること
ができるので、地区音響装置の鳴動停止中に実際に火災
が発生した場合に、より迅速かつ確実に地区音響装置を
鳴動させることができる。
【0086】そして、図9の構成例では、さらに、発信
機Pa,Pbのいずれかから所定信号の入力があった場
合には、計時手段4が所定時間を計数する前であって
も、また、計数手段9が所定数を計数する前であって
も、地区音響装置Ba,Bbの鳴動停止状態が解除され
る。これにより、発信機Pa,Pbのいずれかが操作さ
れて発信機PaあるいはPbから所定信号の入力がある
ときには、直ちに(早急に)地区音響装置Ba,Bbの鳴
動停止状態を解除することができる。
【0087】なお、監視制御システムを図9の構成例と
する場合にも、これを図2,図5のいずれの具体例のも
のとして構成できる。
【0088】図10は、図9のような構成の監視制御シ
ステムの受信機100のCPU21の処理動作例を示す
フローチャートである。なお、図10では、図9の監視
制御システムが図2のように具体的に構成されているも
のとしている。
【0089】図10を参照すると、受信機100のCP
U21は、先ず、感知器Da1〜Dan,Db1〜Db
m,発信機Pa,Pbのいずれかから所定信号(火災信
号)の入力があるか否かを判断する(ステップS1)。な
お、この判断は、監視制御システムが図2のようなアナ
ログ型のシステムである場合、CPU21が第1の伝送
制御部を介して、感知器Da1〜Dan,Db1〜Db
m,発信機Pa,Pbを順次にアドレスポーリングし、
感知器Da1〜Dan,Db1〜Dbm,発信機Pa,
Pbから所定信号として所定閾値レベル以上の情報(信
号)が入力されたか否かを調べることによってなされ
る。
【0090】ステップS1において、例えば監視区域A
aの感知器Da1から所定信号(火災信号)の入力がある
ときには、CPU21は、地区音響停止スイッチの操作
による鳴動停止状態がメモリに設定されているか否かを
判断する(ステップS2)。この結果、鳴動停止状態が設
定されていないときには(鳴動可能状態のときには)、ス
テップS10に進み、ステップS1で所定信号の入力が
あったことにより、地区音響装置,例えばBa(さらに
は、Bb)を鳴動させる(ステップS10)。これによ
り、この監視区域にいる者は、この鳴動を聞いて、異常
(火災)の発生を知ることができる。
【0091】これに対し、ステップS1で、所定信号の
入力があっても、ステップS2で地区音響停止スイッチ
の操作による鳴動停止状態が設定されている場合には、
ステップS1で入力された所定信号が発信機からのもの
か感知器からのものかを判断する(ステップS3)。この
結果、ステップS1の所定信号の入力が感知器からのも
のである場合には(発信機からの入力ではない場合に
は)、この所定信号の入力が2報目のものであるか否か
(2つ目の感知器が発報したものであるのか)を判断し
(ステップS4)、2報目のものでないときには(1報目
のものであるときには)、タイマ25が起動されている
か否かを判断し(ステップS5)、タイマ25が起動され
ていないときにはタイマ25を起動する(ステップS
6)。また、ステップS5ですでにタイマ25が起動さ
れている場合には、タイマ25がタイムアップしたか否
かを判断する(ステップS7)。この結果、タイマ25が
タイムアップした場合(所定時間を計時した場合)には、
ステップS8に進み、地区音響停止スイッチの操作によ
る鳴動停止状態を解除し、鳴動可能状態にするととも
に、鳴動停止状態を示す表示部をオフ表示にする(ステ
ップS8,S9)。
【0092】一方、タイマ25がタイムアップするに先
立って、ステップS4で所定信号の入力が2報目である
と判断されると、タイマ25がタイムアップするのを待
たずにステップS8に進み、地区音響停止スイッチの操
作による鳴動停止状態を解除し、鳴動可能状態にすると
ともに、鳴動停止状態を示す表示部をオフ表示にする
(ステップS8,S9)。
【0093】また、タイマ25がタイムアップするに先
立って、ステップS3で所定信号が発信機から入力され
たと判断されると、タイマ25がタイムアップするのを
待たずにステップS8に進み、地区音響停止スイッチの
操作による鳴動停止状態を解除し、鳴動可能状態にする
とともに、鳴動停止状態を示す表示部をオフ表示にする
(ステップS8,S9)。
【0094】このようにして、所定信号の入力があり、
このときの状態が鳴動停止状態ではないとき(ステップ
S2)、あるいは、鳴動停止状態が強制的に解除された
場合(ステップS8)には、地区音響装置(地区ベル)を鳴
動可能状態にする(ステップS10)。
【0095】上述の説明では、監視制御システムが具体
的には、図2あるいは図5のように構成されるとした
が、感知器から所定信号の入力があるときに、この時点
から所定時間を計時する機能,および/または、感知器
から所定信号の入力があるときに、この時点から所定信
号の入力のあった感知器の個数を計数する機能が少なく
とも設けられているものであれば、図2,図5に限ら
ず、任意の構成のものにすることができる。
【0096】例えば、図5の構成をさらに変形し、P型
受信機100を本願出願人の先願(特願平8−3549
62号)に記載されているようなアドレッサブルなP型
受信機とし、各オン・オフ型感知器をセンサアドレス用
感知器として構成することもできる。
【0097】また、上述の構成例では、計時手段4(タ
イマ25)は、感知器から所定信号の入力があるとき
に、この時点から所定時間を計時するようになっている
が、これにさらに種々の条件を付加することもできる。
例えば、計時手段4(タイマ25)は、感知器から所定信
号の入力があるときに、この時点から該所定信号が所定
時間継続して入力したことを条件として(この所定信号
の入力継続時間が所定時間以上となったことを条件とし
て)、地区音響装置の鳴動停止状態の解除を行なうこと
もできる。この場合、計時手段4(タイマ25)は、より
詳しくは、感知器から所定信号が継続して入力する場合
に時間の計時を行ない、上記所定信号の入力が停止した
場合には、リセットされるようになっている。すなわ
ち、計時手段4は、上記所定信号が入力されたままで
(継続して入力されて)予め設定された所定時間が経過し
た場合に(タイムアップした場合に)、鳴動停止解除用の
信号を停止解除手段3に与えることができる。
【0098】また、上述の構成例において、計数手段9
(カウンタ)は、計数を開始後、カウント値が所定数に達
する前に、所定信号の入力のある感知器の個数が“0”
となったときには、リセットされるようになっていても
良い。
【0099】また、前述した説明からもわかるように、
地区音響停止スイッチがロック式のスイッチ機構として
構成されている場合には、計時手段4が所定時間を計時
したとき、あるいは、計数手段9が所定数を計数したと
き、あるいは、発信機から所定信号の入力があるとき
に、地区音響停止スイッチを例えば電気的にオン状態か
らオフ状態にすることができ、従って、このときには、
鳴動停止状態,鳴動可能状態は、地区音響停止スイッチ
のオン状態,オフ状態に対応するが、地区音響停止スイ
ッチがノンロック式のスイッチ機構(例えばタッチパネ
ル形式のLCD画面)である場合には、地区音響停止ス
イッチがオンとなるとき、実際には、そのオン状態(鳴
動停止状態)はRAM23などのメモリに保持され(地区
音響停止スイッチはオンとなった後すぐにオフとな
り)、従って、実際には、計時手段24が所定時間を計
時したとき、あるいは、計数手段9が所定数を計数した
とき、あるいは、発信機から所定信号の入力があるとき
には、RAM23などのメモリに保持されているオン状
態(鳴動停止状態)を解除してこれをオフ状態(鳴動可能
状態)にする。
【0100】この場合には、液晶表示部42のLCD画
面および/または主操作表示部43の表示灯(例えばL
ED)には、厳密には、地区音響停止スイッチの状態が
表示されるのではなく、正確には、RAM23などのメ
モリに保持されている鳴動停止状態,鳴動可能状態が鳴
動停止手段の状態として表示される。すなわち、この場
合、表示手段は、地区音響装置の鳴動停止がなされてい
るか、停止解除がなされているかを正確に表示すること
ができる。
【0101】また、上述の各構成例では、地区音響停止
スイッチが操作される場合について説明したが、一般
に、受信機には、地区音響を停止させるためのスイッチ
として、地区音響停止スイッチの他に、例えば一括音響
停止スイッチも設けられている。但し、この一括音響停
止スイッチが操作(オン)されて地区音響装置が鳴動停止
状態となるときには、この一括音響停止スイッチ自体が
再度操作(オフ)されない限り、感知器や発信機からの所
定信号の入力によっては、鳴動停止状態は解除されず、
この点で、地区音響停止スイッチと機能を異にしてい
る。
【0102】このような一括音響停止スイッチがさらに
設けられている場合、一括音響停止スイッチが操作され
たときに、その状態を表示部(表示手段)に表示すること
も可能であり(例えば画面が暗くなるように表示状態を
変えたりすることも可能であり)、これにより、一括音
響停止スイッチが操作されたことをオペレータに知らせ
ることもできる。
【0103】また、上述の各例では、監視制御システム
は、2つの監視区域Aa,Abが設定されており、監視
区域Aaには、感知器Da1〜Danと、発信機Pa
と、地区音響装置Baが設置され、また、監視区域Ab
には、感知器Db1〜Dbmと、発信機Pbと、地区音
響装置Bbとが設置されているとしたが、監視区域の個
数は、2つに限らず、任意の地区数(例えば、1つ,3
つ,…など)に設定することができ、また、それに応じ
て、感知器,発信機,地区音響装置の個数も任意に増減
することができる。
【0104】また、上述の各例では、1つの監視区域,
例えばAaに、1つの地区音響装置,例えばBaが設け
られているとしたが、1つの監視区域に複数の地区音響
装置を設けることもできる。
【0105】また、図1,図8あるいは図9の構成例に
おいて、受信機100に、本発明の地区音響停止解除機
能(鳴動停止手段2,停止解除手段3,計時手段4ある
いは計数手段9などの機能)をもたせる場合、これらの
機能は、例えばソフトウェアパッケージ(具体的には、
CD−ROM等の情報記録媒体)の形で提供することが
できる。すなわち、本発明の地区音響停止解除機能を実
現するためのプログラム(すなわち、CPU21などで
用いられるプログラム)は、可搬性の情報記録媒体に記
録された状態で提供可能である。
【0106】この場合、受信機100には、情報記録媒
体を着脱自在に装着するための機構が設けられているの
が良い。また、プログラムなどが記録される情報記録媒
体としては、CD−ROMに限られるものではなく、R
OM,RAM,フレキシブルディスク,メモリカード等
が用いられても良い。情報記録媒体に記録されたプログ
ラムは、この情報記録媒体が受信機100に装着される
とき、受信機100の記憶装置(例えばRAM23)にイ
ンストールされることにより、このプログラムを実行し
て、上記地区音響停止解除機能を実現する監視制御シス
テムの構築に寄与する。
【0107】また、本発明の上述した試験機能を実現す
るためのプログラムは、媒体の形で提供されるのみなら
ず、通信によって(例えばサーバによって)受信機100
に提供されるものであっても良い。
【0108】また、上述の各例では、監視制御システム
が例えば防災システム(火災報知設備)であるとし、この
場合、感知器が例えば火災感知器であり、発信機が例え
ば火災報知機であるとしたが、本発明は、防災システム
に限定されず、防犯システムなどの任意のシステムにも
適用できる。この場合、火災感知器,火災報知器のかわ
りに、防犯感知器,防犯報知器などを用いることができ
る。
【0109】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
発明によれば、鳴動停止手段により地区音響装置が鳴動
停止状態となっていても、感知器から所定信号が入力さ
れ、この時点から所定時間が経過した場合には、地区音
響装置の鳴動停止状態を解除し、地区音響装置を鳴動す
ることができるので、鳴動停止状態中に例えば火災が発
生した場合にも、地区音響装置が鳴動せずに火災の発生
の連絡が遅れるというような事態を防止することができ
る。具体的に、例えば保守点検時に地区音響停止スイッ
チをオンとして鳴動停止状態を設定した後、保守点検後
に、この地区音響停止スイッチの再度の操作(手動によ
る解除操作)をし忘れたことなどにより地区音響装置が
鳴動停止状態であっても、感知器から所定信号の入力が
あれば所定時間経過後に、鳴動停止状態を解除し、通常
の監視状態に戻して、地区音響装置を鳴動させることが
できる。また、保守点検時等に、保守点検等のために感
知器を作動させることで所定信号が入力されても、所定
時間内では、地区音響装置を鳴動停止状態のまま保つこ
とができ、地区音響装置を鳴動させないで点検作業が行
なえる。
【0110】また、請求項1記載の発明では、さらに、
上記所定時間が経過する前であっても、発信機が操作さ
れると(人の確認による発報入力があると)、この時点で
直ちに地区音響装置の鳴動停止状態が解除されるので、
鳴動停止の解除を迅速に行なうことができる。
【0111】また、請求項2記載の発明によれば、鳴動
停止手段により地区音響装置が鳴動停止状態となってい
ても、所定数以上の個数の感知器から所定信号の入力が
あれば、請求項1と同様に、地区音響装置の鳴動停止状
態を解除し、地区音響装置を鳴動することができるの
で、鳴動停止状態中に例えば火災が発生した場合にも、
地区音響装置が鳴動せずに火災の発生の連絡が遅れると
いうような事態を防止することができる。
【0112】また、請求項2記載の発明では、さらに、
上記所定数以上の個数の感知器から所定信号の入力があ
る前であっても、発信機が操作されると(人の確認によ
る発報入力があると)、この時点で直ちに地区音響装置
の鳴動停止状態が解除されるので、鳴動停止の解除を迅
速に行なうことができる。
【0113】また、請求項3記載の発明によれば、計時
手段が所定時間を計数する前であっても、計数手段が所
定数を計数したときには地区音響装置の鳴動停止状態を
解除でき、また、これとは逆に、計数手段が所定数を計
数する前であっても、計時手段が所定時間を計数したと
きには、地区音響装置の鳴動停止状態を解除することが
できるので、地区音響装置の鳴動停止中に実際に火災が
発生した場合に、より迅速かつ確実に地区音響装置を鳴
動させることができる。
【0114】また、請求項3記載の発明によれば、上記
所定時間が経過する前であっても、また、上記所定数以
上の個数の感知器から所定信号の入力がある前であって
も、発信機が操作されると(人の確認による発報入力が
あると)、この時点で直ちに地区音響装置の鳴動停止状
態が解除されるので、鳴動停止の解除を迅速に行なうこ
とができる。
【0115】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の監視制御シス
テムにおいて、受信機には、さらに、鳴動停止手段の状
態を表示する表示手段が設けられているので、オペレー
タは、現在、地区音響装置が鳴動停止状態となっている
か鳴動可能状態となっているかを即座にかつ正確に知る
ことができる。
【0116】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項4記載の監視制御システムにおいて、表示手段は、鳴
動停止状態時に、感知器から所定信号の入力があった場
合には、表示状態を変える(例えば、表示画面を点灯状
態から点滅状態に変える)ようになっているので、オペ
レータは、鳴動停止状態時において感知器から所定信号
の入力があったことを即座にかつ正確に知ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る監視制御システムの構成例を示す
図である。
【図2】図1の監視制御システムの具体例を示す図であ
る。
【図3】受信機の操作・表示部の一例を説明するための
図である。
【図4】LCD画面の表示例を示す図である。
【図5】図1の監視制御システムの他の具体例を示す図
である。
【図6】図5の地区線路の具体例を示す図である。
【図7】図5,図6の発信機のオフ,オン状態を示す図
である。
【図8】本発明に係る監視制御システムの他の構成例を
示す図である。
【図9】本発明に係る監視制御システムの他の構成例を
示す図である。
【図10】図9の監視制御システムの受信機の処理動作
例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 鳴動駆動手段 2 鳴動停止手段 3 停止解除手段 4 計時手段 9 計数手段 R 受信機 D 感知器 B 地区音響装置 P 発信機 51,52 伝送路 53,54 地区線路 55 応答線 21 CPU 22 ROM 23 RAM 24 操作・表示部 25 タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 信国 昌彦 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目11番6号 ニッ タン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の事象を感知すると所定信号を出力
    する感知器と、所定の操作がなされるときに所定信号を
    出力する発信機と、地区音響装置と、感知器または発信
    機からの所定信号の入力に基づいて地区音響装置の制御
    を行なう機能を備えた受信機とを有し、前記受信機に
    は、感知器または発信機から所定信号が入力されるとき
    に、地区音響装置を駆動して鳴動させる鳴動駆動手段
    と、地区音響装置の鳴動の停止を行なう鳴動停止手段
    と、地区音響装置の鳴動停止状態を解除する停止解除手
    段と、感知器から所定信号の入力があるときに、この時
    点から所定時間を計時する計時手段とが設けられてお
    り、前記停止解除手段は、感知器から所定信号の入力が
    ありこの時点から所定時間が計時手段によって計時され
    たときには、地区音響装置の鳴動停止状態を解除するよ
    うになっており、また、発信機から所定信号の入力があ
    った場合には、計時手段によって所定時間が計時される
    前であっても、地区音響装置の鳴動停止状態を解除する
    ことを特徴とする監視制御システム。
  2. 【請求項2】 所定の事象を感知すると所定信号を出力
    する感知器と、所定の操作がなされるときに所定信号を
    出力する発信機と、地区音響装置と、感知器または発信
    機からの所定信号の入力に基づいて地区音響装置の制御
    を行なう機能を備えた受信機とを有し、前記受信機に
    は、感知器または発信機から所定信号が入力されるとき
    に、地区音響装置を駆動して鳴動させる鳴動駆動手段
    と、地区音響装置の鳴動の停止を行なう鳴動停止手段
    と、地区音響装置の鳴動停止状態を解除する停止解除手
    段と、ある1つの感知器から所定信号の入力があるとき
    に、この時点から所定信号を出力する感知器の個数を計
    数する計数手段とが設けられており、前記停止解除手段
    は、ある1つの感知器から所定信号の入力があり、前記
    計数手段によって計数される感知器の個数が所定個数以
    上となった場合に、地区音響装置の鳴動停止状態を解除
    するようになっており、また、発信機から所定信号の入
    力があった場合には、計数手段によって計数される感知
    器の個数が所定個数となる前であっても、地区音響装置
    の鳴動停止状態を解除することを特徴とする監視制御シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 所定の事象を感知すると所定信号を出力
    する感知器と、所定の操作がなされるときに所定信号を
    出力する発信機と、地区音響装置と、感知器または発信
    機からの所定信号の入力に基づいて地区音響装置の制御
    を行なう機能を備えた受信機とを有し、前記受信機に
    は、感知器または発信機から所定信号が入力されるとき
    に、地区音響装置を駆動して鳴動させる鳴動駆動手段
    と、地区音響装置の鳴動の停止を行なう鳴動停止手段
    と、地区音響装置の鳴動停止状態を解除する停止解除手
    段と、感知器から所定信号の入力があるときに、この時
    点から所定時間を計時する計時手段と、ある1つの感知
    器から所定信号の入力があるときに、この時点から所定
    信号を出力する感知器の個数を計数する計数手段とが設
    けられており、前記停止解除手段は、感知器から所定信
    号の入力がありこの時点から所定時間が計時手段によっ
    て計時されたときに、あるいは、ある1つの感知器から
    所定信号の入力があり前記計数手段によって計数される
    感知器の個数が所定個数以上となったときに、地区音響
    装置の鳴動停止状態を解除するようになっており、ま
    た、発信機から所定信号の入力があった場合には、計時
    手段によって所定時間が計時される前であっても、ま
    た、計数手段によって計数される感知器の個数が所定個
    数となる前であっても、地区音響装置の鳴動停止状態を
    解除することを特徴とする監視制御システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の監視制御システムにおいて、前記受信機には、さ
    らに、前記鳴動停止手段の状態を表示する表示手段が設
    けられていることを特徴とする監視制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の監視制御システムにおい
    て、前記表示手段は、地区音響装置の鳴動停止状態時
    に、感知器から所定信号の入力があった場合には、表示
    状態を変えるようになっていることを特徴とする監視制
    御システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006301876A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Mitsuo Wada 有害動物管理装置
JP2015079545A (ja) * 2015-01-29 2015-04-23 ホーチキ株式会社 受信装置
JP2016192114A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 連動停止スイッチ箱、異常通報通知システム、及び感知器
JP2021019800A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 ホーチキ株式会社 情報表示装置、情報表示方法

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