JP3846400B2 - 火災受信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災感知器からの発報信号を受信処理して鳴動させる主音響装置を備えた火災受信機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、ビルやマンションには、火災感知器で火災を検知してこれを報知する自動火災報知システムが導入されている。
【0003】
この種のシステムでは、各所に設置した火災感知器で検知した火災信号を受信して火災報知を行う火災受信機を設置している。この火災受信機は、各住戸や共通フロアなど適所に設置した火災感知器の動作を監視し、感知器回線に接続された火災感知器が発報したときは、火災灯が点灯または点滅され、火災を検知したときには警報音を出力する(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−180073号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
自動火災報知システムを操作する人は、音響警報が鳴動するとその音圧が大きいため、まず最初に音響警報を停止した後、確認など次の作業に移行したいという意識が働く。そこで、火災受信機の音響装置が鳴動したとき、火災受信機の音響停止スイッチを押下し音響を止めようと試みる。
【0006】
自動火災報知システムは、警報監視盤や火災受信機を備えた自動火災報知設備からなり、複数の警報監視盤で構成される場合や、他の自動火災報知システムと併設される場合など、図5に示すように、火災受信機を備える自動火災報知設備15の近くに別の自動火災報知設備16が複数台設置されることがある。この場合、各火災報知設備15、16に備わっている火災受信機の鳴動音が似ているなどのため、ある火災受信機が音響鳴動したとき、音源となる火災受信機の特定を誤るケースが発生していた。上記のように、鳴動していない自動火災報知設備に対して鳴動中であると誤判断をした場合、自動火災報知設備の音響停止スイッチを押下しても音響が停止しないため、自動火災報知システムは正常動作しているにもかかわらず自動火災報知システムに異常が生じたと誤判断してしまうことがある。
【0007】
また、自動火災報知システムの音響装置の点検を行う場合、実際に音響が鳴動する事象を発生させるか或いは、火災試験や一斉試験を行う。火災試験では、実火災と同様に各種外部出力が行われるため、事前に出力停止状態に設定する必要がある。一斉試験では、複数の試験を行うため実行に時間がかかる。以上のように手軽に短時間で音響装置の点検を行う手段がない。
【0008】
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、鳴動中の火災受信機の特定における誤り発生を防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため提案される請求項1に記載された本発明は、火災感知器からの発報信号を受信処理して鳴動させる主音響装置と、火災であることを知らせる火災灯と、上記主音響装置の鳴動時に点灯あるいは点滅作動する主音響鳴動報知ランプと、火災感知器からの発報信号を受けて、実火災かどうかを判断し、実火災と判断したときに、上記火災灯を点灯させ、上記主音響装置を鳴動させるとともに、上記主音響鳴動報知ランプを点灯あるいは点滅作動させる制御処理部とを備えた火災受信機であり、上記制御処理部は、上記主音響装置の鳴動を停止する際には、上記主音響鳴動報知ランプの点灯あるいは点滅動作を停止させる一方、上記火災灯の点灯はそのまま保持するように構成している。
【0011】
請求項2に記載された本発明は、請求項1において記載された構成に加えて、上記主音響鳴動時に上記主音響鳴動報知ランプを点灯あるいは点滅動作させる主音響/表示モードの実行を、有効、無効に選択的に設定する手段を更に備えた構成となっている。
請求項3に記載された本発明は、請求項1または2において、火災受信機は、上記主音響鳴動報知ランプを、上記火災受信機の扉の内部に設けている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について添付図面とともに説明する。
【0013】
図2は、本発明の火災受信機の要部構成例を示すブロック図である。
【0014】
この火災受信機1は、火災発報時の基本動作を実行するために、火災感知器20からの発報信号を受信して火災を検知する火災受信回路2および火災検知部3と、受信した信号や操作により各種制御処理を行う制御処理部4と、制御停止や動作試験のための各種操作スイッチを設けた操作部5と、動作状態等を表示する表示部6を備えているほか、火災灯7、火災感知器からの発報信号を受信処理して鳴動させる主音響装置8、主音響装置8の鳴動時に点灯あるいは点滅作動する主音響鳴動報知ランプ9、主音響鳴動報知ランプの作動をON/OFFする主音響試験スイッチ10、主音響鳴動時に主音響鳴動報知ランプを点灯あるいは点滅動作させる主音響/表示モードの実行を有効、無効に選択的に設定する手段である主音響/表示モード設定手段11を備えている。
【0015】
図3は火災発生時の火災受信機1の状態変化のフローチャートである。火災感知器20が発報されると(100)、火災受信回路2が火災感知器20からの発報信号を受信処理し、更に火災検知部3が実火災かどうか判断する。この場合、1回目に発報信号を受信しても実火災とは判断されず、ある一定時間に繰り返して発報信号を受信すると実火災と判断され(101)、受信した信号や操作により制御処理部4が表示部6に動作状態を表示し、火災であることを知らせる火災灯7が点灯され(102)、主音響装置8が鳴動し(103)、主音響鳴動報知ランプ9が作動し点灯あるいは点滅動作する(104)フローになっている。主音響装置8の鳴動が止むと主音響鳴動報知ランプ9の点灯あるいは点滅動作も止むが、火災灯7の点灯は止まない。本発明の火災受信機では主音響試験スイッチ10により主音響鳴動報知ランプの作動をON/OFFに切り替えることもできる。この主音響試験スイッチ10をオン操作すれば、主音響鳴動報知ランプ9が点灯あるいは点滅動作する。従って、主音響装置8が、実火災があったときには、火災感知器20の発報信号により正常に作動することを確認することができる。点灯または点滅しないときは、主音響装置8等が異常(故障等)であるのでその修復措置を講じる必要がある。また主音響/表示モード設定手段11により、主音響鳴動時に主音響鳴動報知ランプを点灯あるいは点滅動作させる主音響/表示モードの実行を有効、無効に選択的に設定することもできるようになっている。この主音響/表示モード設定手段11を設けることにより、設置が1台だけで、他に同様の火災受信機が設置されてない場合は、鳴動による混同を生じないので、モード設定を無効として消費電力の削減を図ることができる。
【0016】
図1に本発明の火災受信機の表示部6の一例を示す。表示部6は常に表に露出する主機能表示部12の部位と小扉13との部分および回線表示部17から構成されている。主機能表示部12は、交流電源、スイッチ注意、トラブル、地区音響強制停止、非常放送中、警戒中、発信機、電話、蓄積中の表示がされる。主音響鳴動報知ランプ9は平時小扉13の内部に設置されていて、小扉13を開いたときに確認できるようになっている。表示部6は大扉14の盤内に設けられる場合もある。
【0017】
図4は、本発明の火災受信機を備えた自動火災報知設備18とその他の自動火災報知設備16とで構成される自動火災報知システムにおける鳴動報知の状況を説明する図である。(a)は他の自動火災報知設備16の1つが鳴動した場合を示す。この場合、当該自動火災報知設備18の主音響鳴動報知ランプ9は点灯または点滅しないから、その自動火災報知設備18の鳴動を停止させるような誤操作の懸念がない。また(b)は、当該自動火災報知設備18の主音響装置が作動して鳴動した場合であって、この場合は主音響鳴動報知ランプ9が点灯または点滅するので、その鳴動停止を間違いなく実施することができる。
【0018】
【発明の効果】
請求項1では、主音響鳴動報知ランプの表示により当該火災受信機が鳴動中かどうかが明確になり、鳴動中火災受信機の特定の誤りを防止できる。
【0020】
請求項2では、現場に設置される火災受信機が1台のときなど、音響鳴動中の火災受信機の特定を誤る恐れがない場合には、モード設定を無効にして、消費電流の削減が図れるとともに、他の表示と間違うことを防ぐことができる。
【0021】
請求項3では、主音響鳴動報知ランプを火災受信機の扉の内部に設けることによって、表面の主機能の表示との混乱を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の火災受信機の操作パネルを示す図である。
【図2】本発明の火災受信機の要部構成例を示すブロック図である。
【図3】火災発生時の火災受信機の状態変化のフローチャートである。
【図4】自動火災報知設備が、他の自動火災報知設備と併設される場合を示す図である。
【図5】従来における自動火災報知設備が、他の自動火災報知設備と併設される場合を示す図である。
【符号の説明】
1・・・火災受信機
2・・・火災受信回路
3・・・火災検知部
4・・・制御処理部
5・・・操作部
6・・・表示部
7・・・火災灯
8・・・主音響装置
9・・・主音響鳴動報知ランプ
10・・・主音響試験スイッチ
11・・・主音響/表示モード設定手段
12・・・主機能表示部
13・・・小扉
14・・・大扉
15・・・自動火災報知設備
16・・・他の自動火災報知設備
17・・・回線表示部
18・・・本発明の火災受信機を備えた自動火災報知設備
20・・・火災感知器
Claims (3)
- 火災感知器からの発報信号を受信処理して鳴動させる主音響装置と、火災であることを知らせる火災灯と、上記主音響装置の鳴動時に点灯あるいは点滅作動する主音響鳴動報知ランプと、火災感知器からの発報信号を受けて、実火災かどうかを判断し、実火災と判断したときに、上記火災灯を点灯させ、上記主音響装置を鳴動させるとともに、上記主音響鳴動報知ランプを点灯あるいは点滅作動させる制御処理部とを備えており、
上記制御処理部は、上記主音響装置の鳴動を停止する際には、上記主音響鳴動報知ランプの点灯あるいは点滅動作を停止させる一方、上記火災灯の点灯はそのまま保持するように構成していることを特徴とする火災受信機。 - 請求項1において、
上記主音響鳴動時に上記主音響鳴動報知ランプを点灯あるいは点滅動作させる主音響/表示モードの実行を、有効、無効に選択的に設定する手段を更に備えた火災受信機。 - 請求項1または2において、
上記主音響鳴動報知ランプを、上記火災受信機の扉の内部に設けている火災受信機。
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