JP3190621U - 警報器 - Google Patents

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Abstract

【課題】連動型の警報器でスピーカの音圧測定試験中に火災が発生した場合の対応を適切かつ迅速に行えるようにした警報器を提供する。
【解決手段】試験実行部68は、通常監視状態における警報停止スイッチ20の押分け等による試験実行操作を検知した場合、所定パターンの火災警報音の内の音圧測定の対象となるスイープ警報音などの所定箇所をスピーカ56から試験音として出力させる。試験中断部70は試験中に火災発生を検知した場合、音圧測定試験を中断し、試験中に火災が発生したことを示す異なるパターンの火災警報音を出力させる。
【選択図】図4

Description

本考案は、火災等の異状を検知した場合に、自分自身で警報音を出力すると共に他の警報器に異状を示す信号を送信して警報音を出力させる連動型の警報器に関する。
従来、住宅における火災やガス漏れなどの異状を検知して警報する警報器が普及している。このうち、住宅用火災警報器を住警器と言う。
このような住警器にあっては、住警器内にセンサ部と警報部を一体に備え、センサ部の検知信号から火災を検知すると警報部から所定パターンの火災警報音を出力するようにしており、専用の受信設備等を必要とせず住警器単体で火災監視と警報ができることから、設置が簡単でコスト的にも安価であり、一般住宅での設置義務化に伴い広く普及している。
また、複数の住警器間で通信を行うことによって、任意の住警器で火災警報音が出力されると、他の住警器でも連動して火災警報音を出力させる連動型の住警器システムも提案されている。
このような連動型の住警器システムでは、住警器で火災を検知した場合、火災を検知した連動元の住警器は、メッセージと警報音を含む所定パターンの火災警報音、例えば「ウーウー火災警報器が作動しました 確認してください」を出力し、一方、連動先の警報器では例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」といった火災警報音を出力するようにしている。ここで、火災警報音の内の「ウーウー」の部分は例えば2Hzから3KHzまでのスイープ音としている。
このような連動型の警報システムにあっては、住宅に対する施工時及び定期点検時などに設置している住警器のスピーカから所要の音量がでることを確認するため、音圧測定試験を行っている。この音圧測定試験は、試験対象とする住警器から所定距離を隔てた位置に騒音計を設置し、火災警報音の内の音圧が一定で周波数を変化させている音圧測定に適した火災警報音の部分であるスイープ警報音「ウーウー」が出力されたタイミングで騒音計のピーク値を読取るようにしている。
しかしながら、火災警報音の中のスイープ警報音を試験音とした音圧測定試験にあっては、繰り返し出力される火災警報音の中のスイープ警報音の出力時に、測定者は騒音計の指針が揺れる中、そのピーク値を読み取る必要があり、その読み取りに失敗した場合は、再度スイープ警報音の試験音が出力されるまでの間待つ必要があり、音圧測定試験に手間と時間がかかる問題があった。
そこで従来の音圧測定試験では、音声警報信号の中の音圧測定試験に適したスイープ警報音による試験音を連続して出力し、スイープ警報音が出力される測定タイミングを待つことなく音圧測定試験が容易にできるようにしている。
特開平8−016971号公報 特開平5−282566号公報 特開2000−003486号公報
ところで、このような従来の連動型警報システムにおける住警器の音圧測定試験にあっては、試験中に万一火災が発生した場合、火災を検知した連動元の住警器およびそれ以外の連動先の住警器から所定パターンの火災警報音を出力する。
しかしながら、音圧測定試験を行っている住警器はスイープ警報音を試験音として連続出力中であることから、試験中の住警器について試験停止操作を行わないと火災警報音を出力することができず、試験を行っている住警器からの火災警報音の出力が適切にできない恐れがある。
本考案は、スピーカの音圧測定試験中に火災が発生した場合の対応を適切かつ迅速に行えるようにする連動型の警報器を提供することを目的とする。
本願の考案は、警報器において、
火災等の異状発生を検知した場合に、連動元を示す所定パターンの異状警報音を出力すると共に他の警報器に異状発生を示すイベント信号を無線送信し、一方、他の警報器からの異状発生を示すイベント信号受信を検知した場合に、連動先を示す所定パターンの異状警報音を出力させる監視制御部と、
操作部による音圧測定試験の実行操作を検知した場合、所定パターンの異状警報音の内の音圧測定の対象となる所定箇所を試験音として出力させて音圧測定試験を実施可能とする試験実行部と、
試験実行部による前記試験音の出力処理中に、監視制御部により異状発生を検知した場合、試験音の出力処理を中断して、異状警報音を出力させる試験中断部と、
を設けたことを特徴とする。
ここで、操作部は、監視制御部により出力している所定パターンの異状警報音を停止する警報停止スイッチを備え、
試験実行部は、通常監視状態における警報停止スイッチの操作を検知して音圧測定試験の実行操作ありを判別する。
試験実行部は所定時間に亘り試験音を繰り返し出力させる処理を行う。
試験実行部は、所定パターンの異状警報音の出力中に警報停止スイッチの操作を検知した場合に試験音の出力を終了させる。
試験中断部は、試験音の出力処理中に監視制御部により異状発生を検知した場合、試験音の出力処理を途中で中断した後に所定パターンの異状警報音を出力させる。
試験中断部は、試験音の出力処理中に監視制御部により異状発生を検知した場合、試験音の出力を中断した後に、試験音の出力処理中に異状が発生したことを示す所定パターンの異状警報音とは異なるパターンの異状警報音を出力させる。
本願の第1考案によれば、連動型の警報器に設けたスピーカから、火災警報音の中の音圧測定試験に適した信号箇所、例えばスイープ警報音の箇所を試験音として繰り返し出力している試験中に火災発生が検知された場合、試験音を出力する音圧測定試験を中断して所定パターンの火災警報音を出力させるため、試験中の警報器であっても、音圧測定試験の停止操作などを行うことなく、自動的に音圧測定試験が中断されて適切に所定パターンの火災警報音が出力され、試験中であっても火災発生に対し適切且つ迅速に対応できる。
また操作部による音圧測定試験の実行操作を検知すると、所定時間に亘り試験音が出力され、試験停止操作を必要としないことから、試験作業が容易になる。また、音圧測定試験中に必要があれば警報停止スイッチを操作することで、試験音の出力を容易に停止させることができ、使い勝手が良い。
また試験中に火災が発生した場合、試験音を途中で中断して火災発生場所を示す音声メッセージを含む火災警報音が出力され、試験音から明確に区別した火災報知ができる。
また試験中に火災が発生した場合、試験中に火災が発生したことを示す音声メッセージを入れた火災警報音を出力することで、試験中に火災が発生したことが確実に伝わり、試験音から明確に区別できるため、火災発生に対し適切且つ迅速に対応ことができる。
本考案の連動型の住警器による監視システムを設置した住宅を示した説明図 本考案による住警器の外観を示した説明図 本願の第1考案による住警器の音圧測定試験と試験中に火災が発生した場合の動作を示した説明図 図3に示す音圧試験動作を行う本願の第1考案による住警器の実施形態を示したブロック図 図3の実施形態で使用するイベント信号および装置イベント信号のフォーマットを示した説明図 図4の住警器による監視処理を示したフローチャート 図6に続く住警器の監視処理を示したフローチャート 図7のステップS19における音圧測定試験処理の詳細を示したフローチャート
図1は住宅に対する本考案の住警器を用いた警報システムの設置状態を示した説明図である。図1の例にあっては、住宅24に設けられている居間、台所、子供部屋、主寝室、階段室のそれぞれの警戒エリアに火災を検知して警報する無線式の住警器(住宅用火災警報器)10−1〜10−5が設置されている。
住警器10−1〜10−5は、イベント信号を無線により相互に送受信する機能を備え、住宅各所の、それぞれ対応する監視領域について火災監視を行っている。いま住宅24の台所で万一、火災が発生したとすると、火災発生場所(台所)の住警器10−1が火災を検知して警報を開始する。この火災を検知して警報を開始することを、住警器における「発報」という。
住警器10−1が発報する場合、住警器10−1は連動元として機能し、連動先となる他の住警器10−2〜10−5に対し、火災発生を示すイベント信号を無線により送信する。他の住警器10−2〜10−5は、連動元の住警器10−1からの火災発生を示すイベント信号を有効受信した場合に、警報音と警報表示により連動先としての警報動作を行う。
ここで有効受信とは、受信したイベント信号に含まれるグループ符号がメモリに登録しているグループ符号に一致したときに、このイベント信号を有効受信したことを検知する。また住警器10−1〜10−5から送信するイベント信号には、送信元の住警器を示す識別情報として例えば送信元符号が含まれている。なお、イベント信号を有効受信した住警器は必要に応じイベント信号の中継送信を行う。
住警器が検知する自己のイベントとしては、上述の火災発生だけでなく、火災復旧、警報停止操作、また音圧測定試験の実行操作等があり、また他の警報器からの各種イベント信号受信も含まれる。これらについては後述する。
連動元となった住警器10−1の警報動作としては、例えば「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」といった警報音とメッセージを含む所定パターンの警報音を出力する。一方、連動先の住警器10−2〜10−5にあっては、「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」といった火災警報音を出力する。
このような火災警報音の内、「ウーウー」の部分はスピーカを駆動する火災警報信号の信号振幅が一定で周波数が例えば2〜3KHzで変化するスイープ警報音であり、本実施形態における音圧測定にあっては、火災警報音の中のスイープ音「ウーウー」を音圧試験の対象となる試験音として連続出力させる。
また連動元となった住警器10−1の警報に伴う表示(警報表示という)としては、例えばLEDを点灯させる。一方、連動先の住警器10−2〜10−5にあっては、LEDを点滅させる。これによって、連動元警報と連動先警報におけるLEDによる警報表示を区別できるようにしている。
なお、連動元のLEDを点滅とし、連動先のLEDを明滅としても良いし、連動元警報と連動先警報のいずれについても、同じLEDの明滅または点滅、点灯表示であっても良い。また例えば赤色LEDと黄色LEDを設け、連動元は赤色LEDを駆動し、連動先は黄色LEDを駆動するといった2色表示としても良い。もちろん、2つのLEDを一体として、赤色と黄色の両方を発光可能な2色LEDが採用できる。この他、液晶表示器等を用いも良い。
住警器10−1〜10−5が警報音を出している状態で、警報停止スイッチを操作すると、警報音及び警報表示の停止処理が行われる。
このとき例えば、連動元である住警器10−1で警報停止操作が行われた場合には、全ての住警器10−2〜10−5の警報(警報音出力および/または警報表示出力)を停止し、連動先である住警器10−2〜10−5の何れかで警報停止操作が行われた場合には、住警器10−1の警報は停止せず、住警器10−2〜10−5の警報を停止するようにする。なお、以下の説明において、住警器10−1〜10−5を区別しないで総称する場合には、住警器10という。
図2は本考案による住警器の外観を示した説明図であり、図2(A)に正面図を、図2(B)に側面図を示している。なお、取付フック15を設けているほうを上側とする。
図2において、本実施形態の住警器10の筐体はカバー12と本体14で構成されている。カバー12の中央には、周囲に複数の煙流入口を開口し、その内部には検煙部16が配置され、火災による煙が所定濃度に達したときに火災を検知するようにしている。
カバー12に設けた複数の開口部の内部には検煙部16を備え、検煙部16の左下側には音響穴18が設けられ、この背後にスピーカを内蔵し、警報音と音声メッセージを組み合わせた所定パターンの火災警報音を出力できるようにしている。なお、火災警報音は必ずしも音声メッセージを含む必要はない。
また音圧測定試験を実行した際には、スピーカから火災警報音の中のスイープ警報音の部分を音圧測定の対象となる試験音として所定時間に亘り連続出力するようにしている。
検煙部16の下側には警報停止スイッチ20が設けられている。警報停止スイッチ20は住警器10の機能の自己点検を指示する点検スイッチとしての機能を兼ねている。たとえば、火災警報中に警報停止スイッチ20が操作されると警報を停止し、通常状態で警報停止スイッチ20が操作されると機能点検を実施して結果を報知する。ここで通常状態とは、少なくとも火災警報中および障害警報中でない状態を指す。
更に本実施形態にあっては、通常監視状態で警報停止スイッチ20を押分け操作、例えば長押し操作すると、音圧測定試験の実行操作が判別され、スピーカから火災警報音の中のスイープ警報音の部分を試験音として所定時間に亘り連続出力させる音圧測定試験の試験実行スイッチとして機能する。
警報停止スイッチ20は、半透明部材で形成されたスイッチカバーと、スイッチカバーの内部に配置されたプッシュスイッチ(図示せず)とで構成されている。即ち、スイッチカバーを押圧操作すると、プッシュスイッチが押されるようになっている。スイッチカバー内部のプッシュスイッチ近傍には、点線で示すように警報表示を行うLED22が配置されており、LED22が点灯、点滅、明滅作動すると、作動光が警報停止スイッチ20のスイッチカバーの部分を透過してLED22の作動状態が外部から分かるようにしている。
また本体14の裏側上部には略中央部に挿通孔を有する取付フック15が設けられており、設置する部屋の壁にビスなどをねじ込み、この取付フック15の挿通孔にビスを通して引っかけることで、壁面に住警器10を所謂壁掛け状に固定設置することができる。
なお図2の住警器10にあっては、検煙部16を備え、火災に伴い発生する煙に基づいて火災を検知する住警器を例に取っているが、これ以外に火災に伴い発生する熱に基づいて火災を検知するサーミスタ等の温度検知素子を備えた住警器や火災に伴うその他の物理現象を検知する住警器、火災以外にガス漏れを検知する警報器、侵入者や地震その他の異状(異状)を検知する各種の警報器、これらを組み合わせて成る警報器についても、本考案の対象に含まれる。そして、本考案の警報システムは、これら各種の警報器を混在させて構成しても良い。
図3は本願の第1考案に対応した住警器による音圧測定試験と試験中に火災が発生した場合の動作を示している。
図3(A)は音圧測定試験の様子を示しており、住警器10−1〜10−5の中の住警器10−1の音圧測定試験を例にとっている。住警器10−1の音圧測定試験を行う場合には、住警器10−1から1m離れた位置に騒音計26を設置する。続いて住警器10−1の警報停止スイッチ20を長押し操作すると、警報停止スイッチ20のスイッチ信号から音圧測定試験の実行操作が判別され、音圧測定試験が実行される。
音圧測定試験の実行は、例えば連動元を示す火災警報音「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」の中のスイープ警報音「ウーウー」を試験音25として所定時間に亘り連続的に出力する。この試験音の出力中に測定員は騒音計26のピーク値を読取り、例えば騒音計26のピーク値として例えば70dB/m以上の測定値が得られれば、正常と判断する。
図3(B)は住警器10−1における音圧測定試験の試験中に、他の住警器10−3で火災発生が判別された場合の動作を示している。住警器10−1の音圧測定試験中に住警器10−3で火災発生が判別されると、住警器10−3は連動元を示す火災警報音27を出力し、同時に、火災イベント信号を他の住警器10−1,10−2,10−4,10−5に送信する。
この火災イベント信号を受信した試験中の住警器10−1は音圧測定試験を中断し、このため試験音の出力が中断し、続いて連動先を示す火災警報音が出力されることになる。勿論、他の住警器10−2,10−4,10−5では連動先を示す火災警報音が出力される。
連動先を示す火災警報音は「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」となるが、音圧測定試験を中断した住警器については、試験中に火災が発生したことを示すメッセージを含む火災警報音として例えば「ウーウー 試験中に別の火災警報器が作動しました 確認してください」を出力させる。
このように音圧測定試験を中断した住警器10−1からの火災警報音のメッセージ中に試験中に火災が発生したことを示すメッセージを含ませることで、試験中断後の火災警報音を音圧測定用の試験音と誤認することを防止し、測定員は火災発生を速やかに認識して迅速な初期消火や避難を可能とする。
図4は図3に示した音圧警報試験を行う本願の第1考案による住警器の実施形態を示したブロック図である。これは一例であり、各機能の分離、統合は任意に行うことができる。また各機能のそれぞれの一部または全部は、ソフトウェア(プログラム)によって実行されるものであっても、ハードウェアによって実行されるものであっても良い。また図4では、台所に設置した住警器10−1について示しているが、他の住警器10−2〜10−5についても同様の構成となる。
図4において、住警器10−1はワンチップCPUとして知られたプロセッサ28を備え、プロセッサ28に対してはアンテナ31を備えた無線通信部30、メモリ32、センサ部34、報知部36、操作部38及び電池電源40を設けている。
無線通信部30には送信回路42と受信回路44が設けられ、他の住警器10−2〜10−5との間でイベント信号を無線により送受信できるようにしている。無線通信部30としては、日本国内の場合には、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD−30(小電力セキュリティシステム無線局の無線設備標準規格)またはSTD−T67(特定小電力無線局テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備の標準規格)に準拠した構成を備える。
もちろん無線通信部30としては、日本国内以外で使用する場合は、その地域の割当無線局の標準規格に準拠した内容を持つことになる。なお、アンテナ31、送信回路42及び送信処理部62を併せて送信部とし、アンテナ31、受信回路44及び受信処理部64を併せて送信部とする。
メモリ32には、イベント信号の順番を示す連続番号である連番48、各住警器を特定する住警器識別情報となる送信元符号50、図1のように住宅に設置した住警器10−1〜10−5で連動警報を行う連動グループを構成するためのグループ符号52が格納されている。
連番48はイベント信号を送信する毎に、所定のルールに則って自動生成、更新される(例えばインクリメントされる)符号であり、警報器間の、特に無線通信に於いてイベント信号の中継処理等を管理するためのものであるが、本考案に直接関係しないので詳細な説明を省略する。
送信元符号50としては、国内に提供される住警器の何れとも同一符号として重複しないように、例えば26ビットの多ビット符号コードとし、例えば住警器や緊急地震速報装置のシリアル番号等を利用している。
連番48や送信元符号50を利用して再中継を許可したり禁止したりすることができ、不要な通信を避ける処理を行うことで、必要に応じた最適な中継を行うことができる。また例えば、連動先端末で中継送信されるイベント信号には、当該連動先端末の送信元符号に加えて連動元端末の送信元符号を付加するようにして、この連動元端末送信元符号から再送信の可否を判定して処理するようにすることもできる。また、中継送信の許可および禁止はこれに加え、イベント信号が示すイベントの内容毎に設定することもできる。
グループ符号52は連動グループを構成する複数の住警器に共通に設定される符号であり、無線通信部30で受信したイベント信号に含まれるグループ符号がメモリ32に登録しているグループ符号52に一致したときに、このイベント信号を有効な信号として処理することになるので、近隣の住宅等に設置された、連動を要しない他のグループに属する警報器との不要な連動を回避できる。
グループ符号52は連動グループを構成する複数の住警器に共通に設定される符号であり、無線通信部30で受信したイベント信号に含まれるグループ符号がメモリ32に登録しているグループ符号52に一致したときに、このイベント信号を有効な信号として処理することになるので、近隣の住宅等に設置された、連動を要しない他のグループに属する住警器や緊急地震速報装置との不要な連動を回避できる。
センサ部34には、煙を検知して信号を出力する検煙部16を設けている。前述のように、センサ部34には検煙部16に代えて、火災による温度を検知するサーミスタ等の温度検知素子や、火災に伴うその他の物理現象変化を検知する各種素子を設けてもよい。
報知部36には警報音等を出力する音声増幅器55とスピーカ56が設けられ、また警報表示等を行うLED22が設けられている。スピーカ56は、図示しない音声合成回路部から、自己が保持している各種のメッセージや警報音等を出力する。LED22は点滅や明滅、点灯などにより、火災などの異状その他を表示する。スピーカ56に代えて、ブザー等を用いても良い。またLED22に代え、2色LEDや液晶表示器等を設けても良い。もちろん、LEDと液晶表示器を併設するなどしても良い。
操作部38には警報停止スイッチ20が設けられている。警報停止スイッチ20は、報知部36からスピーカ56により火災や障害の警報音を出力しているとき又はLED22により警報表示を行っているときに警報停止スイッチとして機能する。例えば連動元を示す警報中に警報停止スイッチ20を操作すると、警報音及び警報表示は停止され、連動先を示す警報中に警報停止スイッチ20を操作すると、警報音は停止するが、警報表示は停止または警報音の停止から所定時間後に停止するといった警報停止処理が行われる。
また警報停止スイッチ20は、連動元または連動先を示す警報を行っていない通常監視状態において警報停止スイッチ20は点検スイッチとして機能し、この状態で警報停止スイッチ20を操作すると、所定の自己点検動作が実行されて報知部36のスピーカ56から点検結果を示す音声メッセージなどが出力される。
更に、警報停止スイッチ20は、通常監視状態において押分け操作によって音圧測定試験の実行を指示する音圧測定試験実行スイッチとして機能する。即ち、通常監視状態において警報停止スイッチ20を例えば2〜3秒以上長押し操作すると、このときのスイッチ指示入力から音圧測定試験の実行操作が判別され、スイープ警報音を音圧測定の対象となる試験音として所定時間に亘り連続出力する音圧測定試験が実行される。
この音圧測定試験のための試験音の出力中については、警報停止スイッチ20は試験音停止スイッチとして機能し、所定時間に亘る試験音の出力を必要に応じていつでも停止可能としている。これにより所定時間以内に騒音計による音圧測定が完了した場合、停止操作を行うことで、不必要に試験音を出し続けてしまうことを防止できる。
なお、障害警報中に警報停止スイッチ20が操作された場合には、所定の自己点検動作を実施して結果を報知した後に障害警報停止処理を行うようにしても良い。このようにすれば、例えばセンサ故障等を再チェックした後に障害警報停止処理が行われるので、ユーザに対し、故障状態をより明確に認知させることができる。そして、このとき障害状態が解消(障害復旧)している場合には、例えば「障害は解消しました」等のメッセージを出力して、障害停止処理(障害復旧処理)に移行しても良い。
電池電源40は、例えば所定セル数のリチウム電池やアルカリ乾電池を使用しており、電池容量としては住警器10−1における無線通信部30を含む回路部全体の低消費電力化により、例えば10年の電池寿命を保証している。
プロセッサ28にはプログラムの実行により実現される機能として、監視制御部58が設けられており、監視制御部58には、イベント検出部60、送信処理部62、受信処理部64、警報処理部66の機能が含まれている。また、プロセッサ28には音圧測定試験に対応して試験実行部68と試験中断部70の機能が設けられている。
イベント検出部60は、センサ部34の検知信号出力から検知した火災の有無、操作部38による警報停止指示入力、点検指示入力または試験実行指示入力の有無、センサ部34の検知信号出力が低下して火災検知状態が解消される火災復旧等のイベントを検知する。またイベント検出部60は受信子回路44および受信処理部64を介して他の住警器からのイベント信号の解読結果として得られたイベント信号有効受信の有無およびそのイベント内容を検知する。
送信処理部62は、イベント検出部60によりセンサ部34の検知信号出力からの火災検知、操作部38による警報停止、センサ部34の検知信号出力が低下して火災検知状態が解消される火災復旧等の自己のイベントを検知した場合に、検知したイベントを示すイベント信号を、無線通信部30の送信回路42を介してアンテナ31から連動先となる他の住警器10−2〜10−5に送信させる。また送信処理部62は他の住警器10−2〜10−5から有効に受信したイベント信号を、必要に応じて中継送信する。受信処理部64は、他の住警器10−2〜10−5からのイベント信号を、アンテナ31及び無線通信部30の受信回路44を介して受信し解読する。
警報処理部66は、イベント検出部60で自己の異状として火災を検知した場合にイベント検出部60から信号を受け、報知部36のスピーカ56から連動元を示す警報音を出力させると共に、LED22を例えば点灯駆動して連動元を示す警報表示を行い、更に、火災イベント信号を他の住警器に送信する。
具体的に説明すると、警報処理部66は、センサ部34に設けた検煙部16の煙検知信号に基づきイベント検出部58で火災を検知した場合に、イベント検出部58からその旨を示す信号を受け取り、これに基づき報知部36に対しスピーカ56から連動元を示す警報音例えば「ウーウー 火事です 火事です」の音声警報音を繰り返し出力させる制御を行うと共に、LED22を点灯させて連動元を示す警報表示制御を行い、更に、送信処理部62を介して火災を示すイベント信号を無線通信部30の送信回路42によりアンテナ31から他の住警器10−2〜10−5に向けて送信させる。
また警報処理部66は、他の住警器10−2〜10−5の何れかから火災イベント信号を無線通信部30の受信回路44により受信し、受信処理部64で有効となった場合に、報知部36のスピーカ56から連動先を示す火災警報音(報知音)として例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」を繰り返し出力させ、同時にLED22を点滅して連動先を示す警報表示を行う。
また警報処理部66は連動元を示す火災警報音または連動先を示す火災警報音の出力中に警報停止スイッチ20の操作を検知した場合、又は他の住警器からの警報停止を示すイベント信号有効受信有り又は装置イベント信号有効受信有りを検知した場合、スピーカ56からの音声メッセージとLED22の警報表示による火災警報の出力を停止する。このときはLED22による警報表示については、所定時間継続した後に停止しても良い。なお、連動元を示す火災警報中には、警報停止を示すイベント信号や装置イベント信号の有効受信があっても、少なくとも警報音の出力は継続させるようにしても良い。
ここで、イベント検出部60は障害としてローバッテリーと障害センサ障害とを検知する。ローバッテリー障害の検知は、所定の測定時間間隔、例えばT1=4時間間隔で図示しない電圧検知回路を介して直接的又は間接的に、電池電源40から供給される電源電圧をA/D変換により読み込んで所定の閾値電圧と比較し、この閾値電圧以下の時にローバッテリー障害の検知を予備判定し、更にローバッテリー障害検知の仮判定が連続して所定回数続いたときにローバッテリー障害と判定(確定)し、ローバッテリー障害フラグをセットしてメモリ32に記憶する。
センサ障害の検知は、所定の測定時間間隔、例えばT2=1秒間隔でセンサ部34の検煙部16から出力される煙検知信号をA/D変換により読み込んでメモリ32のバッファ領域に保持し、例えば所定の時間間隔T3=10分毎に、メモリ32のバッファ領域に保持している10分間ぶんの検知データの平均値を求め、この平均値が所定の基準レベル(零点レベルという)を下回った場合に出力停止状態である等としてセンサ部34の障害と判定し、センサ障害フラグをセットしてメモリ32に記憶する。
このように煙濃度検知信号の10分間平均値が零点レベルを下回る原因は、検煙部16に設けている受光素子故障や受光素子からの出力信号線断線、受光アンプの停止などの障害が発生したことによるものである可能性が高いためセンサ障害とする。
なお、センサ部34にサーミスタなどの温度検知素子を設けた場合にも、各種の処理により、同様にセンサ障害を検知することができる。その他、スピーカ56への出力線の断線や他の回路故障、通信異状等を同様に障害監視することができる。このような障害についても、検知後はセンサ障害と同様の処理を行ことから、本実施形態にあってはセンサ障害と総称している。
このように本実施形態におけるローバッテリー障害監視部68とセンサ障害監視部70の監視処理はビルトインテストとしてバックグラウンドで自動実行されている。
また警報処理部66は、イベント検出部60でローバッテリー障害を検知した場合、報知部36のスピーカ56から連動元(障害元)を示すローバッテリー障害の障害警報音としてたとえば「ピッ 電池切れです」を所定回数繰り返して出力させると共にLED22を例えば点滅させ、その後は一定時間毎に「ピッ 電池切れです」を1回出力させ、併せてLED22による表示出力を行わせる処理を周期的に繰り返す。
また警報処理部66は、ローバッテリー障害を示すイベント信号を他の住警器に送信することで、連動先を示すローバッテリー障害警報として「ピッ 別の警報器が電池切れです」や「ピッ 警報器が電池切れです」の障害警報音を出力させると共に連動元とは異なる点滅表示を行わせる。
また警報処理部66は、イベント検出部60でセンサ障害を検知した場合、報知部36のスピーカ56から連動元(障害元)を示すセンサ障害の警報音として例えば「ピッ 故障です」の障害警報音を所定回数繰り返して出力させると共にLED22を例えば点滅させ、その後は一定時間毎に「ピッ 故障です」の障害警報音を1回出力させ、併せてLED22による表示出力を行わせる処理を周期的に繰り返す。
また警報処理部66は、送信処理部62および送信回路42を介してセンサ障害を示すイベント信号を他の住警器10−2〜10−5に送信することで、連動先を示すセンサ障害警報を出力させる。このとき、障害警報音として例えば「ピッ 別の警報器が故障です」や「ピッ 警報器が故障です」を出力させると共に連動元とは異なる点滅表示を行わせる。
また警報処理部66は、イベント検出部60で通常状態での警報停止スイッチ20の操作による点検指示入力を検知した場合、そのときメモリ32にローバッテリー障害フラグまたはセンサ障害フラグを記憶している場合には、各障害フラグに対応した障害警報を報知部36から連動元(障害元)としての警報音と警報表示で行い、同時に、ローバッテリー障害またはセンサ障害を示すイベント信号を他の住警器10−2〜10−5に送信して連動先(障害先)としての警報音と警報表示で行なわせる。
更に警報処理部66は、連動元を示すセンサ障害又はローバッテリー障害警報の出力中に操作部38に設けた警報停止スイッチ20の警報停止操作を検知した場合、自己の連動元を示す警報音を停止すると共に障害表示を所定時間継続させた後に停止し、更に連動先を示す障害警報出力中の他の住警器10−2〜10−5に警報停止を示すイベント信号を送信して障害警報音と障害表示を停止させる。
次に試験実行部68と試験中断部70の機能を説明する。試験実行部68は、通常監視状態における警報停止スイッチ20の押分け操作である長押し操作の指示入力を検知して音圧測定試験の実行操作有りを判別する。
即ち、試験実行部68は、イベント検出部60により通常監視状態で警報停止スイッチ20の長押し操作による指示入力を検知した場合、音圧測定試験の実行操作有りを判別し、連動元又は連動先を示す警報音とメッセージの組合せからなる所定パターンの火災警報音の中の音圧測定の対象となるスイープ警報音「ウーウー」の箇所を試験音とし、報知部36のスピーカ56から音圧測定試験に必要な所定時間、例えば1分間に亘り、繰り返し出力させる音圧測定試験を実行する。
この音圧測定試験の実行に先立ち測定員は図3に示したように、音圧測定試験を行う例えば住警器10−1の1メートル前に騒音計26を予め設置して準備しており、音圧測定試験の実行でスピーカ56から出力された試験音のピーク値を測定し、70dB/m以上あれば正常と判断することになる。
また試験実行部68は、警報音の出力中に警報停止スイッチ20の操作有りを判別した場合に音圧測定試験を終了させる。
試験中断部70は、試験実行部68による音圧測定試験中、即ち所定時間に亘るにスイープ警報音「ウーウー」を試験音して連続出力中に、監視制御部58のイベント検出部60により火災発生を判別した場合、スイープ警報音「ウーウー」をスピーカ56から連続出力している音圧測定試験を中断し、火災発生に対応した火災警報音をスピーカ56から出力させる。
ここで、イベント検出部60による火災発生の判別には、住警器10−1自身が火災発生を判別する場合と、他の住警器10−2〜10−5からの火災イベント信号の有効受信により火災発生を判別する場合があるが、音圧測定試験中は別の場所での火災発生の報知が重要であることから、試験中断部70は、少なくとも、他の住警器からの火災イベント信号の有効受信による火災発生を判別した場合に、音圧測定試験を中断し、連動先を示す火災警報音をスピーカ56から出力させる。
このため試験中断部70は、音圧測定試験中に他の住警器10−2〜10−5からの火災イベント信号の有効受信により火災発生を判別した場合、スイープ警報音を用いた試験音「ウーウー」を途中で中断した後に連動先を示す火災警報音を出力させる。
また試験中断部70は、更に望ましくは、他の住警器10−2〜10−5からの火災イベント信号の有効受信により音圧測定試験中に火災発生を判別した場合、スイープ警報音を用いた試験音「ウーウー」の連続出力を中断した後に試験中に異状が発生したことを示すメッセージを含む所定パターンの火災警報音として例えば「ウーウー 試験中に別の警報器が試験中に作動しました 確認してください」を出力させ、試験中に火災が発生したことを明確に知らせるようにする。
図5は本実施形態で連動警報に使用するイベント信号フォーマットを概略的に示した説明図である。図5において、イベント信号46は連番48、送信元符号50、グループ符号52及びイベント符号54で構成されている。
連番48はイベント信号の順番を示す連続番号であり、各端末(住警器)のそれぞれにイベント信号を送信する毎に1つずつ増加させる。また、連番48は住警器10及び緊急地震速報装置25の各々で非同期に生成している。連番48は住警器10や緊急地震速報装置25間の、主に無線通信に於いてイベント信号の中継処理等を管理するためのものであるが、本考案に直接関係しないので詳細な説明を省略する。
送信元符号50は住警器識別情報として用いられる例えば26ビットの符号であり、例えば住警器10、緊急地震速報装置25のシリアル番号等を利用している。グループ符号52は例えば8ビットの符号であり、同一グループを構成する例えば図1の住警器10−1〜10−5につき例えば同じグループ符号が設定されている。
なおグループ符号52としては、同一グループの住警器に同一のグループ符号を設定する以外に、例えば予め定めたグループを構成する住警器に共通な基準符号と各住警器に固有な送信元符号との演算から求めた住警器ごとに異なるグループ符号であってもよい。すなわち、イベント信号を受信した各端末(住警器)がそれをもとに自己と同一グループの端末からの信号であるか否かを判定できるものであれば、どのような符号であっても良い。
イベント符号54は、火災、ガス漏れ(例えばガス漏れ警報器やガス漏れ検知機能を併せ持つ住警器等の場合)などのイベント内容を表す符号であり、図4の実施形態にあっては4ビット符号を使用しており、例えば
0001=火災
0010=ガス漏れ
0011=警報停止(火災警報停止、ガス漏れ警報停止、障害警報停止)
0100=復旧(火災復旧、ガス漏れ復旧、障害復旧)
0101=センサ障害
0110=ローバッテリー障害
としている。ここで、0000はイベント検知を伴わない、例えば定期通報に使用する。
なおイベント符号54のビット数は5ビット、6ビットと増加させることで、更に多くのイベント内容を表すことができる。例えば、復旧のイベント符号は火災復旧、ガス復旧、障害復旧に分けても良い。
図6及び図7は図4の住警器10における監視処理の例を示したフローチャートである。図6において、住警器10の電池電源40による電源供給が開始されると、ステップS1で初期化、自己診断、禁止モードの設定の有無を含む各種設定の読み込みを実行し、異状がなければステップS2に進み、火災の有無を検知している。
センサ部34から出力された煙検知信号が所定の火災レベルを超えるとステップS2で火災を検知してステップS3に進み、連番、火災を検知している住警器を特定する送信元符号、グループ符号、火災を示すイベント符号を含む火災イベント信号を他の住警器に送信した後、ステップS4で報知部36のスピーカ56から音声メッセージやブザー音等による火災警報音とLED22の例えば点灯による警報表示とにより連動元を示す火災警報を出力する。
続いて、ステップS5でセンサ部34からの煙検知信号が低下して火災検知状態が解消する火災復旧の有無を検知しており、火災復旧を検知するとステップS6で連番、送信元符号、グループ符号、火災復旧を示すイベント符号を含む火災復旧イベント信号を他の住警器に送信した後、ステップS7でスピーカ56からの警報音とLED22の点灯による警報表示とによる連動元を示す火災警報を停止する。なお、LED22による警報表示は所定時間経過後に消灯しても良い。
続いてステップS8で警報停止スイッチ20の警報停止指示操作の有無を検知し、スイッチ操作が検知されるとステップS9で警報中の有無を検知する。ステップS9で警報中が検知されると、ステップS10に進んで連番、送信元符号、グループ符号、警報停止を示すイベント符号を含む警報停止イベント信号を他の住警器10−2〜10−5に送信し、ステップS11に進んでスピーカ56からの連動元を示す警報音出力を停止し、LED22の点灯による警報表示を消灯する。なお、LED22は所定時間経過後に消灯しても良い。
ステップS9で警報中でないこと検知した場合には、ステップS8で検知した警報停止スイッチの操作を点検指示動作と認定し、所定の点検動作を実施して結果を報知するようにしているが、図示を省略している。
続いて図7のステップS12に進み、他の住警器から送信または中継送信された火災を示すイベント信号の有効受信の有無を検知している。他の住警器からの火災を示すイベント信号の有効受信を検知すると、ステップS13に進んで連動先を示す火災警報としてスピーカ56から警報音を出力し、LED22の点滅による警報表示を行う。
次にステップS14で他の住警器から送信または中継送信された火災復旧を示すイベント信号の有効受信の有無を検知しており、火災復旧を示すイベント信号の有効受信を検知すると、ステップS15に進んで連動先の警報として行っているスピーカ56からの警報音出力とLED22の点滅による警報表示を停止する。
次にステップS16で他の住警器から送信または中継送信された警報停止を示すイベント信号の有効受信の有無を検知しており、警報停止を示すイベント信号の有効受信を検知すると、ステップS17に進んで警報中の有無を検知し、警報中を検知するとステップS18に進んで連動先としての警報音出力を停止し、警報表示も停止させる。続いてステップS19で音圧測定試験処理を実行する。
図8は図7のステップS19における音圧測定試験処理の詳細を示したフローチャートである。図8において、ステップS20にあっては、音圧測定試験の実行操作の有無を検知している。通常監視状態で警報停止スイッチ20の長押し操作により指示入力が検知されるとステップS20で音圧測定試験の実行操作が検知され、ステップS21に進んで連動元または連動先を示す所定パターンの火災警報音の中の音圧測定の対象となるスイープ警報音「ウーウー」の部分の警報音信号を音声合成回路で生成して連続出力し、スピーカ56からスイープ警報音を試験音して連続出力させる。
続いてステップS22で所定時間経過の有無を検知しており、所定時間経過を検知するまではステップS23で火災発生の有無を検知しており、火災発生有りを検知することなく所定時間経過を検知すると、ステップS24に進んでスピーカ56から出力しているスイープ警報音による試験音を停止して音圧測定試験を終了させる。
一方、ステップ23で所定時間に亘る試験音の連続出力中、即ち試験中に他の住警器10−2〜10−5から有効受信した火災イベント信号から火災を検知すると、ステップS25に進んで音圧測定試験を中断してスピーカ56からの試験音の出力を停止し、続いてステップS26で連動先の示す火災警報音の出力と警報表示を行う。
火災警報音の出力中はステップS27で警報停止の有無を検知しており、警報停止を検知するとステップS28に進んで火災警報音と警報表示の停止処理を行う。なお、ステップS27における警報停止の検知は、警報停止スイッチ20の操作指示入力の検知、他の住警器10−2〜10−5から火災復旧を示すイベント信号の有効受信の検知、又は他の住警器から警報停止を示すイベント信号の有効受信の検知のいずれかを判別した場合であり、その詳細は、図6のステップS〜S11、及び図7のステップS14〜S18に示した内容となる。
なお、上記の実施形態は火災を検知して警報する住警器を例にとるものであったが、ガス漏れ警報器、CO警報器、各種の防犯用警報器を配置した警報システムやそれら各種の警報器を混在させて配置した警報システムについても同様に適用できる。
また、警報器の連携は無線通信によるものでなくても良く、有線通信によっても、また有線と無線を適宜混在させるものであっても良い。
また、上記の実施形態で警報停止スイッチ20として示した操作手段は、必ずしもスイッチである必要は無く、リモコン装置等を使用して外部からの通信によって警報履歴出力を指示するもの等、どのような手段や方法を適用しても良い。
また上記の実施形態で述べた「受信がある」、「受信が無い」、「受信した場合」、「受信を検知」等は、受信した信号が有効なものとして認識されたか否かの検知も含んでいる。
また、警報器の規格等によっては、上記実施形態のLEDによる表示が「警報」と認められない場合があるが、本考案では規格上「警報」に含まれるか否かに関わらず、警報表示、警報に伴う表示、または単に表示として記載している。本考案の目的を達成できるものであれば、どのような表示手段を用いても構わない。そして、表示部は警報器と別体に設けられていても良い。
また、上記の実施形態では、電池電源によって動作する住警器を例に取ったが、電池電源以外の電源で動作するものにも本考案を適用できる。
また、上記の実施形態は住宅用に限らずビルやオフィス用など各種用途の警報器にも適用できる。
また、上記の実施形態は警報器にセンサ部と警報出力処理部を一体に設けた場合を例にとるが、他の実施形態として、センサ部と警報出力処理部を別体とした警報器であっても良い。
また上記の実施形態におけるフローチャートは処理の概略例を説明したもので、処理の順番等はこれに限定されない。また各処理や処理と処理の間に必要に応じて遅延時間を設けたり、他の判定を挿入する等ができる。
また本考案は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10,10−1〜10−5:住警器
12:カバー
14:本体
16:検煙部
17:取付フック
18:音響孔
20:警報停止スイッチ
21:モードスイッチ
22:LED
24:住宅
25:試験音
26:騒音計
27:火災警報音
28:プロセッサ
31:アンテナ
30:無線通信部
32:メモリ
34:センサ部
36:報知部
38:操作部
40:電池電源
42:送信回路
44:受信回路
46:イベント信号
48:連番
50:送信元符号
52:グループ符号
54:イベント符号
56,74::スピーカ
58:監視制御部
60:イベント検出部
62:送信処理部
64:受信処理部
66:警報処理部
68:試験実行部
70:試験中断部

Claims (6)

  1. 火災等の異状発生を検知した場合に、連動元を示す所定パターンの異状警報音を出力すると共に他の警報器に異状発生を示すイベント信号を無線送信し、一方、他の警報器からの異状発生を示すイベント信号受信を検知した場合に、連動先を示す所定パターンの異状警報音を出力させる監視制御部と、
    操作部による音圧測定試験の実行操作を検知した場合、前記所定パターンの異状警報音の内の音圧測定の対象となる所定箇所を試験音として出力させて音圧測定試験を実施可能とする試験実行部と、
    前記試験実行部による前記試験音の出力処理中に、前記監視制御部により異状発生を検知した場合、前記試験音の出力処理を中断して、前記異状警報音を出力させる試験中断部と、
    を設けたことを特徴とする警報器。
  2. 請求項1記載の警報器に於いて、
    前記操作部は、前記監視制御部により出力している所定パターンの異状警報音を停止する警報停止スイッチを備え、
    前記試験実行部は、通常監視状態における前記警報停止スイッチの操作を検知して前記音圧測定試験の実行操作ありを判別することを特徴とする警報器。
  3. 請求項1記載の警報器に於いて、前記試験実行部は所定時間に亘り前記試験音を繰り返し出力させる処理を行うことを特徴とする警報器。
  4. 請求項2記載の警報器に於いて、前記試験実行部は、前記所定パターンの異状警報音の出力中に前記警報停止スイッチの操作を検知した場合に前記試験音の出力を終了させることを特徴とする警報器。
  5. 請求項1記載の警報器に於いて、前記試験中断部は、前記試験音の出力処理中に前記監視制御部により異状発生を検知した場合、前記試験音の出力処理を途中で中断した後に前記所定パターンの異状警報音を出力させることを特徴とする警報器。
  6. 請求項1記載の警報器に於いて、前記試験中断部は、前記試験音の出力処理中に前記監視制御部により異状発生を検知した場合、前記試験音の出力を中断した後に、前記試験音の出力処理中に異状が発生したことを示す前記所定パターンの異状警報音とは異なるパターンの異状警報音を出力させることを特徴とする警報器。
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