JP5426281B2 - 警報器 - Google Patents

警報器 Download PDF

Info

Publication number
JP5426281B2
JP5426281B2 JP2009199608A JP2009199608A JP5426281B2 JP 5426281 B2 JP5426281 B2 JP 5426281B2 JP 2009199608 A JP2009199608 A JP 2009199608A JP 2009199608 A JP2009199608 A JP 2009199608A JP 5426281 B2 JP5426281 B2 JP 5426281B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alarm
inspection
indicating
display
stop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009199608A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011028708A (ja
Inventor
秀成 松熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP2009199608A priority Critical patent/JP5426281B2/ja
Publication of JP2011028708A publication Critical patent/JP2011028708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5426281B2 publication Critical patent/JP5426281B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fire Alarms (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Description

本発明は、火災やガス漏れなどの異常を検出して警報すると共に他の警報器に信号を送信して警報を連動出力させる警報器に関する。
従来、住宅における火災を検出して警報する住宅用警報器(以下「住警器」という)が普及しており、近年にあっては、複数の住警器を相互に通信させ、1つの住警器の異常情報を他の警報器でも警報できる連動型警報システム向けの無線式住警器が実用化されており、これらの中には電池電源によって動作するものがある。
無線通信を行う連動型の警報システムにあっては、ある住警器で火災を検出した場合、火災を検出した連動元の住警器は、例えば「ウーウー火災警報器が作動しました 確認してください」との音声メッセージを出力し、一方、連動先の住警器では「ウーウー別の火災警報器が作動しました 確認してください」という音声メッセージを出力するようにしている。また、連動元の住警器の表示灯は点灯とし、連動先の住警器の表示灯は点滅とし、表示灯の表示からも連動元か連動先かが区別できるようにしている。
また、連動元と連動先の住警器で警報が行われた場合、住警器に設けている警報停止スイッチを操作すると、操作した住警器の警報を停止することができるようにしている。更に、警報停止スイッチは、通常の監視状態にあっては、点検スイッチとして機能する。通常監視状態で警報停止スイッチを操作すると、所定の内部点検処理が実行され、正常であれば、例えば「正常です」といった警報メッセージを含む点検メッセージを出力し、もし故障を検出していれば「ピッ 故障です」といった点検メッセージを出力する。
特開2007−094719号公報
しかしながら、このような従来の連動警報を行う無線式の住警器にあっては、連動元と連動先の住警器で警報が行われた場合に、警報を停止したい場合には、住警器毎に警報停止操作を必要とし、警報停止操作が煩雑になるという問題がある。
この問題を解決するためには、任意の住警器で警報停止操作を行った場合、連動関係にある全ての住警器の警報を一斉に停止することも考えられるが、全ての警報を停止してしまうと、火災を検出した連動元の警報器がどれか分からず、消火後の火元の特定や、誤報又は非火災報を発した住警器の特定が困難になるという問題がある。
この問題を解決するため本願発明者にあっては、警報停止操作を検出した時に、警報音を停止し、警報表示は残すようにした警報器を提案している。しかし、警報音を停止し警報表示を継続した状態で警報停止スイッチを操作した場合、点検機能を含めてどのような処理するかといった課題が残されている。
本発明は、警報停止操作により連動異常警報の警報音を停止し警報表示は継続させる警報停止処理を行った状態での点検操作を適切に処理して警報器の状態を容易に把握可能とする警報器を提供することを目的とする。
本発明は、
監視エリアの物理的現象を検出して出力するセンサ部と、
警報音と警報表示により異常警報を出力する報知部と、
警報中は警報停止操作手段として機能し、警報停止中は点検操作手段として機能する操作部と、
センサ部の検出出力による異常の有無及び操作部による停止操作又は点検操作を含むイベントを検出するイベント検出部と、
イベント検出部で検出したイベントを示すイベント信号を他の警報器へ送信する送信処理部と、
他の警報器からのイベント信号を受信する受信処理部と、
イベント検出部で異常を検出した時に、報知部からの警報音と警報表示により連動元を示す異常警報を出力させると共に、異常を示すイベント信号を他の警報器に送信させ、一方、他の警報器から異常を示すイベント信号を受信した時に、報知部からの警報音と警報表示により連動先を示す異常警報を出力させる警報処理部と、
を設けた警報器に於いて、
異常警報の出力中に自己の警報停止操作又は他の警報器から警報停止を示すイベント信号受信を検出した場合、警報音を停止すると共に警報表示を継続する警報停止部と、
警報処理部により異常警報が出力されていない状態で点検操作を検出した場合に点検情報を出力し、警報停止部による警報表示の継続中に点検操作を検出した場合、点検操作を受け付けて警報音の停止を解除して再度警報音を出力させる点検処理部と、
を設けたことを特徴とする。

また、本発明は、
監視エリアの物理的現象を検出して出力するセンサ部と、
警報音と警報表示により異常警報を出力する報知部と、
警報中は警報停止操作手段として機能し、警報停止中は点検操作手段として機能する操作部と、
センサ部の検出出力による異常の有無及び操作部による停止操作又は点検操作を含むイベントを検出するイベント検出部と、
イベント検出部で検出したイベントを示すイベント信号を他の警報器へ送信する送信処理部と、
他の警報器からのイベント信号を受信する受信処理部と、
イベント検出部で異常を検出した時に、報知部からの警報音と警報表示により連動元を示す異常警報を出力させると共に、異常を示すイベント信号を他の警報器に送信させ、一方、他の警報器から異常を示すイベント信号を受信した時に、報知部からの警報音と警報表示により連動先を示す異常警報を出力させる警報処理部と、
を設けた警報器に於いて、
異常警報の出力中に自己の警報停止操作又は他の警報器から警報停止を示すイベント信号受信を検出した場合、警報音を停止又は継続すると共に警報表示を継続する警報停止部と、
警報処理部により異常警報が出力されていない状態で点検操作を検出した場合に点検情報を出力し、警報停止部による警報表示の継続中に点検操作を検出した場合に点検操作をキャンセルする第1モード点検処理部と、
警報処理部により異常警報が出力されていない状態で点検操作を検出した場合に点検情報を出力し、警報停止部による警報表示の継続中に点検操作を検出したときに、警報音が停止している場合は点検操作を受け付けて処理し、警報音が継続している場合は点検操作をキャンセルする第2モード点検処理部と、
警報処理部により異常警報が出力されていない状態で点検操作を検出した場合に点検情報を出力し、警報停止部による警報表示の継続中に点検操作を検出した場合、点検操作を受け付けて警報音の停止を解除して再度警報音を出力させる第3モード点検処理部と、
第1点検モード処理部、第2モード点検処理部又は第3モード点検処理部のいずれか1つを選択して動作させるモード選択部と、
を設けたことを特徴とする。

ここで、警報停止部は、モード選択部で第1モード点検処理部又は第3モード点検処理部が選択されたときに、異常警報の出力中に自己の警報停止操作又は他の警報器から警報停止を示すイベント信号受信を検出した場合、警報音を停止すると共に警報表示を継続することを特徴とする。

また、警報停止部は、モード選択部で第2モード点検処理部が選択されたときに、
連動元を示す異常警報の出力中に自己の警報停止操作を検出した場合、連動元を示す警報音を停止すると共に警報表示を継続し、更に他の警報器に警報停止信号を送信し、
連動元を示す異常警報の出力中に他の警報器から警報停止を示すイベント信号受信を検出した場合、連動元を示す警報音を停止すると共に警報表示を継続し、更に、
連動先を示す異常警報の出力中に自己の警報停止操作又は他の住警器から警報停止を示すイベント信号の受信を検出した場合、連動先を示す警報音を停止すると共に警報表示を継続し、
第2モード点検処理部は、連動元又は連動先を示す警報表示の継続中に、点検操作を受け付けた場合、自己の点検結果に基づく点検情報を出力すると共に、点検操作を示すイベント信号を他の警報器に送信して点検情報を出力させる。

あるいは、警報停止部は、モード選択部で第2モード点検処理部が選択されたときに、
連動元を示す異常警報の出力中に自己の警報停止操作を検出した場合、連動元を示す警報音と警報表示を継続し、更に他の警報器に警報停止信号を送信し、
連動元を示す異常警報の出力中に他の警報器から警報停止を示すイベント信号受信を検出した場合、連動元を示す警報音と警報表示を継続し、更に、
連動先を示す異常警報の出力中に自己の警報停止操作又は他の住警器から警報停止を示すイベント信号の受信を検出した場合、連動先を示す警報音を停止すると共に警報表示を継続し、
第2モード点検処理部は、連動元を示す警報音と警報表示の継続中に点検操作を受け付けた場合、点検操作を示すイベント信号を連動先の警報器に送信して点検情報を出力させる。

警報器の警報処理部は、連動元を示す警報表示の表示色と連動先を示す警報表示の表示色を異ならせるようにしても良い。
また、火災等の異常を示す警報表示と、点検を示す表示の色を異ならせるようにしても良い。このようにすれば、警報中でなく点検処理中であることが、表示のうえでも識別出来る。
さらに、点検処理中についても連動元と連動先の表示色を異ならせることが出来る。このようにすれば、警報中か点検処理中か、そして連動元か連動先かを表示のうえで詳細に識別することが出来る。
本発明によれば、火災などの異常を検出して複数の警報器で連動警報が行われた場合、連動警報を出しているいずれかの警報器で警報停止操作を行うと、連動元及び連動先の警報音は停止するが消火後の火元の特定や、誤報又は非火災報を発した住警器の特定のため、警報表示はそのまま継続する。先述の通り通常時は警報停止スイッチを操作すると、所定の点検処理を実施して点検内容を示す点検メッセージを出力するが、警報表示の継続中は連動元で異常が継続して検出されている状況にある。
そこで、本発明にあっては、警報表示の継続中の警報停止スイッチの操作に対し
(1)点検操作を受付けずにキャンセル、
(2)点検操作を受付けて点検情報を出力、
(3)点検操作を受け付けて警報音の停止解除
といったいずれかの点検対応処理を行う。

即ち(1)の点検操作を受付けずにキャンセルする処理は、警報表示の継続中は異常の確認が完了していない可能性があることから、このような状況で警報器が正常か故障かを示す点検情報の出力は行わず、警報状態を重視した処理とすることができる。
また(2)の点検操作を受け付けて点検情報を出力する処理は、警報表示の継続中は、警報音は停止していることから、警報以外の情報を音声メッセージにより報知可能な状態にあり、この報知機能を有効に活用して警報器が正常か故障かを示す点検情報を出力させ、警報器の状態を正確に把握可能とし、もし連動元の警報器につき故障状態を示す点検情報が出力されれば、誤報や非火災報であったことが速やかに分かる。このとき、引き続き火災状態であればその旨を点検結果として再報知し、異常が無ければ異常無しにすると共に連動元であった旨を音声により報知しても良い。
更に(3)の点検操作を受付けて警報音の停止を解除する処理にあっては、火元確認や避難指示などでの混乱を回避するため警報音を停止して警報表示を継続させたような場合、再度、警報停止スイッチを操作することで、警報音の停止を解除して再び鳴動させ、連動元であったことを確実に確認させるなど、状況に応じて警報音との停止と停止解除が適切に選択できる。
本発明による無線式の住警器の外観を示した説明図 住宅に対する本発明の警報システムの設置状態を示した説明図 本実施形態における火災検出時の連動警報と警報停止操作後の連動警報を示した説明図 第1モード点検処理機能を備えた住警器の実施形態を示したブロック図 本実施形態で使用するイベント信号のフォーマットを示した説明図 図2の実施形態における基本的な処理を示したフローチャート 第1モード点検処理における異常検出時、警報停止操作時及び点検操作時の処理内容を連動元と連動先に分けてリスト形式で示した説明図 第1モード点検処理機能を備えた住警器による図6のステップS3における検出イベント対応処理の詳細を示したフローチャート 第1モード点検処理機能を備えた住警器による図6のステップS5における受信イベント対応処理の詳細を示したフローチャート 第2モード点検処理機能を備えた住警器の実施形態を示したブロック図 連動関係にある住警器について警報表示の継続状態と第2モード点検処理その1を示した説明図 モード点検処理その1における異常検出時、警報停止操作時及び点検操作時の処理内容を連動元と連動先に分けてリスト形式で示した説明図 第2モード点検処理その1の機能を備えた住警器による図6のステップS3における検出イベント対応処理の詳細を示したフローチャート 第2モード点検処理その1の機能を備えた住警器による図6のステップS5における受信イベント対応処理の詳細を示したフローチャート 連動関係にある住警器について警報表示の継続状態と第2モード点検処理その2を示した説明図 モード点検処理その2における異常検出時、警報停止操作時及び点検操作時の処理内容を連動元と連動先に分けてリスト形式で示した説明図 第2モード点検処理その2の機能を備えた住警器による図6のステップS3における検出イベント対応処理の詳細を示したフローチャート 第2モード点検処理その2の機能を備えた住警器による図6のステップS5における受信イベント対応処理の詳細を示したフローチャート 第3モード点検処理機能を備えた住警器の実施形態を示したブロック図 連動関係にある住警器について警報表示の継続状態と第3モード点検処理を示した説明図 第3モード点検処理における異常検出時、警報停止操作時及び点検操作時の処理内容を連動元と連動先に分けてリスト形式で示した説明図 第3モード点検処理の機能を備えた住警器による図6のステップS3における検出イベント対応処理の詳細を示したフローチャート 第3モード点検処理の機能を備えた住警器による図6のステップS5における受信イベント対応処理の詳細を示したフローチャート 第1乃至第3モード点検処理のいずれかを選択して動作させる住警器の実施形態を示したブロック図 連動元と連動先の表示色を異ならせた無線式住警器の実施形態を示した説明図 図25の実施形態における火災検出時の連動警報と警報停止操作後の連動警報を示した説明図
図1は本発明による無線式の住警器(住宅用火災警報器)の外観を示した説明図であり、図1(A)に正面図を、図1(B)に側面図を示している。
図1において、本実施形態の住警器10はカバー12と本体14で構成されている。カバー12の中央には、周囲に煙流入口を開口し、その内部には検煙部16が配置され、火災による煙が所定濃度に達したときに火災を検出するようにしている。
カバー12に設けた検煙部16の左下側には音響穴18が設けられ、この背後にブザーやスピーカを内蔵し、警報音や音声メッセージを出力できるようにしている。検煙部16の下側には警報停止スイッチ20が設けられている。警報停止スイッチ20は住警器の機能点検を指示する点検スイッチとしての機能を兼ねている。たとえば、火災警報時に警報停止スイッチ20が操作されると警報を停止し、通常状態で警報停止スイッチ20が操作されると機能点検を開始して結果を報知する。
更に、本実施形態にあっては、警報中に警報停止スイッチ20を操作したときに、警報音は停止するが、警報表示は継続し、この状態で再度警報停止スイッチ20が操作されると、以下の実施形態で明らかにする第1モード点検処理、第2モード点検処理、または第3モード点検処理が行われる。

点検処理で点検する内容としては例えば、検煙部(センサ)故障の有無、回路故障の有無、感度異常の有無、電源異常の有無、通信異常の有無、その他障害の有無やその他状態や履歴を表すデータ類等がある。
警報停止スイッチ20は、半透明部材で形成されたスイッチカバーと、スイッチカバーの内部に配置されたタクトスイッチ(図示せず)とで構成されている。スイッチカバー内部のタクトスイッチ近傍には、点線で示すように警報表示を行うLED22が配置されており、LED22が点灯すると、警報停止スイッチ20のスイッチカバーの部分を透過してLED22の点灯状態が外部から分かるようにしている。
また本体14の裏側上部には取付フック15が設けられており、設置する部屋の壁にビスなどをねじ込み、この取付フック15ビス通すことで、壁面に住警器10を設置することができる。

なお図1の住警器10にあっては、検煙部16を備えた火災による煙を検出する住警器を例に取っているが、これ以外に火災による熱を検出するサーミスタ等の温度検出素子を備えた住警器や火災に伴うその他の物理現象を検出する住警器、火災以外にガス漏れを検出する警報器、侵入者や地震その他の異常を検出する各種の警報器、これらを組み合わせて成る警報器についても、本発明の対象に含まれる。
図2は住宅に対する本実施形態の警報システムの設置状態を示した説明図である。図2の例にあっては、住宅24に設けられている台所、居間、主寝室、子供部屋のそれぞれに本実施形態の火災を検出して警報する住警器10−1〜10−4が設置され、更に屋外に建てられたガレージ26にも住警器10−5が設置されている。
住警器10−1〜10−5は、イベント信号を無線により相互に送受信する機能を備え、住宅全体の火災監視を行っている。
いま住宅24の子供部屋で万一、火災が発生したとすると、住警器10−4が火災を検出して警報を開始する。この火災を検出して警報を開始することを、住警器における「発報」という。住警器10−4が発報すると、住警器10−4は連動元として機能し、連動先となる他の住警器10−1〜10−3,10−5に対し、火災発報を示すイベント信号を無線により送信する。他の住警器10−1〜10−3,10−5、連動元の住警器10−4からの火災発報を示すイベント信号を受信した場合に、警報音と警報表示により連動先としての警報動作を行う。
ここで連動元となった住警器10−4の警報音としては、例えば音声メッセージにより「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を出力する。一方、連動先の住警器10−1〜10−3,10−5にあっては、「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」といった音声メッセージを出力する。
また連動元となった住警器10−4の警報に伴う表示としては、LED22を例えば点灯させる。一方、連動先の住警器10−1〜10−3,10−5にあっては、LED22を例えば点滅させる。これによって、連動元警報と連動先警報におけるLED22による警報表示を区別できるようにしている。
なお、連動元のLED22を点滅とし、連動先のLED22を点灯としても良いし、連動元警報と連動先警報のいずれについても、同じLED22の明滅または点滅、点灯表示であっても良い。
図3は本実施形態における警報停止の例を示している。本実施形態にあっては、住警器10−1〜10−5が警報音を出している状態で、いずれかの警報停止スイッチ20を操作すると、原則として警報音を停止し、警報表示を継続させる停止処理が行われる。なお、以下の実施形態にあっては、連動元については警報音と警報表示を継続させる場合がある。
図3(A)は連動関係にある住警器10−1〜10−5の中の住警器10−1が火災を検出し、住警器10−1が警報音とLED22をたとえば点灯する警報表示により連動元を示す火災警報を行い、残りの住警器10−2〜10−5が警報音とを出力すると共にLED22をたとえば点滅する警報表示により連動先を示す火災警報を行っている。
この連動警報の状態で、連動元の住警器10−1及び連動先の警報器10−2〜10−5のいずれかに設けている警報停止スイッチ20を操作すると、図3(B)に示すように、連動元の住警器10−1及び連動先の住警器10−2〜10−5で行っている警報音は停止するが、LED22の点灯又は点滅による警報表示はそのまま継続するようにしている。
これによって連動警報が行われた場合、住警器10−1〜10−5の設置場所に出向いて警報停止操作を行わなくとも、住警器10−1〜10−5の内の任意の住警器の警報停止操作で連動元、連動先の警報音を全て停止することができ、停止操作が簡単且つ容易にできる。
また、任意の警報器で警報停止操作を行っても、連動元の警報器10−1におけるLED22の点灯による警報表示は継続され、連動先の警報器10−2〜10−5におけるLED22の点滅による警報表示は継続され、消火後の火元の特定や、誤報または非火災報を発した住警器の特定が簡単且つ確実にできる。
警報停止後に継続している連動元の住警器10−1のLED22による警報表示は、タイマ設定で決まる所定時間経過で停止する。
図3(B)のように、警報停止スイッチ20の操作を検出して警報音を停止し、警報表示を継続させた状態で、警報停止スイッチ20の操作(点検操作)を検出すると、本発明あっては、次のいずれかの点検処理を行う。
(1)第1モード点検処理
警報表示の継続中に点検操作を検出した場合に点検操作をキャンセルする。
(2)第2モード点検処理
警報表示の継続中に点検操作を検出した場合、点検操作を受け付けて処理する。
(3)第3モード点検処理
警報表示の継続中に点検操作を検出した場合、点検操作を受け付けて警報音の停止を解除して再度警報音を出力させる。
更に、(2)の第2モード点検処理にあっては、次のその1とその2の処理がある。
(第2モード点検処理その1)
警報停止操作により連動元及び連動先の警報器の警報音を停止し、警報表示を継続し、この状態で点検操作を検出すると、連動元及び連動先で所定の点検処理を実施し点検メッセージを出力させる。
(第2モード点検処理その2)
警報停止操作により連動元の警報器は警報音と警報表示を継続し、連動先の警報器は警報音を停止し、警報表示を継続し、この状態で点検操作を検出すると、警報音を停止している連動先の警報器のみで所定の点検処理が実施され点検メッセージが出力される。
(第1モード点検処理)
図4は第1モード点検処理機能を備えた住警器の実施形態を示したブロック図であり、図2に示した5台の住警器10−1〜10−5につき、その内の住警器10−1について回路構成を詳細に示している。他の住警器10−2〜10−5も同様の構成となる。
住警器10−1と他の住警器10−2〜10−5を結ぶ矢印はそれぞれが相互に通信することを示しているが、たとえば住警器10−2と住警器10−3なども相互に通信させるようにしている。もちろん、住警器10−1をシステムの親機として、図6の矢印の経路でのみ通信するようにしても、本発明を適用することが出来る。
住警器10−1はワンチップCPUとして知られたプロセッサ28を備え、プロセッサ28に対してはアンテナ31を備えた無線通信部30、記録回路部(メモリ)32、センサ部34、報知部36、操作部38及び電池電源40を設けている。
無線通信部30には送信回路42と受信回路44が設けられ、他の住警器10−2〜10−5との間でイベント信号を無線により送受信できるようにしている。無線通信部30としては、日本国内の場合には、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD−30(小電力セキュリティシステム無線局の無線設備標準規格)またはSTD−T67(特定小電力無線局テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備の標準規格)に準拠した構成を備える。
もちろん無線通信部30としては、日本国内以外の場所については、その地域の割当無線局の標準規格に準拠した内容を持つことになる。
記憶部としてのメモリ2には、イベント信号の順番を示す連続番号である連番48、住警器を特定するID(識別子)となる送信元符号50及び図2のように住宅の設置した住警器10−1〜10−5で連動警報を行う連動グループを構成するためのグループ符号52が格納されている。

連番48は警報器間の通信に於いてイベント信号の中継処理等を管理するためのものであるが、本実施形態に直接関係しないので詳細な説明を省略する。
送信元符号50としては、国内に提供される住警器の数を予測し、例えば同一符号として重複しないように26ビットの符号コードが使用される。送信元符号50としてはたとえば、住警器のシリアルナンバー等を用いる。
グループ符号52は連動グループを構成する複数の住警器に共通に設定される符号であり、無線通信部30で受信した他の住警器からのイベント信号に含まれるグループ符号がメモリ32に登録しているグループ符号52に一致したときに、このイベント信号を有効な信号として受信して処理することになるので、近隣の住宅等に設置された、連動を要しない他グループの警報器との混信を回避出来る。
センサ部34には、煙を検出して信号を出力する検煙部16を設けている。
センサ部34には検煙部16以外に、火災による温度を検出するサーミスタ等の温度検出素子や、火災に伴うその他の物理現象変化を検出する各種素子を設けてもよい。
報知部36には警報音を出力するスピーカ58と警報に伴う表示(警報表示)を行うLED22が設けられている。スピーカ58は、図示しない音声合成回路部からの音声メッセージや警報音を出力する。LED22は点滅や明滅、点灯などにより、火災などの異常を警報表示する。スピーカ8に代えて、ブザー等を用いても良い。

操作部38には警報停止スイッチ20が設けられている。警報停止スイッチ20は、報知部36警報音警報表示を行っているときにのみ警報停止スイッチとして有効となる。連動元を示す警報中に警報停止スイッチ20を操作すると、警報音は停止し、警報表示は継続され、一方、連動先を示す警報音出力中に警報停止スイッチ20を操作すると、同様に、警報音は停止し、警報表示は継続する。

一方、連動元または連動先を示す火災警報を行っていない通常監視状態で警報停止スイッチ20は点検スイッチとして機能し、この状態で点検スイッチを押すと、所定の点検動作が実行されて報知部36から点検結果を示す点検メッセージなどが出力される。この点検メッセージは、正常時はたとえば「正常です」を1回出力し、センサ障害時はたとえば「ピッ 故障です」を1回出力し、更に、ローバッテリー障害ときはたとえば「ピッ 電池切れです」を1回出力する。
電池電源40は、例えば所定セル数のリチウム電池やアルカリ乾電池を使用しており、電池容量としては住警器10−1における無線通信部30を含む回路部全体の低消費電力化により、例えば10年の電池寿命を保証している。
プロセッサ28にはプログラムの実行により実現される機能として、イベント検出部60、送信処理部62、受信処理部64、警報処理部66、警報停止部68及び第1モード点検処理部70−1が設けられている。
イベント検出部60は、センサ部34による異常検出、操作部28による警報停止または点検指示、センサ部4の異常検出がなくなる異常復旧を含むイベントを検出する。

送信処理部62は、イベント検出部60によりセンサ部34による異常検出、操作部38による警報停止または点検指示、センサ部34の異常検出がなくなる異常復旧を含む自己のイベントを検出したときに、検出イベントを示すイベント信号を連動先となる他の住警器に送信させる。受信処理部64は、住警器10−2〜10−5からのイベント信号を受信して解読する。

警報処理部66は、イベント検出部60で自己の異常として火災を検出したときにスピーカ58から連動元を示す警報音を出力すると共に、LED22を駆動して連動元を示す警報表示を行い、更に、火災を示すイベント信号を他の住警器に送信する。

具体的に説明すると、警報処理部66は、センサ部34からの煙検出信号に基づいてイベント検出部60で火災を検出したときに、報知部36のスピーカ58から連動元を示す警報音例えば「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を繰り返し出力させると共に、LED22を点灯して連動元を示す警報表示を行い、更に、火災発報を示すイベント信号を無線通信部30の送信回路42によりアンテナ31から他の住警器10−2〜10−5に向けて送信させる。

また警報処理部66は、他の住警器10−2〜10−5のいずれかから火災発報を示すイベント信号を無線通信部30の受信回路44により受信し、受信処理部64で有効となったときに、報知部36のスピーカ58から連動先を示す警報音例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」となる警報音を繰り返し出力させ、同時にLED22を点滅して連動先を示す警報表示を行う。
警報停止部68は、連動元を示す異常警報音の出力中に操作部38に設けた警報停止スイッチ20の警報停止操作を検出した場合、連動元を示すスピーカ58からの警報音例えば「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を停止すると共にLED22の明滅点灯による警報表示を継続させ、更に、他の住警器10−2〜10−5に警報停止を示すイベント信号を送信する。
ここで、連動元、連動先を問わず、警報音の出力と共に警報表示を行い、警報停止後に警報音を停止して警報表示を継続するのに代えて、警報音出力中は警報表示を行わず、警報停止により警報音を停止したときに警報表示を行うようにしても良い。
また、警報停止部68は、自己の警報停止操作又は他の警報器からの警報停止を示すイベント信号受信を検出したときに継続した連動元を示す警報音及び警報表示を、異常復旧を示すイベント信号受信または所定時間経過を検出したときに停止する。

また警報停止部68は、連動先を示す異常警報の出力中に他の住警器からの警報停止を示すイベント信号の受信を検出した場合、連動先を示すスピーカ58からの警報音例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」を停止し、LED22の点滅による警報表示は継続とする。連動元からの警報停止信号受信の場合には、警報表示を停止するようにしても良い。
第1モード点検処理部70−1は、警報処理部66により火災警報が出力されていない通常状態で警報停止スイッチ20の操作を検出した場合に所定の点検処理を実施して点検結果を示すメッセージ(以下、点検メッセージ)を出力し、一方、警報停止部68による警報表示の継続中に点検操作を検出した場合に点検操作をキャンセルする。
更に詳細には、第1モード点検処理部70−1は、警報停止部68による連動元又は連動先を示す警報音を停止し、警報表示を継続中に点検操作を検出した場合、点検操作をキャンセルする。これによって、警報停止を検出して警報音を停止した状態で、警報停止スイッチ20を操作して点検を指示しようとしても、この点検操作は受け付けられずにキャンセルされ、警報表示の継続中に点検メッセージは出力されず、点検メッセージによる警報時の混乱を回避できる。
図5は本実施形態で使用するイベント信号のフォーマットを示した説明図である。図5において、イベント信号46は連番48、送信元符号50、グループ符号52及びイベント符号54で構成されている。
連番48はイベント信号の順番を示す連続番号であり、イベント信号を送信する毎に1つずつ増加させる。また、連番48は住警器10−1〜10−5の各々で非同期に生成している。連番48は警報器間の通信に於いてイベント信号の中継処理等を管理するためのものであるが、本実施形態に直接関係しないので詳細な説明を省略する。
送信元符号50は住警器のシリアル番号等を使用する、例えば26ビットの符号である。グループ符号52は例えば8ビットの符号であり、同一グループを構成する例えば図1の住警器10−1〜10−5につき同じグループ符号が設定されている。
なおグループ符号52としては、同一グループの住警器に同一のグループ符号を設定する以外に、予め定めたグループを構成する住警器に共通な基準符号と、各住警器に固有な送信元符号との演算から求めた住警器ごとに異なるグループ符号であってもよい。
イベント符号54は、火災、ガス漏れなどのイベント内容を表す符号であり、本実施形態にあっては3ビット符号を使用しており、例えば「001」で火災、「010」でガス漏れ、「011」で盗難、「100」で警報停止、「101」で復旧、「110」で点検、残りをリザーブとしている。なおイベント符号54のビット数は、更に4ビット、5ビットと増加させることで、更に多くのイベント内容を表すことができる。
図6は図2の実施形態における住警器の基本的な処理を例示したフローチャートである。図6において、住警器10−1の電池電源40から電源供給が開始されると、ステップS1で初期化及び自己診断を実行し、異常がなければステップS2に進み、イベント検出部60によるイベント検出の有無をチェックし、イベント検出を判別するとステップS3に進み、検出イベントに対応した処理を実行する。
続いてステップS4で他の住警器からのイベント信号の受信の有無をチェックしており、イベント信号受信を判別するとステップS5に進み、受信イベントに対応した処理を実行する。
図7は第1モード点検処理を備えた住警器における異常(この場合は火災)検出時、警報停止操作時及び点検操作時の処理内容を連動元と連動先に分けてリスト形式で例示した説明図である。
図7において、連動元と連動先の警報種別は、警報音と警報表示であり、異常検出時、連動元は連動元警報音と点灯の警報表示を行う。また火災イベント信号受信による異常検出時、連動先は連動先警報音と点滅の警報表示を行う。
この異常検出に基づく連動元および連動先の警報状態で、任意の住警器で警報停止スイッチ20による警報停止の操作が検出されると、連動元の警報音は継続または停止とし、警報表示は継続する。これに対し連動先の場合、警報音は停止するが、警報表示については継続とする。この場合の継続とは、所定期間停止の後に再駆動することを含む。

図8は第1モード点検処理機能を備えた住警器による図6のステップS3における検出イベント対応処理の詳細例を示したフローチャートであり、プロセッサ28のプログラムの実行による処理となる。
図8において、検出イベント対応処理は、ステップS11で火災発生を監視しており、センサ部34から出力された煙検出信号が所定の火災レベルを超えると火災発生を判別してステップS12に進み、連番、送信元符号、グループ符号、火災を示すイベント符号を含むイベント信号を他の住警器に無線送信した後、ステップS13でスピーカ58からの警報音とLED22の点灯による警報表示とにより連動元を示す火災警報を出力する。
続いて、ステップS14でセンサ部34からの煙検出信号が低下して火災検出がなくなる火災復旧の有無を判別しており、火災復旧を判別するとステップS15で連番、送信元符号、グループ符号、火災復旧を示すイベント符号を含むイベント信号を他の住警器に送信する。そして、ステップS16で連動元を示す警報音出力を停止し、警報表示は継続する。
続いてステップS17で警報停止スイッチ20の操作の有無を判別し、スイッチ操作が判別されるとステップS18で警報中の有無を判別する。ステップS18で警報中が判別されると、ステップS19に進んでイベント符号を含むイベント信号を他の住警器に送信し、続いてステップS20で連動元を示すスピーカ58からの警報音を停止し、LED22の点灯による警報表示を継続する。
またステップS18で警報中でなかった場合には、ステップS21に進んで警報停止中か否か、即ち警報音を停止し、警報表示を継続している状態か否か判別し、警報停止中を判別するとステップS22に進み、警報停止スイッチ20による点検操作の受付けをキャンセルする。
ステップS21で警報停止中でないことを判別した場合、これは通常状態であることからステップS23に進んで点検操作を受付け、ステップS24で連番、送信元符号、グループ符号、点検を示すイベント符号を含むイベント信号を他の住警器に送信し、ステップS25に進んで所定の点検処理を行い、連動元を示すスピーカ58から点検結果として例えばそのときの住警器の状態を示す点検メッセージを出力させる。

ステップS26にあっては、所定時間の経過を判別したときにステップS27に進み、ステップS16又はステップS20で継続した警報表示を停止する。
図9は第1モード点検処理機能を備えた住警器による図6のステップS5における受信イベント対応処理の詳細例を示したフローチャートであり、プロセッサ28のプログラムの実行による処理となる。
図9において、ステップS31で他の住警器からの火災を示すイベント信号受信の有無を判別している。他の住警器からの火災を示すイベント信号受信を判別すると、ステップS32に進んで連動先を示す火災警報としてスピーカ58からの警報音とLED22の点滅による警報表示を行う。
次にステップS33で他の住警器からの火災復旧を示すイベント信号受信の有無を判別しており、火災復旧を示すイベント信号を受信すると、ステップS34に進んで連動先の警報として行っているスピーカ58からの警報音とLED22の点滅による警報表示を停止する。
次にステップS35で他の住警器からの警報停止を示すイベント信号の受信の有無をチェックしており、警報停止を示すイベント信号の受信を判別すると、ステップS36に進んで警報中の有無を判別し、警報中を判別するとステップS37に進んで連動元または連動先の警報音を停止し、警報表示は継続させる。
次にステップS38で他の住警器からの点検を示すイベント信号の受信の有無をチェックしており、点検を示すイベント信号の受信を判別すると、ステップS39に進んで警報停止中の有無を判別し、警報停止中を判別するとステップS40に進んでイベント信号受信で受付けた点検イベントをキャンセルする。
次に、ステップS39で警報停止中でないことを判別した場合は、これは通常時であることからステップS41に進んで点検イベントを受付け、ステップS42で所定の点検処理を行い、点検結果として例えば住警器の状態を示す点検メッセージをスピーカ58から出力させる。
ステップS43にあっては、所定時間の経過を判別したときにステップS44に進み、ステップS37で継続した警報表示を停止する。
(第2モード点検処理)
図10は、第2モード点検処理機能を備えた住警器の実施形態を示したブロック図であり、住警器10−1に代表して示すように、図4に示した住警器10−1のプロセッサ28内に設けた第1モード点検処理部70−2に代え、第2モード点検処理部70−2を設けている。なお、住警器10−1のそれ以外の構成及び機能は図4の実施形態と同じになることから、相違点となる第2モード点検処理部70−2のみを示している。この第2モード点検処理部70−2による処理は、その1とその2の二つの処理がある。
(第2モード点検処理その1)
図11は連動関係にある住警器について警報表示の継続状態と第2モード点検処理その1を示した説明図である。図11(A)は図3(B)に示した連動元の住警器10−1及び連動先の警報器10−2〜10−5のいずれかに設けている警報停止スイッチ20を操作して、連動元の住警器10−1及び連動先の住警器10−2〜10−5の警報音を停止し、LED22の点灯又は点滅による警報表示は継続した状態である。
この状態でLED22の点灯または点滅により警報表示を継続している住警器10−1〜10−5のいずれかの警報停止スイッチ20を操作すると、点検操作が受付けられ、所定の点検処理が実施されて、図11(B)に示すように、連動元の住警器10−1及び連動先の住警器10−2〜10−5から例えばそれぞれの状態を示す点検メッセージが出力される。
図12は第2モード点検処理その1の機能を備えた住警器における異常(この場合は火災)検出時、警報停止操作時及び点検操作時の処理内容を連動元と連動先に分けてリスト形式で示した説明図である。
図12において、連動元と連動先の警報種別は、警報音と警報表示であり、異常検出時、連動元は連動元警報音と点灯の警報表示を行う。また異常検出時、連動元からの火災イベント信号受信により連動先は連動先警報音と点滅の警報表示を行う。
この異常検出に基づく連動元および連動先の警報状態で、任意の住警器で警報停止スイッチによる警報停止操作が検出されると、警報停止の連動により連動元及び連動先の警報音は停止とし、警報表示は継続する。
この警報表示の継続中に、警報停止スイッチにより点検操作を行うと、この点検操作が受付けられ、点検の連動により連動元および各連動先につき、所定の点検処理が実施されて点検結果を示す点検メッセージを出力する。
図13は第2モード点検処理その1の機能を備えた住警器による図6のステップS3における検出イベント対応処理の詳細例を示したフローチャートである。
図13において、ステップS51〜S60は図8のステップS11〜S20と同じであり、またステップS65〜S6は図8のステップS23〜S27と同じになる。ステップS61〜S64が第2モード点検処理その1に固有な処理となる。

即ち、ステップS57で警報停止スイッチ20の操作を判別した場合、ステップS58に進んで警報中か否か判別し、警報中でないことを判別するとステップS61に進んで警報停止中か否か、即ち警報音を停止し、警報表示を継続している状態か否か判別する。ステップS61で警報停止中を判別するとステップS62に進んで点検操作を受付け、ステップS63で他の住警器に連番、送信元符号、グループ符号、点検を示すイベント符号を含むイベント信号を送信し、ステップS64に進んで所定の点検処理を実施し、連動元を示すスピーカ58から点検結果として例えばそのときの住警器の状態を示すメッセージを出力させる。

このステップS62〜S64の警報停止中に点検操作を判別した場合の処理は、ステップS6〜S6の通常時の点検処理と同じルーチンになるが、警報停止中の点検受付けによる処理を明確にするため、分けて示している。

図14は第2モード点検処理その1の機能を備えた住警器による図6のステップS5における受信イベント対応処理の詳細例を示したフローチャートである。
図14において、ステップS71〜S79は図9のステップS31〜S39と同じであり、またステップS82〜85は図9のステップS41〜S44と同じになる。ステップS80、S81が第1モード点検処理その1に固有な処理となる。
即ち、ステップS78で点検を示すイベント信号受信を判別した場合、ステップS79に進んで警報停止中か否か判別し、ステップS79で警報停止中を判別するとステップS80に進んで点検イベントを受付け、ステップS81で所定の点検処理を実施し、点検結果として例えば住警器の状態を示すメッセージをスピーカ58から出力させる。
このステップS8,S8の警報停止中に点検操作を判別した場合の処理は、ステップS82,S83の通常時の処理と同じルーチンとなるが、警報停止中の点検受付けによる処理を明確にするため、分けて示している。

(第2モード点検処理その2)
図15は連動関係にある住警器について警報表示の継続状態と第2モード点検処理その2を例示した説明図である。図15(A)は図3(A)の警報状態で連動元の住警器10−1及び連動先の警報器10−2〜10−5のいずれかに設けている警報停止スイッチ20を操作した状態であり、連動元の住警器10−1の警報音とLED22の点灯による警報表示はそのまま継続し、連動先の住警器10−2〜10−5の警報音を停止し、LED22の点滅による警報表示はそのまま継続した状態としている。
この警報停止状態で住警器10−1〜10−5のいずれかの警報停止スイッチ20を操作すると、点検操作が受付けられ、図15(B)に示すように、連動元の住警器10−1の警報音と警報表示はそのまま継続した状態で、連動先の住警器10−2〜10−5からそれぞれの点検結果に応じた点検メッセージを出力させるようにしている。
これによって警報音を停止し、警報表示は継続している連動先の住警器10−2〜10−5から点検メッセージが出力され、連動先の住警器10−2〜10−5に異常がないかを知ることができる。
図16は第2モード点検処理その2の機能を備えた住警器における異常検出時、警報停止操作時及び点検操作時の処理内容を連動元と連動先に分けてリスト形式で例示した説明図である。
図16において、連動元と連動先の警報種別は、警報音と警報表示であり、異常検出時、連動元は連動元警報音と点灯の警報表示を行う。また異常検出時、連動元からの火災イベント信号受信により連動先は連動先警報音と点滅の警報表示を行う。
この異常検出に基づく連動元および連動先の警報状態で、任意の住警器で警報停止スイッチによる警報停止操作が検出されると、連動元の警報音と警報表示は継続し、連動先は警報音を停止とし、警報表示は継続する。
この警報表示の継続中に、いずれかの警報器で警報停止スイッチ20により点検操作を行うと、警報音を継続している連動元については点検操作がキャンセルされ、これに対し連動先については点検操作を受付けて、点検結果を示す点検メッセージを出力する。
図17は第1モード点検処理その1の機能を備えた住警器による図6のステップS3における検出イベント対応処理の詳細例を示したフローチャートである。
図17において、ステップS91〜S96は図13のステップS51〜S56と同じであるが、ステップS97〜S100が第2モード点検処理その2に固有な処理となる。即ち、ステップS97で警報停止スイッチ20の操作を判別した場合、ステップS98に進んで警報中か否か判別し、警報中を判別するとステップS99に進んで他の住警器に連番、送信元符号、グループ符号、警報停止を示すイベント符号を含むイベント信号を送信し、連動先の住警器に警報音と警報表示を停止させる。続いてステップS10に進んで連動元の警報音と警報表示を継続させる。

テップS97で警報停止スイッチの操作を判別し、続いてステップS98で警報中でないことを判別した場合、ステップS101に進んで警報停止中か否か判別する。ステップS101で警報停止中を判別するとステップS102に進んで点検操作の受付けをキャンセルし、ステップ101で警報停止中でないことを判別した場合は、ステップS10に進んで点検操作を受付け、ステップS106で他の住警器に連番、送信元符号、グループ符号、点検を示すイベント符号を含むイベント信号を送信し、ステップS10で所定の点検処理を実施し、点検結果を示すメッセージをスピーカ58から出力させる。

ステップS108にあっては、所定時間の経過を判別したときにステップS109に進み、ステップS96で継続した警報表示又はステップS100で継続した警報音と警報表示を停止する。

図18は第2モード点検処理その2の機能を備えた住警器による図6のステップS5における受信イベント対応処理の詳細を例示したフローチャートである。
図18において、ステップS111〜S11は図14のステップS71〜S7と同じになる。即ち、ステップS115で他の住警器からの警報停止を示すイベント信号の受信を判別すると、ステップS116に進んで警報中にあるか否か判別し、警報中であることを判別するとステップS117に進み、連動先を示す警報音を停止し、警報表示は継続させる。

またステップS118〜S125は図14のステップS78〜S85と同じであり、ステップS118で点検を示すイベント信号の受信を判別すると、ステップS119に進んで警報停止中か否か判別し、警報停止中を判別するとステップS120に進んで点検イベントを受付け、ステップS121で所定の点検処理を実施し点検結果を示すメッセージをスピーカ58から出力させる。
このステップS120、S121の警報停止中に点検操作を判別した場合の処理は、ステップS122,S123の通常時の処理と同じルーチンとなるが、警報停止中の点検受付けによる処理を明確にするため、分けて示している。
ステップS124にあっては、所定時間の経過を判別したときにステップS125に進み、ステップS114又はステップS117で継続した警報表示を停止する。
(第3モード点検処理)
図19は、第3モード点検処理機能を備えた住警器の実施形態を例示したブロック図であり、住警器10−1に代表して示すように、図4に示した住警器10−1の第1モード点検処理部70−2に代え、第3モード点検処理部70−3を設けている。なお、住警器10−1のそれ以外の構成及び機能は図4の実施形態と同じになることから、相違点となる第3モード点検処理部70−3のみを示している。
図20は連動関係にある住警器について警報表示の継続状態と第3モード点検処理を例示した説明図である。図20(A)は図3(A)の警報状態で連動元の住警器10−1及び連動先の警報器10−2〜10−5のいずれかに設けている警報停止スイッチ20を操作した状態であり、連動元の住警器10−1の警報音とLED22の点灯による警報表示はそのまま継続し、連動先の住警器10−2〜10−5の警報音を停止し、LED22の点滅による警報表示はそのまま継続した状態としている。
この警報停止状態で住警器10−1〜10−5のいずれかの警報停止スイッチ20を操作すると、点検操作が受付けられ、図20(B)に示すように、連動先の住警器10−2〜10−5の警報音の停止が解除され、連動元および連動先の警報音としての音声メッセージが再度出力される。連動元である住警器10−1は警報音を継続中であるが、あらためて警報音を出力する。
これによって一度警報停止スイッチ20の操作で警報音を停止した後の連動先の警報表示の継続中に、必要に応じて再度警報停止スイッチ20を操作することで、警報音としての音声メッセージの出力を再開することかできる。
なお、連動警報中に連動元の住警器10−1で警報停止スイッチ20が操作された場合には、図20(A)において、住警器10−1の警報音は停止して、警報表示のみを継続させるようにしても良い。その場合は、次に何れかの警報器で警報停止スイッチ20が操作されたときに、全ての住警器の警報音を再出力させることになる。また、連動警報中に連動先で警報停止スイッチ20が操作された場合に連動元の警報音を停止することは、安全確保上望ましくない面があるが、このような場合も警報表示が継続されている間にいずれかの住警器の警報停止20が操作されたときに警報音を再出力させることが出来、このようにすれば、本発明の目的の少なくとも一部を達成することが出来る。
図21は第3モード点検処理機能を備えた住警器における異常検出時、警報停止操作時及び点検操作時の処理内容を連動元と連動先に分けてリスト形式で例示した説明図である。
図21において、連動元と連動先の警報種別は、警報音と警報表示であり、異常検出時、連動元は連動元警報音と点灯の警報表示を行う。また異常検出時、連動元からの火災イベント信号受信により連動先は連動先警報音と点滅の警報表示を行う。
この異常検出に基づく連動元および連動先の警報状態で、任意の住警器で警報停止スイッチによる警報停止操作が検出されると、連動元の警報音は継続し、連動先の警報音は停止し、連動元及び連動先の警報表示は継続する。
この警報表示の継続中に、いずれかの住警器の警報停止スイッチ20により点検操作を行うと、この点検操作が受付けられ、連動元および連動先につき、再度、警報音を出力する。
図22は第3モード点検処理の機能を備えた住警器による図6のステップS3における検出イベント対応処理の詳細例を示したフローチャートである。
図22において、ステップS131〜S140及びステップS147,S148は図8のステップS11〜S20及びステップS26,S27と同じであるが、ステップS141〜S146が第3モード点検処理に固有な処理となる。即ち、ステップS137で警報停止スイッチ20の操作を判別した場合、ステップS138に進んで警報中か否か判別し、警報中でないことを判別するとステップS141に進んで警報停止中か否か判別する。ステップS141で警報停止中を判別すると、ステップS142に進んで点検操作を受付け、ステップS143で警報音をあらためて出力させる。
またステップS144〜S146は図のステップS23〜S25と同じになる。即ち、ステップS141で警報停止中でないことを判別すると、これは通常の監視状態であることからステップS144に進んで点検指示を受け付け、ステップS145に進んで他の住警器に連番、送信元符号、グループ符号、点検を示すイベント符号を含むイベント信号を送信し、ステップS146で所定の点検処理を実施し、点検結果を示すメッセージをスピーカ58から出力させる。

図23は第3モード点検処理の機能を備えた住警器による図6のステップS5における受信イベント対応処理の詳細例を示したフローチャートである。
図23において、ステップS151〜S159及びステップS162〜S165は図9のステップS31〜S39及びステップS41〜S44と同じになる。ステップS160〜S165が第3モード点検処理に固有な処理となる。即ち、ステップS158で点検を示すイベント信号の受信を判別すると、ステップS159に進んで警報停止中にあるか否か判別し、警報停止中であることを判別するとステップS160に進んで受信した点検イベントを受付け、ステップS161で警報音の停止を解除して再度出力させる。

(モード選択処理)
図24は上記の第1乃至第3モード点検処理のいずれかを選択して動作させる住警器の実施形態を示したブロック図であり、住警器10−1に代表して示すように、図4に示した住警器10−1の第1モード点検処理部70−1に代え、モード選択部72を設け、モード選択部72内には、選択対象として第1モード点検処理部70−1、第2モードその1点検処理部70−2―1、第2モードその2点検処理部70−2―2、第3モード点検処理部70−3を設けている。
なお、住警器10−1のそれ以外の構成及び機能は図4の実施形態と同じになることから、相違点となるモード選択部72のみを示している。
モード選択部72に設けた第1モード点検処理部70−1、第2モード(その1,その2)点検処理部70−2−1、70−2−2、第3モード点検処理部70−3の詳細は、図3乃至図23に示した通りである。モード選択部72は、第1点検モード処理部70−1,第2モード点検処理部70−2−1又は70−2−2(その1又はその2)又は第3モード点検処理部70−3のいずれか1つを選択して動作させる。このモード選択は、工場出荷時や現場設置時などにモード設定用のディップスイッチなどで設定される。
点検結果はメッセージに代えて表示を用いて出力しても良い。例えば、LED22とは別に点検結果表示用のLEDを設けたり、LED22を多色LEDとして警報表示と異なる色を用いて表示させることが出来る。もちろん、メッセージと併せてこのような表示を行っても良い。
また、上記の実施形態では、警報時に警報音と警報表示を行う例を示したが、警報時にLED22の表示を停止し、警報停止操作後の警報停止中に、必要に応じ駆動するようにしても良い。
図25は連動元の表示色と連動先の表示色を異ならせた本発明による無線式の住警器の他の実施形態を示した説明図である。
図25において、住警器10はカバー12とその背後の本体で構成され、カバー12の中央には、周囲に煙流入口を開口し、その内部には検煙部16が配置され、検煙部16の左下側には音響穴18が設けられ、検煙部16の下側には警報停止スイッチ20が設けられている。
警報停止スイッチ20は、半透明部材で形成されたスイッチカバーの内部にタクトスイッチ(図示せず)を配置しており、スイッチカバー内部のタクトスイッチ近傍には、点線で示すように、連動元の警報表示を行う赤色LED22aと、連動先の警報表示を行う黄色LED22bが配置されており、赤色LED22aまたは黄色LED22bが点灯すると、警報停止スイッチ20のスイッチカバーの部分を透過して点灯状態が外部から分かるようにしている。それ以外の構成は図1の実施形態と同じである。
また図25の住警器の回路構成も基本的に図4のブロック図と同じであり、報知部36に図25に示したように連動元の警報表示を行う赤色LED22aと黄色LED22bを設けた点で相違している。本実施形態では、赤色LED22aと黄色LED22bを別々に設けた場合を示しているが、赤色LEDと黄色LEDを一体に備えた2色LEDを使用しても良い。
図26は図25の実施形態における警報停止の例を示している。図26にあっては、住警器10−1〜10−5が警報を出している状態で、いずれかの警報停止スイッチ20を操作すると、原則として警報音を停止し、警報表示を継続させる停止処理が行われる。なお、以下の実施形態にあっては、連動元については警報音と警報表示を継続させる場合がある。
図26(A)は連動関係にある住警器10−1〜10−5の中の住警器10−1が火災を検出し、住警器10−1が警報音と赤色LED22aをたとえば点灯する警報表示により連動元を示す火災警報を行い、残りの住警器10−2〜10−5が警報音を出力すると共に黄色LED22bをたとえば点灯する警報表示により連動先を示す火災警報を行っている。
なお赤色LED22aによる警報表示により連動元を示す火災警報と、黄色LED22bによる警報表示により連動先を示す火災警報は、点灯以外に点滅又は明滅としても良い。
この連動警報の状態で、連動元の住警器10−1及び連動先の警報器10−2〜10−5のいずれかに設けている警報停止スイッチ20を操作すると、図26(B)に示すように、連動元の住警器10−1及び連動先の住警器10−2〜10−5で行っている警報音は停止するが、連動元の住警器10−1における赤色LED22aの点灯及び連動先の住警器10−2〜10−5における黄色LED22bの点灯による警報表示はそのまま継続するようにしている。
これによって連動警報が行われた場合、住警器10−1〜10−5の設置場所に出向いて警報停止操作を行わなくとも、住警器10−1〜10−5の内の任意の住警器の警報停止操作で連動元、連動先の警報音を全て停止することができ、停止操作が簡単且つ容易にできる。
また、任意の警報器で警報停止操作を行っても、連動元の警報器10−1における赤色LED22aの点灯による警報表示は継続され、連動先の警報器10−2〜10−5における黄色LED22bの点灯による警報表示も継続され、消火後の火元の特定や、誤報または非火災報を発した住警器の特定が簡単且つ確実にできる。
警報停止後に継続している連動元の住警器10−1の赤色LED22aによる警報表示は、タイマ設定で決まる所定時間経過で停止する。
図26(B)のように、警報停止スイッチ20の操作を検出して警報音を停止し、警報表示を継続させた状態で、警報停止スイッチ20の操作(点検操作)を検出すると、図25の実施形態にあっては、第1モード点検処理、第2モード点検処理、第3モード点検処理、又は第1~第3モード点検処理のいずれかをモード選択して実行する処理を行う。
この4種類の点検処理の詳細は、図26に示したように、連動元を示す警報表示が赤色LED22aの点灯で行われ、連動先を示す警報表示が黄色LED22bの点灯で行われる点で相違する以外は、図4乃至図24に示したと同じになる。
なお上記の実施形態は火災を検出して警報する住警器を例にとるものであったが、ガス漏れ警報器、CO警報器、各種の防犯用警報器を配置した警報システムについても同様に適用できる。
また上記の実施形態におけるフローチャートは処理の概略例を説明したもので、処理の順番等はこれに限定されない。また各処理や処理と処理の間に必要に応じて遅延時間を設けたり、他の判定を挿入する等が出来る。
また上記の実施形態で述べた「受信がある」、「受信が無い」、「受信した場合」、「受信を判別」等は、受信した信号が有効なものとして認識されたか否かの判定も含んでいる。
また上記の実施形態では、連動元を赤色表示とし、連動先を黄色表示としているが、任意の異なる表示色により連動元と連動先を表示しても良い。またLED22a、22bは多色LEDで共用としても良い。
また、火災等の異常を示す警報表示と、点検を示す表示の色を異ならせるようにしても良い。このようにすれば、警報中でなく点検処理中であることが、表示のうえでも識別出来る。
さらに、点検処理中についても連動元と連動先の表示色を異ならせることが出来る。このようにすれば、警報中か点検処理中か、そして連動元か連動先かを表示のうえで詳細に識別することが出来る。
また、例えば警報表示は点灯、点検処理表示は警報表示とは異なる色の点滅とするなど、LED(他の表示デバイスでも良い)の駆動周期やパターンの違いを組み合わせても、詳細な識別が出来るようにすることが出来る。
この他、少なくとも連動元と連動先が、また加えて警報と点検が表示のうえで識別できれば、どのような表示方法を組み合わせても良い。
また、上記の実施形態は住宅用に限らずビルやオフィス用など各種用途の警報器にも適用できる。
また、上記の実施形態は警報器にセンサ部と警報出力処理部を一体に設けた場合を例にとるが、他の実施形態として、センサ部と警報出力処理部を別体とした警報器であっても良い。
また、上記の実施形態は住警器間の通信に無線を用いる場合を例にとったが、有線で通信する連動システムおよびその警報器にも、本発明を適用できる。
また、上記の実施形態は電池電源で動作する住警器を例にとったが、電池以外の電源で動作する警報器にも本発明を適用できる。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10,10−1〜10−5:住警器
12:カバー
14:本体
15:取付フック
16:検煙部
18:音響孔
20:警報停止スイッチ
22:LED
22a:赤色LED
22b:黄色LED
24:住宅
26:ガレージ
28:CPU
31:アンテナ
30:無線通信部
32:メモリ
34:センサ部
36:報知部
38:操作部
40:電池電源
42:送信回路
44:受信回路
46:イベント信号
48:連番
50:送信元符号
52:グループ符号
54:イベント符号
58:スピーカ
60:イベント検出部
62:送信処理部
64:受信処理部
66:警報処理部
68:警報停止部
70−1:第1モード点検処理部
70−2:第2モード点検処理部
70−3:第3モード点検処理部
72:モード選択部

Claims (8)

  1. 監視エリアの物理的現象を検出して出力するセンサ部と、
    警報音と警報表示により異常警報を出力する報知部と、
    警報中は警報停止操作手段として機能し、警報停止中は点検操作手段として機能する操作部と、
    前記センサ部の検出出力による異常の有無及び前記操作部による停止操作又は点検操作を含むイベントを検出するイベント検出部と、
    前記イベント検出部で検出したイベントを示すイベント信号を他の警報器へ送信する送信処理部と、
    他の警報器からのイベント信号を受信する受信処理部と、
    前記イベント検出部で異常を検出した時に、前記報知部からの警報音と警報表示により連動元を示す異常警報を出力させると共に、異常を示すイベント信号を他の警報器に送信させ、一方、他の警報器から異常を示すイベント信号を受信した時に、前記報知部からの警報音と警報表示により連動先を示す異常警報を出力させる警報処理部と、
    を設けた警報器に於いて、
    前記異常警報の出力中に自己の警報停止操作又は他の警報器から警報停止を示すイベント信号受信を検出した場合、前記警報音を停止すると共に警報表示を継続する警報停止部と、
    前記警報処理部により異常警報が出力されていない状態で前記点検操作を検出した場合に点検情報を出力し、前記警報停止部による警報表示の継続中に前記点検操作を検出した場合、前記点検操作を受け付けて警報音の停止を解除して再度警報音を出力させる点検処理部と、
    を設けたことを特徴とする警報器。
  2. 監視エリアの物理的現象を検出して出力するセンサ部と、
    警報音と警報表示により異常警報を出力する報知部と、
    警報中は警報停止操作手段として機能し、警報停止中は点検操作手段として機能する操作部と、
    前記センサ部の検出出力による異常の有無及び前記操作部による停止操作又は点検操作を含むイベントを検出するイベント検出部と、
    前記イベント検出部で検出したイベントを示すイベント信号を他の警報器へ送信する送信処理部と、
    他の警報器からのイベント信号を受信する受信処理部と、
    前記イベント検出部で異常を検出した時に、前記報知部からの警報音と警報表示により連動元を示す異常警報を出力させると共に、異常を示すイベント信号を他の警報器に送信させ、一方、他の警報器から異常を示すイベント信号を受信した時に、前記報知部からの警報音と警報表示により連動先を示す異常警報を出力させる警報処理部と、
    を設けた警報器に於いて、
    前記異常警報の出力中に自己の警報停止操作又は他の警報器から警報停止を示すイベント信号受信を検出した場合、前記警報音を停止又は継続すると共に警報表示を継続する警報停止部と、
    前記警報処理部により異常警報が出力されていない状態で前記点検操作を検出した場合に点検情報を出力し、前記警報停止部による警報表示の継続中に前記点検操作を検出した場合に前記点検操作をキャンセルする第1モード点検処理部と、
    前記警報処理部により異常警報が出力されていない状態で前記点検操作を検出した場合に点検情報を出力し、前記警報停止部による警報表示の継続中に前記点検操作を検出したときに、前記警報音が停止している場合は前記点検操作を受け付けて処理し、前記警報音が継続している場合は前記点検操作をキャンセルする第2モード点検処理部と、
    前記警報処理部により異常警報が出力されていない状態で前記点検操作を検出した場合に点検情報を出力し、前記警報停止部による警報表示の継続中に前記点検操作を検出した場合、前記点検操作を受け付けて警報音の停止を解除して再度警報音を出力させる第3モード点検処理部と、
    前記第1点検モード処理部、第2モード点検処理部又は第3モード点検処理部のいずれか1つを選択して動作させるモード選択部と、
    を設けたことを特徴とする警報器。
  3. 請求項2記載の警報器に於いて、
    前記警報停止部は、前記モード選択部で第1モード点検処理部又は第3モード点検処理部が選択されたときに、前記異常警報の出力中に自己の警報停止操作又は他の警報器から警報停止を示すイベント信号受信を検出した場合、前記警報音を停止すると共に警報表示を継続することを特徴とする警報器。
  4. 請求項記載の警報器に於いて、
    前記警報停止部は、前記モード選択部で第2モード点検処理部が選択されたときに、
    連動元を示す異常警報の出力中に自己の警報停止操作を検出した場合、連動元を示す警報音を停止すると共に警報表示を継続し、更に他の警報器に警報停止信号を送信し、
    連動元を示す異常警報の出力中に他の警報器から警報停止を示すイベント信号受信を検出した場合、連動元を示す警報音を停止すると共に警報表示を継続し、更に、
    連動先を示す異常警報の出力中に自己の警報停止操作又は他の住警器から警報停止を示すイベント信号の受信を検出した場合、連動先を示す警報音を停止すると共に警報表示を継続し、
    前記第2モード点検処理部は、連動元又は連動先を示す警報表示の継続中に、点検操作を受け付けた場合、自己の点検結果に基づく点検情報を出力すると共に、点検操作を示すイベント信号を他の警報器に送信して点検情報を出力させることを特徴とする警報器。
  5. 請求項記載の警報器に於いて、
    前記警報停止部は、前記モード選択部で第2モード点検処理部が選択されたときに、
    連動元を示す異常警報の出力中に自己の警報停止操作を検出した場合、連動元を示す警報音と警報表示を継続し、更に他の警報器に警報停止信号を送信し、
    連動元を示す異常警報の出力中に他の警報器から警報停止を示すイベント信号受信を検出した場合、連動元を示す警報音と警報表示を継続し、更に、
    連動先を示す異常警報の出力中に自己の警報停止操作又は他の住警器から警報停止を示すイベント信号の受信を検出した場合、連動先を示す警報音を停止すると共に警報表示を継続し、
    前記第2モード点検処理部は、連動元を示す警報音と警報表示の継続中に点検操作を受け付けた場合、点検操作を示すイベント信号を連動先の警報器に送信して点検情報を出力させることを特徴とする警報器。
  6. 請求項1又は2記載の警報器に於いて、前記警報処理部は、連動元を示す警報表示の表示色と連動先を示す警報表示の表示色を異ならせたことを特徴とする警報器。
  7. 請求項1又は2記載の警報器に於いて、火災等の異常を示す警報表示と、点検を示す表示の色を異ならせたことを特徴とする警報器。
  8. 請求項1又は2記載の警報器に於いて、点検処理中について連動元と連動先の表示色を異ならせたことを特徴とする警報器。
JP2009199608A 2009-06-25 2009-08-31 警報器 Active JP5426281B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009199608A JP5426281B2 (ja) 2009-06-25 2009-08-31 警報器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009150865 2009-06-25
JP2009150865 2009-06-25
JP2009199608A JP5426281B2 (ja) 2009-06-25 2009-08-31 警報器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011028708A JP2011028708A (ja) 2011-02-10
JP5426281B2 true JP5426281B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=43637336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009199608A Active JP5426281B2 (ja) 2009-06-25 2009-08-31 警報器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5426281B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5893835B2 (ja) * 2011-03-10 2016-03-23 ホーチキ株式会社 警報器及び監視システム
JP6068900B2 (ja) * 2012-09-25 2017-01-25 矢崎エナジーシステム株式会社 警報器及びその制御方法
JP6253951B2 (ja) * 2013-10-30 2017-12-27 ホーチキ株式会社 警報器
JP6385723B2 (ja) * 2014-06-05 2018-09-05 矢崎エナジーシステム株式会社 警報器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04303471A (ja) * 1991-03-29 1992-10-27 Yamatake Honeywell Co Ltd 消火設備の自動点検装置
JP3330462B2 (ja) * 1995-03-28 2002-09-30 株式会社日立国際電気 無線通信システム
JP4713854B2 (ja) * 2004-07-16 2011-06-29 ホーチキ株式会社 警報器
JP2007257120A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Nohmi Bosai Ltd 火災警報器
JP4428367B2 (ja) * 2006-07-26 2010-03-10 パナソニック電工株式会社 ワイヤレス住宅用火災警報器、ワイヤレス住宅用火災警報システム
JP3147873U (ja) * 2008-11-06 2009-01-22 ホーチキ株式会社 警報器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011028708A (ja) 2011-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5046248B2 (ja) 警報器
JP5908047B2 (ja) 照明装置及び非常時照明システム
JP5410931B2 (ja) 警報器
JP5426281B2 (ja) 警報器
JP5890121B2 (ja) 警報システム及び発信機
JP5497377B2 (ja) 警報器及び警報システム
JP5507930B2 (ja) 警報器及び警報システム
JP2011028707A (ja) 警報器及び警報システム
JP3147874U (ja) 警報器
JP3148429U (ja) 警報器
JP3189065U (ja) 警報器
JP6253951B2 (ja) 警報器
JP5536512B2 (ja) 多機能操作装置及び警報器
JP5628493B2 (ja) 警報器
JP5507928B2 (ja) 警報器及び警報システム
JP2012048631A (ja) 照明装置及び非常時照明システム
JP5638879B2 (ja) 照明装置及び非常時照明システム
JP2011175524A (ja) 監視システム、地震速報装置、中継アダプタ及び警報器
JP2010267182A (ja) 警報器及び警報システム
JP3190746U (ja) 警報器
JP5878713B2 (ja) 警報システム
JP2010272042A (ja) 警報器及び警報システム
JP5507929B2 (ja) 警報器及び警報システム
JP2010020663A (ja) 警報器
JP3190621U (ja) 警報器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130611

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5426281

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150