JP2011028707A - 警報器及び警報システム - Google Patents

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Abstract

【課題】火災などの異常を検出して連動元と連動先で行った警報の停止操作を容易にすると共に警報停止を行っても連動元が容易に分かるようにする。
【解決手段】警報処理部66は、センサ部34からの検出信号から異常を判定した時に、報知部36から連動元を示す異常警報を出力させると共に、異常を示すイベント信号を他の住警器に送信し、他の住警器で連動先を示す異常警報を出力させる。警報停止は、モード選択により、連動元の警報停止操作で連動元を示す警報音を停止し警報表示は継続し、連動先を示す警報音と警報表示は停止する第1モード、任意の住警器の警報停止操作により連動元の警報音と警報表示は継続し、連動先の警報音と警報表示を停止する第2モード、又は任意の住警器の警報停止操作で連動元を示す警報音を停止し警報表示は継続し、連動先を示す警報音と警報表示は停止する第3モードのいずれかを選択して動作させる。
【選択図】図9

Description

本発明は、火災やガス漏れなどの異常を検出して警報すると共に他の警報器に信号を送信して警報を連動出力させる警報器及び警報システムに関する。
従来、住宅における火災を検出して警報する住宅用警報器(以下「住警器」という)が普及しており、近年にあっては、複数の住警器を相互に通信させ、1つの住警器の異常情報を他の警報器でも警報できる連動型警報システム向けの無線式住警器が実用化されており、これらの中には電池電源によって動作するものがある。
無線通信を行う連動型の警報システムにあっては、ある住警器で火災を検出した場合、火災を検出した連動元の住警器は、例えば「ウーウー火災警報器が作動しました 確認してください」との音声メッセージを出力し、一方、連動先の住警器では「ウーウー別の火災警報器が作動しました 確認してください」という音声メッセージを出力するようにしている。また、連動元の住警器の表示灯は点灯とし、連動先の住警器の表示灯は点滅とし、表示灯の表示からも連動元か連動先かが区別できるようにしている。
また、連動元と連動先の住警器で警報が行われた場合、住警器に設けている警報停止スイッチを操作すると、操作した住警器の警報を停止することができるようにしている。
特開2007−094719号公報
しかしながら、このような従来の連動警報を行う無線式の住警器にあっては、連動元と連動先の住警器で警報が行われた場合に、警報を停止したい場合には、住警器毎に警報停止操作を必要とし、警報停止操作が煩雑になるという問題がある。
この問題を解決するためには、任意の住警器で警報停止操作を行った場合、連動関係にある全ての住警器の警報を一斉に停止することも考えられるが、全ての警報を停止してしまうと、火災を検出した連動元の警報器がどれか分からず、消火後の火元の特定や、誤報又は非火災報を発した住警器の特定が困難になるという問題がある。
本発明は、火災などの異常を検出して連動元と連動先で行った警報の停止操作を容易にすると共に警報停止を行っても連動元が容易に分かるようにした警報器及び警報システムを提供することを目的とする。
(警報器)
監視エリアの物理的現象を検出して出力するセンサ部と、
警報音と警報表示により異常警報を出力する報知部と、
警報停止操作手段を備えた操作部と、
センサ部の検出出力による異常の有無及び前記操作部による停止操作を含むイベントを検出するイベント検出部と、
イベント検出部で検出したイベントを示すイベント信号を他の警報器へ送信する送信処理部と、
他の警報器からのイベント信号を受信する受信処理部と、
イベント検出部で異常を検出した時に、報知部からの警報音と警報表示により連動元を示す異常警報を出力させると共に、異常を示すイベント信号を他の警報器に送信させ、一方、他の警報器から異常を示すイベント信号を受信した時に、報知部からの警報音と警報表示により連動先を示す異常警報を出力させる警報処理部と、
を設けた警報器に於いて、
連動元を示す異常警報の出力中に操作部の警報停止操作を検出した場合、連動元を示す警報音を停止すると共に警報表示を継続させ、更に、他の住警器に警報停止を示すイベント信号を送信し、一方、連動先を示す異常警報の出力中に他の住警器からの警報停止を示すイベント信号の受信を検出した場合、連動先を示す警報音と警報表示を継続する第1モード警報停止部と、
連動先を示す異常警報の出力中に自己の警報停止操作があった場合に、連動先を示す警報音を停止すると共に警報表示を継続し、更に他の警報器へ警報停止を示すイベント信号を送信し、他の住警器から警報停止を示すイベント信号の受信を検出した場合に、連動先を示す警報音を停止すると共に警報表示を継続する第2モード警報停止部と、
連動先を示す異常警報の出力中に自己の警報停止操作又は他の警報器から警報停止を示すイベント信号の受信を検出した場合、連動先を示す警報音と警報表示を停止して、他の警報器へ警報停止を示すイベント信号を送信する第3モード警報停止部と、
第1モード警報停止部、第2モード警報停止部または第3モード警報停止部のうち少なくとも2つから何れか1つを選択して動作させるモード選択部と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、第1乃至第3モード警報停止部は、操作部の警報停止操作を検出した時に継続した連動元を示す警報表示を、異常復旧又は所定時間経過又は前記操作部の警報停止操作を検出した時に停止する。
警報停止部は、自己の警報停止操作又は他の警報器からの警報停止を示すイベント信号受信を検出した時に継続した、連動元を示す警報音及び警報表示を、異常復旧、所定時間経過又は自己の警報停止操作を検出した時に停止する。
また、警報処理部は、連動元を示す警報表示の表示色と連動先を示す警報表示の表示色を異ならせる。
(システム)
本発明は、警戒エリアに、異常を検出して警報音と表示により異常警報を出力する警報器を複数配置し、異常を検出した警報器は警報音と表示により連動元を示す異常警報を出力すると共に、他の警報器に異常信号を送信して警報音と表示により連動先を示す異常警報を出力させる警報システムに於いて、
警報器は、警報を出力している立場が連動元であるか連動先であるかに応じて、警報停止処理時の警報音出力制御と警報表示出力制御の停止時期を異ならせること、を特徴とする。
本発明は、警戒エリアに、異常を検出して警報音と表示により異常警報を出力する警報器を複数配置し、異常を検出した警報器は警報音と表示により連動元を示す異常警報を出力すると共に、他の警報器に異常信号を送信して警報音と表示により連動先を示す異常警報を出力させる警報システムに於いて、
警報器は、警報停止操作が連動元で行われたか連動先で行われたかに応じて、連動元と連動先の警報停止処理時を異ならせること、を特徴とする。
本発明は、警戒エリアに、異常を検出して警報音と表示により異常警報を出力する警報器を複数配置し、異常を検出した警報器は警報音と表示により連動元を示す異常警報を出力すると共に、他の警報器に異常信号を送信して警報音と表示により連動先を示す異常警報を出力させる警報システムに於いて、警報器は、異なる2つ以上の警報停止処理モードから、1つのモードを選択することを特徴とする。
本発明によれば、第1モード警報停止部を選択した場合、火災などの異常を検出して複数の警報器で連動警報が行われた場合、連動元の警報器で警報停止操作を行うと、他の警報器で行っている警報音と警報表示による連動先を示す警報が全て停止し、一方、連動元の警報器にあっては、警報音は停止するが警報表示は少なくとも所定期間継続され、これによって警報器毎での警報停止操作を不要とし、また警報停止操作とその連動で全て警報停止が行われたときに、連動元の警報器については、警報音は停止しても警報表示は少なくとも所定期間継続されているため、消火後の火元の特定や、誤報又は非火災報を発した住警器の特定を容易に行うことができる。
また本発明によれば、第2モード警報停止部を選択した場合、火災などの異常を検出して複数の警報器で連動警報が行われた場合、連動警報を出している任意の警報器で警報停止操作を行うと、連動元の警報音と警報表示は少なくとも所定期間継続し、連動先を示す警報音を全て停止し、これによって警報器毎での警報停止操作を不要とし、また警報停止操作で連動先の警報音が停止しても、連動元の警報器については、警報音及び警報表示は少なくとも所定期間継続されているため、消火後の火元の特定や、誤報又は非火災報を発した住警器の特定を容易に行うことができる。
また任意の警報器での警報停止操作によって連動先の警報音は全て停止するが、連動先の警報表示を少なくとも所定期間継続させておくことで、たとえば連動元の警報音が聞こえない場所に設置された連動先の警報器において、連動元の警報器が引き続き警報中であることを知ることができる。
本発明によれば、第3モード警報停止部を選択した場合、火災などの異常を検出して複数の警報器で連動警報が行われた場合、警報を行っている任意の警報器で警報停止操作を行うと、連動元及び連動先の警報器で行っている警報音が全て停止し、一方、連動元の警報器にあっては、警報音は停止するが警報表示は継続され、これによって警報器毎での警報停止操作を不要とし、また警報停止操作で一斉に警報停止が行われても、連動元の警報器については、警報音は停止しても警報表示は継続されているため、消火後の火元の特定や、誤報又は非火災報を発した警報器の特定を容易に行うことができる。
このように第1モード、第2モード、第3モード警報停止部は、連動元として警報中の警報停止処理は少なくとも表示を継続する点で基本的に同じであるが、連動先として警報中の警報停止処理が異なる。
即ち第1モードでは、連動先としての警報中に自己の警報停止操作があったら警報音を停止して表示は継続または所定期間継続または復旧を示すイベント信号を受信するまで継続する。そして、他の警報器に対して警報停止を示すイベント信号を送信しない。これによって連動先としての警報中の警報器については。その警報停止操作で警報音を停止することができ、それ以外の警報器の警報音と表示を継続できる。
これに対して第2モードでは、連動先としての警報中に自己の警報停止操作があったら警報音を停止して表示は継続または所定期間継続または復旧を示すイベント信号を受信するまで継続する。そして、他の警報器に対して警報停止を示すイベント信号を送信する。これによって連動先としての警報中の警報器については、その警報停止操作で警報音は停止するが表示を継続でき、警報停止操作を行った連動先の警報器を識別することができる。
そして第3モードでは、連動先としての警報中に自己の警報停止操作があったら警報音と警報表示を停止して、他の警報器に対して警報停止を示すイベント信号を送信する。これによって連動先としての警報中の警報器についても、連動元として警報中の警報器で警報停止操作を行ったと同じ警報停止制御ができる。
本発明による無線式の住警器の外観を示した説明図 住宅に対する本発明の警報システムの設置状態を示した説明図 第1モード警報停止処理を選択した場合の火災検出時の連動警報と警報停止操作後の連動警報を警示した説明図 第1モード警報停止処理を選択した場合の異常検出時と警報停止操作時の警報内容を連動元と連動先に分けてリスト形式で示した説明図 第2モード警報停止処理を選択した場合の火災検出時の連動警報と警報停止操作後の連動警報を警示した説明図 第2モード警報停止処理を選択した場合の警報停止操作後の連動警報の他の実施形態を示した説明図 第2モード警報停止処理を選択した場合の異常検出時と警報停止操作時の警報内容を連動元と連動先に分けてリスト形式で示した説明図 本実施形態における第3モード警報停止処理を選択した場合の火災検出時の連動警報と警報停止操作後の連動警報を警示した説明図 図2の警報システムに設けた火災を検出して警報する住警器の実施形態を示したブロック図 本実施形態で使用するイベント信号のフォーマットを示した説明図 図9の住警器で第1モード警報停止部68−1を選択した場合の火災監視処理を示したフローチャート 図9の住警器で第2モード警報停止部68−2を選択した場合の火災監視処理を示したフローチャート 図9の住警器で第3モード警報停止部68−3を選択した場合の火災監視処理を示したフローチャート 連動元と連動先の表示色を異ならせた無線式住警器の実施形態を示した説明図 図14の実施形態における第1モード警報停止処理を選択した場合の火災検出時の連動警報と警報停止操作後の連動警報を警示した説明図 図14の実施形態における第2モード警報停止処理を選択した場合の火災検出時の連動警報と警報停止操作後の連動警報を警示した説明図 図14の実施形態において第2モード警報停止処理を選択した場合の連動先で警報停止操作した後の連動警報を示した説明図 図14の実施形態における第3モード警報停止処理を選択した場合の火災検出時の連動警報と警報停止操作後の連動警報を警示した説明図
図1は本発明による無線式の住警器(住宅用火災警報器)の外観を示した説明図であり、図1(A)に正面図を、図1(B)に側面図を示している。
図1において、本実施形態の住警器10はカバー12と本体14で構成されている。カバー12の中央には、周囲に煙流入口を開口し、その内部には検煙部16が配置され、火災による煙が所定濃度に達したときに火災を検出するようにしている。
カバー12に設けた検煙部16の左下側には音響穴18が設けられ、この背後にブザーやスピーカを内蔵し、警報音や音声メッセージを出力できるようにしている。検煙部16の下側には警報停止スイッチ20が設けられている。警報停止スイッチ20は住警器の機能点検を指示する点検スイッチとしての機能を兼ねている。たとえば、火災警報時に警報停止スイッチ20が操作されると警報を停止し、通常状態で警報停止スイッチ20が操作されると機能点検を開始して結果を報知する。
警報停止スイッチ20は、半透明部材で形成されたスイッチカバーと、スイッチカバーの内部に配置されたタクトスイッチ(図示せず)とで構成されている。スイッチカバー内部のタクトスイッチ近傍には、点線で示すように警報表示を行うLED22が配置されており、LED22が点灯すると、警報停止スイッチ20のスイッチカバーの部分を透過してLED22の点灯状態が外部から分かるようにしている。
また本体14の裏側上部には取付フック15が設けられており、設置する部屋の壁にビスなどをねじ込み、この取付フック15にビスを通すことで、壁面に住警器10を設置することができる。
なお図1の住警器10にあっては、検煙部16を備えた火災による煙を検出する住警器を例に取っているが、これ以外に火災による熱を検出するサーミスタ等の温度検出素子を備えた住警器や火災に伴うその他の物理現象を検出する住警器、火災以外にガス漏れを検出する警報器、侵入者や地震その他の異常を検出する各種の警報器、これらを組み合わせて成る警報器についても、本発明の対象に含まれる。
図2は住宅に対する本実施形態の警報システムの設置状態を示した説明図である。図2の例にあっては、住宅24に設けられている台所、居間、主寝室、子供部屋のそれぞれに本実施形態の火災を検出して警報する住警器10−1〜10−4が設置され、更に屋外に建てられたガレージ26にも住警器10−5が設置されている。
住警器10−1〜10−5は、イベント信号を無線により相互に送受信する機能を備え、住宅全体の火災監視を行っている。
いま住宅24の子供部屋で万一、火災が発生したとすると、住警器10−4が火災を検出して警報を開始する。この火災を検出して警報を開始することを、住警器における「発報」という。住警器10−4が発報すると、住警器10−4は連動元として機能し、連動先となる他の住警器10−1〜10−3,10−5に対し、火災発報を示すイベント信号を無線により送信する。他の住警器10−1〜10−3,10−5、連動元の住警器10−4からの火災発報を示すイベント信号を受信した場合に、警報音と警報表示により連動先としての警報動作を行う。
ここで連動元となった住警器10−4の警報音としては、例えば音声メッセージにより「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を出力する。一方、連動先の住警器10−1〜10−3,10−5にあっては、「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」といった音声メッセージを出力する。
また連動元となった住警器10−4の警報に伴う表示としては、例えばLED22を点灯させる。一方、連動先の住警器10−1〜10−3,10−5にあっては、LED22を点滅させる。これによって、連動元警報と連動先警報におけるLED50による警報表示を区別できるようにしている。
なお、連動元のLED22を点滅とし、連動先のLED22を明滅としても良いし、連動元警報と連動先警報のいずれについても、同じLED22の明滅または点滅、点灯表示であっても良い。
住警器10−1〜10−5が警報音を出している状態で、警報停止スイッチ20を操作すると、警報音及び警報表示の停止処理が行われる。
本実施形態の警報停止処理には、第1モード停止処理、第2モード停止処理、及び第3モード停止処理があり、いずれかのモードが初期設定や運用中の設定などにより選択され、選択されたモードの警報停止処理を行う。設定は各警報器について一台ずつ行っても良いし、例えば通信機能を使用してグループ毎にまとめて行っても良い。
図3は本実施形態における第1モード警報停止処理を示している。図3(A)は連動関係にある住警器10−1〜10−5の中の住警器10−1が火災を検出し、住警器10−1が警報音とLED22の点灯による警報表示により連動元を示す火災警報を行い、残りの住警器10−2〜10−5が警報音とLED22の点滅による警報表示により連動先を示す火災警報を行っている。
この連動警報の状態で、連動元の住警器10−1に設けている警報停止スイッチ20を操作すると、図3(B)に示すように、連動先の住警器10−2〜10−5で行っている連動先を示す警報音と警報表示は一斉に停止し、これに対し停止操作を行った連動元の住警器10−1にあっては、連動元を示す警報音は停止するが、連動元を示すLED22の点灯よる警報表示は少なくとも所定期間継続するようにしている。
これによって連動警報が行われた場合、連動先の住警器10−2〜10−5の設置場所に出向いて警報停止操作を行わなくとも、連動元の住警器10−1の警報停止操作で一斉に連動先の警報を停止することができ、停止操作が簡単且つ容易にできる。
また、連動元の住警器10−1における警報停止操作で警報音が全て停止しても、連動元の警報器10−1におけるLED22のたとえば点灯による警報表示は少なくとも所定期間継続され、消火後の火元の特定や、誤報または非火災報を発した住警器の特定が簡単且つ確実にできる。
警報停止後に継続している連動元の住警器10−1のLED22による警報表示は、タイマ設定で決まる所定時間経過後に停止させるか、または、再度、連動元の住警器10−1で警報停止操作を行った時に停止する。
更に、図3(A)の連動警報の状態で、連動先を示す警報を行っている住警器10−2〜10−5のいずれかで警報停止操作を行った場合には、警報停止操作を行った連動先の住警器のみが少なくとも警報音を停止する。
図4は第1モード警報停止処理における異常検出時と警報停止操作時の警報内容を連動元と連動先に分けてリスト形式で示した説明図である。
図4において、連動元と連動先の警報種別は、警報音と警報表示であり、異常検出時、連動元は連動元警報音と点灯の警報表示を行う。また異常検出時、連動先は連動先警報音と点滅の警報表示を行う。
この異常検出に基づく連動元および連動先の警報状態で、連動元の住警器で警報停止スイッチによる警報停止操作が検出されると、第1モード警報停止処理では、連動元の警報音は停止し、警報表示はそのまま継続する。継続する警報表示は、点灯、点滅、明滅のいずれであっても良い。これに対し連動先は警報音と警報表示を停止する。
図5は本実施形態における第2モード警報停止処理を示している。図5(A)は連動関係にある住警器10−1〜10−5の中の住警器10−1が火災を検出し、住警器10−1が警報音とLED22をたとえば点灯する警報表示により連動元を示す火災警報を行い、残りの住警器10−2〜10−5が警報音とLED22をたとえば点滅する警報表示により連動先を示す火災警報を行っている。
この連動警報の状態で、連動元の住警器10−1及び連動先の警報器10−2〜10−5のいずれかの警報停止スイッチ20を操作すると、図3(B)に示すように、連動元の住警器10−1で行っている警報音とLED22の点灯による警報表示は少なくとも所定期間継続するが、連動先の住警器10−2〜10−5で行っている連動先を示す警報音とLED22の点滅による警報表示は全て停止するようにしている。
これによって連動警報が行われた場合、住警器10−1〜10−5の設置場所に出向いて警報停止操作を行わなくとも、住警器10−1〜10−5の内の任意の住警器の警報停止操作で連動元の警報音と警報表示は停止せず、連動先の警報音と警報表示を全て停止することができ、停止操作が簡単且つ容易にできる。
また、任意の住警器警報停止操作を行っても、連動元の警報器10−1における警報音とLED22のたとえば点灯による警報表示は継続され、連動元から離れた場所に設置されている連動先警報器でも、依然として連動元が警報中である旨を知ることが出来、引き続き適切な対処が可能になると共に安全を確保することが出来る。そして、消火後の火元の特定や、誤報または非火災報を発した住警器の特定が簡単且つ確実にできる。
警報停止後に継続している連動元の住警器10−1のLED22による警報表示は、火災復旧、タイマ設定で決まる所定時間経過、又は警報停止操作を行った時に停止する。
図6は第2モード警報停止処理における警報停止操作後の連動警報の他の実施形態を示した説明図であり、この実施形態は、図5(A)のように、住警器10−1で火災を検出して連動元を示す警報音と警報表示を行い、住警器10−2〜10−5で連動先を示す警報音と警報表示を行っている状態で、任意の住警器で警報停止操作を行った場合、連動元の住警器10−1については警報音とLED22の点灯による警報表示をそのまま継続するが、連動先の住警器10−2〜10−5については、連動先を示す警報音は一斉に全て停止し、連動先を示すLED22による点滅による警報表示は、少なくとも所定期間継続させるようにしている。
このように警報停止操作を行っても、連動先の住警器10−2〜10−5につき警報音は停止するが、LED22の点滅による連動先を示す警報表示を少なくとも所定期間継続されることで、たとえば図2のガレージ26に設置した住警器10−5のように、連動元の住警器10−2の警報音を聞くことが出来ない場所に設置されている住警器において、連動先を示す警報音は停止しても、警報表示が継続されていることで、連動元の住警器10−1の警報音は聞こえなくとも、警報中であることが確認できる。
この場合、連動元の警報音が継続している間は、連動先の表示は停止しないようにすることが出来る。
この警報停止操作時に残す連動先の警報表示としては、LED22の点滅以外に、連動元と同様にLED22の点灯としても良いし、明滅としてもよい。
また、LED22の点滅による警報表示は周期を異ならせることで各表示の意味を区別するようにしても良く、周期等の異なる点滅表示の組み合わせによっても、連動元や連動先の区別、また警報停止操作前後の区別が出来るようになる。明滅についても同様に適用出来る。
図7は本発明の第2モード停止処理における異常検出時と警報停止操作時の警報内容を連動元と連動先に分けてリスト形式で例示した説明図である。
図7において、連動元と連動先の警報種別は、警報音と警報表示であり、異常検出時、連動元は連動元警報音と第1周期明滅の警報表示を行う。また異常検出時、連動先は連動先警報音と第2周期点滅の警報表示を行う。
この異常検出に基づく連動元および連動先の警報状態で、任意の住警器で警報停止スイッチによる警報停止操作が検出されると、連動元の警報音と警報表示はそのまま継続する。これに対し連動先の警報音は停止するが、警報表示については、
・ 停止
・ 第1周期点滅
・ 第2周期点滅
のいずれかの連動元を示す警報表示を行う。もちろん、図5の連動元を点滅とし、連動先を明滅としても良い。
その他、本発明の目的を達成出来、効果を大きく損なわない範囲に於いて、各種の表示の組み合わせを採用することが出来る。即ち、本発明に於いては、警報に伴う表示開始後の警報停止操作による表示「継続」と「停止」に主眼があり、表示開始、継続時に於けるLED22の駆動方法については限定を受けない。
また、警報音、警報表示共に「継続」は短い時間の停止期間を経て再駆動、再出力する場合を含み、再駆動、再出力の方法が再駆動、再出力前の方法と異なっていても良い。「停止」は、場合によって長い周期で短い駆動、出力期間を挿入する場合を含む。他の実施形態に於いても同様である。
図8は本実施形態における第3モード警報停止処理を示している。図8(A)は連動関係にある住警器10−1〜10−5の中の住警器10−1が火災を検出し、住警器10−1が警報音とLED22をたとえば
点灯する警報表示により連動元を示す火災警報を行い、残りの住警器10−2〜10−5が警報音とLED22をたとえば点滅する警報表示により連動先を示す火災警報を行っている。
この連動警報の状態で、連動元の住警器10−1及び連動先の警報器10−2〜10−5のいずれか
の警報停止スイッチ20を操作すると、図8(B)に示すように、連動元の住警器10−1で行っている警報音は停止するが、LED22の点灯による警報表示は継続し、一方、連動先の住警器10−2〜10−5で行っている連動先を示す警報音とLED22の点滅による警報表示は全て停止するようにしている。
これによって連動警報が行われた場合、住警器10−1〜10−5それぞれの設置場所に出向いて警報停止操作を行わなくとも、住警器10−1〜10−5の内の任意の住警器の警報停止操作で連動元と連動先の警報音を一斉に停止し、連動元の警報表示はそのままで、連動先の警報表示を全て停止することができ、停止操作が簡単且つ容易にできる。
また、任意の住警器警報停止操作を行っても、連動元の警報器10−1におけるLED22のたとえば点灯による警報表示は継続され、消火後の火元の特定や、誤報または非火災報を発した住警器の特定が簡単且つ確実にできる。
警報停止後に継続している連動元の住警器10−1のLED22による警報表示は、タイマ設定で決まる所定時間経過、又は警報停止操作を検出した時に停止する。
第1モード、第2モード、第3モードは、連動元として警報中の警報停止処理は、少なくとも表示を継続させる点で基本的に同じであるが、連動先として警報中の警報停止処理が異なる。
即ち第1モードでは、連動先としての警報中に自己の警報停止操作があったら警報音を停止して表示は継続または所定期間継続または復旧を示すイベント信号を受信するまで継続する。そして、他の警報器に対して警報停止を示すイベント信号を送信しない。
これに対して第2モードでは、連動先としての警報中に自己の警報停止操作があったら警報音を停止して表示は継続または所定期間継続または復旧を示すイベント信号を受信するまで継続する。そして、他の警報器に対して警報停止を示すイベント信号を送信する。
そして第3モードでは、連動先としての警報中に自己の警報停止操作があったら警報音と警報表示を停止して、他の警報器に対して警報停止を示すイベント信号を送信する。
図9は図2の警報システムに設けた住警器の実施形態を示したブロック図であり、図2に示した5台の住警器10−1〜10−5につき、その内の住警器10−1について回路構成を詳細に示している。他の住警器10−2〜10−5についても同様の構成となる。
住警器10−1と他の住警器10−2〜10−5を結ぶ矢印はそれぞれが相互に通信することを示しているが、たとえば住警器10−2と住警器10−3なども相互に通信させるようにしている。もちろん、住警器10−1をシステムの親機として、図6の矢印の経路でのみ通信するようにしたシステムでも、本発明を適用することが出来る。
住警器10−1はワンチップCPUとして知られたプロセッサ28を備え、プロセッサ28に対してはアンテナ31を備えた無線通信部30、記録回路部(メモリ)32、センサ部34、報知部36、操作部38及び電池電源40を設けている。
無線通信部30には送信回路42と受信回路44が設けられ、他の住警器10−2〜10−5との間でイベント信号を無線により送受信できるようにしている。無線通信部30としては、日本国内の場合には、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD−30(小電力セキュリティシステム無線局の無線設備標準規格)またはSTD−T67(特定小電力無線局テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備の標準規格)に準拠した構成を備える。
もちろん無線通信部30としては、日本国内以外の場所については、その地域の割当無線局の標準規格に準拠した内容を持つことになる。
記憶部としてのメモリ32には、イベント信号の順番を示す連続番号である連番48、各住警器を特定するID(識別子)となる送信元符号50及び図2のように住宅に設置した住警器10−1〜10−5で連動警報を行う連動グループを構成するためのグループ符号52が格納されている。
連番58は警報器間の通信に於いてイベント信号の中継処理等を管理するためのものであるが、本実施形態に直接関係しないので詳細な説明を省略する。
送信元符号50としては、国内に提供される住警器の数を予測し、例えば同一符号として重複しないように26ビットの符号コードが使用され、例えば、住警器のシリアル番号を利用する。
グループ符号52は連動グループを構成する複数の住警器に共通に設定される符号であり、無線通信部30で受信した他の住警器からのイベント信号に含まれるグループ符号がメモリ32に登録しているグループ符号52に一致したときに、このイベント信号を有効な信号として受信して処理することになるので、近隣の住宅等に設置された、連動を要しない他グループの警報器との混信を回避出来る。
センサ部34には、煙を検出して信号を出力する検煙部16を設けている。
センサ部34には検煙部16以外に、火災による温度を検出するサーミスタ等の温度検出素子や、火災に伴うその他の物理現象変化を検出する各種素子を設けてもよい。
報知部36には警報音を出力するスピーカ58と警報表示を行うLED22が設けられている。スピーカ58は、図示しない音声合成回路部からの音声メッセージや警報音を出力する。LED22は点滅や明滅、点灯などにより、火災などの異常を表示する。スピーカ48に代えて、ブザー等を用いても良い。
操作部38には警報停止スイッチ20が設けられている。警報停止スイッチ20は、報知部36からスピーカ48により警報音を出力しているとき又はLED22により警報表示を行っているときにのみ警報停止スイッチとして機能する。例えば連動元を示す警報中に警報停止スイッチ20を操作すると、警報音及び警報表示はそのまま継続され、一方、連動先を示す警報中に警報停止スイッチ20を操作すると、警報音は停止し、警報表示は停止または継続するといった、後に説明するモード選択部の選択状態に応じた警報停止処理が行われる。
一方、連動元または連動先を示す警報を行っていない通常監視状態で警報停止スイッチ20は点検スイッチとして機能し、この状態で警報停止スイッチ20を操作すると、所定の点検動作が実行されて報知部36から点検結果を示す音声メッセージなどが出力される。
また、操作部38にはモード選択スイッチ21が設けられている。モード選択スイッチ21は例えばディップスイッチその他の切り替えスイッチであり、これによりプロセッサ28のモード選択部70にモード選択指示を与える。
電池電源40は、例えば所定セル数のリチウム電池やアルカリ乾電池を使用しており、電池容量としては住警器10−1における無線通信部30を含む回路部全体の低消費電力化により、例えば10年の電池寿命を保証している。
プロセッサ28にはプログラムの実行により実現される機能として、イベント検出部60、送信処理部62、受信処理部64、警報処理部66、モード選択部70が設けられ、モード選択部70には第1モード警報停止部68−1、第2モード警報停止部68−2、及び第3モード警報停止部68−3が設けられている。
イベント検出部60は、センサ部34による異常検出、操作部38による警報停止、センサ部34の異常検出がなくなる異常復旧を含むイベントを検出する。
送信処理部62は、イベント検出部60によりセンサ部34による異常検出、操作部38による警報停止およびモード切り替え、センサ部34の異常検出がなくなる異常復旧を含む自己のイベントを検出した時に、検出イベントを示すイベント信号を連動先の住警器に送信させる。受信処理部64は、住警器10−2〜10−5からのイベント信号を受信して解読する。
警報処理部66は、イベント検出部60で自己の異常として火災発報を検出した時にスピーカ58から連動元を示す警報音を出力すると共に、LED22を駆動して連動元を示す警報表示を行い、更に、火災発報を示すイベント信号を他の住警器に送信する。
具体的に説明すると、警報処理部66は、センサ部34に設けた検煙部16から煙検出信号からイベント検出部60で火災を検出したときに、報知部36のスピーカ58から連動元を示す警報音例えば「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を繰り返し出力させると共に、LED22を明滅して連動元を示す警報表示を行い、更に、火災発報を示すイベント信号を無線通信部30の送信回路42によりアンテナ11から他の住警器10−2〜10−5に向けて送信させる。
また警報処理部62は、他の住警器10−2〜10−5のいずれかから火災発報を示すイベント信号を無線通信部30の受信回路44により受信し、受信処理部62で有効となったときに、報知部36のスピーカ58から連動先を示す警報音例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」となる警報音を繰り返し出力させ、同時にLED22を点滅して連動先を示す警報表示を行う。
第1モード警報停止部68−1は、連動元を示す異常警報の出力中に操作部38に設けた警報停止スイッチ20の警報停止操作を検出した場合、連動元を示すスピーカ58からの警報音例えば「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を停止すると共にLED22のたとえば明滅による警報表示を継続させ、更に、他の住警器10−2〜10−5に警報停止を示すイベント信号を送信する。
また第1モード警報停止部68−1は、連動先を示す異常警報の出力中に他の住警器からの警報停止を示すイベント信号の受信を検出した場合、連動先を示すスピーカ58からの警報音例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」とLED22のたとえば点滅による警報表示を停止する。連動元からのイベント信号でない場合には、警報表示は少なくとも所定期間継続しても良い。
また、第1モード警報停止部68−1は、操作部38に設けた警報停止スイッチ20の警報停止操作を検出した時に継続したLED22の点灯による連動元を示す警報表示を、所定時間経過後又は警報停止スイッチ20の警報停止操作を検出した時に停止する。
第2モード警報停止部68−2は、連動元を示す異常警報の出力中に操作部38に設けた警報停止スイッチ20の警報停止操作を検出した場合、連動元を示すスピーカ58からの警報音例えば「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を停止すると共にLED22の点灯による警報表示を継続させ、更に、他の住警器10−2〜10−5に警報停止を示すイベント信号を送信する。
また、第2モード警報停止部68−2は、自己の警報停止操作又は他の警報器からの警報停止を示すイベント信号受信を検出した時に継続した連動元を示す警報音及び警報表示を、異常復旧、所定時間経過又は自己の警報停止操作を検出した時に停止する。
また第2モード警報停止部68−2は、連動先を示す異常警報の出力中に他の住警器からの警報停止を示すイベント信号の受信を検出した場合、連動先を示すスピーカ58からの警報音例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」を停止し、LED22の点滅による警報表示は停止又は継続とする。LED22による連動先を示す警報表示を継続させる場合には、図5の連動元と同じ第1周期の点滅、或いは連動先固有の第2周期の点滅を行えるようにしても良い。
連動先を示す警報音の停止に対し継続したLED22による連動先を示す警報表示は、その後、連動元からの異常復旧または警報停止を示すイベント信号の受信、あるいは連動元の住警器での警報停止操作で停止させるようにすれば良い。
第3モード警報停止部68−3は、連動元を示す異常警報の出力中に操作部38に設けた警報停止スイッチ20の警報停止操作を検出した場合、連動元を示すスピーカ58からの警報音例えば「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を停止すると共にLED22の明滅による警報表示を継続させ、更に、他の住警器10−2〜10−5に警報停止を示すイベント信号を送信する。
また、第3モード警報停止部68−3は、連動元を示す異常警報の出力中に他の住警器からの警報停止を示すイベント信号受信を検出した場合、同様に、連動元を示すスピーカ58からの警報音例えば「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を停止すると共にLED22の点灯による警報表示を継続させる。
また、第3モード警報停止部68−3は、自己の警報停止操作又は他の住警器からの警報停止を示すイベント信号受信の検出で継続した連動元を示す警報表示を、所定時間経過又は自己の警報停止操作を検出した時に停止する。
また第3モード警報停止部68−3は、連動先を示す異常警報の出力中に他の住警器からの警報停止を示すイベント信号受信を検出した場合、連動先を示すスピーカ58からの警報音例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」と、LED22の点滅による警報表示を停止する。
なおモード選択切り替えは、モード選択スイッチ21によらず、通信機能を使用して外部からモード設定し、メモリ22に格納してプロセッサ28で参照しモード選択部でモードを選択させ、またはメモリ22を介さずに直接モード選択部で選択させるようにしても良い。この場合、次に説明するイベント信号に、選択するモードを指定するモード符号を付加する。そして、モード選択スイッチ21は省略することが出来る。モードは予め初期選択されている(デフォルト設定)。そしてイベント検出部60または受信処理部64で切り替えを検知したときには自己のモードを切り替える。もちろん、他の住警器に送信するようにして一括で連動切り替えさせるようにすることも出来る。
図10は本実施形態で使用するイベント信号のフォーマットを示した説明図である。図10において、イベント信号46は連番48、送信元符号50、グループ符号52及びイベント符号54で構成されている。
連番48はイベント信号の順番を示す連続番号であり、イベント信号を送信する毎に1つずつ増加させる。また、連番48は住警器10−1〜10−5の各々で非同期に生成している。連番48は警報器間の通信に於いてイベント信号の中継処理等を管理するためのものであるが、本発明に直接関係しないので詳細な説明を省略する。
送信元符号50は例えば26ビットの符号である。グループ符号52は例えば8ビットの符号であり、同一グループを構成する例えば図1の住警器10−1〜10−5につき同じグループ符号が設定されている。
なおグループ符号52としては、同一グループの住警器に同一のグループ符号を設定する以外に、予め定めたグループを構成する住警器に共通な基準符号と、各住警器に固有な送信元符号との演算から求めた住警器ごとに異なるグループ符号であってもよい。
イベント符号54は、火災、ガス漏れなどのイベント内容を表す符号であり、本実施形態にあっては3ビット符号を使用しており、例えば「001」で火災、「010」でガス漏れ、「011」で盗難、「100」で警報停止、「101」で復旧、残りをリザーブとしている。なおイベント符号42のビット数は、更に4ビット、5ビットと増加させることで、更に多くのイベント内容を表すことができる。
図11は図9の住警器10−1における第1モード警報停止部68−1を選択した場合の火災監視処理の一例を示したフローチャートであり、プロセッサ28のプログラムの実行による処理となる。
図11において、火災監視処理は、ステップS1で火災発生を監視しており、センサ部34から出力された煙検出信号が所定の火災レベルを超えると火災発生を判別してステップS2に進み、連番、送信元符号、グループ符号、火災を示すイベント符号を含むイベント信号を他の住警器に無線送信した後、ステップS3でスピーカ58からの警報音とLED22の点灯による警報表示とにより連動元を示す火災警報を出力する。
続いて、ステップS4でセンサ部34からの煙検出信号が低下して火災状態が解消する火災復旧の有無を判別しており、火災が継続している場合はステップS5で警報停止スイッチ20による警報停止操作の有無を判別し、警報停止操作が無ければステップS6で他の住警器からの警報停止のイベント信号受信の有無を判別する処理を繰り返している。なお、火災の継続中にあっては、所定時間毎に火災を示すイベント信号の送信を繰り返している。
ステップS4〜S6の処理サイクル中に、センサ部34からの煙検出信号が低下し火災状態が解消するとステップS4で火災復旧が判別され、ステップS7で連番、送信元符号、グループ符号、火災復旧を示すイベント符号を含むイベント信号を他の住警器に送信し、ステップS9に進んで連動元警報音出力を停止し、表示は継続してステップS10へ進む。ステップS10で所定時間の経過が判別されたら、表示を停止して通常の監視状態に戻る。火災復旧の場合は、ステップS7の後、連動元警報音と警報表示を停止して通常の監視状態へ戻るようにしても良い。また、ステップS10の所定時間経過の判別に代え、警報停止スイッチ20による警報停止操作の有無を判別し、警報停止操作を検出した場合に、継続している警報表示を停止させても良い。
またステップS6で他の住警器から警報停止イベント信号の受信を判別すると、ステップS9に進んで連動元を示すスピーカ58からの警報音は停止するが、LED22の点灯による警報表示は継続させる。続いてステップS10で警報停止操作から所定時間経過したか否か判別しており、所定時間の経過を判別すると、ステップS11に進んで連動元を示すLED22の点灯による警報表示を停止する。しかし、第1モード警報停止処理にあっては、連動先で警報停止操作を行っても、警報停止イベント信号は送信されず、このためステップS6からS9に進む処理は実行されない。
一方、ステップS1で火災でなかった場合には、ステップS12で他の住警器からのイベント信号受信の有無を判別している。他の住警器からの火災を示すイベント信号受信を判別すると、ステップS13に進んで連動先を示す火災警報としてスピーカ58からの警報音を出力し、LED22の点滅による警報表示を行う。
次にステップS14で他の住警器からの異常復旧を示すイベント信号受信の有無を判別しており、異常(火災)復旧を示すイベント信号を受信すると、ステップS15に進んで連動先を示すスピーカ58からの警報音とLED22の点滅による警報表示を停止する。
ステップS14で異常(火災)復旧を示すイベント信号受信がない場合には、ステップS16で連動元の住警器からの警報停止を示すイベント信号受信の有無をチェックしている。ここで、第1モード警報停止処理にあっては、連動先の停止操作では警報停止のイベント信号は送信されず、連動元の停止操作のみで警報停止りイベント信号が送信されることから、ステップS46では送信元からの警報停止を示すイベント信号のみを判別している。なお、連動元からの信号か否かは、イベント信号に含まれる送信元符号から判別出来る。またイベント符号に連動元か否かを示す符号を別途付加するようにしても良い。
ステップS16で連動元からの警報停止を示すイベント信号の受信を判別すると、ステップS18に進んで連動先を示すスピーカ58からの警報音とLED22の点滅による警報表示を停止する。
ステップS16で警報停止を示すイベント信号受信がない場合には、ステップS17で警報停止スイッチ20による警報停止操作の有無を判別しており、警報停止操作を判別すると、ステップS18に進んで連動先を示すスピーカ58からの警報音とLED22の点滅による警報表示を停止する。
ここではステップS18で警報音と警報表示を共に停止する例を示したが、ステップS9からS11同様に、表示は継続させて所定時間の経過後に警報表示を停止するようにしても良い。若しくは、警報表示は連動元からの警報停止または復旧のイベント信号を受信するまで停止しないようにしても良い。
図12は図9の住警器10−1において第2モード警報停止部68−2を選択した場合の火災監視処理の一例を示したフローチャートであり、プロセッサ28のプログラムの実行による処理例となる。
図12において、火災監視処理は、ステップS21で火災発生を監視しており、センサ部34から出力された煙検出信号が所定の火災レベルを超えると火災発生を判別してステップS22に進み、連番、送信元符号、グループ符号、火災を示すイベント符号を含むイベント信号を他の住警器に無線送信した後、ステップS23でスピーカ58からの警報音とLED22の点灯による警報表示とにより連動元を示す火災警報を出力する。
続いて、ステップS24でセンサ部34からの煙検出信号が低下して火災状態が解消する火災復旧の有無を判別しており、火災が継続している場合はステップS25で警報停止スイッチ20による警報停止操作の有無を判別し、警報停止操作が無ければステップS26で他の住警器からの警報停止のイベント信号受信の有無を判別する処理を繰り返している。なお、火災発報の継続中にあっては、所定時間毎に火災発報を示すイベント信号の送信を繰り返している。
ステップS24〜S26の処理サイクル中に、センサ部34からの煙検出信号が低下し火災状態が解消するとステップS24で火災復旧が判別され、ステップS27で連番、送信元符号、グループ符号、火災復旧を示すイベント符号を含むイベント信号を他の住警器に送信し、ステップS31に進んで連動元を示す警報音を停止して警報表示を継続し、ステップS30に進んで所定時間の経過を判定し、ステップS31で警報表示を停止して通常の監視状態に戻る。
またステップS25で警報停止スイッチ20による自己の警報停止操作を判別するとステップS28に進んで連番、送信元符号、グループ符号、警報停止を示すイベント符号を含むイベント信号を他の住警器に送信し、ステップS29に進んで連動元を示すスピーカ58からの警報音を停止し、LED22の点灯による警報表示を継続する。
またステップS26で他の住警器から警報停止イベント信号の受信を判別すると、ステップS29に進んで連動元を示すスピーカ58からの警報音を停止しLED22の点灯による警報表示をそのまま継続する。
ステップS29で自己の警報停止操作または他の住警器からの警報停止を示すイベント信号受信で継続している連動元を示す警報表示は、この実施形態にあっては、ステップS30で所定時間の経過を判別した時にステップS31に進んで、継続している連動元を示す警報表示を停止する。
なお、ステップS30で警報停止操作または警報停止を示すイベント信号受信から所定時間経過を判別している間に、再度警報停止スイッチ20による警報停止操作を検出した場合には、連動元を示す警報音と警報表示を停止しても良い。
一方、ステップS21で火災でなかった場合には、ステップS32で他の住警器からのイベント信号受信の有無を判別している。他の住警器から火災のイベント信号受信を判別すると、ステップS33に進んで連動先を示す火災警報としてスピーカ58からの警報音出力とLED22の点滅による警報表示を行う。
次にステップS34で他の住警器からの異常復旧を示すイベント信号受信の有無を判別しており、異常(火災)復旧を示すイベント信号を受信すると、ステップS35に進んで連動先の警報として行っているスピーカ58からの警報音とLED22の点滅による警報表示を停止する。
ステップS14で異常(火災)復旧を示すイベント信号受信がない場合には、ステップS36で他の住警器からの警報停止を示すイベント信号受信の有無をチェックしており、警報停止を示すイベント信号の受信を判別すると、ステップS38に進んで連動先としてのスピーカ58からの警報音を停止し、LED22の点滅による警報表示については停止する。
ステップS36で警報停止を示すイベント信号受信がない場合には、ステップS37で警報停止スイッチ20による警報停止操作の有無を判別しており、警報停止操作を判別すると、ステップS38で連番、送信元符号、グループ符号、警報停止を示すイベント符号を含むイベント信号を他の住警器に送信した後、ステップS39に進んで連動先を示すスピーカ58からの警報音を停止し、LED22の点滅による警報表示を停止する。
図13は図9の住警器10−1における第3モード警報停止部68−3を選択した場合の火災監視処理の一例を示したフローチャートであり、プロセッサ28のプログラムの実行による処理となる。
図13において、火災監視処理は、ステップS41で火災発生を監視しており、センサ部34から出力された煙検出信号が所定の火災レベルを超えると火災発生を判別してステップS42に進み、連番、送信元符号、グループ符号、火災を示すイベント符号を含むイベント信号を他の住警器に無線送信した後、ステップS43でスピーカ58からの警報音とLED22の点灯による警報表示とにより連動元を示す火災警報を出力する。
続いて、ステップS44でセンサ部34からの煙検出信号が低下して火災状態が解消する火災復旧の有無を判別しており、火災が継続している場合はステップS45で警報停止スイッチ20による警報停止操作の有無を判別し、警報停止操作が無ければステップS46で他の住警器からの警報停止のイベント信号の受信の有無を判別する処理を繰り返している。なお、火災の継続中にあっては、所定時間毎に火災を示すイベント信号の送信を繰り返している。
ステップS44〜S46の処理サイクル中に、センサ部34からの煙検出信号が低下し火災状態が解消するとステップS44で火災復旧が判別され、ステップS47で連番、送信元符号、グループ符号、火災復旧を示すイベント符号を含むイベント信号を他の住警器に送信し、ステップS49に進んで連動元を示す警報音を停止し、警報表示は継続させる。なお、ステップS49で連動元の警報音を停止して警報表示を継続させる代わりに、連動元の警報音と警報表示を停止して通常の監視状態に戻るようにしても良い。
またステップS45で警報停止スイッチ20による自己の警報停止操作を判別するとステップS48に進んで連番、送信元符号、グループ符号、警報停止を示すイベント符号を含むイベント信号を他の住警器に送信し、ステップS49に進んで連動元を示すスピーカ58からの警報音を停止し、LED22の点灯による警報表示を継続する。
またステップS46で他の住警器から警報停止イベント信号の受信を判別すると、ステップS49に進んで連動元を示すスピーカ58からの警報音を停止し、LED22の点灯による警報表示を継続する。
ステップS49で自己の警報停止操作または他の住警器からの警報停止を示すイベント信号受信で継続している連動元を示す警報表示は、この実施形態にあっては、ステップS50で所定時間の経過を判別した時にステップS51に進んで停止する。
なお、ステップS50のタイマ設定による所定時間経過の代わりに、警報停止スイッチ20による警報停止操作を再度検出した場合に、連動元を示す警報表示を停止しても良い。
一方、ステップS41で火災でなかった場合には、ステップS52で他の住警器からのイベント信号受信の有無を判別している。他の住警器からの火災を示すイベント信号受信を判別すると、ステップS53に進んで連動先を示す火災警報としてスピーカ58からの警報音とLED22の点滅による警報表示を行う。
次にステップS54で他の住警器からの異常(火災)復旧を示すイベント信号受信の有無を判別しており、異常(火災)復旧を示すイベント信号を受信すると、ステップS55に進んで連動先を示すスピーカ58からの警報音とLED22の点滅による警報表示を停止する。
ステップS54で異常(火災)復旧を示すイベント信号受信がない場合には、ステップS56で他の住警器からの警報停止を示すイベント信号受信の有無をチェックしており、警報停止を示すイベント信号の受信を判別すると、ステップS58に進んで連動先を示すスピーカ58からの警報音とLED22の点滅による警報表示を停止する。
ステップS56で警報停止を示すイベント信号受信がない場合には、ステップS57で警報停止スイッチ20による警報停止操作の有無を判別しており、警報停止操作を判別すると、ステップS58で連番、送信元符号、グループ符号、警報停止を示すイベント符号を含むイベント信号を他の住警器に送信した後、ステップS59に進んで連動先を示すスピーカ58からの警報音とLED22の点滅による警報表示を停止する。
図14は連動元の表示色と連動先の表示色を異ならせた本発明による無線式の住警器の他の実施形態を示した説明図である。
図14において、住警器10はカバー12とその背後の本体で構成され、カバー12の中央には、周囲に煙流入口を開口し、その内部には検煙部16が配置され、検煙部16の左下側には音響穴18が設けられ、検煙部16の下側には警報停止スイッチ20が設けられている。
警報停止スイッチ20は、半透明部材で形成されたスイッチカバーの内部にタクトスイッチ(図示せず)を配置しており、スイッチカバー内部のタクトスイッチ近傍には、点線で示すように、連動元の警報表示を行う赤色LED22aと、連動先の警報表示を行う黄色LED22bが配置されており、赤色LED22aまたは黄色LED22bが点灯すると、警報停止スイッチ20のスイッチカバーの部分を透過して点灯状態が外部から分かるようにしている。それ以外の構成は図1の実施形態と同じである。
また図14の住警器の回路構成も基本的に図9のブロック図と同じであり、報知部36に図14に示したように連動元の警報表示を行う赤色LED22aと黄色LED22bを設けた点で相違している。本実施形態では、赤色LED22aと黄色LED22bを別々に設けた場合を示しているが、赤色LEDと黄色LEDを一体に備えた2色LEDを使用しても良い。
図15は図14の実施形態における第1モード警報停止処理を示している。図15(A)は連動関係にある住警器10−1〜10−5の中の住警器10−1が火災を検出し、住警器10−1が警報音と赤色LED22aの点灯による警報表示により連動元を示す火災警報を行い、残りの住警器10−2〜10−5が警報音と黄色LED22bの点灯による警報表示により連動先を示す火災警報を行っている。
なお赤色LED22aによる警報表示により連動元を示す火災警報と、黄色LED22bによる警報表示により連動先を示す火災警報は、点灯以外に点滅又は明滅としても良い。
この連動警報の状態で、連動元の住警器10−1に設けている警報停止スイッチ20を操作すると、図15(B)に示すように、連動先の住警器10−2〜10−5で行っている連動先を示す警報音と黄色LED22bの点灯による警報表示は一斉に停止し、これに対し停止操作を行った連動元の住警器10−1にあっては、連動元を示す警報音は停止するが、連動元を示す赤色LED22aの点灯よる警報表示は少なくとも所定期間継続するようにしている。
これによって連動警報が行われた場合、連動先の住警器10−2〜10−5の設置場所に出向いて警報停止操作を行わなくとも、連動元の住警器10−1の警報停止操作で一斉に連動先の警報を停止することができ、停止操作が簡単且つ容易にできる。
また、連動元の住警器10−1における警報停止操作で警報音が全て停止しても、連動元の警報器10−1における赤色LED22aのたとえば点灯による警報表示は少なくとも所定期間継続され、消火後の火元の特定や、誤報または非火災報を発した住警器の特定が簡単且つ確実にできる。
警報停止後に継続している連動元の住警器10−1の赤色LED22aによる警報表示は、タイマ設定で決まる所定時間経過後に停止させるか、または、再度、連動元の住警器10−1で警報停止操作を行った時に停止する。
更に、図15(A)の連動警報の状態で、連動先を示す警報を行っている住警器10−2〜10−5のいずれかで警報停止操作を行った場合には、警報停止操作を行った連動先の住警器のみが少なくとも警報音を停止する。
図5は図14の実施形態における第2モード警報停止処理を示している。図16(A)は連動関係にある住警器10−1〜10−5の中の住警器10−1が火災を検出し、住警器10−1が警報音と赤色LED22aをたとえば点灯する警報表示により連動元を示す火災警報を行い、残りの住警器10−2〜10−5が警報音と黄色LED22bをたとえば点灯する警報表示により連動先を示す火災警報を行っている。
この連動警報の状態で、連動元の住警器10−1及び連動先の警報器10−2〜10−5のいずれかの警報停止スイッチ20を操作すると、図15(B)に示すように、連動元の住警器10−1で行っている警報音と赤色LED22aの点灯による警報表示は少なくとも所定期間継続するが、連動先の住警器10−2〜10−5で行っている連動先を示す警報音と黄色LED22bの点灯による警報表示は全て停止するようにしている。
これによって連動警報が行われた場合、住警器10−1〜10−5の設置場所に出向いて警報停止操作を行わなくとも、住警器10−1〜10−5の内の任意の住警器の警報停止操作で連動元の警報音と赤色LED22aの警報表示は停止せず、連動先の警報音と黄色LED22bの警報表示を全て停止することができ、停止操作が簡単且つ容易にできる。
また、任意の住警器警報停止操作を行っても、連動元の警報器10−1における警報音と赤色LED22aのたとえば点灯による警報表示は継続され、連動元から離れた場所に設置されている連動先警報器でも、依然として連動元が警報中である旨を知ることが出来、引き続き適切な対処が可能になると共に安全を確保することが出来る。そして、消火後の火元の特定や、誤報または非火災報を発した住警器の特定が簡単且つ確実にできる。
警報停止後に継続している連動元の住警器10−1の赤色LED22aによる警報表示は、火災復旧、タイマ設定で決まる所定時間経過、又は警報停止操作を行った時に停止する。
図17は第2モード警報停止処理における警報停止操作後の連動警報の他の実施形態を示した説明図であり、この実施形態は、図16(A)のように、住警器10−1で火災を検出して連動元を示す警報音と警報表示を行い、住警器10−2〜10−5で連動先を示す警報音と警報表示を行っている状態で、任意の住警器で警報停止操作を行った場合、連動元の住警器10−1については警報音と赤色LED22aの点灯による警報表示をそのまま継続するが、連動先の住警器10−2〜10−5については、連動先を示す警報音は一斉に全て停止し、連動先を示す黄色LED22bの点灯による警報表示は、少なくとも所定期間継続させるようにしている。
このように警報停止操作を行っても、連動先の住警器10−2〜10−5につき警報音は停止するが、黄色LED22の点灯による連動先を示す警報表示を少なくとも所定期間継続されることで、たとえば図2のガレージ26に設置した住警器10−5のように、連動元の住警器10−2の警報音を聞くことが出来ない場所に設置されている住警器において、連動先を示す警報音は停止しても、黄色LED22bによる警報表示が継続されていることで、連動元の住警器10−1の警報音は聞こえなくとも、警報中であることが確認できる。
この場合、連動元の警報音が継続している間は、連動先の赤色LED22aの点灯による表示は停止しないようにすることが出来る。
この警報停止操作時に残す連動先の警報表示としては、黄色LED22bの点灯以外に、点滅または明滅としてもよい。
図18は図14の実施形態における第3モード警報停止処理を示している。図18(A)は連動関係にある住警器10−1〜10−5の中の住警器10−1が火災を検出し、住警器10−1が警報音と赤色LED22aをたとえば点灯する警報表示により連動元を示す火災警報を行い、残りの住警器10−2〜10−5が警報音と黄色LED22bをたとえば点滅する警報表示により連動先を示す火災警報を行っている。
この連動警報の状態で、連動元の住警器10−1及び連動先の警報器10−2〜10−5のいずれかの警報停止スイッチ20を操作すると、図18(B)に示すように、連動元の住警器10−1で行っている警報音は停止するが、赤色LED22の点灯による警報表示は継続し、一方、連動先の住警器10−2〜10−5で行っている連動先を示す警報音と黄色LED22bの点灯による警報表示は全て停止するようにしている。
これによって連動警報が行われた場合、住警器10−1〜10−5それぞれの設置場所に出向いて警報停止操作を行わなくとも、住警器10−1〜10−5の内の任意の住警器の警報停止操作で連動元と連動先の警報音を一斉に停止し、連動元の赤色LED22aの点灯による警報表示はそのままで、連動先の黄色LED22bによる警報表示を全て停止することができ、停止操作が簡単且つ容易にできる。
また、任意の住警器警報停止操作を行っても、連動元の警報器10−1における赤色LED22aのたとえば点灯による警報表示は継続され、消火後の火元の特定や、誤報または非火災報を発した住警器の特定が簡単且つ確実にできる。
警報停止後に継続している連動元の住警器10−1の赤色LED22aによる警報表示は、タイマ設定で決まる所定時間経過、又は警報停止操作を検出した時に停止する。
図14の実施形態おける第1モード、第2モード、第3モードは、連動元として警報中の警報停止処理は、少なくとも赤色LED22aによる表示を継続させる点で基本的に同じであるが、連動先として警報中の警報停止処理が異なる。
即ち第1モードでは、連動先としての警報中に自己の警報停止操作があったら警報音を停止して赤色LED22aの点灯による表示は継続または所定期間継続または復旧を示すイベント信号を受信するまで継続する。そして、他の警報器に対して警報停止を示すイベント信号を送信しない。
これに対して第2モードでは、連動先としての警報中に自己の警報停止操作があったら警報音を停止して赤色LED22aの点灯による表示は継続または所定期間継続または復旧を示すイベント信号を受信するまで継続する。そして、他の警報器に対して警報停止を示すイベント信号を送信する。
そして第3モードでは、連動先としての警報中に自己の警報停止操作があったら警報音と黄色LED22aの点灯による警報表示を停止して、他の警報器に対して警報停止を示すイベント信号を送信する。
なお上記の実施形態は火災を検出して警報する住警器を例にとるものであったが、ガス漏れ警報器、CO警報器、各種の防犯用警報器を配置した警報システムについても同様に適用できる。
また上記の実施形態におけるフローチャートは処理の概略例を説明したもので、処理の順番等はこれに限定されない。また各処理や処理と処理の間に必要に応じて遅延時間を設けたり、他の判定を挿入する等が出来る。
また上記の実施形態で述べた「受信がある」、「受信が無い」、「受信した場合」、「受信を判別」等は、受信した信号が有効なものとして認識されたか否かの判定も含んでいる。
また、警報器の規格等によっては、上記実施形態のLEDによる表示が「警報」と認められない場合があるが、本発明では規格上「警報」に含まれるか否かに関わらず、警報表示、警報に伴う表示、または単に表示として記載している。本発明の目的を達成できるものであれば、どのような表示手段を用いても構わない。そして、表示部は警報器と別体に設けられていても良い。
また、上記の実施形態では、電池電源によって動作する住警器を例に取ったが、電池電源以外の電源で動作するものにも本発明を適用できる。
また、警報器の規格等によっては、上記実施形態のLEDによる表示が「警報」と認められない場合があるが、本発明では規格上「警報」に含まれるか否かに関わらず、警報表示、警報に伴う表示、または単に表示として記載している。本発明の目的を達成できるものであれば、どのような表示手段を用いても構わない。そして、表示部は警報器と別体に設けられていても良い。
また上記の実施形態では、連動元を赤色表示とし、連動先を黄色表示としているが、任意の異なる表示色により連動元と連動先を表示しても良い。またLED22a、22bは多色LEDで共用としても良い。
また図1のように単一のLED22を設けた場合、同じ色の表示であるが、色の明るさを変えて連動元と連動先を表示するようにしても良い。
また、上記の実施形態は住宅用に限らずビルやオフィス用など各種用途の警報器にも適用できる。
また、上記の実施形態は警報器にセンサ部と警報出力処理部を一体に設けた場合を例にとるが、他の実施形態として、センサ部と警報出力処理部を別体とした警報器であっても良い。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10,10−1〜10−5:住警器
12:カバー
14:本体
15:取付フック
16:検煙部
18:音響孔
20:警報停止スイッチ
21:モード選択スイッチ
22:LED
22a:赤色LED
22b:黄色LED
24:住宅
26:ガレージ
28:CPU
31:アンテナ
30:無線通信部
32:メモリ
34:センサ部
36:報知部
38:操作部
40:電池電源
42:送信回路
44:受信回路
46:イベント信号
48:連番
50:送信元符号
52:グループ符号
54:イベント符号
58:スピーカ
60:イベント検出部
62:送信処理部
64:受信処理部
66:警報処理部
68−1:第1モード警報停止部
68−2:第2モード警報停止部
68−3:第3モード警報停止部

Claims (7)

  1. 監視エリアの物理的現象を検出して出力するセンサ部と、
    警報音と警報表示により異常警報を出力する報知部と、
    警報停止操作手段を備えた操作部と、
    前記センサ部の検出出力による異常の有無及び前記操作部による停止操作を含むイベントを検出するイベント検出部と、
    前記イベント検出部で検出したイベントを示すイベント信号を他の警報器へ送信する送信処理部と、
    他の警報器からのイベント信号を受信する受信処理部と、
    前記イベント検出部で異常を検出した時に、前記報知部からの警報音と警報表示により連動元を示す異常警報を出力させると共に、異常を示すイベント信号を他の警報器に送信させ、一方、他の警報器から異常を示すイベント信号を受信した時に、前記報知部からの警報音と警報表示により連動先を示す異常警報を出力させる警報処理部と、
    を設けた警報器に於いて、
    前記連動元を示す異常警報の出力中に前記操作部の警報停止操作を検出した場合、前記連動元を示す警報音を停止すると共に警報表示を継続させ、更に、他の住警器に警報停止を示すイベント信号を送信し、一方、前記連動先を示す異常警報の出力中に他の住警器からの警報停止を示すイベント信号の受信を検出した場合、前記連動先を示す警報音と警報表示を継続する第1モード警報停止部と、
    前記連動先を示す異常警報の出力中に自己の警報停止操作があった場合に、前記連動先を示す警報音を停止すると共に警報表示を継続し、更に他の警報器へ警報停止を示すイベント信号を送信し、他の住警器から警報停止を示すイベント信号の受信を検出した場合に、前記連動先を示す警報音を停止すると共に警報表示を継続する第2モード警報停止部と、
    前記連動先を示す異常警報の出力中に自己の警報停止操作又は他の警報器から警報停止を示すイベント信号の受信を検出した場合、前記連動先を示す警報音と警報表示を停止して、他の警報器へ警報停止を示すイベント信号を送信する第3モード警報停止部と、
    前記第1モード警報停止部、第2モード警報停止部または第3モード警報停止部のうち少なくとも2つから何れか1つを選択して動作させるモード選択部と、
    を備えたことを特徴とする警報器。
  2. 請求項1記載の警報器に於いて、前記第1乃至第3モード警報停止部は、前記操作部の警報停止操作を検出した時に継続した連動元を示す警報表示を、異常復旧又は所定時間経過又は前記操作部の警報停止操作を検出した時に停止することを特徴とする警報器。
  3. 請求項1記載の警報器に於いて、前記警報停止部は、前記自己の警報停止操作又は他の警報器からの警報停止を示すイベント信号受信を検出した時に継続した、連動元を示す警報音及び警報表示を、異常復旧、所定時間経過又は自己の警報停止操作を検出した時に停止することを特徴とする警報器。
  4. 請求項1記載の警報器に於いて、前記警報処理部は、連動元を示す警報表示の表示色と連動先を示す警報表示の表示色を異ならせたことを特徴とする警報器。
  5. 警戒エリアに、異常を検出して警報音と表示により異常警報を出力する警報器を複数配置し、異常を検出した警報器は警報音と表示により連動元を示す異常警報を出力すると共に、他の警報器に異常信号を送信して警報音と表示により連動先を示す異常警報を出力させる警報システムに於いて、
    前記警報器は、警報を出力している立場が連動元であるか連動先であるかに応じて、警報停止処理時の警報音出力制御と警報表示出力制御の停止時期を異ならせること、を特徴とする警報システム。
  6. 警戒エリアに、異常を検出して警報音と表示により異常警報を出力する警報器を複数配置し、異常を検出した警報器は警報音と表示により連動元を示す異常警報を出力すると共に、他の警報器に異常信号を送信して警報音と表示により連動先を示す異常警報を出力させる警報システムに於いて、
    前記警報器は、警報停止操作が連動元で行われたか連動先で行われたかに応じて、連動元と連動先の警報停止処理時を異ならせること、を特徴とする警報システム。
  7. 警戒エリアに、異常を検出して警報音と表示により異常警報を出力する警報器を複数配置し、異常を検出した警報器は警報音と表示により連動元を示す異常警報を出力すると共に、他の警報器に異常信号を送信して警報音と表示により連動先を示す異常警報を出力させる警報システムに於いて、
    前記警報器は、異なる2つ以上の警報停止処理モードから、1つのモードを選択することを特徴とする警報システム。
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