JP4428367B2 - ワイヤレス住宅用火災警報器、ワイヤレス住宅用火災警報システム - Google Patents
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そこで、近時にあっては、ワイヤレス化が図られているが、無線信号の伝播範囲内に近隣住宅の同種のワイヤレス住宅用火災警報器が存在する場合、特に集合住宅などの近接した住戸などでは、近隣住宅のワイヤレス住宅用火災警報器が無線信号を受け付けて警報出力を行ってしまう場合もあり、対応が望まれている。
ここに、記憶部に記憶させるシステム識別コードは、製品個々に予め割り付けられるシリアル番号であってもよいし、ワイヤレスシステムを構成するワイヤレス住宅用火災警報器のいずれかに割り付けられるシリアル番号であってもよい。
また、無線信号の伝播範囲内の近隣住宅に同種のワイヤレス住宅用火災警報器が存在する場合でも、そのワイヤレス住宅用火災警報器では、システム識別コードが一致せず、警報出力をしないので、近隣住宅のワイヤレス住宅用火災警報器が無線信号を受け付けて警報出力を行ってしまうことを防止できる。
このような構成では、1台のワイヤレス火災警報器の記憶部に記憶させた製品のシリアル番号を、他のワイヤレス火災警報器の記憶部に書き換えて、同じ製品のシリアル番号として記憶させておけば、全体で1つのシステム識別コードを有したワイヤレスシステムが出来るので、ワイヤレス火災警報器の制御プログラムを簡易に構成でき、近隣住宅に同種のワイヤレス住宅用火災警報器が存在する場合でも、近隣住宅のワイヤレス住宅用火災警報器が無線信号を受け付けて警報出力を行ってしまうことが防止できる。
本発明のワイヤレス住宅用火災警報システムは、監視エリア毎に設置した住宅用火災警報器1を複数個組み合わせて構成されている。それぞれの住宅用火災警報器1は、煙、熱などの火災要因を検出すると、自身から警報出力を行うとともに、他の住宅用火災警報器1に対して、システム識別コードと火災信号とを含む無線信号を送信する。
更に、他の住宅用火災警報器1から、システム識別コードと火災連動信号とを含んだ無線信号を受信したときには警報出力を行う。
この住宅用火災警報器1は、制御部10、無線送受信部11、検出手段を構成する火災検出部12、操作部13、表示部14、記憶部15、電源部16、アンテナ部17、警報手段を構成し、スピーカで構成され、音声合成部19で生成された音声信号により警報出力を行う警報出力部18を備える。
ここに、システム識別コード登録手段は、システム識別コード登録部10Gと登録スイッチ13Eとで構成されている。
火災判断手段10Bは、検出手段を構成しており、火災検出部12によって検出された火災要因に基づいて火災が発生しているか否かの判断を行う。火災検出部12から、煙、熱などの火災要因のレベルを示すアナログデータが入力される場合には、一定のしきい値を超えているか否かを判断し、超えていれば火災が発生していると判断する。
また、火災検出部12で、煙、熱などの火災要因のレベルが一定のしきい値を超えたときに出力されるデジタルデータが入力された場合には、その入力されたことをもって、火災が発生していると判断する。
鳴動制御手段10Dは、火災判断手段10Bが火災が発生していると判断したとき、あるいは、他のワイヤレス住宅用火災警報器1から火災信号あるいは火災連動信号を受信し、ID照合手段10Eにより、システム識別コードの照合ができたときには、音声合成部19を作動させて、所定の音声メッセージを生成して、警報出力部18より出力させる。
ID照合手段10Eは、他の住宅用火災警報器1から受信した無線信号に含まれるシステム識別コードを照合し、照合結果を制御部10に知らせる。これを受けた制御部10は、鳴動制御手段10Dによる警報、後述する連動警報処理を行う。
受信部11Aは、無線信号受信部を構成しており、常時、他の住宅用火災警報器1からの無線信号を受け付けるようにしている。火災信号を含んだ無線信号、火災連動信号を含んだ無線信号を受信する。
送信部11Bは、無線信号送信部を構成しており、火災判断手段10Bが、火災が発生していると判断したときには、システム識別コードと火災信号とを含んだ無線信号を送信する。また、後述する連動警報処理において、システム識別コードと火災連動信号とを含んだ無線信号を送信する。
ここで、作動灯14Bは、システム識別コード登録モードにおいてシステム識別コードの登録が完了したことを点灯あるいは点滅により通知するようにしてもよい。
なお、受信したシステム識別コードを書き換え登録するのではなく、工場出荷時にシステム識別コードとして記憶されているシリアル番号を記憶したまま、受信したシステム識別コードを追加登録するようにしてもよい。この場合、所定のキャンセル操作をすることによって、追加登録されたシステム識別コードを削除し、元のシリアル番号をシステム識別コードとして復帰させるようにすれば、製品管理上有益にできる。
音声合成部19は、予め複数の音声データが格納されており、制御部10の制御に基づいて、音声データを合成し、音声信号として警報出力部18に出力する。なお、システム識別コード登録モードにおいてシステム識別コードの登録が完了したことを音声により通知するようにしてもよい。
ワイヤレス住宅用火災警報器1は、工場出荷時には、自身のシリアルナンバーをシステム識別コードとして予め記憶している。そして、システム識別コード登録モードの実行中において、登録スイッチ13Eが操作され、所定時間の間に、他のワイヤレス住宅用火災警報器1から、その火災警報器1に記憶されているシステム識別コードと火災信号とを含んだ無線信号を受信したときには、受信したシステム識別コードとして、ID記憶手段15Aにおいて書き換え登録する。
なお、このようなシステム識別コード登録モードは、開始から所定時間の間、他のワイヤレス住宅用火災警報器1からの無線信号を受信しなかったときには、自動的に通常モードに復帰する。
なお、他のワイヤレス住宅用火災警報器1の試験送信スイッチ13Dが操作され、その火災警報器1に記憶されているシステム識別コードを受信したときにも、受信したシステム識別コードを書き換え登録するようにしてもよい。
ワイヤレス住宅用火災警報器1では、工場出荷時には、予め、固有のシリアルナンバーが記憶されている。そして、ワイヤレス住宅用火災警報器1(図1に示すN0)において、火災要因を検出したときには、システム識別コードとして記憶されている、固有のシリアルナンバー「1234567890」が他のワイヤレス住宅用火災警報器1に送信され、これを受信した他のワイヤレス住宅用火災警報器1(図1に示すN1)では、受信したシステム識別コードを書き換え登録する。
なお、それぞれのワイヤレス住宅用火災警報器1では、予め記憶されているシリアルナンバーは書き換えされないようになっている。
本システムでは、火災発生元のワイヤレス住宅用火災警報器1が警報出力を行う際、近隣のワイヤレス住宅用火災警報器1に火災信号を含む無線信号を送信し、ついで、それを中継点として、その他のワイヤレス住宅用火災警報器1に、連動信号を含む無線信号を送出する処理を行い、システム全体より警報出力を行わせる。
一方、火災検出フラグがセットされていない場合には、所定時間の間警報停止をし、リセット信号を送信する。
ここに、警報停止タイマは、リセット信号を受けてから、あるいは、警報停止釦13Cが操作されてからの所定時間の間は、火災信号、火災連動信号を受信しても警報を出力させないようにするために設けられており、タイマがリセットされるまでは、火元のワイヤレス住宅用火災警報器1が再度警報を出力しても、連動して警報を行わない。
10 制御部
10G システム識別コード登録部
11 無線送受信部
11A 受信部
11B 送信部
12 火災検出部
13B 動作モード設定スイッチ
13E 登録スイッチ
15 記憶部
18 警報出力部
Claims (3)
- 煙、熱などの火災要因を検出する検出手段と、
この検出手段が火災要因を検出したときには警報出力を行う警報手段と、
ワイヤレスシステムのシステム識別コードを記憶する記憶部と、
上記検出手段が火災要因を検出したときには、上記記憶部に記憶されたシステム識別コードを、火災信号に含ませて無線信号として送信する無線信号送信部と、
上記無線信号を受信する無線信号受信部と、
受信した無線信号内に、上記記憶部に記憶されたシステム識別コードと、火災信号とが含まれているときには、上記警報手段を作動して警報を出力させる制御部と、
登録スイッチを有したシステム識別コード登録手段と、
を備え、
上記記憶部には、製品のシリアル番号を、上記システム識別コードとして予め記憶させているとともに、該製品のシリアル番号を書き換え可能に記憶させており、
上記システム識別コード登録手段は、上記登録スイッチが操作された後、所定時間内に、システム内の他のワイヤレス住宅火災警報器から無線信号を受付けると、その無線信号に含まれているシステム識別コードを、上記記憶部内に自動的に上書きするワイヤレス住宅用火災警報器。 - 請求項1において、
商用交流電源を備えており、
上記無線信号受信部は、上記商用交流電源によって、上記火災信号を受信できる構成にしている、ワイヤレス住宅用火災警報器。 - 請求項1または2に記載のワイヤレス住宅用火災警報器を、複数個組み合わせて構成されたワイヤレス住宅用火災警報システム。
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