JP5328516B2 - 警報器 - Google Patents
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Description
また、近年は、既存の住戸の各部屋に警報器を簡単に設置できるように、各警報器を無線接続したものも知られている。
以下、本実施の形態1では、電池で駆動されて無線通信を行う火災警報器に本発明を適用した場合を例に説明する。
また、火災状態であると判別した場合には、警報音制御回路8及び表示灯回路9を制御して音声及び表示灯によって火災警報を行うとともに、送信回路51を制御して他の火災警報器に対して連動制御信号と称する信号を送信する。
ここで、連動制御信号とは、火災を検出したことを他の火災警報器に伝えて、他の火災警報器からも火災警報(連動警報)をさせるための信号である。連動制御信号の送信処理においては、制御回路1は、所定の間(例えば10秒程度)連動制御信号を繰り返し送信する。このようにすることで、受信側の火災警報器による受信確率を高めることができる。
なお、本実施の形態1において、本発明の「異常警報出力手段」、「連動警報出力手段」は制御回路1、火災検出回路7、警報音制御回路8に相当する。また、「連動制御信号送信手段」は制御回路1、送信回路51に相当し、「連動制御信号受信手段」は制御回路1、受信回路52に相当する。また、「遅延時間設定手段」は制御回路1、設置階情報設定スイッチ12に相当する。また、「設置階情報設定手段」は設置階情報設定スイッチ12に相当する。
まず、火災検出回路7が火災を検知したか否か判定する(S101)。そして、火災を検知した場合は、警報音制御回路8、表示灯回路9を制御して音声及び表示灯により火災警報を行う(S102)。火災警報の後は、後述する連動制御信号送信処理(S103)を行う。
また、火災を検知しない場合は(S101)、後述する連動警報監視処理を行う(S104)。
このように火災警報器100は、図3に示す処理を繰り返し実行することにより、自己が設置された領域の火災監視と、連動警報の監視とを行う。
図4に示すように、火災警報器100は、送信元FDと送信元ADを付加した連動制御信号を、他の火災警報器に対して送信する(S110)。ここで付加する送信元FDは、設置階情報設定スイッチ12に設定された自己の設置階情報FDである。また、送信元ADは、記憶素子11に記憶された自己アドレスAD201である。なお、本実施の形態1及び後述する実施の形態2において「FD」とは設置階の値を意味し、「AD」とはアドレスを意味する。
また、ステップS131において、連動制御信号を受信済みでない場合(すなわち、一度も連動制御信号を受信していない場合)にも、処理を終了する。
図7に示す住戸を例に、火災が発生した場合の動作を図6を参照しつつ説明する。
この場合、部屋3−1の火災警報器は、火災を検出すると火災警報を出力するとともに、連動制御信号を他の部屋の火災警報器に対して送信する。
連動制御信号を受信した(S122)各部屋の火災警報器は、連動制御信号に付加された送信元FDと送信元ADを記憶し(S123)、送信元FDと自己の設置階との関係を判断する。
そして、遅延時間が経過すると(S121)、連動警報出力してタイマ10をクリアする(S130)。
また、部屋2−1、部屋2−2の火災警報器は、遅延時間30秒の経過待ち状態であっても、人体が検知されれば(S132)、遅延時間を解除して直ぐに連動警報出力してタイマ10をクリアする(S130)。
そして、遅延時間が経過すると(S121)、連動警報出力してタイマ10をクリアする(S130)。
この場合、部屋3−2の火災警報器は、火災を検出すると火災警報を出力するとともに(図3のステップS101、S102)、連動制御信号を他の火災警報器に対して送信する(図4のステップS110)。
連動制御信号を受信した(S122)各部屋の火災警報器は、連動制御信号に付加された送信元FDと送信元ADを記憶する(S123)。記憶された情報を確認し、異なる2以上の送信元ADが記憶されているので(S124)、連動警報を出力してタイマ10をクリアする(S130)。
前述の実施の形態1では、火災を検出した火災警報器が連動制御信号を送信すると、連動制御信号を受信した火災警報器が所定の遅延時間の経過後に連動警報を出力する構成であった。本実施の形態2では、火災を検出した火災警報器が、送信先の火災警報器の設置階ごとの遅延時間の経過後に、連動制御信号をそれぞれ送信する場合を例に説明する。すなわち、本実施の形態2では、送信側の警報器が連動制御信号の送信タイミングを調整することにより、連動警報の遅延を行う。
なお、本実施の形態2に係る火災警報器100Aの基本的な構成は前述の実施の形態1と同様であるので、相違点を中心に説明する。
最上階情報設定スイッチ14は、例えばロータリスイッチなどで構成され、火災警報器100Aが設置された建物の、最上階を設定するスイッチである。最上階情報設定スイッチ14への最上階の設定は、火災警報器100Aの設置者や居住者などのユーザが行う。
なお、本実施の形態2において、本発明の「最上階情報保持手段」は最上階情報設定スイッチ14に相当する。
まず、送信先となる火災警報器の設置階ごとに、連動制御信号を送信するまでの遅延時間を設定する(S141)。例えばn階建ての建物の場合、1階〜n階までそれぞれ遅延時間を設定する。ここでは、自己の設置階(火災階)以上の階に対しては遅延時間0秒(遅延なし)、直下階は30秒、直下階以外の下層階は60秒とする。そして、設定した遅延時間を、記憶素子11の遅延時間記憶領域202に設置階ごとに記憶する。図11に示す記憶素子11の例は、前述の図7の部屋3−1で火災が発生した場合の部屋3−1の火災警報器の例を示しており、火災階以上の階(3階、4階)には遅延時間0秒を、火災階の直下階(2階)には30秒を、直下階以外の下層階(1階)には60秒を設定している。
このように、火災階以上に設置された火災警報器に対しては、遅延時間をおくことなく直ちに連動制御信号を送信する。
このように、火災階の直下階に設置された火災警報器に対しては、遅延時間30秒の後に連動制御信号を送信する。
このように、火災階の直下階を除く下層階に設置された火災警報器に対しては、遅延時間60秒の後に連動制御信号を送信する。
そして、タイマ10をクリアして処理を終了する(S148)。
図12は、本実施の形態2に係る連動警報監視処理を示すフローチャートである。
まず、連動制御信号を受信したか否か判断する(S151)。そして、受信した場合には、送信元ADと送信先FDを記憶し(S152)、記憶された送信元ADが異なる2つ以上であるか否か判断する(S153)。異なる2つ以上であれば連動警報出力を行い(S157)、処理を終了する。1つである場合には、連動制御信号に付加された送信元FDが自己FDであるか判断する(S154)。
また、ステップS154において、送信先FDが自己FDでない場合、すなわち、自己の設置階宛の連動制御信号でない場合には、人体検知を行い(S155)、人体が検知された場合であって送信先FDが自己の設置階の直上(直上階で火災が発生している場合)であれば(S156)、連動警報出力を行う(S157)。また、人体が検知されなかった場合(S155)や、送信先FDが自己の設置階の直上階を除く上層階である場合には、そのまま処理を終了する。
また、火災階よりも下層階に対しては、火災階に近い部屋ほど連動制御信号を送信するまでの遅延時間を短くするようにした。
また、異なる2以上の火災警報器から送信された連動制御信号を受信した場合には、遅延時間を待たず、直ちに連動警報を出力するようにした。
また、人体検知センサを設け、人体を検知した場合であって火災階の直下階である場合には、自己宛の連動制御信号を受信していない場合でも連動警報を出力するようにした。
このような構成により、前述の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態2では、最上階情報設定スイッチ14により建物の最上階情報を設定するようにして、火災警報器を取り付けるユーザが設定を行うことができるようにしたものである。しかし、最上階情報設定スイッチ14を設けず、最上階情報をEEPROMなどの記憶手段に予め格納し、本発明の「最上階情報保持手段」を記憶手段で構成することもできる。
また、上記で説明した遅延時間(30秒、60秒)は一例であり、建物の階数や避難経路に応じて任意に定めることができる。
また、上記説明では、人体を検知した場合であっても、自己の設置階が火災階の直下階以外であればそのまま遅延時間を待つ構成としたが、火災階と自己の設置階との差分に応じて、遅延時間を短縮する(例えば、60秒を30秒とする)構成とすることもできる。このようにすることで、避難時の避難経路の混雑を緩和させつつ、ユーザが存在する場合にはなるべく迅速な避難を促すことができる。
また、受信した連動制御信号に付加された設置階情報と自己の設置階情報との差分に基づいて、遅延時間を解除しないフロアと、遅延時間を解除するフロアと遅延時間を短縮するフロアとを適宜設定できる構成としてもよい。
また、上記説明では、設置階情報設定スイッチ12により火災警報器の自己の設置階情報が設定されるようにして、火災警報器を取り付けるユーザが設定を行うことができるようにした。しかし、設置階情報設定スイッチ12を設けず、自己の設置階情報をEEPROMなどの記憶手段に予め格納し、本発明の「設置階情報設定手段」を記憶手段で構成することもできる。
Claims (5)
- 他の警報器との間で、連動制御信号を送受信する警報器において、
自己の設置階情報が設定される設置階情報設定手段と、
異常を検出したときに、異常警報を出力する異常警報出力手段と、
異常を検出したときに、自己の設置階情報を付加した連動制御信号を他の警報器に送信する連動制御信号送信手段と、
他の警報器からの連動制御信号を受信する連動制御信号受信手段と、
受信した前記連動制御信号に付加された設置階情報と自己の設置階情報とに基づいて、連動警報を出力するまでの所定の遅延時間を設定する遅延時間設定手段と、
前記所定の遅延時間の経過後に、連動警報を出力する連動警報出力手段と、を備え、
前記遅延時間設定手段は、
異なる2以上の警報器からの連動制御信号を受信したときには、前記遅延時間の設定を解除する
ことを特徴とする警報器。 - 他の警報器との間で、連動制御信号を送受信する警報器において、
自己の設置階情報が設定される設置階情報設定手段と、
異常を検出したときに、異常警報を出力する異常警報出力手段と、
異常を検出したときに、自己の設置階情報を付加した連動制御信号を他の警報器に送信する連動制御信号送信手段と、
他の警報器からの連動制御信号を受信する連動制御信号受信手段と、
受信した前記連動制御信号に付加された設置階情報と自己の設置階情報とに基づいて、連動警報を出力するまでの所定の遅延時間を設定する遅延時間設定手段と、
前記所定の遅延時間の経過後に、連動警報を出力する連動警報出力手段と、
人体を検知する人体検知センサと、を備え、
前記遅延時間設定手段は、前記人体検知センサが人体を検知した場合に、設定した前記遅延時間を短縮する
ことを特徴とする警報器。 - 他の警報器との間で、連動制御信号を送受信する警報器において、
自己の設置階情報が設定される設置階情報設定手段と、
異常を検出したときに、異常警報を出力する異常警報出力手段と、
異常を検出したときに、自己の設置階情報を付加した連動制御信号を他の警報器に送信する連動制御信号送信手段と、
他の警報器からの連動制御信号を受信する連動制御信号受信手段と、
受信した前記連動制御信号に付加された設置階情報と自己の設置階情報とに基づいて、連動警報を出力するまでの所定の遅延時間を設定する遅延時間設定手段と、
前記所定の遅延時間の経過後に、連動警報を出力する連動警報出力手段と、
人体を検知する人体検知センサと、を備え、
前記遅延時間設定手段は、前記人体検知センサが人体を検知し、かつ、受信した前記連動制御信号に付加された設置階情報と自己の設置階情報との差分が所定の条件を満たす場合には、設定した前記遅延時間を、解除または短縮する
ことを特徴とする警報器。 - 他の警報器との間で、連動制御信号を送受信する警報器において、
自己の設置階情報が設定される設置階情報設定手段と、
最上階情報を保持する最上階情報保持手段と、
異常を検出したときに、異常警報を出力する異常警報出力手段と、
異常を検出したときに、前記最上階情報と自己の設置階情報とに基づいて、連動制御信号を他の警報器に送信するまでの所定の遅延時間を、他の警報器が設置された設置階ごとに設定する遅延時間設定手段と、
送信先の設置階情報を付加した連動制御信号を、前記設置階ごとに設定された遅延時間の経過後に、他の警報器に送信する連動制御信号送信手段と、
他の警報器からの連動制御信号を受信する連動制御信号受信手段と、
受信した前記連動制御信号に付加された設置階情報と、自己の設置階情報が一致したときに、連動警報を出力する連動警報出力手段と、を備え、
異なる2以上の警報器からの連動制御信号を受信したときには、
前記連動警報出力手段は、受信した前記連動制御信号に付加された設置階情報と自己の設置階情報が一致するか否かにかかわらず、連動警報を出力する
ことを特徴とする警報器。 - 他の警報器との間で、連動制御信号を送受信する警報器において、
自己の設置階情報が設定される設置階情報設定手段と、
最上階情報を保持する最上階情報保持手段と、
異常を検出したときに、異常警報を出力する異常警報出力手段と、
異常を検出したときに、前記最上階情報と自己の設置階情報とに基づいて、連動制御信号を他の警報器に送信するまでの所定の遅延時間を、他の警報器が設置された設置階ごとに設定する遅延時間設定手段と、
送信先の設置階情報を付加した連動制御信号を、前記設置階ごとに設定された遅延時間の経過後に、他の警報器に送信する連動制御信号送信手段と、
他の警報器からの連動制御信号を受信する連動制御信号受信手段と、
受信した前記連動制御信号に付加された設置階情報と、自己の設置階情報が一致したときに、連動警報を出力する連動警報出力手段と、
人体を検知する人体検知センサと、を備え、
前記連動警報出力手段は、
前記人体検知センサが人体を検知し、かつ、受信した前記連動制御信号に付加された設置階情報と自己の設置階情報との差分が所定の条件を満たす場合には、連動警報を出力する
ことを特徴とする警報器。
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