JP6181967B2 - 警報システム - Google Patents
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Description
本発明は、警戒エリアに配置した1または複数の警報器からなるグループを複数設け、各グループ内の警報器で連動警報を行うと共に、グループ間に配置した中継器を経由して異なるグループの警報器間でも連動警報を行う警報システムに於いて、
1のグループ(A)に配置した警報器で異状を検知した場合に、当該警報器から異状警報を出力すると共に自己のグループ(A)を指定した異状連動信号を送信してグループ(A)内の他の全ての警報器から異状警報を連動して出力させ、
1のグループ(A)の警報器から送信された異状連動信号を、当該グループ(A)と連動関係にある他のグループ(B)との間に配置した1の中継器(R1)で受信した場合に、当該1の中継器から異状警報を出力すると共に、連動関係にある他のグループ(B)を指定して警報準備動作を指示する警報準備連動信号を送信し、
1の中継器から警報準備連動信号を他のグループ(B)の警報器で受信した場合に、当該警報器で所定の警報準備動作を行うと共に自己のグループ(B)を指定した警報準備連動信号を送信してグループ(B)内の他の全ての警報器に所定の警報準備動作を行わせ、
他のグループ(B)の警報器から送信された警報準備連動信号を、当該グループ(B)と連動関係にある第3のグループ(C)との間に配置した他の中継器(R2)で受信した場合に、当該他の中継器(R2)から警報を出力することを特徴とする。
警報器の警報準備動作としては、異状警報とは異なる警報音及び又は警報表示による報知を行う。
連動関係にある他のグループ(B)を指定して警報準備連動信号を送信した1の中継器(R1)は、その後に所定の判定条件の成立を検知した場合に、連動関係にある他のグループ(B)を指定して異状連動信号を送信し、当該他のグループ(B)内の全ての警報器の警報準備動作を異状警報の出力に切替える。
1のグループ(A)の、異状を検知した警報器は、異状の検知が継続している場合に異状連動信号を繰り返し送信し、
警報準備連動信号を送信した1の中継器(R1)は、1のグループ(A)の警報器から異状連動信号を所定期間内に所定回数受信した場合に、判定条件の成立を検知して、連動関係にある他のグループ(B)を指定して異状連動信号を送信する。所定期間は、具体的には例えば10秒間とする。所定回数は、具体的には例えば3回とする。
連動関係にある他のグループ(B)からの警報準備連動信号を受信して異状警報を出力した他の中継器(R2)は、その後に所定の判定条件の成立を検知した場合に、連動関係にある第3のグループ(C)を指定して警報準備連動信号を送信し、当該第3のグループ(C)内の全ての警報器に警報準備動作を行わせる。
警報準備連動信号を送信した他の中継器(R2)は、他のグループ(B)の警報器から異状連動信号を所定期間内に所定回数受信した場合に、判定条件の成立を検知して、連動関係にある第3のグループ(C)を指定して異状連動信号を送信する。
中継器を経由して連動する2つのグループの各警報器は、グループ毎に異なる通信周波数を使用して通信し、
中継器は、何れか一方のグループから受信した通信周波数の信号を、他方のグループで使用する通信周波数の信号に変換して送信する。
本発明の警報システムによれば、異状として例えば火災を検知した警報器の属するグループ(A)内の全警報器から火災警報を出力し、これと連動関係にある例えば隣接するグループ(B)との間に配置した中継器(R1)から火災警報を出力し、また当該隣接するグループ(B)内の全警報器から警報準備動作による報知を行い、隣接するグループ(B)と更に隣接し連動関係にある第3のグループ(C)との間に配置した中継器(R2)から火災警報を出力するようにしたため、火災が検知されたグループの警戒エリアに近く火災に伴う危険度の最も高いグループの警報器は速やかに火災警報を行って居住者に迅速な避難行動を促し、次に危険度の高いグループは警報準備動作を促す報知を行うことで、居住者に火災の可能性を知らせて避難の準備行動を促し、更に、廊下などの共用部に設置した中継器(R1、R2)からは火災警報を出力することで、警報準備動作を促す報知を知った居住者や管理者が部屋の外の様子を伺ったような場合に、火災警報を聞いて状況を確認すること等を可能とし、火災の発生状況により危険度に応じたグループ間の警報器連動により、避難などの適切な火災対処を可能とする。
警報準備連動信号を送信した中継器(R2)は、その後に所定の判定条件の成立を検知した場合、例えば火災を検知しているグループの警報器から火災連動信号を所定期間内に所定回数受信した場合に判定条件の成立を検知し、次のグループ(C)に火災連動信号を送信して、警報器の警報準備動作による報知を火災警報の出力に切替えるようにしたため、火災検知の継続による危険度の増加に応じて、火災警報を行うグループを拡大させ、火災危険度に対応した段階的な避難行動等を可能とする。
連動関係にある一方の中継器(R1)から警報準備連動信号を受信して火災警報を出力した他方の中継器(R2)は、その後所定期間内に火災連動信号を受信した場合に、連動関係にある第3のグループ(C)へ警報準備連動信号を送信して警報器に警報準備動作を行わせるようにしたため、火災検知の継続による危険度の増加に応じて、火災準備動作を行うグループを、段階的に拡大する方向に移行させ、火災を検知したグループから離れているグループについても、火災の可能性を知らせて避難等の準備行動を促すことを可能とする。
図1は平屋建ての施設に配置した警報システムの実施形態を例示した説明図であり、異状として火災を検知して警報する警報器である住警器を使用した場合を例にとっており、図1(A)に平面を、図1(B)に立面を示す。
図1に示すように、警報システムを設置する施設は、平屋建ての家屋1a,1b,1cを例えばコ字形に配置し、家屋1a〜1cは廊下2に沿って各5つの居室に別れている。
中継器R1は、グループAの住警器A1〜A5の何れかで火災が検知された場合にチャンネル周波数faを使用して送信される火災連動信号を受信した場合、中継器R1自身で火災警報を出力すると共に、連動関係にあるグループBを指定して警報準備動作を指示する警報準備連動信号をグループBの住警器B1〜B5へチャンネル周波数fbを使用して送信する。この警報準備連動信号には、グループBを指定するグループ符号Gbと警報準備動作を示すコマンドが含まれる。
グループBの住警器B1〜B5は、中継器R1からチャンネル周波数fbを使用して送信される警報準備連動信号を受信した場合、所定の警報準備動作を行うと共に、必要に応じチャンネル周波数fbを使用してこれを中継送信する。住警器B1〜B5の警報準備動作は、火災警報とは異なる警報音及び又は警報表示による報知を行もので、例えば次の報知を行う。
(1) 「ピッ」といった短い警報音を繰り返し出力する。
(2) 警報音を出さずに警報用LEDを点灯、点滅又は明滅する。
(3) 前記(1)と(2)を行う。
グループAからの火災連動信号を受信してグループBへ警報準備連動信号を送信した中継器R1は、その後に所定の判定条件の成立を検知した場合に、グループBを指定した火災連動信号を、チャンネル周波数fbを使用して送信し、これを受信したグループBの住警器B1〜B5は警報準備動作による報知を火災警報の連動出力に切替えて出力する。
中継器R2の動作は、中継器R1の場合のグループAをグループBと読み替え、グループBをグループCと読み替えることで、前述した中継器R1の説明と同じになる。この点は、中継器R2に関連したグループCの警報準備動作及びその後の火災警報への切替えも同様となる。
図2はグループAの住警器A3で火災を検知した場合の動作を示した説明図である。
図4は住警器A1の要部機能構成の概略を示したブロック図であり、他の住警器A2〜A4,B1〜B5,C1〜C5も同様となる。
制御部10は、センサ部12から出力した温度又は煙濃度の検出信号をAD変換により読み込み、所定の閾値以上の場合に火災を検知し(火災検知処理)、報知部18から連動元を示す火災警報を出力させる制御を行う。
制御部10は、センサ部12の検出信号に基づき温度又は煙濃度が所定の閾値を下回る状態が例えば所定時間継続した場合或いは例えば所定回数連続した場合、火災の復旧(火災検知状態が解消したこと)を検知し、報知部18からの連動先を示す火災警報出力を停止させると共に、火災復旧連動信号を生成し、通信部14に指示し、当該火災復旧連動信号を他の住警器A2〜A4及び中継器R1へチャンネル周波数faで送信させる制御を行い、これを受信した他の住警器A2〜A4及び中継器R1に、連動先を示す火災警報出力を停止させる。
制御部10は、連動元としての火災警報の出力中に操作部20の警報停止スイッチで受け付けた警報停止操作を検知した場合、報知部18からの連動元を示す火災警報出力を停止させると共に、警報停止連動信号を生成し、通信部14に指示し、当該警報停止連動信号をチャンネル周波数faで他の住警器A2〜A4及び中継器R1へ送信させる制御を行い、これを受信した他の住警器A2〜A4及び中継器R1に、連動先を示す火災警報出力を停止させる。
図5は中継器R1の要部機能構成の概略を示したブロック図であり、通信相手となる住警器(グループ)と取り扱うチャンネル周波数以外は他の中継器R2も同様となる。
中継制御部22は、第1通信部24を介してグループAの住警器A1〜A5の何れかが送信したチャンネル周波数faの火災連動信号のを受信した場合、報知部32から連動先を示す火災警報を出力させる制御を行う。
中継制御部22は、第1通信部24を介してグループAの住警器A1〜A5の何れかが送信したチャンネル周波数faの火災連動信号のを受信した場合、グループ符号Gbを含む警報準備連動信号を生成し、第2通信部28に指示し、当該警報準備連動信号を、チャンネル周波数fbを使用してグループBの住警器B1〜B5へ送信させる制御を行い、当該警報準備連動信号を受信した住警器B1〜B5に所定の警報準備動作を行わせる。
中継制御部22は、初期設定等を行う場合に、操作部34の警報停止スイッチの特殊操作、例えば長押操作で受け付けた警報準備解除操作を検知した場合、警報準備連動信号を送信する警報準備制御を解除する制御を行う。
中継制御部22は、警報準備連動信号をグループBの住警器B1〜B5へ送信させる制御を行った後所定期間に、第1通信部24を介してグループAからの火災連動信号の受信回数をカウントして所定回数に達するか否か判定しており、所定回数への到達を検知すると、グループ符号Gbを含む火災連動信号を生成し、第2通信部28に指示し、当該火災連動信号を、チャンネル周波数fbを使用してグループBの住警器B1〜B5へ送信させる制御を行い、当該火災連動信号を受信した住警器B1〜B5を、警報準備動作による報知から火災警報の出力動作に切替える。
中継制御部22は、第1通信部24を介して、グループAの火災を検知した住警器A1〜A5の何れかが送信した火災復旧連動信号を受信した場合に、報知部32からの連動先を示す火災警報出力を停止させる制御を行うと共に、グループ符号Gbを含む火災復旧連動信号を生成し、第2通信部28に指示し、当該火災復旧連動信号を、チャンネル周波数fbを使用してグループBの住警器B1〜B5及び中継器R2へ送信させる制御を行い、当該火災連動信号を受信した住警器B1〜B5の警報準備動作による報知出力または火災警報の出力を停止させ、中継器R2に火災警報出力を停止させる。
中継制御部22は、火災警報の出力中に操作部34の警報停止スイッチを介し受け付けた警報停止操作を検知した場合、報知部32からの火災警報出力を停止させると共に、グループ符号Ga,Gbをそれぞれ含む警報停止連動信号を生成し、第1通信部24及び第2通信部24の各々に指示し、当該警報停止連動信号をグループAの住警器A1〜A5、グループBの住警器B1〜B5及び中継器R2へ送信させる制御を行い、これを受信した住警器A1〜A5,B1〜B5及び中継器R2に、火災警報出力を停止させる。
(警報システムの概要)
図6は3階建ての施設に配置した警報システムの実施形態を例示した説明図であり、図6(A)は立面、図6(B)は1階の平面を示す。
図7はグループAの住警器A3で火災を検知した場合の動作を示した説明図である。図7に示すように、例えば1階のグループAの住警器A3を設置した居室で火災Fが発生したとすると、住警器A3が火災を検知し、連動元を示す火災警報を出力すると共に、グループ符号Gaを含む周波数faの、実線矢印で示す火災連動信号を送信する。住警器A3が送信した火災連動信号は、住警器A1,A2,A4,A5で直接又は他の住警器の中継を経て受信され、連動先を示す火災警報が出力される。
(中継器)
上記の実施形態では中継器R1,R2で受信した連動信号のグループ符号を連動先のグループ符号に変換して送信しているが、他の実施形態として、中継器R1,R2でグループ符号を変換せず、連動信号の中に、更に連動先のグループを示すグループ符号を加えた連動信号を生成して送信し、連動関係にあるグループの住警器での連動信号を受信した場合に、連動信号に含まれているグループ符号が例えば自己のグループ符号に一致したら有効な信号として処理するようにしても良い。
また、上記の実施形態は親機/子機の区別が無くそれぞれの警報器が相互に通信するものであるが、グループ毎に親機と複数の子機を設け、親機に中継器の機能を持たせ、各グループの親機同士の間でグループ連動警報のための通信を行うようにしても良い。
また上記の実施形態は異状を検知して警報する警報器として、火災を検知して警報する住警器を例にとるものであったが、住警器以外の火災警報器、ガス漏れ警報器、CO警報器、各種の防犯用警報器を配置した警報システムやそれら警報器を複合的に含むシステムについても同様に適用できる。
また、上記の実施形態は住宅用に限らずビルやオフィス用など各種用途の警報器にも適用できる。
R1,R2:中継器
10:制御部
12:センサ部
14:通信部
18,32:報知部
20,34:操作部
22:中継制御部
24:第1通信部
28:第2通信部
Claims (7)
- 警戒エリアに配置した1または複数の警報器からなるグループを複数設け、各グループ内の警報器で連動警報を行うと共に、各グループ間に配置した中継器を経由して異なるグループの警報器間でも連動警報を行う警報システムに於いて、
1のグループに配置した警報器で異状を検知した場合に、当該警報器から異状警報を出力すると共に自己のグループを指定した異状連動信号を送信してグループ内の他の全ての警報器から異状警報を連動して出力させ、
前記1のグループの警報器から送信された異状連動信号を、当該グループと連動関係にある他のグループとの間に配置した1の中継器で受信した場合に、当該1の中継器から異状警報を出力すると共に、連動関係にある前記他のグループを指定して警報準備動作を指示する警報準備連動信号を送信し、
前記1の中継器から警報準備連動信号を前記他のグループの警報器で受信した場合に、当該警報器で所定の警報準備動作を行うと共に自己のグループを指定した警報準備連動信号を送信してグループ内の他の全ての警報器に所定の警報準備動作を行わせ、
前記他のグループの警報器から送信された警報準備連動信号を、当該グループと連動関係にある第3のグループとの間に配置した他の中継器で受信した場合に、当該他の中継器から警報を出力することを特徴とする警報システム。
- 請求項1記載の警報システムに於いて、前記警報器は、前記警報準備動作として、前記異状警報とは異なる警報音及び又は警報表示による報知を行うことを特徴とする警報システム。
- 請求項1記載の警報システムに於いて、
連動関係にある前記他のグループを指定して前記警報準備連動信号を送信した1の中継器は、その後に所定の判定条件の成立を検知した場合に、連動関係にある前記他のグループを指定して異状連動信号を送信し、当該他のグループ内の全ての警報器の警報準備動作を異状警報の出力に切替えることを特徴とする警報システム。
- 請求項3記載の警報システムに於いて、
前記1のグループの異状を検知した警報器は、異状の検知が継続している場合に異状連動信号を繰り返し送信し、
前記警報準備連動信号を送信した前記1の中継器は、前記1のグループの警報器から異状連動信号を所定期間内に所定回数受信した場合に、前記判定条件の成立を検知して、連動関係にある前記他のグループを指定して異状連動信号を送信することを特徴とする警報システム。
- 請求項4記載の警報システムに於いて、
連動関係にある前記他のグループからの前記警報準備連動信号を受信して異状警報を出力した前記他の中継器は、その後に所定の判定条件の成立を検知した場合に、連動関係にある前記第3のグループを指定して警報準備連動信号を送信し、当該次の他のグループ内の全ての警報器に警報準備動作を行わせることを特徴とする警報システム。
- 請求項4記載の警報システムに於いて、
警報準備連動信号を送信した他の中継器は、他のグループの警報器から異状連動信号を所定期間内に所定回数受信した場合に、判定条件の成立を検知して、連動関係にある第3のグループを指定して異状連動信号を送信することを特徴とする警報システム。
- 請求項1記載の警報システムに於いて、
前記中継器を経由して連動する2つの隣接したグループは、異なる通信周波数を使用し、
前記中継器は、何れか一方のグループから受信した通信周波数の信号を、他方のグループで使用する通信周波数の信号に変換して送信することを特徴とする警報システム。
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