JP6942019B2 - 警報システム - Google Patents

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Description

本発明は、火災を検知して警報する複数の警報器をグループ分けにより設置して連動警報を行う警報システムに関する。
従来、住宅等における火災を検知して警報する警報器が普及している。このうち、住宅用火災警報器を住警器と言う。例えば、このような住警器にあっては、電池電源で動作し、住警器内に火災を検出するセンサ部と火災を警報する警報部を一体に備え、センサ部の検出信号に基づき火災を検知すると警報部から火災警報音を出力するようにしており、所謂自動火災報知設備のように受信機等を必要とせず住警器単体で火災監視と警報報知ができることから、設置が簡単でコスト的にも安価であり、一般住宅での設置義務化に伴い広く普及している。
また、複数の住警器間で相互に無線通信を行うことによって、任意の住警器で火災警報音が出力されると、他の住警器でも連動して火災警報音を出力させる無線連動型の住警器を用いた警報システムも実用化され、普及している。
また、火災報知設備の設置義務のない、床面積が300平米未満の特定小規模施設、例えば高齢者や知的障害者の家事支援などを行うグループホーム等に対して、特定小規模施設用自動火災報知設備が導入されている。特定小規模施設用自動火災報知設備は、火災を検出するセンサ部と火災を警報する警報部を一体に備える感知器によって構成され、感知器同士が無線連動することでいずれの感知器で火災を検出した際に施設内の感知器全てが発報して施設全体に火災を報知させるものである。
以降、無線連動型の住警器や特定小規模施設用自動火災報知設備に用いられる感知器を連動型警報器と呼称する。
このような連動型の警報システムでは、連動型警報器で火災を検出した場合、当該火災を検出した連動元の型警報器は、例えば「ウーウー火災警報器が作動しました 確認してください」といった火災警報音を出力すると共に警報表示用LEDを点灯し、一方、連動先の警報器では例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」といった火災警報音を出力すると共に警報表示用LEDを点滅するようにしている。
しかし、このような従来の無線連動型の警報システムにあっては、ある連動型警報器が他の連動型警報器からの無線信号を受信する際に、同じ通信周波数を使用する複数の無線信号が同時に到来して信号衝突を起こす場合があり、信号衝突の発生頻度は警戒エリアに設置する連動型警報器の台数が増加するほど高くなり、そのため1つの警戒エリアに設置できる連動型警報器の台数が制約される。
この問題を解決するため、複数の連動型警報器からなるグループを形成するにあたって、信号衝突の頻度が高くならないよう制限した連動型警報器の最大台数を設定し、このように形成した複数のグループ間に中継器を配置して連動させ、更に、グループ毎に使用する通信周波数を異ならせた警報システムを提案している(特許文献1)。
このグループ連動の警報システムにあっては、警戒エリア内で複数のグループを連動させることで全体の連動型警報器の連動台数を増やすことができ、グループが異なると連動型警報器の通信周波数が異なるため、あるグループの連動型警報器に当該グループ内の連動型警報器からの信号と他のグループの連動型警報器からの信号が同時に到来しても、信号衝突は発生せず、信号の送受信を確実に行うことができる。
この信号衝突の問題は、無線信号を使用する場合には連動型警報器の親機と子機を区別しないシステムでも、また親機に対し複数の子機を配置する親子方式のシステムでも同様であり、親子方式の場合例えば親機は子機の個別IDを用いて子機を順次呼出し処理しているが、子機の台数が多くなると、信号衝突に伴うリトライ回数増加に起因して全体の通信に時間がかかる。そこで、親機と信号衝突の発生頻度を低減すべく子機を所定の最大台数以下に制限してグループを形成し、各グループの親機に中継機能を持たせて連動し、更に、グループ毎に使用する通信周波数を異ならせた警報システムとする。
このため、一般住宅よりも規模が大きく通常の無線連動型の住警器からなる警報システムでは警報器最大台数の制限により全体をカバーできないが、近年、その活用が期待されている民泊として知られた旅館業法上の簡易宿泊所営業を行う施設や、特定小規模施設に、グループ連動を行う警報システムを設置することで、信号衝突の問題を回避しつつ施設全体の警報器連動台数を必要にして十分な数に増やし、実質的に火災報知設備を設置したと同等の火災監視機能を低コストで提供可能としている。
特開2011−053751号公報 特開2011−059997号公報
しかしながら、このような従来のグループ連動を行う警報システムにあっては、複数のグループ間を連動させるために、グループ毎に中継器を配置して移報信号線で接続しており、無線連動型の連動型警報器は市販のものが利用できるが、グループ間を連動させるための中継器を新たに追加しなければならず、民泊施設やグループホーム等は、火災報知設備の設置が法的に義務付けられたビルやマンション等の施設に比べ、その数が少なく、生産数が限られるためにコストが嵩み、普及のネックとなっている。
このため、中継器の代わりに、複数の警報器からなる複数のグループ間で火災警報を連動させるグループ間移報装置が検討されており、グループ間移報装置を用いることで、民泊施設やグループホーム等に設ける警報システムを簡単且つ低コストで実現可能となる。
このようなグループ間移報装置を用いて複数グループの連動型警報器を連動させた場合、あるグループの連動型警報器で火災が検出されると火災警報が出力されると共に、火災連動信号が同一グループ内の連動型警報器に送信されて火災警報が出力され、更に、グループ間移報装置を経由して他のグループ内の連動型警報器に火災連動信号が送信され、全てのグループの連動型警報器から火災警報を出力させることができる。
ところで、火災が発生した場合、混乱を避けるため、火災による危険度の高い火災発生したグループとこれに隣接したグループの連動型警報器から火災警報を出力させることを必要とする場合があり、このように火災発生時に連動させるグループの数や範囲を必要に応じて適宜に制御可能とする警報システムの構築が望まれる。
本発明は、複数の警報器からなる複数のグループ間をグループ間移報装置で連動させる場合に、連動させるグループを任意に設定して連動制御を可能とする警報システムを提供することを目的とする。
(警報システム)
本発明は複数の警報器からなる複数のグループ毎に、複数の警報器による火災連動信号の送受信により自己のグループ内で火災警報を出力すると共に、隣接するグループ間に配置されたグループ間移報装置を経由して火災連動信号を他のグループの警報器に送信して火災警報を連動して出力させる警報システムにであって
警報器は、連動先について全グループを無効に設定した連動先指定情報を火災連動信号に含めて送信し、
グループ間移報装置は、隣接する何れか一方のグループから火災連動信号を受信した場合、連動先指定情報に、予め登録された1又は複数の連動先のグループを有効に設定して、火災連動信号に含めて隣接する他方のグループに送信し、
警報器は、グループ間移報装置から受信した火災連動信号の連動先指定情報に自己のグループが有効に設定されている場合は警報動作を行い、連動先指定情報に自己のグループが無効に設定されている場合は警報動作を行わないことを特徴とする。
(火災連動信号のホップ通信)
グループ間移報装置は、隣接する一方のグループ間移報装置から火災連動信号を受信した場合、当該火災連動信号を隣接する他方のグループ間移報装置に送信する。
(連動元グループ情報による警報動作)
警報器は、火災連動信号に連動元グループ情報を含めて送信し、他の警報器又はグループ間連動装置から受信した火災連動信号に含まれた連動元グループ情報自己のグループが含まれているか、連動先指定情報に自己のグループが有効に設定されている場合は警報動作を行い、連動元グループ情報自己のグループが含まれておらず、且つ連動先指定情報に自己のグループが無効に設定されている場合は警報動作を行わない。
(一斉鳴動制御)
グループ間移報装置は、警報一斉鳴動スイッチの操作を検出した場合に、全てのグループが連動先に設定された火災連動信号を、隣接する両方のグループの警報器及び他のグループ間移報装置を経由して全てのグループの警報器に送信して火災警報を出力させる。
(グループ間移報装置による連動先判定)
本発明の他の形態にあっては、複数の警報器からなる複数のグループ毎に、複数の警報器による火災連動信号の送受信により自己のグループ内で火災警報を出力すると共に、隣接するグループ間に配置されたグループ間移報装置を経由して火災連動信号を他のグループの警報器に送信して火災警報を連動して出力させる警報システムであって、
グループ間移報装置は、
隣接する何れか一方のグループから火災連動信号を受信した場合、予め登録された1又は複数の連動先のグループを指定した所定の連動先指定情報を設定し、他方のグループが連動先に含まれている場合は他方のグループに火災連動信号と連動先指定情報を設定した連動先指定信号を送信し、他方のグループが連動先に含まれていない場合は他方のグループに隣接する別のグループ間移報装置に連動先指定信号を送信し、
隣接する何れか一方のグループから連動先指定信号を受信した場合、他方のグループが連動先指定情報の連動先に含まれている場合は他方のグループに火災連動信号と連動先指定情報を設定した連動先指定信号を送信し、他方のグループが連動先指定情報の連動先に含まれていない場合は他方のグループに隣接する別のグループ間移報装置に連動先指定信号を送信し、
警報器は、グループ間移報装置から火災連動信号を受信した場合は警報動作を行うことを特徴とする。
(基本的な効果)
本発明は、警戒エリア毎に、複数の警報器からなるグループを構成すると共に、グループ内の警報器間で信号を無線で送受信し、各グループの警報器は、火災を検出した場合に連動元を示す火災警報を出力すると共に、グループ内の他の警報器に火災連動信号を送信して連動先を示す火災警報を出力させ、隣接するグループ間に配置されたグループ間移報装置を経由して火災が検出されたグループの警報器から受信した火災連動信号を他のグループの警報器に送信して警報させる警報システムに於いてグループ間移報装置は、隣接する何れか一方のグループから火災連動信号を受信した場合、隣接する他方のグループに送信する火災連動信号に、1又は複数の連動先のグループを指定した所定の連動先指定情報を設定して送信し、警報器は、グループ間移報装置から受信した火災連動信号の連動先指定情報に自己のグループが含まれている場合は警報動作を行い、連動先指定情報に自己のグループが含まれていない場合は警報動作を行わないようにしたため、例えば、火災発生グループとこれに隣接したグループの火災連動及び常に地下階への火災連動を行うように制御することで、不要な混乱を招くことがなく、火災による危険度の高いグループとの連動による火災警報の出力を可能とする。
また、グループ間移報装置に連動先グループを登録することで、特定のグループや特定の範囲内のグループを連動先に指定することが可能となり、警報器側で連動先のグループを指定する場合に比べ、連動先グループを登録する機器数が削減され、連動先の指定が容易となる。
また、連動先に指定されていないグループの警報器は、受信した火災連動信号の連動先指定情報に自己のグループが含まれていないことから、警報動作を行わず火災連動信号の中継を行うか何もしない動作に留まり、これにより連動を必要としないグループの警報器の警報動作をスキップし、連動を必要とする離れたグループに火災連動信号を移報して警報器に警報動作を行わせることが可能となる。
(火災連動信号のホップ通信による効果)
また、グループ間移報装置は、隣接する一方のグループ間移報装置から火災連動信号を受信した場合、当該火災連動信号を隣接する他方のグループ間移報装置に送信するようにしたため、火災が検出されたグループに対応したグループ間移報装置から送信された連動先指定情報を含む火災連動信号は、所謂バケツリレー方式により複数のグループ間移報装置の配置に対応して順次送られるホップ通信となり、全てのグループの警報器に火災連動信号が送られ、受信した火災連動信号の連動先指定情報に自己のグループがある警報器から火災警報を出力させることで、特定のグループや特定のグループ範囲に火災警報を連動させることができる。
(固定長の火災連動信号による連動先グループの指定による効果)
また、火災連動信号は固定長の信号であり、警報器は、火災連動信号に全グループについて連動先の有無を指定可能な連動先指定情報を含めて送信し、グループ間移報装置は、隣接する何れか一方のグループから火災連動信号を受信した場合、隣接する他方のグループに送信する火災連動信号の中の登録された連動先グループに対応する連動先指定情報を有効に設定して送信し、警報器は、更に、グループ間移報装置から受信した火災連動信号に自己グループに対応する有効に設定された連動先指定情報が含まれている場合は警報動作を行い、火災連動信号に自己グループに対応する有効に設定された連動先指定情報が含まれていない場合は警報動作を行わないようにしたため、例えば警報システムで送受信される火災連動信号は、例えば、連動元グループと全グループについて連動先の有無を指定可能な連動先指定情報を含む固定長の信号形式であり、連動先指定情報として例えば全てのグループに対応したフラグビットを配置し、グループ間移報装置を通過する際に、連動先に登録されたグループのフラグビットを有効ビット1にセットし、連動先に登録されていないグループのフラグビットを無効ビット0にセットすることで、簡単且つ確実に、連動先となる任意のグループやグループ範囲を指定したグループ連動と、連動先とならないグループを警報せずにスキップする制御が可能となる。
また、警報器及びグループ間移報装置は常に固定長となる同一形式の火災連動信号の通信動作を行うことから、通信機能を共通化できるメリットがある。
(可変長の火災連動信号による連動先グループの指定による効果)
また、火災連動信号は可変長の信号であり、グループ間移報装置は、隣接する何れか一方のグループから火災連動信号を受信した場合、隣接する他方のグループに送信する火災連動信号に、登録された連動先グループを連動先指定情報として付加して送信し、警報器は、グループ間移報装置から受信した火災連動信号の連動先指定情報に自己のグループが含まれている場合は警報動作を行い、火災連動信号の連動先指定情報に自己のグループが含まれていない場合は警報動作を行わないようにしたため、グループ間移報装置は、自己のグループから受信した火災連動信号に、予め登録された連動先のグループを示すグループID等を付加するといった簡単な処理により、連動先となる任意のグループやグループ範囲を指定したグループ連動と、連動先とならないグループを警報せずにスキップする制御が可能となる。
(連動元グループ情報による警報動作の効果)
また、警報器は、火災連動信号に連動元グループ情報を含めて送信し、他の警報器又はグループ間連動装置から受信した火災連動信号に含まれた連動元グループ情報と連動先指定情報の何れか一方に自己のグループが含まれている場合は警報動作を行い、連動元グループ情報と連動先指定情報の両方に自己のグループが含まれていない場合は警報動作を行わないようにしたため、警報器が受信する火災連動信号には、グループ間移報装置からの火災連動信号と同じグループに属する他の警報器からの火災連動信号とがあり、他の警報器からの火災連動信号には連動先指定情報が設定されていないが、連動元グループ情報が含まれていることで、同一グループの他の警報器からの火災連動信号であることを判別して警報動作を行うことができる。
(一斉鳴動制御の効果)
またグループ間移報装置は、警報一斉鳴動スイッチの操作を検出した場合に、全てのグループが連動先に設定された火災連動信号を、隣接する両方のグループの警報器及び他のグループ間移報装置を経由して全てのグループの警報器に送信して火災警報を出力させるようにしたため、グループ連動先を指定した火災警報の出力中に、例えば現場に出向いて火災を確認したような場合に、権限のある管理者等が警報一斉鳴動スイッチを操作することにより、必要に応じて全グループの警報器から火災警報を出力させる一斉鳴動を可能とし、火災警報を連動させるグループを指定していても、火災の拡大に対応して迅速且つ確実に全グループの一斉鳴動に移行させることができる。
(グループ間移報装置による連動先判定の効果)
本発明の他の形態にあっては、警戒エリア毎に、複数の警報器からなるグループを構成すると共に、グループ内の警報器間で信号を無線で送受信し、各グループの警報器は、火災を検出した場合に連動元を示す火災警報を出力すると共に、グループ内の他の警報器に火災連動信号を送信して連動先を示す火災警報を出力させ、隣接するグループ間に配置されたグループ間移報装置を経由して火災が検出されたグループの警報器から受信した火災連動信号を他のグループの警報器に送信して警報させる警報システムに於いて、グループ間移報装置は、隣接する何れか一方のグループから火災連動信号を受信した場合、1又は複数の連動先のグループを指定した所定の連動先指定情報を設定し、他方のグループが連動先に含まれている場合は他方のグループの警報器に警報動作を行わせる火災連動信号と所定の連動先指定情報を設定した連動先指定信号を送信し、他方のグループが連動先に含まれていない場合は他方のグループに隣接する別のグループ間移報装置に連動先指定信号を送信し、連動先指定信号を受信したグループ間移報装置は、他方のグループが連動先に含まれている場合は他方のグループの警報器に警報動作を行わせる火災連動信号と所定の連動先指定情報を設定した連動先指定信号を送信し、他方のグループが連動先に含まれていない場合は他方のグループに隣接する別のグループ間移報装置に連動先指定信号を送信するようにしたため、グループ間移報装置が、隣接する何れかのグループが連動先に指定されているか判定し、グループ内の連動型警報器に連動信号を送信するかどうかを切り替えることによりグループ内で警報動作を行うかどうか切り替えることができ、警報器が判定しないため、従来の警報器を採用することができる。

階層構造の建物に配置した警報システムの実施形態を示した説明図 連動型警報器の機能構成を示したブロック図 グループ間移報装置の機能構成を示したブロック図 図1のグループ間移報装置の第1移報アダプタと第2移報アダプタに設定可能な連動先指定情報テーブルの例を示した説明図 図1のグループ間移報装置に図4の火災階・直上階・地下階指定の連動先指定情報テーブルを登録した場合を模式的に示した説明図 連動先グループを指定する固定長の火災連動信号の信号形式を示した説明図 連動先グループを指定する可変長の火災連動信号の信号形式を示した説明図 同一階に2グループが構成された警報システムにおけるグループ間移報装置に登録された連動先指定情報とグループ連動を示した説明図 連動型警報器の制御動作を示したフローチャート グループ間移報装置に設けられた第1移報アダプタの制御動作を示したフローチャート グループ間移報装置の他の実施形態を示したブロック図
[警報システムの概要]
図1は階層構造の建物に配置した警報システムの実施形態を示した説明図である。図1に示すように、本実施形態の警報システムは、例えば民泊施設等の地上5階、地下1階建ての建物11に設置されており、警戒エリアはB1F,1F〜5Fの階別の警戒エリアであり、階別の警戒エリアの各々に、警報器として機能する例えば5台の無線連動型の連動型警報器10が設置されている。
ここで、B1F〜5Fに設置された5台ずつの連動型警報器10は、建物11の左側に示すように、グループG0,G1,G2,G3,G4,G5を構成しており、グループG0,G1,G2,G3,G4,G5の各々には、異なるチャンネル周波数f0,f1,f2,f3,f4,f5が割り当てられ、各グループG0〜G5の連動型警報器10は、自己のグループに割り当てられたチャンネル周波数f0〜f5を使用して信号の送受信を行う。なお、B1Fと5Fのように離れたグループG0,G5については、混信の恐れか無い場合は、同じ周波数f0を割り当てても良い。
グループG0〜G5に設けられた連動型警報器10は、火災を検出した場合に連動元を示す火災警報を出力すると共に、自己のグループ内の他の連動型警報器10に火災連動信号を送信して連動先を示す火災警報を出力させる。
建物11の階別の警戒エリアに対応したグループG0〜G5の間には、グループ間移報装置12−01,12−12,12−23,12−34,12−45が設置される。グループ間移報装置12−01〜12−45は、隣接した階のグループに設けられた両方の連動型警報器10との間で信号の送受信を可能とするため、例えば、各階を結ぶ階段の踊り場の壁面等に設置される。なお、以下の説明でグループ間移報装置12−01〜12−45を区別する必要がない場合は、グループ間移報装置12という場合がある。
グループ間移報装置12−01〜12−45には、第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16が組み込まれ、第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16は伝送部を備え、内部配線として機能する伝送回線により接続している。
例えば、1階のグループG1と2階のグループG2の間に設置されたグループ間移報装置12−12を例にとると、第1移報アダプタ14には1階のグループG1の連動型警報器10と同じチャンネル周波数f1が設定されており、1階に設置されたグループG1の連動型警報器10との間で火災連動信号を含む各種の信号の送受信を行う。
また、第2移報アダプタ16には、2階のグループG2の連動型警報器10と同じチャンネル周波数f2が設定されており、2階に設置されたグループG2の連動型警報器10との間で火災連動信号を含む各種の信号の送受信を行う。
グループ間移報装置12に設けられた第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16には、火災連動先となる1又は複数のグループを指定した連動先指定情報が記憶されており、自己のグループの連動型警報器10から火災連動信号を受信した場合、予め選択されている連動先指定情報が設定された火災連動信号が送信される。
本実施形態でグループ間移報装置12には、連動先先指定情報として、例えば、自己のグループ指定情報、自己に隣接した2グループの指定情報、火災階、直上階及び地下階のグループ指定情報、又は、全グループの指定情報が記憶されており、何れかの連動先指定情報を予め選択しておくことで、自己のグループの連動型警報器10から火災連動信号を受信した場合、選択されている連動先指定情報が設定された火災連動信号が送信される。
例えば、グループ間移報装置12−12の第1移報アダプタ14は、自己のグループG1に属する連動型警報器10からチャンネル周波数f1の火災連動信号を受信した場合に、予め記憶された連動先指定情報を読出して火災移報信号に設定し、第2移報アダプタ16に伝送する。
第1移報アダプタ14からの火災移報信号を受信した第2移報アダプタ16は、火災移報信号の連動先指定情報を含む火災連動信号を生成し、チャンネル周波数f2を使用して火災連動信号を自己のグループG2内の連動型警報器10に送信する。
グループG2の連動型火災警報器10は、第2移報アダプタ16から受信した火災連動信号の連動先指定情報に自己のグループG2が含まれている場合は連動先を示す火災警報を出力し、受信した火災連動信号の連動先指定情報に自己のグループG2が含まれていない場合は火災警報を出力せずに中継動作のみを行う。
また、グループ間移報装置12−12の第2移報アダプタ16は、自己のグループG2に属する連動型警報器10からチャンネル周波数f2の火災連動信号を受信した場合に、予め記憶された連動先指定情報を読出して火災移報信号に設定し、第1移報アダプタ14に伝送する。
第2移報アダプタ16からの火災移報信号を受信した第1移報アダプタ14は、火災移報信号の連動先指定情報を含む火災連動信号を生成し、チャンネル周波数f1を使用して火災連動信号を自己のグループG1内の連動型警報器10に送信する。
グループG1の連動型火災警報器10は、第1移報アダプタ14から受信した火災連動信号の連動先指定情報に自己のグループG1が含まれている場合は連動先を示す火災警報を出力し、受信した火災連動信号の連動先指定情報に自己のグループG1が含まれていない場合は火災警報を出力せずに中継動作のみを行う。
このような第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16の機能は、グループ間移報装置12−01,12−23,12−34,12−45についても、連動先指定情報の内容及び使用するチャンネル周波数が相違する以外は同じになる。
ここで、グループG0〜G5の間の火災連動信号の通信ルートは、各グループ内の連動型警報器10及びグループ間移報装置12を経由するルートと、グループ間移報装置12のみを経由するルートがあり、通信状況により何れか一方又は両方のルートによる通信が行われる。
このため、火災が検出されたグループに対応したグループ間移報装置12から送信された連動先指定情報を含む火災連動信号は、所謂バケツリレー方式により複数のグループ間移報装置の配置に対応して順次送られるホップ通信となり、全てのグループの連動型警報器10に火災連動信号が送られ、その中で、受信した火災連動信号の連動先指定情報に自己のグループがある連動型警報器10から火災警報を出力させることで、特定のグループや特定のグループ範囲に火災警報を連動させることができる。
[連動型警報器の機能構成]
図2は連動型警報器の機能構成を示したブロック図である。図2に示すように、連動型警報器10は、連動型警報器制御部18、アンテナ22を備えた通信部20、センサ部24、動作表示灯26、スピーカ28及び警報停止スイッチ30で構成され、図示しない電池電源で動作する。
連動型警報器制御部18は、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成している。
通信部20は、初期設定等に基づく連動型警報器制御部18からの指示に基づき例えば400MHz帯の6つのチャンネル周波数f0〜f5の内の1つを設定し、同一グループに属する他の連動型警報器10との間で信号を無線により送受信できるようにしている。
通信部20としては、日本国内の場合には、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD−30(小電力セキュリティシステム無線局無線設備標準規格)に準拠した構成を備える。もちろん通信部20としては、日本国内以外の場所については、その地域の割当無線局の標準規格に準拠した内容を持つことになる。
通信部20で送受信される火災連動信号の信号形式は、例えば固定長符号の場合、
送信元符号、イベント符号、連動元グループ符号(連動元グループ情報)、連動先指定情報等が含まれている。
センサ部24には検煙部が設けられ、火災による煙が所定濃度に達したときに火災を検出するようにしている。検煙部以外に、火災による温度を検出するサーミスタ等の温度検出素子や、火災に伴うその他の物理現象変化を検出する各種素子を設けても良い。
動作表示灯26は、連動型警報器制御部18の指示に基づきLEDの点滅や点灯、明滅などにより、火災などの異常を表示する。また、2色LEDや表示色の異なる2つのLEDを設け、連動元の表示と連動先の表示で表示色を異ならせても良い。スピーカ28は、連動型警報器制御部18の指示に基づき音声合成による音声メッセージや警報音を出力する。
警報停止スイッチ30は、点検スイッチとしての機能を兼ねており、スピーカ28の警報音と動作表示灯26の警報表示を行っているときにのみ警報停止指示を入力することができ、通常状態で警報停止スイッチ30が操作されると点検用の火災警報が低音量で出力される。
連動型警報器制御部18の制御機能はプログラムの実行により実現され、次の制御機能を備える。連動型警報器制御部18は、センサ部24に設けた検煙部から煙検出信号に基づいて火災を検出した場合、スピーカ28から連動元を示す警報音例えば「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を繰り返し出力させると共に、動作表示灯26をたとえば点灯して連動元を示す警報を出力する制御を行う。
また、連動型警報器制御部18は、火災検出時に通信部20に指示し、火災連動信号を通信部20からグループ割り当てのチャンネル周波数を使用して他の連動型警報器に向けて送信させる制御を行う。
また、連動型警報器制御部18は、同一グループに属する他の連動型警報器10から火災連動信号を通信部20で受信した場合、火災連動信号の連動元グループ符号が自己のグループの場合は、スピーカ28から連動先を示す警報音として例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」となる警報音を繰り返し出力させ、同時に動作表示灯26をたとえば点滅して連動先を示す火災警報を出力させる制御を行う。
また、連動型警報器制御部18は、グループ間移報装置12から火災連動信号を通信部20で受信した場合、火災連動信号の連動先指定情報に自己のグループが含まれている場合は、連動先を示す警報音として、スピーカ28から連動先を示す警報音例えば「ウーウー 別のグループの火災警報器が作動しました 確認してください」となる警報音を繰り返し出力させ、同時に動作表示灯26をたとえば点滅して連動先を示す火災警報を出力させる制御を行う。これに対し受信した火災連動信号の連動先指定情報に自己のグループが含まれていない場合、連動型警報器制御部18は、火災警報動作を行うことなく、火災連動信号を中継送信する制御を行う。
また、連動型警報器制御部18は、連動元を示す火災警報の出力中に警報停止スイッチ30の警報停止操作を検出した場合、スピーカ28からの警報音を停止させると共に動作表示灯26の表示を停止させ、警報停止連動信号を他の連動型警報器に送信して連動先を示す火災警報を停止させる制御を行う。この場合、警報停止連動信号を他の連動型警報器10に対する送信は行わず、これにより宿泊客等の一般利用者が火災発生場所以外で警報停止操作を行うことにより、火災中に火災警報が連動停止されてしまう問題を解消する。
また、連動型警報器制御部18は、グループ内の通信テスト、電池電圧の低下監視、回路故障監視を行っており、通信エラー、電池電圧低下、又は、回路故障を検出すると、スピーカ28から所定の障害警報音を出力させると共に動作表示灯26を点滅して障害警報を出力させ、更に、障害連動信号を通信部20から他の連動型警報器10及びグループ間移報装置12に向けて送信させることで、全てのグループの連動型警報器10から障害警報を出力させる制御を行う。なお、連動先の障害警報は、混乱を回避するために、動作表示灯の作動による警報表示のみとする。
[グループ間移報装置]
(グループ間移報装置の機能構成)
図3はグループ間移報装置の機能構成を示したブロック図であり、図1の1FのグループG1と2FのグループG2の間に設置されたグループ間移報装置12−12を例にとっているが、他のグループ間移報装置12−01,12−23,12−34,12−45も同様となる。
図3に示すように、グループ間移報装置12−12は、1つの装置筐体内に、第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16が設けられている。第1移報アダプタ14にはグループG1のチャンネル周波数f1が設定され、第2移報アダプタ16にはグループG2のチャンネル周波数f2が設定されている点で相違し、また、異なる内容の連動先指定情報を記憶した連動先指定情報テーブル100−1,100−2を備えた点で相違するが、それ以外の構成及び機能は、基本的に同じになる。
第1移報アダプタ14は、アダプタ制御部32、アンテナ36が接続された通信部34、伝送部38、動作表示灯42、スピーカ44、警報停止スイッチ46及び図示しない電池電源で構成される。第2移報アダプタ16も同様の構成となる。
アダプタ制御部32は、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成している。
通信部34は、図2の連動型警報器10に設けられた通信部20と同じであり、初期設定等に基づくグループG1に割り当てられたチャンネル周波数f1を設定し、同じグループG1に属する連動型警報器10との間で信号を無線により送受信できるようにしており、日本国内の場合には、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD−30(小電力セキュリティシステム無線局無線設備標準規格)に準拠した構成を備える。
伝送部38はシリアル伝送機能又はパラレル伝送機能を備え、第2移報アダプタ16の伝送部38に伝送回線40により接続され、火災連動移報信号、警報一斉連動移報信号、障害連動移報信号等を含む各種の移報信号を送受信する。なお、伝送部38に代えて、移報信号の種別ごとに移報信号線により移報信号を入出力する移報回路としても良い。
動作表示灯42は、アダプタ制御部32の指示に基づきLEDの点滅や点灯、明滅などにより、火災移報警報、障害警報等を表示する。なお、第1移報アダプタ14の動作表示灯42と第2移報アダプタ16の動作表示灯42に対応して代表動作灯を設けても良い。代表動作灯は、2つの動作表示灯42に対する表示信号の論理和(オア)をとることで表示駆動される。
スピーカ44は、アダプタ制御部32の指示に基づき音声合成による音声メッセージや警報音を出力する。警報停止スイッチ46は、警報停止、通信テスト、移報停止、移報停止解除等の操作を行う。
電池電源は例えばリチウム電池等の一次電池を使用しており、アダプタ回路の低消費電力化により、10年を超える電池寿命が保証されている。
第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32の制御機能はプログラムの実行により実現され、次の制御を行う。
第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、自己のグループに属する連動型警報器10から火災連動信号を受信した場合に、予め記憶された連動先指定情報を読出して火災移報信号に設定し、第2移報アダプタ16に伝送する制御を行う。
また、第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、第2移報アダプタ16からの火災移報信号を受信した場合、火災移報信号から得られた連動先指定情報を含む火災連動信号を生成し、自己のグループ内の連動型警報器10に送信する制御を行う。
(連動先指定情報)
図4は図1のグループ間移報装置の第1移報アダプタと第2移報アダプタに記憶される連動先指定情報の例を示した説明図である。
図4(A)〜(E)の連動先指定情報は、図1に示したグループ間移報装置12−01〜12−45の各々に分け、第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16について示しており、更に、連動先指定の種別として、
(1) 自己グループ指定
(2) 隣接グループ指定
(3) 火災階・直上階・地下階指定
(4) 全館指定
を例にとって示している。
ここで、図4の連動先指定情報は、「(連動元グループ)→(連動先グループ)」として表現している。
例えば図4(B)のグループ間移報装置12−12の火災階・直上階・地下階指定を例にとると、第1移報アダプタ14には、連動先指定情報として(G1→G1,G2,G0)が設定され、第2移報アダプタ16には連動先指定情報として、(G2→G2,G3,G0)が設定されている。
図5は図1のグループ間移報装置に図4の火災階・直上階・地下階指定の連動先指定情報を記憶した場合を模式的に示した説明図である。
図5に示すように、グループ間移報装置12−01〜12−45に設けられた第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16には、右側に取出して示すように、連動先指定情報テーブル100−01〜100−54がメモリ上に配置されている。
例えばグループ間移報装置12−12の第1移報アダプタ14に配置された移報先指定情報テーブル100−12には、図(B)の第1移報アダプタ14の火災階・直上階・地下階指定の連動先指定情報「G1→G1,G2,G0」が記憶されており、第2移報アダプタ16に配置された連動先指定情報テーブル100−21には、図(B)の第2移報アダプタ16の火災階・直上階・地下階指定の連動先指定情報「G2→G2,G3,G0」が記憶されている。
(固定長の火災連動信号を用いたグループ連動)
図6は連動先グループを指定する固定長の火災連動信号の信号形式を示した説明図であり、図6(A)に連動型警報器10から送信する火災連動信号60を示し、図6(B)にグループ移報装置12から送信する火災連動信号72を示している。
図6(A)に示すように、連動型警報器10から送信する火災連動信号60は固定長の信号であり、送信元符号62、イベント符号64、連動元グループ符号66、連動先指定情報68及びチェックサム70で構成される。
送信元符号62は、送信元を示す符号であり、例えば連動型警報器10のシリアル番号等を利用している。イベント符号64は、火災警報符号、警報停止符号、障害符号等のイベント内容を表す符号であり、火災連動信号はイベント符号64に火災警報符号が設定されている。連動元グループ符号66は送信元のグループを示す符号であり、例えばグループ名やグループIDなど使用している。
連動先指定情報68は、図1に示したグループG0〜G5に対応したグループ毎のフラグビットG0〜G5を配列しており、連動型警報器10から送信する際には、連動先指定情報68による連動先グループの指定は行わないことから、フラグビットG0〜G5は、全て無効ビット0に初期化されている。
図6(B)に示す火災連動信号72は、図4に示したグループG2の連動型警報器10で火災が検出され、グループ移報装置12−12の第2移報アダプタ16でグループG2から火災連動信号を受信し、第2移報アダプタ16から第1移報アダプタ14への移報を経由して送信する火災連動信号72を例にとっている。
この場合に使用する第2移報アダプタ16の連動先指定情報テーブル100−21には、火災階グループG2、直上階グループG3及び地下階グループG0を連動先する連動先指定情報「G2→G2,G3,G0」が記憶されていることから、火災連動信号72における連動先指定情報68のグループG0、G2,G3に対応したフラグビットが有効ビット1にセットされ、それ以外のフラグビットは無効ビット0にセットされている。
このためグループ間移報装置12−12の第1移報アダプタ14からグループG1に火災連動信号72が送信された場合、グループG1の連動型警報器10は受信した火災連動信号の連動先指定情報68に自己のグループG1が含まれていないことから警報動作は行わず、グループG1の連動警報はスキップされ、火災連動信号72は次のグループ間移報装置12−01を経由してグループG0へ送信される。
グループ間移報装置12−01の第1移報アダプタ14からグループG0に火災連動信号72が送信された場合、グループG0の連動型警報器10は受信した火災連動信号の連動先指定情報68に自己のグループG0が含まれていることを検出し、火災警報を出力する。これにより2階のグループG2の火災による火災警報に連動して地下階のグループG0の火災警報が行われる。
また、火災階グループG2からの火災連動信号は、グループ間移報装置12−23の第1移報アダプタ14で受信され、連動先指定情報として「G2→G2,G3,G0」が設定された火災連動信号が第2移報アダプタ16を経由してグループG3に送信され、グループG3の連動型警報器10は受信した火災連動信号の連動先指定情報68に自己のグループG3が含まれていることを検出し、火災警報を出力する。
これにより2階のグループG2の火災による火災警報に連動して直上階のグループG3の火災警報も行われる。また、グループ間移報装置12−23の第2移報アダプタ16からの火災連動信号は、グループ間移報装置12−34,12−45を経由してグループG4,G5にも送信されるが、グループG4,G5の連動型警報器10は受信した火災連動信号の連動先指定情報68に自己のグループG4,G5が含まれていないことから警報動作は行なわない。
なお、火災連動信号には、これ以外に中継回数が含まれており、中継回数は、連動型警報器10が火災連動信号を中継する毎に1つずつ減少させる符号であり、例えば中継回数として3回が初期設定された場合、3回の中継で中継回数はゼロとなり、次の中継は行わないようにする。これにより火災連動信号が無限に中継されることを防止する。
(可変長の火災連動信号を用いたグループ連動)
図7は連動先グループを指定する可変長の火災連動信号の信号形式を示した説明図であり、図7(A)に連動型警報器10から送信する火災連動信号74を示し、図7(B)にグループ移報装置12から送信する火災連動信号76を示している。
図7(A)に示すように、連動型警報器10から送信する火災連動信号74は可変長の信号であり、送信元符号62、イベント符号64、連動元グループ符号66及びチェックサム70で構成される。なお、中継回数は省略している。
図7(B)に示すグループ間移報装置から送信される火災連動信号76は、図7(A)の連動型警報器10から送信される火災連動信号74に、連動先指定情報78を追加しており、グループ間移報装置12の受信側となる第1移報アダプタ14又は第2移報アダプタ16の何れか記憶された連動先指定情報を設定して送信させる。
図7(B)に示す火災連動信号76を受信した連動型警報器10は、受信した火災連動信号76の連動先指定情報78に自己のグループが含まれていることを検出した場合は火災警報を出力し、受信した火災連動信号76の連動先指定情報78に自己のグループが含まれていないことを検出した場合は火災警報を出力せずに中継動作のみを行う。
[グループ連動制御の他の実施形態]
(火災発生階に対する直上階、直下階及び同一階のグループ連動)
図8は同一階に2グループが配置された警報システムにおけるグループ間移報装置に登録された連動先指定情報とグループ連動を示した説明図である。
図8に示すように、本実施形態は、3階建ての建物11において、1FにグループG1とグループG2があり、2FにグループG3とグループG4があり、3FにグループG5とグループG6があり、グループG3の直上がグループG5で直下がグループG1となっている。この場合、グループG1〜G6のグループ間には7台のグループ間移報装置12−12〜12−56が配置される。
ここで、グループG3の火災検出に対し、直上階、直下階及び同一階のグループG5,G1、G4で連動警報を行わせるとすると、グループ間移報装置12−35における第1移報アダプタ14の連動先指定情報テーブル100−35にグループG5を連動先とした連動先指定情報を記憶させ、グループ間移報装置12−13おける第2移報アダプタ16に連動先指定情報テーブル100−31に連動先をグループG1とした連動先指定情報を記憶させ、更に、グループ間移報装置12−34における第1移報アダプタ14の連動先指定情報テーブル100−34に連動先をグループG4とした連動先指定情報を記憶させる。

この状態でグループG3で火災が検出されると、グループ間移報装置12−35の第1移報アダプタ14でグループG3からの火災連動信号が受信され、連動先指定情報テーブル100−35に基づき連動先をグループG5とした連動先指定情報を設定した火災連動信号を生成し、グループ間移報装置12−35の第2移報アダプタ16から火災連動信号がグループG5に送信され、グループG5から直上階連動警報が行われる。
また、グループ間移報装置12−23の第2移報アダプタ16でグループG3からの火災連動信号が受信され、連動先指定情報テーブル100−32に基づき連動先をグループG1とした連動先指定情報を設定した火災連動信号を生成し、グループ間移報装置12−23の第1移報アダプタ14から火災連動信号がグループG1に送信され、グループG1から直下階連動警報が行われる。
更に、グループ間移報装置12−34の第1移報アダプタ14でグループG3からの火災連動信号が受信され、連動先指定情報テーブル100−34に基づき連動先をグループG4とした連動先指定情報を設定した火災連動信号が生成され、グループ間移報装置12−34の第2移報アダプタ16から火災連動信号がグループG4に送信され、グループG4から同一階連動警報が行われる。
(一方向のグループ連動)
図8の警報システムにおいては、グループ間移報装置12を直近のグループ全てをつなぐように配置していたが、グループの移報について分岐後の合流が行われないようにしても良い。これによりグループ間の移報が周回しないようになり、火災連動信号が無限に回り続けることを防止することができる。
例えば、図8のグループG1〜G6の配置において、グループG1とグループG2間のグループ間移報装置12−12、グループG2とグループG4間のグループ間移報装置12−24、グループG4とグループG3間のグループ間移報装置12−34、グループG3とグループG5間のグループ間移報装置12−35、グループG5とグループG6間のグループ間移報装置12−56のように一筆書きとなるように配置し、その中で連動先指定情報により連動先のグループを任意に指定して連動警報を行わせることができる。
[火災警報の一斉鳴動制御]
図3に示すように、グループ間移報装置12−12には警報一斉鳴動スイッチ48が設けられている。警報一斉鳴動スイッチ48は、第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16に信号線により接続されており、スイッチ操作を行うとスイッチ信号が第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16に入力される。
第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16のアダプタ制御部32は、警報一斉鳴動スイッチ48の操作によるスイッチ信号の入力を検出した場合、全てのグループを連動先に指定した連動先指定情報を含む火災連動信号を生成し、通信部34に指示して、自己のグループ内の連動型警報器10に火災連動信号を送信して連動先を示す火災警報を出力させる制御を行う。
また、第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16からの火災連動信号は、他のグループ間移報装置を経由して残りの全てのグループに送信され、警報一斉鳴動スイッチ48の操作により全グループG0〜G5の連動型警報器10の全てから火災警報を一斉に出力させる制御が行われる。
[連動型警報器の制御動作]
図9は連動型警報器の制御動作を示したフローチャートであり、図2に示した連動型警報器制御部18による制御動作となる。
図9に示すように、連動型警報器10に設けられた連動型警報器制御部18はステップS1で火災監視を行っており、ステップS2でセンサ部24からの例えば煙濃度検出信号が所定閾値を超えることで火災を判別するとステップS3に進み、スピーカ28から例えば「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を繰り返し出力させると共に、動作表示灯26を例えば点灯して連動元を示す火災警報を出力させる。また、ステップS3では、例えば図6(A)に示した連動先指定情報68のフラグビットを全てを無効ビット0に初期化した火災連動信号を送信する。
続いて、連動型警報器制御部18は、ステップS4で同一グループ内の他の連動型警報器又はグループ間移報装置12からの火災連動信号の受信を判別すると、ステップS5に進み、受信した火災連動信号の送信元グループ符号又は連動先指定情報に自己のグループがあることを判別するとステップS6に進み、連動先を示す火災警報を出力させる。
ここで、同一グループの火災を検出した他の連動型警報器10から火災連動信号を受信した場合には、ステップS5で火災連動信号の送信元グループ符号に自己のグループがあることを判別できることから、この場合には、ステップS6でスピーカ28から例えば「ウーウー 他の火災警報器が作動しました 確認してください」を繰り返し出力させると共に、動作表示灯26を例えば点滅させる。
これに対しグループ間移報装置12から火災連動信号を受信した場合には、ステップS5で火災連動信号の連動先指定情報に自己のグループがあるを判別できることから、この場合には、ステップS6でスピーカ28から例えば「ウーウー 他のグループの火災警報器が作動しました 確認してください」を繰り返し出力させると共に、動作表示灯26を例えば点滅させる。
更に、ステップS5で受信した火災連動信号の送信元グループ符号と連動先指定情報の両方に自己のグループがないことを判別した場合には、ステップS6をスキップして火災警報の出力は行わない。なお、図示を省略しているが、この場合、所定の中継回数未満であれば、火災連動信号の中継送信を行う。
続いて連動型警報器制御部18はステップS7で警報停止スイッチ30による警報停止操作を判別するとステップS8に進み、警報中にあることを判別するとステップS9に進んで火災警報の出力を停止する。
また、連動型警報器制御部18は、ステップS7で警報停止スイッチ30による警報停止操作を判別してステップS8に進み、警報中でないことを判別した場合はステップS10に進んで点検用の火災警報を出力させる。ステップS10で出力されるテスト用の火災警報は、例えば「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を低音量で1回出力させ、連動型警報器10が正常に動作していることを知らせる。
[アダプタ間移報装置の制御動作]
図10はグループ間移報装置に設けられた第1移報アダプタの制御動作を示したフローチャートであり、図3の第1移報アダプタ14に示したアダプタ制御部32による制御となる。なお、第2移報アダプタ16の制御動作も同様となる。
図10に示すように、第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、ステップS21で同一グループ内の連動型警報器10又は他のグループ間移報装置12からの火災連動信号の受信を判別するとステップS22に進み、予め記憶された連動先指定情報を連動先指定情報グループから読み出し、ステップS23に進んで連動先指定情報を設定した火災移報信号を第2移報アダプタ16に送信する。
続いて、第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、ステップS24で第2移報アダプタ16から送信された火災移報信号の受信を判別するとステップS25に進み、受信した火災移報信号から取得した連動先指定情報を設定した火災連動信号を生成して自己のグループの連動型警報器10に送信し、火災連動信号の連動元グループ符号と連動先指定情報の何れか一方に自己のグループがある場合は火災警報を出力させ、火災連動信号の連動元グループ符号と連動先指定情報の両方に自己のグループがない場合は火災警報を出力させない。
続いて、第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、ステップS26で警報一斉鳴動スイッチ48のスイッチ操作を検出するとステップS27に進み、イベント符号に火災警報符号を設定し、連動先指定情報に全グループを指定した警報一斉鳴動用の火災連動信号を自己のグループに送信すると共に第2移報アダプタ16を経由して隣接グループに送信し、これにより警報一斉鳴動用の火災連動信号は、更に、他のグループ間移報装置を経由して全てのグループの連動型警報器に送信され、一斉に火災警報が出力される。
[グループ間移報装置の他の実施形態]
(グループ間移報装置の構成)
図11はグループ間移報装置の他の実施形態を示した説明図であり、図3のように2台の移報アダプタは利用せず、一つの装置として構成している。
図11に示すように、本実施形態のグループ間移報装置は、移報制御部52、アンテナ36aが接続された通信部34a、アンテナ36bが接続された通信部34b、動作表示灯42、スピーカ44、警報停止スイッチ46及び警報一斉鳴動スイッチ48で構成され、図示しない電池電源で動作する。
アンテナ36a,36bを接続した通信部34a,34bは、図3の第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16に設けたアンテナ36を接続した通信部34と同じになる。
移報制御部52は、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成し、図3の第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16のアダプタ制御部32を合わせた制御機能を持ち、伝送部38による火災移報信号の伝送が内部処理として行われる点で相違する。
[本発明の変形例]
(グループ間移報装置による連動先判定)
上記の実施形態では、連動型警報器自身が連動先に指定されているかどうかを判定しているが、グループ間移報装置が、自グループが連動先に指定されているか判定し、グループ内の連動型警報器に連動信号を送信するかどうかを切り替えることによりグループ内で警報動作を行うかどうか切り替えるようにしても良い。具体的には、以下のように構成する。
グループ間移報装置は、隣接する何れか一方のグループから火災連動信号を受信した場合、火災連動信号を受信した移報アダプタが1又は複数の連動先のグループを指定した所定の連動先指定情報を設定し、他方の移報アダプタに連動先指定信号を送信する。連動先指定信号を受けた他方の移報アダプタは連動先指定信号から自グループが連動先に含まれているか判定し、連動先に含まれている場合は自グループの連動警報器に対して火災連動信号を送信する。また、自グループが連動先に含まれているかどうかに関わらず、自グループ内の別の移報アダプタに対して連動先指定信号を送信する。
連動先指定信号を受信した別のグループ間移報装置は、連動先指定信号を受信した移報アダプタから他方の移報アダプタに対し連動先指定信号を送信し、連動先指定信号を受けた他方の移報アダプタは連動先指定信号から自グループが連動先に含まれているか判定し、連動先に含まれている場合は自グループの連動警報器に対して火災連動信号を送信する。
この方法によれば、グループ間移報装置が、自グループが連動先に指定されているか判定し、グループ内の連動型警報器に連動信号を送信するかどうかを切り替えることによりグループ内で警報動作を行うかどうか切り替えることができ、警報器が判定しないため、従来の警報器を採用することができる。
また、連動型警報器が火災連動信号中に所定の情報を送信可能な領域を有する通信プロトコルを有している場合、火災警報を行うグループの移報アダプタは火災連動信号の所定の情報内に連動先指定情報を加えて送信しても良い。このようにすることで、異なる信号を送信する必要がないため、輻輳防止のための手段を講じる必要が無い。また、この方法においても、連動型警報器は連動先指定情報を無視して警報を行うことが可能であり、従来の連動型警報器を使用可能である。
(復旧動作)
火災を検出した連動型警報器が火災を非検出状態となった場合は火災復旧とし、連動先グループの連動型警報器を含めて警報動作を停止するようにしても良い。これは、例えば連動型警報器はグループ内に復旧信号を送出し、復旧信号を受信した連動型警報器は警報動作を停止し、復旧信号を受信したグループ間移報装置は他方のグループに対して復旧信号を送出するようにして行う。
(複数個所の火災検出での一斉鳴動)
上記の実施形態では警報一斉鳴動スイッチによって連動型警報器に一斉鳴動を行わせているが、他の条件によって一斉鳴動させるようにしても良い。例えば、連動先指定に含まれないグループの警報器についても所定時間が経過しても火災復旧しない場合、火災が継続しているとして警報動作を行うことによって全ての警報器が鳴動するようにしても良い。また、グループ間移報装置が複数の火災信号を受信したとき、複数グループの連動型警報器で火災検出を行ったとして一斉鳴動させるようにしても良い。
上記の実施形態では、グループ毎にチャンネル周波数を異ならせていたが、グループ毎にチャンネル周波数が異ならないようにしても良い。
また、上記の実施形態は親機/子機の区別無くそれぞれの警報器が相互に通信するものであるが、各チャンネルグループに親機と子機を設け、隣接するグループの親機に入出力接続した2台の移報アダプタをグループ間移報装置に組み込んで内部配線により移報を入出力接続するようにしても良い。
また、上記の実施形態は火災を検出して警報する連動型警報器を例にとるものであったが、ガス漏れ警報器、CO警報器、各種の防犯用警報器を配置した警報システムについても同様に適用できる。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:連動型警報器
11:建物
12−01,12−12,12−23,12−34,12−45:グループ間移報装置
14:第1移報アダプタ
16:第2移報アダプタ
18:連動型警報器制御部
20,34:通信部
24:センサ部
26,42:動作表示灯
28,44:スピーカ
30,46:警報停止スイッチ
32:アダプタ制御部
38:伝送部
40:伝送回線
48:警報一斉鳴動スイッチ
52:移報制御部
100−01〜100−54:連動先指定情報テーブル

Claims (5)

  1. 複数の警報器からなる複数のグループ毎に、前記複数の警報器による火災連動信号の送受信により自己のグループ内で火災警報を出力すると共に、隣接するグループ間に配置されたグループ間移報装置を経由して前記火災連動信号を他のグループの前記警報器に送信して前記火災警報を連動して出力させる警報システムであって
    前記警報器は、連動先について全グループを無効に設定した連動先指定情報を前記火災連動信号に含めて送信し、
    前記グループ間移報装置は、隣接する何れか一方のグループから前記火災連動信号を受信した場合、前記連動先指定情報に、予め登録された1又は複数の連動先のグループを有効に設定して、前記火災連動信号に含めて隣接する他方のグループに送信し、
    前記警報器は、前記グループ間移報装置から受信した前記火災連動信号の前記連動先指定情報に自己のグループが有効に設定されている場合は警報動作を行い、前記連動先指定情報に自己のグループが無効に設定されている場合は警報動作を行わないことを特徴とする警報システム。
  2. 請求項1記載の警報システムに於いて、
    前記グループ間移報装置は、隣接する一方のグループ間移報装置から前記火災連動信号を受信した場合、当該火災連動信号を隣接する他方のグループ間移報装置に送信することを特徴とする警報システム。
  3. 請求項記載の警報システムに於いて、
    前記警報器は、前記火災連動信号に連動元グループ情報を含めて送信し、他の警報器又は前記グループ間連動装置から受信した前記火災連動信号に含まれた連動元グループ情報自己のグループが含まれているか、前記連動先指定情報に自己のグループが有効に設定されている場合は警報動作を行い、前記連動元グループ情報自己のグループが含まれておらず、且つ前記連動先指定情報に自己のグループが無効に設定されている場合は警報動作を行わないことを特徴とする警報システム。
  4. 請求項1記載の警報システムに於いて
    前記グループ間移報装置は警報一斉鳴動スイッチの操作を検出した場合に、全てのグループが連動先に設定された前記火災連動信号を、隣接する両方のグループの前記警報器及び他のグループ間移報装置を経由して全てのグループの前記警報器に送信して前記火災警報を出力させることを特徴とする警報システム。
  5. 複数の警報器からなる複数のグループ毎に、前記複数の警報器による火災連動信号の送受信により自己のグループ内で火災警報を出力すると共に、隣接するグループ間に配置されたグループ間移報装置を経由して前記火災連動信号を他のグループの前記警報器に送信して前記火災警報を連動して出力させる警報システムであって、
    前記グループ間移報装置は、
    隣接する何れか一方のグループから前記火災連動信号を受信した場合、予め登録された1又は複数の連動先のグループを指定した所定の連動先指定情報を設定し、他方のグループが前記連動先に含まれている場合は他方のグループに前記火災連動信号と前記連動先指定情報を設定した連動先指定信号を送信し、他方のグループが前記連動先に含まれていない場合は他方のグループに隣接する別のグループ間移報装置に前記連動先指定信号を送信し、
    隣接する何れか一方のグループから前記連動先指定信号を受信した場合、他方のグループが前記連動先指定情報の前記連動先に含まれている場合は他方のグループに前記火災連動信号と前記連動先指定情報を設定した連動先指定信号を送信し、他方のグループが前記連動先指定情報の前記連動先に含まれていない場合は他方のグループに隣接する別のグループ間移報装置に前記連動先指定信号を送信し、
    前記警報器は、前記グループ間移報装置から前記火災連動信号を受信した場合は警報動作を行うことを特徴とする警報システム。
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