JP6358644B2 - 警報システム及びその報知方法 - Google Patents
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Description
本発明は、所定の警戒エリアに直列状に配置され、異状を検知して連動元を示す異状警報を出力すると共に異状連動信号を他の警報器へ送信し、他の警報器から異状連動信号を受信した場合に連動先を示す異状警報を出力すると共に当該異状連動信号を中継送信する警報器を複数備えた警報システムに於いて、
複数の警報器の各々は、隣接する他の警報器では受信可能で、それ以外の他の警報器では受信できないレベルの送信電力を設定して無線信号を送信し、
警報器の何れかは、異状を検知した場合に、異状警報を出力すると共に、無線信号として、中継毎に1つ変化する中継回数を含む異状連動信号を、当該中継回数を初期値に設定して送信し、
異状連動信号を受信した他の警報器は、異状警報を出力すると共に、当該異状連動信号に含まれる中継回数が所定の警報連動数未満の場合は、当該中継回数を所定演算に基づき変化させ、当該変化させた中継回数を含む異状連動信号を中継送信し、一方、受信した異状連動信号に含まれる中継回数が所定の警報連動数に達している場合は、当該異状連動信号の中継送信をおこなわずに、自己に登録されている初期値としての中継回数を含む警報準備動作を指示する警報準備連動信号を送信し、
警報準備連動信号を受信した他の警報器は、所定の警報準備動作を行うと共に、当該警報準備連動信号に含まれる中継回数が所定の警報準備連動数未満の場合は、当該中継回数を所定演算に基づき変化させ、当該変化させた中継回数を含む警報準備連動信号を中継送信し、一方、受信した警報準備連動信号に含まれる中継回数が所定の警報準備連動数に達している場合は、当該警報準備連動信号の中継送信をおこなわないことを特徴とする。
異状を検知した警報器は、異状の検知が継続している場合に異状連動信号を繰り返し送信し、
初期登録された中継回数を含む警報準備連動信号を送信した警報器は、その後所定期間内に、同じ警報器から異状連動信号を所定回数受信したことを検知した場合に、初期登録された中継回数を含む異状連動信号を送信し、
警報準備連動信号の受信に基づき警報準備動作を行っている警報器は、その後所定期間内に、同じ警報器から異状連動信号を受信した場合に、警報準備動作を異状警報の出力動作に切り替えると共に、当該異状連動信号に含まれる中継回数が所定の警報連動数未満の場合は、当該中継回数を所定演算に基づき変化させ、当該変化させた中継回数を含む異状連動信号を中継送信し、一方、中継回数が所定の警報連動数に達している場合は、当該異状連動信号の中継送信をおこなわない。
本発明は、所定の警戒エリアに配置され、異状を検知して連動元を示す異状警報を出力すると共に異状連動信号を他の警報器へ送信し、他の警報器から異状連動信号を受信した場合に連動先を示す異状警報を出力すると共に当該異状連動信号を中継送信する警報器を複数備えた警報システムに於いて、
複数の警報器の何れかは、異状を検知した場合に、異状警報を出力すると共に、無線信号として、中継毎に1つ変化する中継回数を含む異状連動信号を、当該中継回数を初期値に設定して送信し、その後異状の検知が継続している場合は、当該異状連動信号を繰り返し送信し、
異状連動信号を受信した他の警報器は、異状警報を出力すると共に、当該異状連動信号に含まれる中継回数が所定の警報連動数未満の場合は、当該中継回数を所定演算に基づき変化させ、当該変化させた中継回数を含む異状連動信号を中継送信し、一方、受信した異状連動信号に含まれる中継回数が所定の警報連動数に達している場合は、当該異状連動信号の中継送信をおこなわず、
中継回数が所定の警報連動数に達して異状連動信号の中継送信をおこなわなかった警報器は、その後所定期間内に、同じ警報器から異状連動信号を所定回数受信したことを検知した場合に、中継回数を初期値に設定した異状連動信号を送信することを特徴とする。
理想化した通信環境であれば、信号が届くかどうかは通信距離のみに依存し、通信距離は送信電力に対応することから、次のようにして設定する。なお、図面中の符号を括弧内に示す。
警報器(例えばA8)は、両側に隣接する警報器(A7,A9)から受信した試験応答信号に対応する各試験信号のうちの高い方の第1送信電力(Pb)に、隣接する警報器の何れか一方の外側に更に隣接する警報器(例えばA10)から受信した試験応答信号に対応する試験信号の第2送信電力(Pc)と第1送信電力との差(Pc−Pb)未満の所定の余裕値(ΔP)を加算した送信電力(Pb+ΔP)を、両側に隣接する警報器(A7,A9)で受信できるが、それ以外の警報器(A1〜A6,A10〜A15)では受信されない送信電力として自己に設定登録する。
警報器(例えばA8)は、両側に隣接する警報器(A7,A9)から受信した試験応答信号に対応する各試験信号の同じか又は高い方の第1送信電力(Pa又はPb)に、隣接する警報器の外側に更に隣接する警報器(A6,A10)から受信した試験応答信号に対応する各試験信号の同じか又は低い方の第2送信電力(Pc)と第1送信電力(Pa)との差(Pc−Pa又はPc−Pb)未満の所定の余裕値(ΔP)を加算した送信電力(Pa+ΔP又はPb+ΔP)を、両側に隣接する警報器(A7,A9)で受信でるが、それ以外の警報器(A1〜A6,A10〜A15)では受信されない送信電力として自己に設定登録する。
警報器(例えばA1)は、片側に隣接する警報器(A2)から受信した試験応答信号に対応する試験信号の第1送信電力(Pa)に、隣接する警報器(A2)の外側に更に隣接する警報器(A3)から受信した試験応答信号に対応する試験信号の第2送信電力(Pc)と第1送信電力(Pa)との差(Pc−Pa)未満の所定の余裕値(ΔP)を加算した送信電力(Pa+ΔP)を、片側に隣接する警報器(A2)で受信できるが、それ以外の警報器(A3〜A15)では受信されない送信電力として自己に設定登録する。
本発明は、所定の警戒エリアに直列状に配置され、異状を検知して連動元を示す異状警報を出力すると共に異状連動信号を他の警報器へ送信し、他の警報器から異状連動信号を受信した場合に連動先を示す異状警報を出力すると共に当該異状連動信号を中継送信する警報器を複数備えた警報システムの報知方法に於いて、
複数の警報器の各々が、隣接する他の警報器では受信可能で、それ以外の他の警報器では受信できないレベルの送信電力を設定して無線信号を送信し、
複数の警報器の何れかが、異状を検知した場合に、異状警報を出力すると共に、無線信号として、中継毎に1つ変化する中継回数を含む異状連動信号を、当該中継回数を初期値に設定して送信し、
異状連動信号を受信した他の警報器が、異状警報を出力すると共に、当該異状連動信号に含まれる中継回数が所定の警報連動数未満の場合は、当該中継回数を所定演算に基づき変化させ、当該変化させた中継回数を含む異状連動信号を中継送信し、一方、受信した異状連動信号に含まれる中継回数が所定の警報連動数に達している場合は、当該異状連動信号の中継送信をおこなわずに、自己に登録されている初期値としての中継回数を含む警報準備動作を指示する警報準備連動信号を送信し、
警報準備連動信号を受信した他の警報器が、所定の警報準備動作を行うと共に、当該警報準備連動信号に含まれる中継回数が所定の警報準備連動数未満の場合は、当該中継回数を所定演算に基づき変化させ、当該変化させた中継回数を含む警報準備連動信号を中継送信し、一方、受信した警報準備連動信号に含まれる中継回数が所定の警報準備連動数に達している場合は、当該警報準備連動信号の中継送信を行わないことを特徴とする。
これ以外の報知方法の特徴は、上記の警報システムの場合と基本的に同じになる。
本発明の警報システムによれば、火災等の異状を検知した警報器は、火災警報を出力すると共に、中継回数の初期値を含む火災連動信号を送信し、火災連動信号を受信した他の警報器は、火災警報を出力すると共に、当該中継回数が所定の警報連動数未満の場合は、この中継回数を例えば1つ増加させ、増加させた中継回数を含む異状連動信号を他の警報器へ中継送信し、一方、中継回数が所定の警報連動数に達している場合は、当該異状連動信号の中継送信をおこなわないようにしたため、例えば平屋建ての家屋を仕切った居室が廊下に沿って並んでいるような施設の場合、火災を検知した居室の警報器を中心に、その両側の危険度を考慮して定めた所定の警報連動数の範囲の居室に設置した警報器から火災連動警報を出力させることができ、危険度の高い火元に近い居室側で連動警報を行って居住者の迅速な避難行動を促すことを可能とする。
また、複数の警報器の各々は、隣接する警報器で受信され、それ以外の警報器で受信されない送信電力を設定して信号を送信するようにしたため、例えば平屋建ての家屋を仕切って複数の居室が廊下に沿って並んでいるような施設の場合、火災を検知した警報器が送信した火災連動信号を、隣接する警報器へのみ順番に中継するマルチホップ方式(バケツリレー方式)の中継通信を可能とし、このため隣接する警報器以外からは受信可能な強さの電波は到来せず、信号衝突を考慮する必要がないため、設置可能な警報器の数の制約をなくすことができる。
また、他の警報器から火災連動信号を受信して1つ変化させた中継回数が所定の警報連動数に達して火災連動信号の中継送信を終了した警報器は、更に、初期設定した中継回数を含んだ警報準備動作を指示する警報準備連動信号を送信し、この警報準備連動信号を受信した他の警報器は、所定の警報準備動作を行うと共に当該警報準備連動信号に含まれる中継回数を1つ変化させ、中継回数が所定の警報準備連動数未満の場合は、変化させた中継回数を含む警報準備連動信号を中継送信し、中継回数が所定の警報準備連動数に達した場合は、当該警報準備連動信号の中継送信を終了するようにしたため、火災を検知した警報器を中心とした所定の警報連動数で決まる複数の警報器による警報連動範囲の外側に、所定の警報準備連動数で決まる複数の警報器による警報準備動作範囲を動的に構築することができ、警報準備動作による報知を行うことで、居住者に火災の可能性を知らせて避難の準備行動を促すことを可能とする。
警報器は、送信電力を変えながら試験信号を送信し、隣接する警報器及びその外側に隣接する警報器で試験信号を受信して送信される試験応答信号を受信した場合の送信電力に基づいて、隣接する他の警報器で受信され、それ以外の他の警報器で受信されない送信電力を設定するようにしたため、例えば平屋建ての家屋の廊下に沿って並んでいる複数の居室の各々に警報器を設置した場合、隣の居室に設置した警報器で受信され、それより先の居室に設置した警報器では受信されない送信電力を、実際の電波環境に合わせて適切に設定することができ、信号衝突を起こすことなく、隣接配置している警報器の中継送信で火災連動信号を順番に送信する通信制御を確実に実現可能とする。
図1は平屋建ての施設に配置した警報システムの実施形態を例示した説明図であり、異状として火災を検知して警報する警報器である住警器を使用した場合を例にとっており、図1(A)に平面を、図1(B)に立面を示す。
図1に示すように、警報システムを設置する施設は、平屋建ての家屋1であり、廊下2に沿って例えば15個の居室に別れ、居室に住警器A1〜A15を設置し、施設に設置した全ての住警器A1〜A15で一つのグループを形成している。
(1) 「ピッ」といった短い警報音を繰り返し出力する。
(2) 警報音を出さずに警報用LEDを点灯、点滅又は明滅する。
(3) 前記(1)と(2)を行う。
図2は家屋1の中央の居室に設置した住警器A8で火災を検知した場合の動作を示した説明図であり、図2(A)は火災を検知した場合の火災警報連動範囲とその外側の警報準備連動範囲を示し、図2(B)は火災検知の継続に基づき火災警報連動範囲を拡大した場合を示す。
図2(A)に示すように、例えば住警器A8を設置した居室で火災Fが発生したとすると、住警器A8が火災を検知し、連動元を示す火災警報を出力すると共に、中継回数NをN=0に初期設定した実線矢印で示す火災連動信号を、隣接する住警器A7,A9で受信され、それ以外の住警器では受信されない所定の隣接送信電力で送信する。
火災を検知した住警器A8は、火災検知が継続している場合、所定周期毎、例えば10秒周期毎に、繰り返し火災連動信号を送信する。この火災連動信号は住警器A7〜A3と中継され、また住警器A9〜A13と中継され、警報準備連動信号を送信した住警器A3,A13で繰り返し受信される。
図3は、家屋1の左端の居室に設置した住警器A1で火災を検知した場合の動作を示した説明図であり、図3(A)は火災を検知した場合の火災警報連動範囲とその外側の警報準備連動範囲を示し、図3(B)は火災検知の継続に基づき火災警報連動範囲を拡大した場合を示す。
図4は両側に住警器が隣接する住警器として、家屋1の中央の居室に配置した住警器A8を例にとって機能構成の概略を示したブロック図であり、他の住警器A1〜A7,A9〜A15も基本的に同様となる。
dBm=10×log(受信強度(mW))
として計算できる。例えば、1mWは0dBm、5mWは7dBm、10mWは10dBm、1μWは−30dBmとなる。
(3台の住警器間での送信電力の検出に基づく隣接送信電力設定制御)
図5は、住警器A8を例にとって、両側に隣接する住警器及び更にその外側に隣接する1台の住警器の3台に対する送信電力の検出に基づく隣接送信電力の設定制御を示した説明図である。
La<Lb<Lc<Ld
の関係があるものとする。また、住警器A6〜A10はそれぞれの通信距離を離して引いた一点鎖線上のドットとして示している。
Pa=3.0mW
Pb=3.2mW
Pc=4.0mW
を検出した場合、制御部10は、3つの中の最小の送信電力Paと次に小さい送信電力Pbの差
(Pb−Pa)=0.2mW
を求め、所定の閾値ΔPth、例えばΔPth=0.5mWと比較し、ΔPth以下であれば、高い方の送信電力Pbを隣接した住警器A7及びA9で受信可能な第1送信電力と判断する制御を行う。
ΔP=(Pc−Pb)=0.8mW
を求め、所定の閾値ΔPth、例えばΔPth=0.5mWと比較し、ΔPthより大きければ、送信電力Pcは2つ先の住警器A10で受信可能な第2送信電力と判断する制御を行う。
P=Pb+(Pc−Pb)/2
=3.2+(40−3.2)/2
=3.6mW
となる。
図6は、住警器A8を例にとって、両側に隣接する住警器及び更にその両側に隣接する住警器の4台に対する送信電力の検出に基づく隣接送信電力の設定制御を示した説明図である。
Pa=3.0mW
Pa=3.0mW
Pc=4.0mW
Pc=4.0mW
の4つを検出した場合、制御部10は、小さい方の送信電力Paを隣接する住警器A7,A9で受信可能な第1送信電力と判断する制御を行う。
(Pb−Pa)=1.0mW
を求め、所定の閾値ΔPth、例えばΔPth=0.5mWと比較し、ΔPthより大きければ、送信電力Pcは2つ先の住警器A10で受信可能な第2送信電力と判断する制御を行う。
P=Pa+(Pc−Pa)/2
=3.0+(40−3.0)/2
=3.5mW
となる。
図1に示した家屋1の両端に位置する住警器A1,A15については、例えば住警器A1を例にとると、隣接する住警器は片側の住警器A2のみであり、2つ先が住警器A3となっている。
P=Pa+(Pc−Pa)/2
=3+(4−3)/2
=3.5mW
となる。以下、図1の住警器A15についても、同様に隣接送信電力を求めて設定する。
住警器A8の制御部10は、センサ部16から出力した温度又は煙濃度の検出信号をAD変換により読み込み、所定の閾値以上の場合に火災を検知し(火災検知処理)、報知部18から連動元を示す火災警報を出力させる制御を行う。この場合の火災警報として例えば「ウー ウー 火事です 火事です」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共に警報表示用LEDを例えば点灯して行う。
住警器A8の制御部10は、例えば住警器A7から受信した火災連動信号の中継回数Nに1を加算した中継回数(N+1)が警報連動数Nth1に一致して火災連動信号の中継送信を終了した場合、N=0に初期設定した中継回数Nを含む警報準備連動信号を生成し、通信部12に指示し、隣接する住警器A9へ警報準備連動信号を設定した隣接送信電力で送信させる制御を行い、当該警報準備連動信号を受信した住警器A9で警報準備動作による報知を行わせる。
住警器A8の制御部10は、センサ部16の検出信号に基づき温度又は煙濃度が所定の閾値を下回る状態が例えば所定時間継続した場合或いは例えば所定回数連続した場合、火災の復旧(火災検知状態が解消したこと)を検知し、報知部18からの連動先を示す火災警報出力を停止させると共に、火災復旧連動信号を生成し、通信部12に指示し、当該火災復旧連動信号を隣接送信電力で住警器A7及びA9へ送信させる制御を行い、これを受信した他の住警器に、連動先を示す火災警報出力を停止させる。この火災復旧連動信号には中継回数Nは含めておらず、このため火災復旧連動信号は他の全ての住警器A6〜A1,A10〜A15へ中継送信される。
住警器A8の制御部10は、連動元としての火災警報の出力中に操作部20の警報停止スイッチで受け付けた警報停止操作を検知した場合、報知部18からの連動元を示す火災警報出力を停止させると共に、警報停止連動信号を生成し、通信部12に指示し、当該警報停止連動信号を住警器A7及びA9へ隣接送信電力で送信させる制御を行い、これを受信した住警器A7及びA9に、連動先を示す火災警報出力を停止させる。この警報停止連動信号には中継回数Nは含めておらず、このため警報停止連動信号は他の全ての住警器A6〜A1,A10〜A15へ中継送信される。
図8は、図1の警報システムにおいて、更に共用部となる家屋1の廊下2に住警器A16,A17を配置した警報システムの実施形態を示した説明図であり、図8(A)は施設の平面を示し、図8(B)は住警器A8で火災を検知した場合の動作を示す。
図9はコ字形の家屋をもつ平屋建ての施設に配置した警報システムの実施形態を示した説明図であり、図9(A)は平面を示し、図9(B)は立面を示す。
(隣接送信電力の設定)
上記の実施形態では、送信電力を変更しながら隣接する住警器へ試験信号を送信して受信された場合に返信される試験応答信号の受信に基づき、隣接する住警器のみで受信される隣接送信電力を設定しているが、隣接する住警器のみで受信される隣接送信電力を、実験などにより求め、これを住警器に予め設定するようにしても良い。これにより警報システムを設置した場合の隣接送信電力設定制御を不要とすることができる。
上記の実施形態では、住警器が火災を検知して火災連動信号を送信する場合に、火災連動信号に含める中継回数NをN=0の初期値に設定して送信し、当該火災連動信号を受信した住警器で中継回数Nを1つ増加し、増加した中継回数Nが所定の警報連動数Nth1未満の場合は中継送信し、警報連動数Nth1に一致する場合は中継を終了するようにしているが、中継回数Nの初期値を所定の警報連動数Nthに設定して送信し、当該火災連動信号を受信した住警器で中継回数Nを1つ減少し、減少した中継回数NがN=0でない場合は中継送信し、N=0となった場合は中継を終了するようにしても良い。この点は、警報準備連動信号の場合も同様である。
また、本発明の警報システムを複数階の階建て施設に設けた場合、隣接階の居室に配置した住警器間の信号送受信を可能とするため、例えば隣接階をつなぐ階段室に中継器を設置し、中継器を介して最短通信距離で配置した隣接階の住警器間の信号送受信を行うようにしても良い。この場合、中継器に住警器と同様に報知部を設け、火災連動信号を受信した場合に火災警報を出力し、また警報準備連動信号を受信した場合に警報準備動作による報知を行うようにしても良い。
また、上記の実施形態は異状を検知して警報する警報器として、火災を検知して警報する住警器を例にとるものであったが、ガス漏れ警報器、CO警報器、各種の防犯用警報器を配置した警報システムやそれら警報器を複合的に含むシステムについても同様に適用できる。
また、上記の実施形態はグループホーム等の施設に限らずビルやオフィス用など各種用途の警報器にも適用できる。
10:制御部
12:通信部
16:センサ部
18:報知部
20:操作部
Claims (8)
- 所定の警戒エリアに直列状に配置され、異状を検知して連動元を示す異状警報を出力すると共に異状連動信号を他の警報器へ送信し、他の警報器から異状連動信号を受信した場合に連動先を示す異状警報を出力すると共に当該異状連動信号を中継送信する警報器を複数備えた警報システムに於いて、
前記複数の警報器の各々は、隣接する他の警報器では受信可能で、それ以外の他の警報器では受信できないレベルの送信電力を設定して無線信号を送信し、
前記複数の警報器の何れかは、異状を検知した場合に、異状警報を出力すると共に、前記無線信号として、中継毎に1つ変化する中継回数を含む異状連動信号を、当該中継回数を初期値に設定して送信し、
前記異状連動信号を受信した他の警報器は、異状警報を出力すると共に、当該異状連動信号に含まれる中継回数が所定の警報連動数未満の場合は、当該中継回数を所定演算に基づき変化させ、当該変化させた中継回数を含む異状連動信号を中継送信し、一方、前記受信した異状連動信号に含まれる中継回数が所定の警報連動数に達している場合は、当該異状連動信号の中継送信をおこなわずに、自己に登録されている初期値としての中継回数を含む警報準備動作を指示する警報準備連動信号を送信し、
前記警報準備連動信号を受信した他の警報器は、所定の警報準備動作を行うと共に、当該警報準備連動信号に含まれる中継回数が所定の警報準備連動数未満の場合は、当該中継回数を所定演算に基づき変化させ、当該変化させた中継回数を含む警報準備連動信号を中継送信し、一方、前記受信した警報準備連動信号に含まれる中継回数が所定の警報準備連動数に達している場合は、当該警報準備連動信号の中継送信をおこなわないことを特徴とする警報システム。
- 請求項1記載の警報システムに於いて、
異状を検知した警報器は、異状の検知が継続している場合に異状連動信号を繰り返し送信し、
初期登録された中継回数を含む警報準備連動信号を送信した警報器は、その後所定期間内に、同じ警報器から異状連動信号を所定回数受信したことを検知した場合に、初期登録された中継回数を含む異状連動信号を送信し、
前記警報準備連動信号の受信に基づき警報準備動作を行っている警報器は、その後所定期間内に、同じ警報器から異状連動信号を受信した場合に、警報準備動作を異状警報の出力動作に切り替えると共に、当該異状連動信号に含まれる中継回数が所定の警報連動数未満の場合は、当該中継回数を所定演算に基づき変化させ、当該変化させた中継回数を含む異状連動信号を中継送信し、一方、中継回数が所定の警報連動数に達している場合は、当該異状連動信号の中継送信をおこなわないことを特徴とする警報システム。
- 所定の警戒エリアに配置され、異状を検知して連動元を示す異状警報を出力すると共に異状連動信号を他の警報器へ送信し、他の警報器から異状連動信号を受信した場合に連動先を示す異状警報を出力すると共に当該異状連動信号を中継送信する警報器を複数備えた警報システムに於いて、
前記複数の警報器の何れかは、異状を検知した場合に、異状警報を出力すると共に、無線信号として、中継毎に1つ変化する中継回数を含む異状連動信号を、当該中継回数を初期値に設定して送信し、その後異状の検知が継続している場合は、当該異状連動信号を繰り返し送信し、
前記異状連動信号を受信した他の警報器は、異状警報を出力すると共に、当該異状連動信号に含まれる中継回数が所定の警報連動数未満の場合は、当該中継回数を所定演算に基づき変化させ、当該変化させた中継回数を含む異状連動信号を中継送信し、一方、前記受信した異状連動信号に含まれる中継回数が所定の警報連動数に達している場合は、当該異状連動信号の中継送信をおこなわず、
中継回数が所定の警報連動数に達して異状連動信号の中継送信をおこなわなかった警報器は、その後所定期間内に、同じ警報器から異状連動信号を所定回数受信したことを検知した場合に、中継回数を初期値に設定した異状連動信号を送信することを特徴とする警報システム。
- 請求項1又は3記載の警報システムに於いて、
前記警報器は、送信電力を順次変えながら試験信号を送信し、これに伴い、隣接する警報器及びその外側に更に隣接する警報器で試験信号が受信されることにより、これらから送信される試験応答信号を受信した場合に、自ら送信した元の試験信号のうち、受信した各試験応答信号に対応する試験信号の送信電力に基づいて、隣接する他の警報器で受信できるが、それ以外の他の警報器では受信されない送信電力として設定することを特徴とする警報システム。
- 請求項4記載の警報システムに於いて、
前記警報器は、両側に隣接する警報器から受信した試験応答信号に対応する各試験信号
のうちの高い方の第1送信電力に、隣接する警報器の何れか一方の外側に更に隣接する警報器から受信した試験応答信号に対応する試験信号の第2送信電力と前記第1送信電力との差未満の所定の余裕値を加算した送信電力を、両側に隣接する警報器で受信できるが、それ以外の警報器では受信されない送信電力として自己に設定登録することを特徴とする警報システム。
- 請求項4記載の警報システムに於いて、
前記警報器は、両側に隣接する警報器から受信した試験応答信号に対応する各試験信号の同じか又は高い方の第1送信電力に、隣接する警報器の外側に更に隣接する警報器から受信した試験応答信号に対応する各試験信号の同じか又は低い方の第2送信電力と前記第1送信電力との差未満の所定の余裕値を加算した送信電力を、両側に隣接する警報器で受信できるが、それ以外の警報器では受信されない送信電力として自己に設定登録することを特徴とする警報システム。
- 請求項4記載の警報システムに於いて、
前記警報器は、片側に隣接する警報器から受信した試験応答信号に対応する試験信号の第1送信電力に、隣接する警報器の外側に更に隣接する警報器から受信した試験応答信号に対応する試験信号の第2送信電力と前記第1送信電力との差以下の余裕値を加算した送信電力を、片側に隣接する警報器で受信できるが、それ以外の警報器では受信されない送信電力として自己に設定登録することを特徴とする警報システム。
- 所定の警戒エリアに直列状に配置され、異状を検知して連動元を示す異状警報を出力すると共に異状連動信号を他の警報器へ送信し、他の警報器から異状連動信号を受信した場合に連動先を示す異状警報を出力すると共に当該異状連動信号を中継送信する警報器を複数備えた警報システムの報知方法に於いて、
前記複数の警報器の各々が、隣接する他の警報器では受信可能で、それ以外の他の警報器では受信できないレベルの送信電力を設定して無線信号を送信し、
前記複数の警報器の何れかが、異状を検知した場合に、異状警報を出力すると共に、前記無線信号として、中継毎に1つ変化する中継回数を含む異状連動信号を、当該中継回数を初期値に設定して送信し、
前記異状連動信号を受信した他の警報器が、異状警報を出力すると共に、当該異状連動信号に含まれる中継回数が所定の警報連動数未満の場合は、当該中継回数を所定演算に基づき変化させ、当該変化させた中継回数を含む異状連動信号を中継送信し、一方、前記受信した異状連動信号に含まれる中継回数が所定の警報連動数に達している場合は、当該異状連動信号の中継送信をおこなわずに、自己に登録されている初期値としての中継回数を含む警報準備動作を指示する警報準備連動信号を送信し、
前記警報準備連動信号を受信した他の警報器が、所定の警報準備動作を行うと共に、当該警報準備連動信号に含まれる中継回数が所定の警報準備連動数未満の場合は、当該中継回数を所定演算に基づき変化させ、当該変化させた中継回数を含む警報準備連動信号を中継送信し、一方、前記受信した警報準備連動信号に含まれる中継回数が所定の警報準備連動数に達している場合は、当該警報準備連動信号の中継送信を行わないことを特徴とする警報システムの報知方法。
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