JP3120127B2 - 複合型火災感知器 - Google Patents
複合型火災感知器Info
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- JP3120127B2 JP3120127B2 JP03306799A JP30679991A JP3120127B2 JP 3120127 B2 JP3120127 B2 JP 3120127B2 JP 03306799 A JP03306799 A JP 03306799A JP 30679991 A JP30679991 A JP 30679991A JP 3120127 B2 JP3120127 B2 JP 3120127B2
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- Japan
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、煙または熱感知部と炎
検知部とを併せ持った複合型火災感知器に関する。
検知部とを併せ持った複合型火災感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に従来の火災感知器100の構成例
を示す。煙感知回路101は、煙を感知して図6に示す
ような煙濃度に対応した電気信号に変換して、比較回路
102へ送出する。比較回路102では、この電気信号
と予め設定された閾値とを比較して、電気信号が閾値以
上であれば、火災判別信号を火災信号発報回路103へ
送出し、火災信号発報回路103では、この火災判別信
号を受けて火災信号を発報する構成となっている。この
図は、煙感知器を示したものであるが、温度や温度勾配
を感知する熱感知式、炎から発する赤外線や紫外線を検
知する炎検知式の場合も同様の構成となっている。とこ
ろが、上記のような火災感知器100においては、火災
を早期に発見する為に、比較回路102の閾値を低くし
て感度を上げているが、感度を上げると、煙感知器の場
合タバコの煙を、また炎検知器の場合は喫煙用ライター
の炎でも検知してしまい、誤報が多くなるなどの問題が
あった。特に店舗などで放火される場合を想定すると、
マッチやライター等で火を付けた紙屑をゴミ箱に投入し
たり、布団に火を付けられたりして放火される場合が多
いが、これらによる火災の特徴は、かなりの時間、煙が
くすぶり続けた後、一気に火の手が上がってしまい、
時、既に遅し、と言う例が多い。ところが、煙がくすぶ
っている時は炎が出ないので、炎検知器を使用してライ
ター等で火をつける時の炎を検知しようとすると、火災
に関係のない喫煙による炎でも検知してしまい、やは
り、誤報が多くなるなどの問題があった。
を示す。煙感知回路101は、煙を感知して図6に示す
ような煙濃度に対応した電気信号に変換して、比較回路
102へ送出する。比較回路102では、この電気信号
と予め設定された閾値とを比較して、電気信号が閾値以
上であれば、火災判別信号を火災信号発報回路103へ
送出し、火災信号発報回路103では、この火災判別信
号を受けて火災信号を発報する構成となっている。この
図は、煙感知器を示したものであるが、温度や温度勾配
を感知する熱感知式、炎から発する赤外線や紫外線を検
知する炎検知式の場合も同様の構成となっている。とこ
ろが、上記のような火災感知器100においては、火災
を早期に発見する為に、比較回路102の閾値を低くし
て感度を上げているが、感度を上げると、煙感知器の場
合タバコの煙を、また炎検知器の場合は喫煙用ライター
の炎でも検知してしまい、誤報が多くなるなどの問題が
あった。特に店舗などで放火される場合を想定すると、
マッチやライター等で火を付けた紙屑をゴミ箱に投入し
たり、布団に火を付けられたりして放火される場合が多
いが、これらによる火災の特徴は、かなりの時間、煙が
くすぶり続けた後、一気に火の手が上がってしまい、
時、既に遅し、と言う例が多い。ところが、煙がくすぶ
っている時は炎が出ないので、炎検知器を使用してライ
ター等で火をつける時の炎を検知しようとすると、火災
に関係のない喫煙による炎でも検知してしまい、やは
り、誤報が多くなるなどの問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みて提案されたもので、炎を検知する機能を有し、誤
報が生じないように、警戒の必要な時だけ感度を上げる
ことの出来る複合型火災感知器を提供することを目的と
している。
鑑みて提案されたもので、炎を検知する機能を有し、誤
報が生じないように、警戒の必要な時だけ感度を上げる
ことの出来る複合型火災感知器を提供することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
提案される請求項1に記載の本発明は、煙を感知する煙
感知回路と、炎を検知する炎検知回路と、炎を検知して
からの時間を計数するタイマー回路と、炎を検知してか
ら一定時間だけ、煙に対する感度を上げる比較回路と、
火災信号発報回路とを備えた構成となっている。請求項
2に記載の本発明は、熱を感知する熱感知回路と、炎を
検知する炎検知回路と、炎を検知してからの時間を計数
するタイマー回路と、炎を検知してから一定時間だけ、
熱に対する感度を上げる比較回路と、火災信号発報回路
とを備えた構成となっている。請求項3に記載の本発明
は、煙を感知する煙感知回路と、熱を感知する熱感知回
路と、炎を検知する炎検知回路と、炎を検知してからの
時間を計数するタイマー回路と、炎を検知してから一定
時間だけ、煙に対する感度を上げる煙比較回路と、炎を
検知してから一定時間だけ、熱に対する感度を上げる熱
比較回路と、火災信号発報回路とを備えた構成となって
いる。請求項4に記載の本発明は、請求項1または2ま
たは3に記載の各部に加え、炎を検知してから所定時間
の間、段階的に煙または熱に対する感度を上げて行く感
度制御回路を備えた構成となっている。
提案される請求項1に記載の本発明は、煙を感知する煙
感知回路と、炎を検知する炎検知回路と、炎を検知して
からの時間を計数するタイマー回路と、炎を検知してか
ら一定時間だけ、煙に対する感度を上げる比較回路と、
火災信号発報回路とを備えた構成となっている。請求項
2に記載の本発明は、熱を感知する熱感知回路と、炎を
検知する炎検知回路と、炎を検知してからの時間を計数
するタイマー回路と、炎を検知してから一定時間だけ、
熱に対する感度を上げる比較回路と、火災信号発報回路
とを備えた構成となっている。請求項3に記載の本発明
は、煙を感知する煙感知回路と、熱を感知する熱感知回
路と、炎を検知する炎検知回路と、炎を検知してからの
時間を計数するタイマー回路と、炎を検知してから一定
時間だけ、煙に対する感度を上げる煙比較回路と、炎を
検知してから一定時間だけ、熱に対する感度を上げる熱
比較回路と、火災信号発報回路とを備えた構成となって
いる。請求項4に記載の本発明は、請求項1または2ま
たは3に記載の各部に加え、炎を検知してから所定時間
の間、段階的に煙または熱に対する感度を上げて行く感
度制御回路を備えた構成となっている。
【0005】
【作用】請求項1に記載の本発明の火災感知器では、炎
検知回路が炎を検知すると、タイマー回路が起動される
と同時に比較回路の閾値が下げられるので、煙に対する
感度が上げられる。そのため、濃度の低い煙でも感知さ
れ、火災の早期発見が可能となる。ところが、タイマー
回路がタイムアップすると、比較回路の閾値は元のレベ
ルに戻るので、喫煙などに対して誤動作することも防止
される。請求項2に記載の本発明の火災感知器では、炎
検知回路が炎を検知すると、タイマー回路が起動される
と同時に比較回路の閾値が下げられるので、熱に対する
感度が上げられる。そのため、温度上昇が低い時や温度
勾配が緩やかなときでも、感知され、火災の早期発見が
可能となる。ところが、タイマー回路がタイムアップす
ると、比較回路の閾値は元のレベルに戻るので誤動作が
防止される。請求項3に記載の本発明の火災感知器で
は、炎検知回路が炎を検知すると、タイマー回路が起動
されると同時に、煙、熱比較回路の閾値がいずれも下げ
られるので、煙や熱に対する感度が上げられる。そのた
め、濃度の低い煙を感知したときや、温度上昇が低いと
きや、温度勾配が緩やかに変化したときでも感知され、
火災の早期発見が可能となる。ところが、タイマー回路
がタイムアップすると、煙、熱比較回路の閾値は、いず
れも元のレベルに戻るので誤動作が防止される。請求項
4に記載の本発明の火災感知器では、炎検知回路が炎を
検知した後、タイマー回路が所定時間をタイムアップす
るまでの時間は、煙や熱比較回路あるいは、2つの比較
回路の閾値が下げられて、煙や熱に対する感度が上げら
れる。そして、タイマー回路がタイムアップするまでの
所定時間内は、煙や熱比較回路あるいは、2つの比較回
路の閾値が更に段階的に下げられるので、時間の経過と
ともに、煙や熱、あるいは煙および熱に対する感度が順
次上げられ、火災の発見をより一層迅速化できる。とこ
ろが、タイマー回路がタイムアップすると、煙、熱比較
回路の閾値は、いずれも元のレベルに戻るので誤動作が
防止される。
検知回路が炎を検知すると、タイマー回路が起動される
と同時に比較回路の閾値が下げられるので、煙に対する
感度が上げられる。そのため、濃度の低い煙でも感知さ
れ、火災の早期発見が可能となる。ところが、タイマー
回路がタイムアップすると、比較回路の閾値は元のレベ
ルに戻るので、喫煙などに対して誤動作することも防止
される。請求項2に記載の本発明の火災感知器では、炎
検知回路が炎を検知すると、タイマー回路が起動される
と同時に比較回路の閾値が下げられるので、熱に対する
感度が上げられる。そのため、温度上昇が低い時や温度
勾配が緩やかなときでも、感知され、火災の早期発見が
可能となる。ところが、タイマー回路がタイムアップす
ると、比較回路の閾値は元のレベルに戻るので誤動作が
防止される。請求項3に記載の本発明の火災感知器で
は、炎検知回路が炎を検知すると、タイマー回路が起動
されると同時に、煙、熱比較回路の閾値がいずれも下げ
られるので、煙や熱に対する感度が上げられる。そのた
め、濃度の低い煙を感知したときや、温度上昇が低いと
きや、温度勾配が緩やかに変化したときでも感知され、
火災の早期発見が可能となる。ところが、タイマー回路
がタイムアップすると、煙、熱比較回路の閾値は、いず
れも元のレベルに戻るので誤動作が防止される。請求項
4に記載の本発明の火災感知器では、炎検知回路が炎を
検知した後、タイマー回路が所定時間をタイムアップす
るまでの時間は、煙や熱比較回路あるいは、2つの比較
回路の閾値が下げられて、煙や熱に対する感度が上げら
れる。そして、タイマー回路がタイムアップするまでの
所定時間内は、煙や熱比較回路あるいは、2つの比較回
路の閾値が更に段階的に下げられるので、時間の経過と
ともに、煙や熱、あるいは煙および熱に対する感度が順
次上げられ、火災の発見をより一層迅速化できる。とこ
ろが、タイマー回路がタイムアップすると、煙、熱比較
回路の閾値は、いずれも元のレベルに戻るので誤動作が
防止される。
【0006】
【実施例】図1は、請求項1に記載の本発明の火災感知
器の一実施例を示したもので、従来技術と同様のところ
は同一符号を付してある。以下、図1に基づいて、本発
明の火災感知器10の構成を動作とともに説明する。
炎検知回路11が炎を検知すると、タイマー回路12が
起動されるとともに、トランジスタTRが導通すること
により、比較回路13の閾値VrefはVcc×(R2+
R3)/(R1+R2+R3)〜Vcc×R2/(R1+
R2)に切換設定される。ここでR1,R2,R3を適
当に選ぶことにより、比較回路の閾値Vrefは任意の
値に下げられることになり、煙に対する感度は上がる。
煙に対する感度が上がった状態では、煙感知回路101
からの電気信号が低い煙濃度に対応するものであって
も、比較回路13では閾値Vrefが下げられているの
で、容易に閾値を超え、比較回路13は火災判別信号を
火災信号発報回路103へ送出する。火災信号発報回路
103がこの火災判別信号を受けると火災信号が発報さ
れる。このような構成のものでは、検知された炎が喫煙
によるものなどで火災によるものではなかった場合は、
煙は感知されず、タイマー回路12が一定時間を計数し
た後、煙にたいする感度は通常値に戻される(比較回路
13の閾値Vrefは上げられる)。尚、本実施例では
比較回路13の閾値Vrefを変える方法としてトラン
ジスタTRと抵抗R1〜3を用いているが、その他の方
法でも可能である。
器の一実施例を示したもので、従来技術と同様のところ
は同一符号を付してある。以下、図1に基づいて、本発
明の火災感知器10の構成を動作とともに説明する。
炎検知回路11が炎を検知すると、タイマー回路12が
起動されるとともに、トランジスタTRが導通すること
により、比較回路13の閾値VrefはVcc×(R2+
R3)/(R1+R2+R3)〜Vcc×R2/(R1+
R2)に切換設定される。ここでR1,R2,R3を適
当に選ぶことにより、比較回路の閾値Vrefは任意の
値に下げられることになり、煙に対する感度は上がる。
煙に対する感度が上がった状態では、煙感知回路101
からの電気信号が低い煙濃度に対応するものであって
も、比較回路13では閾値Vrefが下げられているの
で、容易に閾値を超え、比較回路13は火災判別信号を
火災信号発報回路103へ送出する。火災信号発報回路
103がこの火災判別信号を受けると火災信号が発報さ
れる。このような構成のものでは、検知された炎が喫煙
によるものなどで火災によるものではなかった場合は、
煙は感知されず、タイマー回路12が一定時間を計数し
た後、煙にたいする感度は通常値に戻される(比較回路
13の閾値Vrefは上げられる)。尚、本実施例では
比較回路13の閾値Vrefを変える方法としてトラン
ジスタTRと抵抗R1〜3を用いているが、その他の方
法でも可能である。
【0007】図2は、請求項2に記載の本発明の火災感
知器の一実施例を示したもので、従来技術と同様のとこ
ろは同一符号を付してある。以下、図2に基づいて、本
発明の火災感知器20の構成を動作とともに説明する。
炎検知回路11が炎を検知すると、タイマー回路12
が起動されるとともに、トランジスタTRが導通するこ
とにより、比較回路13の閾値VrefはVcc×(R5
+R6)/(R4+R5+R6)〜Vcc×R5/(R4
+R5)に切換設定される。ここでR4,R5,R6を
適当に選ぶことにより、比較回路13の閾値Vrefは
任意の値に下げられることになり、熱に対する感度は上
がる。 熱に対する感度が上がった状態では、比較回路
13では閾値Vrefが下げられているので、熱感知回
路21からの電気信号が温度上昇が比較的低い時や温度
勾配が緩やかな時にも、容易に閾値を超え、比較回路1
3は火災判別信号を火災信号発報回路103へ送出す
る。火災信号発報回路103がこの火災判別信号を受け
ると火災信号が発報される。このような構成のもので
は、検知された炎が喫煙によるものなどで火災によるも
のではなかった場合は、温度上昇は感知されず、タイマ
ー回路12が一定時間を計数した後、熱に対する感度は
通常値に戻される(比較回路13の閾値Vrefは上げ
られる)。尚、熱感知回路21は、上述のように一定レ
ベルまでの温度上昇を感知する定温式の場合と温度勾配
を感知する差動式の場合が考えられるが、熱感知回路2
1以外の構成は同じである。
知器の一実施例を示したもので、従来技術と同様のとこ
ろは同一符号を付してある。以下、図2に基づいて、本
発明の火災感知器20の構成を動作とともに説明する。
炎検知回路11が炎を検知すると、タイマー回路12
が起動されるとともに、トランジスタTRが導通するこ
とにより、比較回路13の閾値VrefはVcc×(R5
+R6)/(R4+R5+R6)〜Vcc×R5/(R4
+R5)に切換設定される。ここでR4,R5,R6を
適当に選ぶことにより、比較回路13の閾値Vrefは
任意の値に下げられることになり、熱に対する感度は上
がる。 熱に対する感度が上がった状態では、比較回路
13では閾値Vrefが下げられているので、熱感知回
路21からの電気信号が温度上昇が比較的低い時や温度
勾配が緩やかな時にも、容易に閾値を超え、比較回路1
3は火災判別信号を火災信号発報回路103へ送出す
る。火災信号発報回路103がこの火災判別信号を受け
ると火災信号が発報される。このような構成のもので
は、検知された炎が喫煙によるものなどで火災によるも
のではなかった場合は、温度上昇は感知されず、タイマ
ー回路12が一定時間を計数した後、熱に対する感度は
通常値に戻される(比較回路13の閾値Vrefは上げ
られる)。尚、熱感知回路21は、上述のように一定レ
ベルまでの温度上昇を感知する定温式の場合と温度勾配
を感知する差動式の場合が考えられるが、熱感知回路2
1以外の構成は同じである。
【0008】図3は、請求項3に記載の本発明の火災感
知器30の一実施例を示したもので、この例では、炎の
検知に加えて、煙、熱を検知する複合構成となってい
る。回路の従来技術と同様のところは同一符号を付して
ある。本実施例でも炎検知回路11、タイマー回路12
及び火災信号発報回路31が共用された構成となってお
り、動作も上記図1、図2の説明を付加させたものとな
るので省略する。このような火災感知器では、火災信号
発報回路31での煙比較回路32と熱比較回路33から
の信号の処理方法は2通り考えられる。即ち、両比較回
路の両方から感知信号を受けた時のみ火災信号を発報す
る方法と、両比較回路のいずれかからの感知信号を受け
たときに火災信号を発報する方法であるが、どちらでも
よい。また、タイマー回路12を共用しているが、別々
のタイマー回路を設けて、設定時間を個別に決めてもよ
く、比較回路の設定値もそれぞれ異なっていてもよい。
知器30の一実施例を示したもので、この例では、炎の
検知に加えて、煙、熱を検知する複合構成となってい
る。回路の従来技術と同様のところは同一符号を付して
ある。本実施例でも炎検知回路11、タイマー回路12
及び火災信号発報回路31が共用された構成となってお
り、動作も上記図1、図2の説明を付加させたものとな
るので省略する。このような火災感知器では、火災信号
発報回路31での煙比較回路32と熱比較回路33から
の信号の処理方法は2通り考えられる。即ち、両比較回
路の両方から感知信号を受けた時のみ火災信号を発報す
る方法と、両比較回路のいずれかからの感知信号を受け
たときに火災信号を発報する方法であるが、どちらでも
よい。また、タイマー回路12を共用しているが、別々
のタイマー回路を設けて、設定時間を個別に決めてもよ
く、比較回路の設定値もそれぞれ異なっていてもよい。
【0009】図4は、請求項4に記載の本発明の火災感
知器40の実施例の構成を示しており、図5は同実施例
の比較回路のタイムチャートを示したもので、従来技術
と同様のところは同一符号を付してある。以下、図4,
5に基づいて動作を説明する。通常、煙または熱に対す
る感度は従来通りの値にしておく。まず、炎検知回路1
1が炎を検知すると、タイマー回路41が起動すると、
図5に示したように、所定時間0,T1,T2毎に、感
度制御回路42により、比較回路13の閾値が段階的に
下げられて、煙に対する感度が段階的に上げられる。煙
に対する感度が段階的に上がる状態では、煙感知回路1
01からの電気信号が低い煙濃度に対応するものであっ
ても、比較回路13では段階的に閾値Vrefが下げら
れているので、容易に閾値を超え、比較回路13は火災
判別信号を火災信号発報回路103へ送出し、火災判別
信号を受けた火災信号発報回路103では火災信号を発
報する。このような構成では、検知された炎が喫煙によ
るものなどで火災によるものではなかった場合は、煙は
感知されず、タイマー回路41が一定時間T3を計数し
た後、煙に対する感度は通常値に戻される。本実施例は
煙感知回路を用いた例を説明したが、熱感知回路を用い
てもよく、また両方を用いて、タイマー回路41の起動
に合わせて、煙、熱それぞれの比較回路13の閾値を段
階的に下げてもよい。尚、上記の各実施例では、各種の
感知回路と検知回路を1個ずつしか使用していないが、
複数使用してもよく、また、複数の感知信号の火災信号
発報回路での処理方法も各種考えられる。
知器40の実施例の構成を示しており、図5は同実施例
の比較回路のタイムチャートを示したもので、従来技術
と同様のところは同一符号を付してある。以下、図4,
5に基づいて動作を説明する。通常、煙または熱に対す
る感度は従来通りの値にしておく。まず、炎検知回路1
1が炎を検知すると、タイマー回路41が起動すると、
図5に示したように、所定時間0,T1,T2毎に、感
度制御回路42により、比較回路13の閾値が段階的に
下げられて、煙に対する感度が段階的に上げられる。煙
に対する感度が段階的に上がる状態では、煙感知回路1
01からの電気信号が低い煙濃度に対応するものであっ
ても、比較回路13では段階的に閾値Vrefが下げら
れているので、容易に閾値を超え、比較回路13は火災
判別信号を火災信号発報回路103へ送出し、火災判別
信号を受けた火災信号発報回路103では火災信号を発
報する。このような構成では、検知された炎が喫煙によ
るものなどで火災によるものではなかった場合は、煙は
感知されず、タイマー回路41が一定時間T3を計数し
た後、煙に対する感度は通常値に戻される。本実施例は
煙感知回路を用いた例を説明したが、熱感知回路を用い
てもよく、また両方を用いて、タイマー回路41の起動
に合わせて、煙、熱それぞれの比較回路13の閾値を段
階的に下げてもよい。尚、上記の各実施例では、各種の
感知回路と検知回路を1個ずつしか使用していないが、
複数使用してもよく、また、複数の感知信号の火災信号
発報回路での処理方法も各種考えられる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように請求項1,2,3,
4に記載の本発明では、炎の検知に合わせて、警戒の必
要なときだけ煙や熱に対する感度を上げて、誤報の生じ
ないように出来る。
4に記載の本発明では、炎の検知に合わせて、警戒の必
要なときだけ煙や熱に対する感度を上げて、誤報の生じ
ないように出来る。
【図1】請求項1に記載の本発明の一実施例の構成図で
ある。
ある。
【図2】請求項2に記載の本発明の一実施例の構成図で
ある。
ある。
【図3】請求項3に記載の本発明の一実施例の構成図で
ある。
ある。
【図4】請求項4に記載の本発明の一実施例の構成図で
ある。
ある。
【図5】図4に記載の比較回路のタイムチャートであ
る。
る。
【図6】煙感知回路における煙濃度と電気信号との関係
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図7】従来の火災感知器の構成例図である。
10,20,30,40・・・火災感知器 11・・・炎検知回路 12,41・・・タイマー回路 13・・・比較回路 21・・・熱感知回路 31,103・・・火災信号発報回路 32・・・煙比較回路 33・・・熱比較回路 42・・・感度制御回路 101・・・煙感知回路 TR・・・トランジスタ R1〜R13・・・抵抗 Vcc・・・電源電圧 Vref・・・比較回路の閾値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/10 G08B 17/06 G01K 7/00
Claims (4)
- 【請求項1】煙を感知する煙感知回路と、炎を検知する
炎検知回路と、炎検知回路が炎を検知してから所定時間
を計数するタイマー回路と、炎検知回路が炎を検知して
からタイマー回路が所定時間を計時する間、その閾値を
下げて煙に対する感度を上げる比較回路と、この比較回
路から出力される火災判別信号を受けて火災発報信号を
出力する火災信号発報回路とを備えたことを特徴とする
複合型火災感知器。 - 【請求項2】熱を感知する熱感知回路と、炎を検知する
炎検知回路と、炎検知回路が炎を検知してから所定時間
を計数するタイマー回路と、炎検知回路が炎を検知して
からタイマー回路が所定時間を計時する間、その閾値を
下げて熱に対する感度を上げる比較回路と、この比較回
路から出力される火災判別信号を受けて火災発報信号を
出力する火災信号発報回路とを備えたことを特徴とする
複合型火災感知器。 - 【請求項3】煙を感知する煙感知回路と、熱を感知する
熱感知回路と、炎を検知する炎検知回路と、炎を検知し
てから所定時間を計数するタイマー回路と、炎を検知し
てからタイマー回路が所定時間を計時する間、それぞれ
の閾値を下げて、煙、熱に対する感度を上げる煙比較回
路及び熱比較回路と、これらの煙比較回路及び熱比較回
路から出力される火災判別信号を受けて火災発報信号を
出力する火災信号発報回路とを備えたことを特徴とする
複合型火災感知器。 - 【請求項4】上記タイマー回路が起動されてから所定時
間の間、上記煙比較回路及び熱比較回路の閾値を単独に
または同時に段階的に下げることによって、煙、熱に対
する感度も段階的に上げて行く感度制御回路を備えた、
請求項1または2または3に記載の複合型火災感知器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03306799A JP3120127B2 (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 複合型火災感知器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03306799A JP3120127B2 (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 複合型火災感知器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05120580A JPH05120580A (ja) | 1993-05-18 |
JP3120127B2 true JP3120127B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=17961397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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