JP2549913Y2 - テ−プレコ−ダ - Google Patents

テ−プレコ−ダ

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JP2549913Y2
JP2549913Y2 JP4310091U JP4310091U JP2549913Y2 JP 2549913 Y2 JP2549913 Y2 JP 2549913Y2 JP 4310091 U JP4310091 U JP 4310091U JP 4310091 U JP4310091 U JP 4310091U JP 2549913 Y2 JP2549913 Y2 JP 2549913Y2
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至郎 近藤
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、テ−プカセットを使
用するセンタ−キャプスタン方式のテ−プレコ−ダに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のテ−プレコ−ダ、特にいわゆるマ
イクロカセットと呼ばれるテ−プカセットを使用する携
帯用ポケットサイズのテ−プレコ−ダにおいてはキャプ
スタンが1対のリ−ル軸を結ぶ線から離間し1対のリ−
ル軸から略等しい距離に配置されており、キャプスタン
をこのように配置したテ−プレコ−ダはセンタ−キャプ
スタン方式のテ−プレコ−ダと呼ばれている。
【0003】このような従来のテ−プレコ−ダにおいて
1対のリ−ル軸やキャプスタンを駆動する為のモ−タ
は、1対のリ−ル軸やキャプスタンを回転自在に支持し
た地板と呼ばれる支持板よりも下方で上記支持板の側方
(即ち、1対のリ−ル軸に装着されるマイクロカセット
の平面投影領域の外側で1対のリ−ル軸を結ぶ線に沿っ
た方向)に配置されていてテ−プレコ−ダのシャ−シま
たは上記支持部材に支持されている。
【0004】また上述したテ−プレコ−ダにおいてスピ
−カもまたモ−タと同様に配置されていてスピ−カはテ
−プレコ−ダの外装ハウジングの内表面に支持されてい
る。モ−タやスピ−カのこの様な配置の為に、従来の携
帯用ポケットサイズのテ−プレコ−ダの外形状は長四角
形である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来のテ−プ
レコ−ダにおいてその外形寸法をさらに小型化する為に
は、モ−タ及びスピ−カを従来に比べ薄くするととも
に、上記支持板の下面領域内(即ち、テ−プカセットの
平面投影領域内)に夫々の少なくとも一部分を位置させ
ることが考えられる。しかしながら上記平面投影領域内
には1対のリ−ル軸を結ぶ線の片側でキャプスタンに同
心的に固定されたフライホイ−ルが配置されているの
で、モ−タ及びスピ−カが上記平面投影領域内でフライ
ホイ−ルに重複してしまうとテ−プレコ−ダの外形状の
高さ、即ち厚み、が大きくなってしまう。
【0006】この考案は上記事情のもとでなされ、この
考案の目的は、1対のリ−ル軸を結ぶ線の片側でキャプ
スタンに同心的に固定されたフライホイ−ルがテ−プカ
セットの平面投影領域内に配置されているセンタ−キャ
プスタン方式のテ−プレコ−ダにおいて、モ−タ及びス
ピ−カの夫々の少なくとも一部分を位置させた場合で
も、テ−プレコ−ダの外形状の高さを低くすることが出
来、しかも上記平面投影領域内から側方への突出量を少
なくして上記外形状の平面寸法も小さくすることが出来
るテ−プレコ−ダを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述したこの考案の目的
を達成する為に、この考案に従ったテ−プレコ−ダは、
テ−プカセットを使用するセンタ−キャプスタン方式の
ものであり、スピ−カ及びモ−タの夫々がテ−プカセッ
トの平面投影領域内でキャプスタンの両側に夫々の少な
くとも一部分を位置させるとともに相互に重複しないよ
うに配設されている、ことを特徴としている。
【0008】
【作用】テ−プカセットを使用するセンタ−キャプスタ
ン方式のテ−プレコ−ダにおいて上述した如く構成され
たことを特徴としているこの考案においては、スピ−カ
及びモ−タの夫々がテ−プカセットの平面投影領域内で
キャプスタンの両側に夫々の少なくとも一部分が位置
し、相互に重複していない。
【0009】
【実施例】以下この考案の一実施例を添付の図面を参照
して詳細に説明する。
【0010】図1はこの考案の一実施例に従ったセンタ
−キャプスタン方式のテ−プレコ−ダの主要な構成を示
す平面図であり、図2は図1のテ−プレコ−ダの主要な
構成の右側面図である。
【0011】このテ−プレコ−ダは、いわゆるマイクロ
カセットと呼ばれる公知のテ−プカセットを使用し、作
動時に磁気テ−プの終端が公知の終端検出手段により検
出されるとオ−トリバ−ス方式で磁気テ−プの走行方向
を変化させる。
【0012】テ−プレコ−ダの略方形の外装ハウジング
30中には、マイクロカセット32の図示しない1対の
リ−ルハブが装着される1対のリ−ル軸34a,34b
の基端部を回転自在に支持した平坦な板状の支持部材3
6が水平に格納されており、支持部材36は例えば繊維
強化合成樹脂やステンレス等の非磁性体により構成され
ている。
【0013】支持部材36上でマイクロカセット32が
載置される領域に対応した外装ハウジング30の領域は
開閉自在なカセット蓋38(図2を参照)として構成さ
れている。
【0014】外装ハウジング30中にはさらに、1対の
リ−ル軸34a,34bを結んだ線の延長方向において
支持部材36に隣接した電池格納凹所と、電池格納凹所
の上方で外装ハウジング30の上面に隣接した液晶カウ
ンタ40(図2を参照)と、が格納されており、図1お
よび図2には上記電池格納凹所中に格納された電池が参
照符号42により示されている。
【0015】液晶カウンタ40は、図2に示す如く、外
装ハウジング30中の所定の位置に配置されている取り
付け板44上に押さえ枠46により固定されており、テ
−プレコ−ダの外装ハウジング30中にさらに格納され
ている図示しない電気回路とフレキシブル配線基板48
により電気的に接続されている。液晶カウンタ40が表
示する情報は外装ハウジング30の上面に液晶カウンタ
40に対応して設けられた液晶カウンタ窓50を介して
見ることが出来る。
【0016】支持部材36にはさらに、図1に示す如
く、1対のリ−ル軸34a,34bの略中間で1対のリ
−ル軸34a,34bを結ぶ線から所定距離隔たった位
置にキャプスタン52の基端部が回転自在に支持されて
いる。キャプスタン52の基端部には支持部材36の下
面側でフライホイ−ル54が同心的に固定されており、
キャプスタン52の基端部の下端面に図2に示す如く支
持部材36の下面に取り付けられた抜け落ち防止板ばね
56が当接されている。
【0017】支持部材36の下面側にはさらに、図1に
示す如く、1対のリ−ル軸34a,34bを結ぶ線に対
してキャプスタン52とは反対側において一方のリ−ル
軸34aの近傍の隅部に両方向モ−タ58が配置されて
いる。両方向モ−タ58は図示しない取り付け部材によ
り支持部材36の下面に固定されていて、支持部材36
の上面に載置されたテ−プカセット32の平面投影領域
内に大部分がはいっており、しかも大きな直径のフライ
ホイ−ル54と重複していない。
【0018】従って、外装ハウジング30の高さを低く
しているばかりでなく、1対のリ−ル軸34a,34b
の略中間で1対のリ−ル軸34a,34bを結ぶ線に対
してキャプスタン52とは対称な位置に配置されていな
いことで、大きな直径のフライホイ−ル54と重複して
いないにもかかわらず支持部材36の上面に載置された
テ−プカセット32の平面投影領域内から大きく水平方
向に突出することがないので外装ハウジング30の水平
方向の寸法を小さくしている。
【0019】両方向モ−タ58の出力軸には出力プ−リ
58aが固定されていて、出力プ−リ58aにはフライ
ホイ−ル54の周面のベルト係合溝との間に動力伝達ベ
ルト60が掛け渡されている。支持部材36の下面側で
キャプスタン52の基端部にはさらに、キャプスタン5
2と同心的に図示しない出力小歯車が固定されていると
ともに図示しない遊星歯車を回転自在に支持した図示し
ない遊星レバ−が回動自在に支持されている。上記遊星
歯車は上記出力小歯車に噛合した状態で上記出力小歯車
の周囲を公転し、支持部材36の下面側で1対のリ−ル
軸34a,34bの基端部に同心的に固定された図示し
ない1対のリ−ル軸入力歯車の一方とこれらの他方に噛
合した状態で支持部材36の下面に回転自在に取り付け
られた図示しないアイドラ歯車とが上記遊星歯車の公転
軌道上に位置している。
【0020】支持部材36の下面側にはまた、図1に示
す如く、1対のリ−ル軸34a,34bを結ぶ線に対し
てキャプスタン52とは反対側において他方のリ−ル軸
34bの近傍の隅部にスピ−カ62が配置されている。
スピ−カ62は図示しない取り付け部材により外装ハウ
ジング30の下壁の内表面に固定されていて、上記下壁
に形成されている図示しないスピ−カ開口と対向してお
り、しかも支持部材36の上面に載置されたテ−プカセ
ット32の平面投影領域内に大部分がはいっているとと
もに大きな直径のフライホイ−ル54や両方向モ−タ5
8と重複していない。このように配置されたスピ−カ6
2もまた、外装ハウジング30の高さを低くしているば
かりでなく、外装ハウジング30の水平方向の寸法を小
さくしている。
【0021】支持部材36の上面でテ−プカセット32
の平面投影領域内には、1対のリ−ル軸34a,34b
の略中間で1対のリ−ル軸34a,34bを結ぶ線に対
してキャプスタン52とは対称な位置とキャプスタン5
2に対して1対のリ−ル軸34a,34bを結ぶ線と平
行な方向における両側に支持部材36の上面におけるテ
−プカセットの載置高さを規定する為のテ−プカセット
高さ位置設定突起64a,64b,64cが設けられて
いる。
【0022】キャプスタン52の両側のテ−プカセット
高さ位置設定突起64b,64cにはテ−プカセットガ
イドピン66が同心的に形成されている。1対のテ−プ
カセットガイドピン66は、テ−プカセット32でピン
チロ−ラ/磁気ヘッド挿入窓(図1では右縁)に沿って
キャプスタン挿入孔68とともにキャプスタン挿入孔6
8の両側に形成されている1対のガイドピン挿入孔70
に挿入され、キャプスタン52もまたキャプスタン挿入
孔68に挿入されている。
【0023】支持部材36の上面のテ−プカセット32
は、上記上面で1対のリ−ル軸34a,34bの略中間
で1対のリ−ル軸34a,34bを結ぶ線に対してキャ
プスタン52とは対称な位置に設けられているカセット
ばね72によりキャプスタン52に向かう方向に水平に
付勢され、1対のテ−プカセットガイドピン66の周面
に1対のガイドピン挿入孔70の周縁を当接させること
により上記上面における水平方向の位置が規定されてい
る。
【0024】支持部材36の上面にはさらに、テ−プカ
セット32のピンチロ−ラ/磁気ヘッド挿入窓に沿い延
出した磁気ヘッド支持板80が配置されている。磁気ヘ
ッド支持板80には、キャプスタン52の両側で1対の
録再ヘッド82a,82bが夫々のコアのギャップをテ
−プカセット32のピンチロ−ラ/磁気ヘッド挿入窓に
対向させた状態でアジマス調整機構84を介して取り付
けられている。
【0025】夫々のアジマス調整機構84は、1対の録
再ヘッド82a,82bの夫々が取り付けられ上記ピン
チロ−ラ/磁気ヘッド挿入窓に沿った方向において夫々
の録再ヘッド82a,82bの両側面から水平に張り出
したヘッド取付板84aと、支持部材36の上面に固定
されヘッド取付板84aの一方の側方張り出し部がビス
84bにより上端面に固定された高さ位置決めカラ−8
4cと、支持部材36の上面に固定されヘッド取付板8
4aの他方の側方張り出し部に形成された開口に挿通さ
れアジマスばね84dが巻装されたガイドピン84e
と、ガイドピン84eの上端面に螺合されヘッド取付板
84aの他方の側方張り出し部をアジマスばね84dの
付勢力に抗して下方に押さえつけるアジマス調整ねじ8
4fと、を備えている。
【0026】磁気ヘッド支持板80の長手方向の両端部
に対応した位置で支持部材36には上記ピンチロ−ラ/
磁気ヘッド挿入窓と直交する方向に所定の距離延出した
1対のガイド孔86a,86bが形成されており、1対
のガイド孔86a,86bには磁気ヘッド支持板80の
上記両端部から下方に突出して固定された1対のガイド
ピン88a,88bが挿入されている。
【0027】支持部材36の上面において磁気ヘッド支
持板80の長手方向の両端部のさらに外方には1対の支
持軸90a,90bが固定されており、1対の支持軸9
0a,90bは、図2に示す如く、支持部材36の下面
側にも突出している。
【0028】支持部材36の下面側において、1対の支
持軸90a,90bの下方突出部と磁気ヘッド支持板8
0の両端部の1対のガイドピン88a,88bとの間に
は、図1及び図2に示す如く、ねじりコイルばねを利用
した1対のトグルばね92a,92bの夫々の両端部が
掛け止めされている。1対のトグルばね92a,92b
の夫々は、夫々が対応する磁気ヘッド支持板80の両端
部の1対のガイドピン88a,88bを対応する1対の
ガイド孔86a,86b中で長手方向における中間位置
を境にして上記長手方向の一端または他端へと付勢す
る。
【0029】1対のガイドピン88a,88bの下方突
出部には支持部材36の下面側に設けられている図示し
ない1対のカムレバ−が当接しており、図示しない1対
のカムレバ−はキャプスタン52の図示しない出力小歯
車から1対のリ−ル軸34a,34bまでの動力伝達経
路から選択的に動力の伝達を受ける図示しない1対のカ
ムにより駆動される。
【0030】テ−プレコ−ダにストップモ−ドが設定さ
れている間に磁気ヘッド支持板80は、図示しない1対
のカムに制御された図示しない1対のカムレバ−に1対
のガイドピン88a,88bの下方突出部を押圧され
て、1対のガイドピン88a,88bの下方突出部を1
対のトグルばね92a,92bの付勢力により支持部材
36の1対のガイド孔86a,86b中でテ−プカセッ
ト32のピンチロ−ラ/磁気ヘッド挿入窓からもっとも
遠い端に当接させている。この状態で磁気ヘッド支持板
80は図1とは異なり上記ピンチロ−ラ/磁気ヘッド挿
入窓に対して平行に配置され、1対の録再ヘッド82
a,82bを上記磁気ヘッドピンチロ−ラ/挿入窓から
所定の距離だけ離間させている。
【0031】なお図1はテ−プレコ−ダにプレイモ−ド
が設定されている間の1つの状態を示しており、ここに
おいては磁気ヘッド支持板80が一方のガイドピン88
aを対応するガイド孔86a中で上記ピンチロ−ラ/磁
気ヘッド挿入窓に遠い方の端に上記カムレバ−により保
持しているととももに、また他方のガイドピン88bを
対応するガイド孔86b中で上記ピンチロ−ラ/磁気ヘ
ッド挿入窓に近い方の端に移動させている。これにより
磁気ヘッド支持板80が上記ピンチロ−ラ/磁気ヘッド
挿入窓に対して傾斜して配置され、他方のガイドピン8
8bの近傍の録再ヘッド82bを上記ピンチロ−ラ/磁
気ヘッド挿入窓に挿入させてテ−プカセット32中の磁
気テ−プ32aに接触させている。上記の状態で磁気テ
−プ32aは一方のリ−ル軸34bから他方のlリ−ル
軸34aに巻き取られる。
【0032】磁気ヘッド支持板80の上述した如き傾斜
は、一方のガイドピン88aに連結されている一方のト
グルばね92aが一方のガイドピン88aを対応するガ
イド孔86a中で上記ピンチロ−ラ/磁気ヘッド挿入窓
に遠い方の端に付勢し、また他方のガイドピン88bに
連結されている他方のトグルばね92bが他方のガイド
ピン88bを対応するガイド孔86b中で上記ピンチロ
−ラ/磁気ヘッド挿入窓に近い方の端に付勢しているこ
とにより安定して確保されている。
【0033】なお、テ−プレコ−ダにストップモ−ドが
設定されている間の図示しない上述した平行状態からテ
−プレコ−ダにプレイモ−ドが設定されている間の図1
に示された上述した傾斜状態への移行については後によ
り詳細に説明する。
【0034】支持部材36の上面側において一方の支持
軸90bには、図1に示す如く、テ−プカセット32の
ピンチロ−ラ/磁気ヘッド挿入窓に沿い磁気ヘッド支持
板80上の1対の録再ヘッド82a,82b上を他方の
支持軸90aに向かい延出したピンチロ−ラレバ−94
の基端部が回動自在に支持されている。上記基端部は強
度を向上させる為に横断面が略「コ」の字状に構成され
ており、この横断面の上方水平部と下方水平部とが一方
の支持軸90bの上端部と下端部に回動自在に支持され
ている。
【0035】ピンチロ−ラレバ−94は1対の録再ヘッ
ド82a,82bの中間でキャプスタン52に対応した
位置に横断面が略「コ」の字状に構成されているピンチ
ロ−ラ支持片94aを有しており、ピンチロ−ラ支持片
94aの上方水平部と下方水平部とがピンチロ−ラ95
を回転自在に支持している回転中心軸95aの上端部と
下端部とを支持している。
【0036】ピンチロ−ラ支持片94aの下方水平部に
は下方の磁気ヘッド支持板80に向かい折れ曲がった係
合爪94bが形成されており、係合爪94bは磁気ヘッ
ド支持板80の対応する位置に形成されている係合開口
80a(図1参照)に挿入されている。
【0037】ピンチロ−ラレバ−94の先端部は他方の
支持軸90aの直前で、図2に示す如く、支持部材36
の上面に向かい折り曲げられており、この折り曲げられ
た先端部には他方の支持軸90aに巻装され一端を支持
部材36に係合させたねじりコイルばね96の他端が係
合されている。
【0038】ねじりコイルばね96の付勢力はピンチロ
−ラレバ−94をテ−プカセット32のピンチロ−ラ/
磁気ヘッド挿入窓に向かい付勢しているが、テ−プレコ
−ダにストップモ−ドが設定されている間にはピンチロ
−ラレバ−94はピンチロ−ラ支持片94aの下方水平
部の係合爪94bを磁気ヘッド支持板80の係合開口8
0aの縁に当接させることによりねじりコイルばね96
の付勢力に抗してピンチロ−ラ95をテ−プカセット3
2のピンチロ−ラ/磁気ヘッド挿入窓から所定の距離だ
け離間させている。
【0039】ねじりコイルばね96からピンチロ−ラレ
バ−94に与えられる付勢力は上述したストップモ−ド
設定状態で1対のトグルばね92a,92bから磁気ヘ
ッド支持板80に与えられている付勢力とは方向が逆
で、しかも後者の付勢力よりもわずかに大きい。しかし
テ−プレコ−ダにストップモ−ドが設定されている間に
は、磁気ヘッド支持板80は図示しない1対のカムに制
御された図示しない1対のカムレバ−に1対のガイドピ
ン88a,88bの下方突出部を押圧されているので、
ピンチロ−ラレバ−94のねじりコイルばね96の付勢
力により磁気ヘッド支持板80はピンチロ−ラレバ−9
4とともにテ−プカセット32のピンチロ−ラ/磁気ヘ
ッド挿入窓に接近しピンチロ−ラ95とともに1対の録
再ヘッド82a,82bのいずれか一方をピンチロ−ラ
/磁気ヘッド挿入窓に挿入させ磁気テ−プ32aに接触
させることはない。
【0040】他方の支持軸90aの上端面にはピンチロ
−ラレバ−94の先端部に上方から接触した浮上防止板
98が取り付けられている。なお図1において浮上防止
板98は、その下方に位置するねじりコイルばね96や
トグルばね92aを明瞭に示す為にその一部しか示され
ていない。
【0041】図1から明らかなように、1対の録再ヘッ
ド82a,82bの湾曲したテ−プ摺接面上の夫々のコ
アのギャップはテ−プカセット32のピンチロ−ラ/磁
気ヘッド挿入窓に露出した磁気テ−プ32aに向いてい
るので、支持部材36の下面側とはいえ1対のリ−ル軸
34a,34bを結ぶ線に対してキャプスタン52とは
反対側でテ−プカセット32の平面投影領域内に位置す
る両方向モ−タ58とは対向する位置関係にあり、しか
も1対の録再ヘッド82a,82bに隣接した上記平面
投影領域内に位置する両方向モ−タ58が動作する間に
両方向モ−タ58から発生される電磁ノイズはテ−プレ
コ−ダに再生モ−ドが設定されている間に1対の録再ヘ
ッド82a,82bの夫々のコアのギャップから同時に
入力されてしまう。
【0042】支持部材36の下面側の隅部に位置する両
方向モ−タ58と1対の録再ヘッド82a,82bの夫
々のコアのギャップとの間の距離は、一方の録再ヘッド
82aから両方向モ−タ58までの距離の方が他方の録
再ヘッド82bから両方向モ−タ58までの距離よりも
短い。
【0043】この実施例で1対の録再ヘッド82a,8
2bは並列に接続されたのち図示しない再生アンプを介
してスピ−カ62に接続されている。1対の録再ヘッド
82a,82bの夫々のコアにおけるコイルの巻き方は
逆であり、両方向モ−タ58までの距離が遠い方の録再
ヘッド82bと両方向モ−タ58との間には、両方向モ
−タ58が動作している間に両方向モ−タ58から発生
される電磁ノイズが両方向モ−タ58との間の距離が相
互に異なる1対の録再ヘッド82a,82bの夫々のコ
アのギャップに同時に略等しい大きさで入力するよう磁
性体板または磁性体箔106(図1)が配置されてい
る。
【0044】より詳細に説明すると、磁性体板または磁
性体箔106は図1に示す如く非磁性材料の支持部材3
6の上面で両方向モ−タモ−タ58の近傍から両方向モ
−タ58までの距離が遠い方の録再ヘッド82bの近傍
まで延出するよう埋設または張り付けられている。図2
には、磁性体板または磁性体箔106が支持部材36の
上面で磁気ヘッド支持板80の下方に横たわっているこ
とが太い黒線で示されている。なお図2の上記太い黒線
は支持部材36の上面にめり込むようにして示されてい
るがこれは図面を明確化する為にそう描かれたのであ
り、上述した如く支持部材36の上面の上述した所定の
位置に埋設または張り付けられる。
【0045】上述した如く構成されているこの考案の一
実施例に従ったテ−プレコ−ダにおいては、外装ハウジ
ング30の外表面に露出されている図示しない操作釦を
操作してプレイモ−ドを設定すると、両方向モ−タ58
が出力プ−リ58aを一方に回転させる。これによりキ
ャプスタン52及びフライホイ−ル54も一方に回転さ
れ、フライホイ−ル54の回転は前述の図示しない遊星
歯車の作用により一方のリ−ル軸34aの前述の図示し
ない入力歯車へと伝達される。フライホイ−ル54の回
転はまた一方のリ−ル軸34aから遠い方の前述の図示
しないカムへと伝達され、図示しないカムは前述の図示
しないカムレバ−による一方のリ−ル軸34aから遠い
方の磁気ヘッド支持板80の一方のガイドピン88bの
下方突出部の押圧を解除する。これにより磁気ヘッド支
持板80は、ピンチロ−ラレバ−94とともにねじりコ
イルばね96の付勢力によって他方のガイドピン88a
を回動中心にしてテ−プカセット32のピンチロ−ラ/
磁気へッド挿入窓に向かい回動する。
【0046】ピンチロ−ラレバ−94の上記回動はピン
チロ−ラ95が上記ピンチロ−ラ/磁気へッド挿入窓に
挿入され磁気テ−プ32aを図1に示す如くキャプスタ
ン52上に押圧し磁気テ−プ32aをキャプスタン52
と協働して挟持することにより停止する。
【0047】磁気ヘッド支持板80の上記回動は磁気ヘ
ッド支持板80の一方のガイドピン88bの下方突出部
が対応するトグルばね92bの付勢力により対応するガ
イド孔86b中で上記ピンチロ−ラ/磁気へッド挿入窓
側の端に当接されることにより停止し、この時点で一方
のガイドピン88bの近傍の録再ヘッド82bが上記ピ
ンチロ−ラ/磁気へッド挿入窓に挿入され図1に示す如
く磁気テ−プ32aに当接される。
【0048】なお磁気ヘッド支持板80の上述した如き
回動は、一方のガイドピン88bの下方突出部が対応す
るガイド孔86b中で上記ピンチロ−ラ/磁気へッド挿
入窓とは反対側の端から長手方向の中間位置に到達する
まではピンチロ−ラレバ−94のねじりコイルばね96
の付勢力のみにより対応するトグルばね92bの付勢力
に抗して行われるため比較的速度が遅いが、上記中間位
置を過ぎるとトグルばね92bの付勢力が一方のガイド
ピン88bの下方突出部に作用する方向が逆転するので
ねじりコイルばね96の付勢力ばかりでなくトグルばね
92bの付勢力によっても磁気ヘッド支持板80は回動
を駆動されることになり回動速度を急に向上させる。
【0049】所定の速度で一方向に回転するキャプスタ
ン52およびピンチロ−ラ95により他方のリ−ル軸3
4b上の図示しないリ−ルハブから所定の速度で引きだ
された磁気テ−プ32aから録再ヘッド82bが信号を
拾い、図示しない電気回路に送りスピ−カ62から再生
する。一方のリ−ル軸34a上の図示しないリ−ルハブ
は、キャプスタン52およびピンチロ−ラ95から所定
の速度で送り出される磁気テ−プ32aを巻き取る。
【0050】他方のリ−ル軸34b上の図示しないリ−
ルハブにおいて磁気テ−プ32aが終端に到達するとテ
−プレコ−ダの外装ハウジング30中に設けられている
公知の終端検出手段が作動して、両方向モ−タ58を出
力プ−リ58aが他方に回転するよう制御する。
【0051】これによりキャプスタン52及びフライホ
イ−ル54も他方に回転するようになり、フライホイ−
ル54の回転は前述の図示しない遊星歯車の作用により
他方のリ−ル軸34bの前述の図示しない入力歯車へと
伝達される。フライホイ−ル54の回転はまた他方のリ
−ル軸34bから遠い方の前述の図示しないカムへと伝
達され、図示しないカムは前述の図示しないカムレバ−
による他方のリ−ル軸34bから遠い方の磁気ヘッド支
持板80の他方のガイドピン88aの下方突出部の押圧
を解除する。これにより磁気ヘッド支持板80は、ピン
チロ−ラレバ−94とともにねじりコイルばね96の付
勢力によって一方のガイドピン88bを回動中心にして
テ−プカセット32のピンチロ−ラ/磁気へッド挿入窓
に向かい回動する。
【0052】ピンチロ−ラレバ−94の上記回動はピン
チロ−ラ95が上記ピンチロ−ラ/磁気へッド挿入窓に
挿入され磁気テ−プ32aをキャプスタン52上に押圧
し磁気テ−プ32aをキャプスタン52と協働して挟持
することにより停止する。
【0053】磁気ヘッド支持板80の上記回動は磁気ヘ
ッド支持板80の他方のガイドピン88aの下方突出部
が対応するトグルばね92aの付勢力により対応するガ
イド孔86a中で上記ピンチロ−ラ/磁気へッド挿入窓
側の端に当接されることにより停止し、この時点で他方
のガイドピン88aの近傍の録再ヘッド82aが上記ピ
ンチロ−ラ/磁気へッド挿入窓に挿入され磁気テ−プ3
2aに当接される。
【0054】なお磁気ヘッド支持板80のこの度の上述
した如き回動もまた、前述した場合と同様に、ピンチロ
−ラレバ−94のねじりコイルばね96の付勢力と磁気
ヘッド支持板80の他方のガイドピン88aに対応した
トグルばね92aの付勢力とにより制御される。
【0055】所定の速度で他方向に回転するキャプスタ
ン52およびピンチロ−ラ95により一方のリ−ル軸3
4a上の図示しないリ−ルハブから所定の速度で引きだ
された磁気テ−プ32aから録再ヘッド82aが信号を
拾い、図示しない電気回路に送りスピ−カ62から再生
する。他方のリ−ル軸34b上の図示しないリ−ルハブ
は、キャプスタン52およびピンチロ−ラ95から所定
の速度で送り出される磁気テ−プ32aを巻き取る。
【0056】上述した如くこの考案の実施例に従ったオ
−トリバ−ス方式のテ−プレコ−ダにおいては、磁気テ
−プ32aの走行方向に対応して1対の録再ヘッド82
a,82bのいずれかが磁気テ−プ32aに接触するよ
う磁気ヘッド支持板80がテ−プカセット32のピンチ
ロ−ラ/磁気ヘッド挿入窓に対して傾斜するが、磁気ヘ
ッド支持板80のこの傾斜によっても磁性体板または磁
性体箔106を介在させて両方向モ−タ58に対向して
いる録再ヘッド82bと両方向モ−タ58との間の距離
は依然としてもう1つの録再ヘッド82aと両方向モ−
タ58との間の距離よりも長い。
【0057】磁気ヘッド支持板80の上記傾斜が変化す
ることにより1対の録再ヘッド82a,82bはテ−プ
カセット32のピンチロ−ラ/磁気ヘッド挿入窓中の磁
気テ−プ32dに対して交代で接離し両方向モ−タ58
と夫々との間の距離を比較的小さな範囲で変化させるの
で、両方向モ−タ58から発生する電磁ノイズが1対の
録再ヘッド82a,82bのコアの夫々のギャップに入
力する大きさも小さな範囲で変化するが、この程度の小
さな範囲の変動は磁性体板または磁性体箔106を利用
したこの考案の実施例におけるノイズ除去機構の機能に
影響を与えず、1対の録再ヘッド82a,82bのコア
の夫々のギャップからは上記電磁ノイズが略等しい強さ
で入力され、そして前述した如く相互に打ち消される。
【0058】なお上述した実施例では、支持部材36の
下面側でキャプスタン52の両側に配置された両方向モ
−タ58及びスピ−カ62の夫々は支持部材36の上面
に載置されたテ−プカセット32の平面投影領域内に大
部分がはいっているが、この考案の趣旨から言えば、両
方向モ−タ58及びスピ−カ62は相互に重複しない限
り夫々の少なくとも一部分を上記平面投影領域内に入れ
ていれば良い。
【0059】
【考案の効果】以上詳述した如くこの考案のテ−プレコ
−ダにおいては、スピ−カ及びモ−タの夫々がテ−プカ
セットの平面投影領域内でキャプスタンの両側に夫々の
少なくとも一部分を位置させるとともに相互に重複して
いないので、1対のリ−ル軸を結ぶ線の片側でキャプス
タンに同心的に固定されたフライホイ−ルがテ−プカセ
ットの平面投影領域内に配置されているセンタ−キャプ
スタン方式のテ−プレコ−ダにおいても、テ−プレコ−
ダの外形状の高さを低くすることが出来、しかも上記平
面投影領域内から側方への突出量を少なくして上記外形
状の平面寸法も小さくすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に従いテ−プカセットを使
用するセンタ−キャプスタン方式のテ−プレコ−ダの主
要な構成を示す平面図である。
【図2】図1のテ−プレコ−ダの主要な構成の右側面図
である。
【符号の説明】
30…外装ハウジング,32…テ−プカセット,32a
…磁気テ−プ,34a,34b…リ−ル軸,36…支持
部材,40…液晶カウンタ,42…電池,52…キャプ
スタン,54…フライホイ−ル,58…両方向モ−タ,
58a…出力プ−リ,60…動力伝達ベルト,62…ス
ピ−カ,80…磁気ヘッド支持板,82a,82b…録
再ヘッド,86a,86b…ガイド孔,88a,88b
…ガイドピン,90a,90b…支持軸,92a,92
b…トグルばね,94…ピンチロ−ラレバ−,95…ピ
ンチロ−ラ,96…ねじりコイルばね,106…磁性体
板または磁性体箔。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テ−プカセットを使用するセンタ−キャ
    プスタン方式のものであり、スピ−カ及びモ−タの夫々
    がテ−プカセットの平面投影領域内でキャプスタンの両
    側に夫々の少なくとも一部分を位置させるとともに相互
    に重複しないように配設されている、ことを特徴とする
    テ−プレコ−ダ。
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