JPS5912788Y2 - テ−プレコ−ダ用カセツトアダプタ - Google Patents

テ−プレコ−ダ用カセツトアダプタ

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JPS5912788Y2
JPS5912788Y2 JP1974028650U JP2865074U JPS5912788Y2 JP S5912788 Y2 JPS5912788 Y2 JP S5912788Y2 JP 1974028650 U JP1974028650 U JP 1974028650U JP 2865074 U JP2865074 U JP 2865074U JP S5912788 Y2 JPS5912788 Y2 JP S5912788Y2
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cassette
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雅彦 桜田
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オリンパス光学工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 本考案はコンパクトカセットのテープレコーダに、コン
パクトカセットよりも小型のカセットを装填して再生を
行うことのできるカセットアダプタに関するものであり
、特にカセットアダプタに装填された小型カセットの引
出し抵抗を低減する構成の上述した種のカセットアダプ
タを提案しようとするものである。
コンパクトカセットを使用するテープレコーダは非常に
普及したが、国際的に規格化きれたカセット (第1a
図参照)自身の大きさのためにテープレコーダの小型化
には自ら限度があり、片手で持ちながら、またはポケッ
トに入れたままで操作できる程度に小型軽量なテープレ
コーダは実現不可能であるとされていた。
このため、コンパクトカセットよりも小型のカセット
(第1b図参照)を使用した超小型テープレコーダが出
現するようになった。
この超小型テープレコーダは例えば特公昭43−359
61号に記載されている。
この種の超小型テープレコーダは小型、軽量であるため
、例えばワイシャツの胸ポケット等に入れて携帯し、メ
モ機または口述機(いわゆるティクチーティング・マシ
ーン)等として録音用途に使用したり、語学等の勉強用
として再生用途に使用したりすることを可能とするもの
である。
超小型テープレコーダを口述機(いわゆるティクチーテ
ィング・マシーン)として使用する場合、例えば手紙等
の内容をこのような超小型テープレコーダにより録音し
た小型カセットテープを、何回でも反復可能な状態で再
生しつつタイピストがタイプライタ−を打つことができ
るが、かかる場合には再生用テープレコーダの大きさが
特に制限されないのが普通である。
従ってコンパクトカセット用のテープレコーダを使用し
てより良好な音質、音量で再生するのがむしろ望ましい
場合がある。
このためにはコンパクトカセットテープレコーダに、コ
ンパクトカセットよりも小型のカセットを装填して再生
を行なうことのできるカセットアダプタが必要となるこ
とは言うまでもない。
この種のカセットアダプタは、例えば実願昭48−66
863号に記載されたように、コンパクトカセット用テ
ープレコーダの装填位置に装填できるようにコンパクト
カセットとほぼ同様の底部寸法を有し、コンパクトカセ
ットよりも小型(約A程度)のカセットを装填し得る位
置と、この小型カセット用の磁気ヘッドと、キャプスタ
ンと、ピンチローラと、巻取軸と、送出軸と、コンパク
トカセットのキャプスタンによって前記小型カセット用
のキャプスタンを駆動する動力伝達機構とを具えたもの
である。
上記構成のカセットアダプタに超小型テープレコーダを
使用して録音した小型カセットを装填すれば、一般に普
及している大容量のコンパクトカセット用テープレコー
ダ、または最近になって市販されるにいたった、トラン
スクライバ (Transcriber)と称するコンパクトカセッ
トの再生専用機等を使用して再生することができるので
、特に音質、音量の点において非常に有利になる。
考案者が先に提案したカセットアダプタは、特願昭49
−3548号に記載されたように、使用者がカセットア
ダプタのシャシに対し摺動させうる手動スライド板と、
この手動スライド板に多少の遊びを介して連動し少なく
とも再生機能を持つ磁気ヘッドが取付けられたスライド
板と、このスライド板と前記テープレコーダのピンチロ
ーラとの間に介挿され前記スライド板を前記手動スライ
ド板に対し摺動させるレバーとを具えたものである。
上記カセットアダプタの使用に際して、再生磁気ヘッド
をカセット装填可能位置から再生可能位置まで移動する
には、まず電源スィッチのノブを使用者が手動操作によ
り移動し、この後はこのカセットアダプタが装填された
テープレコーダを操作するのみで功セットアダプタを自
動操作する。
したがって、カセットアダプタの再生磁気ヘッドおよび
ピンチローラの所要移動量のうち、テープレコーダ側ピ
ンチローラによる移動量を小さくすることができ、通常
250〜300g程度しか得られないテープレコーダ側
ピンチローラの力量を前記手動操作により補うことが可
能となる。
ところで、上述した種のカセットアダプタにおいて、小
型カセットの磁気テープを駆動するカセットアダプタの
一対のリールハブ軸を、巻戻し時および早送り時にテー
プレコーダの一対のリールハブ軸と直結させる構成とす
れば、テープレコーダの操作のみでカセットアダプタを
再生、巻戻し、および早送りの各作動位置に移すことが
できる。
このことは特願昭49−3548号に記したとおりであ
る。
しかしながら、かかるリールハブ軸駆動機構では、コン
パクトカセット用テープレコーダにおいてコンパクトカ
セットの磁気テープに例えば摩擦抵抗等により作用する
バックテンションが、小型カセットの磁気テープにその
まま引出抵抗として作用する。
このために、磁気テープが整列して巻取られなかったり
、巻戻し、および早送り時に必要とされるリールハブ軸
の巻取トルクが非常に増加することがある。
これらのことが、磁気テープの寿命をそこねたり、カセ
ットアダプタが巻取トルク不足のために作動しなくなる
等の欠点をもたらすことについては言うまでもない。
本考案の目的は再生時に容易に磁気テープを早送りする
ことができ、テープ巻取時(再生時・早送り時・巻戻し
時)に磁気テープに作用するバックテンション、すなわ
ち磁気テープの引出抵抗を低減することにより、前記欠
点の生じない構造の上述した種のカセットアダプタを提
案することである。
この目的を遠戚するため、本考案は、コンパクトカセッ
ト用テープレコーダにコンパクトカセットよりも小さな
小型カセットを装填し、少くともこの小型カセットに記
録された音声等の信号を前記コンパクトカセット用テー
プレコーダにより再生可能であり、前記小型カセット用
の送出軸、巻取軸およびキャプスタンを有し、これら送
出軸、巻取軸およびキャプスタンがそれぞれ前記コンパ
クトカセット用テープレコーダの送出軸、巻取軸および
キャプスタンにより駆動されるコンパクトカセットテー
プレコーダ用カセットアダプタにおいて、 このカセットアダプタはその異なる作動位置間で変位す
る部材と、この部材の変位に応じてカセットアダプタの
巻取軸とテープレコーダの巻取軸とを継断させる機構と
を具備することを特徴とする。
本考案を図示の実施例につき説明する。第2図に平面図
で示すように、本考案によるカセットアダプタはケーシ
ング1、このケーシング1に設けられ操作機構・電気回
路等が組込まれた作動部分2ならびに電池室3、ケーシ
ング1の後壁1Cに既知のコンパクトカセットとほぼ同
じ厚さに形成された段付部分4からなる。
作動部分2および電池室3はそれぞれカセット受板5お
よび電池蓋6によりふさがれているが、カセット受板5
上には、電源スィッチ7のノブ7a、早送り・巻戻し操
作のためのピン8、小型力セツ)Hに記録された音声等
の信号を検出する再生磁気ヘッド9、軸10のまわりを
回転可能なピンチローラアーム11上に取付けられたピ
ンチローラ12および小型カセットBのストッパー13
、ピンチローラアーム11を、従ってピンチローラ12
を小型カセット8に向は常時偏倚させるように軸10に
取付けられたコイルばね14、キャプスタン軸15、カ
セットの送出軸16および巻取軸17、一対のカセット
位置決めピン18.19、小型力セツ)Bを装填時にこ
れらの位置決めピン18,19に向は押圧する板ばね2
0等が突出している。
なお、カセット受板5上にはヘッドカバー5aが取付け
られるので、再生磁気ヘッド9、軸10、ピンチローラ
12、ストッパー13およびコイルばね14は通常この
ヘッドカバー5a内に位置する。
このカセットアダプタの作動部分2はケーシング1に複
数個、例えば4個のスペーサ21.22.23゜24を
介してねじ25.26.27.28により固定されたメ
インシャシ29と、このメインシャシ29に同様に複数
個、例えば4個のスペーサ30.31.32.33を介
してねじ34.35.36.37により固定されたサブ
シャシ38とを有する(第6ないし8図参照)。
ケーシング1の底面とメインシャシ29との間、メイン
シャシ29とサブシャシ38との間、ならびにサブシャ
シ38とカセット受板5との間に操作機構および電気回
路が高密度で配置される。
以下に主として操作機構の構成配置を説明する。
第3図は本発明によるカセットアダプタをカセット受板
5を取外すして再生位置で示す平面図であり、特に操作
機構を説明するものである。
一対のカセット位置決めピン18.19が固定されたサ
ブシャシ38に、上方に突出する6本の案内ピン39.
40.41.42.43.44を設ける。
サブシャシ38上に配置する手動スライド板45に前記
案内ピン39.40.41のそれぞれと対応する案内溝
46.47.48を設け、手動スライド板45をサブシ
ャシ38上で、第3図における上下方向に摺動可能とす
る。
さらに、手動スライド板45と一部重ね合わせてサブシ
ャシ38上に配置するスライド板49に前記案内ピン4
2.43.44と対応する案内溝50.51.52を設
け、スライド板49を同様にサブシャシ38上で、第3
図における上下方向に摺動可能とする。
これらの案内溝50.51.52は手動スライド板45
の案内溝46.47.48より幾分長めとし、スライド
板49の変位量を手動スライド板45の変位量より大き
くするが、この理由は後述するところにより明らかにな
る。
手動スライド板45にはサブシャシ38に固定された電
源スィッチ7を開閉するためのノブ7aき、ピンチロー
ラアーム11の回転軸10とを固定し、さらに、それぞ
れサブシャシ38に設けられたキャプスタン軸15、カ
セット巻取軸17およびカセット位置決めピン19が貫
通する長孔53.54.55を形成する。
従ってアダプタの使用に際して、ノブ7aを第3図の上
下方向に変位させることにより、手動スライド板45を
案内ピン39.40.41に案内させつつ上下方向に摺
動させることができる。
手動スライド板45にはさらに、上方に突出するピン5
6.57および軸58と、下方に突出するばね掛はピン
59と、一対の位置決め孔60a、60bと、(L61
と、凹部45 aとを設ける。
ピン56は前記ピンチローラアーム11に形成した孔1
1 a内に突出し、ピンチローラアーム11の外縁部に
形成した凹部11 bに一端14bを掛止したコイルば
ね14の他端14aを掛止する。
ピン57は後述するようにスライド板49を手動スライ
ド板45の摺動に追従して変位させる。
位置決め孔60a、60bはサブシャシ38に取付けた
クリックストップ機構のボールが係止するためのもので
ある。
凹部45 a内には早送り・巻戻し操作ピン8が上下方
向に変位可能に配置される。
なお、軸58、ばね掛はピン59および孔61について
は後に説明する。
スライド板49にヘッド取付部材62を一対のねじ63
.64により取付け、このヘッド取付部材62上に磁気
ヘッド9を図示しない既知の手段により角度調整可能に
固定する。
ヘッド取付部材62は磁気テープの案内をする立上り部
分62 aを有する。
スライド板49に、さらに、それぞれキャプスタン軸1
5およびカセット位置決めピン18が貫通する長7L
65.66、前記手動スライド板45に設けたピン57
に対応する長孔67、孔68、および下側に突出するピ
ン69.70を設ける。
孔68およびピン70については後に説明するが、ピン
69は前記手動スライド板45のばね掛はピン59と対
応するもので、ピン59に一端72 aを、ピン69に
他端72 bをそれぞれ掛止してこれらの間に配置した
引張りコイルばね72によりスライド板49を手動スラ
イド板45に対し相対的に上方に偏倚するためのもので
ある。
前述したようにピンチローラ12が取付けられたピンチ
ローラアーム11は、そのほぼ左端で下方に折曲げて形
成された突部11 Cで、コイルばね14によりスライ
ド板49の上部49 Cに弾性的に押圧される。
なお73および74はそれぞれ手動スライド板45およ
びスライド板49の第3図における下方への移動を制限
するためにサブシャシ38上に設けたストッパーである
手動スライド板45上に設けた軸58により板状のレバ
ー75を回動可能に支持する。
このレバー75は一端に下方に突出してスライド板49
の孔68に掛合するピン76を有し、他端は縦断面U字
形状かつ水平断面り字形状に折曲げて形成され、このL
字の脚部をなす立上り部77が仮想線で示すテープレコ
ーダ側ピンチローラPに当接しうる。
なおテープレコーダ側ピンチローラPの近くに仮想線で
示すCは同じくテープレコーダ側のキャプスタン軸を示
す。
前述したキャプスタン軸15、送出軸16および巻取軸
17はメインシャシ29にそれぞれ回転可能に設けられ
たものであるが、サブシャシ38にはこれらに対応する
貫通孔78.79.80を設けておくことは言うまでも
ない。
サブシャシ38の下面には、前述した手動スライド板4
5に設けた位置決め孔60a、60bに対応するクリッ
クストップ機構(第6図参照)を設ける。
すなわち、位置決め孔60a、60bに対応するボール
81を位置決め孔60a、60bに向けて板ばね82に
より上方に押圧し、この板ばね82はねじ83a。
83 bにより、サブシャシ38の下面に取付ける。
位置決め孔60 aはアダプタの停止位置に、また位置
決め孔60 bは再生位置に、それぞれ対応する。
一方、サブシャシ38の下面に前述と同様に、ボール8
4を上方に押圧する板ばね85をねじ86a、86bに
より取付けるが、このボール84はスライド板49の下
面に押付けられるだけであり、クリックストップ作用は
持たない。
第4図は本考案によるカセットアダプタを、サブシャシ
38をも取外すして再生位置で示す平面図であり、特に
リールハブ軸駆動機構を説明するものである。
メインシャシ29には、前述したようにキャプスタン軸
15、送出軸16および巻取軸17がそれぞれ回転可能
に設けられている。
キャプスタン軸15の半径方向の軸受87を、その下部
の取付座88でツインシャシ29に固定する。
キャプスタン軸13の軸線方向の軸受については後述す
る。
送出軸16はギヤ89と一体とするが、巻取軸17のギ
ヤ90はフェルト等の摩擦部材90 aを介して巻取軸
17に連結する。
メインシャシ29にさらに、一対の軸92゜93および
ピン94を設ける。
軸92により倒立り字形状のレバー96を回転可能に支
持する。
このレバー96に形成した立上り部分96 aに一端9
7 aを係止したコイルばね97の他端97 bを前記
ピン94に係止し、レバー96を軸92を中心として、
反時計方向に附勢する。
レバー96の一端96 bをキャプスタン軸15の上方
に配置し、他端96 Cの上部には前記ギヤ89と噛合
うギヤ゛100と、このギヤ100と噛合うギヤ101
とを取付ける。
ギヤ101と噛合うギヤ102はその軸受102aによ
りメインシャシ29に回転可能に支持され、テープレコ
ーダ側の送出軸により直接駆動される(第7図参照)。
一方、軸9“3によりフォーク形状のレバー103、コ
イルばね104、および倒立り字形状のレバー105を
支持するが、これらについて次に説明する。
レバニ103は一方の端部に二股に分岐した脚部103
a、103bを有する。
またレバー103の他端103Cにはアダプタの早送り
・巻戻し操作に用いるピン8を上方に突出させて設ける
脚部103 a、 103 bの分岐部分でレバー10
3に立上り部分103 dを設け、ここにコイルばね1
04の一端104aを係止する。
二股の一方の脚部103aにピン106を設け、このピ
ン106を脚部103aの上部に重ね合わせて配置され
たレバー96の端部96 bの上側に当接させる。
前述したようにレバー96は反時計方向に附勢されてい
るので、ピン106は常時レバー96の端部96 bに
押圧される。
したがってレバー103はレバー96のコイルばね97
により軸93を中心として時計方向に附勢される。
二股の他方の脚部103bは、前述したようにスライド
板49に下方に突出させて設けたピン70に当接する。
このピン70により、レバー103の時計方向への回動
を制限する。
レバー103にはさらに立上り部分103 eを設け、
軸93を中心としてのレバー105のレバー103に対
する反時計方向への回動を制限させる。
レバー105に立上り部分105aを設け、ここにコイ
ルばね104の他端104 bを係止し、レバー105
をレバー103に対し常時反時計方向に附勢する。
レバー105の端部105bに、巻取軸17のギヤ90
と噛合うギヤ107を取付ける。
ギヤ107はさらに、メインシャシ29に設けたギヤ1
08とも噛合するが、このギヤ108は、軸受109a
によりメインシャシ29に回転可能に支持されテープレ
コーダ側巻取軸により直接駆動されるギヤ109と噛合
う。
上記構成のリールハブ軸駆動機構は、テープレコーダ側
送出軸(図示せず)とアダプタの送出軸16とが連結さ
れている巻戻し状態では、テープレコーダ側巻取軸(図
示せず)とアダプタの巻取軸17とが連結されず、逆に
テープレコーダ側巻取軸とアダプタの巻取軸17とが連
結されたプレイおよび早送り状態ではテープレコーダ側
送出軸とアダプタの送出軸16とが連結されない。
この作動については後に詳細に説明する。
ただし、上記の構成では、レバー96および103の双
方を1個のコイルばね97により附勢する配置となるこ
とは言うまでもない。
第5図は本発明によるカセットアダプタを、メインシャ
シ29を透視して再生位置で示す平面図であり、特にキ
ャプスタン軸駆動機構を説明するためのものである。
前述したように軸受87により支持されたキャプスタン
軸15の前記メインシャシ29より下側に■溝112a
を持つプーリ112とフライホイール113とを、圧入
もしくは焼きばめ等の既知の方法により嵌込む。
はぼU字形状に折曲げて形成した軸受板114の両端部
114 a、 114 bをそれぞれねし115.11
6および117. IT8によりメインシャシ29の下
面に固定し、軸受板114の軸受部114Cによりキャ
プスタン軸15をその下端部15 aで軸線方向に支持
する。
このキャプスタン軸15は後述するようにテープレコー
ダ側キャプスタン軸で駆動される。
メインシャシ29の下面に軸119.120およびばね
掛はピン121を設ける。
またケーシング1の底面1aにはテープレコーダ側の送
出軸および巻取軸にそれぞれ対応する孔122.123
ならびにテープレコーダ側の一対の位置決めピンP1.
P2およびキャプスタン軸Cにそれぞれ対応する孔12
4.125および126を形成する。
ケーシング1の前壁1bには同じくテープレコーダ側の
ピンチローラP、少なくとも再生機能を持つ磁気ヘッド
PBH1および消去ヘッドERHにそれぞれ対応する開
口部127,128および129を形成する。
第8図に示すように軸119によりレバー130を回動
可能に支持するが、このレバー130は横断面がほぼU
字形状に折曲げられ、上面部130a、これにほぼ垂直
な中間部130b、および上面部130aに平行な下面
部130 Cからなる。
上面部130aと下面部130Cとの間で軸119にコ
イルばね131を巻きかけ、その一端131aを前記ば
ね掛はピン121に係止し、他端131bをレバー13
0の中間部130bに係止することにより、レバー13
0を時計方向に附勢する。
レバー130の上面部130aのほぼ右端に、上方に突
出するピン132を設け、このピン132を手動スライ
ド板45に形成した前記孔61内に配置する。
この結果、手動スライド板45の第3図における上下方
向の変位にともない、レバー130が軸119を中心と
して回動する。
レバー130の上面部130aと下面部130Cとに軸
133を貫通し、この軸133により、上面部130a
と下面部130Cとの間で回転体134を支持する。
回転体134は上部に配置されV溝135aを外周に持
っプーリ部135と、下部に配置されテープレコーダ側
キャプスタン軸Cと掛合しうる摩擦ローラ部136とが
−体に形成されたものであり、カセットアダプタをテー
プレコーダもしくはトランスタライバに装填する際にテ
ープレコーダ側キャプスタン軸Cとぶつからない位置に
常時配置される。
この回転体134のプーリ135と前記キャプス、タン
軸15のプーリ112とを角ベルト137により連結す
る(第6図参照)。
一方、レバー138を軸120により回転可能に支持す
るが、レバー138の端部138aにはテープレコーダ
側再生磁気ヘッドPBHと接触してアダプタ側の再生磁
気ヘッド9により検出した音声等の信号をテープレコー
ダ側の再生磁気ヘッドPBHに磁気的に伝達する伝達磁
気ヘッド139を適当な手段で固定する(第9図参照)
軸120に巻きかけ、一端140aを前記ばね掛はピン
121に、他端140bをレバー138の外縁部138
bにそれぞれ係止したコイルばね140により、レバー
138を時計方向に、すなわちテープレコーダ側再生磁
気ヘッドPBHに向けて附勢する。
なお、スペーサ22はレバー138の回動を制限するス
トッパーとしても作用する。
第4図に示したギヤ102および109は前述したよう
に、それぞれテープレコーダ側の送出軸および巻取軸に
より駆動されるが、このためにこれら両軸が貫通する孔
122,123をケーシング1の底面に設ける。
これら両軸の回転に追従して前記ギヤ102および10
9を駆動する駆動体141および142を各プーリ10
2および109に固定する(第7図参照)。
駆動体141.142の下部にはテープレコーダ側の送
出軸および巻取軸の外周に設けた突部に噛合する凹部1
41 a、 142 aをそれぞれ形成する。
なお開口部129は消去ヘッドERHが再生ヘッドPB
Hと共にアダプタ側に押圧されるテープレコーダに本考
案のアダプタを挿入するために設けたニゲ孔である。
上述したところから明らかなように、第6図は、メイン
シャシ29より上側が第2図IV−IV線矢視方向の断
面、下側が第5図IV’−IV’線矢視方向の断面であ
る。
また第7図は、メインシャシ29より上側が第4図Vl
l−Vll線矢視方向の断面、下側が第5図Vll’−
VII’線矢視方向の断面である。
さらに第8図は、メインシャシ29より上側が第4図■
−Vlll線矢視方向の断面、下側が第5図■′−■′
線矢視方向の断面である。
第6図ないし第8図においては、本考案によるカセット
アダプタの内部構造を明確に示すために、一部を破断除
去して示したことは言うまでもない。
前述したように、本考案によるカセットアダプタは小型
力セツ)Bの再生磁気ヘッド9と、この再生磁気ヘッド
9により検出した音声等の信号をテープレコーダ側の再
生磁気ヘッドPBHに磁気的に伝達する伝達磁気ヘッド
139とを有する。
第9図の電気回路略図に示すように、カセットアダプタ
の再生磁気ヘッド9と伝達磁気ヘッド139との間に増
幅器143を介挿する。
増幅器143を駆動する電池電源144をアダプタのケ
ーシング1に内蔵させ、さらに電池電源144と増幅器
143との間に、手動スライド板45に固定したスイッ
チノブ7aにより開閉される電源スィッチ7を接続する
この結果、手動スライド板45を動かす時にのみ、増幅
器143が電池電源144により駆動される。
なお、再生磁気ヘッド9を使用するかわりに、消去ヘッ
ドおよび録音再生ヘッドを設け、僅かな変更を電気回路
に加えればカセットアダプタを録音可能とすることが可
能である。
本考案によるカセットアダプタは上述の構成になるもの
であるが、次にその作動および効果を下記の各使用状態
に分けて説明する。
(1)小型カセットが装填されたカセットアダプタをテ
ープレコーダに装填する場合: 小型力セツ)Bが位置決めピン18.19、および板ば
ね20により受板5上に保持されたカセットアダプタを
第10図に示すテープレコーダ145の装填位置146
に装填する。
これに際し、カセットアダプタケーシング1の孔124
,125内にはテープレコーダ側のカセット位置決めピ
ンP1.P2が入り込むので、カセットアダプタがテー
プレコーダの所定位置に位置決めされる。
カセットアダプタの伝達磁気ヘッド139を取付けたレ
バー138はスペーサ22に当接した位置にある。
またテープレコーダの送出軸および巻取軸(図示せず)
はそれぞれカセットアダプタケーシング1の孔122お
よび123内に突出し、第4図に示したギヤ102およ
び109にそれぞれ固定された駆動体141および14
2の凹部141aおよび142aと噛合い、駆動体14
1および142をそれぞれ駆動可能な状態に位置する。
しかし、この状態では、カセットアダプタには何らの操
作力も作用しないのでカセットアダプタは第11図およ
び第12図に示した停止位置を保持する。
(2)テープレコーダに装填されたカセットアダプタを
待機位置に移す場合: 次にカセットアダプタの電源スィッチ7のノブ7aを下
方に移動すると電源スィッチ7が閉じ、第9図に示した
増幅器143が内蔵電池電源144により駆動される。
電源スイツチノブ7aの下方への移動に伴ない、このノ
ブ7aの固定された手動スライド板45の孔60 aか
らクリックストップ機構のボール81が外ずれ、手動ス
ライド板45が案内溝46.47.48に対応するサブ
シャシ38の案内ピン39.40.41に沿い下方に摺
動する。
この摺動にともない、手動スライド板45のピン57が
スライド板49の長孔67の下端に当接するのでスライ
ド板49も案内溝50゜51.52に対応するサブシャ
シ38の案内ピン42゜43、44に沿い下方に移動す
る。
ただしスライド板49の移動量は手動スライド板45の
移動量よりは小さい。
この理由は言うまでもないが、スライド板49の孔67
が手動スライド板45のピン57に予定された遊び量を
もって連動するからである。
ノブ7aの変位による手動スライド板45およびスライ
ド板49の上記摺動は、サブシャシ38に設けたストッ
パー73が手動スライド板45に設けた孔54の上端に
当接することにより制限され、この位置でクリックスト
ップ機構のボール81が手動スライド板45の孔60
bに係止する。
手動スライド板45に取付けたピンチローラ12は、キ
ャプスタン軸15に接近する。
その理由は、軸10が下方に変位し、さらにピンチロー
ラアーム11の突部11 Cがスライド板49の上部4
9 Cに当接しており、このスライド板49もまた下方
に僅かに移動するからである。
一方、スライド板49に直接的に取付けた再生磁気ヘッ
ド9も、小型力セラ)Bの磁気テープ(図示せず)に向
けて一段押出される。
スライド板49の下底部に設けたピン70が第4図にお
ける下方に変位するに際して、メインシャシ29に取付
けたレバー103の端部103bが下方に押され、レバ
ー103をコイルばね97の力に抗して反時計方向に回
動させる。
レバー103のこの回動に応じて、このレバー103に
対してさらに反時計方向に、コイルばね104により附
勢されているレバー105もまた、そのレバー103に
対する回動を立上り部分103eにより阻止されたまま
で反時計方向に回動する。
しかしレバー105の上記回動は、レバー105の端部
105bに取付けたギヤ107が巻取軸17のギヤ90
と噛合いを保持しつつ軸93のまわりに回動し、それま
で離間していたギヤ108と噛合接触をはじめるとピン
70の下降変位中に停止する。
一方レバー103はピン70が下降変位を停止するまで
さらに反時計方向に回動を続ける。
ピン70の下方変位によるレバー103の反時計方向回
動にともない、レバー103の脚部103 aに設けた
ピン106が図で左方に位置するレバー96の端部96
bを下方に押さげる。
したがってこのレバー96は軸92を中心に時計方向に
、コイルばね97の力に抗して回動する。
この結果、ギヤ100がそれまで噛合していた送出軸1
6のギヤ89から離間する。
レバー103の上記回動により、その端部103Cのピ
ン8は僅かに上方に変位する。
さらに手動スライド板45の下方への変位により、その
凹部45 aは下方に変位する。
したがって、ピン8は凹部45 aに対しては上記両変
位の和に等しい距離だけ相対変位することになる(第1
4図参照)。
また手動スライド板45に設けた軸58により支持され
スライド板49に連結されたレバー75は、手動スライ
ド板45がスライド板49より大きく変位するので、ピ
ン75を中心に時計方向に回動し、この結果その立上り
部77がケーシング1の開口127より外部に突出する
(第13図参照)。
手動スライド板45の右下端部の孔61が下方に変位す
ることにより、孔61内に突出するピン132が設けら
れたレバー130にコイルばね131のばね力が作用し
、レバー130が軸119を中心として時計方向に回動
する。
この結果、ケーシング1の孔126内に突出するテープ
レコーダ側キャプスタン軸Cに対し、レバー130に取
付けた回転体134の摩擦ローラ部136が押圧される
とともに、角ベルト137に適当な張力が作用する。
(3)小型カセットを、カセットアダプタを介してテー
プレコーダにより再生する場合: カセットアダプタが装填されたテープレコーダの操作ボ
タン147を再生位置とする。
従ってテープレコーダ側の巻取軸およびキャプスタン軸
Cが回転を開始する。
さらにピンチローラP、磁気ヘッドPBH,ERHがカ
セットアダプタのケーシング前壁1bに向けて押出され
る。
これらのうち、再生磁気ヘッドPBHはケーシング1の
開口128内に挿入され、コイルばね140により時計
方向に附勢されたレバー138に取付けた伝達磁気ヘッ
ド139と弾性的に接触し、音声等の信号を磁気的に伝
達する。
また消去ヘッドERHは開口129内に挿入されるが、
図示のカセットアダプタの実施例は再生専用であるので
機能しない。
ピンチローラPが前記のごとくケーシング前壁1bに向
けて押出されると、このピンチローラPに当接するレバ
ー75が軸58を中心として反時計方向に回動する。
この結果、レバー75がスライド板49の孔68内に位
置するピン76を介し、手動スライド板45のピン59
とスライド板49のピン69との間にかけられたコイル
ばね72の引張力に抗して、スライド板49を手動スラ
イド板45に対してさらに下方に移動する。
この移動はサブシャシ38のストッパー74により制限
される。
スライド板49が手動スライド板45に対し変位する結
果、再生磁気ヘッド9がさらに一段押出され、前記(2
)における押出しと合わせて例えば3〜4mm図の下方
に変位するので、小型力セツ)Hの磁気テープと接触す
る。
さらにピンチローラアーム11の反時計方向の回動を制
限するスライド板49の上部49 Cも下方に変位する
ので、ピンチローラ12がキャプスタン軸15に押圧さ
れる(第3図参照)。
第4図に示したリールハブ軸駆動機構は、前記(2)で
説明した第14図の状態から次のように変化する。
すなわち、スライド板49のピン70がさらに下方に変
位すると、レバー103の脚部103bが押下げられる
この結果、レバー103がさらに反時計方向に回動する
が、このレバー103と同軸のレバー105は、既にギ
ヤ107がギヤ108と噛合しているため変位しない。
したがって、レバー103のみが変位し、その突部10
3eがレバー105から離間する。
一方、レバー103の反時計方向への回動に応して、レ
バー96は時計方向に回動し、ギヤ100は送出軸16
のギヤ89からさらに離間する。
つまり、レバー103が回動し、これに応じてレバー9
6も回動するが、リールハブ軸駆動機構の連結状態自体
は変らない。
さらに上述したように、この時点ではカセットアダプタ
の送出軸16がテープレコーダの送出軸との連結を断た
れ、巻取軸17がギヤ109.108゜107、90、
および摩擦部材90 aを介しテープレコーダの巻取軸
と連結されている。
したがって、テープレコーダのキャプスタン軸Cおよび
巻取軸が回転すれば、カセットアダプタの駆動機構が駆
動される。
すなわち、テープレコーダ側キャプスタン軸Cの回転力
が、レバー130に取付けた回転体134の摩擦ローラ
部136、プーリ部135、角ベルト137および゛プ
ーリ112を介してカセットアダプタのキャプスタン軸
15に伝達され、これを所定周速で駆動する。
また、テープレコーダ側巻取軸の回転力が上述したよう
にカセットアダプタの巻取軸17に伝達され、これを所
定トルクで回転させる。
キャプスタン軸15により送られる小型力セツ)Hの磁
気テープを巻取軸17により巻取るに際し、巻取軸17
は上記のごとく摩擦部材90aを介してテープレコーダ
側巻取軸により駆動されるので、巻取軸17の巻取トル
クは一定値以上とはならない。
一方、送出軸16はテープレコーダ側の負荷が作用せず
、自由に回転できる状態であるから、上記巻取トルクを
小さくおさえることができ、従って磁気テープに過大な
負荷をかけることなく、これを滑かに走行させ、きれい
に巻取ることが可能となる。
磁気テープに記録された音声等の信号は、再生磁気ヘッ
ド9により検出されて電気信号に変換され、増幅器14
3により所定レベルに増幅されたのち伝達磁気ヘッド1
39を介してテープレコーダ側再生磁気ヘッドPBHに
伝達され、テープレコーダ145に内蔵された大容量の
増幅器によりスピーカ148を駆動しうる程度に電力増
幅される。
(4)再生状態にある小型カセットの磁気テープを一時
的に早送りする場合(キュー作用を持たない中間早送り
): カセットアダプタが装填されたテープレコーダ145の
操作ボタン147は再生位置に保持したまま、カセット
アダプタの電源スィッチ7のノブ7aを僅かに押上げる
このノブ7aは手動スライド板45に取付けられている
ので、手動スライド板45が図における上方に摺動変位
する。
一方、手動スライド板45のピン57に対し孔67で遊
びを持たせて連結したスライド板49は、初めは移動し
ないが、次に孔67の上端がピン57で押上げられるた
め、やはり同様に、図で上方に僅かに摺動変位する。
したがって、再生磁気ヘッド9が磁気テープから離間す
るとともに、ピンチローラアーム11がその突部11
Cでスライド板49の上部49 Cに押上げられ、ピン
チローラ12がキャプスタン軸15より離間する。
さらに、スライド板49下側に設けられリールハブ軸駆
動機構のレバー103の脚部103 bと掛合するピン
70も、スライド板49の図における上方への変位に応
じて、上方に変位する。
しかしレバー103はこのピン70には追従しない。
この理由は下記の通りである。
すなわち、レバー103はコイルばね97により常時時
計方向に附勢されている。
したがって、レバー103の端部103Cに設けたピン
8は常時下方に偏倚される。
しかし、このピン8は手動スライド板45の凹部45
aの下端に押上げられるので、レバー103を反時計方
向に回動させ、ピン70には追従しない。
この結果、レバー105はレバー103の立上り部10
3 eから浮いた状態となり、ギヤ107とギヤ108
との噛合状態は変らないので、テープレコーダ145の
巻取軸とカセットアダプタの巻取軸17との連結状態は
保たれる。
またレバー103が反時計方向に回動すると、その脚部
103aに設けたピン106がレバー96の端部96
bを押下げるので、レバー96が時計方向に回動する。
この結果、レバー96の端部96 aに取付けたギヤ1
00は送出軸16のギヤ89からさらに離間するため、
テープレコーダ145の送出軸とカセットアダプタの送
出軸16とは連結されていない状態を保つ。
ところで、テープレコーダ145は再生状態にあるので
、巻取軸およびキャプスタン軸Cはともに回転を続けて
いる。
したがって、小型力セラ)Bの磁気テープは再生時と同
一方向に送られるが、これに際して、前述したようにカ
セットアダプタのピンチローラ12がキャプスタン軸1
5より離間しており、また再生磁気ヘッド9は磁気テー
プから離間している。
このため、磁気テープには巻取軸17の巻取りトルクは
作用するが、この巻取トルクによる力とは逆の方向の作
用力(例えばテープの引出抵抗によるバックテンション
等)はほとんど作用しないので、磁気テープは再生時の
送り速度よりも速く巻取られる。
ただしこの速度は通常の早送り時の巻取速度よりはおそ
い。
というのは、再生時の巻取りトルクは早送り時の巻取り
トルクよりは一般に小さいからである。
上述した一時的な早送りは、もし再生磁気ヘッド9が磁
気テープより離間しなければ、いわゆるキューに相当す
るものであるが、本考案のカセットアダプタでは磁気ヘ
ッド9が引込むため、キュー作用はともなわず、あくま
でも中間的な速度での一時早送りを行なわせるものであ
る。
カセットアダプタの電源スイツチノブ7aを再度押下げ
ることにより、手動スライド板45を図面における下方
に摺動させると、再生磁気ヘッド9が磁気テープと接触
し、さらにピンチローラ12がキャプスタン軸15と接
触するので、カセットアダプタが即座に再生状態に復帰
することは言うまでもない。
(5)再生状態にある小型カセットの磁気テープを停止
し、カセットアダプタを待機位置に移す場合: カセットアダプタが装填されたテープレコーダ145の
操作ボタン147を停止位置とすると、テープレコーダ
側の巻取軸およびキャプスタン軸Cが停止する。
さらにピンチローラP、磁気ヘッドPBH,ERHがそ
れぞ゛れカセットアダプタのケーシング前壁1bから離
間する方向に引込む。
この結果、カセットアダプタは前記(3)の位置から(
2)の位置に復帰する。
すなわち、伝達磁気ヘッド139が取付けられたレバー
138はスペーサ22に当接する位置まで、コイルばね
140のばね力により時計方向に回動復帰する。
またテープレコーダ側ピンチローラPに対し弾性的に接
触するレバー75には手動スライド板45とスライド板
49との間に介挿されたコイルばね72の引張力が作用
するので、レバー75は手動スライド板45の軸58を
中心として時計方向に回動する。
この結果、レバー75の立上り部77はケーシング1の
前壁1bより外方に突出し、今度はテープレコーダ内方
に引込んだ位置のピンチローラPに当接するので、この
レバー75に連動するスライド板45はこれに対応する
距離だけ上方に移動する。
しかしスライド板49の孔67と手動スライド板45の
ピン57との間には遊びがあるため、手動スライド板4
5は移動しない。
スライド板49が図における上方に移動すると、再生磁
気ヘッド9が同様に上方に移動して磁気テープから離間
するとともに、ピンチローラアーム11がその突部11
Cでスライド板49の上部49 Cに押上げられるの
で軸10を中心に時計方向に回動し、ピンチローラ12
がキャプスタン軸15より離間した状態となる。
一方、スライド板49下部のピン70は前述したように
、メインシャシ29に取付けたレバー103の脚部10
3bと弾性的に接触しているが、このピン70が図にお
ける上方に一定距離、例えば2mm移動する結果、レバ
ー103がコイルばね97のばね力により時計方向に回
動する。
しかし、この回動角度は僅かなものであるため、レバー
103が軸93を中心に回動してもレバー105はこの
軸93に対して回動しない。
この理由は、レバー105はレバー103に対しコイル
ばね104により反時計方向に附勢されており、レバー
103の立上り部分103eに当接するまで、レバー1
03が回動しても軸93に対し回動はしない。
したがってレバ一端部105bに取付けたギヤ107と
、巻取軸17のギヤ108との噛合いは保持されるが、
これらのギヤ107および108間の接触圧力は幾分小
さくなる。
上述したレバー103の回動に応じて、レバー脚部10
3 bに設けられたピン106が図における上方に変位
すると、レバー96もまた、コイルばね97のばね力に
より反時計方向に回動する。
しかしレバー96はレバー103と同様に僅かな角度し
か回動しないので、このレバ一端部96 Cに取付けた
ギヤ100は送出軸16のギヤ89と接近するだけであ
り、噛合うには至らない。
テープレコーダ側キャプスタン軸Cに対し弾性的に押圧
される回転体134のプーリ135は部分的にケーシン
グ前壁1bより外方に突出した位置を保持する。
さらに電源スィッチ7は閉じたままであるので増幅器1
43は作動状態にある。
この停止状態からは、いつでもテープレコーダを前述し
た再生位置、または後述する早送り、巻戻しの各位置に
切換えることができる。
ただし、カセットアダプタをテープレコーダ145から
取外ずすことはできない。
この理由は後に説明する。
(6)待機位置のカセットアダプタで磁気テープを停止
状態から早送り状態に移す場合: カセットアダプタが装填されたテープレコーダ145の
操作ボタン147を早送り位置とすると、テープレコー
ダ側の巻取軸が正方向に高速で回転する。
したがって、この巻取軸と噛合する凹部142aを持つ
駆動体142が駆動される。
この駆動体142の回転は、前述した再生時と同様に、
回転体111のギヤ109、ギヤ108、ギヤ107、
ならびに巻取軸17のギヤ90および摩擦部材90 a
を介して巻取軸17に伝達される。
この結果、巻取軸17が高速で回転し、小型カセットB
の磁気テープが早送りされる。
上述のごとく、早送り時には巻取軸17をテープレコー
ダ側巻取軸に対して直接的に連結するので、テープレコ
ーダ側の操作ボタンを単に早送り位置とするのみでカセ
ットアダプタに装填された小型力セラ)Bの磁気テープ
を早送りすることが可能である。
ただし、停止状態にある小型カセットの磁気テープを一
操作で、すなわちテープレコーダ145の操作ボタン1
47を巻戻し位置とするのみで、巻戻し状態に移すこと
は前述した駆動機構ではできない。
その理由は、テープレコーダ側送出軸が逆方向に高速で
回転し、カセットアダプタの駆動体141を巻戻し方向
に駆動しても、駆動体141のギヤ102、ギヤ101
.ギヤ100は順次連結されているが、ギヤ100と巻
取軸16のギヤ89とは連結されてはいないから、結局
力セツトアダプタの巻取軸16が回転しないためである
ただし、本考案によるカセットアダプタでは別のモード
で磁気テープを巻戻すことが可能である。
これについては後に説明する。(7)待機位置のカセッ
トアダプタで、磁気テープを停止状態から巻戻し状態に
移す場合: 待機位置のカセットアダプタにおいては、前記(2)で
説明したように、テープレコーダ145の巻取軸とカセ
ットアダプタの巻取軸17とが連結され、逆にテープレ
コーダ145の送出軸とカセットアダプタの送出軸16
とは連結されない状態にある。
したがって、このままでは磁気テープを巻戻し状態に移
すことができない。
この状態で、テープレコーダ145の操作ボタン147
を巻戻し位置に押込む。
この結果、テープレコーダ145の送出軸が逆転をはじ
め、この回転が駆動体141.ギヤ102およびギヤ1
01を介して、早送り・巻戻し機構のレバー96の端部
96 Cに取付けたギヤ100に伝達される。
次にカセットアダプタの巻戻し操作ノブ8aを図面にお
いて下側に押下げると、早送り・巻戻し機構のレバー1
03が軸93を中心に、時計方向に回動し、レバー脚部
103aのピン106が上方に変位する。
ピン106の変位に応じてレバー96がコイルばね97
により反時計方向に回動するので、ギヤ100が送出軸
16のギヤ89と噛合つ。
一方、巻取軸17の方は、レバー103の上記回動に応
じて、その立上り部分103eがレバー105を時計方
向に回動させ、レバー105の端部105bに取付けた
ギヤ107をギヤ108から離間させるので、テープレ
コーダ145の巻取軸とカセットアダプタの巻取軸17
との連結が断たれる。
巻戻し操作ノブ8aを押下げるに際し、レバー103の
脚部103bはスライド板49のピン70を押上げるの
でスライド板49が上方に変位する。
したがってノブ8aの押下げはスライド板49の摺動抵
抗等に抗して行わなければならない。
スライド板49が上方に摺動しても、磁気ヘッド9およ
びピンチローラ12は磁気テープからより一層離間した
状態となる。
前述したように、レバー96に取付けたギヤ100はテ
ープレコーダ145の送出軸の逆転に応じて回転してい
るが、このギヤ100がカセットアダプタの送出軸16
のギヤ89と連結されるので、カセットアダプタの送出
軸16が再生時とは逆方向に、すなわち磁気テープの巻
戻し方向に回転をはじめる。
この結果、磁気テープは巻戻される。
(8)待機位置のカセットアダプタをテープレコーダか
ら取外すす場合: 待機位置にあるカセットアダプタにおいては、前記(2
)で説明したように、レバー75の立上り部77と回転
体134のプーリ135とがケーシング1の前壁1bよ
り外方に突出する。
また電源スィッチ7は閉じたままである。
従って、このままの状態ではカセットアダプタをテープ
レコーダ145から取外ずすことはできない。
カセットアダプタをテープレコーダ145から取外すす
ためには、カセットアダプタの電源スィッチ7のノブ7
aを上方に押戻す操作が必要とされる。
すなわち、電源スィッチ7のノブ7aを上方に押戻すと
、電源スィッチ7が開いて増幅器143が不作動状態と
なる。
さらに、ノブ7aが固定された手動スライド板45がサ
ブシャシ38に設けたピン39.40.41に沿い上方
に変位する。
この結果、手動スライド板45のピン57がスライド板
49の孔67の上端に当接するのでスライド板49もま
た、サブシャシ38に設けたピン42、43.44に沿
い上方に復帰する。
手動スライド板45およびスライド板49の上記変位に
ともない、テープレコーダ側ピンチローラPに当接する
レバー75が上方に平行移動して立上り部77がケーシ
ング1の開口127内に引込む。
また手動スライド板45の孔61に位置するピン132
を持つレバー130が手動スライド板45の上方への変
位に応じて軸119を中心にコイルばね131のばね力
に抗して反時計方向に回転し、この結果テープレコーダ
側キャプスタン軸Cと接触する摩擦ローラ136が反時
計方向に回転するので、プーリ135が同様にケーシン
グ1の開口127内に引込む。
さらに、手動スライド板45が上方に変位し、これに応
じてスライド板49が上方に変位するとピンチローラア
ーム11が上方に移動するのでピンチローラ12が上方
に移動し、また再生磁気ヘッド9も上方に変位し、これ
らがヘッドカバー5a内に引込む。
この結果、停止位置となったカセットアダプタをテープ
レコーダ145から取外ずすことが可能となるとともに
、カセットアダプタから小型カセット8を取外すすこと
も可能となる。
本考案によるカセットアダプタは上述した停止位置にお
いても磁気テープの巻戻し、または早送りをさせること
が可能である。
すなわち、第12図に示すように、停止位置のカセット
アダプタでは早送り・巻戻し機構は巻戻側のみが連結さ
れている。
従ってこのままの状態でテープレコーダ145を巻戻し
位置とすると、その送出軸の逆転がカセットアダプタの
送出軸16に伝達されるので磁気テープが巻戻される。
また、テープレコーダ145を早送り位置としても、こ
のままの状態ではカセットアダプタが早送り動作をしな
いが、次にレバー103のピン8を手動スライド板45
の凹部45 a内で、前記(7)とは逆に、押上げると
巻取軸17がテープレコーダの巻取軸と連結されるとと
もに、送出軸16とテープレコーダの送出軸との連結が
遮断されるので磁気テープが早送りされる。
以上詳細に説明したところから明らかなよう:、本考案
によれば、特に巻戻し時に、カセットアダプタ内の小型
カセットの磁気テープにコンバントカセット用テープレ
コーダ内のバックテンシ3ンが作用しないようにしたの
で、磁気テープの1出抵抗を低減することが可能となり
、したかつ7カセツトアダプタのリールハブ軸の所要ト
ルクを小さくおさえることが出来る。
このために磁気テープに過大な張力が作用せず、またカ
セットアダプタがスムーズに作動する効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1a図および第1b図はそれぞれコンパクトカセット
および小型カセットの平面図、第2図ないし第15図は
それぞれ本考案の一実施例を示すものであり、第3図お
よび第4図はそれぞれ再生位置における操作機構および
リールハブ軸駆動機構の平面図、第5図は同じく再生位
置におけるキャプスタン軸駆動機構の透視図、第6図な
いし第8図はそれぞれ一部を破断除去して内部構造を示
す断面図、第9図は電気回路の略図、第10図は使用態
様を示す斜視図、第11図および第12図はそれぞれ停
止位置における操作機構およびリールハブ軸駆動機構の
平面図、第13図および第14図はそれぞれ待機位置に
おける操作機構およびリールハブ軸駆動機構の平面図、
第15図は再生位置における早送り時の操作機構の平面
図である。 1・・・ケーシング、2・・・作動部分、5・・・カセ
ット受板、7・・・電源スィッチ、7a・・・同ノブ、
8・・・早送り・巻戻し操作ピン、9・・・再生磁気ヘ
ッド、12・・・ピンチローラ、15・・・キャプスタ
ン軸、16・・・送出軸、17・・・巻取軸、29・・
・メインシャシ、38・・・サブシャシ、45・・・手
動スライド板、49・・・スライド板、75・・・レバ
ー、96.103.105・・・早送り・巻戻し機構の
レバー、102、109・・・ギヤ、113・・・フラ
イホイール、130・・・レバー、134・・・回転体
、139・・・伝達磁気ヘッド、141゜142・・・
駆動体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コンパクトカセット用テープレコーダにコンパクトカセ
    ットよりも小さい小型カセットを装填し、少なくともこ
    の小型カセットに記録された音声等の信号を前記コンパ
    クトカセット用テープレコーダにより再生可能であり、
    前記小型カセット用の送出軸、巻取軸およびキャプスタ
    ンを有し、これら送出軸、巻取軸およびキャプスタンが
    それぞれ前記コンパクトカセット用チープレコークの送
    出軸、巻取軸およびキャプスタンにより駆動されるテー
    プレコーダ用カセットアダプタにおいて、このカセット
    アダプタはその異なる作動位置間で変位する部材と、こ
    の部材の変位に応して前記カセットアダプタの巻取軸と
    前記コンパクトカセット用テープレコーダの巻取軸とを
    継断させる機構とを具備し、前記変位部材が再生位置に
    あるときは、前記カセットアダプタの巻取軸と前記コン
    パクトカセット用テープレコーダの巻取軸とを連結させ
    、前記変位部材が巻戻し位置にあるときは、前記小型カ
    セットの磁気テープに前記コンパクトカセット用テープ
    レコーダ内のバックテンションが作用しないように、前
    記カセットアダプタの巻取軸と前記コンパクトカセット
    用テープレコーダの巻取軸との連結を解除するようにし
    たことを特徴とするテープレコーダ用カセットアダプタ
JP1974028650U 1974-03-14 1974-03-14 テ−プレコ−ダ用カセツトアダプタ Expired JPS5912788Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4884617A (ja) * 1972-01-24 1973-11-10

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JPS4884617A (ja) * 1972-01-24 1973-11-10

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