JPH0138753Y2 - - Google Patents

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JPH0138753Y2
JPH0138753Y2 JP8300782U JP8300782U JPH0138753Y2 JP H0138753 Y2 JPH0138753 Y2 JP H0138753Y2 JP 8300782 U JP8300782 U JP 8300782U JP 8300782 U JP8300782 U JP 8300782U JP H0138753 Y2 JPH0138753 Y2 JP H0138753Y2
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slider
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案はテープレコーダ装置に係り、特にそ
のテープ走行停止を検出する機構の改良に関す
る。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
近時、フルメカニカルなテープレコーダにあつ
ては、テープを所定の走行状態及び停止状態とす
るための各種操作子をソフトタツチ操作化するこ
とが盛んに行なわれている。この操作子のソフト
タツチ操作化とは、モータ等の力により、例えば
ヘツドシヤーシやその他の各種可動部材を所定位
置に移動させるようにしたもので、操作子の操作
力でヘツドシヤーシやその他の各種可動部材を所
定位置に移動させない分だけ、操作子の操作力を
軽減することができるものである。
ところで、上記のようなテープレコーダのソフ
トタツチ操作化は、まだまだ開発途上にある段階
で、種々の点で改良すべき余地が残されている。
例えば従来のソフトタツチ操作機構は、形状が大
形で電力消費量も大いため、高級ないわゆるデツ
キタイプの一部のテープレコーダに使用されてい
るだけである。そこで、従来より、例えばラジオ
付カセツトテープレコーダ等のような電池使用の
携帯用小型テープレコーダにも適用可能な、小形
軽量で電力消費量も少ないソフトタツチ操作機構
の開発が強く望まれている。また、上記小形軽量
化及び低消費電力化に関連して、各種可動部材を
有機的にかつ円滑に無理のない動作をし得るよう
に構成したり、電池電力の消耗に対する安全保護
対策を施す等、種々の点で改良が要望されてい
る。
〔考案の目的〕
この考案は上記事情に基づいてなされたもの
で、簡易な構成でテープ走行停止検出を誤動作な
く確実に行なえるようにした極めて良好なテープ
レコーダ装置を提供することを目的とする。
〔考案の概要〕
すなわち、この考案は、テープ走行に無関係に
回転され所定位置にカム部及び係止部を有する第
1の回転体と、テープ走行に連動する第2の回転
体に係合されて該第2の回転体の回転時に前記第
1の回転体のカム部に摺接されて揺動され該第2
の回転体の停止時に揺動が停止され前記第1の回
転体の係止部に係合される検出部材とよりなるテ
ープ停止検出手段を備えたテープレコーダ装置に
おいて、前記検出部材に前記第1の回転体の中心
軸が遊挿されかつ該検出部材の揺動を妨げない長
孔を形成し、該長孔を遊挿した前記第1の回転体
の中心軸に止め部材を取着して前記検出部材を抜
け止め保持してなることを特徴とするものであ
る。
〔考案の実施例〕
以下、この考案をカセツトテープレコーダに適
用した場合の一実施例について、図面を参照して
詳細に説明する。第1図及び第2図は、それぞれ
ここで説明するカセツトテープレコーダを正面側
及び正面側からメインシヤーシを取り除いて裏面
側を見た状態を示す全体図である。まず、第1図
において、11は例えば合成樹脂材料をモールド
成型して略箱状に形成されたメインシヤーシであ
る。このメインシヤーシ11の略中央部分には、
右及び左リール台12,13がそれぞれ回転自在
に支持されている。そして、上記右及び左リール
台12,13間には、ヘツドスライダ14が図中
矢印A,B方向に摺動自在に支持されている。ま
た、このヘツドスライダ14には、その図中下部
に、録音再生ヘツド(以下録再ヘツドという)1
5及び消去ヘツド16が並んで搭載されている。
さらに、上記メインシヤーシ11の図中右下部
には、キヤプスタン17が回転自在に支持されて
いる。このキヤプスタン17は、メインシヤーシ
11の裏面側に設けられる後述するフライホイー
ルの回転軸となされているものである。そして、
上記キヤプスタン17の近傍には、ピンチローラ
18が設けられている。このピンチローラ18
は、ピンチレバー181の一端部に回転自在に支
持されている。そして、上記ピンチレバー181
は、その他端部がメインシヤーシ11に突設され
た回動軸182に嵌合されることにより、該回動
軸182を中心に回動自在に支持されている。こ
のため、上記ピンチローラ18は、ピンチレバー
181が図中時計方向に回動されたとき、キヤプ
スタン17に接触されるものである。
また、上記メインシヤーシ11の図中右端部に
は、モータ19が設置されている。さらに、この
モータ19の図中上部に対応する上記メインシヤ
ーシ11の部分には、上記右リール台12とベル
ト201を介して連動関係となされたテープカウ
ンタ20が設置されている。
一方、上記メインシヤーシ11の図中左端部に
は、周知の誤消去防止レバー21、図示しないカ
セツト蓋を閉位置で保持するとともに閉位置での
保持を解除して開放させるためのイジエクトスラ
イダ22及び選曲(頭出し)のためのソレノイド
プランジヤ23等が、それぞれ配設されている。
次に、第2図において、図中下部に配列される
のは、カセツトテープレコーダを所定の動作状態
及び停止状態となすための操作部24である。こ
の操作部24は、第2図中左側から、停止兼イジ
エクト用のSTOP操作板241、録音用のREC操
作板242、巻戻し用のREW操作板243、再
生用のPLAY操作板244、早送り用のFF操作
板245、一時停止(ポーズ)用のPAUSE操作
板246の順で配置され、それぞれが図中矢印C
方向に押圧操作自在に、かつ矢印D方向に復帰自
在に支持されている。ここで、前記メインシヤー
シ11には、上記各操作板241乃至246に略
直交するようにロツク板25が、第2図中矢印
E,F方向にスライド自在に支持されている。そ
して、上記各操作板241乃至246のうち、
REC,REW,PLAY,FF操作板242乃至24
5は、上記ロツク板25と係合して押圧操作によ
る押込み状態にロツクされるようになされてい
る。また、上記STOP操作板241はロツク板2
5にロツクされることなく、ロツク状態にある操
作板242乃至245を解除する如く、上記ロツ
ク板25と係合する。さらに、上記PAUSE操作
板246はロツク板25と何ら係合することなく
独立して動作するものであり、公知のプツシユ−
プツシユ機構26と係合して、1度目の押圧操作
で押込み状態にロツクされて例えば再生状態を一
時的に停止せしめるとともに、2度目の押圧操作
でロツク状態が解除されて例えば再生状態に復帰
せしめる如く機能させるものである。
そして、上記REW及びFF操作板243,24
5は、後述する高速駆動機構を駆動して、上記左
リール台13及び右リール台12を、第1図中時
計方向及び反時計方向に選択的に高速回転させ、
テープを巻戻し及び早送り状態で走行させる如く
機能する。また、上記PLAY操作板244は、後
述する定速駆動機構を駆動して、上記ヘツドスラ
イダ14を第1図中矢印A方向にスライドさせ録
再ヘツド15をテープに当接させるとともに、ピ
ンチローラ18をテープを介してキヤプスタン1
7に圧接させ、かつ上記右リール台12を第1図
中反時計方向に回転させることにより、テープを
再生状態で走行させる如く機能する。さらに、上
記REC操作板242は、上記定速駆動機構を駆
動して、録再ヘツド15、ピンチローラ18及び
右リール台12を再生状態と同様な位置及び回転
状態となし、図示しないテープレコーダ回路部を
録音側に切換えることによつて、テープを録音状
態で走行させる如く機能する。この場合、REC
操作板242は上記PLAY操作板244と組み合
わせて操作する必要はなく、REC操作板242
を単独で操作することにより、録音状態にするこ
とができる。また、上記消去ヘツド16は、録音
時のみヘツドスライダ14に連動して録再ヘツド
15とともにテープに当接され、再生時にはテー
プに当接されないようになされている。
ここで、第2図に示すように、前記キヤプスタ
ン17には、同軸的にフライホイール27が設け
られるとともに、同軸的に駆動歯車28が設けら
れている。このキヤプスタン17、フライホイー
ル27及び駆動歯車28は、一体的に回転するも
のである。そして、上記駆動歯車28の両側に
は、定速駆動歯車29及び高速駆動歯車30が前
記メインシヤーシ11に突設された回転軸29
1,301に回転自在にそれぞれ支持されてい
る。この定速及び高速駆動歯車29,30は、そ
れぞれ上記駆動歯車28に噛合されて回転される
ものであるが、該定速及び高速駆動歯車29,3
0の一部には詳細を後述するが歯のない切欠部が
形成されており、通常この切欠部が駆動歯車28
に対向して、該駆動歯車28が回転しても定速及
び高速駆動歯車29,30は回転しないようにな
されている。
そして、上記REC及びPLAY操作板242,
244のようなテープ定速走行用操作板が操作さ
れると、上記定速駆動歯車29が駆動歯車28に
噛合されて回転され、この定速駆動歯車29が回
転されることにより、上記ヘツドスライダ14及
びピンチローラ18が移動され、かつ右リール台
12が回転されて、ここにテープ定速走行が行な
われるものである。また、上記REW及びFF操作
板243,245のようなテープ高速走行用操作
板が操作されると、上記高速駆動歯車30が駆動
歯車28に噛合されて回転され、この高速駆動歯
車30が回転されることによつて、上記右リール
台12及び左リール台13が選択的に回転され、
ここにテープ高速走行が行なわれるものである。
さらに、上記高速駆動歯車30は、前記PAUSE
操作板246の操作時にも駆動歯車28に噛合さ
れて回転されるようになされている。
ここで、上記右及び左リール台12,13は、
その回転中心となるリール軸121,131が、
上記メインシヤーシ11に形成された略円筒状の
軸受部122,132内に嵌着されることにより
支持されている。そして、上記右リール台12に
は、同軸的にかつ該右リール台12と一体的に回
転する定速歯車123及びFF歯車124がそれ
ぞれ重ねて設けられている。また、上記左リール
台13には、同軸的にかつ該左リール台13と一
体的に回転するREW歯車133が設けられてい
る。そして、上記各歯車123,124,133
に後述する種々の歯車が選択的に噛合されて、右
及び左リール台12,13が回転駆動されるもの
である。さらに、上記右リール台12の近傍に
は、後述する自動停止機構(以下ASO機構とい
う)31が装置されている。
以上にここで説明するカセツトテープレコーダ
の全体的な構成を概略的に説明したが、以下に各
部の具体的な構成及び動作について詳細に説明す
る。まず、前記定速駆動機構について第3図を参
照して説明する。すなわち、第3図は前記定速駆
動歯車29の詳細を示すもので、該定速駆動歯車
29の周縁の一部には、先に述べたように歯のな
い切欠部292が形成されている。この切欠部2
92は、定速駆動歯車29の回転中心から約90゜
の開角の範囲で形成されている。また、上記定速
駆動歯車29の一方面にはカム部293が形成さ
れ、他方面には2つの係止部294,295が突
設されている。そして、上記カム部293は、略
偏平な第1の部分296と、湾曲した第2の部分
297とより構成されている。また、上記2つの
係止部294,295は、係止部294の方が内
周側で、係止部295が外周側に形成されてい
る。さらに、上記両係止部294,295は、定
速駆動歯車29の回転中心に対して約45゜の開角
を有するように形成されている。
ここで、上記カム部293及び係止部294,
295には、定速駆動レバー32及び定速ロツク
レバー33がそれぞれ係合される。この定速駆動
レバー32及び定速ロツクレバー33は、共に前
記メインシヤーシ11に突設された回動軸331
に嵌合されて、回動自在に支持されている。この
うち、上記定速駆動レバー32は、上記回動軸3
31に嵌合される部分を基部として略コ字状に形
成される肉厚部321及び該肉厚部321の開口
された内側に形成される肉薄部322よりなるも
ので、上記肉薄部322がカム部293と面対向
されている。そして、上記定速駆動レバー32の
肉厚部321の一方の腕部323の内側は、上記
カム部293に当接する係合部324となされて
いる。また、上記肉厚部321の他方の腕部32
5の先端部には、前記ヘツドスライダ14を移動
させるための駆動部326が突設されている。さ
らに、上記肉薄部322には、上記定速駆動歯車
29の回転軸291を逃げて、定速駆動レバー3
2の回動を妨げないようにするための長孔327
が形成されている。そして、上記定速駆動レバー
32は、図示しない後述するトーシヨンスプリン
グによつて第3図中時計方向に回動付勢されてお
り、その係合部324がカム部293に圧接され
るようになされている。
また、上記定速ロツクレバー33には、上記定
速駆動歯車29の係止部294,295と選択的
に係合して、該定速駆動歯車29の回転を阻止す
るロツク部332が突設されている。そして、上
記定速ロツクレバー33は図示しないスプリング
によつて第3図中時計方向に回動付勢されてい
る。この定速ロツクレバー33の第3図中時計方
向の回動は、そのロツク部332が定速駆動歯車
29の係止部294と係合されるまでとなされて
いる。ここで、上記定速ロツクレバー33のロツ
ク部332が定速駆動歯車29の係止部294に
係止された状態では、定速駆動歯車29の切欠部
292が駆動歯車28と対向されている。このと
き、定速駆動レバー32の係合部324がカム部
293の第1の部分296を押圧するようにな
り、定速駆動歯車29は第3図中時計方向に回動
付勢されている。ところが、定速ロツクレバー3
3のロツク部332が定速駆動歯車29の係止部
294に係合されているので、定速駆動歯車29
は回転されず、駆動歯車28と噛合されないよう
になされている。
このような状態で、前記RECまたはPLAY操
作板242,244を操作すると、後述するよう
にその操作に連動して、定速ロツクレバー33が
第3図に示すように反時計方向に回動される。す
ると、定速ロツクレバー33のロツク部332が
定速駆動歯車29の係止部294から離脱され
る。このため、定速駆動歯車29は定速駆動レバ
ー32を介して付与される回動付勢力によつて第
3図中時計方向に回転され、駆動歯車28に噛合
されるものである。
第4図及び第5図は、それぞれPLAY操作板2
44及びREC操作板242と定速ロツクレバー
33との関係を示すものである。まず、第4図に
おいて、定速ロツクレバー33には、略円柱形状
の係合部333が突設されている。そして、
PLAY操作板244の一側部には、上記定速ロツ
クレバー33の係合部333と係合する突部33
4が形成されている。この突部334は、PLAY
操作板244を第4図中矢印C方向に操作したと
き、定速ロツクレバー33の係合部333に対し
て逃げとなる傾斜部335を有している。このた
め、PLAY操作板244を操作すると、その傾斜
部335によつて上記係合部333が押圧され、
定速ロツクレバー33が第4図中反時計方向に回
動されて、ここに定速ロツクレバー33のロツク
部332が定速駆動歯車29の係止部294から
離脱されるものである。そして、上記PLAY操作
板244が操作状態で前記ロツク板25にロツク
されると、定速ロツクレバー33は第4図中反時
計方向に回動された位置で保持される。このとき
の定速ロツクレバー33の保持位置において、そ
のロツク部332は、上記定速駆動歯車29の外
周側の係止部295の回転経路中に位置するよう
になされている。
次に、第5図において、REC操作板242は、
その操作方向つまり第5図中矢印C方向に略直交
するように配設されたREC駆動スライダ34と
係合されている。すなわち、このREC駆動スラ
イダ34は、前記メインシヤーシ11に、その長
手方向にスライド自在に支持されており、図示し
ないスプリングによつて第5図中右方向に付勢さ
れている。そして、上記REC駆動スライダ34
の一端部には、上記定速ロツクレバー33の係合
部333と係合する係合部341が形成されてい
る。また、上記REC駆動スライダ34の他端部
には、上記REC操作板242に形成された案内
孔342に遊嵌される折曲係合片343が形成さ
れている。このREC操作板242の案内孔34
2は、該REC操作板242を第5図中矢印C方
向に操作した状態で、上記REC駆動スライダ3
4を第5図中左方向にスライドさせ得るように形
成されている。このため、REC操作板242を
操作すると、REC駆動スライダ34が第5図中
左方向にスライドされ、その係合部341によつ
て定速ロツクレバー33の係合部333が押圧さ
れる。したがつて、定速ロツクレバー33が第5
図中反時計方向に回動され、ここに定速ロツクレ
バー33のロツク部332が定速駆動歯車29の
係止部294から離脱されるものである。そし
て、上記REC操作板242が操作状態で前記ロ
ツク板25にロツクされると、定速ロツクレバー
33は第5図中反時計方向に回動された位置で保
持される。このときの定速ロツクレバー33の保
持位置において、そのロツク部332は、上記定
速駆動歯車29の外周側の係止部295の回転経
路中に位置するようになされている。
すなわち、再生及び録音時に、定速ロツクレバ
ー33は同じ量回動されるものである。また、再
び第3図に示すように、前記定速駆動レバー32
の肉厚部321には、上記定速ロツクレバー33
の係合部333を逃げて、定速駆動レバー32及
び定速ロツクレバー33の回動を妨げないように
するための長孔328が形成されている。
ここで、上記定速駆動レバー32の駆動部32
6は、前記メインシヤーシ11に形成された図示
しない透孔を遊挿して該メインシヤーシ11の表
面側にまで延出されており、第6図に示すよう
に、前記ヘツドスライダ14及びピンチレバー1
81に設けられたトーシヨンスプリング141,
183の各一端部がそれぞれ係合されている。こ
れら各トーシヨンスプリング141,183のう
ち、まずトーシヨンスプリング141は、上記ヘ
ツドスライダ14の前記録再ヘツド15が取着さ
れる部分に突設された支持軸142に、その中央
部が巻回されて支持されている。そして、上記ト
ーシヨンスプリング141の両端部は、停止状態
で、上記ヘツドスライダ14に形成された係止部
143,144にそれぞれ係止されており、ヘツ
ドスライダ14に対して何らスライドさせるため
の付勢力を付与していないものである。ここで、
上記ヘツドスライダ14の第6図中上端部には、
トーシヨンスプリング145の一端部が係合され
ている。このトーシヨンスプリング145は、そ
の略中央部が前記メインシヤーシ11に突設され
た支持軸146を巻回され、他端部がメインシヤ
ーシ11に突設された係止部147に係止されて
いるもので、ヘツドスライダ14を第6図中矢印
B方向に付勢している。このため、ヘツドスライ
ダ14は停止状態で同図中矢印B方向に移動され
ており、前記トーシヨンスプリング141の一端
部によつて前記定速駆動レバー32の駆動部32
6が同方向に押される。したがつて、先に第3図
で説明したように、定速駆動レバー32が第3図
中時計方向に付勢されるものである。換言すれ
ば、停止状態で定速駆動レバー32は、トーシヨ
ンスプリング145によつて第3図中時計方向に
付勢されているということができる。
次に、上記トーシヨンスプリング183は、ピ
ンチレバー181の回動軸182に、その中央部
が巻回されて支持されている。そして、上記トー
シヨンスプリング183の両端部は、停止状態
で、上記ピンチレバー181に突設された係止部
184,185にそれぞれ係止されており、ピン
チレバー181に対して何ら回動付勢力を付与し
ていないものである。また、上記ヘツドスライダ
14の第6図中右下部には、ピンチレバー181
に突設された突部186に図中上方から係合する
係合部148が形成されている。このため、停止
状態でヘツドスライダ14が第6図中矢印B方向
に移動されている状態では、ピンチレバー181
は第6図中反時計方向に回動されて保持され、ピ
ンチローラ18がキヤプスタン17から離間され
ている。
ここにおいて、第7図に示すように、前記モー
タ19の回転軸191には、互いに同軸的かつ一
体的に形成された2つのモータプーリ192,1
93が嵌着されている。これら各モータプーリ1
92,193のうち、モータプーリ192は、前
記フライホイール27とベルト194を介して回
転力伝達自在に連結されている。また、他方のモ
ータプーリ193は前記メインシヤーシ11に回
転自在に支持されたセンタープーリ35をベルト
195を介して回転力伝達自在に連結されてい
る。このセンタープーリ35には、同軸的かつ一
体的にセンター歯車351が形成されている。ま
た、上記センタープーリ35の近傍には、定速プ
レート36が設けられている。この定速プレート
36は、上記センタープーリ35の回転軸352
を中心に回動自在となるように前記メインシヤー
シ11に支持されている。そして、上記定速プレ
ート36には、上記センター歯車351に噛合さ
れる伝達歯車361が回転自在に支持されてい
る。ここで、上記定速プレート36はセンタープ
ーリ35の回転軸352を中心に回動するもので
あるから、上記伝達歯車361は定速プレート3
6が回動されても、常時センター歯車351に噛
合されるものである。
そして、上記定速プレート36は、第6図に示
すようにその一端部に形成された係合フツク36
2と前記メインシヤーシ11に形成された係合部
363との間にコイル状のスプリング364が係
着されることによつて第7図中反時計方向に回動
付勢されており、上記伝達歯車361が前記右リ
ール台12の定速歯車123に噛合されるように
なされている。ところで、上記定速プレート36
の一端部には、係合部365が突設されている。
そして、前記ヘツドスライダ14の第7図中上端
部には、上記係合部365と第7図中上方から係
合する傾斜を有する係合部366が形成されてい
る。このため、停止状態では、上記ヘツドスライ
ダ14が第7図中矢印B方向に移動されているた
め、ヘツドスライダ14の係合部363が定速プ
レート36の係合部365を押圧し、該定速プレ
ート36を上記スプリング364の付勢力に抗し
て第7図中時計方向に回動させているので、伝達
歯車361は定速歯車123から離間されてい
る。
すなわち、停止状態では、第6図で説明したよ
うに、トーシヨンスプリング145によつてヘツ
ドスライダ14が第6図中矢印B方向に下げら
れ、これに伴なつてピンチレバー181が第6図
中反時計方向に回動された状態で保持されてピン
チローラ18がキヤプスタン17から離間される
とともに、定速プレート36が第7図中時計方向
に回動され伝達歯車361が定速歯車123から
離間されている。このような停止状態でカセツト
テープレコーダを再生状態になさんとして、第4
図に示すように、PLAY操作板244を操作した
とする。すると、先に説明したように、定速ロツ
クレバー33が第4図中反時計方向に回動され、
第3図に示したように、定速ロツクレバー33の
ロツク部332が定速駆動歯車29の係止部29
4から離脱され、定速駆動歯車29が駆動歯車2
8に噛合される。
一方、上記PLAY操作板244を操作すると、
後述するスイツチスライダを介して電源用リーフ
スイツチがオンされ、モータ19が回転駆動され
て、上記フライホイール27及びセンタープーリ
35がそれぞれ第7図中反時計方向に回転され
る。ここで、上記電源用リーフスイツチは、
PLAY操作板244に限らず、REC,REW,FF
操作板242,243,245の操作にも連動し
てスイツチスライダを介してオンされるものであ
る。そして、上記フライホイール27が回転され
ることによつて、上記駆動歯車28も第3図中反
時計方向に回転される。このため、第8図に示す
ように、駆動歯車28の回転力で定速駆動歯車2
9が第8図中時計方向に回転される。すると、定
速駆動歯車29に形成されたカム部293の第2
の部分297によつて、定速駆動レバー32の係
合部324が押圧され、該定速駆動レバー32は
第8図中反時計方向に回動される。
このため、定速駆動レバー32の駆動部326
は、第6図に示すようにヘツドスライダ14及び
ピンチレバー181に設けられるトーシヨンスプ
リング141,183の各一端部を第6図中上方
に押圧する。したがつて、ヘツドスライダ14は
トーシヨンスプリング141を介して、前記トー
シヨンスプリング145の付勢力に抗して第6図
中矢印A方向にスライドされる。また、上記ピン
チレバー181はトーシヨンスプリング183を
介して第6図中時計方向に回動される。
そして、第9図に示すように、定速駆動歯車2
9が略3/4回転されて、その切欠部292が駆動
歯車28に対向する直前に到達したとき、上記定
速駆動レバー32は最も第9図中反時計方向に回
動された位置となる。
ここで、上記ヘツドスライダ14の第6図中矢
印A方向のスライドは、該ヘツドスライダ14上
に搭載された前記録再ヘツド15がテープに最適
な圧力で接する位置までとなるようになされてい
る。これは例えば上記メインシヤーシ11に上記
ヘツドスライダ14の最適位置に対応する部分に
係合部(図示せず)等を形成しておき、該係合部
にヘツドスライダ14を当接させるようにすれば
実現することができる。また、上記ピンチレバー
181の第6図中時計方向の回動は、ピンチロー
ラ18がキヤプスタン17に当接する位置までに
規定される。そして、上記ヘツドスライダ14及
びピンチレバー181の各移動ストロークより
も、定速駆動レバー32が第9図に示す位置に到
達する移動ストロークの方が長くなるように設定
されている。このため、定速駆動レバー32が第
9図に示す位置まで回動された状態では、第6図
に示すように、その駆動部326がヘツドスライ
ダ14及びピンチレバー181に設けられるトー
シヨンスプリング141,183の各一端部を、
上記ヘツドスライダ14の係止部144及びピン
チレバー181の係止部185から離して押し上
げる。このとき、両トーシヨンスプリング14
1,183は、ヘツドスライダ14及びピンチレ
バー181に対して付勢力を発生することにな
る。このため、ヘツドスライダ14はトーシヨン
スプリング141の付勢力によつて、前記録再ヘ
ツド15がテープに最適な圧力で接する位置に保
持される。また、上記ピンチローラ18はトーシ
ヨンスプリング183の付勢力によつて、テープ
を介してキヤプスタン17に圧接されるものであ
る。
このとき、上記定速駆動レバー32には、その
駆動部326を介して、上記トーシヨンスプリン
グ141,183,145の各付勢力の合力が付
与されていることになる。そして、上記定速駆動
歯車29が第9図に示す位置から、さらに駆動歯
車28の回転力で第9図中時計方向に若干回転さ
れると、第10図に示すように、定速駆動レバー
32の係合部324が定速駆動歯車29に形成さ
れたカム部293の第1の部分296と第2の部
分297との境界部に対向するようになる。
ここで、先に述べたように、定速駆動歯車29
が第9図に示す状態となつたとき、定速駆動レバ
ー32には前記トーシヨンスプリング141,1
83,145による合成付勢力が付与されること
になるが、この付勢力は全てカム部293を介し
て回転軸291に加わる。すなわち、定速駆動歯
車29は第9図に示す状態に到達される以前の回
転時には、定速駆動レバー32に付与される付勢
力をカム部293が受けることによつて、例えば
第8図に示す位置で反時計方向に回動付勢されて
いるが、その付勢力に抗して駆動歯車28の回転
力によつて図中時計方向に回転されるものであ
る。ところが、第9図に示す位置を境として、定
速駆動歯車29は、上記定速駆動レバー32に付
与される付勢力をカム部293が受けることによ
つて、第10図中時計方向に回動付勢されるよう
に、上記カム部293の形状と回転軸291との
位置関係等が設定されている。
このため、第10図に示す状態では、定速駆動
歯車29は時計方向に回動されようとするが、そ
の回動は前記定速ロツクレバー33のロツク部3
32に定速駆動歯車29の係止部295が係止さ
れることにより阻止され、定速駆動歯車29及び
定速駆動レバー32は第10図に示す位置に保持
される。このとき、定速駆動歯車29の切欠部2
92は、駆動歯車28に完全に対向し回転力が付
与されないようになされている。このため、上記
ヘツドスライダ14及びピンチローラ18は第6
図に示す位置に安定に保持される。
一方、先にヘツドスライダ14が第6図中矢印
A方向にスライドされることによつて、その係合
部366が前記定速プレート36の係合部365
から離脱される。このため、定速プレート36は
スプリング364の付勢力により第6図中反時計
方向に回動される。したがつて、第7図に示すよ
うに伝達歯車361が定速歯車123に噛合さ
れ、前記モータ19の回転力が、モータプーリ1
93、ベルト195、センタープーリ35、セン
ター歯車351、伝達歯車361、定速歯車12
3を介して右リール台12に伝達され、右リール
台12が第7図中反時計方向に回転駆動され、こ
こにテープが再生状態で走行されるものである。
このような再生状態で、前記STOP操作板24
1を操作すると、第4図に示すようにロツク板2
5にロツクされていたPLAY操作板244が解除
され、該PLAY操作板244は第4図中下方にス
ライドされて非操作位置に復帰される。このと
き、前記定速ロツクレバー33は第4図中時計方
向に回動復帰される。このため、第10図に示す
ように定速駆動歯車29の係止部295に係止さ
れていた定速ロツクレバー33のロツク部332
が、該係止部295から離脱される。すると、定
速駆動歯車29は、先に述べたように第10図に
示す状態で定速駆動レバー32を介して第10図
中時計方向に回動付勢されているため、該定速駆
動歯車29は第10図中時計方向に回転される
が、その回転は係止部294が上記定速ロツクレ
バー33のロツク部332に係止される位置まで
となされる。
かくして、定速駆動歯車29は元の停止位置に
復帰され、これに伴なつて定速駆動レバー32も
第10図中時計方向に回動された元の位置に保持
される。このため、上記ヘツドスライダ14及び
ピンチレバー181が第6図中矢印B方向及び反
時計方向にそれぞれ移動され、これに連動して上
記定速プレート36が第7図中時計方向に回動さ
れる。したがつて、上記録再ヘツド15がテープ
から離れピンチローラ18がキヤプスタン17か
ら離間され、伝達歯車361も定速歯車123か
ら離間されて、ここに停止状態に復帰されるもの
である。
次に、前述した停止状態でカセツトテープレコ
ーダを録音状態になさんとして、第5図に示すよ
うに、REC操作板242を操作したとする。す
ると、先に述べたように、定速ロツクレバー33
が第5図中反時計方向に回動され、以下上記再生
状態と同様な動作で、ヘツドスライダ14及びピ
ンチローラ18が第6図に示す位置に保持される
とともに、伝達歯車361が定速歯車123に噛
合されテープ走行が行なわれる。ただし、この録
音状態では前記消去ヘツド16がテープに接触さ
れるようになるようになるが、その機構について
は後述する。
また、上記のような録音状態で、上記STOP操
作板241を操作すると、第5図に示すようにロ
ツク板25にロツクされていたREC操作板24
2が解除され、該REC操作板242は第5図中
下方にスライドされて非操作位置に復帰される。
このため、REC駆動スライダ34が第5図中右
方向にスライドされ、これに伴なつて定速ロツク
レバー33が第5図中時計方向に回動される。す
ると、以下先に述べたようにヘツドスライダ1
4、ピンチレバー181及び定速プレート36等
が元の位置に復帰され、停止状態となるものであ
る。
次に、前記高速駆動機構について第11図を参
照して説明する。すなわち、第11図は前記高速
駆動歯車30の詳細を示すもので、該高速駆動歯
車30の周縁の一部には、先に述べたように歯の
ない切欠部302が形成されている。この切欠部
302は、高速駆動歯車30の回転中心から約
90゜の開角の範囲で形成されている。また、上記
高速駆動歯車30の一方面にはカム部303が形
成され、他方面には2つの係止部304,305
が突設されている。そして、上記カム部303
は、略偏平な第1の部分306と、湾曲した第2
の部分307とより構成されている。また、上記
2つの係止部304,305は、係止部304の
方が内周側で、係止部305が外周側に形成され
ている。さらに、上記両係止部304,305
は、高速駆動歯車30の回転中心に対して約45゜
の開角を有するように形成されている。
ここで、上記カム部303及び係止部304,
305には、高速駆動レバー37及び高速ロツク
レバー38がそれぞれ係合される。この高速駆動
レバー37は、その略中央部が前記メインシヤー
シ11に突設された回動軸371に嵌着されるこ
とにより回動自在に支持されている。そして、上
記高速駆動レバー37の一端部には、上記高速駆
動歯車30のカム部303に当接する係合部37
2が形成されている。また、上記高速駆動レバー
37の他端部には、後述する制御レバーと係合す
る略円柱形状の駆動部373が形成されている。
そして、上記高速駆動レバー37は、図示しない
スプリングによつて第11図中時計方向に回動付
勢されており、その係合部372がカム部303
に圧接されるようになされている。
また、上記高速ロツクレバー38は、その略中
央部が上記メインシヤーシ11に突設された回動
軸381に嵌着されることにより、回動自在に支
持されている。そして、上記高速ロツクレバー3
8の一端部には、上記高速駆動歯車30の係止部
304,305と選択的に係合して、該高速駆動
歯車30の回転を阻止するロツク部382が突設
されている。ここで、上記高速ロツクレバー38
は図示しないスプリングによつて第11図中時計
方向に回動付勢されている。この高速ロツクレバ
ー38の第11図中時計方向の回動は、そのロツ
ク部382が高速駆動歯車30の係止部304と
係合されるまでとなされている。そして、上記高
速ロツクレバー38のロツク部382が高速駆動
歯車30の係止部304に係止された状態では、
高速駆動歯車30の切欠部302が駆動歯車28
と対向されている。このとき、高速駆動レバー3
7の係合部372がカム部303の第1の部分3
06を押圧するようになり、高速駆動歯車30は
第11図中時計方向に回動付勢されている。とこ
ろが、高速ロツクレバー38のロツク部382が
高速駆動歯車30の係止部304に係合されてい
るので、高速駆動歯車30は回転されず、駆動歯
車28と噛合されないようになされている。
ここで、上記高速ロツクレバー38の他端部に
は、高速駆動スライダ39と係合される係合片3
83が形成されている。この高速駆動スライダ3
9は前記ロツク板25と並設されているもので、
第11図中左右方向にスライド自在となるように
前記メインシヤーシ11に支持されている。そし
て、上記高速駆動スライダ39は、図示しないス
プリングによつて第11図中左方向に付勢されて
いるものであるが、後述するように前記REWま
たはFF操作板243,245の操作に連動して
上記スプリングの付勢力に抗して第11図中右方
向にスライドされるものである。ここで、上記高
速駆動スライダ39は、第11図中右方向にスラ
イドされたとき、上記高速ロツクレバー38の係
合片381を同方向に押圧し、高速ロツクレバー
38を第11図中反時計方向に回動させる。する
と、高速ロツクレバー38のロツク部382が高
速駆動歯車30の係止部304から離脱される。
このため、高速駆動歯車30は高速駆動レバー3
7を介して付与される回動付勢力によつて第11
図中時計方向に回転され、駆動歯車28に噛合さ
れるものである。
第12図は、上記REW及びFF操作板243,
245と高速駆動スライダ39との関係を示すも
のである。すなわち、高速駆動スライダ39に
は、上記REW及びFF操作板243,245の一
側部には、該操作板243,245を第12図中
矢印A方向に操作した状態で、上記高速駆動スラ
イダ39の係合片391,392をそれぞれ押圧
し該高速駆動スライダ39を第12図中右方向に
スライドさせ得る傾斜部393,394が形成さ
れている。このため、第12図に示すように、
REW操作板243を操作すると、その傾斜部3
93によつて高速駆動スライダ39の係合片39
1が押圧され、該高速駆動スライダ39が第12
図中右方向にスライドされる。したがつて、上記
高速駆動スライダ39の第12図中右方向のスラ
イドに連動して、上記高速ロツクレバー38が第
12図中反時計方向に回動されて、ここに高速ロ
ツクレバー38のロツク部382が高速駆動歯車
30の係止部304から離脱されるものである。
そして、上記REW操作板243が操作状態で前
記ロツク板25にロツクされると、高速ロツクレ
バー38は第11図中反時計方向に回動された位
置で保持される。このときの高速ロツクレバー3
8の保持位置において、そのロツク部382は、
上記高速駆動歯車30の外周側の係止部305の
回転経路中に位置するようになされている。
また、第13図に示すように、上記FF操作板
245を図中矢印A方向に操作すると、その傾斜
部394によつて高速駆動スライダ39の係合片
392が押圧され、該高速駆動スライダ39が第
13図中右方向にスライドされる。このため、上
記高速ロツクレバー38が第11図中反時計方向
に回動されて、ここに高速ロツクレバー38のロ
ツク部382が高速駆動歯車30の係止部304
から離脱されるものである。そして、上記FF操
作板245が操作状態で前記ロツク板25にロツ
クされると、高速ロツクレバー38は第11図中
反時計方向に回動された位置で保持される。この
ときの高速ロツクレバー38の保持位置におい
て、そのロツク部382は、上記高速駆動歯車3
0の外周側の係止部305の回転経路中に位置す
るようになされている。すなわち、巻戻し及び早
送り時に、高速ロツクレバー38は同じ量回動さ
れるものである。
ここで、上記高速駆動レバー37の駆動部37
3は、前記メインシヤーシ11に形成された図示
しない透孔を遊挿して該メインシヤーシ11の表
面側にまで延出されており、第14図に示すよう
に、制御レバー(第14図中破線で示す)40の
一側部に係合されるようになされている。この制
御レバー40はその略中央部が前記メインシヤー
シ11に形成された回動軸401に嵌着されるこ
とにより、回動自在に支持されている。そして、
上記制御レバー40の第14図中上側部には、上
記高速駆動レバー37の駆動部373が当接され
る折曲係合部402が形成されている。また、上
記制御レバー40の第14図中右端部には、トー
シヨンスプリング41の一端部が係止される折曲
係止片403が形成されている。このトーシヨン
スプリング41の他端部は、前記メインシヤーシ
11に突設された支持軸411を巻回して、該メ
インシヤーシ11に突設された係止部412に係
止されている。このため、上記制御レバー41は
第14図中反時計方向に回動付勢されているが、
その回動は第14図に示す位置までとなされてい
る。
一方、第14図に示すように、前記センタープ
ーリ35には、前記センター歯車351の外に、
同軸的かつ一体的に回転する高速歯車353が設
けられている。この高速歯車353の第14図中
下部には、FFレバー42の一端部に回転自在に
支持された伝達歯車421,422が位置されて
いる。そして、上記伝達歯車421,422は互
いに重なつて同軸的かつ一体的に回転するように
なされており、伝達歯車421が上記高速歯車3
53に噛合可能であり、伝達歯車422が前記右
リール台12のFF歯車124に噛合可能となさ
れている。また、上記FFレバー42は、その他
端部が前記メインシヤーシ11に突設された回動
軸423に嵌着されることにより回動自在に支持
されている。そして、上記FFレバー42が第1
4図中時計方向に回動されたとき、その伝達歯車
421,422が上記高速歯車353及びFF歯
車124にそれぞれ噛合されるものである。
さらに、上記FFレバー42の回動軸423に
は、トーシヨンスプリング424の略中央部が巻
回されて支持されている。そして、このトーシヨ
ンスプリング424の両端部は、上記FFレバー
42に形成された係止部425,426にそれぞ
れ係止されており、FFレバー42に対して何ら
回動付勢力を付与していないものである。ここ
で、前記FF操作板245の第14図中上端部に
は、上記トーシヨンスプリング424のうちFF
レバー42の係止部426に係止された端部と係
合可能な係合部427が形成されている。この係
合部427は、FF操作板245が非操作位置に
ある状態では、トーシヨンスプリング424の端
部から第14図中下方に若干離れた位置となるよ
うに設定されている。また、上記FFレバー42
の他端部には、略円柱状の制御部428が突設さ
れている。この制御部428は、上記制御レバー
40の他端部に略湾状に形成された第1及び第2
の腕部404,405のうちの第1の腕部404
の内側に係合可能となされている。
また、前記左リール台13のREW歯車133
には、前記メインシヤーシ11に回転自在に支持
された反転歯車134が噛合されている。この反
転歯車134の第14図中上部には、REWレバ
ー43の一端部に回転自在に支持された伝達歯車
431,432が位置されている。そして、上記
伝達歯車431,432は略同径で互いに重なつ
て同軸的かつ一体的に回転するようになされてお
り、伝達歯車431が上記高速歯車353に噛合
可能であり、伝達歯車432が上記反転歯車13
4に噛合可能となされている。また、上記REW
レバー43は、その略中央部が上記左リール台1
3のリール軸131を中心にして回動自在となる
ように、前記メインシヤーシ11に支持されてい
る。そして、上記REWレバー43が第14図中
時計方向に回動されたとき、その伝達歯車43
1,432が上記高速歯車353及び反転歯車1
34にそれぞれ噛合されるものである。
さらに、上記左リール台13の軸受部132に
は、トーシヨンスプリング433の略中央部が巻
回されて支持されている。そして、このトーシヨ
ンスプリング433の両端部は、上記REWレバ
ー43に形成された係止部434,435にそれ
ぞれ係止されており、REWレバー43に対して
何ら回動付勢力を付与していないものである。こ
こで、前記REW操作板243の第14図中上端
部には、上記トーシヨンスプリング433のうち
REWレバー43の係止部435に係止された端
部と係合可能な係合部436が形成されている。
この係合部436は、REW操作板243が非操
作位置にある状態では、トーシヨンスプリング4
33の端部から第14図中下方に若干離れた位置
となるように設定されている。また、上記REW
レバー43の他端部には、略円柱形状の制御部4
37が突設されている。この制御部437は、上
記制御レバー40の第2の腕部405の内側に係
合可能となされている。
ここで、上記FFレバー42及びREWレバー4
3の各他端部には、フツク部429,438がそ
れぞれ形成されており、両フツク部429,43
8間にコイル状のスプリング44が係着されるこ
とにより、上記FFレバー42及びREWレバー4
3はそれぞれ第14図中反時計方向に回動付勢さ
れているが、該FFレバー42及びREWレバー4
3の回動は第14図に示す位置までに規定されて
いる。
また、第14図中左上部には、復帰スライダ4
5が配置されている。この復帰スライダ45は前
記メインシヤーシ11に第14図中上下方向にス
ライド自在に支持されており、図示しないスプリ
ングによつて第14図中下方に付勢されている。
そして、上記復帰スライダ45の第14図中下方
へのスライドは、その図中下端部に形成された当
接片451,452が、上記FF操作板245及
びREW操作板243の各一端部に形成された当
接部453,454にそれぞれ当接するまでとな
されている。このため、上記復帰スライダ45
は、FF及びREW操作板245,243のうちい
ずれか一方が第14図中矢印A方向に操作される
と、同方向にスライドされるもので、その詳細に
ついては後述する。
ここにおいて、今、カセツトテープレコーダを
早送り状態になさんとして、FF操作板245の
係合部427がFFレバー42のトーシヨンスプ
リング424の端部を第14図中上方に押圧す
る。このとき、FFレバー42の制御部428が
制御レバー40の第1の腕部404の内側に係止
されているので、FFレバー42は第14図中時
計方向に回動されない。ところが、FF操作板2
45は矢印A方向に十分にスライドされるので、
その係合部427によつてトーシヨンスプリン4
24の端部が押し上げられ、FFレバー42の係
止部426から離脱される。このため、上記トー
シヨンスプリング424は、FFレバー42に対
して該FFレバー42を第14図中時計方向に回
動させる付勢力を発生する。
一方、上記FF操作板245が操作されると同
時に、先に述べたように第11図に示す如く、高
速ロツクレバー38のロツク部382が高速駆動
歯車30の係止部304から離脱され、高速駆動
歯車30が駆動歯車28に噛合される。また、こ
のとき上記FF操作板245の操作に連動して前
述した電源用リーフスイツチがオンされるので、
前記モータ19が回転され、駆動歯車28が第1
1図中反時計方向に回転駆動される。このため、
高速駆動歯車30は、駆動歯車28の回転力によ
つて第11図中時計方向に回転され、第15図及
び第16図に示すように、そのカム部303の第
2の部分307により、高速駆動レバー37の係
合部372を押圧し、該高速駆動レバー37を第
16図中反時計方向に回動させる。
すると、第17図に示すように、高速駆動レバ
ー37の駆動部373が制御レバー40の折曲係
合部402を押圧し、該制御レバー40を前記ト
ーシヨンスプリング41の付勢力に抗して第17
図中時計方向に回動させる。このため、制御レバ
ー40の第1の腕部404による上記FFレバー
42の制御部428への規制が解除されるので、
FFレバー42は先にトーシヨンスプリング42
4によつて付与された回動付勢力により、第17
図中時計方向に回動される。そして、上記伝達歯
車421,422が高速歯車353及びFF歯車
124にそれぞれ噛合される。このため、前記モ
ータ19の回転力がベルト195、センタプーリ
35、高速歯車353、伝達歯車421,422
及びFF歯車124を介して右リール台12に伝
達され、右リール台12が第17図中反時計方向
に高速回転されて、ここにテープ早送りがなされ
るものである。
ここで、上記高速駆動歯車30が略3/4回転さ
れると、第18図に示すように、高速駆動歯車3
0の係止部305が定速ロツクレバー38のロツ
ク部382に係止されるとともに、高速駆動歯車
30の切欠部302が駆動歯車28と対向し、高
速駆動歯車30の回転は阻止される。このとき、
上記高速駆動歯車30には、第17図から明らか
なように、制御レバー40のトーシヨンスプリン
グ41の付勢力と、高速駆動レバー37自身に回
動付勢力を与える図示しないスプリングの付勢力
との合力がカム部303を介して付与されてい
る。そして、この合成付勢力は、先に第10図に
おいて定速駆動歯車29について説明したのと同
様に、高速駆動歯車30を第18図中時計方向に
回転させるように作用する如く、上記カム部30
3の形状等が設定されている。このため、高速駆
動歯車30の係止部305が高速ロツクレバー3
8のロツク部382に圧接され、第18図に示す
位置で安定に保持され、テープ早送り状態が継続
されるものである。
このようなテープ早送り状態で、前記STOP操
作板241を操作すると、FF操作板245が非
操作位置に復帰されるので、高速ロツクレバー3
8が第18図中時計方向に回動して元の位置に復
帰される。このため、高速ロツクレバー38のロ
ツク部382が高速駆動歯車30の係止部305
から離脱され、係止部304に対応する位置とな
される。したがつて、高速駆動歯車30は前述し
たように高速駆動レバー37を介して付勢される
付勢力によつて、第18図中時計方向に回転さ
れ、その係止部304が高速ロツクレバー38の
ロツク部382に当接されて回転停止され、元の
位置に戻される。このため、高速駆動レバー37
及び制御レバー40等もそれぞれ第14図に示す
停止位置に戻され、ここに停止状態となされるも
のである。
また、カセツトテープレコーダを巻戻し状態に
なさんとして、REW操作板243を第14図中
矢印A方向に操作したとする。すると、REW操
作板243の係合部436がREWレバー43の
トーシヨンスプリング433の端部を第14図中
上方向に押圧する。このとき、REWレバー43
の制御部437が制御レバー40の第2の腕部4
05の内側に係止されているので、REWレバー
43は第14図中時計方向に回動されない。とこ
ろが、REW操作板243は矢印A方向に十分に
スライドされるので、その係合部436によつて
トーシヨンスプリング433の端部が押し上げら
れ、REWレバー43の係止部435から離脱さ
れる。このため、上記トーシヨンスプリング43
3は、REWレバー43に対して該REWレバー4
3を第14図中時計方向に回動させる付勢力を発
生する。
一方、上記REW操作板243が操作されると
同時に、先に述べたように第11図に示す如く、
高速ロツクレバー38のロツク部382が高速駆
動歯車30の係止部304から離脱され、高速駆
動歯車30が駆動歯車28に噛合される。このた
め、先に述べたように第19図に示す如く、高速
駆動レバー37を介して制御レバー40が第19
図中時計方向に回動される。すると、制御レバー
40の第2の腕部405による上記REWレバー
43の制御部437への規制が解除されるので、
REWレバー43は先にトーシヨンスプリング4
33によつて付与された回動付勢力により、第1
9図中時計方向に回動される。そして、上記伝達
歯車431,432が高速歯車353及び反転歯
車134にそれぞれ噛合される。このため、前記
モータ19の回転力がベルト195、センタープ
ーリ35、高速歯車353、伝達歯車431,4
32、反転歯車134及びREW歯車133を介
して左リール台13に伝達され、左リール台13
が第19図中時計方向に高速回転されて、ここに
テープ巻戻しがなされるものである。
そして、上記高速駆動歯車30が約3/4回転さ
れると、先に述べたように、該高速駆動歯車30
は第18図に示す位置に安定に保持され、テープ
巻戻し状態が継続されるものである。
また、上記のようなテープ巻戻し状態で、前記
STOP操作板241を操作するとREW操作板2
43が非操作位置に戻され、これに連動して高速
ロツクレバー38が戻の位置に復帰される。この
ため、高速駆動歯車30が元の位置に戻されるの
で、高速駆動レバー37及び制御レバー40等も
それぞれ第14図に示す停止位置に戻され、ここ
に停止状態となされるものである。
次に、前記PAUSE操作板246を操作した場
合について説明する。すなわち、第20図に示す
ように、PAUSE操作板246の一側部には、高
速ロツクレバー38の回動軸381に中央部が巻
回されたトーシヨンスプリング384の一端部と
係合可能な係合部385が形成されている。そし
て、上記トーシヨンスプリング384は、
PAUSE操作板246が非操作位置にあるときに
は、その両端部が高速ロツクレバー38に形成さ
れた係止部386,387にそれぞれ係止されて
おり、高速ロツクレバー38に対して何ら回動付
勢力を付与していないものである。また、上記
PAUSE操作板246が非操作位置にある状態で
は、その係合部385が上記トーシヨンスプリン
グ384のうち高速ロツクレバー38の係止部3
86に係止されている端部の第20図中下方に位
置するように設定されている。
そして、今、カセツトテープレコーダが先に第
6図で示した再生状態にある状態で、上記
PAUSE操作板246を第20図中矢印A方向に
操作したとする。すると、PAUSE操作板246
の係合部385がトーシヨンスプリング384の
端部を第20図中上方向に押圧する。このため、
高速ロツクレバー38は第20図中反時計方向に
回動され、先に第11図に示したように高速ロツ
クレバー38のロツク部382が高速駆動歯車3
0の係止部304から離脱されて、高速駆動歯車
30が駆動歯車28に噛合される。このとき、高
速ロツクレバー38の第20図中反時計方向の回
動は、第11図に示すようにそのロツク部382
が高速駆動歯車30の係止部305の回転経路中
に到達するまでとなされている。ところが、
PAUSE操作板246は第20図中矢印A方向に
十分にスライドされるので、その係合部385に
よつてトーシヨンスプリング384の端部が押し
上げられ、高速ロツクレバー38の係止部386
から離脱される。このため、上記トーシヨンスプ
リング384は、高速ロツクレバー38に対して
該高速ロツクレバー38を第20図中反時計方向
に回動させる付勢力を発生し、高速ロツクレバー
38は第11図に示す位置に保持される。また、
PAUSE操作板246は前述した図示しない公知
のプツシユ−プツシユ機構によつて、操作位置で
ロツクされる。
そして、上記高速駆動歯車30が駆動歯車28
の回転力で第11図中時計方向に回転されると、
先に第17図及び第19図に示したように、制御
レバー40が時計方向に回動される。ここで、第
21図に示すように、制御レバー40の一端部に
は、前記ピンチローラ18をピンチレバー181
に回転自在に支持するための回転軸187と係合
可能な第3の腕部406が形成されるとともに、
前記ヘツドスライダ14の一側部に形成された突
出片149と係合可能な折曲係合片407が形成
されている。また、前記定速プレート36には、
制御レバー40の第1の腕部404の外側と係合
可能な係合部367が形成されている。
このため、第6図に示したような再生状態で
PAUSE操作板246を操作し、制御レバー40
が第21図に示すように時計方向に回動される
と、まず制御レバー40の第3の腕部406及び
折曲係合片407が、ピンチローラ18の回転軸
187及びヘツドスライダ14の突出片149を
それぞれ押圧する。したがつて、ピンチレバー1
81及びヘツドスライダ14が、トーシヨンスプ
リング183,141の付勢力に抗して、第21
図中反時計方向及び下方に移動され、前記録再ヘ
ツド15がテープに軽く接触する位置まで戻され
るとともに、ピンチローラ18がキヤプスタン1
7から離間される。また、制御レバー40の第1
の腕部404の外側によつて定速プレート36の
係合部367が押圧されるので、該定速プレート
36がスプリング364の付勢力に抗して第21
図中時計方向に回動され、伝達歯車361が右リ
ール台12の定速歯車123から離間されて、右
リール台12の回転が停止され、ここにテープの
走行の一時停止が行なわれるものである。
上記のような一時停止状態で、再びPAUSE操
作板246を第20図中矢印A方向に操作する
と、PAUSE操作板246はその操作位置でのロ
ツクが解除され、非操作位置に復帰される。する
と、定速ロツクレバー38が元の位置に戻される
ので、先に述べたように高速駆動歯車30が停止
位置に戻り、これに連動して制御レバー40が第
6図に示す位置に復帰され、再び再生状態となる
ものである。
また、上記のような一時停止動作は、録音状態
においても同様に説明することができるものであ
る。
次に、このカセツトテープレコーダは、PLAY
操作板244とFF操作板245、及びPLAY操
作板244とREW操作板243とが両方操作さ
れると(この操作は両方同時でも時間差を有して
もよい)、早送り再生(以下キユーという)状態
及び巻戻し再生(以下レビユーという)状態を実
現することができる。まず、キユー状態について
説明する。すなわち、このキユー状態は、再生状
態でFF操作板245を操作したと考えればよく、
FF操作板245の操作に連動して高速駆動歯車
30が回転され、これに連動して第22図に示す
ように制御レバー40が図中時計方向に回動され
る。このため、先に一時停止状態で説明したのと
同様に、制御レバー40によつてヘツドスライダ
14が録再ヘツドカムをテープに軽く接触させる
位置まで押し下げられ、ピンチローラ18がキヤ
プスタン17から離間され、かつ伝達歯車361
が右リール台12の定速歯車123から離間され
る。このとき、FF操作板245が操作されてい
ることにより、先に述べたように第22図に示す
如く、FFレバー42が図中時計方向に回動され
て伝達歯車421,422が高速歯車353及び
FF歯車124にそれぞれ噛合され、右リール台
12が第22図中反時計方向に回転され、テープ
早送りがなされ、ここにキユー状態となされるも
のである。
次にレビユー状態について説明する。すなわ
ち、このレビユー状態は、再生状態でREW操作
板243を操作したと考えればよく、REW操作
板243の操作に連動して高速駆動歯車30が回
転され、これに連動して第23図に示すように制
御レバー40が図中時計方向に回動される。この
ため、先に一時停止状態で説明したのと同様に、
制御レバー40によつてヘツドスライダ14が録
再ヘツド15をテープに軽く接触させる位置まで
押し下げられ、ピンチローラ18がキヤプスタン
17から離間され、かつ伝達歯車361が右リー
ル台12の定速歯車123から離間される。この
とき、REW操作板243が操作されていること
により、先に述べたように第23図に示す如く、
REWレバー43が図中時計方向に回動されて伝
達歯車431,432が高速歯車353及び反転
歯車134にそれぞれ噛合され、左リール台13
(第23図では図示せず)が第23図中時計方向
に回転され、テープ巻戻しがなされ、ここにレビ
ユー状態となされるものである。
ここで、このカセツトテープレコーダは、先に
述べたように、再生時に前記消去ヘツド16をテ
ープに接触させず、録音時に消去ヘツド16をテ
ープに接触させるようにしている。これは、上記
消去ヘツド16として永久磁石を用いたいわゆる
マグネツト消去ヘツドを使用しているからであ
る。そこで、再生時及び録音時に応じて上記消去
ヘツド16をテープに非接触及び接触させる機構
について説明する。すなわち、再び第1図に示す
ように、上記消去ヘツド16は、ヘツドスライダ
14に設けられる回動軸161に一端部が回動自
在に支持された消去ヘツドレバー162の他端部
に取着されている。この消去ヘツドレバー162
は、中央部が上記回動軸161に巻回され、両端
部がヘツドスライダ14に設けられた係止部16
3及び消去ヘツドレバー162に形成された係止
部164にそれぞれ係止されるトーシヨンスプリ
ング165によつて、第1図中時計方向に回動付
勢されるが、その回動は、第1図に示す位置まで
となされている。
そして、上記消去ヘツドレバー162のうち消
去ヘツド16が取着されている部分の第1図中下
部には、略柱状の制御部166が突設されてい
る。この制御部166は、前記メインシヤーシ1
1に形成された透孔(図示せず)及び第24図に
示すようにREC操作板242に形成された透孔
167を遊挿して、該REC操作板242に並設
されたRECスライダ46の第24図中下端部に
形成された折曲係合片461に係合し得る位置ま
で延設されている。そして、上記RECスライダ
46は前記メインシヤーシ11に、第24図中上
下方向スライド自在に支持されている。また、上
記RECスライダ46は図示しないスプリングに
よつて第24図中下方に付勢されているが、この
RECスライダ46の第24図中下方へのスライ
ドは、その折曲係合片461が上記消去ヘツドレ
バー162の制御部166の第24図中若干方向
に位置するまでに規定されている。そして、上記
RECスライダ46は第24図中上方にスライド
された状態で図示しないテープレコーダ回路部を
録音状態に切換えるためのRECスイツチ(図示
せず)をオンさせるものである。
ここで、上記RECスライダ46の略中央部に
は、回動軸462が植設されている。そして、こ
の回動軸462には、RECレバー47が回動自
在に支持されている。このRECレバー47の一
側部には、上記RECスライダ46に形成された
透孔463に遊嵌される突部471が形成されて
いる。また、上記RECレバー47の一側部には、
上記突部471の第24図中下部に、前記メイン
シヤーシ11に略溝状に形成された案内部472
(第24図中ハツチングで囲んで示す)内に遊嵌
される係合部473が突設されている。ここで、
上記案内部472は、第24図中縦方向に長い長
方形状に形成されており、その図中左側部には段
部474が形成されている。そして、上記REC
レバー47は図示しないスプリングによつて第2
4図中時計方向に回動付勢されているが、その回
動は係合部473が案内部472の第24図中左
側部に当接するまでとなされている。また、上記
RECレバー47の第24図中下部には係合部4
75が突出形成されている。
そして、上記RECレバー47の係合部475
の第24図中下部には、REC駆動レバー48の
一端部に形成された駆動部481が位置してい
る。このREC駆動レバー48は略く字状に形成
され、その角部が前記メインシヤーシ11に突設
された回動軸482に回動自在に支持されてい
る。このため、REC駆動レバー48が第24図
中時計方向に回動されると、その駆動部481が
上記RECレバー47の係合部475に当接する
ようになるが、第24図に示すようにRECレバ
ー47の係合部473が案内部472の図中左側
部に当接されている状態では、RECレバー47
の係合部475がREC駆動レバー48の駆動部
481に対向されず、係合されないようになされ
ている。また、上記REC駆動レバー48の他端
部には長孔483が形成されている。この長孔4
83内には前記定速駆動レバー32の端部に形成
された突部484が遊嵌されている。また、前記
REC操作板242の一側部には、該REC操作板
242を第24図中矢印A方向に操作した状態
で、上記RECレバー47の係合部473と係合
し、該RECレバー47を第24図中反時計方向
へ回動させ得る傾斜部476が形成されている。
そして、今、第24図に示す状態で、REC操
作板242を図中矢印A方向に操作したとする。
すると、第25図に示すように、REC操作板2
42の傾斜部476によつてRECレバー47の
係合部473が押圧され、RECレバー47が第
25図中反時計方向に回動される。このとき、
RECレバー47の係合部が案内部472の段部
474と対向しない位置になされるとともに、
RECレバー47の係合部475がREC駆動レバ
ー48の駆動部481と対向する位置となされ
る。そして、先に述べたように、REC操作板2
42が操作されることにより、定速駆動レバー3
2が第24図中反時計方向に回動されると、これ
に伴なつて、第26図に示すように、REC駆動
レバー48が第26図中時計方向に回動される。
このため、REC駆動レバー48の駆動部481
がRECレバー47の係合部475を押し上げる
ので、RECスライダ46が第26図中矢印A方
向にスライドされる。このとき、上記定速駆動レ
バー32に連動してヘツドスライダ14が第6図
に示す位置までスライドされるので、該ヘツドス
ライダ14に消去ヘツドレバー162を介して取
着された消去ヘツド16もそのまま同方向にスラ
イドされ、テープに当接される。
一方、第24図に示す状態で、前記PLAY操作
板244を操作すると、定速駆動レバー32を介
してREC駆動レバー48が第24図中時計方向
に回動される。ところが、REC駆動レバー48
の駆動部481とRECレバー47の係合部47
5とは対向位置にないため、REC駆動レバー4
8の駆動部481はRECレバー47の係合部4
75に当接されず、RECスライダ46は第24
図中矢印A方向にスライドされない。このとき、
定速駆動レバー32の作用でヘツドスライダ14
が第6図に示す位置までスライドされる。つま
り、第24図で言えば、消去ヘツドレバー162
の回動軸161が第24図中矢印A方向に移動さ
れ、消去ヘツドレバー162も同方向に移動され
んとする。ところが、RECスライダ46が第2
4図中矢印A方向にスライドされていないので、
消去ヘツドレバー162の制御部166は、
RECスライダ46の折曲係合片461に当接し
た位置で押えられる。このため、消去ヘツドレバ
ー162は第1図に示すトーシヨンスプリング1
65の付勢力に抗して第24図中反時計方向に回
動されることになり、消去ヘツド16がテープに
接触されないようになされる。
したがつて、第24図に示したような構成によ
れば、録音及び再生時に消去ヘツド16の位置規
制を行なうためのRECスライダ46を、ヘツド
スライダ14を移動させる定速駆動レバー32の
駆動力を用いてスライドさせるようにしたので、
極めて構成が有機的で無駄なく、またREC及び
PLAY操作板242,244の操作を重くするこ
ともなく、ソフトタツチ操作化に好適するもので
ある。この点に関し、特に消去ヘツド16として
マグネツト消去ヘツドを使用することは、テープ
レコーダ回路部が簡易化されるとともに、消去ヘ
ツド16とテープレコーダ回路部とを接続するた
めの接続線が不要になるため、ヘツドスライダ1
4が上記接続線によつて不要な側圧等を受けるこ
とがないという利点を有している。ところが、従
来ではマグネツト消去ヘツドを録音及び再生時に
位置規制するための手段として、消去ヘツドを
REC操作子及びPLAY操作子等に直接連動させ
るようにしているため、REC及びPLAY操作子
の操作が重くなり、ソフトタツチ操作化に不向き
なものである。
そこで、第24図に示したように、消去ヘツド
16の位置規制を行なうためのRECスライダ4
6を定速駆動レバー32の駆動力でスライドさせ
るようにすることにより、REC及びPLAY操作
板242,244の操作を重くすることなく、上
述のような利点を有するマグネツト消去ヘツドを
ソフトタツチ操作化されたカセツトテープレコー
ダに使用することができるものである。
次に、第27図に示すように、前記定速駆動歯
車29には、制御カム部298が形成されてい
る。この制御カム部298は定速駆動歯車29の
前記カム部293上に重なるようにして形成され
ており、略偏平な第1の部分298a及び湾曲し
た第2の部分298bよりなるものである。ま
た、前記メインシヤーシ11には、図示しないサ
ブシヤーシが並設されている。そして、このサブ
シヤーシにはレリーズレバー49が回動自在に支
持されている。このレリーズレバー49は、その
基部491が上記サブシヤーシに突設された回動
軸492に嵌合されて支持されているものであ
る。そして、上記レリーズレバー49には、その
基部491から第1乃至第3の延出部493乃至
495が形成されている。このうち、第1の延出
部493は前記REWレバー43に突設された係
合部43aに係合可能となされている。また第2
の延出部494は前記FFレバー42に突設され
た係合部42aに係合可能となされている。さら
に、第3の延出部495は、上記定速駆動歯車2
9の制御カム部298に係合可能となされてい
る。そして、上記レリーズレバー49は、その回
動軸492に中央部が巻回され、両端部が該レリ
ーズレバー49に形成された係止部496及び前
記メインシヤーシ11に突設された係止部497
にそれぞれ係止されるトーシヨンスプリング49
8によつて、第27図中反時計方向に回動付勢さ
れている。このレリーズレバー49の第27図中
反時計方向の回動は、第27図に示す位置までと
なされている。
ここで、先に述べたように、定速駆動歯車29
の係止部294が定速ロツクレバー33のロツク
部332に係止されている状態で、該定速駆動歯
車機構の制御カム部298の第1の部分298a
が、レリーズレバー49の第3の延出部495に
対向する位置となされている。
このような状態で、例えば前記REW操作板2
43を操作すると、先に第19図で示したよう
に、カセツトテープレコーダはテープ巻戻し状態
となる。そして、今、カセツトテープレコーダが
テープ巻戻しを行なつている状態で、レビユー動
作を行なわんとして、第28図に示すように
PLAY操作板244を操作したとする。すると、
PLAY操作板244の操作によつて先に述べたよ
うに、定速駆動歯車29が駆動歯車28に噛合さ
れて、第28図中時計方向に回転される。このと
き、上記レリーズレバー49の第3の延出部49
5は、定速駆動歯車29の制御カム部298の第
2の部分298bによつて押圧される。このた
め、レリーズレバー49はトーシヨンスプリング
498の付勢力に抗して、第28図中時計方向に
回動される。このとき、レリーズレバー49の第
1の延出部493が、上記REWレバー43の係
合部43aに係合され、該REWレバー43を第
28図中反時計方向へ回動させる。このため、伝
達歯車431,432が高速歯車353及び反転
歯車134から離脱され、左リール台13の回転
が一旦停止される。
その後、定速駆動歯車29が略3/4回転されて、
第10図に示す位置にされると、再び制御カム部
298の第1の部分298aがレリーズレバー4
9の第3の延出部495に対向する位置となるの
で、レリーズレバー49はトーシヨンスプリング
498の作用で第28図中反時計方向に回動され
元に位置に戻される。このため、レリーズレバー
49の第1の延出部193がREWレバー43の
係合部43aから離脱されるので、REWレバー
43は第28図中時計方向に回動されて、伝達歯
車431,432が高速歯車353及び反転歯車
134にそれぞれ噛合されるようになり、再び左
リール台13が回転駆動されるものである。この
とき、上記定速駆動歯車29の回転によつてヘツ
ドスライダ14、ピンチレバー181及び定速プ
レート36等がそれぞれ再生位置に移動されんと
するが、それらの移動は第23図に示すように制
御レバー40によつて規制され、ここにレビユー
状態となされるものである。
また、前記FF操作板245を操作し、カセツ
トテープレコーダがテープ早送りを行なつている
状態で、キユー動作を行なわんとしてPLAY操作
板244を操作した場合にも、上記と略同様に動
作説明することができる。ただし、この場合、レ
リーズレバー49が第28図中時計方向に回動さ
れると、レリーズレバー49の第2の延出部49
4がFFレバー42の係合部42aと係合するの
で、FFレバー42が第17図中反時計方向に回
動されることになる。このため、伝達歯車42
1,422が高速歯車353及びFF歯車124
から離脱され、右リール台12の回転が一旦停止
される。
そして、定速駆動歯車29が第10図に示す位
置に保持されると、レリーズレバー49は元の位
置に戻されるので、FFレバー42も元の位置に
復帰され、伝達歯車421,422が高速歯車3
53及びFF歯車124にそれぞれ噛合されるよ
うになり、再び右リール台12が回転駆動される
ものである。このとき、上記ヘツドスライダ1
4、ピンチレバー181及び定速プレート36等
は制御レバー40によつて位置規制され、ここに
キユー状態となされるものである。
ここで、上記のように、カセツトテープレコー
ダがテープ早送り及び巻戻しを行なつている状態
で、PLAY操作板244を操作したとき、定速駆
動歯車29の回転に連動するレリーズレバー49
によつて右及び左リール台12,13に回転力を
伝達させないようにすることにより、前記モータ
19に加わる負荷を軽減することができ、ひいて
は電力消費量を少なくすることができるものであ
る。すなわち、PLAY操作板244が操作され、
定速駆動歯車29が回転されると、定速駆動レバ
ー32が回動され、ヘツドスライダ14及びピン
チレバー181が所定位置に移動されるものであ
るが、このときの定速駆動歯車29を回転させる
駆動力は、前記高速駆動歯車30を回転させる駆
動力よりも大きなものが要求される。換言すれ
ば、高速駆動歯車29を回転させるときの方が、
高速駆動歯車30を回転させるときよりも、モー
タ19に加わる負荷が大きくなるものである。そ
こで、テープ早送り及び巻戻し状態でPLAY操作
板244を操作した場合、定速駆動歯車29が正
規の回転角回転される間、レリーズレバー49を
介してモータ19と右及び左リール台12,13
との回転力伝達関係を切離すことにより、モータ
19が右及び左リール台12,13を回転させテ
ープ走行を行なわせる分の負荷を取り除くことが
できるものである。このため、電力消費量も、少
なくて済み、電池使用のカセツトテープレコーダ
に好適するものである。この点に関し、従来レリ
ーズレバー49を設けずにテープ高速走行状態か
らキユー及びレビユー状態に切換える場合、モー
タ19は定速駆動歯車29を回転駆動させるとと
もに右及び左リール台12,13を回転させテー
プ高速走行させているので、負荷が大く電力消費
量が増大するものである。このため、従来の電池
使用のカセツトテープレコーダでは、電池の正規
の電圧を100〔%〕とすると70〔%〕減電圧時まで
しか、モータ19の回転トルクを十分にとること
ができず、70〔%〕以下の減電圧時には、テープ
高速走行状態からキユー及びレビユー状態に切換
えるときモータ19の回転が停止さてしまうとい
う不都合がある。
ところが、レリーズレバー49を用いて右及び
左リール台12,13の回転を停止させテープ走
行を停止させることにより、約50〔%〕減電圧時
までテープ高速走行状態からキユー及びレビユー
状態に切換えることが可能となるものである。こ
のため、電池使用のポータブルタイプのカセツト
テープレコーダに、特に使用して好適するもので
ある。
ここで、再び第27図に示すように、先に述べ
た如く前記メインシヤーシ11にはスイツチスラ
イダ50が図中上下方向にスライド自在に支持さ
れている。このスイツチスライダ50は前述のよ
うに、REC,REW,PLAY及びFFの各操作板2
42乃至245の操作に連動して、第27図中上
方にスライドされて、該スイツチスライダ50の
第27図中上方に配置された前記電源用リーフス
イツチ501をオンさせ、モータ19を通電駆動
させるものである。ただし、スイツチスライダ5
0とREC,REW,PLAY及びFFの各操作板24
2乃至245との連動関係については周知である
ので図示していない。そして、上記レリーズレバ
ー49の第1の延出部493には、上記スイツチ
スライダ50の一側部に形成された折曲係合片5
02に係合可能な折曲係合片499が形成されて
いる。すなわち、上記両折曲係合片502,49
9は、レリーズレバー49が第27図中時計方向
に回動されたとき、スイツチスライダ50が図中
上方にスライドされるような係合関係となされて
いる。
ここにおいて、例えばカセツトテープレコーダ
を再生状態にせんとしてPLAY操作板244を操
作したとすると、先に述べたように定速駆動歯車
29が駆動歯車28に噛合される。このとき、
PLAY操作板244の操作に連動するスイツチス
ライダ50によつて電源用リーフスイツチ501
がオンされているのでモータ19が回転駆動さ
れ、これによつて定速駆動歯車29が回転され
る。このため、前記ヘツドスライダ14、ピンチ
レバー181及び定速プレート36等が所定位置
に移動され、再生状態となるものである。このと
き、例えば第8図に示すように、定速駆動歯車2
9が駆動歯車28に噛合されて回転されている途
中でSTOP操作板241が操作されたとする。す
ると、PLAY操作板244が非操作位置に戻さ
れ、これに伴なつてスイツチスライダ50も第2
7図中下方にスライドされて、電源用リーフスイ
ツチ501がオフ状態となされようとする。とこ
ろが、定速駆動歯車29が回転された状態では、
その制御カム部298の作用でレリーズレバー4
9が第27図中時計方向に回動されているので、
スイツチスライダ50の折曲係合片502がレリ
ーズレバー49の折曲係合片499に係止され、
スイツチスライダ50の第27図中下方へのスラ
イドは阻止される。このため、電源用リーフスイ
ツチ501はオフ状態にならずモータ19の回転
が停止されることはない。したがつて、駆動歯車
28を介して定速駆動歯車29の回転が継続され
る。ここで、先にPLAY操作板244は非操作位
置に復帰されているので、定速駆動歯車29は第
10図に示す位置に到達しても定速ロツクレバー
33によつてロツクされることなく、停止位置ま
で完全に1回転されるものである。
そして、定速駆動歯車29が停止位置に到達す
ると、レリーズレバー49は第27図中反時計方
向に回動されて元の位置に復帰されるので、その
折曲係合片499がスイツチスライダ50の折曲
係合片502から離脱され、スイツチスライダ5
0が元の位置に戻され電源用リーフスイツチ50
1がオフ状態となされることにより、モータ19
の回転が停止されるものである。すなわち、定速
駆動歯車29が一旦駆動歯車28と噛合される
と、PLAY操作板244を非操作位置に復帰させ
ても、定速駆動歯車29が1回転するまでの間、
レリーズレバー49によつて電源用リーフスイツ
チ501のオン状態を保持し、モータ19の回転
を継続させるようにしたものである。また、上記
のようなレリーズレバー49による電源用リーフ
スイツチ501のオン状態を保持する動作は、
REC操作板242を操作したときにも同様に説
明することができる。そして、上記のようにレリ
ーズレバー49によつて定速駆動歯車29が駆動
歯車28に噛合されている状態で電源用リーフス
イツチ501のオン状態を保持することにより、
定速駆動歯車29と駆動歯車28とが噛合された
まま、回転が停止されてしまうという不都合を防
止することができるものである。
この点に関し、従来のカセツトテープレコーダ
では、スイツチスライダ50がREC,REW,
PLAY及びFFの各操作板242乃至245に単
に連動させるだけとなされている。このため、例
えばPLAY244を操作して、第8図に示すよう
に、定速駆動歯車29が駆動歯車28に噛合され
て回転されている途中でSTOP操作板241が操
作されると、PLAY操作板244が非操作位置に
戻されるので、これに連動してスイツチスライダ
50が復帰され電源用リーフスイツチ501がオ
フ状態となされる。したがつて、定速駆動歯車2
9と駆動歯車28とが噛合されたまま回転停止さ
れてしまうという問題があるものである。そし
て、特に定速駆動歯車29がその回転途中で停止
されるということは、取りも直さずヘツドスライ
ダ14及びピンチレバー181等が第6図に示し
た位置まで移行される途中で停止されるというこ
とである。この場合、前記録再ヘツド15及びピ
ンチローラ18等は、図示しないテープカセツト
に形成されたヘツド挿入口及びピンチローラ挿入
口内にはいり込んでいるものである。このため、
テープカセツトを取り出すことができないという
大きな問題が生じるものである。そして、このよ
うな状態も解除させるためには、再度PLAY操作
板244を操作して電源用リーフスイツチ501
をオンさせ、モータ19を通電駆動させなければ
ならず、操作が不便なものである。
ところが、第27図に示したように、定速駆動
歯車29に連動するレリーズレバー49によつて
定速駆動歯車29の回転中は、RECまたは
PLAY操作板242,244を非操作位置に戻し
ても、電源用リーフスイツチ501をオン状態に
保持することにより、定速駆動歯車29が回転途
中で停止され、前記テープカセツトが取り出せな
くなるという問題を解決することができるもので
ある。
次に、録音及び再生等のテープ定速走行時に
は、第29図に示すようにセンタープーリ35の
センター歯車351に常時噛合される伝達歯車3
61が、第30図に示すように、右リール台12
の定速歯車123に噛合されるようになされてい
る。この場合、上記RECまたはPLAY操作板2
42,244を操作すると、モータ19が回転駆
動されて、これにより伝達歯車361が第29図
中時計方向に回転され、この回転されている伝達
歯車361が定速歯車123に噛合されるもので
ある。
ここで、第31図に示すように、上記センター
歯車351、伝達歯車361及び定速歯車123
には、はす歯歯車が用いられている。このため、
センタープーリ35が回転されると、伝達歯車3
61ははす歯歯車の性質としてその軸心方向に浮
力が生じ、該伝達歯車361の回転中心軸は、
センター歯車351の回転中心軸に平行するよ
うに自動的に規制される。したがつて、センター
歯車351の回転中心軸と定速歯車123の回
転中心軸とが平行するように位置決めして、上
記センタープーリ35及び右リール台12を前記
メインシヤーシ11に支持するようにすれば、伝
達歯車361はその回転中心軸を上記両回転中
心軸,に平行するように位置決めして定速プ
レート36に支持させなくてもよいものである。
すなわち、伝達歯車361は定速プレート36
に、多少のがたつきを持つように支持させておけ
ば、センター歯車351が回転されると、その回
転中心軸がセンター歯車351の回転中心軸
に平行するように自動的に規制されるので、定速
歯車123に噛合される際何ら支承のないもので
ある。このため、センタープーリ35及び右リー
ル台12の位置決めだけを正確に行なえばよいと
ともに、伝達歯車361の定速プレート36への
取付作業が容易になるので、全体として組立て作
業の容易化を図ることができる。
要するにモータ19からの回転力が付与される
原動側の歯車(センター歯車351)に伝達歯車
361を常時噛合させ、この伝達歯車361を従
動側の歯車(定速歯車123)に接離させるよう
にすることにより、上記効果を得ることができる
ものである。また、はす歯歯車を用いていること
により、普通の歯車に比して回転力伝達時の騒音
も軽減され、テープレコーダ等の音響機器には特
に好適するものである。
次に、前記制御レバー40は、先に説明したよ
うに、テープ早送り、巻戻し、一時停止、キユ
ー、レビユー時にFFレバー42、REWレバー4
3、定速プレート36、ヘツドスライダ14及び
ピンチレバー181等をそれぞれ制御して、所定
の動作を行なわせるものである。ここで、テープ
定速走行状態で前記PAUSE操作板246を操作
すると、第32図に示すように、制御レバー40
が図中時計方向に回動される。このとき、まず制
御レバー40の第1の腕部404が定速プレート
36の係合部367に係合され、該定速プレート
36が第32図中時計方向に回動されて伝達歯車
361が右リール台12の定速歯車123から離
間され右リール台12の回転が停止される。その
後、制御レバー40の第3の腕部406がピンチ
ローラ18の回転軸187に係合され、ピンチロ
ーラ18がキヤプスタン17から離間される。す
なわち、一時停止時には、まず右リール台12の
回転が停止され、次にピンチローラ18がキヤプ
スタン17から離間されるように、制御レバー4
0によつてタイミングがとられるものである。そ
して、このように一時停止時に、まず右リール台
12の回転を停止させてテープ巻取りを停止さ
せ、次いでピンチローラ18をキヤプスタン17
から離間させるようにすることにより、特に録音
状態で一時停止を行なつた場合、テープにボツ音
が録音されることを防止することができるもので
ある。
また、テープ再生状態でレビユー動作をなさん
として前記REW操作板243を操作したとする。
すると、まず第32図で説明したように、制御レ
バー40が図中時計方向に回動され、伝達歯車3
61が定速歯車123から離脱された後、ピンチ
ローラ18がキヤプスタン17から離間される。
その後、第33図に示すように、前記REWレバ
ー43の制御部437が制御レバー40の第2の
腕部405によつて規制されなくなり、伝達歯車
431,432が高速歯車353及び反転歯車1
34にそれぞれ噛合され、左リール台13が回転
される。すなわち、再生状態からレビユー状態に
直接移行させたときには、まず右リール台12の
回転が停止され、次いでピンチローラ18がキヤ
プスタン17から離間され、その後左リール台1
3が回転されるように制御レバー40によつてタ
イミングがとられるものである。そして、このよ
うに再生状態からレビユー状態に直接移行させた
とき、ピンチローラ18をキヤプスタン17から
離脱させた後、左リール台13を回転させてテー
プ走行を行なわせることにより、キヤプスタン1
7及びピンチローラ18と、左リール台13とで
互いにテープがひつぱられることを防止すること
ができるものである。
したがつて、テープ定速走行状態から一時停止
状態及び再生状態からレビユー状態に切換えた場
合、上記制御レバー40によつてタイミングをと
ることができるので、簡易な構成でテープにボツ
音が録音されたりテープがひつぱられたりする不
都合なく円滑な切換動作を行なわせることができ
るものである。
さらに、上記制御レバー40は、次のような作
用を行なうものである。すなわち、先に第17図
に示したテープ早送り状態で、例えばSTOP操作
板241を操作したとする。すると、FF操作板
245が非操作位置に復帰され、これに連動して
先に述べたように、制御レバー40が第14図に
示すトーシヨンスプリング41の付勢力により、
第17図中反時計方向に回動され、第14図に示
す元の位置に復帰される。このため、制御レバー
40の第1の腕部404がFFレバー42の制御
部428を第17図中下方に押圧することにな
り、該FFレバー42が第17図中反時計方向に
回動され、その伝達歯車421,422が高速歯
車353及びFF歯車124からそれぞれ離脱さ
れるものである。
また、第19図に示したテープ巻戻し状態で、
STOP操作板241を操作すると、REW操作板
243が非操作位置に復帰され、これに連動して
制御レバー40がトーシヨンスプリング71の作
用で第19図中反時計方向に回動され、第14図
に示す位置に戻される。このため、制御レバー4
0の第2の腕部405がREWレバー43の制御
部437を第19図中下方に押圧することにな
り、該REWレバー43が第19図中反時計方向
に回動され、その伝達歯車431,432が高速
歯車353及び反転歯車134からそれぞれ離脱
されるものである。
ここで、上記FFレバー42及びREWレバー4
3は、第14図に示すスプリング44の作用によ
つて常時第14図中反時計方向に付勢されてい
る。このため、第17図及び第19図に示すテー
プ早送り及び巻戻し状態で、STOP操作板241
が操作され、FF及びREW操作板245,243
が非操作位置に戻されると、上記制御レバー40
の作用がなくても、FF及びREWレバー42,4
3は上記スプリング44の付勢力で元の位置に戻
されるものである。そこで、以下に、上記スプリ
ング44の付勢力がありながらも、制御レバー4
0によつてFF及びREWレバー42,43を元の
位置に戻すようにした理由について説明する。
まず、第17図に示すテープ早送り状態におい
て、伝達歯車421,422は、高速歯車353
及びFF歯車124に対して、それぞれ喰い込み
となるように噛合される位置にある。このため、
特にテープが終端に到達したときや終端付近で
は、上記喰い込み力が大きくなり、STOP操作板
241を操作してFF操作板245が復帰されて
も、伝達歯車421,422が高速歯車353及
びFF歯車124にそれぞれ噛合されたままの状
態で保持されてしまい、上記スプリング44の付
勢力だけでは、FFレバー42を元の位置に戻す
ことができないことがあるものである。また、第
19図に示すテープ巻戻し状態でも同様に、伝達
歯車431,432は、高速歯車353及び反転
歯車134に対して、それぞれ喰い込みとなるよ
うに噛合される位置にある。このため、特にテー
プが終端に到達したときや終端付近では、上記喰
い込み力が大きくなり、STOP操作板241を操
作してREW操作板243が復帰されても、伝達
歯車431,432が高速歯車353及び反転歯
車134にそれぞれ噛合されたままの状態で保持
されてしまい、やはり上記スプリング44の付勢
力だけでは、REWレバー43を元の位置に戻す
ことができないことがあるものである。また、こ
のような問題があるからと言つて、上記スプリン
グ44の付勢力を強くすると、FF及びREW操作
板245,243の操作が重くなり、ソフトタツ
チ操作化に反するという問題が生じるものであ
る。
そこで、前述したように、テープ高速走行状態
から停止状態にした場合、上記制御レバー40の
復帰力によりFF及びREWレバー42,43を強
制的に元の位置に戻すようにすることにより、確
実に伝達歯車421,422及び431,432
を高速歯車353、FF歯車124及び高速歯車
353,反転歯車134からそれぞれ離脱させる
ことができ、誤動作を防止することができる。そ
して、上記制御レバー40は前記高速駆動歯車3
0の回転力で駆動されるものであるから、制御レ
バー40に復帰力を与えるトーシヨンスプリング
41のばね力を強くしてもFF及びREW操作板2
45,243の操作を重くすることもなく、ソフ
トタツチ操作化に好適し得るものである。また、
伝達歯車421,422及び431,432を高
速歯車353、FF歯車124及び高速歯車35
3、反転歯車134に、それぞれ喰い込みとなる
ように噛合させることができるので、回転力伝達
を確実かつ円滑に行なうことができるものであ
る。
ここで、上記のように、制御レバー40の復帰
力によつてFF及びREWレバー42,43を強制
的に復帰させる動作は、第22図及び第23図に
示したキユー及びレビユー状態でSTOP操作板2
41を操作した場合にも同様に説明することがで
きるものである。
また、上記キユー及びレビユー状態で前記
PAUSE操作板246を操作した場合について説
明する。まず、第34図はキユー状態でPAUSE
操作板246が操作された状態を示すものであ
る。すなわち、このキユー状態では、高速ロツク
レバー38はそのロツク部382が高速駆動歯車
30の係止部305に係止された位置で保持され
ているため、PAUSE操作板246を操作して
も、高速ロツクレバー38は何ら回動されること
なく、キユー状態が継続されるものである。そし
て、上記PAUSE操作板246の第34図中上端
部には長孔511が形成されており、該長孔51
1内にポーズレバー51の一端部に突設された軸
512が遊嵌されている。このポーズレバー51
はその他端部が前記メインシヤーシ11に突設さ
れた回動軸513に嵌着されることにより回動自
在に支持されている。そして、上記ポーズレバー
51の回動軸513には、トーシヨンスプリング
514の略中央部が巻回されている。このトーシ
ヨンスプリング514の両端部は、該ポーズレバ
ー51に形成された係止部515,516にそれ
ぞれ係止されている。そして、上記トーシヨンス
プリング514のうち係止部515に係止されて
いる側の端部は、前記復帰スライダ45の第34
図中上端部に形成された折曲係合片455の第3
4図中上部に到達するまで延出されている。ま
た、上記復帰スライダ45の第34図中下部に
は、上記FFレバー42の制御部428と係合す
る係合部456が形成されている。
そして、今、PLAY操作板244とFF操作板
245とを両方操作すると、先に述べたようにテ
ープがキユー状態で走行される。このとき、FF
操作板245の当接部453が復帰スライダ45
の当接片451に係合され、復帰スライダ45は
第34図中上方向にスライドされる。また、この
ときは、PAUSE操作板246が操作されていな
いので、該PAUSE操作板246は第34図中下
方にスライドされた状態に位置しており、これに
伴なつて、ポーズレバー51が第34図中時計方
向に回動された状態にあるため、トーシヨンスプ
リング514の端部は復帰スライダ45の折曲係
合片455に係合されていない状態にある。この
ような状態で、PAUSE操作板246を第34図
中矢印A方向に操作し、その操作位置で前記プツ
シユープツシユ機構26によつてロツクされたと
する。すると、PAUSE操作板246の操作に連
動して、ポーズレバー51が第34図中反時計方
向に回動され、トーシヨンスプリング514の端
部が復帰スライダ45の折曲係合片455を押圧
するので、復帰スライダ45は第34図中下方に
付勢される。このときの復帰スライダ45の第3
4図中下方へのスライドは、その当接片451が
FF操作板245の当接部453に当接されて阻
止される。そして、カセツトテープレコーダはキ
ユー状態を継続するものである。
このようなキユー状態で、前記STOP操作板2
41を操作すると、PLAY操作板244及びFF
操作板245が非操作位置に復帰される。このた
め、復帰スライダ45がトーシヨンスプリング5
14の付勢力により、第34図中下方にスライド
される。このとき、復帰スライダ45の係合部4
56によつてFFレバー42の制御部428が押
圧され、該FFレバー42が第34図中反時計方
向に強制的に回動されて、伝達歯車421,42
2が高速歯車353及びFF歯車124から離脱
されるものである。
また、第35図はレビユー状態でPAUSE操作
板246が操作された状態を示すものである。す
なわち、この場合にも上記キユー状態と同様に、
高速ロツクレバー38はそのロツク部382が高
速駆動歯車30の係止部305に係止された位置
で保持されているため、PAUSE操作板246を
操作しても、高速ロツクレバー38は何ら回動さ
れることなく、レビユー状態が継続されるもので
ある。そして、上記復帰スライダ45の一側部に
は、前記REWレバー43の一側部に形成された
係合部457と係合可能な係合部458が形成さ
れている。
そして、今、PLAY操作板244とREW操作
板243とを両方操作すると、先に述べたように
テープがレビユー状態で走行される。このとき、
REW操作板243の当接部454が復帰スライ
ダ45の当接片452に係合され、復帰スライダ
45は第35図中上方向にスライドされる。ま
た、このときには、PAUSE操作板246が操作
されていないので、前記トーシヨンスプリング5
14の端部は復帰スライダ45の折曲係合片45
5に係合されていない状態にある。このような状
態で、PAUSE操作板246を操作すると、トー
シヨンスプリング514の端部が復帰スライダ4
5の折曲係合片455を押圧するので、復帰スラ
イダ45は第35図中下方に付勢されるが、該復
帰スライダ45の図中下方へのスライドはその当
接片452がREW操作板243の当接部454
に当接されて阻止される。そして、カセツトテー
プレコーダはレビユー状態を継続するものであ
る。
このようなレビユー状態で、STOP操作板24
1を操作すると、PLAY操作板244及びREW
操作板243が非操作位置に復帰される。このた
め、復帰スライダ45がトーシヨンスプリング5
14の付勢力により、第35図中下方にスライド
される。このとき、復帰スライダ45の係合部4
58によつてREWレバー43の係合部457が
押圧され、該REWレバー43が第35図中反時
計方向に強制的に回動されて、伝達歯車431,
432が高速歯車353及び反転歯車134から
離脱されるものである。
すなわち、キユーまたはレビユー状態でかつ
PAUSE操作板246が操作されている状態で
は、STOP操作板241を操作してFFまたは
REW操作板245,243を非操作位置に復帰
させても、PAUSE操作板246が操作されてい
るため、制御レバー40は第34図及び第35図
に示す位置に保持されていることになる。このた
め、制御レバー40によつてFF及びREWレバー
42,43を元の位置に強制的に戻すことができ
ないので、先に述べたように伝達歯車421,4
22及び431,432が高速歯車353、FF
歯車124及び高速歯車353、反転歯車134
にそれぞれ噛合されて保持されてしまうことがあ
るものである。そこで、このような場合、復帰ス
ライダ45を用いることにより、FF及びREWレ
バー42,43を元の位置に強制的に戻すように
したものである。
したがつて、制御レバー40または復帰スライ
ダ45等により、FF及びREW操作板245,2
43が非操作位置に復帰されたとき、FF及び
REWレバー42,43を強制的に元の位置に戻
すようにしたので、伝達歯車421,422及び
431,432を高速歯車353、FF歯車12
4及び高速歯車353、反転歯車134から確実
に離脱させることができ、誤動作を防止すること
ができるものである。
次に、第36図に示すように、前記STOP操作
板241の操作に連動するイジエクトスライダ2
2が前記メインシヤーシ11に支持されている。
ここで、上記STOP操作板241は他のREC,
REW,PLAY及びFFの各操作板242乃至24
5が先行して操作されている状態では、1度目の
操作で各操作板242乃至245の操作位置での
ロツクを解除させ、2度目の操作でイジエクトス
ライダ22を第36図中上方にスライドさせて図
示しないカセツト蓋を開放させるようにしたいわ
ゆるダブルイジエクト機能を行ない得るものであ
る。そして、上記イジエクトスライダ22の略中
央部には、ストツプレバー52の一端部と係合し
得る係合部221が形成されている。このストツ
プレバー52はその略中央部が前記メインシヤー
シ11に形成された回動軸521に嵌着されるこ
とにより、回動自在に支持されている。そして、
上記ストツプレバー52の他端部は、前記ヘツド
スライダ14の略中央部に突設された係合部52
2に、第36図中上方から係合されるようになさ
れている。このため、STOP操作板241を操作
すると、これに連動してイジエクトスライダ22
が第36図中上方にスライドされ、ストツプレバ
ー52が図中時計方向に回動される。したがつ
て、ストツプレバー52の他端部がヘツドスライ
ダ14の係合部522を押圧するので、ヘツドス
ライダ14が第36図中下方にスライドされるよ
うになるものである。
ここで、例えば前記PLAY操作板244を操作
すると、先に第3図に示したように、定速駆動歯
車29が駆動歯車28に噛合されて回転駆動され
る。このとき、定速駆動歯車29の回転途中(例
えば第8図に示す状態)で、電池電力の消耗によ
つてモータ19の回転が停止されてしまつたとす
る。すると、定速駆動歯車29は第8図に示す途
中位置で回転停止されることになる。このとき、
第36図に示すように定速駆動レバー32も途中
の位置で停止され、録再ヘツド15及びピンチロ
ーラ18等が前記テープカセツトのヘツド挿入口
及びピンチローラ挿入口内にはいり込んだ状態で
停止されてしまうものである。このため、テープ
カセツトが取り出せなくなるという問題がある。
そして、このような状態では、STOP操作板24
1を操作したPLAY操作板244を非操作位置に
復帰させても、定速駆動歯車29は元の位置に戻
らないものである。
ところが、STOP操作板241を再度操作する
ことにより、イジエクトスライダ22が第36図
中上方にスライドされるので、ストツプレバー5
2を介してヘツドスライダ14が強制的に第36
図中下方にスライドされる。このため、ピンチレ
バー181も第36図中反時計方向に回動され、
テープカセツトの取り出しを行なうことができる
ものである。
したがつて、定速駆動歯車29が回転途中にあ
る状態で電池電力の消耗によりモータ19の回転
が停止された場合、STOP操作板241を操作す
ることによつて、テープカセツトを取り出すこと
ができ、簡易な構成で電池電力消耗時の保護対策
を施すことができるものである。
次に、このカセツトテープレコーダに設けられ
る選曲(頭出し)機構について説明する。すなわ
ち、この選曲機構は前述したキユー及びレビユー
状態で曲間無録音部分を検出し、該曲間無録音部
分が検出されたとき、第1図で示したソレノイド
プランジヤ23を通電駆動させ、前記ロツク板2
5をスライドさせることにより、PLAY操作板2
44を残してFF及びREW操作板245,243
をロツク解除することによつて行なうものであ
る。すなわち、第37図に示すように、REW,
PLAY及びFFの各操作板243乃至245には、
前記ロツク板25と係合して各操作板243乃至
245を操作位置でロツクするための係合部25
1乃至253が図示の如く形成されている。この
各係合部251乃至253は、PLAY操作板24
4の係合部252の係合間隔よりも、REW及
びFF操作板243,245の係合間隔′の方が
短かくなるように設定されている。このため、上
記ロツク板25を係合間隔′よりも大きくかつ
係合間隔には達しない間隔″だけスライドさ
せることにより、FF及びREW操作板243,2
45をロツク解除させ、PLAY操作板244をロ
ツク位置に残すようにすることができるものであ
る。
ここで、第38図及び第39図に示すように、
上記ソレノイドプランジヤ23の駆動片231に
は、連結軸232が貫通して取着されている。そ
して、この連結軸232は、サーチレバー53の
一端部に形成された透孔531に遊嵌されてい
る。このサーチレバー53は略L字状に形成され
ており、その角部が前記メインシヤーシ11に突
設された回動軸532に嵌着されることにより、
回動自在に支持されている。また、上記サーチレ
バー53の他端部には、前記ロツク板25の一端
部に形成された係合片254に係合可能な係合部
533が形成されている。さらに、上記サーチレ
バー53の上記係合部533近傍には、前記メイ
ンシヤーシ11に取着されたストツププレート5
4に係合可能な係合部534が形成されている。
また、上記サーチレバー53の他端部には、ロツ
ク板25の一側部に形成された係合片255に係
合可能で、ロツク板25の第38図及び第39図
中左方へのスライドを阻止する係合部535が延
設されている。
そして、キユーまたはレビユー状態で曲間無録
音部分が検出されると、ソレノイドプランジヤ2
3が通電駆動され、第40図に示すように、その
駆動片231が図中上方に引き込まれ、サーチレ
バー53が第40図中時計方向に回動される。す
ると、サーチレバー53の係合部533がロツク
板25の係合片254を押圧し、該ロツク板25
の係合片254を押圧し、該ロツク板25を第4
0図中左方向にスライドさせる。ここで、上記サ
ーチレバー53の第40図中時計方向の回動は、
その係合部534がストツププレート54に当接
するまでに規制されている。このとき、上記ロツ
ク板25は前述した間隔″だけスライドされ、
この状態でサーチレバー53の係合部535がロ
ツク板25の係合片255に当接されて、ロツク
板25の第40図中左方向にスライドが阻止され
る。このため、FFまたはREW操作板245,2
43がロツク板25から解除されて非操作位置に
戻され、かつPLAY操作板244はロツク板25
にロツクされたままとなつて、ここに自動選曲
(頭出し)が行なわれるものである。
したがつて、上記のように、サーチレバー53
に形成された係合部534がストツププレート5
4に当接されることにより、サーチレバー53の
回動量を規制するようにしたので、ソレノイドプ
ランジヤ23の駆動片231の引き込みストロー
クにかかわりなくサーチレバー53の回動量を規
定することができ、ソレノイドプランジヤ23の
駆動片231が引き込まれた位置で着磁されるこ
とを防止することができ、ひいてはソレノイドプ
ランジヤ23の動作電圧を保障することができる
ものである。また、サーチレバー53の係合部5
35によつてロツク板25が、サーチレバー53
の係合部534がストツププレート54に当接し
た位置以上に第40図中左方向にスライドされる
ことを防止することができる。すなわち、上記
REW,PLAY,FF等の各操作板243乃至24
5は、ソフトタツチ操作可能であるため、極めて
操作力が軽くなるように設定されている。そし
て、上記各操作板243乃至245を操作位置で
ロツクするためのロツク板25も極めて軽い力で
スライドされるように構成されている。このた
め、ソレノイドプランジヤ12によつてサーチレ
バー53を係合部534がストツププレート54
に衝打する如く瞬時に回動させると、ロツク板2
5はサーチレバー53の回動が停止されても、さ
らに貫性によつて第40図中左方へスライドされ
ることがある。このようなことがあると、取りも
直さずFF及びREW操作板245,243だけで
なく、PLAY操作板244までもロツク解除され
てしまうという問題が生じるものである。ところ
が、サーチレバー53が回動されたとき、その係
合部535がロツク板25の係合片255に係合
されることにより、貫性によつてロツク板25が
前記間隔″よりも大きくスライドされることを
防止することができ、頭出しの誤動作を防止する
ことができるものである。
次に、このカセツトテープレコーダに使用され
るASO機構について説明する。すなわち、第4
1図に示すように、前記センタープーリ35のセ
ンター歯車351には、ASO歯車55が噛合さ
れている。このASO歯車54は前記メインシヤ
ーシ11に植設された回転軸551に嵌着される
ことにより回転自在に支持されている。そして、
上記ASO歯車55の一方面には、上記回転軸5
51に対して偏心したカム部552及び該カム部
552の外周のうち回転軸551に近接する部分
の近傍にASO歯車55の回転方向先端に向かつ
て先細りとなる係合部553が形成されている。
ここで、上記ASO歯車55の回転軸551に
は、第42図に示すように、ASO検出レバー5
6の一端部に形成された長孔561が遊嵌されワ
ツシヤ554で抜け止めされている。この長孔5
61は再び第41図に示すように、略湾曲状に形
成されている。また、上記ASO検出レバー56
の一端部には、上記ASO歯車55のカム部55
2及び係合部553に後述するように係合される
係合突部562が形成されている。さらに、上記
ASO検出レバー56の略中央側部には前記右リ
ール台12の軸受部122の周側に嵌合される湾
曲部563が形成されている。また、上記ASO
検出レバー56の湾曲部563の両側には一対の
突部564,565が形成されている。この突部
564,565は右リール台12の定速歯車12
3の一方面に設けられた摩擦板125の両端部と
それぞれ係合し得るようになされている。上記摩
擦板125は右リール台12の回転に連動して回
転されるものであるが、所定以上の力が加わると
その回転が阻止されるように取り付けられてい
る。
また、上記ASO検出レバー56の湾曲部56
3の近傍には、長孔566が形成されている。こ
の長孔566内には前記メインシヤーシ11に突
設された回動軸567が遊嵌されている。さら
に、上記ASO検出レバー56の他端部には、支
持軸568が突設されている。そして、この支持
軸568にはトーシヨンスプリング57の中央部
が巻回されて支持されている。このトーシヨンス
プリング57の両端部は、上記回動軸567及び
ASO検出レバー56に形成された係止部571
にそれぞれ係止されている。このため、ASO検
出レバー56は上記回動軸567が長孔566の
第41図中上部に遊嵌されるように付勢されてい
る。また、上記ASO検出レバー56の他端部に
は、ASOスライダ58の一端部に形成された折
曲片581に係合可能な突部569が形成されて
いる。このASOスライダ58は、第41図中上
下方向にスライド自在となるように前記メインシ
ヤーシ11に支持されている。また、上記ASO
スライダ58は、その一側部に形成された折曲係
止片582と前記メインシヤーシ11に形成され
た図示しない係止部との間にコイル状のスプリン
グ583が係着されることにより、第41図中下
方に付勢されているが、該ASOスライダ58の
図中下方へのスライドは、第41図に示す位置ま
でとなされている。
さらに、上記ASOスライダ58の他端部には、
ASOレバー59の一端部と係合可能な係合部5
84が形成されている。このASOレバー59は
略L字状に形成され、その角部が前記メインシヤ
ーシ11に突設された回動軸591に嵌着される
ことにより、回動自在に支持されている。また、
上記ASOレバー59の他端部は、前記ロツク板
25の他端部に形成された折曲片256に対向さ
れている。
上記のような構成によるASO機構において、
以下その動作を説明する。まず、第41図に示す
ように、PLAY操作板244がロツク板25に操
作位置でロツクされている再生状態では、先に述
べたように、センター歯車351の回転力で右リ
ール台12が第41図中反時計方向に回転されて
いる。このため、上記摩擦板125の一端部が
ASO検出レバー56の突部565に押圧される
ため、ASO検出レバー56は回動軸567を中
心に第41図中時計方向に回動付勢され、その係
合突部562がASO歯車55のカム部552の
周側面に圧接される。このとき、ASO歯車55
はセンター歯車351の回転力で第41図中時計
方向に回転されているので、ASO検出レバー5
6は上記カム部552の作用で回動軸567を中
心に揺動運動を行なつており、安定にテープが再
生状態で走行される。
上記のような再生状態でテープが終端に到達
し、右リール台12の回転が停止されたとする。
すると、第43図に示すように、ASO検出レバ
ー56には右リール台12による付勢力が付与さ
れなくなるので、該ASO検出レバー56は上記
カム部552の作用により、回動軸567を中心
にして第43図中最も反時計方向に回動された状
態で、その揺動運動が停止される。このとき、
ASO検出レバー56はその湾曲部563が右リ
ール台12の軸受部122の周側に最も近い位置
になされる。ところがセンター歯車351の回転
は継続されているため、ASO歯車55は第43
図中時計方向に回転されている。このため、
ASO歯車55の係合部553の先端部がASO検
出レバー56の係合突部562の第43図中上部
に当接される。
そして、ASO歯車55がさらに第43図中時
計方向に回転されていくと、第44図及び第45
図に示すように、ASO歯車55の係合部553
の外側によつて係合突部562が押圧されるの
で、ASO検出レバー56はトーシヨンスプリン
グ57の付勢力に抗して、上記右リール台12の
軸受部122の周面を湾曲部563が摺接するこ
とにより、第44図中反時計方向に回動される。
このため、ASO検出レバー56の突部569が
ASOスライダ58の折曲片581に係合し、該
ASOスライダ58が第44図中上方にスライド
される。すると、ASOスライダ58の係合部5
84がASOレバー59の一端部に係合し、該
ASOレバー59が第44図中時計方向に回動さ
れる。このため、ASOレバー59の他端部がロ
ツク板25の折曲片256に係合し、該ロツク板
25が第44図中左方向にスライドされる。した
がつて、PLAY操作板244がロツク板25から
解除され、ここに自動停止が行なわれるものであ
る。また、上記のような自動停止動作は、再生時
に限らず、録音、早送り、巻戻し時にも同様に動
作するものである。
ここで、第46図に示すように、上記ASO検
出レバー56の他端部には、ASO制御レバー6
0の一端部に係合可能な突部601が形成されて
いる。このASO制御レバー60は略L字状に形
成され、その角部が前記メインシヤーシ11に突
設された回動軸602に嵌着されることにより、
回動自在に支持されている。そして、上記ASO
制御レバー60の一端側部には、前記高速駆動レ
バー37に突設された係合部603に係合可能な
傾斜部604が形成されている。この傾斜部60
4は高速駆動レバー37が第46図中反時計方向
に回転駆動されたとき、その係合部603によつ
て押圧されて、ASO制御レバー60を第46図
中時計方向に回動させるように形成されている。
また、上記ASO制御レバー60の他端部は前記
定速駆動レバー32の駆動部326と係合可能に
なされている。さらに、上記ASO制御レバー6
0はその一端側部に形成された折曲係止片605
と前記メインシヤーシ11に形成された図示しな
い係止部との間にコイル状のスプリング606が
係着されることにより、第46図中反時計方向に
回動付勢されている。
そして、カセツトテープレコーダが停止状態に
あるとき、つまり、高速駆動レバー37及び定速
駆動レバー32が第46図に示す非駆動位置にあ
る状態では、ASO制御レバー60の一端部は
ASO検出レバー56の突部601を押圧し、該
ASO検出レバー56を回動軸567を中心に第
46図中時計方向に回動させ、その係合突部56
2をASO歯車55のカム部552に圧接させた
状態で保持している。ここで、前記REC,
REW,PLAY,FF等の各操作板242乃至24
5が操作され、第47図に示すように高速駆動レ
バー37及び定速駆動レバー32が反時計方向に
回動されると、その係合部603及び駆動部32
6がASO制御レバー60の傾斜部604及び他
端部を押圧し、該ASO制御レバー60をスプリ
ング606の付勢力に抗して第47図中時計方向
に回動させる。このため、ASO制御レバー60
の一端部がASO制御レバー60の一端部がASO
検出レバー56の突部601から離脱されるの
で、ASO検出レバー56は自由に揺動運動を行
ない、先に述べた自動停止動作を行ない得るもの
である。
したがつて、上記のように、ASO制御レバー
60によつて、停止状態ではASO検出レバー5
6をその係合突部562がASO歯車55のカム
部552に圧接させて保持するようにしたので、
停止状態でASO検出レバー56がふらつくこと
がなく、テープ走行を行なわせた場合。誤つて自
動停止動作が行なわれることなく、確実にテープ
走行を開始させることができ、誤動作を防止する
ことができる。また、ASO制御レバー60を高
速駆動レバー37及び定速駆動レバー32の駆動
力によつてASO検出レバー56の突部601か
ら離脱させるようにしたので、REC,REW,
PLAY,FF等の各操作板242乃至245の操
作を重くすることもないのである。この点に関
し、従来のカセツトテープレコーダでは、REC,
REW,PLAY,FF等の各操作板242乃至24
5の操作に連動する部材によつて、停止時に
ASO検出レバー56を第46図に示す位置に保
持し、上記各操作板242乃至245の操作時に
その操作に連動させて上記部材をASO検出レバ
ー56から離脱させるようにしている。このた
め、上記部材を動かす分だけ各操作板242乃至
245の操作が重くなり、ソフトタツチ操作化に
反するものである。
ところが、上記のように、モータ19の回転力
によつて駆動される高速駆動レバー37及び定速
駆動レバー32の駆動力でASO制御レバー60
を回動されることにより、REC,REW,
PLAY,FF等の各操作板242乃至245の操
作を重くすることなく、ソフトタツチ操作化に好
適するものである。
さらに、再び第42図に示すように、ASO検
出レバー56の一端部は、ASO歯車55の回転
軸551が長孔561を遊挿してワツシヤ554
で抜け止めされることにより、支持されている。
ここで、第45図に示すように、ASO検出レバ
ー56の係合突部562がASO歯車55の係合
部553に係合されると、ASO検出レバー56
は第44図中反時計方向に回動力が付与されるだ
けでなく、実際上第45図中下方にも付勢力が付
与されることになる。ところが、ASO検出レバ
ー56はASO歯車55の回転軸551が長孔5
61を遊挿してワツシヤ554で抜け止めされる
ように支持されているので、ASO検出レバー5
6が第45図中下方に移動されたその係合突部5
62がASO歯車55の係合部553から離脱さ
れてしまうことを簡易な構成で防止することがで
き、確実な自動停止動作を行なわせることができ
るものである。
この点に関し、従来ではASO検出レバー56
の第45図中下面を別部材に当接させることによ
り、ASO検出レバー56が第45図中下方に移
動することを防止するようにしていたので、構成
が複雑化し、小形軽量化が望めないという問題が
あるものである。
ところが、上記のようにASO検出レバー56
に形成された長孔561にASO歯車55の回転
軸551を遊挿させワツシヤ554で抜け止めす
ることにより、簡易な構成で小形軽量化に適する
とともに、確実な自動停止動作を行なわせること
ができるものである。
そして、上記のように、ASO検出レバー56
に形成された長孔561にASO歯車55に回転
軸551を遊挿させワツシヤ554で抜け止めす
るようにしたことが、この考案の特徴となる部分
である。
また、ここで説明するカセツトテープレコーダ
は、レビユー状態でテープが終端(再生側からみ
れば始端)に到達すると、自動的にREW操作板
242を非操作位置に復帰させPLAY操作板24
4はロツク位置に保持しておくようにすることに
よつて再生状態に切換えるいわゆるオートプレイ
動作を行ない得るものである。すなわち、第48
図に示すように、レビユー状態においては、高速
駆動レバー37が図中反時計方向に回動され、伝
達歯車431,432が高速歯車353及び反転
歯車134にそれぞれ噛合されている。このと
き、高速駆動レバー37の一端部は、前記ASO
スライダ58と次のような係合関係となされてい
る。すなわち、第49図において、ASOスライ
ダ58の一側部には、高速駆動レバー37の一端
部と係合可能な傾斜部585が形成されている。
ここで、テープ停止状態及びテープ定速走行状態
では、第49図中二点鎖線で示すように、高速駆
動レベー37はASOスライダ58の傾斜部58
5に係合されていないものである。そして、前記
ASOレバー59には段部が形成されており、
ASOスライダ58の係合部584は第1の段部
592と対向されている。このため、例えば再生
状態で自動停止動作が行なわれASOスライダ5
8が第49図中上方にスライドされると、その係
合部584はASOレバー59の第1の段部59
2と係合するので、ASOレバー59はPLAY操
作板244をロツク解除し得る間隔(先に述べた
係合間隔)以上ロツク板25をスライドさせる
のに対応した量だけ回動される。
また、テープ高速走行状態では、第49図に実
線で示すように、高速駆動レバー37がASOス
ライダ58の傾斜部585に係合され、ASOス
ライダ58は第49図中実線で示す位置に移動さ
れる。このとき、ASOスライダ58の係合部5
84はASOレバー59の第2の段部593と対
向される。このため、自動停止動作が行なわれ
ASOスライダ58が第49図中上方にスライド
されると、その係合部584はASOレバー59
の第2の段部593と係合するのでASOレバー
59はREWまたはFF操作板243,245をロ
ツク解除し得る間隔(先に述べた係合間隔′)
以上ロツク板25をスライドさせるのに対応した
量だけ回動される。ただし、このときのASOレ
バー59の回動量は、ロツク板25を上記係合間
隔までスライドさせない程度に設定されてい
る。
このため、レビユー状態ではASOスライダ5
8が第49図中実線で示す位置となされるので、
テープ終端到達時に自動停止動作が行なわれる
と、ロツク板25はREW操作板243をロツク
解除する位置までスライドされるので、自動的に
再生状態となり、ここにオートプレイ動作が行な
われるものである。
したがつて、高速駆動レバー37の駆動力を用
いてASOスライダ58を第49図中二点鎖線及
び実線で示す2位置に規制して、ロツク板25の
スライド量を可変するようにしたので、REW操
作板243及びPLAY操作板244の操作を重く
することなく、オートプレイ動作を行い得るもの
である。この点に関し、従来のカセツトテープレ
コーダでは、REW操作板243の操作に連動さ
せてASOスライダ58の位置を規制し、ロツク
板25のスライド量を可変するようにしているの
で、REW操作板243の操作が重くなるという
不都合があるものである。ところが、モータ19
の回転力で駆動される高速駆動レバー37によつ
てASOスライダ58の位置規制を行なうように
することにより、REW操作板243を重くする
ことなくオートプレイ動作を行なわせることがで
き、ソフトタツチ操作化に好適するものである。
なお、この考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。
〔考案の効果〕
したがつて、以上詳述したようにこの考案によ
れば、簡易な構成でテープ走行停止検出を誤動作
なく確実に行なえるようにした極めて良好なテー
プレコーダ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案が適用されるカセツトテープ
レコーダの概要を示す平面図、第2図は第1図か
らメインシヤーシを取り除いた状態を示す平面
図、第3図は定速駆動歯車及び定速駆動レバー等
の関係を示す構成図、第4図及び第5図はそれぞ
れPLAY操作板及びREC操作板と定速ロツクレ
バーとの関係を示す構成図、第6図はヘツドスラ
イダ及びピンチレバーと定速駆動レバーとの関係
を示す平面図、第7図はモータ、フライホイー
ル、右リール台の回転力伝達関係を示す平面図、
第8図乃至第10図はそれぞれ第3図の動作説明
図、第11図は高速駆動歯車及び高速駆動レバー
等の関係を示す構成図、第12図及び第13図は
それぞれREW操作板及びFF操作板と高速ロツク
レバーとの関係と示す構成図、第14図はテープ
高速走行の回転力伝達関係を示す平面図、第15
図及び第16図はそれぞれ第11図の動作説明
図、第17図はテープ早送り状態を示す平面図、
第18図はテープ高速走行状態における高速駆動
歯車と高速ロツクレバーとの関係を示す構成図、
第19図はテープ巻戻し状態を示す平面図、第2
0図はPAUSE操作板と高速ロツクレバーとの関
係を示す構成図、第21図乃至第23図はそれぞ
れ一時停止状態、キユー状態、レビユー状態を示
す平面図、第24図は録音及び再生時に消去ヘツ
ドをテープに接触及び非接触させる機構を示す構
成図、第25図及び第26図はそれぞれ第24図
の動作説明図、第27図及び第28図はそれぞれ
レリーズレバーの構成図及び動作説明図、第29
図及び第30図はそれぞれテープ定速走行の回転
力伝達関係を示す平面図、第31図は第29図及
び第30図の各歯車の詳細を示す側面図、第32
図及び第33図はそれぞれ制御レバーによるタイ
ミング関係を示す動作説明図、第34図及び第3
5図はそれぞれキユー状態及びレビユー状態でか
つPAUSE操作板が操作されているときの状態を
示す平面図、第36図は電池電力消耗時にヘツド
スライダを元の位置に戻す機構を示す平面図、第
37図はREW,PLAY,FF操作板のロツク板へ
の係合部を示す構成図、第38図及び第39図は
それぞれ選曲(頭出し)機構を示す平面図及び側
面図、第40図は第38図及び第39図の動作説
明図、第41図はこの考案に係るテープレコーダ
装置の一実施例を示すものでASO機構を示す構
成図、第42図乃至第45図はそれぞれ第41図
の動作説明図、第46図及び第47図はそれぞれ
ASO制御レバーの構成図及び動作説明図、第4
8図及び第49図はそれぞれオートプレイ機構を
示す平面図及びその要部の側面図である。 11……メインシヤーシ、12……右リール
台、13……左リール台、14……ヘツドスライ
ダ、15……録再ヘツド、16……消去ヘツド、
17……キヤプスタン、18……ピンチローラ、
19……モータ、20……テープカウンタ、21
……誤消去防止レバー、22……イジエクトスラ
イダ、23……ソレノイドプランジヤ、24……
操作部、25……ロツク板、26……プツシユ−
プツシユ機構、27……フライホイール、28…
…駆動歯車、29……定速駆動歯車、30……高
速駆動歯車、31……ASO機構、32……定速
駆動レバー、33……定速ロツクレバー、34…
…REC駆動スライダ、35……センタープーリ、
36……定速プレート、37……高速駆動レバ
ー、38……高速ロツクレバー、39……高速駆
動スライダ、40……制御レバー、41……トー
シヨンスプリング、42……FFレバー、43…
…REWレバー、44……スプリング、45……
復帰スライダ、46……RECスライダ、47…
…RECレバー、48……REC駆動レバー、49
……レリーズレバー、50……スイツチスライ
ダ、51……ポーズレバー、52……ストツプレ
バー、53……サーチレバー、54……ストツプ
プレート、55……ASO歯車、56……ASO検
出レバー、57……トーシヨンスプリング、58
……ASOスライダ、59……ASOレバー、60
……ASO制御レバー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. テープ走行に無関係に回転され所定位置にカム
    部及び係止部を有する第1の回転体と、テープ走
    行に連動する第2の回転体に係合されて該第2の
    回転体の回転時に前記第1の回転体のカム部に摺
    接されて揺動され該第2の回転体の停止時に揺動
    が停止され前記第1の回転体の係止部に係合され
    る検出部材とよりなるテープ停止検出手段を備え
    たテープレコーダ装置において、前記検出部材に
    前記第1の回転体の中心軸が遊挿されかつ該検出
    部材の揺動を妨げない長孔を形成し、該長孔を遊
    挿した前記第1の回転体の中心軸に止め部材を取
    着して前記検出部材を抜け止め保持してなること
    を特徴とするテープレコーダ装置。
JP8300782U 1982-06-04 1982-06-04 テ−プレコ−ダ装置 Granted JPS58187034U (ja)

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JP8300782U JPS58187034U (ja) 1982-06-04 1982-06-04 テ−プレコ−ダ装置

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JPS58187034U JPS58187034U (ja) 1983-12-12
JPH0138753Y2 true JPH0138753Y2 (ja) 1989-11-20

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