JP2549353B2 - 放射線硬化型樹脂組成物 - Google Patents

放射線硬化型樹脂組成物

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JP2549353B2
JP2549353B2 JP62332630A JP33263087A JP2549353B2 JP 2549353 B2 JP2549353 B2 JP 2549353B2 JP 62332630 A JP62332630 A JP 62332630A JP 33263087 A JP33263087 A JP 33263087A JP 2549353 B2 JP2549353 B2 JP 2549353B2
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謙二 輿石
多賀夫 友末
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、金属材料との接着性が優れた放射線硬化型
樹脂組成物に関する。
(従来技術) 従来より放射線硬化型樹脂として分子中に(メタ)ア
クリロイルオキシ基を有する(メタ)アクリレートのオ
リゴマーに(メタ)アクリロイル基やビニル基のような
放射線重合性不飽和二重結合を有するモノマーを配合し
て粘度を低くしたものが多く使用されている。この樹脂
のオリゴマーとしては、ポリエステルアクリレート、ウ
レタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエー
テルアクリレートなどのオリゴマーが使用されている
が、その分子量は103〜104程度のものである。このアク
リレートのオリゴマー(以下単にオリゴマーという)
は、単独では金属との接着性が劣るので、金属の接着に
使用する場合は、モノマーとして、極性基を有するも
の、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸−
2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシ
プロピル、スチレンスルフォン酸などを使用し、接着性
を高めている。
しかし、これらのモノマーは、オリゴマーと相溶させ
るため、分子量が100前後のものを使用している。この
ため、配合したモノマーは、大部分オリゴマー中に相溶
してしまい、極性基が金属面に配向して接着を高めるも
のは少ない。従って、接着性を高めるには、配合量を多
くしなければならず、従来、10〜30wt%と多量に配合し
ていた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、極性基を有するモノマーをこのように
多量に配合すると、硬化後も親水性の極性基が多く存在
するため、耐湿性が低下して湿潤環境下で耐久性が低下
し、剥離してしまうという問題があった。
また、接着性を高くするためにモノマー配合量を多く
すると、オリゴマー樹脂本来の特性が損なわれ、硬化後
設計通りの性能が得られないため、加工性や衝撃性など
が低下してしまうという問題もあった。
本発明は、これらの問題を解決した放射線硬化型樹脂
組成物を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、オリゴマーとモノマーからなる樹脂中にこ
れらと相溶しにくい極性基を有する分子量5000以上の共
重合体を少量配合して接着性を高め、オリゴマーの特性
が損なわれないようにした。
すなわち、本発明は、カルボキシル基、ヒドロキシル
基、スルフォン基の内の少なくとも1種を有するビニル
系モノマー25〜85モル%とこれらの官能性を有しないビ
ニル系モノマー15〜75モル%とを共重合してなる分子量
5000以上のビニル系共重合体を0.1〜5wt%配合すること
により接着性を高めたものである。
分子量が5000以上の共重合体は、オリゴマーやモノマ
ーと相溶しにくいため、モノマーのように多量に配合し
なくても、側鎖のカルボキシル基、ヒドロキシル基、ス
ルフォン基などの極性基が金属面に効率よく配向し、接
着性が高くなる。また、配合量を従来のモノマーより少
なくできることにより耐湿性も向上し、オリゴマー樹脂
の特性も損なわれなくなる。
共重合体を極性基を有するモノマーと有しないモノマ
ーの共重合体にしたのは、前者の部分で金属との接着性
を高め、後者の部分でオリゴマーとの接着性を高めるた
めである。すなわち、共重合体を極性基を有するモノマ
ーと有しないモノマーの共重合体にすると、極性基を有
するモノマーが間隔をおいて重合しているので、金属に
塗布した場合、その部分が、第1図に示すように、トレ
イン部1となり、金属に強く吸着する。一方、極性基を
有しないモノマーが重合している部分は、ループ部2ま
たはテイル部3となり、その部分がオリゴマーと相溶す
る。このため、共重合体を介して金属面とオリゴマーが
接着される。
従って、共重合体としては、上記接着原理よりトレイ
ン部1が間隔をおいて存在するブロック型もしくはグラ
フト型のものを使用するのが好ましい。
極性基を有するモノマーの重合割合を25〜85モル%に
したのは、25モル%未満にすると、金属に吸着するトレ
イン部1が、第2図に示すように、少なくなり、一方、
85モル%より多くすると、オリゴマーと相溶するループ
部2もしくはテイル部3が、第3図に示すように、少な
くなり、接着性が低下してしまうためである。
カルボキシル基、ヒドロキシル基、スルフォン基など
を有するビニル系モノマーとしては、従来配合に使用し
ていた(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸−2−
ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキ
シプロピル、スチレンスルフォン酸などが、また、上記
のような極性基を有しないビニル系モノマーとしては、
(メタ)アクリル酸アルキル、スチレン、ジビニルベン
ゼン、アリルアルキルなどを使用すればよい。
また、共重合体の配合量を0.1〜5wt%にしたのは、0.
1wt%より少なくすると、金属面に配向、吸着する極性
基が少なくなり、5wt%より多くすると、耐湿性、加工
性などが低下するためである。
本発明の樹脂組成物には光重合開始剤を配合すること
も可能である。その場合、種類や配合量は特に変更する
必要がなく、従来のままでよい。
(実施例) 1mm厚のアルミニウム板に表1に示す樹脂組成物を#2
0のバーコーターで塗布した後、電子線を10Mrad照射し
て硬化させ、下記方法で塗膜密着性、耐湿性、耐衝撃性
を調査した。
(1)塗膜密着性 ゴバン目試験、6mm押出しゴバン目エリクセン試験を
実施した。
(2)耐湿性 相対湿度98%以上、温度49℃の雰囲気に100時間放置
した後、ゴバン目試験を実施した。
(3)耐衝撃性 デュポン衝撃試験(1Kg×50cm)を実施した。
表1より明らかなように、共重合体の配合量が0.05重
量部(0.04wt%)と少ないもの(比較例6、7)や極性
基を有するモノマーの重合割合が2モル%と少ない共重
合体を配合したもの(比較例8、10)、さらには共重合
体の分子量が1000未満のもの(比較例11)は、接着性が
劣る。また、共重合体の配合量が20wt%と多いもの(比
較例9)は、耐湿性が劣る。
実施例(NO1〜5)の組成物における極性基濃度は0.4
〜1.4wt%であるが、これは、従来行っていた極性基を
有するモノマー配合の配合量1〜10wt%に相当する。
(発明の効果) 以上のように、本発明は、分子量が5000以上のオリゴ
マーやモノマーに相溶しにくい共重合体で、極性基を有
するものを配合するのであるから、配合した共重合体の
極性基の大部分が金属面との接着に寄与する。従って、
配合を少なくできるので、オリゴマー樹脂の特性が損な
われない。また、配合する共重合体は、極性基を有する
モノマーと有しないモノマーの共重合体であるので、オ
リゴマーと金属面とを相互に接着させる。
【図面の簡単な説明】
添付図面は、本発明で放射線硬化型樹脂組成物に配合す
る共重合体と金属面との接着状態を示す模式図で、第1
図は、極性基を有するモノマーの重合が25〜85モル%で
ある共重合体の接着状態を、第2図は、同モノマーの重
合が25モル%未満の共重合体の接着状態を、第3図は、
同モノマーの重合が85モル%超である共重合体の接着状
態を示している。 1……トレイン部、2……ループ部、3……テイル部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増原 憲一 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新 製鋼株式会社新材料研究所内 (56)参考文献 特公 昭52−25880(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子中に(メタ)アクリロイルオキシ基を
    有するポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン
    (メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート
    およびポリエーテル(メタ)アクリレートから選ばれた
    1種の(メタ)アクリレートのオリゴマーに(メタ)ア
    クリロイル基、ビニル基の一方または両方を有する重合
    性モノマーを配合した放射線硬化型樹脂に、カルボキシ
    ル基、ヒドロキシル基、スルフォン基の内の少なくとも
    1種を有するビニル系モノマー25〜85モル%とこれらの
    官能基を有しないビニル系モノマー15〜75モル%とを共
    重合してなる分子量5000以上のビニル系共重合体を0.1
    〜5wt%配合したことを特徴とする放射線硬化型樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】ビニル系共重合体がブロック型共重合体で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の放
    射線硬化型樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ビニル系共重合体がグラフト型共重合体で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の放
    射線硬化型樹脂組成物。
JP62332630A 1987-12-28 1987-12-28 放射線硬化型樹脂組成物 Expired - Lifetime JP2549353B2 (ja)

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