JP2548526Y2 - 熱融着式カートリッジペンシル - Google Patents

熱融着式カートリッジペンシル

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JP2548526Y2
JP2548526Y2 JP1991076179U JP7617991U JP2548526Y2 JP 2548526 Y2 JP2548526 Y2 JP 2548526Y2 JP 1991076179 U JP1991076179 U JP 1991076179U JP 7617991 U JP7617991 U JP 7617991U JP 2548526 Y2 JP2548526 Y2 JP 2548526Y2
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】本考案は熱融着式カートリッジペン
シルに関するもので、具体的には熱可塑性プラスチック
製のカートリッジ筒内にスプリングをカートリッジ筒内
壁の熱溶融変形により固定するようにしたカートリッジ
ペンシルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばアイブロウなどのような棒状化粧
品は、化粧料芯を内蔵している交換式のカートリッジ部
と、これを挿着して芯の繰り出しを行なう繰り出し機構
つきホルダー部とから一般に構成されている。繰り出し
機構は、回転操作を直進運動に変える構造を含み、比較
的複雑な構成になっているので、部品数が多く製作コス
トが高くなる傾向がある。従って、これに組合せるカー
トリッジの方をなるべく安価に製作することが消費者に
対するサービスであるが、その他の観点からもカートリ
ッジは内蔵している化粧料芯を使いきったら捨てて別の
新しいカートリッジと差し替えるものであるから、なる
べく少ない部品を少ない工数で安価単純に製作でるよう
にすることが望まれる。
【0003】最も単純なカートリッジは、前後端が開口
しているカートリッジ筒と、この中に前進後退できるよ
うに収容された化粧料芯保持用の芯チャックと、この芯
チャックを常時後退方向へ引きつけておく引きバネとか
ら構成されうる。この引きバネの後端は、カートリッジ
筒から抜け出さないように固定することが必要である
が、通常はカートリッジ筒の後端開口部内へ中空の尾栓
又は止め輪などのような別部品を挿着して引きバネ後端
の固定をしている。しかし、尾栓や止め輪などの別部品
を用いることは、部品数の増加はもちろん、工数や製作
コストを増加させるので極力避けたいところであるが、
従来はこれに代わる適当な手段が見出されていなかっ
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 従って本考案は、カ
ートリッジの構成において、カートリッジ筒と芯チャッ
クとスプリングとの3部品以外の別部品を用いないで、
スプリングを適正に、つまり落下などによるカートリッ
ジへのショックによってスプリングが脱落して分解しな
いようにカートリッジ筒内に固定することを課題として
なされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本考案は、カー
トリッジ筒を熱可塑性プラスチック、例えばABSなど
で前後端開口したものとして好適に射出成型により製作
するものとし、このカートリッジ筒内には化粧料芯を保
持する芯チャックを前後摺動しうるように収容して芯チ
ャックの尾端に芯チャックを常時後方へ引きつけるスプ
リング(引きバネ)の前端を掛止し、このスプリングの
後端はカートリッジ筒後端内部に形成した拡径部に掛止
するようにし、この拡径部よりさらに径の大きいカート
リッジ筒内の最外端と拡径部の間でカートリッジ筒内壁
に段差又は肉厚部を設け、芯チャック及びスプリングを
カートリッジ筒内に収容した後、この段差又は肉厚部を
加熱加圧によりスプリング後端方向に片寄せてスプリン
グ後端外径を通過させない内径の環状隆起に変形させ
て、スプリング後端を固定したものである。前記段差は
カートリッジ筒内壁に対し直角に、又は角度をなすよう
に形成することができるが、好適には鋭角をなすことが
望ましく、また肉厚部とする場合は、その内径がスプリ
ング後端の外径を通過させるに足りる大きさとしておく
必要がある。
【0006】本考案によれば、カートリッジ筒内に芯チ
ャックと共に挿入したスプリングの後端を固定するのに
尾栓や止め輪などのような別部品を用いないから、部品
数を最小限に抑えることができるほか、そのような別部
品の装着や接着などの工程を省略することができ、製造
コストを低減させることができる。さらに、本考案の熱
融着方式は、カートリッジ筒の内壁の熱可塑性プラスチ
ックを一部熱溶融させつつスプリング後端に向け片寄せ
るように変形させ固化させるものであるから、スプリン
グ後端に十分強く当接させることができ、場合によって
は溶融状態のプラスチックにスプリング後端を食い込ま
せるまで押し込むこともできるから、スプリングの固定
度を強め、安定な保持作用を発揮することができる。
【0007】
【実施例】図面を参照して本考案の実施例を説明する。
図1は本考案のカートリッジペンシルの一例を示す縦断
面図で、前端及び後端が開口しているカートリッジ筒1
は好適にABS樹脂などの熱可塑性プラスチックで射出
成型により製作される。その際重要なことは、後に図3
について説明するように、カートリッジ筒1の後端開口
の内周部に特定の肉厚部9又は少なくとも段差を設けて
おくことである。
【0008】図1は、このような肉厚部9又は段差をす
でに溶融変形させてスプリング後端に融着固定した後の
状態を示すもので、これについて説明すれば、カートリ
ッジ筒1の内孔に長さ方向にガイドみぞ2が凹設されて
いて、これに凸起3aを係合させた芯チャック3が化粧
料芯4を保持して前後摺動しうるように収容されてい
る。芯チャック3は後方へ延びる尾端5を有し、この尾
端5にはカートリッジ筒1の後端開口から進入する押棒
(図示せず)が当接して芯チャック3を前進させる。押
棒はカートリッジ筒1の後半外周に嵌合される外装筒
(又はホルダー筒)13(図1、鎖線)の中から延びて
いる。外装筒13を回すと、その回転運動を直進運動に
変える繰り出し機構が通常のように外装筒内に設けられ
ていて、押棒はそれに前進後退される。
【0009】前記のように押棒によって前進された芯チ
ャック3及び化粧料芯4を引き戻すためのスプリング
(引きバネ)6が芯チャック尾端5に取付けられてい
る。この部分を図2に断片的拡大図として示す。引きバ
ネ6の前端6aは尾端5の細径部5aに掛止されてい
る。引きバネ6の後端6bはカートリッジ筒1の後端内
の拡径部7に掛止されている。そして、このバネ後端6
bがカートリッジ筒から抜け出さないように、拡径部7
とカートリッジ筒内の最外端8との間に本考案に係る熱
融着式の環状隆起10が形成されている。環状隆起10
は、その内径が引きバネ後端6bの外径を通過させない
寸法に形成されている。
【0010】環状隆起10は、カートリッジ筒1自身の
内壁から形成される。図3を参照してその一例について
説明すると、カートリッジ筒1は前記のように熱可塑性
プラスチックから成型されるが、その際カートリッジ筒
後端内の最外端8と拡径部7との境には、好適に図3に
示すように段差を含んで肉厚部9が突設されている。肉
厚部9の内径は引きバネ6の後端6bの外径を通過させ
るに十分なものとしておく。化粧料芯4を保持している
芯チャック3と、その尾端5に掛止した引きバネ6とを
カートリッジ筒1の後端開口から挿入し、バネ後端6b
を肉厚部9を通過させて拡径部7に収めた後、最外端8
の内径にほゞ等しい外径をもつ加熱加圧治具11を図3
で点線により示すように最外端8内へ進入させる。治具
11の前面11aにより肉厚部9を段差を含むその外方
縁から一部溶融しつつバネ後端6bの方向へ、鎖線10
で示すあたりまで押し込むと、肉厚部9は奥へ片寄せら
れて環状に隆起し、これを冷却固化すればバネ後端6b
を最早通過させることのない図2に示すような環状隆起
10となって、バネ後端を固定する。
【0011】加熱加圧治具11の押し込みをさらに深く
し、肉厚部9をバネ後端に密着するまで片寄せれば、溶
融したプラスチックにバネ後端6bの一部が食い込むよ
うになってバネ後端は環状隆起に融着される。こうし
て、本考案によれば引きバネはカートリッジ筒1の内壁
自体を変形させた環状隆起10によって強固に固定され
るから、部品数を減少させたにかかわらず引きバネの安
定度はむしろ向上させることができる。なお、図3から
認められるように、肉厚部9の外方縁は、拡径部7とそ
れよりさらに径の大きい最外端8との間で段差を形成し
ている。この段差が十分なものであり、又は加熱加圧治
具11の押し込みストロークが十分長ければ拡径部7の
内壁を必ずしも肉厚部9として盛り上げなくても、所要
の内径の環状隆起10を形成することができる。また、
図3で認められる段差は内壁に対しほゞ直角をなしてい
るが、これに限らず、内壁に対し鈍角又は鋭角をなす段
差でもよい。鋭角をなす段差は、断面で見て最外端8の
方向に“雪庇”状に張り出した形であり、その突縁から
溶融させ拡径部7方向へ移動変形させて環状隆起を形成
するのに好適である。
【0012】
【考案の効果】以上説明のように本考案によれば、熱可
塑性プラスチック製のカートリッジ筒の内壁一部を加熱
溶融変形させることによりスプリング後端を固定するよ
うにしたから、従来必要であった尾栓や止め輪などのよ
うな部品を効果的に1点減らすことができ、カートリッ
ジの製造コストを低減させることができる効果が奏せら
れ、また、カートリッジ筒内へのスプリングの組付けが
熱により簡単になされ得るから、従来のような別部品の
挿入、接着などの手数を省略し工程を簡略化することが
できると共に、変形固化した環状隆起によるバネ押えは
強力であって、組付け後、落下などのショックに対して
もスプリングが脱落するようなことはなく、安定した保
持が得られる等、幾多の効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の熱融着式カートリッジペンシル
の一例を示す縦断面図である。
【図2】図2は図1に示したスプリング掛止部分を拡大
して示す断片的断面図である。
【図3】図3は、図2に示したスプリング後端を固定す
る環状隆起の形成過程の一例を説明する部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1…カートリッジ筒 2…ガイドみぞ 3…芯チャック 4…化粧料芯 5…尾端 5a…細径部 6…スプリング(引きバネ) 6a…前端 6b…後端 7…拡径部 8…最外端 9…肉厚部(段
差を含む) 10…環状隆起 11…加熱加圧
治具

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後端が開口しているカートリッジ筒1
    と、カートリッジ筒内部に前後摺動可能に収容された芯
    チャック3と、芯チャック3を常に後方へ引きつけるス
    プリング6とからなるカートリッジにおいて、 前記スプリングの後端6bを掛止している熱可塑性プラ
    スチック製のカートリッジ筒1の後端内の拡径部7とこ
    れよりさらに径の大きい外側の最外端8との間に予め段
    差を形成しておき、スプリング後端を通過させた後、こ
    の段差を加熱加圧によりスプリング後端6bの外径より
    小さい内径の環状隆起10に変形させ固化させてスプリ
    ング後端を固定したことを特徴とする熱融着式カートリ
    ッジペンシル。
  2. 【請求項2】 前記段差に続き拡径部7の内径より盛り
    上がった肉厚部9を予め形成し、該肉厚部9の内径はス
    プリング後端の外径を通過させるに足りる大きさとして
    おく請求項1に記載の熱融着式カートリッジペンシル。
  3. 【請求項3】 前記段差又は肉厚部9は、スプリング後
    端6bを通過させた後、前記最外端8の内径とほゞ等し
    い外径の加熱加圧治具11を最外端に挿入して該段差又
    は肉厚部を熱溶融させつつスプリング後端方向へ片寄せ
    環状隆起10として変形させたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の熱融着式カートリッジペンシル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0331232Y2 (ja) * 1987-11-05 1991-07-02
JP3027418U (ja) * 1996-01-31 1996-08-09 株式会社ユー・アール・ディー Led用光拡散キャップ

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