JPH0521812U - 熱融着式カートリツジペンシル - Google Patents

熱融着式カートリツジペンシル

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JPH0521812U
JPH0521812U JP7617991U JP7617991U JPH0521812U JP H0521812 U JPH0521812 U JP H0521812U JP 7617991 U JP7617991 U JP 7617991U JP 7617991 U JP7617991 U JP 7617991U JP H0521812 U JPH0521812 U JP H0521812U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】熱可塑性プラスチック製のカートリッジ筒1の
後端内部の、スプリング後端6bを掛止収容する拡径部
7とそれより外側の最外端8の境に、プラスチックの肉
厚自体を溶融変形させ固化させた環状隆起10を形成し
てスプリングを固定した熱融着式カートリッジペンシ
ル。 【効果】カートリッジ筒自体の内壁をスプリングの固定
手段として用いるから、別の固定部品を省略し、工程を
簡略化し、製造コストを低減することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】
本考案は熱融着式カートリッジペンシルに関するもので、具体的には熱可塑性 プラスチック製のカートリッジ筒内にスプリングをカートリッジ筒内壁の熱溶融 変形により固定するようにしたカートリッジペンシルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばアイブロウなどのような棒状化粧品は、化粧料芯を内蔵している交換式 のカートリッジ部と、これを挿着して芯の繰り出しを行なう繰り出し機構つきホ ルダー部とから一般に構成されている。繰り出し機構は、回転操作を直進運動に 変える構造を含み、比較的複雑な構成になっているので、部品数が多く製作コス トが高くなる傾向がある。従って、これに組合せるカートリッジの方をなるべく 安価に製作することが消費者に対するサービスであるが、その他の観点からもカ ートリッジは内蔵している化粧料芯を使いきったら捨てて別の新しいカートリッ ジと差し替えるものであるから、なるべく少ない部品を少ない工数で安価単純に 製作でるようにすることが望まれる。
【0003】 最も単純なカートリッジは、前後端が開口しているカートリッジ筒と、この中 に前進後退できるように収容された化粧料芯保持用の芯チャックと、この芯チャ ックを常時後退方向へ引きつけておく引きバネとから構成されうる。この引きバ ネの後端は、カートリッジ筒から抜け出さないように固定することが必要である が、通常はカートリッジ筒の後端開口部内へ中空の尾栓又は止め輪などのような 別部品を挿着して引きバネ後端の固定をしている。しかし、尾栓や止め輪などの 別部品を用いることは、部品数の増加はもちろん、工数や製作コストを増加させ るので極力避けたいところであるが、従来はこれに代わる適当な手段が見出され ていなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 従って本考案は、カートリッジの構成において、カートリッジ筒と芯チャック とスプリングとの3部品以外の別部品を用いないで、スプリングを適正にカート リッジ筒内に固定することを課題としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため本考案は、カートリッジ筒を熱可塑性プラスチック、例えばABSな どで前後端開口したものとして好適に射出成型により製作するものとし、このカ ートリッジ筒内には化粧料芯を保持する芯チャックを前後摺動しうるように収容 して芯チャックの尾端に芯チャックを常時後方へ引きつけるスプリング(引きバ ネ)の前端を掛止し、このスプリングの後端はカートリッジ筒後端内部に形成し た拡径部に掛止するようにし、この拡径部よりさらに径の大きいカートリッジ筒 内の最外端と拡径部の間でカートリッジ筒内壁に段差又は肉厚部を設け、芯チャ ック及びスプリングをカートリッジ筒内に収容した後、この段差又は肉厚部を加 熱加圧によりスプリング後端方向に片寄せてスプリング後端外径を通過させない 内径の環状隆起に変形させて、スプリング後端を固定したものである。前記段差 はカートリッジ筒内壁に対し直角に、又は角度をなすように形成することができ るが、好適には鋭角をなすことが望ましく、また肉厚部とする場合は、その内径 がスプリング後端の外径を通過させるに足りる大きさとしておく必要がある。
【0006】 本考案によれば、カートリッジ筒内に芯チャックと共に挿入したスプリングの 後端を固定するのに尾栓や止め輪などのような別部品を用いないから、部品数を 最小限に抑えることができるほか、そのような別部品の装着や接着などの工程を 省略することができ、製造コストを低減させることができる。さらに、本考案の 熱融着方式は、カートリッジ筒の内壁の熱可塑性プラスチックを一部熱溶融させ つつスプリング後端に向け片寄せるように変形させ固化させるものであるから、 スプリング後端に十分強く当接させることができ、場合によっては溶融状態のプ ラスチックにスプリング後端を食い込ませるまで押し込むこともできるから、ス プリングの固定度を強め、安定な保持作用を発揮することができる。
【0007】
【実施例】
図面を参照して本考案の実施例を説明する。図1は本考案のカートリッジペン シルの一例を示す縦断面図で、前端及び後端が開口しているカートリッジ筒1は 好適にABS樹脂などの熱可塑性プラスチックで射出成型により製作される。そ の際重要なことは、後に図3について説明するように、カートリッジ筒1の後端 開口の内周部に特定の肉厚部9又は少なくとも段差を設けておくことである。
【0008】 図1は、このような肉厚部9又は段差をすでに溶融変形させてスプリング後端 に融着固定した後の状態を示すもので、これについて説明すれば、カートリッジ 筒1の内孔に長さ方向にガイドみぞ2が凹設されていて、これに凸起3aを係合 させた芯チャック3が化粧料芯4を保持して前後摺動しうるように収容されてい る。芯チャック3は後方へ延びる尾端5を有し、この尾端5にはカートリッジ筒 1の後端開口から進入する押棒(図示せず)が当接して芯チャック3を前進させ る。押棒はカートリッジ筒1の後半外周に嵌合される外装筒(又はホルダー筒) 13(図1、鎖線)の中から延びている。外装筒13を回すと、その回転運動を 直進運動に変える繰り出し機構が通常のように外装筒内に設けられていて、押棒 はそれに前進後退される。
【0009】 前記のように押棒によって前進された芯チャック3及び化粧料芯4を引き戻す ためのスプリング(引きバネ)6が芯チャック尾端5に取付けられている。この 部分を図2に断片的拡大図として示す。引きバネ6の前端6aは尾端5の細径部 5aに掛止されている。引きバネ6の後端6bはカートリッジ筒1の後端内の拡 径部7に掛止されている。そして、このバネ後端6bがカートリッジ筒から抜け 出さないように、拡径部7とカートリッジ筒内の最外端8との間に本考案に係る 熱融着式の環状隆起10が形成されている。環状隆起10は、その内径が引きバ ネ後端6bの外径を通過させない寸法に形成されている。
【0010】 環状隆起10は、カートリッジ筒1自身の内壁から形成される。図3を参照し てその一例について説明すると、カートリッジ筒1は前記のように熱可塑性プラ スチックから成型されるが、その際カートリッジ筒後端内の最外端8と拡径部7 との境には、好適に図3に示すように段差を含んで肉厚部9が突設されている。 肉厚部9の内径は引きバネ6の後端6bの外径を通過させるに十分なものとして おく。化粧料芯4を保持している芯チャック3と、その尾端5に掛止した引きバ ネ6とをカートリッジ筒1の後端開口から挿入し、バネ後端6bを肉厚部9を通 過させて拡径部7に収めた後、最外端8の内径にほゞ等しい外径をもつ加熱加圧 治具11を図3で点線により示すように最外端8内へ進入させる。治具11の前 面11aにより肉厚部9を段差を含むその外方縁から一部溶融しつつバネ後端6 bの方向へ、鎖線10で示すあたりまで押し込むと、肉厚部9は奥へ片寄せられ て環状に隆起し、これを冷却固化すればバネ後端6bを最早通過させることのな い図2に示すような環状隆起10となって、バネ後端を固定する。
【0011】 加熱加圧治具11の押し込みをさらに深くし、肉厚部9をバネ後端に密着する まで片寄せれば、溶融したプラスチックにバネ後端6bの一部が食い込むように なってバネ後端は環状隆起に融着される。こうして、本考案によれば引きバネは カートリッジ筒1の内壁自体を変形させた環状隆起10によって強固に固定され るから、部品数を減少させたにかかわらず引きバネの安定度はむしろ向上させる ことができる。なお、図3から認められるように、肉厚部9の外方縁は、拡径部 7とそれよりさらに径の大きい最外端8との間で段差を形成している。この段差 が十分なものであり、又は加熱加圧治具11の押し込みストロークが十分長けれ ば拡径部7の内壁を必ずしも肉厚部9として盛り上げなくても、所要の内径の環 状隆起10を形成することができる。また、図3で認められる段差は内壁に対し ほゞ直角をなしているが、これに限らず、内壁に対し鈍角又は鋭角をなす段差で もよい。鋭角をなす段差は、断面で見て最外端8の方向に“雪庇”状に張り出し た形であり、その突縁から溶融させ拡径部7方向へ移動変形させて環状隆起を形 成するのに好適である。
【0012】
【考案の効果】
以上説明のように本考案によれば、熱可塑性プラスチック製のカートリッジ筒 の内壁一部を加熱溶融変形させることによりスプリング後端を固定するようにし たから、従来必要であった尾栓や止め輪などのような部品を効果的に1点減らす ことができ、カートリッジの製造コストを低減させることができる効果が奏せら れ、また、カートリッジ筒内へのスプリングの組付けが熱により簡単になされ得 るから、従来のような別部品の挿入、接着などの手数を省略し工程を簡略化する ことができると共に、変形固化した環状隆起によるバネ押えは強力であって、組 付け後、落下などのショックに対してもスプリングが脱落するようなことはなく 、安定した保持が得られる等、幾多の効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の熱融着式カートリッジペンシル
の一例を示す縦断面図である。
【図2】図2は図1に示したスプリング掛止部分を拡大
して示す断片的断面図である。
【図3】図3は、図2に示したスプリング後端を固定す
る環状隆起の形成過程の一例を説明する部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1…カートリッジ筒 2…ガイドみぞ 3…芯チャック 4…化粧料芯 5…尾端 5a…細径部 6…スプリング(引きバネ) 6a…前端 6b…後端 7…拡径部 8…最外端 9…肉厚部(段
差を含む) 10…環状隆起 11…加熱加圧
治具

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後端が開口しているカートリッジ筒1
    と、カートリッジ筒内部に前後摺動可能に収容された芯
    チャック3と、芯チャック3を常に後方へ引きつけるス
    プリング6とからなるカートリッジにおいて、 前記スプリングの後端6bを掛止している熱可塑性プラ
    スチック製のカートリッジ筒1の後端内の拡径部7とこ
    れよりさらに径の大きい外側の最外端8との間に予め段
    差を形成しておき、スプリング後端を通過させた後、こ
    の段差を加熱加圧によりスプリング後端6bの外径より
    小さい内径の環状隆起10に変形させ固化させてスプリ
    ング後端を固定したことを特徴とする熱融着式カートリ
    ッジペンシル。
  2. 【請求項2】 前記段差に続き拡径部7の内径より盛り
    上がった肉厚部9を予め形成し、該肉厚部9の内径はス
    プリング後端の外径を通過させるに足りる大きさとして
    おく請求項1に記載の熱融着式カートリッジペンシル。
  3. 【請求項3】 前記段差又は肉厚部9は、スプリング後
    端6bを通過させた後、前記最外端8の内径とほゞ等し
    い外径の加熱加圧治具11を最外端に挿入して該段差又
    は肉厚部を熱溶融させつつスプリング後端方向へ片寄せ
    環状隆起10として変形させたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の熱融着式カートリッジペンシル。
JP1991076179U 1991-08-29 1991-08-29 熱融着式カートリッジペンシル Expired - Fee Related JP2548526Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6395519U (ja) * 1987-11-05 1988-06-20
JP3027418U (ja) * 1996-01-31 1996-08-09 株式会社ユー・アール・ディー Led用光拡散キャップ

Patent Citations (2)

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