JP3027418U - Ｌｅｄ用光拡散キャップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一指向性を有する市販のＬＥＤに被せるだ
けで簡単に照射方向を分散したり変更したり拡散したり
することができるＬＥＤ用光拡散キャップを提供する。 【解決手段】 市販されているＬＥＤの円筒状パッケー
ジに嵌合する脚部とＬＥＤから照射される光の一部もし
くは全部を反射してその照射方向を変更する反射面とを
一体に形成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、単一指向性を有するＬＥＤに被せて照射方向を分散したり変更し たり拡散したりするためのＬＥＤ用光拡散キャップに関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

現在市販されているＬＥＤは、単一方向に高輝度を得るために図５（イ）に示 されるような正面方向（同図において上方）に凸レンズ２を形成した円筒状のパ ッケージ１に収納され、同図（ロ）に示されるような正面方向に尖った指向特性 を有しているのが普通である。しかし実用上は、正面方向だけでなく側方にも光 を照射したい場合もあり、そのような場合には、別途屈折部材や反射鏡を設ける などの手段を講じなければならず不便であった。 この考案の目的は、市販のＬＥＤに被せるだけで簡単に照射方向を分散したり 変更したり拡散したりすることができるＬＥＤ用光拡散キャップを提供すること である。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を解決するため、この考案のＬＥＤ用光拡散キャップは、市販され ているＬＥＤの円筒状パッケージに嵌合する脚部とＬＥＤから照射される光の一 部もしくは全部を反射してその照射方向を変更する反射面とを一体に形成してい る。

【０００４】

【考案の実施の形態】

図１は、この考案のＬＥＤ用光拡散キャップの第１の例を示したものであり、 同図（イ）は斜視図、また、同図（ロ）は市販のＬＥＤに装着した状態の断面図 である。透明または着色された半透明のプラスチックからなるＬＥＤ用光拡散キ ャップ３は、ＬＥＤに取付けるための円筒状の脚部４とその上部に一体に形成さ れた光学系とにより構成されている。脚部４にはスリット５が形成され、その弾 性でＬＥＤの円筒状パッケージ１に嵌合し固定するようになっている。光学系は 、ＬＥＤから照射される光束の光軸に直交する平面からなる入射面６、入射面６ に約４５度傾斜して形成され入射光のほぼ半分を全反射する反射面７、入射面６ と直交する平面からなる反射光透過面８および入射面６と平行な直進光透過面９ とにより構成されている。

【０００５】 このＬＥＤ用光拡散キャップ３をＬＥＤのパッケージ１の正面から嵌合して装 着すると、ＬＥＤから照射された光束のほぼ半分は反射面７により光軸と直角方 向に反射されて反射光透過面８から同図（ロ）において右方向に放射され、また 、光束の残りの半分は入射面６および直進光透過面９をそのまま直進して上方に 放射され、照射光は半分ずつ２方向に分散される。

【０００６】 図２（イ）および（ロ）はこの考案の第２の例を示したものであり、第１の例 と異なるところは、脚部４にスリット５が形成されておらずプラスチック素材自 体の弾性によりＬＥＤの円筒状パッケージ１に嵌合固定するようになっている点 および光学系の光束を直進させる側の半分が切欠かれている点であり、その他の 構成は第１の例と同様である。また、これをＬＥＤに装着した場合、第１の例と 全く同様に、ＬＥＤから照射された光束の左半分は反射面７により反射されて反 射光透過面８から右方向に放射され、また、光束の残りの右半分はそのまま直進 して上方に放射され、照射光は半分ずつ２方向に分散される。

【０００７】 図３（イ）および（ロ）はこの考案の第３の例を示したものであり、第１の例 と異なるところは、直進光透過面９が上端に設けられ反射光透過面８が脚部４の 円筒に連続した円柱レンズからなる点である。従って、これをＬＥＤに装着する と、ＬＥＤから照射された光束の左半分は反射面７により右方向に反射され円柱 レンズである反射光透過面８において円柱軸に直交する平面方向に拡散されて放 射される。また、光束の残りの右半分は、第１の例と同様に、入射面６および直 進光透過面７をそのまま直進して上方に放射される。

【０００８】 図４（イ）および（ロ）はこの考案の第４の例を示したものであり、入射面６ の上の円柱の端面全体が反射光透過面８となっている点が上記第１〜３の例と異 なっている。このため、ＬＥＤから照射された光束はすべて反射面７により右方 向に反射され円柱レンズからなる反射光透過面８において円柱軸に直交する平面 方向に拡散されて放射され、ＬＥＤの正面である上方には全く放射されない。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したとおり、この考案のＬＥＤ用光拡散キャップは、市販の単一指向 性を有するＬＥＤに単に被せるだけでその照射方向を適宜分散したり変更したり 拡散したりすることができ、簡単に正面方向だけでなく任意の側方にも光を照射 することができるという効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のＬＥＤ用光拡散キャップの第１の例
の（イ）斜視図および（ロ）使用状態の断面図

【図２】その第２の例の（イ）斜視図および（ロ）使用
状態の断面図

【図３】その第３の例の（イ）斜視図および（ロ）使用
状態の断面図

【図４】その第４の例の（イ）斜視図および（ロ）使用
状態の断面図

【図５】市販のＬＥＤの（イ）側面図および（ロ）指向
特性図

【符号の説明】

１ ＬＥＤの円筒状パッケージ ２ 凸レンズ ３ ＬＥＤ用光拡散キャップ ４ 脚部 ５
スリット ６ 入射面 ７ 反射面 ８ 反射光透過面
９ 直進光透過面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ＬＥＤの円筒状パッケージに嵌合する脚部
   と前記ＬＥＤから照射される光の一部もしくは全部を反
   射して照射方向を変更する反射面とを備えたことを特徴
   とするＬＥＤ用光拡散キャップ。